JPH0446963A - 難燃性組成物 - Google Patents

難燃性組成物

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JPH0446963A
JPH0446963A JP15610490A JP15610490A JPH0446963A JP H0446963 A JPH0446963 A JP H0446963A JP 15610490 A JP15610490 A JP 15610490A JP 15610490 A JP15610490 A JP 15610490A JP H0446963 A JPH0446963 A JP H0446963A
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JP
Japan
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thermoplastic polymer
lower fatty
flame
flame retardant
fatty acid
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Application number
JP15610490A
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English (en)
Inventor
Hitoshi Hori
堀 倫
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、難燃性でありながら容易に焼却することがで
き、且つ焼却しても有害ガスを発生せず、灰分の発生が
ない非灰分性の難燃性組成物に関し、特に放射性物質を
取り扱う場所に用いて好適なものである。
(従来の技術) 従来から、ポリオレフィン系樹脂等のような可燃性の合
成樹脂からなる成形品の難燃化方法としては、難燃剤で
あるハロゲン系化合物と、難燃助荊である三酸化アンチ
モンとを併用して配合する方法や、水酸化アルミニウム
、炭酸マグネシウム等の含水化合物を配合する方法等が
よく知られている。又、燃焼の際に有害なガスが発生し
ないように、例えば可燃性の非塩素系ポリマーに塩素系
添加剤を配合することなく、オルガノボリンロキサンと
有機金属化合物とを配合してなる難燃性組成物もIXさ
れている(特公昭63−65710号公報参照)。
(発明が解決しようとする課題) ところが、上記従来技術のうち、可燃性の合成樹脂にハ
ロゲン系化合物と三酸化アンチモンとを併用して配合し
たものは、用済後焼却すると、ハロゲンを含む有害なガ
スを発生して公害を招き、又焼却炉の損傷を早め、更に
は、多量の灰分の処理に多額の費用を必要とする。一方
、特公昭63−65710号公報に記載の従来技術の場
合は、焼却時に有害ガスは発生しないとしても、焼却に
よってオルガノポリシロキサンや有機金属化合物等によ
る多量の灰分が残る。
特に、放射性物質を取り扱う場所、例えば原子力発電所
や放射性物質研究所等では、床、壁、天井、間仕切り等
に放射性物質が付着し易く、これが人体に悪影響を及ぼ
すので、これを定期的に取り除く為、予めフィルムやシ
ートでこれら床、壁、天井、間仕切り等を覆っている。
そして、一定期間経過後に取り除いて新しいフィルムと
交換し、古いフィルムは焼却する。しかし、灰分が多け
れば多いほどその処理に要する設備や費用が多大となる
。従って、特にこのような場所に用いる被覆用のフィル
ムやシートは焼却後に灰分が少ないことが要求されるの
である。
本発明者は、畝上の如き従来技術に鑑み、鋭意研究を行
った結果、熱可塑性重合体と、成る種の多価低級脂肪酸
及び(又は)それらのアンモニウム塩とを含有した組成
物は、難燃性を具有し、且つ燃焼させても何ら問題を起
こさないことを知見し本発明を完成するに到ったのであ
る。
(課題を解決する為の手段) 本発明は、熱可塑性重合体と、一般式がR−(COOH
)、% (Rは水素原子又は置換基を持っていてもよい炭素数1
〜3の脂肪族炭化水素残基を示し、nは2又は3を示す
) で表される多価低級脂肪酸及び(又は)それらのアンモ
ニウム塩を含有することを特徴とする難燃性組成物をそ
の要旨とするものである。
本発明に於いて、難燃性とは、自己消火性を示すものを
