JPH0445788Y2 - - Google Patents

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JPH0445788Y2
JPH0445788Y2 JP1985180598U JP18059885U JPH0445788Y2 JP H0445788 Y2 JPH0445788 Y2 JP H0445788Y2 JP 1985180598 U JP1985180598 U JP 1985180598U JP 18059885 U JP18059885 U JP 18059885U JP H0445788 Y2 JPH0445788 Y2 JP H0445788Y2
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shaft
implant
stud bolt
spindle
implantation
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  • Gripping On Spindles (AREA)
  • Details Of Spanners, Wrenches, And Screw Drivers And Accessories (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本考案は、多軸ボール盤等に取付けることによ
り、エンジンのクランクケースヘツド面等のワー
クに対して複数本のスタツドボルトを同時に植込
み可能としたスタツドボルトの植込装置に関す
る。
【従来の技術】
一般に、機械を使用した従来のスタツドボルト
の植込み作業は、予めワーク側のねじ孔にスタツ
ドボルトを手作業によりねじ込んでおき、このワ
ークを汎用植込盤等のテーブルあるいはベツド上
の植込治具に取付けてから植込軸によりスタツド
ボルトを所定深さまでねじ込むというものであつ
た。 このように従来のスタツドボルトの植込み作業
には多くの時間と作業工数が掛かると共に、その
植込み作業には単軸のナツトランナを使用する関
係から植込み可能なスタツドボルト間のピツチは
大きくなりがちであり、また同時に複数本のスタ
ツドボルトを植込むことはできないという問題が
あつた。 そこで、このような問題を解決すべく、複数本
のスタツドボルトを同時に植込み可能とした植込
装置が、従来提案されている(実開昭58−47474
号公報参照)。
【考案が解決しようとする課題】
ところで、前記実開昭58−47474号公報に記載
された植込装置は、スタツドボルトのネジ部とワ
ークのねじ穴のねじ部とがピツチ方向にズレるこ
とによる各ねじ部の損傷を防止するため、スタツ
ドボルトの植込時において、ヘツドに取付けられ
た植込軸に固定のソケツトに対し、スタツドボル
トをワーク側へ押圧する締付軸が一定範囲内で摺
動自在となつており、かつ、植込軸、締付軸およ
び介螺筒が常時一体回転する構造になつている。 このため、スタツドボルトのねじ部あるいはワ
ークのねじ穴のねじ部の加工精度にバラツキがあ
ると、スタツドボルトと介螺筒のねじ部との間の
ねじ込み抵抗が大きくなる。そしてこのねじ込み
抵抗が大きい場合には、スタツドボルトを介螺筒
へ螺入する前、あるいはスタツドボルトをワーク
のねじ穴へ植込み開始する前において、上記締付
軸を摺動自在としている範囲内で、介螺筒および
締付軸が逃げるため、スタツドボルトが空転して
しまう。その結果、複数本のスタツドボルトを同
時に植込む多軸植込みとする場合、スタツドボル
トの介螺筒への装着から植込完了時までの各植込
軸の送り量および各植込軸の回転する数を同一と
した場合には、前記空転の分だけ各スタツドボル
トの植込み深さが異なつてしまう。従つて、ワー
クに対して各スタツドボルトの植込後高さを同一
に保持できず、各スタツドボルトの植込み深さを
同一とするためには、各植込軸ごとに前記送り量
および回転する数を制御しなければならず装置が
複雑となる。 また、スタツドボルトをワークに植込む際に、
ワーク押えの下端をワークの上面に押し当ててワ
ーク押えをワークとの摩擦により回転を停止する
