JPH0445224Y2 - - Google Patents

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JPH0445224Y2
JPH0445224Y2 JP12565887U JP12565887U JPH0445224Y2 JP H0445224 Y2 JPH0445224 Y2 JP H0445224Y2 JP 12565887 U JP12565887 U JP 12565887U JP 12565887 U JP12565887 U JP 12565887U JP H0445224 Y2 JPH0445224 Y2 JP H0445224Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は変圧器容器内の絶縁油の油面上に空気
層部を有する柱上変圧器等の密封形変圧器に関す
るものである。
[従来の技術] 密封形変圧器の一種である柱上変圧器では、タ
ツプ切換えなどで主蓋を開く機会が多いが、主蓋
を開くことに外気が変圧器容器内の絶縁油の油面
と主蓋間の空間部である空気層部に直接流入す
る。その後、主蓋を閉じると該空気層部には、流
入した外気がそのまま密封されることになる。こ
のため、吸湿を極度にきらうものは、空気層部に
は取付けないようにしていた。なお、油中に油劣
化防止剤(活性アルミナなど)を入れた柱上変圧
器においては、油の酸化生成物と共に油中の水分
も吸着するものが多いが、空気層部に対しすみや
かな除湿作用を及ぼすものではなかつた。また、
一部の大容量柱上変圧器では、空気層部に対応し
た変圧器容器に空気栓が取付けられているものが
あるが、これは単に気密試験時の圧力封入用及び
封入圧力の測定器接続用として設けられたもので
あつた。
[考案が解決しようとする問題点] 従来の密封形変圧器では、空気層部に封じ込ま
れた水分は、該密封形変圧器内部の温度・水分平
衡条件に応じて、絶縁物や絶縁油に吸収されるこ
とになるので、高湿度下でしばしば主蓋の開閉を
行うと密封形変圧器に悪影響を及ぼす問題点があ
つた。また、高温多湿時に主蓋の開閉を行つた場
合、温度低下時に空気層部内で結露を生じ、絶縁
上の問題をまねくおそれがあり、このため、空気
層部には吸湿を極度にきらうものは取付けること
ができず、油中取付としたり、耐湿力のある材質
に変えたりしなければならない問題点があつた。
また従来の密封形変圧器では、万一気密が保たれ
ず水分の侵入が継続して相当量に達しても、その
発見は容易でない問題点があつた。
本考案の目的は、空気層部に入つた水分は絶縁
物や絶縁油にほとんど吸収されることなく、また
吸湿を極度にきらう部材でも空気層部への取付け
が可能であり、且つ万一継続的な水分侵入があつ
た場合は外部から容易にそれを知ることができる
密封形変圧器を提供することにある。
[問題点を解決するための手段] 上記の目的を達成するための本考案の構成を説
明すると、本考案は変圧器本体が絶縁油と共に変
圧器容器内に収容され、前記変圧器容器内には前
記絶縁油の油面の上方に空気層部が設けられ、前
記変圧器容器の上部開口部は主蓋で密封されてい
る密封形変圧器において、前記空気層部内の上部
に対応した前記変圧器容器又は前記主蓋の内面部
に吸湿により色調が変化する吸湿剤を収納した吸
湿装置が設けられ、前記吸湿装置に対応して前記
変圧器容器又は前記主蓋にはプラグの抜取りによ
り外部から前記吸湿剤の色調が確認できるプラグ
閉塞式の空気栓が取付けられていることを特徴と
する。
[作用] このように空気層部内の変圧器容器又は主蓋の
部分に、吸湿により色調が変化する吸湿剤を収納
した吸湿装置を設けると、空気層部に含まれる水
分は周辺の絶縁物や、絶縁油にほとんど吸収され
ることなく、該吸湿装置の吸湿剤に吸収される。
