JPH0447522Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔技術分野〕 この考案は、床下に本体を設置した堀ごたつに
関するものである。

〔背景技術〕

従来より、床下に設置され底部にヒータボツク
スを設置した本体と、その上面に設置した座卓と
から構成される堀ごたつが多く使用されている。

かかる堀ごたつでは、本体は同一の開口寸法、
同一の容積を有する同一寸法の箱体として、使用
地域で区別することなく生産されている。

ところが、気温の低い寒冷地では、本体の外周
面の断熱材の厚さを相当大きくしなければ充分な
暖房効果が得られない。そのため、施工時に本体
の外周を厚みの大きい断熱材で被覆する作業が必
要となるが、床の開口寸法が決められているた
め、本体を床下へ設置したのち、被覆作業を床下
へもぐり込んで行なわなければならず、作業が非
常に煩雑で、作業能率が悪いという問題があつ
た。

〔考案の目的〕

この考案の目的は、本体を使用地域で区別する
ことなく同一寸法の箱体として床下に設置でき、
しかも使用地域に応じて本体外面を断熱材で被覆
する作業や断熱材の追加作業を本体内側から容易
に行なえ作業能率を向上させた堀ごたつを提供す
ることである。

〔考案の開示〕

この考案の堀ごたつは、床下に設置され周壁に
開口を設けた本体と、前記開口内に配置され開口
を塞ぐとともに内面周縁に前記本体内面の開口周
縁に延設された取付け部を有するパネルと、前記
取付け部を前記本体内面の開口周縁に固着した固
着具とを備えたものである。

このように、この考案によれば、床下に設置す
る本体の周壁に開口を設け、この開口を内側から
パネルで塞ぐようにしたので、本体を使用地域で
区別することなく同一寸法の箱体として床下に設
置できるばかりでなく、気温の低い寒冷地のよう
に厚みの大きな断熱材で本体の外面を被覆する必
要がある場合はパネルの外面に厚みの大きい断熱
材を追加して設置することができる。しかも、パ
ネルや断熱材の設置作業を従来のように床下にも
ぐり込んで本体外側から行なう必要がなく本体内
側から容易に行なえ作業能率が向上する。

実施例 この考案の一実施例を第１図および第２図に基
づいて説明する。すなわち、この堀ごたつは、第
１図および第２図に示すように、床下に設置され
周壁および底面にそれぞれ開口２ａ，２ｂを設け
た本体１と、前記開口２ａ，２ｂ内に配置され開
口２ａ，２ｂを塞ぐとともに内面周縁に前記本体
１内面の開口周縁に延設された取付け部４を有す
るパネル３と、前記取付け部４を前記本体１内面
の開口周縁に固着した固着具５，６とを備えたも
のである。

第１図に示すように、前記本体１は、周壁およ
び底面に大きな開口２ａ，２ｂを有するフレーム
状で構成される。本体１の上部には座卓（図示せ
ず）が配置される。また、本体１の上縁部には本
体１を床に固定するためのつば部１ａが形成され
る。

第２図に示すように、前記パネル３は断熱性の
高いパネルであり、その内面周縁にはねじ７等に
よつて固定された断面Ｔ字形の取付け部４が設け
られる。パネル３は、取付け部４の一端４ａをボ
ルトおよびナツトの固着具５，６により本体１の
内面の開口周縁に取付けることにより本体１の開
口２ａ，２ｂを閉塞する。なお、本体１の取付け
部４との間にはパツキン８が設けられる。また、
１１は本体１の底部開口２ｂに設けられたパネル
３を支持するための補強棧である。

さらに、パネル３の外面にはより一層断熱効果
を高めるために断熱パネル９が設けられる。この
断熱パネル９は、パネル３の周縁部に枠１２を固
定し、枠１２内にガラスウール等の断熱材１０を
充填し、その外面を面材１３で塞いだものであ
る。

このように構成された結果、この実施例の堀ご
たつの設置時には、床面に開口を設け床下に本体
１を設置し、本体１の内部から本体１の側部およ
び底部のそれぞれに設けられた開口２ａ，２ｂに
パネル３を配置して本体１の開口２ａ，２ｂを閉
塞し、本体１の外壁を形成する。最後に底部にヒ
ータボツクスを配置する。また、寒冷地など通常
のパネル３では断熱効果が充分得られない場合に
はパネル３の外面に断熱パネル９をあらかじめ釘
あるいは接着剤等により固定してパネル３を本体
１に取り付ける。

このように、床の開口寸法を変えることなく容
易に断熱材の追加ができ、しかも作業が本体内部
から行なえるので作業能率が向上する。

なお、パネル３は、取付け部４が本体１に固着
具５，６によつて取り付けられているだけである
ため、夏季など暖房の必要のない季節には取付け
部４を含むパネル３全体を金網等を張つた通気パ
ネルと交換して床下の冷気を取り入れることがで
きる。

〔考案の効果〕

この考案の堀ごたつによれば、床下に設置する
本体の周壁に開口を設け、この開口を内側からパ
ネルで塞ぐようにしたので、本体を使用地域で区
別することなく同一寸法の箱体として床下に設置
できるばかりでなく、気温の低い寒冷地のように
厚みの大きな断熱材で本体の外面を被覆する必要
がある場合はパネルの外面に厚みの大きい断熱材
を追加して設置することができる。しかも、パネ
ルや断熱材の設置作業を従来のように床下にもぐ
り込んで本体外側から行なう必要がなく本体内側
から容易に行なえ作業能率が向上するという効果
がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例の斜視図、第２図
はその断面図である。 １……本体、２ａ，２ｂ……開口、３……パネ
ル、４……取付け部、９……断熱パネル。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 床下に設置され周壁に開口を設けた本体と、前
   記開口内に配置され開口を塞ぐとともに内面周縁
   に前記本体内面の開口周縁に延設された取付け部
   を有するパネルと、前記取付け部を前記本体内面
   の開口周縁に固着した固着具とを備えた堀ごた
   つ。