JPH044726Y2 - - Google Patents
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- JPH044726Y2 JPH044726Y2 JP15819787U JP15819787U JPH044726Y2 JP H044726 Y2 JPH044726 Y2 JP H044726Y2 JP 15819787 U JP15819787 U JP 15819787U JP 15819787 U JP15819787 U JP 15819787U JP H044726 Y2 JPH044726 Y2 JP H044726Y2
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- microphone
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- 238000003384 imaging method Methods 0.000 claims description 24
- 238000003325 tomography Methods 0.000 claims description 11
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 5
- 230000005236 sound signal Effects 0.000 description 4
- 210000001015 abdomen Anatomy 0.000 description 3
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 1
- 230000006866 deterioration Effects 0.000 description 1
- 238000009434 installation Methods 0.000 description 1
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 1
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Analysing Materials By The Use Of Radiation (AREA)
- Apparatus For Radiation Diagnosis (AREA)
- Interconnected Communication Systems, Intercoms, And Interphones (AREA)
- Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本考案は、撮影室と操作室が音響的に遮断され
た断層撮影装置における、撮影室内の被検体から
操作室側の操作者への通話を行なう断層撮影装置
の通話装置の特性改善に関する。
た断層撮影装置における、撮影室内の被検体から
操作室側の操作者への通話を行なう断層撮影装置
の通話装置の特性改善に関する。
(従来の技術)
撮影室と操作室が音響的に遮断された断層撮影
装置において、撮影室内の被検体から操作室内の
操作者への通話は、2つの室に各々設けられたマ
イクロホン(以後マイクと呼ぶ)とスピーカーに
よつて行なわれる。第3図は断層撮影装置の一つ
である従来例のX線CT装置を表わす正面図a及
び側面図bである。第3図a及びbにおいて、1
は内部に扇状のX線ビームを放射するX線装置
や、その透過X線量を検出する検出器等を備えた
ガントリー、2はその中心に設けられた円筒形の
開口部、3は被検体5を所定の高さまで移動する
テーブル、4は被検体5を載置し、被検体の撮影
断層面7に応じて開口部2の長手方向に所定の位
置まで移動するクレードル、6a及び6bは被検
体5の音声を集音し、この音声信号を電気信号に
変換するマイクであり、6aがガントリー1の前
面側に配置されたフロントマイク、6bが後面側
に配置されたリヤマイクである。ここで、クレー
ドル4の移動量の制限から、開口部2の設定位置
に挿入配置される被検体5は、撮影部位に応じて