ようにしているため、ワークの上面に傷が付くお
それがある。 特に、ワークの上面がエンジンのクランクケー
スヘツド面であつてそこに傷がついた場合には、
製品として組立てられたエンジンの運転中にクラ
ンクケースヘツド面の傷口から燃焼ガスが漏れ、
ガスケツトの吹抜けを誘発する虞がある。 さらにワークにスタツドボルトを多軸植込みす
る際に、ワーク押えとボルト押えがある分だけ、
スタツドボルトのピツチを小さくすることができ
ず、スタツドボルトのピツチが小さいものには多
軸植込みができないという問題もある。 そこで本考案は、ワークの植込み面に傷をつけ
ることなく複数本のスタツドボルトを同時に植込
み可能であり、各スタツドボルトの植込後の高さ
も均一にできるスタツドボルトの植込装置を提供
することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本考案によるスタツ
ドボルトの植込装置は、多軸ボール盤等の主軸ヘ
ツドに取付けらてその昇降に応じ正転又は逆転す
るスピンドルと、このスピンドルに対して回転方
向には一体化し、軸方向には上方に退避移動可能
に嵌合して組付けられた植込ホルダ本体と、この
植込ホルダ本体に回動自在、かつ軸方向に移動自
在に嵌合した植込軸と、この植込軸の軸方向移動
に応じてその上動位置では上記スピンドルの正転
方向に植込ホルダ本体と植込軸とを係合させ、そ
の下働方向所定範囲位置ではスピンドルの逆転方
向に植込ホルダ本体と植込軸とを係合させるクラ
ツチ機構と、スタツドボルトの上部を軸方向移動
自在に把持するコレツトチヤツクを装着して上記
植込軸の下端部に外装されると共に、コレツトチ
ヤツクに把持されたスタツドボルトの上部に螺合
してその上端を植込軸の下端に当接させるロツク
用ねじ部を有する回螺器とを備え、この回螺器
は、上記植込軸に対して所定角度範囲だけ回動自
在に嵌合し、かつその回動に応じて軸方向に進退
自在に螺合したことを手段としている。
【作用】
このような手段を採用したスタツドボルトの植
込装置は、多軸ボール盤等の主軸ヘツドに各スピ
ンドルを取付け、各コレツトチヤツクにスタツド
ボルトの上部を把持し、各スタツドボルトの軸芯
をワークのねじ穴中心に合わせて使用準備状態と
する。なお、この使用準備状態においては、植込
ホルダ本体がスピンドルに対して上方に退避移動
できる位置にあり、植込軸は植込ホルダ本体に対
し下動した位置にあり、植込軸の下端とスタツド
ボルトの上端とは相互に離間している。 ここで、スピンドルの正転下降に伴いスタツド
ボルトがワークのねじ穴にねじ込まれ、スピンド
ルの逆転上昇に伴い植込装置がスタツドボルトか
ら分離して上昇することでスタツドボルトの植込
み作業が完了する。 まず、スピンドルの正転下降に伴い、スタツド
ボルトの下端がワークのねじ穴の周縁に当接して
下降を停止すると、回螺器を介して植込軸も下降
を停止する。そして下降を続ける植込ホルダ本体
に対して植込軸は相対的に上動し、その上動位置
でクラツチ機構を介して植込ホルダ本体とスピン
ドルの正転方向に係合する。そこで、植込軸は正
転を再開し、回螺器も同方向に正転してそのロツ
ク用ねじ部を停止している前記スタツドボルトの
上部に螺合する。そしてスタツドボルトの上端面
が植込軸の下端面に当接すると、スタツドボルト
と回螺器とがロツクされて一体化することで、ス
タツドボルトが正転してワークのねじ穴にねじ込
まれる。なお、スピンドルの下降速度はスタツド
ボルトのねじ込み速度より大きいが、その速度差
は植込ホルダ本体がスピンドルに対して上方に退
避移動することで吸収される。 ここで、正転を継続しつつスピンドルが下降限
に達し、植込ホルダ本体も下限に達すると、植込
軸が植込ホルダ本体に対して下動し、クラツチ機
構による植込ホルダ本体との係合状態が解除され
る。そこで、植込軸の正転回転が停止してスタツ
ドボルトのねじ込みが作業が終了するのであり、
こうして複数本のスタツドボルトがワークに同一
高さをもつて植込まれる。 続いて、スピンドルの逆転上昇に伴い植込ホル
ダ本体が逆転上昇すると、植込軸が相対的に下動
してクラツチ機構により植込ホルダ本体とスピン
ドルの逆転方向に係合するのであり、こうして植
