JPH0446330Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0446330Y2
JPH0446330Y2 JP19378086U JP19378086U JPH0446330Y2 JP H0446330 Y2 JPH0446330 Y2 JP H0446330Y2 JP 19378086 U JP19378086 U JP 19378086U JP 19378086 U JP19378086 U JP 19378086U JP H0446330 Y2 JPH0446330 Y2 JP H0446330Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
groove
insulating layer
conductor
bushing
electric field
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP19378086U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6399617U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP19378086U priority Critical patent/JPH0446330Y2/ja
Publication of JPS6399617U publication Critical patent/JPS6399617U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0446330Y2 publication Critical patent/JPH0446330Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Insulators (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の目的〕 (産業上の利用分野) 本考案は開閉装置等に用いられるブツシングに
関する。
(考案が解決しようとする問題点) 開閉装置等に用いられるブツシングは、一般に
完全に絶縁分離した各区分間の離隔部や、外部に
口出し線を引き出す引き出し部に用いられ、開閉
装置等の性能向上と小形化のために電気的特性の
向上と小形化が要求される。従つて、電位分布の
調整可能なコンデンサ形ブツシングにしてまで電
界制御を行う必要はなく、構造の簡単な単一形ブ
ツシングでも電気的特性のうち部分放電特性を満
足させることができる。
従来のブツシングを示す第3図において、中心
導体1の周囲にエポキシ樹脂等の絶縁材料の注形
で形成した絶縁層2の内には、ブツシング接地側
の電界を緩和するため、金網のシールド3と必要
に応じシールド3の端部にリング4を設けて共に
埋め込んでいる。また、絶縁層2の中央部外周の
フランジ状の取り付け端部6はボルト7で取り付
け板8に取り付けられている。又、シールド3は
取り付け金具5を通じてボルト7に接続されてい
る。
従つて、この構成のブツシングでは、高圧側で
ある導体1の電界よりも接地側の取り付け板8に
集中する電界の方が2〜3倍大きくなるが、絶縁
層2の中にシールド3とリング4を埋め込み電界
を緩和したので、接地側の電界が取り付け板8に
集中しない。
しかし、このブツシングで、絶縁層2の表面か
らシールド3までの寸法Hを一定にし、絶縁層の
成形に際してシールド3とリング4が傾かないよ
うにするのはむつかしい。そこで従来絶縁材料の
注形時には、金型を3〜4に分割してシールド3
とリング4が動かないように数回に分けて注形し
なければならなかつた。
そこで、特公昭60−16689に示すようにシール
ド,リングおよび取り付け金具等の埋め込み部品
を省いて、1回の注形で絶縁層を形成したものが
ある。すなわち、第4図に示すように、取り付け
端部6の両側の絶縁層表面部に、電界緩和に必要
なだけの間隔を残して深さHで断面小半円状の溝
9を設ける。そして、その一方の溝内から取り付
け端部を通り他方の溝内に至る絶縁層表面全体に
亘つて、導電材料やメタリコンを塗布して接地層
10を設ける。
このように構成された単一形ブツシングでは、
接地側となる取り付け板8に電界が集中するのを
防ぐことができる。
しかしこれではブツシングの部分放電特性はよ
くなるが、耐電圧特性は上がらない。
(考案が解決しようとする問題点) ブツシングの定格電圧を上げるには、断面小半
円状の溝9から中心導体1までの絶縁距離を増や
す必要がある。すると、部分放電特性は満足する
が長さが長くなる。
本考案は耐電圧特性がよく、長さの短かいブツ
シングを得ることを目的とする。
〔考案の構成〕
(問題点を解決するための手段) 上記目的を達成するために本考案は、導体の周
囲に形成される絶縁層と、絶縁層表面の略中央部
の取り付け端部の両側に電界緩和に必要な間隔を
残して導体の軸心方向に設けられる第1の溝部
と、底部が断面半円状の円弧として第1の溝部に
連続して形成され、導体の軸の長手方向で且つ取
り付け端部とは反対側に向けて設けられる第2の
溝部と、一方の第2の溝部の底部内から取り付け
端部を介し他方の第2の溝部の底部内に至る絶縁
層表面に形成される導電性の接地層とを有し、第
1の溝部の深さを第2の溝部の円弧の曲率半径よ
りも大きくしたことを特徴とする。
(作用) 電界緩和に必要なだけの間隔を残して深さHの
第1の溝部と、第1の溝部に連続して形成され中
心導体1の軸の長手方向で且つ取り付け板8とは
反対側に設けられる底部が断面半円状の第2の溝
部とからなる溝11のためのブツシングの部分放
電特性は満足し、更に、溝11における第2の溝
部を設けたことにより生じる中心導体1の軸の長
手方向で且つ取り付け板8側へ向いている突起部
12により、溝11の第2の溝部から絶縁層2の
表面部を介した中心導体1までの間で隔壁効果が
期待でき、沿面方向の絶縁耐力を約2倍以上増や
し、その結果長さ方向の絶縁距離を短くできる。
(実施例) 本考案の一実施例を示す第1図において、取り
付け部6の両側の絶縁表面部に電界緩和に必要な
だけの間隔を残して深さHで軸方向に外側向きの
断面小半円状の溝11を設け、導電材料で接地層
10を設けている。更に溝11を拡大した第2図
において、溝11の第2の溝部を設けたことによ
り突起部12が生じる。突起部12の絶縁厚さt
は、溝11における第1の溝部の深さHとの間に
H>tの関係があり、この厚さtは、ブツシング
の定格電圧に耐える程度あればよい。例えば定格
電圧を66kVとすれば、一般に絶縁層2の絶縁耐
力は10kV/mmであり、これにより6〜7mm程度
あればよい。また、絶縁層表面の距離lは、断面
小半円状の曲率半径rと同等以上ある。つまり、
絶縁厚さtの絶縁層表面は、断面小半円状の先端
からの距離が、半円状の曲率半径rと同等以上の
長さがある。この長さlは長い程絶縁層2から外
部に突出している中心導体1との間の隔壁効果が
大きくなるが、溝11と外部に突出している中心
導体1との間の絶縁層2の貫通方向の絶縁距離が
小さくなり、貫通方向の絶縁耐力が下がるため、
絶縁層表面の距離lは数mm〜数十mmあれば充分隔
壁効果がある。
この結果、部分放電特性は電界緩和に必要な溝
11の深さHで効果があり、耐電圧特性も上が
る。
これは、溝11の最大電界強度EをA部で示す
が、最短絶縁距離となる軸方向の中心導体1から
絶縁層2より突出する中心導体1の間に分布して
いるため、先ず最初の破壊しようとする領域はA
部となる。しかし、絶縁層2の貫通方向の絶縁耐
力は非常に強く、破壊は起きず、貫通方向より絶
縁耐力の劣る表面で破壊しようとするが、絶縁層
表面はtとlを持つた突出部12が形成されてい
るので破壊しない。つまり、溝11と絶縁層2よ
り外部に突出した中心導体1との間には、沿面絶
縁耐力を上げる隔壁効果が期待できる。この隔壁
効果は、絶縁層表面の距離lの寸法で異なるが、
溝11の小半円状の曲率半径rと同等以上あれ
ば、溝11部の最大電界強度から求まる耐電圧値
より約2倍の耐電圧向上が図れる。
これらの耐電圧向上で、ブツシングの円軸方向
の寸法は短くできる。つまり、ブツシングの沿面
絶縁距離を短くできる。
〔考案の効果〕
本考案によれば、ブツシングの略中央部に位置
する取り付け部の両側の絶縁層表面に電界緩和に
必要な間隔を残して導体の軸心方向に設けられる
第1の溝部と、底部が断面半円状の円弧として第
1の溝部に連続して形成され導体の軸の長手方向
で且つ取り付け端部とは反対側に向けて設けられ
る第2の溝部と、一方の第2の溝部の底部内から
取り付け端部を介し他方の第2の溝部の底部内に
至る絶縁層表面に形成される導電性の接地層とを
有し、第1の溝部の深さを第2の溝部の円弧の曲
率半径よりも大きくしたことにより、部分放電特
性を満足させると共に、耐電圧特性が上がり長さ
の短かいブツシングを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示すブツシングの
半断面図、第2図は第1図の要部拡大断面図、第
3図、第4図は従来のブツシングの半断面図であ
る。 1……中心導体、2……絶縁層、8……取り付
け板、10……接地層、11……溝、12……突
起部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 導体の周囲に形成される絶縁層と、この絶縁層
    表面の略中央部の取り付け端部の両側に電界緩和
    に必要な間隔を残して前記導体の軸心方向に設け
    られる第1の溝部と、底部が断面半円状の円弧と
    して前記第1の溝部に連続して形成され、前記導
    体の軸の長手方向で且つ前記取り付け端部とは反
    対側に向けて設けられる第2の溝部と、一方の第
    2の溝部の底部内から前記取り付け端部を介し他
    方の第2の溝部の底部内に至る前記絶縁層表面に
    形成される導電性の接地層とを有し、前記第1の
    溝部の深さを前記第2の溝部の円弧の曲率半径よ
    りも大きくしたことを特徴とするブツシング。
JP19378086U 1986-12-18 1986-12-18 Expired JPH0446330Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19378086U JPH0446330Y2 (ja) 1986-12-18 1986-12-18