含む意味で使用される。
本発明に用いる熱可塑性重合体としては、ポリエチレン
、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−エチルア
クリレート共重合体、ポリプロピレン、ポリスチレン、
ポリメタクリル酸メチル、ポリアミド等の熱可塑性樹脂
、スチレン−イソプレン−スチレン共重合体、スチレン
−エチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体、
ポリウレタンゴム、ポリエステルゴム、スチレン−ブタ
ジェンゴム、ニトリルゴム、ポリブタジェン、ポリイソ
ブチレン、ポリイソプレン等の合成ゴムが挙げられる。
本発明に於いて、難燃性組成物は、少なくとも上記熱可
塑性重合体と多価低級脂肪酸及び(又は)それらのアン
モニウム塩とから形成され、後者のものが難燃剤として
の機能を果たすのである。
前記一般式が R−(COOH)。で表される多価低級脂肪酸は、炭素
数1〜3の脂肪族炭化水素残基でなければならず、炭素
数が4以上になると、酸素量が次第に多くなり、難燃効
果が無くなる。
又、Rが置換基を持つとすれば、0H10等が挙げられ
る。
前記一般式で表される多価低級脂肪酸及びそれらのアン
モニウム塩としては、具体的にはRの炭素数が1の場合
はマロン酸及びマロン酸(1〜2)アンモニウム、Rの
炭素数が2の場合はコハク酸、酒石酸、リンゴ酸(何れ
もn=2)及びコハク酸(1〜2)アンモニウム、酒石
酸アンモニウム、リンゴ酸アンモニウム、Rの炭素数が
3の場合はグルタル酸(n=2)、クエン酸(n=3)
及びグルタル酸(1〜2)アンモニウム、クエン酸(1
〜3)アンモニウム、Rの炭素数が4の場合はアジピン
酸(n=2)及びアジピン酸(1〜2)アンモニウムで
ある。
本発明組成物では、前記熱可塑性重合体に対して、上記
多価低級脂肪酸及び(又は)それらのアンモニウム塩を
1〜50重量%、好ましくは、5〜20重景%の範囲内
で用いられ、1重量%に満たない場合は、所期の難燃効
果が得られ難く、又50重量%を越えると成形品の物性
が低下するか、成形性の低下を招く恐れがある。
本発明に於いて、熱可塑性重合体に多価低級脂肪酸及び
それらのアンモニウム塩を配合する方法は、熱可塑性重
合体のパウダー、チップ又はペレットに、多価低級脂肪
酸やそれらのアンモニウム塩の結晶もしくはその結晶を
粉砕して得た粉末を加えて混合した後、これをそのまま
原料として所定の成形方法を用いて成形する方法、−旦
この混金物を熱熔融してストランド状もしくはシート状
に押し出し、次いでこれをカッターもしくはダイサーに
より切断してペレットもしくはチップとなし、これを原
料として所定の成形方法を用いて成形する方法、或いは
、かくして得たペレットもしくはチップをマスターバッ
チとし、その他の一般の熱可塑性樹脂等と混合し、所定
の成形方法を用いて成形する方法等が挙げられる。
かくして得られた本発明難燃性組成物を用いて、成形品
を成形する場合の成形温度は、多価低級脂肪酸やそれら
のアンモニウム塩の融点或いは分解点より低い温度とす
るのが好ましく、融点より高い温度で成形すると、熱可
塑性重合体が分解凝集し、所期の難燃性や強度等の物性
が得られない。
本発明難燃性組成物を用いて成形品を成形する場合の成
形方法としては、押出成形法、射出成形法、圧縮成形法
、吹込成形法、発泡成形法等の原料を加熱溶融して成形
する方法のみならず、有機溶剤に、多価低級脂肪酸やそ
れらのアンモニウム塩を溶解したもの、或いは熱可塑性
樹脂等のエマルジョンに多価低級脂肪酸やそれらのアン
モニウム塩を溶解したものを熱可塑性樹脂成形品等の表
面にコーティングする方法等を採用することも出来る。
本発明難燃性組成物には、必要に応じて軟化剤、充填剤
、顔料、抗酸化剤、紫外線吸収剤等を添加するのは任意
である。
又、塩素化パラフィン、塩素化ポリエチレン、臭素化合
物等のハロゲン系難燃剤を、本発明の期待する効果を阻
害しない範囲内で少量併用することもできる。無給、ハ
ロゲン系難燃剤を住戸すれば、有害ガスは発生するが、
有害ガス発生が極く微量で済む範囲内であれば問題はな
い。
(作用) 本発明難燃性組成物は、熱可塑性重合体と、般弐が R−(COOH)。
(Rは水素原子又は置換基を持っていてもよい炭素数1
〜3の脂肪族炭化水素残基を示し、nは2又は3を示す