込軸は逆転を開始する。その際、停止している回
螺器に対して植込軸が所定角度範囲だけ逆転方向
に相対回動することで、植込軸の下端面は上動し
てスタツドボルトの上端面から離間するのであ
り、スタツドボルトと回螺器とのロツク状態が解
除される。そこで、植込軸の逆転に伴い回螺器も
同方向に逆転してスタツドボルトの上部に対する
ロツク用ねじ部の螺合状態が解除される。その
際、回螺器の回転上昇速度はスピンドルの上昇速
度より小さいが、その速度差は植込軸が植込ホル
ダ本体に対して相対的に下動することで吸収され
る。こうしてコレツトチヤツクを含む植込装置は
スタツドボルトから分離して上方に移動するので
あり、スタツドボルトの植え込み作業が完了す
る。
【実施例】
以下、本考案の一実施例を添付の図面に基づい
て具体的に説明する。 第1図は本考案によるスタツドボルトの植込装
置の一実施例を示す断面図、第2図乃至第7図は
スタツドボルトの植込経過を示す一実施例の要部
の断面図、第8図は一実施例におけるクラツチ機
構の拡大断面図、第9図は第1図の−線断面
図、第10図は一実施例が適用される植込盤の概
略構成図であり、図において符号1はスピンドル
であつて、多軸ボール盤等の植込盤aに昇降自在
に取付けられた主軸ヘツドbに正転または逆転自
在に複数本保持されている。 前記スピンドル1内にはキー2を介してスピン
ドル1と一体に回転するアダプタ3が挿入されて
おり、このアダプタ3内には植込ホルダ本体4の
上端軸部4aが嵌挿されている。そしてこの上端
軸部4aに固定したピン5aがアダプタ3に形成
された長孔3aに嵌合することで、植込ホルダ本
体4はスピンドル1と共に回転し、かつ長孔3a
の範囲で上下に移動可能となつている。 ここで前記アダプタ3の内側上端部には圧縮ば
ね7の一端部を支持するガイドロツド6が固着さ
れ、このガイドロツド6に外装された圧縮ばね7
の他端が植込ホルダ本体4の上端軸部4aに形成
されたガイド孔4b内に挿入されることで植込ホ
ルダ本体4はスピンドル1に対し下方に付勢され
てる。 また、植込ホルダ本体4の下部には植込軸8が
一定の範囲で上下摺動自在に挿入される取付穴4
cが形成されており、この取付穴4c内の上部に
はクラツチ係合部9aを有する正転用クラツチ9
がピン5bにより植込ホルダ本体4と一体に固着
されている。これに対応して植込軸8の上部には
従動クラツチ10がピン5cにより固着されてお
り、その正転用クラツチ9側にはクラツチ係合部
10aが、また反対側にはクラツチ係合部10b
がそれぞれ形成されている。そしてこのクラツチ
係合部10bに対応したクラツチ係合部11aを
有する逆転用クラツチ11が、取付穴4c内に摺
動自在に嵌挿されている。この逆転用クラツチ1
1はキー12を介して取付穴4c内のキー溝4d
に結合することで植込ホルダ本体4と一体的に回
転するとともに、植込ホルダ本体4に形成された
長孔4eにストツパピン13を介して係合するこ
とで長孔4eの範囲で上下摺動自在となつてお
り、常時は圧縮ばね14により付勢されて上動端
に位置している。 ここで第8図に示されるように、植込軸8に固
着された従動クラツチ10は、スピンドル1が正
転下降して植込作動する際にはそのクラツチ係合
部10aが正転用クラツチ9のクラツチ係合部9
aに噛合い、スピンドル1が逆転して植込ホルダ
本体4が上昇する際にはそのクラツチ係合部10
bが逆転用クラツチ11のクラツチ係合部11a
に噛合うようになつており、これらの正転用クラ
ツチ9、従動クラツチ10、逆転用クラツチ11
により、植込ホルダ本体4と植込軸8との間にク
ラツチ機構が構成されている。 前記植込軸8の下端部には回螺器15が外装さ
れている。この回螺器15はそのねじ部15cを
植込軸8のねじ部8cに螺合することで植込軸8
に対して上下方向に相対移動できるよになつてい
る。そしてこの相対移動量を所定量に規制するよ
うに、植込軸8に固定したピン5dが回螺器15
に形成された円周方向に沿う長孔15bに係合し
て回螺器15と植込軸8とが所定角度範囲θだけ
相対回転できるようになつている(第9図参照)。 前記回螺器15の下端部には、スタツドボルト