クレードル4に載置される体位の方向(以後体位
方向と呼ぶ)が異なる。例えば、第3図bのよう
に腹部などの上半身を撮影する場合は、頭部をガ
ントリー1に向けた体位方向をとり、この逆に下
腹部や脚部を撮影する場合は、脚部をガントリー
1に向けた体位方向でクレードル4に載置され
る。従つて、開口部2に挿入設置された状態で、
被検体5の頭部は第3図bのようにガントリー1
の後面側に出る場合と、その逆にガントリー1の
前面側(テーブル3側)に出る場合があるため、
フロントマイク6a及びリヤマイク6bは開口部
2の長手方向に沿つて配置されている。ここで、
第4図は従来例のX線CTにおける通話装置を表
わす図であり、第4図における記号において、第
3図と同じ機能を有するものは同じ記号を付して
いる。第4図において、はガントリー1等が設
置された撮影室側、は撮影室と音響的に遮断
され、操作者がオペレーターコンソール(図示せ
ず)を用いて各種のスキヤン条件の設定や画像処
理操作を行なう操作室側、8はフロントマイク6
a及びリヤマイク6bによつて音声信号から変換
された電気信号を増幅するアンプ、9はアンプ8
によつて増幅された電気信号を音声信号に再生し
て出力するスピーカーである。この様な構成にお
いて、被検体5の音声は、マイク6a及びマイク
6bによつて集音され、アンプ8で増幅後、操作
室側のスピーカー9から出力される。一般に、第
4図のような構成の断層撮影装置においては、撮
影室側の被検体5から操作室側の操作者への
通話のための通話装置とは別に、操作室側にマ
イク、撮影室側にスピーカーを各々設置した、
操作者から被検体への通話装置が備えられてい
る。従つて、操作者の呼び掛けや指示に対して、
被検体が返答したり体の変調を訴えたりする撮影
室の被検体内と操作室内の操作者の相互の通話が
行われる。
装置において、撮影室内の被検体から操作室内の
操作者への通話は、2つの室に各々設けられたマ
イクロホン(以後マイクと呼ぶ)とスピーカーに
よつて行なわれる。第3図は断層撮影装置の一つ
である従来例のX線CT装置を表わす正面図a及
び側面図bである。第3図a及びbにおいて、1
は内部に扇状のX線ビームを放射するX線装置
や、その透過X線量を検出する検出器等を備えた
ガントリー、2はその中心に設けられた円筒形の
開口部、3は被検体5を所定の高さまで移動する
テーブル、4は被検体5を載置し、被検体の撮影
断層面7に応じて開口部2の長手方向に所定の位
置まで移動するクレードル、6a及び6bは被検
体5の音声を集音し、この音声信号を電気信号に
変換するマイクであり、6aがガントリー1の前
面側に配置されたフロントマイク、6bが後面側
に配置されたリヤマイクである。ここで、クレー
ドル4の移動量の制限から、開口部2の設定位置
に挿入配置される被検体5は、撮影部位に応じて
クレードル4に載置される体位の方向(以後体位
方向と呼ぶ)が異なる。例えば、第3図bのよう
に腹部などの上半身を撮影する場合は、頭部をガ
ントリー1に向けた体位方向をとり、この逆に下
腹部や脚部を撮影する場合は、脚部をガントリー
1に向けた体位方向でクレードル4に載置され
る。従つて、開口部2に挿入設置された状態で、
被検体5の頭部は第3図bのようにガントリー1
の後面側に出る場合と、その逆にガントリー1の
前面側(テーブル3側)に出る場合があるため、
フロントマイク6a及びリヤマイク6bは開口部
2の長手方向に沿つて配置されている。ここで、
第4図は従来例のX線CTにおける通話装置を表
わす図であり、第4図における記号において、第
3図と同じ機能を有するものは同じ記号を付して
いる。第4図において、はガントリー1等が設
置された撮影室側、は撮影室と音響的に遮断
され、操作者がオペレーターコンソール(図示せ
ず)を用いて各種のスキヤン条件の設定や画像処
理操作を行なう操作室側、8はフロントマイク6
a及びリヤマイク6bによつて音声信号から変換
された電気信号を増幅するアンプ、9はアンプ8
によつて増幅された電気信号を音声信号に再生し
て出力するスピーカーである。この様な構成にお
いて、被検体5の音声は、マイク6a及びマイク
6bによつて集音され、アンプ8で増幅後、操作