従つて、空気層部は乾燥した状態に保たれる。ま
た、吸湿装置に対応して変圧器容器又は主蓋には
プラグ閉塞式の空気栓を設けているので、万一継
続的に水分が空気層部に侵入したときには、それ
らの水分を吸収して吸湿剤は変色するが、この色
は空気栓のプラグを抜取ることにより外部から容
易に観察すことができる。
[実施例] 以下本考案の実施例を第1図及び第3図に基き
説明する。この実施例では、本考案を密封形変圧
器の一種である柱上変圧器に適用した例について
示している。該柱上変圧器の変圧器容器1とその
上部を閉塞する主蓋2は、パツキン3を介して図
示しない締付装置により気密に締付けられ、密封
されている。なお、変圧器本体及び外部から該変
圧器本体に至る配線部分やブツシング等は、柱上
変圧器の構成物として重要物であるが、本考案の
説明においては特に必要なものでないので図示し
ていない。変圧器容器1内の絶縁油4の油面4A
と主蓋2の間のタンク内空間である空気層部5内
の上部には、吸湿装置6が取付けられている。
該吸湿装置6は、粒状の吸湿剤7及びこれをつ
つみ込む袋8、該袋8入りの吸湿剤7を収納する
ためのポケツト9、収納物がポケツト9から飛び
出さないためのストツパ10より構成されてい
る。
ポケツト9は、空気の通過自在な孔あき鋼板な
どからなり、変圧器容器1の内側に点溶接されて
取付けられている。該ポケツト9内の空間は上方
にのみ開放され、側面の1面は容器1、他の3面
及び底面はポケツト9自体の壁面で囲まれてい
る。
吸湿剤7としては、絶縁油4に悪影響を及ぼさ
ず、また絶縁油4が付着しても吸湿力を有する粒
状体であつて、吸湿しても潮解したり、粒体化す
ることなくその形状を保ち、吸湿時には色調が変
化するものを用いる。このような吸湿剤として
は、例えば塩化コバルトで着色した粒状シリカゲ
ル(乾燥時:青色、吸湿時:淡いピンクがかつた
白色)が適当である。
袋8は、メツシユ状の通気自在のもので、吸湿
剤7がこぼれない程度の細かさの網目を有し、該
袋8の中がよく見えるものを用いる。また、該袋
8の材質としては、透明度のよい材質が好まし
く、ナイロン繊維製の網などが適当である。
ストツパ10は、柱上変圧器を上下転倒したと
きに吸湿剤7入りの袋8が外に飛び出さないため
のもので、第1図ではポケツト9の上部にタツプ
孔をあけてここにビスをねじ込み該ストツパとし
ている。
ポケツト9の中央部に対応して変圧器容器1に
は、空気栓11が取付けられている。空気栓11
は、座12、プラグ13、パツキン14より構成
されている。座12は、変圧器容器1にあけられ
た孔1Aに気密に溶接され、該座12の中心部に
は貫通孔12Aが設けられていて変圧器容器1に
対する取付側から座軸長の半分以上にわたつてネ
ジ山が螺刻され、残りの軸長部はネジ孔より若干
太い素孔となつている。素孔側の座12の外端面
にはパツキン溝12Bが周設され、該パツキン溝
12Bにパツキン14が収容されている。また、
座12は素孔側から貫通孔12Aを通して吸湿装
置6側が見えるように貫通孔12Aの太さが定め
られている。プラグ13は、座12と着脱可能な
螺合構造となつていて、パツキン14を介して座
12に締付けることにより変圧器容器1の内外の
気密が保たれるようになつている。該プラグ13
の外部側の端部は、スパナ等で回しやすくするた
めに角柱状の頭部13Aとなつている。
なお、吸湿装置6及び空気栓11の取付を空気
層部5の上部としたのは、油面4Aからはなれて
いて柱上変圧運転時の油温の影響を受ける程度が
低いからである。このように、空気層部5内にお
いて油温の影響を受けず温度が低いところほど相
対湿度が高くなり、吸湿剤7の吸湿作用が強く働
くので、吸湿装置6及び空気栓11の取付け位置
としては、空気層部5の上部が好ましい。また、