20の上部に形成された保持部側ねじ部20aに
螺合するロツク用ねじ部15aが形成されてい
る。そしてこのロツク用ねじ部15aは、上記保
持部側ねじ部20aをl1だけ螺合させてスタツ
ドボルト20の上端面を植込軸8の下端面に当接
させることで、スタツドボルト20と回螺器15
とをロツクさせるようになつている。 また、回螺器15の下端部外周には2〜3分割
されたコレツトチヤツク16が嵌合し、その外周
は回螺器15の外周に装着されて圧縮スプリング
23により下方に付勢されたスライダ17に覆わ
れている。そしてこのコレツトチヤツク16は、
その外周に形成された溝16aに装着したフープ
スプリング22により縮径してスタツドボルト2
0の上部を摺動自在に把持するようになつてい
る。 なお、図中、符号21はワーク、21aはワー
ク21のねじ穴、20bはスタツドボルト20の
ワーク側ねじ部、lはスタツドボルト20の全長
である。 次いで、このように構成された装置の全体の作
用について説明する。 まず、第2図に示されるように主軸ヘツドb、
スピンドル1が最上端に上昇した位置で各コレツ
トチヤツク16にスタツドボルト20の上部を把
持させる。なお、このとき、植込軸8、回螺器1
5等の自重により、植込軸8に固着されている従
動クラツチ10のクラツチ係合部10aと植込ホ
ルダ本体4に固着されている正転用クラツチ9の
クラツチ係合部9aとが離間しており、植込ホル
ダ本体4等の自重および圧縮ばね7の付勢力によ
り植込ホルダ本体4の上端軸部4aに固着された
ピン5aがアダプタ3の長孔3aの下端部3bに
係止されている。 次いで、スピンドル1をねじ込み方向に正転さ
せて主軸ヘツドbを下降させると、やがて第3図
に示されるようにスタツドボルト20の下端がワ
ーク21のねじ穴21aに押し当てられ、回螺器
15と共に植込軸8の下降が停止する。これに対
し植込ホルダ本体4はスピンドル1と共に正転下
降を継続するので、植込軸8が植込ホルダ本体4
に対して相対的に上動して従動クラツチ10のク
ラツチ係合部10aと正転用クラツチ9のクラツ
チ係合部9aとが係合する。こうしてスピンドル
1の回転力が植込ホルダ本体4を介して植込軸8
に伝達され、植込軸8に固着されているピン5d
が所定角度回動して回螺器15の長孔15bに対
してその正転方向側に係合することで(第9図の
実線で示す状態)、回螺器15が植込軸8と共に
正転して下降する。 このとき、ワーク21のねじ穴21aに対する
スタツドボルト20のねじ込み抵抗が、回螺器1
5のロツク用ねじ部15aに対するねじ込み抵抗
より著しく大きいことから、スタツドボルト20
は回転停止した状態に保持される。そこで、回螺
器15の正転に伴いスタツドボルト20の保持部
側ねじ部20aは回螺器15のロツク用ねじ部1
5aに相対的にねじ込まれ、第4図のようにスタ
ツドボルト20の上端面が植込軸8の下端面8a
に当接してスタツドボルト20と回螺器15とが
ロツク状態となる。以後、スタツドボルト20
は、回螺器15、植込軸8、植込ホルダ本体4を
介してスピンドル1により正転駆動され、こうし
て第5図に示すようにワーク21のねじ穴21a
に対するねじ込み作業が開始される。 なお、ワーク21のねじ穴21a、スタツドボ
ルト20のワーク側ねじ部20bおよび保持部側
ねじ部20a、回螺器15のロツク用ねじ部15
aの各ねじピツチによりスピンドル1の正転下降
による送りピツチの方が大きく設定されている
が、このねじピツチと送りピツチの差は、植込ホ
ルダ本体4がスピンドル1に対し圧縮ばね7に抗
して上方に退避移動することで吸収される。 ここで、主軸ヘツドbに設けられた図示しない
リミツトスイツチ等の検出手段により、主軸ヘツ
ドb、スピンドル1が最上端に上昇した位置(第
6図の2点鎖線に示される位置)から所定量Mだ
け下降すると、主軸ヘツドbおよびスピンドル1
の下降が停止される。しかし、スピンドル1の正
転はなお継続される。 このとき、植込ホルダ本体4の上端軸部4aに
固着されているピン5aはアダプタ3に形成され
た長孔3aの下端部3bから離間しているので、
植込ホルダ本体4は自重及び圧縮ばね7の付勢力
により下動して正転用クラツチ9と従動クラツチ