室側のスピーカー9から出力される。一般に、第
4図のような構成の断層撮影装置においては、撮
影室側の被検体5から操作室側の操作者への
通話のための通話装置とは別に、操作室側にマ
イク、撮影室側にスピーカーを各々設置した、
操作者から被検体への通話装置が備えられてい
る。従つて、操作者の呼び掛けや指示に対して、
被検体が返答したり体の変調を訴えたりする撮影
室の被検体内と操作室内の操作者の相互の通話が
行われる。
(考案が解決しようとする問題点)
ところで、ガントリー1内にはフアンやその他
の動的な部分があり、常に機械音を発生してい
る。従つて、前記のように構成された通話装置に
よる被検体から操作者への通話においては、第3
図bのように、被検体5の頭部がガントリー1の
後面側に出ている場合は、リヤマイク6bは主に
被検体5の音声を集音するが、フロントマイク6
aは被検体5の口の位置から遠いため、主に前記
機械音による周囲雑音を集音してしまう。又、こ
れとは逆に、被検体5が脚部をガントリー1に向
けた体位で開口部2の設定位置に挿入設置され、
頭部がガントリー1の前面側に出ている場合は、
フロントマイク6aは主に被検体5の音声を集音
するが、リヤマイク6bは被検体5の口の位置か
ら遠いため、主に前記周囲雑音を集音してしま
う。従つて、いずれの場合も、一方のマイクは主
に周囲雑音を集音してしまうため、スピーカー9
から出力されている音声に大きな周囲雑音が混入
し、被検体の音声が聞き取り難くなる。この為、
通話が不確実となり易く、被検体の安全性が低下
するという問題が生じる。従つて、本願発明の目
的は上記問題点を解消し、常に被検体の口の位置
に近いマイクだけを用いて、雑音の強さに対する
音声の強さの比(S/N比)の良好な信頼性の高
い通話を行なうことを目的とする。
の動的な部分があり、常に機械音を発生してい
る。従つて、前記のように構成された通話装置に
よる被検体から操作者への通話においては、第3
図bのように、被検体5の頭部がガントリー1の
後面側に出ている場合は、リヤマイク6bは主に
被検体5の音声を集音するが、フロントマイク6
aは被検体5の口の位置から遠いため、主に前記
機械音による周囲雑音を集音してしまう。又、こ
れとは逆に、被検体5が脚部をガントリー1に向
けた体位で開口部2の設定位置に挿入設置され、
頭部がガントリー1の前面側に出ている場合は、
フロントマイク6aは主に被検体5の音声を集音
するが、リヤマイク6bは被検体5の口の位置か
ら遠いため、主に前記周囲雑音を集音してしま
う。従つて、いずれの場合も、一方のマイクは主
に周囲雑音を集音してしまうため、スピーカー9
から出力されている音声に大きな周囲雑音が混入
し、被検体の音声が聞き取り難くなる。この為、
通話が不確実となり易く、被検体の安全性が低下
するという問題が生じる。従つて、本願発明の目
的は上記問題点を解消し、常に被検体の口の位置
に近いマイクだけを用いて、雑音の強さに対する
音声の強さの比(S/N比)の良好な信頼性の高
い通話を行なうことを目的とする。
(問題点を解決するための手段)
上記問題点を解決するため本考案の断層撮影装
置の通話装置は以下のような構成をしている。即
ち、撮影室内に設置されたガントリー開口部近傍
であり、前記円筒形の開口部の長手方向又は円周
方向に沿つて複数個配置され、撮影部位に応じて
所定の体位で前記開口部の設定位置に挿入設置さ
れる被検体の音声を集音するマイクロホンと、前
記撮影室と音響的に遮断された操作室内に設置さ
れ、前記マイクロホンで集音された被検体の音声
を出力するスピーカーとを備えた断層撮影装置の
通話装置において、前記複数のマイクロホンの
各々の集音状態と非集音状態を切り替えるスイツ
チ手段と、前記撮影部位及び被検体の体位のスキ
ヤン条件の設定に対応して前記スイツチ手段の切
り替えを制御するスイツチ制御手段を具備するこ
とを特徴とする。
置の通話装置は以下のような構成をしている。即
ち、撮影室内に設置されたガントリー開口部近傍
であり、前記円筒形の開口部の長手方向又は円周
方向に沿つて複数個配置され、撮影部位に応じて
所定の体位で前記開口部の設定位置に挿入設置さ
れる被検体の音声を集音するマイクロホンと、前
