JP2894935B2 - 難燃シート - Google Patents
難燃シートInfo
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- JP2894935B2 JP2894935B2 JP31647693A JP31647693A JP2894935B2 JP 2894935 B2 JP2894935 B2 JP 2894935B2 JP 31647693 A JP31647693 A JP 31647693A JP 31647693 A JP31647693 A JP 31647693A JP 2894935 B2 JP2894935 B2 JP 2894935B2
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- JP
- Japan
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- flame
- retardant
- adhesive layer
- urea
- sheet
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C66/00—General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts
- B29C66/70—General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts characterised by the composition, physical properties or the structure of the material of the parts to be joined; Joining with non-plastics material
- B29C66/71—General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts characterised by the composition, physical properties or the structure of the material of the parts to be joined; Joining with non-plastics material characterised by the composition of the plastics material of the parts to be joined
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、建築工事や土木工事等
の現場で使用される難燃シートに関する。
の現場で使用される難燃シートに関する。
【０００２】
【従来の技術】建築工事用のシートは、建物の新築、増
築、改造、解体等において、鋼材の溶接や溶断の際に発
生する火花や煙草の火等が、工事現場を囲うシートに着
火して火災事故を引き起こす恐れがないように、難燃性
を有する必要がある。
築、改造、解体等において、鋼材の溶接や溶断の際に発
生する火花や煙草の火等が、工事現場を囲うシートに着
火して火災事故を引き起こす恐れがないように、難燃性
を有する必要がある。
【０００３】この種の難燃シートとしては、ガラス繊維
からなる耐火シートの表面にシリコーン樹脂、ポリ塩化
ビニル樹脂、難燃化ポリエチレン樹脂等をコーティング
したものが使用されている。
からなる耐火シートの表面にシリコーン樹脂、ポリ塩化
ビニル樹脂、難燃化ポリエチレン樹脂等をコーティング
したものが使用されている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】上記の難燃シートのう
ち、耐火シートにポリ塩化ビニルや難燃化ポリエチレン
をコーティングしたものは、これに溶接ないし溶断に伴
う火花等が落下すると、樹脂の分解により有毒な塩素、
塩酸、臭素等のハロゲンガスが発生するという欠点を有
する。
ち、耐火シートにポリ塩化ビニルや難燃化ポリエチレン
をコーティングしたものは、これに溶接ないし溶断に伴
う火花等が落下すると、樹脂の分解により有毒な塩素、
塩酸、臭素等のハロゲンガスが発生するという欠点を有
する。
【０００５】また、耐火シートにシリコーン樹脂をコー