10との係合状態を保持する。そこで、スピンド
ル1の正転は植込ホルダ本体4、植込軸8、回螺
器15を介してスタツドボルト20に伝達され、
植込ホルダ本体4以降がワーク21のねじ穴21
aのねじピツチに追従して下降することで、ねじ
穴21aに対するスタツドボルト20のねじ込み
作業が継続される。 植込ホルダ本体4の正転下降に伴い、その上端
軸部4aに固定したピン5aが第6図に示すよう
にアダプタ3の長孔3aの下端部3bまで下降し
て当接すると、以後、植込ホルダ本体4は下降を
停止して正転する。そこで、回螺器15と共にワ
ーク21のねじ穴21aのねじピツチに追従して
正転下降する植込軸8は、植込ホルダ本体4に対
して下動し、植込軸8側の従動クラツチ10が正
転用クラツチ9のクラツチ係合部9aの歯の高さ
hだけ下降すると、正転用クラツチ9とを従動ク
ラツチ10との係合が解除される。こうしてスピ
ンドル1、植込ホルダ本体4が正転回転している
のにも拘らず、植込軸8、回螺器15、スタツド
ボルト20の正転下降が停止されるのであり、ワ
ーク21のねじ穴21aに対するスタツドボルト
20のねじ込み作業が終了し、各スタツドボルト
20はワーク21に対して所定の植込み高さHが
確保される。 なお、前記スタツドボルト20の植込み高さH
は、主軸ヘツドbの所定下降量Mにより設定され
るが、この主軸ヘツドbの所定下降量Mは次式に
より設定される。 M=l1+(l−H)+lx−h 上式において、l1はスタツドボルト20の保
持部側ねじ部20aが回螺器15のロツク用ねじ
部15aに螺合してからその上端面が植込軸8の
下端面8aに当接するまでの距離、lはスタツド
ボルト20の全長、lxは主軸ヘツドbが最上端に
上昇した位置において、スタツドボルト20をコ
レツトチヤツク16に保持させたときのワーク2
1上面からスタツドボルト20の下端面までの距
離、hは正転クラツチ9のクラツチ係合部9aの
歯の高さである。 前述のように植込軸8、回螺器15、スタツド
ボルト20の正転下降が停止されてスタツドボル
ト20のねじ込み作業が終了したら、スピンドル
1の正転を停止、続いてスピンドル1を逆転させ
て主軸ヘツドbを上昇させる。すると、植込ホル
ダ本体4は、上端軸部4aに固定したピン5aが
スピンドル1側のアダプタ3の長孔3aの下端部
3bに位置していることから、スピンドル1と共
に逆転して上昇する。 スピンドル1および植込ホルダ本体4が逆転上
昇することにより、植込ホルダ本体4内の逆転用
クラツチ11のクラツチ係合部11aが植込軸8
側の従動クラツチ10のクラツチ係合部10aに
係合し、以後、植込軸8は植込ホルダ本体4と共
に逆転上昇する。 ここで、植込軸8の逆転開始の初期において、
植込軸8側のピン5dが回螺器15の長孔15b
に対して第9図の実線位置から二点鎖線位置まで
逆転方向に所定角度θ回動することで、植込軸8
と回螺器15との間に所定角度θの相対回転が生
じる。そこで、回螺器15のねじ部15cにねじ
部8cに螺合した植込軸8は、所定角度θに応じ
たピツチ分だけ回螺器15に対して上動し、植込
軸8の下端面8aがスタツドボルト20の上端面
から離間してスタツドボルト20と回螺器15と
のロツク状態が解除される。 スタツドボルト20と回螺器15とのロツク状
態が解除された後、植込軸8のピン5dが回螺器
15の長孔15bに対し逆転方向に係合すること
で、回螺器15はスピンドル1、植込ホルダ本体
4、植込軸8と共に逆転上昇し、第7図に示すよ
うにワーク21に植込んだスタツドボルト20に
対し分離上昇する。 なお、スタツドボルト20の保持部側ねじ部2
0aおよび回螺器15のロツク用ねじ部15aの
ねじピツチに対し、スピンドル1の逆転上昇によ
る戻りピツチの方が大きく設定されているが、こ
のねじピツチと送りピツチの差は、植込軸8側の
従動クラツチ10に係合する逆転用クラツチ11
が植込ホルダ本体4に対し圧縮ばね14の付勢力
に抗して下方に移動することで吸収される。 こうしてスピンドル1、植込ホルダ本体4、植
込軸8、回螺器15が逆転上昇し、主軸ヘツドb
が最上端まで上昇すると、図示しないリミツトス
イツチ等の検出手段によつて主軸ヘツドbの上昇