記撮影室と音響的に遮断された操作室内に設置さ
れ、前記マイクロホンで集音された被検体の音声
を出力するスピーカーとを備えた断層撮影装置の
通話装置において、前記複数のマイクロホンの
各々の集音状態と非集音状態を切り替えるスイツ
チ手段と、前記撮影部位及び被検体の体位のスキ
ヤン条件の設定に対応して前記スイツチ手段の切
り替えを制御するスイツチ制御手段を具備するこ
とを特徴とする。
(実施例)
以下、本考案の実施例を図面を参照して説明す
る。
る。
第1図は本考案の一実施例によるX線CT装置
の通話装置を表わす図である。尚、第1図におけ
る記号において、第4図と同じ機能を有するもの
は同じ記号を用いているので、ここでの説明を省
略する。第1図において、10a及び10bは
各々フロントマイク6a又はリヤマイク6bとア
ンプ8との間に設けられ、この間の配線の接続と
遮断を切り替えるスイツチである。11a,11
b及び11cは操作室側に配置されたオペレータ
ーコンソール上のパネル部(図示せず)に備えら
れ、スキヤン時の被検体の体位方向又は撮影部位
の条件を選択するスイツチであり、11aは被検
体をガントリーの開口部の設定位置に挿入設置す
る際に、頭部をガントリーに向けた体位方向
(Head−first)を選択する場合のスイツチ、11
bは脚部をガントリーに向けた体位方向(Feet
−first)を選択する場合のスイツチ、11cは撮
影部位として頭部を選択する場合のスイツチであ
る。12は操作者によつて設定された各スイツチ
11a,11b及び11cがオンであるか、もし
くはオフであるかの情報を入力し、その組合わせ
に対応して、スイツチ10a及び10bのスイツ
チのオン、オフ動作を制御する制御信号を出力す
るスイツチ制御回路である。以上の構成におい
て、本実施例の通話装置の動作を第1図及び第2
図を用いて説明する。第2図a,b及びcは、本
実施例における通話装置の動作の説明図である。
尚、第2図における記号は、第3図と同様に用い
ており、第2図において、マイク6a及び6b
は、白くなつている場合が集音状態であり、黒く
なつている場合が非集音状態を表わす。初めに、
第1図において、スイツチ11a,11b及び1
1cが入力されていない時、即ち、撮影準備段階
では、スイツチ制御回路12からスイツチ10a
及び10bをオンにする制御信号が出力され、マ
イク6a及び6bがアンプ8と接続されて集音状
態となる。この場合、被検体5の音声は、両方の
マイクにより集音される。次に、操作者の設定が
スイツチ11aはオン(スイツチ11bはオフ)、
スイツチ11cはオフである時、即ち、第2図a
のように、頭部以外の部位で上半身、例えば腹部
を撮影するために、被検体5の頭部をガントリー
に向けた体位方向で開口部に挿入設置され、頭部
がガントリー1の後面側に出ている場合は、スイ
ツチ制御回路12からスイツチ10aをオフ、ス
イツチ10bをオンにする制御信号が出力され
る。従つて、フロントマイク6aが非集音状態と
なり、同時にリヤマイク6bが集音状態となる。
この結果、第2図aのように、被検体5の音声を
集音するのは被検体5の口の位置に近いリヤマイ
ク6bだけとなり、被検体5の口の位置から遠い
フロントマイク6aがガントリー1で発生する機
械音による周囲雑音を集音しないので、スピーカ
ー9から出力される前記周囲雑音が減少する。次
に、第1図において、スイツチ11bがオン(ス
イツチ11aがオフ)、スイツチ11cがオフの
時、即ち、第2図(b)のように、頭部以外の部
位で下半身、例えば脚部を撮影するために脚部を
ガントリーに向けた体位方向で開口部2に挿入設
置され、被検体5の頭部がガントリー1の前面側
に出ている場合は、スイツチ制御回路12からス
イツチ10aをオン、スイツチ10bをオフにす
る制御信号が出力される。この結果、フロントマ
イク6aとアンプ8の間の配線が接続され、フロ
ントマイク6aが集音状態となり、同時にリヤマ
イク6bとアンプ8の間の配線が遮断され、リヤ
マイク6bが非集音状態となる。従つて、第2図
bのように、被検体5の口の位置に近いフロント
マイク6aだけで被検体5の音声を集音するた