ティングしたものは、シリコーン樹脂表面の強度（耐磨
耗性、引張強度、引裂強度等）や、シリコーン樹脂層と
耐火シートとの接着性等に難点があり、価格も高い。
ティングしたものは、シリコーン樹脂表面の強度（耐磨
耗性、引張強度、引裂強度等）や、シリコーン樹脂層と
耐火シートとの接着性等に難点があり、価格も高い。
【０００６】本発明の目的は、上記の点に鑑み、溶接な
いし溶断に伴う火花や煙草の火等が落下しても、樹脂の
分解により有毒ガスが発生する恐れがなく、しかも、表
面強度が大きく、表面樹脂層と耐火シートとの接着性が
良好であり、価格的に有利な難燃シートを提供すること
にある。
いし溶断に伴う火花や煙草の火等が落下しても、樹脂の
分解により有毒ガスが発生する恐れがなく、しかも、表
面強度が大きく、表面樹脂層と耐火シートとの接着性が
良好であり、価格的に有利な難燃シートを提供すること
にある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
すべく工夫され、耐火シートの少なくとも片面に、軟化
剤を含みあるいは含まずしてなるハロゲン不含有熱可塑
性重合体１００重量部と尿素５〜１００重量部からなる
難燃性接着層を介して、ハロゲン不含有熱可塑性重合体
フィルムが積層されてなる難燃シートである。
すべく工夫され、耐火シートの少なくとも片面に、軟化
剤を含みあるいは含まずしてなるハロゲン不含有熱可塑
性重合体１００重量部と尿素５〜１００重量部からなる
難燃性接着層を介して、ハロゲン不含有熱可塑性重合体
フィルムが積層されてなる難燃シートである。
【０００８】 難燃シートの基材としての耐火シート
は、これに溶接ないし溶断に伴う火花が落下しても、容
易に溶融して穴があいたり、着炎したりせず、火花を受
け止めることができるシートであり、ガラス繊維、アス
ベスト又はカーボンファイバーからなる織布ないしは不
織布である。
は、これに溶接ないし溶断に伴う火花が落下しても、容
易に溶融して穴があいたり、着炎したりせず、火花を受
け止めることができるシートであり、ガラス繊維、アス
ベスト又はカーボンファイバーからなる織布ないしは不
織布である。
【０００９】難燃性接着層の主体をなすハロゲン不含有
熱可塑性重合体とは、実質的にハロゲン元素を含まない
熱可塑性重合体のことであり、１２０℃での剪断速度１
０〜１０００秒において溶融粘度が３０００００ポアズ
以下である可燃性の熱可塑性重合体である。上記熱可塑
性重合体はこの範囲の溶融粘度で自己消火性となり、難
燃効果が発現される。
熱可塑性重合体とは、実質的にハロゲン元素を含まない
熱可塑性重合体のことであり、１２０℃での剪断速度１
０〜１０００秒において溶融粘度が３０００００ポアズ
以下である可燃性の熱可塑性重合体である。上記熱可塑
性重合体はこの範囲の溶融粘度で自己消火性となり、難
燃効果が発現される。
【００１０】このような熱可塑性重合体としては、ポリ
エチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−
エチルアクリレート共重合体、ポリプロピレン、ポリス
チレン、ポリメタクリル酸メチル等の熱可塑性合成樹脂
や、スチレン−ブタジエン−スチレン共重合体、スチレ
ン−イソプレン−スチレン共重合体、スチレン−エチレ
ン−ブチレン−スチレンブロック共重合体、スチレン−
エチレン−プロピレン−スチレンブロック共重合体、ポ
リウレタンゴム、ポリエステルゴム、スチレン−ブタジ
エンゴム、ニトリルゴム、ポリブタジエン、ポリイソブ
チレン、ポリイソプレン等の天然ないしは合成ゴムが例
示される。
エチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−
エチルアクリレート共重合体、ポリプロピレン、ポリス
チレン、ポリメタクリル酸メチル等の熱可塑性合成樹脂
や、スチレン−ブタジエン−スチレン共重合体、スチレ
ン−イソプレン−スチレン共重合体、スチレン−エチレ
ン−ブチレン−スチレンブロック共重合体、スチレン−
エチレン−プロピレン−スチレンブロック共重合体、ポ
リウレタンゴム、ポリエステルゴム、スチレン−ブタジ
エンゴム、ニトリルゴム、ポリブタジエン、ポリイソブ
チレン、ポリイソプレン等の天然ないしは合成ゴムが例
示される。
【００１１】上記熱可塑性重合体は軟化剤を含んでいて
もよい。軟化剤は、上記熱可塑性重合体の燃焼温度域で
の溶融粘度を低くすることにより、難燃剤としての尿素