が停止されるので、スピンドル1の逆転を停止し
てスタツドボルト20の植込み作業を完了する。
【考案の効果】
以上説明したとおり本考案によれば、スピンド
ルの正転下降に伴い植込ホルダ本体、クラツチ機
構、植込軸、回螺器を介してスタツドボルトがワ
ークのねじ穴にねじ込まれるのであり、スピンド
ルが下降限に達し、植込ホルダ本体も下降限に達
すると、植込軸が植込ホルダ本体に対して下動
し、クラツチ機構による植込ホルダ本体との係合
状態が解除され、植込軸の正転回転が停止してス
タツドボルトのねじ込みが作業が終了する。従つ
て、複数本のスタツドボルトをワークに対して同
一高さをもつて植込むことができる。 また、スピンドルの逆転上昇に伴い植込ホルダ
本体、クラツチ機構を介して植込軸が回螺器に対
し所定角度範囲だけ逆転方向に相対回動し、植込
軸の下端面がスタツドボルトの上端面から離間し
てスタツドボルトと回螺器とのロツク状態が解除
されるのであり、以後、植込軸と共に回螺器が逆
転することでスタツドボルトの上部に対するロツ
ク用ねじ部の螺合状態が解除され、植込装置がス
タツドボルトから分離して上昇する。従つて、ワ
ークの植込み面に傷をつけることなく複数本のス
タツドボルトを同時に植込むことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案によるスタツドボルトの植込装
置の一実施例を示す断面図、第2図乃至第7図は
スタツドボルトの植込経過を示す一実施例の要部
の断面図、第8図は一実施例におけるクラツチ機
構の拡大断面図、第9図は第1図の−線断面
図、第10図は一実施例が適用される植込盤の概
略図構成図である。 1……スピンドル、3……アダプタ、4……植
込ホルダ本体、4a……上端軸部、4b……ガイ
ド孔、4c……取付穴、4d……キー溝、4e…
…長孔、5a,5b,5c,5d……ピン、7,
14……圧縮ばね、8……植込軸、9……正転用
クラツチ、10……従動クラツチ、11……逆転
用クラツチ、13……ストツパピン、15……回
螺器、16……コレツトチヤツク、20……スタ
ツドボルト、21……ワーク、21a……ねじ
穴。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 多軸ボール盤等の主軸ヘツドに取付けられてそ
    の昇降に応じ正転又は逆転するスピンドルと、 このスピンドルに対して回転方向には一体化
    し、軸方向には上方には退避移動可能に嵌合して
    組付けられた植込ホルダ本体と、 この植込ホルダ本体に回動自在、かつ軸方向に
    移動自在に嵌合した植込軸と、 この植込軸の軸方向移動に応じてその上動位置
    では上記スピンドルの正転方向に植込ホルダ本体
    と植込軸とを係合させ、その下動方向所定範囲位
    置ではスピンドルの逆転方向に植込ホルダ本体と
    植込軸とを係合させるクラツチ機構と、 スタツドボルトの上部を軸方向移動自在に把持
    するコレツトチヤツクを装着して上記植込軸の下
    端部に外装されると共に、コレツトチヤツクに把
    持されたスタツドボルトの上部に螺合してその上
    端を植込軸の下端に当接させるロツク用ねじ部を
    有する回螺器とを備え、 この回螺器は、上記植込軸に対して所定角度範
    囲だけ回動自在に嵌合し、かつその回動に応じて
    軸方向に進退自在に螺合したことを特徴とするス
    タツドボルトの植込装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS587412A (ja) * 1981-07-03 1983-01-17 Unitika Ltd キレ−ト樹脂とその製造方法及び吸着処理方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS587412A (ja) * 1981-07-03 1983-01-17 Unitika Ltd キレ−ト樹脂とその製造方法及び吸着処理方法

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