JPH0448484B2 - - Google Patents

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JPH0448484B2
JPH0448484B2 JP61503257A JP50325786A JPH0448484B2 JP H0448484 B2 JPH0448484 B2 JP H0448484B2 JP 61503257 A JP61503257 A JP 61503257A JP 50325786 A JP50325786 A JP 50325786A JP H0448484 B2 JPH0448484 B2 JP H0448484B2
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carrier
membrane
fibers
particles
binder
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Arekusandaa Maria Rainharuto
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Shumahyaa Unto Co KG GmbH
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Publication date
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Publication of JPH0448484B2 publication Critical patent/JPH0448484B2/ja
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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    • B01DSEPARATION
    • B01D39/00Filtering material for liquid or gaseous fluids
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
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Description

請求の範囲 1 自律した開孔性複合体を有した濾過体であつ
て、外的もしくは内的結合された粗大粒子から成
る粗大有孔担体と該担体外面に接着され外的もし
くは内的結合された微小粒子から成る微細有孔膜
とから構成される濾過体に於いて、該膜4に微小
粒子8と結合剤との他に、絶対直径が0.3〜30μm
で、長さが直径の少なくとも10倍であつて少なく
とも10μmの長さを有する繊維9を含有させ、微
小粒子8、繊維9、結合剤の体積パーセント比を
(60〜40):(40〜20):(30〜10)とし、担体3の
厚さと膜4の厚さとの比を5:1から75:1の間
とし、膜4の絶対厚さを0.2〜2mmの間とし、層
流領域における担体3と膜4との比流体透過度の
比を2:1と100:1の間とすることを特徴とす
る濾過体。
2 担体3の結合剤5と膜4の結合剤とを同一と
することを特徴とする請求の範囲第1項記載の濾
過体。
3 繊維9の直径を0.5〜3μmとすることを特徴
とする請求の範囲第1項もしくは第2項記載の濾
過体。
4 繊維長さを50〜500μmとすることを特徴と
する請求の範囲第1項から第3項までのいずれか
1項に記載の濾過体。
5 担体3中における粗大粒子7と結合剤5の体
積パーセントの比を(80〜90)(20〜10)とする
ことを特徴とする請求の範囲第1項から第4項ま
でのいずれか1項に記載の濾過体。
6 担体3中における粗大粒子7と結合剤5との
体積パーセントの比を85:15とすることを特徴と
する請求の範囲第5項記載の濾過体。
7 担体3の厚さと膜4の厚さとの比を10:1と
することを特徴とする請求の範囲第1項から第6
項までのいずれか1項に記載の濾過体。
8 膜4の絶対厚さを0.5〜1mmとすることを特
徴とする請求の範囲第1項から第7項までのいず
れか1項に記載の濾過体。
9 層流領域における担体3と膜4との比流体透
