JPH0446999A - 1,1,1―トリクロロエタン組成物 - Google Patents

1,1,1―トリクロロエタン組成物

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JPH0446999A
JPH0446999A JP15392690A JP15392690A JPH0446999A JP H0446999 A JPH0446999 A JP H0446999A JP 15392690 A JP15392690 A JP 15392690A JP 15392690 A JP15392690 A JP 15392690A JP H0446999 A JPH0446999 A JP H0446999A
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JP
Japan
Prior art keywords
trichloroethane
solvent
volume
composition
isopropyl acetate
Prior art date
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Pending
Application number
JP15392690A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuyuki Doge
道下 和幸
Naoki Kobayashi
直樹 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
Application filed by Asahi Chemical Industry Co Ltd filed Critical Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Publication of JPH0446999A publication Critical patent/JPH0446999A/ja
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野〕 本願発明は、溶剤回収を伴う金属洗浄分野やドライクリ
ーニング分野の1.Ll−)リクロロエタン組成物に関
する。
〔従来の技術〕
1.1.1− )リクロロエタンは、トリクロロエチレ
ンやパークロロエチレン等の他の塩素系溶剤に比べ、洗
浄力、毒性および環境汚染の点に優れていることから金
属の脱脂洗浄用やドライクリーニング用に広く使用され
ている。近年特に、溶剤ガ1゜ スによる大気汚染の防止や作業環境の向上のために溶剤
回収を伴う洗浄、すなわち洗浄中に発生した安定剤を含
む溶剤蒸気を活性炭を充填した回収機に送り活性炭に吸
着させたあと、加熱水蒸気による脱着操作で溶剤蒸気を
得、凝縮器で加熱水蒸気と溶剤蒸気を冷却後、水分離を
行い凝縮水は排水として廃棄し、残る溶剤を回収し洗浄
液として再使用する方法が多くなっている。
しかし、1,1.1−)リクロロエタンは分解し易く、
熱分解や加水分解で発生した塩化水素が金属を腐食させ
る問題がある。特にアルミニウムとは反応し易く、比較
的簡単にアルミニウムが腐食する欠点がある。このよう
な分解反応を防止したり金属の安定性を高めるために、
アルコール類、環状エーテル類、ニトロアルカン類、エ
ポキサイド類、酢酸エステル類等の安定剤により安定化
したLl、1−トリクロロエタン組成物が数多く提案さ
れている。
例えば、特公昭39−28929号公報には脂肪族エポ
キシド、1.4−ジオキサン、不飽和脂肪族二トリルお
よび脂肪族カルボン酸アルキルエステルを含有した安定
化1,1.1−1−リクロロエタン組成物が、脂肪族エ
ポキシドの塩化水素捕捉効果によりアルミニウム、鉄、
亜鉛、黄銅を安定にすることが開示されている。
また、特公昭50−34524号公報には低−級脂肪族
エステル、ニトロメタン、3級ブチルアルコール、メタ
クリル酸メチルの組合わせが、鉄や亜鉛等を安定にする
ことが開示されている。
更に、特開昭53−94278号公報には回収液に安定
剤を添加して回収液の劣化を防止することが開示されて
いる。
〔発明が解決しようとする課題〕
特公昭39−28929号公報および特公昭50−34
524号公報に開示されている技術即ち1,4−ジオキ
サンやアルコール等を含有した安定化1,1.1− ト
リクロロエタン組成物を用い溶剤回収を繰り返すと、加
熱水蒸気により安定剤が排水に溶解して排出され、1,
1.1−トリクロロエタンの安定性が著しく低下する等
の欠点がある。このような回収液に安定剤の補添も行わ
ず再使用すれば、洗浄液での安定剤濃度低下や酸性物質
蓄積が起こり、洗浄液相や蒸気相で洗浄を行うアルミニ
ウム、鉄、亜鉛等の金属部品に腐食物やじみが発生する
などの問題がある。また、そのため予め多量に1,4−
ジオキサンやアルコール等の安定剤を加えておくことは
組成物に引火点が出現する問題がある。
特開昭53−94278号公報に開示されている技術で
は回収液の劣化については解消できるが作業性や経済性