め、前記と同様にスピーカー9から出力される周
囲雑音が減少する。更に、第1図において、スイ
ツチ11aがオン(スイツチ11bがオフ)、ス
イツチ11cがオンの時、即ち、第2図cのよう
に、頭部を撮影するために、頭部をガントリーに
向けた体位方向で開口部2に挿入設置され、被検
体5の頭部が開口部2のほぼ中心にある場合は、
スイツチ制御回路12からスイツチ10aをオ
ン、スイツチ10bをオフにする制御信号が出力
される。この結果、フロントマイク6aが集音状
態となり、同時にリヤマイク6bが非集音状態と
なる。従つて、この場合も第2図cのように、被
検体5の口の位置に比較的近いフロントマイク6
bだけで音声を集音するため、前記と同様にスピ
ーカー9から出力される周囲雑音が減少する。こ
のように本実施例の通話装置によれば、被検体の
体位方向及び撮影部位の設定に連動して自動的
に、スイツチ制御回路12がスイツチ10a及び
10bのオン、オフ動作を制御し、フロントマイ
ク6a及びリヤマイク6bの集音状態と非集音状
態を切り替えることにより、被検体5の口の位置
から遠く被検体5の音声よりもガントリー1から
発生する機械音による周囲雑音を多く集音するマ
イクを使用せずに、常に被検体5の口の位置に最
も近いマイクだけを用いて被検体5の音声を集音
するようにしているので、スピーカー9から出力
される周囲雑音を減少することができる。
の通話装置を表わす図である。尚、第1図におけ
る記号において、第4図と同じ機能を有するもの
は同じ記号を用いているので、ここでの説明を省
略する。第1図において、10a及び10bは
各々フロントマイク6a又はリヤマイク6bとア
ンプ8との間に設けられ、この間の配線の接続と
遮断を切り替えるスイツチである。11a,11
b及び11cは操作室側に配置されたオペレータ
ーコンソール上のパネル部(図示せず)に備えら
れ、スキヤン時の被検体の体位方向又は撮影部位
の条件を選択するスイツチであり、11aは被検
体をガントリーの開口部の設定位置に挿入設置す
る際に、頭部をガントリーに向けた体位方向
(Head−first)を選択する場合のスイツチ、11
bは脚部をガントリーに向けた体位方向(Feet
−first)を選択する場合のスイツチ、11cは撮
影部位として頭部を選択する場合のスイツチであ
る。12は操作者によつて設定された各スイツチ
11a,11b及び11cがオンであるか、もし
くはオフであるかの情報を入力し、その組合わせ
に対応して、スイツチ10a及び10bのスイツ
チのオン、オフ動作を制御する制御信号を出力す
るスイツチ制御回路である。以上の構成におい
て、本実施例の通話装置の動作を第1図及び第2
図を用いて説明する。第2図a,b及びcは、本
実施例における通話装置の動作の説明図である。
尚、第2図における記号は、第3図と同様に用い
ており、第2図において、マイク6a及び6b
は、白くなつている場合が集音状態であり、黒く
なつている場合が非集音状態を表わす。初めに、
第1図において、スイツチ11a,11b及び1
1cが入力されていない時、即ち、撮影準備段階
では、スイツチ制御回路12からスイツチ10a
及び10bをオンにする制御信号が出力され、マ
イク6a及び6bがアンプ8と接続されて集音状
態となる。この場合、被検体5の音声は、両方の
マイクにより集音される。次に、操作者の設定が
スイツチ11aはオン(スイツチ11bはオフ)、
スイツチ11cはオフである時、即ち、第2図a
のように、頭部以外の部位で上半身、例えば腹部
を撮影するために、被検体5の頭部をガントリー
に向けた体位方向で開口部に挿入設置され、頭部
がガントリー1の後面側に出ている場合は、スイ
ツチ制御回路12からスイツチ10aをオフ、ス
イツチ10bをオンにする制御信号が出力され
る。従つて、フロントマイク6aが非集音状態と
なり、同時にリヤマイク6bが集音状態となる。
この結果、第2図aのように、被検体5の音声を
集音するのは被検体5の口の位置に近いリヤマイ
ク6bだけとなり、被検体5の口の位置から遠い
フロントマイク6aがガントリー1で発生する機
械音による周囲雑音を集音しないので、スピーカ
ー9から出力される前記周囲雑音が減少する。次