過度の比を約10:1とすることを特徴とする請求
の範囲第1項から第8項までのいずれか1項に記
載の濾過体。
10 以下に挙げる特性:熱膨張率、熱伝導率、
温度変動耐性、膨潤特性、長時間−熱的、化学的
−耐性、のいくつかもしくはすべてにつき粗大粒
子7、微小粒子8、結合剤5ならび繊維9の各特
性を20%以下の偏差の範囲内で一致させることを
特徴とする、請求の範囲第1項から第9項までの
いずれか1項に記載の濾過体。
11 粗大及び/又は微小粒子7,8を以下の物
質:石英、アルミノ珪酸塩、ガラス、酸化アルミ
ニウム、炭化珪素、黒鉛もしくは活性炭としての
炭素、のいずれかで構成することを特徴とする、
請求の範囲第1項から第10項までのいずれか1
項に記載の濾過体。
12 繊維9を以下の物質:石英、アルミノ珪酸
塩、ガラス、酸化アルミニウム、炭化珪素、黒鉛
もしくは活性炭としての炭素、のいずれかで構成
することを特徴とする、請求の範囲第1項から第
11項までのいずれか1項に記載の濾過体。
13 結合剤として以下の物質:珪酸塩、リン酸
塩、炭化物もしくは窒化物等の結晶質及びガラス
質の多成分セラミツク、コークス、黒鉛もしくは
活性炭としての微結晶質ないし非晶質炭素、熱硬
化性樹脂、エラストマーを使用することを特徴と
する、請求の範囲第1項から第12項までのいず
れか1項に記載の濾過体。
14 表面積を拡大するため、膜4を備えた担体
3の外面に突起部と窪み部を付することを特徴と
する、請求の範囲第1項から第13項までのいず
れか1項に記載の濾過体。
15 前記外面に軸方向に平行な溝2を付するこ
とを特徴とする請求の範囲第14項記載の濾過
体。
明細書 本発明は、自立した開孔性複合体を有した濾過
体であつて、外的もしくは内的結合された粗大粒
子から成る粗大有有孔担体と該担体外面に接着さ
れ外的もしくは内的結合された微小粒子から成る
微細有孔膜とから構成される濾過体に関する。
本発明は更に、予備製造された担体に薄層の膜
物質を付して、加熱によつてこの膜層を担体と結
合させる該濾過体の製造方法に関する。
剛的な二層の有孔支持体と該支持体とセラミツ
ク結合された限外濾過−セラミツク膜とから構成
される。精密濾過の為の自立した中空円筒鉱物性
複合膜は公知に属する〔FR−OS(フランス特許
公開明細書)2550953〕。この場合、有孔支持体は
4〜20μmの粒子から構成され、限外濾過−セラ
ミツク膜の粒子の大きさは約0.05〜2μmである。
その際、粗大有孔支持体上に微粒子を塗付し得る
ためには、支持体自身を二層に形成すること、つ
まり本来の粗大有孔支持体にもう一層の中間層を
設け、該中間層には粗大有孔支持体の粒子の大き
さと限外濾過膜の微粒子の大きさとの中間の大き
さを有する粒子を使用することが必要である。こ
れは非常にコストのかかる製造方法であり、しか
も更に、濾過体が全体として高い負荷−例えば非
常な高温への反復的加熱あるいは化学的負荷−に
曝される場合に限外濾過膜が支持体から剥離する
危険も存している。
また完全に剛化した限外濾過膜のクリーニング
が困難であることも短所であることが判明した。
濾過膜中に侵入した不純物は実際のところ最早や
該膜から除去することができない。
焼結された微細有孔膜を備えた自立した形状安
定的な粗大有孔焼結体から構成される公知のプラ
スチツク製ないし金属製の焼結積層フイルターに
ついても同様な難点が生ずる(Dr.Ing.W.ラウシ
ユ著、「焼結積層フイルターによる表面濾過−構
造及び方法の最適化」、AUFBEREITUNGS−
TECHNIN No.9/1984、p502以下)。
更に、二層式に構成することもできる、球状構
造を有したセラミツク低床フイルターも存在して
いる。この場合、粗粒層が機械的強度を保証し、
厚さ3〜5mmの微粒層が濾過精度を保証する(ク
レプゼーゲ社パンフレツト、「球状構造を有した
セラミツクフイルター」、発行年月日不明)。この
フイルターの場合にも、例えば発電所排ガスの濾
過に際して生ずるような温度変動負荷に際し両層
間の剥離を確実に防止することは不可能である。
更にこの場合にも微細有孔フイルター層のクリー
ニングに困難が生ずる。
鉱物繊維のフロツクが埋封された粗大有孔マト
リツクス材料から構成されるセラミツク濾過体も
公知に属する〔DE−PS(ドイツ特許公報)