に劣るなどの問題がある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、溶剤回収を伴う洗浄を繰り返しても長期間に
渡り洗浄液の安定剤濃度を適度に保持させることにより
、酸性物質の蓄積を防止し常?こ金属安定性に優れる洗
浄液相や蒸気相を形成させ、ひいては溶削回収時に於け
る1、1.1−トリクロロエタンの安定性を高め、安定
剤の補添を行わすとも洗浄液に戻すことのできる回収液
が得られる1゜1、1− )リクロロエタン組成物を提
供するものである。
すなわち、本願発明は、0.1〜2.5容量%のアルキ
レンオキサイド類、0.1〜2.5容量%のニトロアル
カン類および2.0〜12容量%の酢酸イソプロピルを
含有することを特徴とする1、1.1−トリクロロエタ
ン組成物である。
本願発明に用いるアルキレンオキサイド類としては、L
2−ブチレンオキサイド、2.3−ブチレンオキサイド
、イソブチレンオキサイド等が挙げられ、その含有量は
0.1〜2.5容量%である。また、ニトロアルカン類
としては、ニトロメタン、ニトロエタン等が挙げられ、
その含有量は0.1〜2.5容量%である。
アルキレンオキサイド類は、1,1.1− トリクロロ
エタンの分解によって発生した塩化水素を捕捉する作用
がある。
ニトロアルカン類は亜鉛に対する安定性は高いが、鉄に
対する安定性や塩化水素捕捉能は低い。
酢酸イソプロピルは、酢酸エチル、酢酸nプロピル、酢
酸nブチルなと他の酢酸エステルでは保有しない特有の
作用、すなわちアルミニウムおよび鉄を同時に安定にす
る作用がある。
溶剤回収に使用する安定化1,1.i )リクロロエタ
ンは、特に各種安定剤の揮発度、水への分配率を充分に
勘案することが重要である。
本発明の作用は先ず第1に、アルキレンオキサイド類と
酢酸イソプロピルが保有する特有の作用とは別に、両安
定剤が適度の揮発性を持ち、且つ排水からの損失が少な
いという作用による。すなわち、洗浄液が沸騰している
時に於けるアルキレンオキサイド類と酢酸イソプロピル
の蒸気相での濃度が洗浄液相中での濃度の50%以上を
示し、且つ排水量と回収液量が同量の時に於けるアルキ
レンオキサイド類と酢酸イソプロピルの排水からの損失
量が回収機に送入された量の10%未満を維持すること
による。
第2に、ニトロアルカン類は排水がらの損失は多いが適
度の揮発性を持つという作用による。すなわち、排水量
と回収液量が同量の時に於けるニトロアルカン類の排水
からの損失量が回収機に送入された量の40%にあたる
が、洗浄液が沸騰している時に於けるニトロアルカン類
の蒸気相での濃度が洗浄液での濃度の100%以上を与
えるため、蒸気相に酢酸イソプロピルと過剰の水が存在
した場合でも亜鉛を安定にするに充分な量を確保するこ
とによる。
アルキレンオキサイド類、ニトロアルカン類が0.1容
量%未満あるいは酢酸イソプロピルが2.0容量%未溝
の場合では、排水からの損失または塩化水素との反応に
よる消失等で安定剤濃度を適度に保持することが困難に
なると共に洗浄液中の酸性物質の増加に至りアルミニウ
ム、鉄および亜鉛の安定性を同時に保持することが困難
となる。
また、アルキレンオキサイド類あるいはニトロアルカン
類が2.5容量%、酢酸イソプロピルが12容量%を越
えると含有量に対する金属への安定化効果を期待するこ
とができない。更に、組成物を不燃性とするには安定剤
総量を15容量%以下にする必要がある。
尚、本願発明を実施するにあたっては、0.5〜2.0
容量%のアルキレンオキサイド類、0.2〜2.0容量
%のニトロアルカン類および3.0〜10容量%の酢酸
イソプロピルを含有することが好ましい。
また、本願発明の組成物に対してベンゾトリアゾール類
をo、ooi〜1重量%添加することにより過剰の水混
入時における亜鉛の安定性を更に高めることができる。
特に酢酸イソプロピルが10容量%を越えた組成物にベ
ンゾトリアゾール類を添加した組成物は、蒸気相での亜
鉛の安定性が著しく向上する。この特異的な効果を持つ
本願発明の組成物とベンゾトリアゾール類との混合物も
実用上極めて有用な組成物となる。
〔実施例〕
本発明を実施例によって具体的に示すが、本発明はそれ
らの実施例に限定されるものではない。
なお溶剤回収を伴う洗浄試験と評価試験は以下の方法に
よる。
〈溶剤回収を伴う洗浄試験〉 安定化1.LL−トリクロロエタンを溶剤槽に500!
投入する。溶剤槽の安定化1.1.1−)リクロロエタ
ンを沸騰させ、繊維状活性炭を充填した回収機に毎分1
0rrrの風量で安定剤を含んだ1,1.’1トリクロ
ロエタン蒸気を送り、吸着させる。この時、溶剤蒸気の
一部は吸着されず系外に放出される。1時間毎に1.5
kg/dGの加熱水蒸気を回収機に送入し、活性炭に吸
着した1、LL−トリクロロエタンと安定剤を回収する
脱着操作を行う。脱着した1、Ll−トリクロロエタン
と安定剤は、凝縮器で液化させたあと水分離器で溶剤層
と水層に分離させ溶剤を回収する。この回収溶剤は、何
ら処理せず溶剤槽に戻し再使用する。以降この操作を繰
り返す。但し、溶剤槽内の液量が徐々に低減するため液
量が5002になるよう運転当初に投入した安定化LL
I−)リクロロエタンを10時間毎に補給する。
なお、評価試験を行うため、10時間毎に補給を行う前
の溶剤槽内の液相がら5oId、蒸気相から300d採