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19378086U JPH0446330Y2 (ja) 1986-12-18 1986-12-18

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6399617U JPS6399617U (ja) 1988-06-28
JPH0446330Y2 true JPH0446330Y2 (ja) 1992-10-30

Family

ID=31150126

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19378086U Expired JPH0446330Y2 (ja) 1986-12-18 1986-12-18

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0446330Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6399617U (ja) 1988-06-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3324272A (en) Termination of insulators
US4296274A (en) High voltage bushing having weathershed and surrounding stress relief collar
US4272642A (en) Gas-insulated high-voltage bushing with shield electrode embedded in an annular insulating body
GB1172181A (en) Method of Constructing Cast Electrical Bushings
JPH0446330Y2 (ja)
US3231666A (en) Terminal bushing for ground flange mounting having a corona reducing electrostatic shield between the flange and the conductor
US4780577A (en) Electrical bushing of a gas insulated electrical apparatus
JP2726537B2 (ja) ガス絶縁スペーサ
JPS605460Y2 (ja) ブツシングの接地側シールド構造
JPS6240495Y2 (ja)
JPH0919014A (ja) 樹脂成形絶縁導体
JPH0130831Y2 (ja)
JPH019231Y2 (ja)
CN220106147U (zh) 盆式绝缘子、开关设备以及电力系统
JP2001266681A (ja) ガス絶縁開閉装置用ブッシング
JPH0135538Y2 (ja)
JP3135342B2 (ja) ガス絶縁開閉装置
JPS5895832A (ja) 絶縁ボルト
JPH07230731A (ja) ガス絶縁開閉装置及びガス絶縁ブッシング
JPH1021768A (ja) 絶縁ブッシング
JPH0210767Y2 (ja)
JPH02132721A (ja) ガス絶縁開閉装置
JP3126415B2 (ja) 絶縁スペーサ
JPH08249963A (ja) 絶縁ブッシング
JP2888585B2 (ja) ガス絶縁断路器