の分解ガスの発生を容易にして難燃効果を高めるため
に、添加される場合がある。軟化剤を添加することは、
熱可塑性重合体の溶融粘度低下と共に成形温度を１３２
℃未満に調整することにもなる。
もよい。軟化剤は、上記熱可塑性重合体の燃焼温度域で
の溶融粘度を低くすることにより、難燃剤としての尿素
の分解ガスの発生を容易にして難燃効果を高めるため
に、添加される場合がある。軟化剤を添加することは、
熱可塑性重合体の溶融粘度低下と共に成形温度を１３２
℃未満に調整することにもなる。
【００１２】上記軟化剤としてはフタル酸ジオクチル、
フタル酸ジブチル、セバシン酸ジオクチル等の可塑剤や
流動パラフィン、ポリブタジエン、ポリイソプレン、ポ
リイソブチレン、ポリブテン等の液状高分子、クマロン
・インデン樹脂、キシレン樹脂、低融点の石油樹脂等が
挙げられる。上記軟化剤の添加量は熱可塑性重合体に対
し、２０〜７０重量％が適当である。
フタル酸ジブチル、セバシン酸ジオクチル等の可塑剤や
流動パラフィン、ポリブタジエン、ポリイソプレン、ポ
リイソブチレン、ポリブテン等の液状高分子、クマロン
・インデン樹脂、キシレン樹脂、低融点の石油樹脂等が
挙げられる。上記軟化剤の添加量は熱可塑性重合体に対
し、２０〜７０重量％が適当である。
【００１３】難燃性接着層は、上記熱可塑性重合体もし
くは熱可塑性重合体と軟化剤との混合物１００重量部
と、難燃剤として配合された尿素５〜１００重量部とか
らなる組成物で構成されている。尿素の配合量が５重量
部未満であると難燃効果が乏しく、１００重量部を超え
ると熱可塑性重合体もしくは熱可塑性重合体と軟化剤と
の混合物の強度が著しく低下する場合がある。尿素の配
合量は、特に好ましくは１０〜４０重量部である。
くは熱可塑性重合体と軟化剤との混合物１００重量部
と、難燃剤として配合された尿素５〜１００重量部とか
らなる組成物で構成されている。尿素の配合量が５重量
部未満であると難燃効果が乏しく、１００重量部を超え
ると熱可塑性重合体もしくは熱可塑性重合体と軟化剤と
の混合物の強度が著しく低下する場合がある。尿素の配
合量は、特に好ましくは１０〜４０重量部である。
【００１４】燃焼時に尿素による分解ガスが効果的に消
火作用を発現するためには、上述した如く、燃焼温度域
における熱可塑性重合体の溶融粘度は低い方が望まし
い。１２０℃での剪断速度が１０〜１０００／秒におい
て３０００００ポアズを超えると尿素の分解ガスが組成
物の外へ出ることができず、難燃効果が得られない場合
がある。
火作用を発現するためには、上述した如く、燃焼温度域
における熱可塑性重合体の溶融粘度は低い方が望まし
い。１２０℃での剪断速度が１０〜１０００／秒におい
て３０００００ポアズを超えると尿素の分解ガスが組成
物の外へ出ることができず、難燃効果が得られない場合
がある。
【００１５】尿素は１３２℃で溶融し、さらに加熱する
と尿素粒子が互いに凝集し、分解し易くなるので、尿素
を配合した組成物の成形温度は１３２℃未満であること
が好ましい。尿素は、粉末、結晶等、いかなる形態のも
のでもよいが、粉末尿素は組成物内の分散性を良くす
る。そして、尿素は、極性が強く、熱可塑性重合体との
相溶性が悪い物質であるので、熱可塑性重合体への分散
性をよくし、配合量を多くするためにその粒径は５０μ
ｍ以下が好ましく、２０μｍ以下の粉末状であることが
より好ましい。粉末尿素は粒径が小さくなるほど潮解し
易くなり、このため組成物同士がブロッキングを生じ易
いので、ブロッキング防止のために数％のステアリン酸
等の助剤を添加するのが好ましい。
と尿素粒子が互いに凝集し、分解し易くなるので、尿素
を配合した組成物の成形温度は１３２℃未満であること
が好ましい。尿素は、粉末、結晶等、いかなる形態のも
のでもよいが、粉末尿素は組成物内の分散性を良くす
る。そして、尿素は、極性が強く、熱可塑性重合体との
相溶性が悪い物質であるので、熱可塑性重合体への分散
性をよくし、配合量を多くするためにその粒径は５０μ
ｍ以下が好ましく、２０μｍ以下の粉末状であることが
より好ましい。粉末尿素は粒径が小さくなるほど潮解し
易くなり、このため組成物同士がブロッキングを生じ易
いので、ブロッキング防止のために数％のステアリン酸
等の助剤を添加するのが好ましい。
【００１６】さらに、上記熱可塑性重合体もしくは熱可
塑性重合体と軟化剤との混合物には、必要に応じて充填