取する。
〈酸性度評価試験および評価法〉 100−三角フラスコに液相部の溶剤を入れ精秤する。
0.1%ブロモチモールブルーのメタノール?gWlヲ
0.6戚加え0.0IN水酸化ナトリウムのメタノール
標準液で滴定する。指示薬の色が黄色から青緑色に変色
した時を終点とし、その時の滴下量で液相中の塩化水素
換算の酸性度を次式で計算する。
〈アルミニウム安定性試験および評価法〉アルミニウム
試験片(JIS−H−4000,Al100P) 1枚
を置いたシャーレに蒸気相の凝縮液を30m1入れ、鋭
利な千枚通しで試験片に長さ約3 cmの傷を4本付け
る。5分間放置後、試験片に付けた傷口の状態を肉眼で
観察し、蒸気相のアルミニウム安定性を評価する。
〈水混入リフラックス試験および評価法〉鉄の試験片と
してJIS−G−3141(SPCCB) 2 x13
x30皿、亜鉛の試験片としてJIS−H−4321(
アエンハン)2x13x30口を準備する。300−な
す型フラスコに100 dの蒸気相の凝縮液と5戚の蒸
留水を入れる。次に、なす型フラスコの蒸気相に位置す
るように鉄あるいは亜鉛の試験片2枚を冷却管に通した
SUS製針金で吊す。なす型フラスコと冷却管を接合し
、100°Cのオイル浴で48時間連続還流する。試験
後は金属片の錆を除去後、試験片の全表面積当たりの腐
食減量を求め蒸気相の鉄および亜鉛の安定性を評価する
実施例及び比較例 第1〜2表は実施例、第3〜4表は比較例であり、溶剤
回収試験に使用した安定剤成分と組成、更に10時間毎
に液相部の酸性度評価結果、蒸気相部のアルミニウム安
定性結果および水混入リフラックス試験での鉄、亜鉛の
評価結果を示す。
尚、安定剤成分は次に示す略号で示し、その組成をvo
1%で与える。但し、補助安定剤として使用されるBT
の組成は−t%で与える。
1.2−BO:  1,2−ブチレンオキサイド2.3
−BO:  2,3−ブチレンオキサイド1so−BO
:  イソブチレンオキサイドNM  ・ ニトロメタ
ン NE  、  ニトロエタン IPAC、酢酸イソプロピル EAC、酢酸エチル n P A C+  酢酸nプロピル nBAC;  酢酸nブチル Do  ;  1,4−ジオキサン BT  ;  1,2.3−ベンゾトリアゾール(以下
余白) 第 表 第 表 第 表 第 表 〔発明の効果〕 本願発明の組成物は、溶剤回収を伴う洗浄を繰り返して
も長期間に渡り洗浄液の安定剤濃度を適度に保持するた
め、酸性物質の蓄積を防止し常に金属安定性に優れる洗
浄液相や蒸気相を形成し、ひいては溶剤回収時に於ける
1、1.ll−リクロロエタンの安定性を高め、安定剤
の補添を行わすとも洗浄液に戻すことのできる回収液を
得られる等の効果を与える。
特許出願人  旭化成工業株式会社 代 理 人 渡 辺 雄

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1. 0.1〜2.5容量%のアルキレンオキサイド類
    、0.1〜2.5容量%のニトロアルカン類および2.
    0〜12容量%の酢酸イソプロピルを含有することを特
    徴とする1,1,1−トリクロロエタン組成物
JP15392690A 1990-06-14 1990-06-14 1,1,1―トリクロロエタン組成物 Pending JPH0446999A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15392690A JPH0446999A (ja) 1990-06-14 1990-06-14 1,1,1―トリクロロエタン組成物

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JP15392690A JPH0446999A (ja) 1990-06-14 1990-06-14 1,1,1―トリクロロエタン組成物

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JPH0446999A true JPH0446999A (ja) 1992-02-17

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ID=15573102

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JP15392690A Pending JPH0446999A (ja) 1990-06-14 1990-06-14 1,1,1―トリクロロエタン組成物

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08176575A (ja) * 1995-10-04 1996-07-09 Chuo Yuka Kk グリースの基油拡散防止剤

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08176575A (ja) * 1995-10-04 1996-07-09 Chuo Yuka Kk グリースの基油拡散防止剤

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