JPH0445630B2 - - Google Patents
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- JPH0445630B2 JPH0445630B2 JP58226318A JP22631883A JPH0445630B2 JP H0445630 B2 JPH0445630 B2 JP H0445630B2 JP 58226318 A JP58226318 A JP 58226318A JP 22631883 A JP22631883 A JP 22631883A JP H0445630 B2 JPH0445630 B2 JP H0445630B2
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Landscapes
- Working Measures On Existing Buildindgs (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、鉄筋コンクリートの解体工法に関す
る。
る。
従来から鉄筋コンクリートの破壊には、多大の
労力を要し、しかも破壊する予定の位置を正確に
限定することは困難であつた。特に、場所打ちコ
ンクリート杭の施工では、通常、トレミー管を使
用してコンクリートを打設しているが、最終段階
では孔内のスライムや泥水を巻き込んだ不良のコ
ンクリートが上昇してくる。そこで、施工基準と
して、1.0〜1.5mの余分な高さまでコンクリート
を上昇させ、つまり余盛りをして、これを斫り取
つているが、杭の外周付近には鉄筋が集中してい
るので、斫り取り作業に大変手間がかかつてい
る。
労力を要し、しかも破壊する予定の位置を正確に
限定することは困難であつた。特に、場所打ちコ
ンクリート杭の施工では、通常、トレミー管を使
用してコンクリートを打設しているが、最終段階
では孔内のスライムや泥水を巻き込んだ不良のコ
ンクリートが上昇してくる。そこで、施工基準と
して、1.0〜1.5mの余分な高さまでコンクリート
を上昇させ、つまり余盛りをして、これを斫り取
つているが、杭の外周付近には鉄筋が集中してい
るので、斫り取り作業に大変手間がかかつてい
る。
しかして、従来より鉄筋コンクリートの解体作
業を改善するために各種の方法が発明されてお
り、以下に例示するような方法が知られている。
業を改善するために各種の方法が発明されてお
り、以下に例示するような方法が知られている。
鉄筋に直接コンクリートが付着するのを防止
する方法 これは、鉄筋一本一本に発報スチロール、ビニ
ール、ゴム等の付着防止材を取り付けたり、ある
いは鉄筋全体を仕切り、付着を防止して斫り取り
易くしてなるる方法であるが、この方法では付着
防止材料、取付手間、発生材の処分を要し、高さ
の調整もコンクリート打設後は不可能であるとい
う難点がある。
する方法 これは、鉄筋一本一本に発報スチロール、ビニ
ール、ゴム等の付着防止材を取り付けたり、ある
いは鉄筋全体を仕切り、付着を防止して斫り取り
易くしてなるる方法であるが、この方法では付着
防止材料、取付手間、発生材の処分を要し、高さ
の調整もコンクリート打設後は不可能であるとい
う難点がある。
圧力管を所定位置に埋め込み、コンクリート
硬化後圧力を加えて亀裂を発生させ、斫り取る
方法。
硬化後圧力を加えて亀裂を発生させ、斫り取る
方法。
この方法では、圧力管や圧力装置を必要とし、
高さの調整もコンクリート打設後は不可能である
という難点がある。
高さの調整もコンクリート打設後は不可能である
という難点がある。
無筋部に、鉄板等で連結した区画可能な形状
の仕切りを入れ、コンクリート打設後鉄筋部の
斫り取りを行い、無筋部は仕切りとともに解体
する方法。
の仕切りを入れ、コンクリート打設後鉄筋部の
斫り取りを行い、無筋部は仕切りとともに解体
する方法。
上記した方法では、やはり鉄筋部の斫り取りが
必要であり、コンクリート打設後、仕切りの調整
は不可能である。
必要であり、コンクリート打設後、仕切りの調整
は不可能である。
また、建築物、土木の構築物、機械基礎等の鉄
筋コンクリートを解体するには、従来以下に例示
する機械的工法が知られている。
筋コンクリートを解体するには、従来以下に例示
する機械的工法が知られている。
カツター工法
これは、ダイヤモンドカツターを用いて鉄筋と
コンクリートを同時に切断し、構造物を部位別に