2702210〕。しかしながらこの濾過体の場合、濾過
体の全体が基本的に均一に構成されており、換言
すれば、濾過体の厚さ全体に亘り大体等しい有孔
率を有しているセラミツク支持体中に繊維フロツ
クが埋封されている。この種の濾過体の場合には
クリーニング効果が向上され得るとは云え、濾過
を行なうためにはフイルター材料が濾過体の厚さ
全体に亘り相対的に小さな孔径を有していなけれ
ばならないことから、相対的に高い流れ抵抗が結
果する。
最後に、熱硬化性樹脂と結合されたグラスフア
イバーを利用した濾過体も公知に属する(ケネコ
ツト社商業用フイルター課、パンフレツト、「商
業用フイルター」C−1078,1980,1981,1982)。
しかしながらこの種のフイルターは例えば非常な
高温、高い温度変動負荷及び特定の化学的負荷等
の高い負荷には適当していない。また更にこの種
のフイルターの場合にも、フイルターがその断面
全体に亘り均等に微細孔を有していなければなら
ないことから、高い圧力降下が生ずる。
本発明の目的は、冒頭に述べた類の濾過体を一
方に於いて担体上に付された層が担体構成粒子と
膜構成粒子との大きさに非常な相違があつても支
持体と直接に且つ耐久的に結合され、他方に於い
て濾過体の洗浄再生に際するクリーニング効果が
向上されるように構成することである。
冒頭に述べた類の濾過体に於いて前記の目的は
本発明により、該膜に微小粒子と結合剤との他
に、絶対直径が0.3〜30μmで、長さが直径の少な
くとも10倍であつて少なくとも10μmの長さを有
する繊維を含有させ、微小粒子、繊維、結合剤の
体積パーセント比を(60〜40):(40〜20):(30〜
10)とし、担体厚さとの比を5:1から75:1の
間とし、膜の絶対厚さを0.2〜2mmの間とし、層
流領域における担体と膜との比流体透過度の比を
2:1と100:1の間とすることによつてその実
現が図られる。
微小粒子と結合剤の他に更に前記繊維成分を含
んだ膜を使用することにより前記目的の全面的実
現を図り得ることが驚異的な形で判明した。繊維
の添加により膜層中には、結合剤及び微小粒子と
共に網状の安定した組織と為される支持組織が形
成される。その際、該繊維は一方に於いて微小粒
子が担体の粗大孔内に侵入するのを防止し、他
方、膜中の該繊維の自由端が該膜を担体との接触
面全体に亘つて該担体に固着させる作用を為す。
繊維端が担体の粗大孔中に侵入して担体の粗大粒
子と結合し、からみ合うことから、非常に高い温
度変動負荷時にも該膜と該担体との完全な密着結
合が保たれる。この繊維成分のもうひとつの有利
な効果は洗浄再生時の非常に優れたクリーニング
効果に於いて示される。このクリーニング効果の
向上は、各繊維が他の繊維もしくは微小粒子と結
合している結節点の間に於いてフレキシブルなま
まに保たれていることから、これら繊維が−最大
繊維長の50%にまで達し得る領域に亘つて−弾性
変形し得るということに帰着されると考えられ
る。以下に於いてはこの効果をミクロ弾性と称す
るが、それはこの弾性変形効果が繊維の結節点間
の非常に小さな領域に限定されているからであ
る。総じて繊維と微小粒子の結合によつて剛的な
非弾性組織が生じ、弾性効果は上述した繊維−領
域に限定される。この結節箇所間の繊維の弾性変
形により、膜中に侵入した不純物粒子は濾過体が
全体として洗浄再生される場合に相対的に容易に
再び排出されることとなる。繊維の運動により繊
維間の間隔が拡大し得ることから、一旦捕えられ
た不純物粒子が再び表面に運び出され得る。その
際、繊維の自己運動も侵入した不純物粒子の除去
を促進する。
更にまた驚くべきことに、本発明による膜の使
用により著しく高い分離度が達成されると共に同
じ分離度であつても本発明による濾過体の総圧力
降下が、均質な構造を有する例えばDE−
PS2702210に記載のフイルター等の公知の濾過体
よりも遥かに低いことが判明した。
したがつて膜中への微小粒子と結合剤に加えて
の繊維の添加により、総じて3つの重要な機能が
結果することになるが、その第一は担体の粗大孔
口が網状に架橋されることにより該担体上に内部
孔を詰まらせることなく直ちに粘性ある膜形成サ
スペンシヨンを塗付し得ることであり、第二は表
面に近い担体粗大粒子との点的結合により担体に
膜を固定固着させ得ることであり、最後にミクロ