に、第1図において、スイツチ11bがオン(ス
イツチ11aがオフ)、スイツチ11cがオフの
時、即ち、第2図(b)のように、頭部以外の部
位で下半身、例えば脚部を撮影するために脚部を
ガントリーに向けた体位方向で開口部2に挿入設
置され、被検体5の頭部がガントリー1の前面側
に出ている場合は、スイツチ制御回路12からス
イツチ10aをオン、スイツチ10bをオフにす
る制御信号が出力される。この結果、フロントマ
イク6aとアンプ8の間の配線が接続され、フロ
ントマイク6aが集音状態となり、同時にリヤマ
イク6bとアンプ8の間の配線が遮断され、リヤ
マイク6bが非集音状態となる。従つて、第2図
bのように、被検体5の口の位置に近いフロント
マイク6aだけで被検体5の音声を集音するた
め、前記と同様にスピーカー9から出力される周
囲雑音が減少する。更に、第1図において、スイ
ツチ11aがオン(スイツチ11bがオフ)、ス
イツチ11cがオンの時、即ち、第2図cのよう
に、頭部を撮影するために、頭部をガントリーに
向けた体位方向で開口部2に挿入設置され、被検
体5の頭部が開口部2のほぼ中心にある場合は、
スイツチ制御回路12からスイツチ10aをオ
ン、スイツチ10bをオフにする制御信号が出力
される。この結果、フロントマイク6aが集音状
態となり、同時にリヤマイク6bが非集音状態と
なる。従つて、この場合も第2図cのように、被
検体5の口の位置に比較的近いフロントマイク6
bだけで音声を集音するため、前記と同様にスピ
ーカー9から出力される周囲雑音が減少する。こ
のように本実施例の通話装置によれば、被検体の
体位方向及び撮影部位の設定に連動して自動的
に、スイツチ制御回路12がスイツチ10a及び
10bのオン、オフ動作を制御し、フロントマイ
ク6a及びリヤマイク6bの集音状態と非集音状
態を切り替えることにより、被検体5の口の位置
から遠く被検体5の音声よりもガントリー1から
発生する機械音による周囲雑音を多く集音するマ
イクを使用せずに、常に被検体5の口の位置に最
も近いマイクだけを用いて被検体5の音声を集音
するようにしているので、スピーカー9から出力
される周囲雑音を減少することができる。
尚、本願考案は上記実施例に限定することな
く、実用新案登録請求の範囲内で種々の変形が可
能である。例えば、スイツチ10a及び10bは
各々フロントマイク6a又はリアマイク6bとア
ンプ8との間ではなく、フロントマイク6a又は
リアマイク6bとこれらを動作させるための電源
手段との間に設置しても良い。この場合、マイク
をワイヤレスとし、スピーカー9とフロントマイ
ク6a及びリアマイク6bとの間の音声信号の伝
達とスイツチ制御回路12によるスイツチ10a
及び10bのオン、オフの制御信号の伝達を無線
による通信で行うように構成しても良い。又、マ
イクの個数は2個に限らず、ガントリー開口部の
長手方向に沿つて3個以上あつても良い。その場
合、マイクの集音状態と非集音状態を切り替える
スイツチもマイクと同数設けられ、それらをスイ
ツチ制御回路によつて、被検体の体位方向及び撮
影部位に対応して、被検体の口の位置に最も近い
マイクだけが集音状態となるように制御する。更
に、マイクが開口部長手方向から見て左右方向
で、開口部内面円周上に複数個配置される場合に
は、被検体が横向きに寝る際に、左半身を下向き
にするか、又は右半身を下向きにするかという体
位の選択手段の設定に対応して、被検体5の顔の
向きの情報を得て、口の位置に近い方のマイクだ
けを集音状態とするように切り替えるように構成
しても良い。更に、被検体に体位方向及び撮影部
位として頭部を選択する設定は、ボタンスイツチ
によるものばかりでなく、入力キーやタツチパネ
ル等によるものであつても良い。その場合、スイ
ツチ制御回路は、操作者によつて設定された被検
体の体位方向及び撮影部位の条件を、その情報が
記憶されている記憶手段から得るように構成す
る。更に、スイツチ制御回路は、体位方向及び撮
影部位に対応して、どのマイクだけを集音状態に
するかという論理を記憶したICによるものであ
つても、前記と同様の論理をコンピユータで実行
するソフトウエア等による構成でも良い。更に、