解体する工法であるが、騒音が大きく、しかも直
接経費がかさむ欠点がある。
コンクリートを同時に切断し、構造物を部位別に
解体する工法であるが、騒音が大きく、しかも直
接経費がかさむ欠点がある。
ブレーカ等による工法
人力による手持ちブレーカやバツクホーのバケ
ツトの代りに大型ブレーカ等を取り付けて圧縮空
気、油圧等により破壊する工法であるが騒音がは
げしいので市街地では使用が制限されると共に、
外周の鉄筋部分の破壊に危険が伴い、かつ手間が
かかる。
ツトの代りに大型ブレーカ等を取り付けて圧縮空
気、油圧等により破壊する工法であるが騒音がは
げしいので市街地では使用が制限されると共に、
外周の鉄筋部分の破壊に危険が伴い、かつ手間が
かかる。
スチールボールによる工法
0.8〜2.0トン位までのスチールボールを落下さ
せたり、横振りしてコンクリートを叩き、衝撃力
により破壊する工法であるが、解体物の飛散を伴
い、狭い場所では使用できない。
せたり、横振りしてコンクリートを叩き、衝撃力
により破壊する工法であるが、解体物の飛散を伴
い、狭い場所では使用できない。
前記従来の崩壊法は振動、騒音などの安全面、
環境面での問題があるものが多い。そこで化学薬
品を用いた静かな崩壊法が注目され、セメント硬
化物を溶解,侵食させる方法なども提案されてい
るがこれ等としては鉱酸や強アルカリ、あるいは
無機塩などが中心であつて、その強い腐食性のた
めに取り扱い上問題があり崩壊方法としては実際
上は採用されていなかつた。
環境面での問題があるものが多い。そこで化学薬
品を用いた静かな崩壊法が注目され、セメント硬
化物を溶解,侵食させる方法なども提案されてい
るがこれ等としては鉱酸や強アルカリ、あるいは
無機塩などが中心であつて、その強い腐食性のた
めに取り扱い上問題があり崩壊方法としては実際
上は採用されていなかつた。
また、アセト酢酸メチルエステルを用いる方法
が提案されているが崩壊速度が小さいという欠点
があつた。
が提案されているが崩壊速度が小さいという欠点
があつた。
本発明は上記した従来方法の問題点を解決する
ためになされたものであり、キレート材の一種で
エステル類からなる高分子化合物に酵素類を加え
ることによりコンクリートを急速に分解すること
のできる水溶性石灰質分解剤を用いた鉄筋コンク
リートの解体工法を提供するものである。
ためになされたものであり、キレート材の一種で
エステル類からなる高分子化合物に酵素類を加え
ることによりコンクリートを急速に分解すること
のできる水溶性石灰質分解剤を用いた鉄筋コンク
リートの解体工法を提供するものである。
本発明は、鉄筋コンクリートの所定の一部のみ
を斫取る作業を簡略化し、工事の生産性の向上を
図らんとするもので、所定の撤去するコンクリー
トの下限位置の外側々面に、水を満たした溝また
は吸水保水性の物質の部片を付設し、該溝又は部
片の上方コンクリートにキレート材の一種でエス
テル類からなる高分子化合物に酵素類を加えたも
のである水溶性の石灰質分解材を一定量含浸し、
その作用により従来より短時間で、外周鉄筋部付
近までのコンクリートを分解して鉄筋コンクリー
トとの付着力を解解除した状態とし、これによつ
て中心部の無筋コンクリート部をクサビ作用等に
よる機械的方法により切りはなして、大塊状で鉄
筋の内側の無筋コンクリート部分をそつくり丸ご
と撤去することで達成している。すなわち、蔗糖
原液の水溶液によりコンクリートの侵蝕が進むこ
とが知られている。これは酵母によつて有機酸
(吉草酸など)が生成され、これら有機酸がコン
クリートの侵蝕に関与するからであ。特に、ポル
トランドセメントの化学的侵蝕には、乳酸の効果
が著しい。
を斫取る作業を簡略化し、工事の生産性の向上を
図らんとするもので、所定の撤去するコンクリー
トの下限位置の外側々面に、水を満たした溝また
は吸水保水性の物質の部片を付設し、該溝又は部
片の上方コンクリートにキレート材の一種でエス
テル類からなる高分子化合物に酵素類を加えたも
のである水溶性の石灰質分解材を一定量含浸し、
その作用により従来より短時間で、外周鉄筋部付
近までのコンクリートを分解して鉄筋コンクリー
トとの付着力を解解除した状態とし、これによつ
て中心部の無筋コンクリート部をクサビ作用等に
よる機械的方法により切りはなして、大塊状で鉄
筋の内側の無筋コンクリート部分をそつくり丸ご
と撤去することで達成している。すなわち、蔗糖
原液の水溶液によりコンクリートの侵蝕が進むこ