弾性が付与されることにより一方でクリーニング
効果が向上され、他方また膜と担体とが発生する
応力に相違があつても亀裂を生ずることなく互い
に耐久的に結合され得る前提条件が得られること
である。
この場合、担体結合剤と膜結合剤とが同じであ
ることが特に有利である。
繊維の直径は0.5〜3μm、繊維の長さは50〜
500μmであるのが好ましい。
実施形態としては担体中の粗大粒子と結合剤と
の体積パーセント比が(80〜90):(20〜10)、好
ましくは85:15であるのが好ましい。
担体厚さの膜厚さとの比が10:1、膜の絶対厚
さが0.5〜1mmであるのが有利である。
好ましい実施形態として層流領域における担体
と膜との比流体透過度の比を約10:1にすること
ができる。
実施例としては、以下に挙げる特性:熱膨張
率、熱伝導率、温度変動耐性、膨潤特性、長時間
−熱的、化学的−耐性、のいくつかもしくはすべ
てにつき粒大粒子、微小粒子、結合剤及び繊維の
各特性が20%以下の偏差の範囲内で一致している
ことが特に好ましい。
これにより、担体と膜が、発生する情況の相違
にもかかわらず、統一的な挙動を示すことによつ
て損傷と剥離が回避される。例えば高温ガス濾過
時のような高温への適用に際しては、化学的及び
熱的長時間耐性、熱膨張率ならびに耐温度変動性
が前記の偏差範囲内で一致していることが必要で
ある。
例えば水ないし飲料等の液体のガス通気に際し
ては化学的及び熱的長時間耐性が前記の偏差範囲
内で一致していなければならない。
例えば有機性液体、電解質を含有した水溶液も
しくは蒸気の存在下での流体使用時には膨潤特性
が前記の偏差内で一致していることが重要であ
る。
濾過体の各構成要素は内的もしくは外的に結合
されていてよい。内的結合は例えば焼結、表面溶
融、微結晶癒合あるいは化学結合によつて得られ
る。その際、焼結は融解温度の約2/3以上で行
なわれ、表面溶融は高温で、微結晶癒合は低温で
拡散によつて行なわれる。
外的結合は例えば粒子/繊維材料を用い異種の
セラミツク結合もしくはプラスチツクによる接着
類似結合によつて得られる。
粗大及び/又は微小粒子は以下の物質:石英、
アルミノ珪酸塩、ガラス、酸化アルミニウム、炭
化珪素、黒鉛もしくは活性炭としての炭素、のい
ずれかで構成されているのが有利である。
その際、粗大及び/又は微小粒子は様々に相違
した形状を有していてよく、例えば粉砕粒子等の
不規則な形の固体片、円筒状もしくは中空円筒状
の断片、中実もしくは中空球等の規則的な形をし
た球体であつてもよい。
繊維は以下の物質:石英、アルミノ珪酸塩、ガ
ラス、酸化アルミニウム、炭化珪素、黒鉛もしく
は活性炭としての炭素、のいずれかで構成されて
いるのが好ましい。
結合剤としては以下の物質:珪酸塩、リン酸
塩、炭化物もしくは窒化物等の結晶質及びガラス
質の多成分セラミツク、コークス、黒鉛もしくは
活性炭としての微小結晶質ないし非晶質炭素、熱
硬化性樹脂、エラストマー、を使用することがで
きる。
表面積を拡大するため、膜を備えた担体外面に
好ましくは互いに平行な軸方向溝として形成され
る突起部と窪み部を付することができる。
本発明の目的は、更に、冒頭に述べた類の製造
方法を改良し、膜と担体との耐久的結合が中間層
を用いることなく可能となるように構成すること
である。
冒頭に述べた類の製造方法に於いて前記の目的
は本発明により、60〜40体積パーセントの微小粒
子、40〜20体積パーセントの繊維ならびに30〜10
体積パーセントの結合剤から構成される混合物を
膜物質として使用し、長さが直径の少なくとも10
倍で最低10μmの長さを有した繊維を使用するこ
とによりその実現が図られる。
以下に述べる本発明の好ましい実施形態の記述
は図面と共に本発明の詳しく説明を行なうもので
ある。各図が示すものは以下の通りである: 図1:軸方向溝により表面積が拡大された中空円
筒濾過体の部分側面図、 図2:図1を線2−2に沿つて切断した断面図、 図3:図2の部分Aの拡大詳細図、 図4:図3の部分Bの拡大詳細図、 図中に示された濾過体は中空円筒1の形を有し
ており、外表面積は軸に平行な溝2によつて拡大
されている。
円筒は内側担体3を包括しており、該担体3の
外面には薄膜4が付されている。
担体3は例えば100〜300μmの大きさを有した
相対的に粗大な粒子から構成されている。該粒子