剤、顔料、抗酸化剤、紫外線吸収剤等を添加してもよ
い。
塑性重合体と軟化剤との混合物には、必要に応じて充填
剤、顔料、抗酸化剤、紫外線吸収剤等を添加してもよ
い。
【００１７】耐火シートの少なくとも片面に難燃性接着
層を介してハロゲン不含有熱可塑性樹脂フィルムが積層
されている。
層を介してハロゲン不含有熱可塑性樹脂フィルムが積層
されている。
【００１８】耐火シート自体は、これに火花が落下して
も穴が開きにくい反面、強度（耐磨耗性、引張強度、引
裂強度等）、耐水性等の物性に劣り、また繊維が手に刺
さる等作業性に問題があるが、耐火シートの表面を熱可
塑性樹脂フィルムで覆うことにより、上記問題点が解決
される。
も穴が開きにくい反面、強度（耐磨耗性、引張強度、引
裂強度等）、耐水性等の物性に劣り、また繊維が手に刺
さる等作業性に問題があるが、耐火シートの表面を熱可
塑性樹脂フィルムで覆うことにより、上記問題点が解決
される。
【００１９】ハロゲン不含有熱可塑性樹脂フィルムの樹
脂としては、ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重
合体、エチレン−エチルアクリレート共重合体、ポリプ
ロピレン、ポリスチレン、ポリメタクリル酸メチル、ポ
リエチレンテレフタレート等が例示されるが、この場合
も実質的にハロゲン元素を含まない熱可塑性重合体をい
う。
脂としては、ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重
合体、エチレン−エチルアクリレート共重合体、ポリプ
ロピレン、ポリスチレン、ポリメタクリル酸メチル、ポ
リエチレンテレフタレート等が例示されるが、この場合
も実質的にハロゲン元素を含まない熱可塑性重合体をい
う。
【００２０】上記難燃性接着層には尿素が多量に混合さ
れ、場合によっては軟化剤も混入されるので難燃性接着
層自体は、脆く、べた付いて扱いにくい。したがって、
この表面に強度のある上記熱可塑性樹脂フィルムを積層
することにより、強度が付加され、べた付きがなくな
り、扱い易くなる。尚、耐火シートの両面に上記熱可塑
性フィルムを積層すれば、より強度は向上し、扱い易く
なる。
れ、場合によっては軟化剤も混入されるので難燃性接着
層自体は、脆く、べた付いて扱いにくい。したがって、
この表面に強度のある上記熱可塑性樹脂フィルムを積層
することにより、強度が付加され、べた付きがなくな
り、扱い易くなる。尚、耐火シートの両面に上記熱可塑
性フィルムを積層すれば、より強度は向上し、扱い易く
なる。
【００２１】このようにして、本発明による難燃シート
は、例えば、溶接や溶断の火花、煙草の火等によって着
火した場合、表面の熱可塑性樹脂フィルムは溶融もしく
は燃焼するが、直ちに難燃性接着層が加熱され、含有さ
れた尿素がアンモニアを発生して自己消火する。
は、例えば、溶接や溶断の火花、煙草の火等によって着
火した場合、表面の熱可塑性樹脂フィルムは溶融もしく
は燃焼するが、直ちに難燃性接着層が加熱され、含有さ
れた尿素がアンモニアを発生して自己消火する。
【００２２】このように本発明による難燃シートは難燃
性接着層により難燃性を発現するが、用済後の焼却処理
のためには表面の熱可塑性樹脂フィルムは却って燃えや
すい方がよい。熱可塑性樹脂フィルムが厚過ぎると難燃
性が発現しにくくなるので、難燃性接着層に対し重量で
３０％以下であることが好ましい。
性接着層により難燃性を発現するが、用済後の焼却処理
のためには表面の熱可塑性樹脂フィルムは却って燃えや
すい方がよい。熱可塑性樹脂フィルムが厚過ぎると難燃
性が発現しにくくなるので、難燃性接着層に対し重量で
３０％以下であることが好ましい。
【００２３】本発明による難燃シートを製造するに当た
り、耐火シートの一面もしくは両面に難燃性接着層を介
して熱可塑性樹脂フィルムを積層するには、押出ラミネ
ート等が行われる。
り、耐火シートの一面もしくは両面に難燃性接着層を介
して熱可塑性樹脂フィルムを積層するには、押出ラミネ
ート等が行われる。
【００２４】
【作用】本発明による難燃シートを構成する耐火シー
ト、難燃性接着層および熱可塑性樹脂フィルムは、いず
れもハロゲンを実質的に含まないので、鋼材の溶接や溶
断の際に発生する火花や煙草の火等が、難燃シートの上
に落下しても、有毒なハロゲンガスが発生する恐れがな
い。
ト、難燃性接着層および熱可塑性樹脂フィルムは、いず