とが知られている。これは酵母によつて有機酸
(吉草酸など)が生成され、これら有機酸がコン
クリートの侵蝕に関与するからであ。特に、ポル
トランドセメントの化学的侵蝕には、乳酸の効果
が著しい。
本発明のキレート材の一種でエステル類からな
る高分子化合物に酵素類を加えたものである水溶
性の石灰質分割剤とは、前記効果を相乗させるた
め、無機酸(希塩酸など)、無機塩類(Na2SO4
など)、界面活性剤などの各種の組み合わせの中
から、コンクリート中のCAaイオンをキレート
反応により、選択的に抽出、溶解させる(CaSO4
等にする)のに比較的短時間(24時間以内)で済
む組み合わせのものである。例えば、株式会社高
分子化学研究所製の「ドノツクス・コナグナー
77」(商品名)及び株式会社ケミコート製の
「MSH−5901」または「MSH−5902」(いずれも
商品名)、等を挙げることができる。
る高分子化合物に酵素類を加えたものである水溶
性の石灰質分割剤とは、前記効果を相乗させるた
め、無機酸(希塩酸など)、無機塩類(Na2SO4
など)、界面活性剤などの各種の組み合わせの中
から、コンクリート中のCAaイオンをキレート
反応により、選択的に抽出、溶解させる(CaSO4
等にする)のに比較的短時間(24時間以内)で済
む組み合わせのものである。例えば、株式会社高
分子化学研究所製の「ドノツクス・コナグナー
77」(商品名)及び株式会社ケミコート製の
「MSH−5901」または「MSH−5902」(いずれも
商品名)、等を挙げることができる。
そして、本発明による鉄筋コンクリートの解体
工法は、次のような手順によつて行われる。
工法は、次のような手順によつて行われる。
まず、鉄筋部の斫りに替わり、撤去するコンク
リートの下限位置の外周部に水を満たした溝また
は吸水保水性物質の部片を付設し、該部片の上方
コンクリートにキレート材の一種でエステル類か
らなる高分子化合物に酵素類を加えたものである
水溶性石灰質分解剤を含浸し、従来より短時間で
鉄筋までのコンクリートを分解させる。
リートの下限位置の外周部に水を満たした溝また
は吸水保水性物質の部片を付設し、該部片の上方
コンクリートにキレート材の一種でエステル類か
らなる高分子化合物に酵素類を加えたものである
水溶性石灰質分解剤を含浸し、従来より短時間で
鉄筋までのコンクリートを分解させる。
上記の水溶性石灰分解剤には、酵素類が加えら
れており、その反応が促進されるものであるが、
鉄筋には反応せず、又水溶性であるから鉄筋コン
クリートの撤去したい部分の下限位置に水面を設
け又は吸水保水性物質のベルト等の部片を巻き付
けておけば、その位置以下のコンクリートには作
用しないので分解作用を所定位置以上に限定する
ことができる。
れており、その反応が促進されるものであるが、
鉄筋には反応せず、又水溶性であるから鉄筋コン
クリートの撤去したい部分の下限位置に水面を設
け又は吸水保水性物質のベルト等の部片を巻き付
けておけば、その位置以下のコンクリートには作
用しないので分解作用を所定位置以上に限定する
ことができる。
また、外周部の鉄筋部までのコンクリートが分
解されれば、外周部のコンクリートはきわめて容
易に斫り取ることができるので、きわめて簡単に
鉄筋を露出させることが可能となり、フープ筋を
切断して主鉄筋を外方へ曲げ広げることにより、
内部の無鉄筋のコンクリートを独立させることが
可能になるので、場所打ちコンクリート杭や建築
物の柱、壁等の場合、無筋部撤去高さ位置に機械
的にクサビ作用を加えることにより、大塊状とし
てコンクリートを切り離して処分することが可能
になり、巨大な土木の構築物や機械基礎等の場合
は、無筋部をさらに小割りして運搬可能な大きさ
に解体して処分する。
解されれば、外周部のコンクリートはきわめて容
易に斫り取ることができるので、きわめて簡単に
鉄筋を露出させることが可能となり、フープ筋を
切断して主鉄筋を外方へ曲げ広げることにより、
内部の無鉄筋のコンクリートを独立させることが
可能になるので、場所打ちコンクリート杭や建築
物の柱、壁等の場合、無筋部撤去高さ位置に機械
的にクサビ作用を加えることにより、大塊状とし
てコンクリートを切り離して処分することが可能
になり、巨大な土木の構築物や機械基礎等の場合
は、無筋部をさらに小割りして運搬可能な大きさ
に解体して処分する。
なお、当該コンクリートの頂部にあらかじめ吊
上げ用のフツクを取り付けておけば、揚重機によ