) で表される多価低級脂肪酸及び(又は)それらのアンモ
ニウム塩とを含有するものであるから、これを燃焼させ
ると、上述の多価低級脂肪酸及び(又は)それらのアン
モニウム塩の存在により燃焼初期(特に着火時)に消火
作用をなし難燃性を付与するのである。
一方、用済後に焼却する場合には、焼却炉の中で点火さ
れた初期の段階では難燃効果を示すが、焼却炉の中で強
い火力を受は続け、燃焼が進行するにつれて、多価低級
脂肪酸及び(又は)それらのアンモニウム塩は、最終的
には炭酸ガスと水とに分解され、該炭酸ガスと水とは全
て飛散してしまうので、難燃性は無くなり、熱可塑性重
合体が有する本来の可燃性により燃焼されつくされる。
(実施例) 以下に、本発明の実施例について詳細に説明する。
ス】l引上 エチレン−酢酸ビニル共重合体(酢酸ビニル含有量20
%)の粉末に対して、クエン酸アンモニウムの結晶20
重量%を混合し、これを厚さが12μのポリエステルフ
ィルムの表面に200 g/ボの割合で散布し、130
“Cの温風炉中を通過させてエチレン−酢酸ビニル共重
合体を溶融させ、すくその上面に厚さ25μの低密度ポ
リエステルフィルムを押圧ロールを用いて圧着させた。
次に、このシートを幅15mmx長さ100mmに切断
して試験片とし、これを垂直に垂らして点火し、火炎か
ら離すと直ちに消え、自己消火性を示した。
ル較貫↓ クエン酸アンモニウムの結晶を混合しないこと以外は実
施例1と同様にして試験片を作成し、燃焼試験を行った
ところ、最後迄燃え続けた。
夫施拠I エチレン−酢酸ビニル共重合体(酢酸ビニル含有量lO
%)のペレットに対して、酒石酸の結晶粉末10重量%
を混合し、これを120°Cの温度に加熱された2本の
ロールで混練しソート状にした後、2枚の鏡面ステンレ
ス板に挟みつけ、これを120°Cの加熱プレス機にか
けてプレスし、厚さが100μのフィルムを得、これを
実施例1と同様にして試験片とした。
次に、この試験片を垂直に垂らして点火し、火炎から離
すと直ちに消え、自己消火性を示した。
上粒■1 酒石酸の結晶粉末を混合しないこと以外は実施例2と同
様にして試験片を作成し、燃焼試験を行ったところ、最
後迄燃え続けた。
(発明の効果) 本発明は、熱可塑性樹脂と、一般式が R−(COOH) 、1 (Rは水素原子又は置換基を持っていてもよい炭素数1
〜3の脂肪族炭化水素残基を示し、nは2又は3を示す
) で表される多価低級脂肪酸及び(又は)それらのアンモ
ニュウム塩を含有することを特徴とする難燃性合成樹脂
組成物であるから、特に着火時に難燃効果が大である。
又、焼却に当たっては、有害ガスの発生が、微量かもし
くは全く発生せず、焼却炉の損傷も無く、従来用いられ
ていたような灰分を残す難燃剤を多量に使用しないので
、灰分の発生は極めて微量で、その処理は非常に容易で
ある。
これにより、特に放射性物質を取り扱う場所の床、壁、
天井等の表面被覆フィルム、間仕切り、靴のごみ取り用
マット、包装材や容器等に用いれば、用済後に焼却する
と、灰分が非常に少ないので、その処理が容易である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、熱可塑性重合体と、一般式が R−(COOH)_n (Rは水素原子又は置換基を持っていてもよい炭素数1
    〜3の脂肪族炭化水素残基を示し、nは2又は3を示す
    ) で表される多価低級脂肪酸及び(又は)それらのアンモ
    ニウム塩を含有することを特徴とする難燃性組成物。
JP15610490A 1990-06-14 1990-06-14 難燃性組成物 Pending JPH0446963A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008127537A (ja) * 2006-11-24 2008-06-05 Sekisui Plastics Co Ltd ポリスチレン系樹脂組成物、ポリスチレン系樹脂混練物及びその製造方法、並びに、ポリスチレン系樹脂成形体の製造方法
JP2012188499A (ja) * 2011-03-09 2012-10-04 Tohoku Ricoh Co Ltd 難燃性組成物

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