本願考案の通話設置は、X線CT装置ばかりでな
く、撮影室と操作室が音響的に遮断されたNMR
−CT装置等の断層撮影装置に用いても良い。
く、実用新案登録請求の範囲内で種々の変形が可
能である。例えば、スイツチ10a及び10bは
各々フロントマイク6a又はリアマイク6bとア
ンプ8との間ではなく、フロントマイク6a又は
リアマイク6bとこれらを動作させるための電源
手段との間に設置しても良い。この場合、マイク
をワイヤレスとし、スピーカー9とフロントマイ
ク6a及びリアマイク6bとの間の音声信号の伝
達とスイツチ制御回路12によるスイツチ10a
及び10bのオン、オフの制御信号の伝達を無線
による通信で行うように構成しても良い。又、マ
イクの個数は2個に限らず、ガントリー開口部の
長手方向に沿つて3個以上あつても良い。その場
合、マイクの集音状態と非集音状態を切り替える
スイツチもマイクと同数設けられ、それらをスイ
ツチ制御回路によつて、被検体の体位方向及び撮
影部位に対応して、被検体の口の位置に最も近い
マイクだけが集音状態となるように制御する。更
に、マイクが開口部長手方向から見て左右方向
で、開口部内面円周上に複数個配置される場合に
は、被検体が横向きに寝る際に、左半身を下向き
にするか、又は右半身を下向きにするかという体
位の選択手段の設定に対応して、被検体5の顔の
向きの情報を得て、口の位置に近い方のマイクだ
けを集音状態とするように切り替えるように構成
しても良い。更に、被検体に体位方向及び撮影部
位として頭部を選択する設定は、ボタンスイツチ
によるものばかりでなく、入力キーやタツチパネ
ル等によるものであつても良い。その場合、スイ
ツチ制御回路は、操作者によつて設定された被検
体の体位方向及び撮影部位の条件を、その情報が
記憶されている記憶手段から得るように構成す
る。更に、スイツチ制御回路は、体位方向及び撮
影部位に対応して、どのマイクだけを集音状態に
するかという論理を記憶したICによるものであ
つても、前記と同様の論理をコンピユータで実行
するソフトウエア等による構成でも良い。更に、
本願考案の通話設置は、X線CT装置ばかりでな
く、撮影室と操作室が音響的に遮断されたNMR
−CT装置等の断層撮影装置に用いても良い。
(効果)
以上説明のように本願考案の断層撮影装置の通
話装置によれば以下の効果がえられる。即ち、 (1) 被検体の体位及び撮影部位から、常に、開口
部の所定の設定位置に挿入設置された被検体の
口の位置に最も近いマイクだけを集音状態にし
て被検体の音声を集音し、被検体の口の位置か
ら遠く、被検体の音声よりもガントリーから発
生する機械音による周囲雑音を多く集音するマ
イクを非集音状態とするようにしたので、スピ
ーカーから出力される雑音が減少し、被検体の
音声に対する雑音の比(S/N比)が向上し、
被検体の音声が聞き取り易くなり、信頼性の高
い通話を行なうことができる。この結果、撮影
中の被検体の安全性を高めることができる。
話装置によれば以下の効果がえられる。即ち、 (1) 被検体の体位及び撮影部位から、常に、開口
部の所定の設定位置に挿入設置された被検体の
口の位置に最も近いマイクだけを集音状態にし
て被検体の音声を集音し、被検体の口の位置か
ら遠く、被検体の音声よりもガントリーから発
生する機械音による周囲雑音を多く集音するマ
イクを非集音状態とするようにしたので、スピ
ーカーから出力される雑音が減少し、被検体の
音声に対する雑音の比(S/N比)が向上し、
被検体の音声が聞き取り易くなり、信頼性の高
い通話を行なうことができる。この結果、撮影
中の被検体の安全性を高めることができる。
(2) 前記複数のマイクロホンの集音状態と非集音
状態との切り替え動作は、煩わしい操作を付加
することなく、スイツチ制御手段によつて、操
作者による被検体の体位及び撮影部位の設定に
連動して自動的に制御されるため、操作性の低
下が全くない。
状態との切り替え動作は、煩わしい操作を付加
することなく、スイツチ制御手段によつて、操
作者による被検体の体位及び撮影部位の設定に
連動して自動的に制御されるため、操作性の低
下が全くない。
第1図は本考案の一実施例によるX線CT装置