り容易にコンクリート塊を持ち上げて処分するこ
とが可能である。
上げ用のフツクを取り付けておけば、揚重機によ
り容易にコンクリート塊を持ち上げて処分するこ
とが可能である。
以下、本発明による施工手順を場所打ちコンク
リート杭の余盛りコンクリートに適用する例につ
いて添付した図面に基づいて詳細に説明する。
リート杭の余盛りコンクリートに適用する例につ
いて添付した図面に基づいて詳細に説明する。
第1図は、まずG.L.(グランドレベル)におい
て、場所打ち杭を施工して完了した状態であり、
コンクリート1は余盛り高さ(実施例では1.0〜
1.5m)lまで打設される。
て、場所打ち杭を施工して完了した状態であり、
コンクリート1は余盛り高さ(実施例では1.0〜
1.5m)lまで打設される。
第2図は必要な杭頭の高さまで根切りを行つた
状態であり、地盤を杭頭の高さPまで下げ、杭の
外周部を掃除する。
状態であり、地盤を杭頭の高さPまで下げ、杭の
外周部を掃除する。
第3図は、余盛りコンクリートを切断したい高
さに杭周囲に溝2をつくり一定水面をつくつた状
態であり、この水は次工程として石灰質分解剤3
を塗布又はスプレーしたとき、切断位置以下のコ
ンクリートまで分解させないためのものであり、
上記水面を形成する方法の他にも、例えば水を含
ませたスポンジ材を杭外周に巻き付けてもよい。
さに杭周囲に溝2をつくり一定水面をつくつた状
態であり、この水は次工程として石灰質分解剤3
を塗布又はスプレーしたとき、切断位置以下のコ
ンクリートまで分解させないためのものであり、
上記水面を形成する方法の他にも、例えば水を含
ませたスポンジ材を杭外周に巻き付けてもよい。
上記準備が完了したのを確かめて、キレート材
の一種でエステル類からなる高分子化合物に酵素
類を加えたものである水溶性石灰質分解剤3を散
布、又は塗布する。なお、上記石灰質分解剤の反
応は蒸気により行われるので、杭の凸部にビニー
ル等で覆いを施せば効果的であり、又、石灰質分
解剤3も数回にわけて施すと一層効果的である。
第4図は上記第3図に示す分解工程で、分解剤の
作により鉄筋4周辺までの外周部コンクリート1
が分解された状態であり、第5図は鉄筋4を露出
させた状態である。この段階で斫り取り作業を加
えることになる。第6図はコンクリート部の斫り
取り状態であり、分解剤が作用して、鉄筋との付
着力が解除されているので、この斫り取り作業は
きわめて容易に行われるものであり、無筋部の杭
切断高さ位置に、例えばロツクジヤツキ等の機械
的クサビ5を作用させることによつて、無筋部を
上下に分割し、揚重機により塊状のコンクリート
6をフツク7を介して吊り上げて除去するもので
ある。
の一種でエステル類からなる高分子化合物に酵素
類を加えたものである水溶性石灰質分解剤3を散
布、又は塗布する。なお、上記石灰質分解剤の反
応は蒸気により行われるので、杭の凸部にビニー
ル等で覆いを施せば効果的であり、又、石灰質分
解剤3も数回にわけて施すと一層効果的である。
第4図は上記第3図に示す分解工程で、分解剤の
作により鉄筋4周辺までの外周部コンクリート1
が分解された状態であり、第5図は鉄筋4を露出
させた状態である。この段階で斫り取り作業を加
えることになる。第6図はコンクリート部の斫り
取り状態であり、分解剤が作用して、鉄筋との付
着力が解除されているので、この斫り取り作業は
きわめて容易に行われるものであり、無筋部の杭
切断高さ位置に、例えばロツクジヤツキ等の機械
的クサビ5を作用させることによつて、無筋部を
上下に分割し、揚重機により塊状のコンクリート
6をフツク7を介して吊り上げて除去するもので
ある。
以上の手順によつて、手間を要する斫り作業を
僅かに加えることによつて、第7図に示すように
場所打ち杭の余盛りコンクリートは所定通り撤去
が完了する。また、建築物、土木の構築物、機械
の基礎等の鉄筋コンクリートの解体も、撤去する
コンクリートの外周鉄筋部付近までのコンクリー
トが分解した後は、建築物の柱等は前記場所打ち
コンクリート杭と同様に無筋コンクリート部を解
体するが、機械の基礎等で無筋コンクリート部が
大きい場合は従来のカツター工法、ブレーカによ
る工法等を併用し、適当な大きさの大塊に分けて
撤去する。実際に、水溶性石灰質分解剤として株
式会社高分子化学研究所製「ドノツクス・コナグ
ナー77」((商品名)及び株式会社ケミコート製
「MSH−5901」(商品名)を使用し、前記工法を