れもハロゲンを実質的に含まないので、鋼材の溶接や溶
断の際に発生する火花や煙草の火等が、難燃シートの上
に落下しても、有毒なハロゲンガスが発生する恐れがな
い。
【００２５】また、火花が難燃シートの上に落下して
も、落下部分の熱可塑性樹脂が溶融するだけで、耐火シ
ートと難燃性接着層により、火炎の発生や延焼は防止す
ることができる。
も、落下部分の熱可塑性樹脂が溶融するだけで、耐火シ
ートと難燃性接着層により、火炎の発生や延焼は防止す
ることができる。
【００２６】また、難燃性接着層はハロゲン不含有熱可
塑性重合体１００重量部と尿素５〜１００重量部からな
るので、熱可塑性重合体の燃焼に際し、難燃性接着層中
の尿素がアンモニアを発生し、燃焼初期（着火時）に自
己消火性が示され、難燃性が発現される。
塑性重合体１００重量部と尿素５〜１００重量部からな
るので、熱可塑性重合体の燃焼に際し、難燃性接着層中
の尿素がアンモニアを発生し、燃焼初期（着火時）に自
己消火性が示され、難燃性が発現される。
【００２７】さらに、耐火シートは強度（耐磨耗性、引
張強度、引裂強度等）、耐水性等の物性に劣り、また繊
維が手に刺さる等作業性に問題があるが、耐火シートの
表面が熱可塑性樹脂フィルムで覆われているので、上記
物性が向上され、作業性が改善され、また難燃性接着層
によるべた付きがなくなり、扱い易い。しかも、用済後
の焼却処理も容易に行われる。
張強度、引裂強度等）、耐水性等の物性に劣り、また繊
維が手に刺さる等作業性に問題があるが、耐火シートの
表面が熱可塑性樹脂フィルムで覆われているので、上記
物性が向上され、作業性が改善され、また難燃性接着層
によるべた付きがなくなり、扱い易い。しかも、用済後
の焼却処理も容易に行われる。
【００２８】本発明による難燃シートを構成する耐火シ
ート、難燃性接着層および熱可塑性樹脂フィルムは、い
ずれも安価な材料であるので、コスト的に有利な難燃シ
ートを得ることができる。
ート、難燃性接着層および熱可塑性樹脂フィルムは、い
ずれも安価な材料であるので、コスト的に有利な難燃シ
ートを得ることができる。
【００２９】
【実施例】つぎに、実施例により本発明を具体的に説明
する。
する。
【００３０】実施例１ メルトインデックス３６０、酢酸ビニル含量２０重量％
のエチレン−酢酸ビニル共重合体７５重量％と粉末尿素
２５重量％からなるコンパウンドを厚さ２００μｍに溶
融押し出ししながら、目付け量１００ｇ／ｍ2 のガラス
繊維からなる織布を基材としてその両面に上記コンパウ
ンドからなる難燃性接着層を介して厚さ２５μｍのポリ
エチレンフィルム（ＰＥ）を積層した（ＰＥ２５μｍ／
難燃性接着層２００μｍ／ガラス繊維織布１００ｇ／ｍ
2 ／難燃性接着層２００μｍ／ＰＥ２５μｍ）。
のエチレン−酢酸ビニル共重合体７５重量％と粉末尿素
２５重量％からなるコンパウンドを厚さ２００μｍに溶
融押し出ししながら、目付け量１００ｇ／ｍ2 のガラス
繊維からなる織布を基材としてその両面に上記コンパウ
ンドからなる難燃性接着層を介して厚さ２５μｍのポリ
エチレンフィルム（ＰＥ）を積層した（ＰＥ２５μｍ／
難燃性接着層２００μｍ／ガラス繊維織布１００ｇ／ｍ
2 ／難燃性接着層２００μｍ／ＰＥ２５μｍ）。
【００３１】得られた難燃シートについて、ＪＩＳ−Ａ
１３２３の難燃試験を実施したところ、Ｂ種合格の結果
を得た。
１３２３の難燃試験を実施したところ、Ｂ種合格の結果
を得た。
【００３２】実施例２ メルトインデックス３６０、酢酸ビニル含量２０重量％
のエチレン−酢酸ビニル共重合体７０重量％と粉末尿素
３０重量％からなるコンパウンドを厚さ３００μｍに溶
融押し出ししながら、目付け量２００ｇ／ｍ2 のガラス
繊維織布を基材としてその両面に上記コンパウンドから
なる難燃性接着層を介して厚さ２５μｍの２軸延伸ナイ
ロンフィルムを積層した（ナイロンフィルム２５μｍ／
難燃性接着層３００μｍ／ガラス繊維織布３００ｇ／ｍ
2 ／難燃性接着層３００μｍ／ナイロンフィルム２５μ
ｍ）。
のエチレン−酢酸ビニル共重合体７０重量％と粉末尿素
３０重量％からなるコンパウンドを厚さ３００μｍに溶
融押し出ししながら、目付け量２００ｇ／ｍ2 のガラス
繊維織布を基材としてその両面に上記コンパウンドから
なる難燃性接着層を介して厚さ２５μｍの２軸延伸ナイ
ロンフィルムを積層した（ナイロンフィルム２５μｍ／
難燃性接着層３００μｍ／ガラス繊維織布３００ｇ／ｍ
2 ／難燃性接着層３００μｍ／ナイロンフィルム２５μ