は内的もしくは外的結合を行なう結合剤5により
互いに結合されているので、孔6を有した粗大有
孔構造が生ずる。
担体は、公知の方法で、結合剤と粗大粒子から
構成される混合物を適切に硬化処理することによ
つて製造されるので、完全に均質な担体3が得ら
れる。結合剤5によつて互いに結びつけられた粗
大粒子7の間の孔は粗大粒子7の大きさ程度の直
径を有しているので、担体については、総じて、
層流領域における高い比流体透過度が生ずること
となる。
予備製造された担体上には薄膜4が付されてい
る。膜均質は微小粒子8、結合剤及び繊維9から
構成されている。微小粒子8の大きさは例えば10
〜50μmであり、繊維長は繊維直径の少なくとも
10倍であり、好ましくはそれを大幅に上回り例え
ば500〜1000倍程度が望ましい。繊維直径は0.3〜
5μmの範囲内にあり、例えば3μmである。
膜層4は円筒1の外側全面に非常に薄く付さ
れ、担体と膜との厚さ比は5:1から75:1の間
にあり、好ましくは10:1である。その際、絶対
厚さは0.2〜2mmの間にある。
薄膜層の塗付後、該膜層は担体3上で結合剤の
硬化により固化されるが、この場合、使用される
結合剤に応じ、前記の様々に相違した結合形態が
「固化」として理解される。かくて微細有孔膜が
生ずるが、その際、微小粒子8は結合剤により一
方では繊維9、他方では担体3の粗大粒子7に結
合されている(図4)。これにより繊維9も相互
に結合されるが、その際、結合を行なう微小粒子
8が結節点ないし橋絡を形成する。他方でまた繊
維9も粗大粒子7に結合される。これにより膜4
と担体3との間に内的結合が生ずるが、それはこ
の固着が外表面で行なわれるのみでなく、図4に
示されているように、孔6の内壁面でも行なわれ
るからである。
この場合、繊維は同時に孔6の架橋も行ない、
微小粒子が孔の内部に侵入してそれを詰まらせる
ことを防止する。
繊維9に結合された隣接する微小粒子8の間に
は繊維がフレキシブルに弾性変形し得る自由な領
域が生ずることから、繊維は該領域に於いて相互
に対する間隔を変化させることができる。この自
由変形可能な領域は総繊維長の50%までに達し得
るので、それと同程度のミクロン弾性効果が観察
されると共に、膜層4の全体が微小粒子4の結合
により全体として剛的な組織を形成する。
以下に若干例の好ましい実施形態を詳しく説明
する。
実施例 1 担体3を製造するため、石英砂粒子の50%が
120μm以下の直径を有している85体積パーセン
トの石英砂が、前以つて縮合させられた15体積パ
ーセントの熱硬化性粘性フエノールホルムアルデ
ヒド樹脂と150℃〜180℃の温度で外的結合され、
均質な開孔性剛性組織が形成される。
平均直径15μmを有した50体積パーセントの石
英砂、平均繊維直径3μmで平均繊維長2000μmを
有した30体積パーセントの加水分解耐性ある珪酸
アルミニウム繊維ならびに20体積パーセントの同
じ熱硬化性フエノールホルムアルデヒド樹脂から
構成される混合物が硬化された担体の外面に塗
付、吹付けもしくは浸漬により公知の方法で均一
に付され、相互に熱硬化結合されるが、その際、
担体と膜との厚さ比が10:1になるように処理さ
れる。
層流領域における担体と膜との同一流体に対す
る比透過度の比は50:1である。
こうして得られた膜は最大繊維長の50%までの
空間的拡がりを有する領域に於いてミクロ弾性を
有する。前記基準に基いて製造された開孔体は、
特に、100℃までの温度でのPH0〜9の範囲の気
体ならび液体の濾過、該PH範囲の液体の通気処
理、好ましくは微小気泡曝気の一環としての排水
の通気処理ならびに120℃までの温度範囲におけ
る微細粒子粉体の流動化に適している。
前記の材料の組合せは前記の3種の適用例のす
べてに於いて同一透過度を有した単層で均質な完
全に剛的な組織に比し遥かに低い目詰まりの可能
性と大幅に低い圧力損失の点で優れている。
実施例 2 中空円筒担体の製造のため、粒子の50%が
350μm以下の直径を有している88体積パーセン
トのα−Al2O3と12体積パーセントのセラミツク
結合剤から構成される混合物が公知の方法で生結
合中間体を経て1200℃〜1400℃の温度で焼成さ
れ、外的結合された均質な開孔性成形体が得られ
る。
上記セラミツク結合剤は一例として下記組成を