行つたところ、非常に良好であつた。使用量は
「ドノツクス・コナグナー77」が、コンクリート
の重量あたり7%、「MSH−5901」が同じく15%
であつた。
僅かに加えることによつて、第7図に示すように
場所打ち杭の余盛りコンクリートは所定通り撤去
が完了する。また、建築物、土木の構築物、機械
の基礎等の鉄筋コンクリートの解体も、撤去する
コンクリートの外周鉄筋部付近までのコンクリー
トが分解した後は、建築物の柱等は前記場所打ち
コンクリート杭と同様に無筋コンクリート部を解
体するが、機械の基礎等で無筋コンクリート部が
大きい場合は従来のカツター工法、ブレーカによ
る工法等を併用し、適当な大きさの大塊に分けて
撤去する。実際に、水溶性石灰質分解剤として株
式会社高分子化学研究所製「ドノツクス・コナグ
ナー77」((商品名)及び株式会社ケミコート製
「MSH−5901」(商品名)を使用し、前記工法を
行つたところ、非常に良好であつた。使用量は
「ドノツクス・コナグナー77」が、コンクリート
の重量あたり7%、「MSH−5901」が同じく15%
であつた。
本発明で用いる水溶性石灰質分解剤は、キレー
ト剤の一種であり、水溶性でエステル類からなる
高分子化合物で、酵素類が加えられていることに
より、石灰質に対しては、その反応が促進され、
気体となつてコンクリートの石灰質材を分解し、
石灰を微粉体状に分解させる作用をするので、コ
ンクリートの主体である石灰質の部分を化学的に
分解する。また余分な水溶性石灰質分解剤は水
面、又はスポンジ状吸水保水性物質の水分にとけ
て希釈されるためそれ以下には有効に作用しない
上流れ出ないのでコンクリートに分解の区分を付
けることが可能となり、施工管理上の品質管理の
信頼性高くすることが可能となるのである。
ト剤の一種であり、水溶性でエステル類からなる
高分子化合物で、酵素類が加えられていることに
より、石灰質に対しては、その反応が促進され、
気体となつてコンクリートの石灰質材を分解し、
石灰を微粉体状に分解させる作用をするので、コ
ンクリートの主体である石灰質の部分を化学的に
分解する。また余分な水溶性石灰質分解剤は水
面、又はスポンジ状吸水保水性物質の水分にとけ
て希釈されるためそれ以下には有効に作用しない
上流れ出ないのでコンクリートに分解の区分を付
けることが可能となり、施工管理上の品質管理の
信頼性高くすることが可能となるのである。
以上、場所打ちコンクリート杭を例にして、詳
細に説明したように、本発明による鉄筋コンクリ
ートの解体工法によれば、撤去しない鉄筋コンク
リート部分への薬液による影響がない。また水溶
性石灰質分解剤に酵素類を加えてその反応が促進
されているので、従来よりも短時間で外周鉄筋部
周辺までのコンクリートを分解して鉄筋のみを露
出させ、中心部の無筋コンクリートを独立させ、
これを解体して撤去することが可能であるので、
薬液を多量に用いないでもよく、しかも鉄筋部付
近まで含浸可能となるため生産性が向上するとい
う効果を奏する。
細に説明したように、本発明による鉄筋コンクリ
ートの解体工法によれば、撤去しない鉄筋コンク
リート部分への薬液による影響がない。また水溶
性石灰質分解剤に酵素類を加えてその反応が促進
されているので、従来よりも短時間で外周鉄筋部
周辺までのコンクリートを分解して鉄筋のみを露
出させ、中心部の無筋コンクリートを独立させ、
これを解体して撤去することが可能であるので、
薬液を多量に用いないでもよく、しかも鉄筋部付
近まで含浸可能となるため生産性が向上するとい
う効果を奏する。
特に、場所打ちコンクリート杭の余盛り部分
は、ソイルコンクリートに近いものであるので、
本発明による工法によると、より効果を発揮する
ことが期待でき、高強度コンクリート、原子力施
設ののコンクリートやPC杭、RC杭等に対し有効
である。
は、ソイルコンクリートに近いものであるので、
本発明による工法によると、より効果を発揮する
ことが期待でき、高強度コンクリート、原子力施
設ののコンクリートやPC杭、RC杭等に対し有効
である。
添付した図面は、本発明による解体工法の一実
施例を示す説明図であり、第1図ないし第7図は
その施工手順を示している。 1……コンクリート、2……溝、3……水溶性
石灰質分解剤、4……鉄筋、5……機械的クサ
ビ、6……塊状のコンクリート、7……フツク、
l……余盛り高さ。
施例を示す説明図であり、第1図ないし第7図は