の通話装置を表わす図、第2図は本実施例におけ
る通話装置の動作の説明図、第3図は従来例のX
線CT装置を表わす正面図a及び側面図b、第4
図は従来例のX線CTにおける通話装置を表わす
図である。 1……ガントリー、2……開口部、3……テー
ブル、4……クレードル、5……被検体、6,6
a,6b……マイク、7……撮影断層面、8……
アンプ、9……スピーカー、10a,10b……
スイツチ、11a,11b……体位方向を選択す
るスイツチ、11c……撮影部位として頭部を選
択するスイツチ、12……スイツチ制御回路。
の通話装置を表わす図、第2図は本実施例におけ
る通話装置の動作の説明図、第3図は従来例のX
線CT装置を表わす正面図a及び側面図b、第4
図は従来例のX線CTにおける通話装置を表わす
図である。 1……ガントリー、2……開口部、3……テー
ブル、4……クレードル、5……被検体、6,6
a,6b……マイク、7……撮影断層面、8……
アンプ、9……スピーカー、10a,10b……
スイツチ、11a,11b……体位方向を選択す
るスイツチ、11c……撮影部位として頭部を選
択するスイツチ、12……スイツチ制御回路。
Claims (1)
- 撮影室内に設置されたガントリー開口部近傍で
あり、前記円筒形の開口部の長手方向又は円周方
向に沿つて複数個配置され、撮影部位に応じて所
定の体位で前記開口部の設定位置に挿入設置され
る被検体の音声を集音するマイクロホンと、前記
撮影室と音響的に遮断された操作室内に設置さ
れ、前記マイクロホンで集音された被検体の音声
を出力するスピーカーとを備えた断層撮影装置の
通話装置において、前記複数のマイクロホンの
各々の集音状態と非集音状態を切り替えるスイツ
チ手段と、前記撮影部位及び被検体の体位のスキ
ヤン条件の設定に対応して前記スイツチ手段の切
り替えを制御するスイツチ制御手段を具備するこ
とを特徴とする断層撮影装置の通話装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15819787U JPH044726Y2 (ja) | 1987-10-16 | 1987-10-16 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15819787U JPH044726Y2 (ja) | 1987-10-16 | 1987-10-16 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0165010U JPH0165010U (ja) | 1989-04-26 |
JPH044726Y2 true JPH044726Y2 (ja) | 1992-02-12 |
Family
ID=31438306
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15819787U Expired JPH044726Y2 (ja) | 1987-10-16 | 1987-10-16 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH044726Y2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4991135B2 (ja) * | 2005-09-15 | 2012-08-01 | 株式会社日立メディコ | 医用画像診断装置 |
JP5426407B2 (ja) * | 2010-01-13 | 2014-02-26 | 株式会社東芝 | 医用画像診断装置 |
JP5585196B2 (ja) * | 2010-05-13 | 2014-09-10 | 株式会社島津製作所 | 医療用検査装置 |
-
1987
- 1987-10-16 JP JP15819787U patent/JPH044726Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0165010U (ja) | 1989-04-26 |
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