有する。
SiO2:50〜75% アルカリ酸化物<10% その他の酸化物<10% Al2O3:15〜30% アルカリ土類酸化物<10% 上記セラミツク結合剤の組成の他の例は下記の
とおりである。
Al2O3:60〜80% SiO2:20〜40% この担体上に、粒子の50%が13μm以下の直径
を有した57体積パーセントのα−Al2O3、平均繊
維直径約3μm及び最大3000μmの平均繊維長を有
した25体積パーセントのAl2O3繊維ならびに担体
製造に使用されたのと同一の18体積パーセントの
結合剤から構成される混合物が公知の方法で、例
えば塗付もしくは浸漬により、担体の毛管現象を
利用しつつ均一に付され、乾燥させられ、続いて
1200℃〜1400℃の温度で担体と外的セラミツク結
合される。
こうして付されたミクロ弾性膜は0.2〜1.0mmの
厚さを有している。これは、担体の厚さが好まし
くは10〜15mmであれば、担体と膜との厚さの比
10:1から75:1に相当する。
前記方法で製造された二層式有孔体は600℃〜
1200℃の連続使用温度での使用に特に優れてい
る。自立した剛的な純セラミツク粗大有孔担体が
濾過体全体に高度な機械的、熱的、化学的耐性と
高度な温度変動耐性を付与する。
該粗大有孔担体によつてもたらされる。例えば
室温での空気に対する濾過抵抗は極めて僅かであ
り、例えば、肉厚15mm、流過速度5.5cm/secにて
0.3kPaである。厚さ0.3mmの本来の限外濾過膜に
よつてもたらされる濾過抵抗は担体の濾過抵抗と
大体同じであり、したがつて総抵抗は約0.6kPa
となる。
DE−PS2702210に記載されているような、セ
ラミツク結合されたセラミツク粒子と繊維との構
造化された組織から構成される同様な濾過体は前
記の抵抗の約3倍の濾過抵抗を有している。
例えば粒子の50%が1.2μm以下の直径を有する
煙灰等の極微塵粒子に対する99.9%という著しく
高い分離度を有するこの卓越した濾過膜は、担体
の粗大有孔組織と一体となつて濾過体全体の内部
における極微粉塵の付着と共に持続的目詰まりを
防止する準−絶対濾材である。高温度にも維持さ
れる該膜の固有弾性(ミクロ弾性)は剛的な濾材
に比し遥かに効果的な沈着目詰まり粉塵の除去を
保証する。
したがつてこの濾過体は、逆流洗浄方式により
定期的にクリーニングされる自動濾過除塵装置と
一体となつて、1200℃までの温度における高温腐
食/侵食性ガスの経済的な限外濾過を比類なく優
れた形で可能とする。
実施例 3 中空円筒担体を製造するため、粒子の50%が
250μm以下の直径を有した80体積パーセントの
工業用コークスと結合剤としての20体積パーセン
トの石炭タールから構成される混合物が公知の方
法で、加温分留によつて得られる生結合中間体を
経て900℃〜1100℃の温度にて気圧減少下で微結
晶癒合により内的結合焼成され、均質な開孔性成
形体が得られる。
この剛性な成形体上で、粒子の50%が35μm以
下の直径を有した40体積パーセントの微小粒子コ
ークス、平均繊維直径が20μmで平均繊維長が少
なくとも500μmである400体積パーセントの炭素
繊維ならびに担体製造時に使用されたのと同じ20
体積パーセントの結合剤から構成される粘性チキ
ソトロープ混合物が、例えば塗付もしくは浸漬に
より担体の毛管現象を利用して該成形担体の円筒
外面に均一に付され、揮発性結合剤成分の分留に
より固化され、次いで900℃〜1100℃の温度にて
気圧減少下で残留結合剤成分を炭化しつつ該担体
と内的結合される。
前記方法で得られた純粋な炭素から構成される
ミクロ弾性膜は0.4〜1.5mmの厚さを有し、その
際、担体の厚さは好ましくは25mmである。
前記の二層式濾過体は、特に、例えば酸化ウラ
ンから6フツ化ウランへの転換に際する非転換酸
化ウランの濾過分離時におけるようなフツ化化水
素含有雰囲気中での350℃までの連続使用温度範
囲における卓越した濾過特性を特徴としている。
この濾過体も、低い濾過抵抗での優れた分離
度、350℃までの温度範囲における高度な化学的
機械的耐性ならびに逆流洗浄による優れた再生性
を可能とするミクロ弾性によつて比類ない卓越性
を有している。
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