その施工手順を示している。 1……コンクリート、2……溝、3……水溶性
石灰質分解剤、4……鉄筋、5……機械的クサ
ビ、6……塊状のコンクリート、7……フツク、
l……余盛り高さ。
Claims (1)
- 1 撤去するコンクリートの下限位置の外周面に
溝を設けて水を満たし、または吸水保水性物質の
部片を巻き付けて境界とし、前記撤去するコンク
リートの外周面にキレート材の一種でエステル類
からなる高分子化合物に酵素類を加えたものであ
る水溶性石灰質分解剤を一定量含浸して、上記コ
ンクリートの外周鉄筋部付近までのコンクリート
を分解させ、次いで中心部の無筋コンクリート部
を解体することを特徴とする鉄筋コンクリートの
解体工法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22631883A JPS60119863A (ja) | 1983-11-30 | 1983-11-30 | 鉄筋コンクリ−トの解体工法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22631883A JPS60119863A (ja) | 1983-11-30 | 1983-11-30 | 鉄筋コンクリ−トの解体工法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS60119863A JPS60119863A (ja) | 1985-06-27 |
JPH0445630B2 true JPH0445630B2 (ja) | 1992-07-27 |
Family
ID=16843311
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22631883A Granted JPS60119863A (ja) | 1983-11-30 | 1983-11-30 | 鉄筋コンクリ−トの解体工法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS60119863A (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5816514B2 (ja) * | 2011-10-20 | 2015-11-18 | 戸田建設株式会社 | アウトフレーム補強工法とその補強構造 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS523615A (en) * | 1975-06-24 | 1977-01-12 | Koubunshi Kagaku Kenkiyuushiyo | Method of making concrete brittle |
JPS5532869A (en) * | 1978-08-31 | 1980-03-07 | Shin Nippon Techno Kk | Chemicals filling method |
JPS5649274A (en) * | 1979-09-10 | 1981-05-02 | Dick Co Ab | Fluid flowwpath system |
-
1983
- 1983-11-30 JP JP22631883A patent/JPS60119863A/ja active Granted
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS523615A (en) * | 1975-06-24 | 1977-01-12 | Koubunshi Kagaku Kenkiyuushiyo | Method of making concrete brittle |
JPS5532869A (en) * | 1978-08-31 | 1980-03-07 | Shin Nippon Techno Kk | Chemicals filling method |
JPS5649274A (en) * | 1979-09-10 | 1981-05-02 | Dick Co Ab | Fluid flowwpath system |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS60119863A (ja) | 1985-06-27 |
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