ｍ）。
【００３３】得られた難燃シートについて、ＪＩＳ−Ａ
１３２３の難燃試験を実施したところ、Ａ種合格の結果
を得た。
１３２３の難燃試験を実施したところ、Ａ種合格の結果
を得た。
【００３４】
【発明の効果】本発明による難燃シートは以上の如く構
成されているので、溶接ないし溶断に伴う火花や煙草の
火等が落下しても、樹脂の分解により有毒ガスが発生す
る恐れがなく、しかも、表面強度が大きく、表面樹脂層
と耐火シートとの接着性が良好であり、価格的に有利な
難燃シートを提供することができる。
成されているので、溶接ないし溶断に伴う火花や煙草の
火等が落下しても、樹脂の分解により有毒ガスが発生す
る恐れがなく、しかも、表面強度が大きく、表面樹脂層
と耐火シートとの接着性が良好であり、価格的に有利な
難燃シートを提供することができる。
Claims (1)
- 【請求項１】 ガラス繊維、アスベスト又はカーボンフ
ァイバーからなる織布ないしは不織布である耐火シート
の少なくとも片面に、軟化剤を含みあるいは含まずして
なるハロゲン不含有熱可塑性重合体１００重量部と尿素
５〜１００重量部からなる難燃性接着層を介して、ハロ
ゲン不含有熱可塑性樹脂フィルムが積層されてなる難燃
シート。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31647693A JP2894935B2 (ja) | 1993-12-16 | 1993-12-16 | 難燃シート |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31647693A JP2894935B2 (ja) | 1993-12-16 | 1993-12-16 | 難燃シート |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07164594A JPH07164594A (ja) | 1995-06-27 |
| JP2894935B2 true JP2894935B2 (ja) | 1999-05-24 |
Family
ID=18077526
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP31647693A Expired - Fee Related JP2894935B2 (ja) | 1993-12-16 | 1993-12-16 | 難燃シート |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2894935B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101423398B1 (ko) * | 2012-11-26 | 2014-08-01 | 신용순 | 불연 단열시트와 그 제조장치 및 제조방법 |
| KR101470212B1 (ko) * | 2013-10-01 | 2014-12-05 | 신용순 | 불연 단열시트와 그 제조장치 및 제조방법 |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7818941B2 (en) | 2003-11-24 | 2010-10-26 | Bearacade Products Llc | Plastic sheet barrier enclosure, system, and method |
-
1993
- 1993-12-16 JP JP31647693A patent/JP2894935B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101423398B1 (ko) * | 2012-11-26 | 2014-08-01 | 신용순 | 불연 단열시트와 그 제조장치 및 제조방법 |
| KR101470212B1 (ko) * | 2013-10-01 | 2014-12-05 | 신용순 | 불연 단열시트와 그 제조장치 및 제조방법 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH07164594A (ja) | 1995-06-27 |
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