装柱時に外部からプラグ13を抜取り、吸湿剤7
の色を確認する作業が容易に行えるように、電柱
部から見やすい位置で且つブツシングから離れた
部分に空気栓11を取付けることが望ましい。
以下、吸湿装置6及び空気栓11の取付方法、
使用法等について述べる。ポケツト9及び座12
は変圧器容器1の製作時に取付けておく。プラグ
13及びパツキン14は変圧器容器1に対する注
油前に取付けておく。袋8には前もつて必要量の
吸湿剤7を入れて該袋8を閉じ、吸湿しないよう
にして保存しておく。吸湿剤7の所要量は、空気
層部5の大きさ等により異なるが、高湿度状態に
おける空気層部5の水分の十数倍以上の水分量を
充分低い平衡湿度条件下で吸収できる量であるこ
とが必要である。
このような柱上変圧器の気密試験は、空気栓1
1を利用して行うことができる。この後、タツプ
切換等で主蓋2を開く必要のあるときは、プラグ
13を一旦ゆるめて変圧器容器1の内外の圧力差
をなくしてから主蓋2を開く。このように前もつ
てプラグ13をゆるめて内外の圧力差をなくして
おけば、主蓋2の周辺部裏面に付着していた水滴
等の異物が、主蓋2の開放時に変圧器容器1内に
吸い込まれることを防止できる。特に、寒冷地の
冬期では、運転休止時の変圧器容器1内は通常強
い負圧になつており、かつ主蓋2の周辺部には氷
雪が多量に付着していることが多く、これを完全
に除去することは困難であるから、いきなり主蓋
2を開くことは氷雪が変圧器容器1内に入り込む
危険性が高い。しかし、本考案の場合は、プラグ
13の周辺の小さな領域の氷雪等を除去してから
該プラグ13をゆるめる操作をしてやればよく、
その作業は極めて容易である。また、若干の氷雪
等がプラグ周辺に残つていた場合で、これらが内
側へ吸い込まれても、内部の吸湿剤7の粒子間で
これら異物はトラツプされるので害を及ぼさな
い。主蓋2を開くと外気はじかに空気層部5に入
るが、空気中の水分が絶縁物や絶縁油4へ吸収さ
れる移行速度よりも、吸湿剤7への吸着速度の方
がはるかに大きいので、主蓋2の開閉による変圧
器容器1内への侵入水分はほとんど吸湿剤7で吸
着され、絶縁油4や絶縁物の特性に悪影響を及ぼ
すことがない。また、高温、端湿下で主蓋2の開
閉を行つた後、周囲温度が急低下しても内部に結
露を生じるおそれもない。このため吸湿を極度に
きらう部材(例えば耐雷素子)でも空気層部5へ
の取付けが可能である。
また、何らかの不都合により空気層部5へ継続
的な水分侵入があると、吸湿剤7は吸湿により色
調が変化する。例えば、吸湿剤7が塩化コバルト
着色粒状シリカゲルの場合は、乾燥時は青色を呈
していて、正常な主蓋2の開閉作業による吸湿程
度ではその青色は保たれているが、前記のような
継続的な水分侵入があつた場合は多量の水分を吸
収して、その色調は淡いピンクがかつた白色に変
化する。本考案によれば、プラグ13を抜取るこ
とにより吸湿剤7の色調を外部より容易に観察
し、確認することができるので、装柱状態におい
ても上記の作業が可能である。
上記実施例では、吸湿装置6は変圧器容器1の
内側に取付たが、主蓋2の内側に取付てもよい。
この場合は、空気栓11の取付も主蓋2に行う。
また、プラグ13をゆるめたとき空気の出入り
が容易に行われるように、第3図に示すように、
プラグ13にL型の小孔15を設けてもよい。ま
た、ポケツト9を変圧器容器1又は主蓋2から着
脱可能な構造としてもよい。
なお、以上の説明は柱上変圧器に本考案を適用
した場合について行つたが、本考案はこれに限定
されるものではなく、空気層部を有する密封形変
圧器一般について適用できる。
[考案の効果] 以上説明したように本考案に係る密封形変圧器
は、変圧器容器内の油面上の空気層部の上部に対
応させて吸湿装置を設けたので、主蓋の開閉によ
り外部から空気層部に入つた水分はほとんど吸湿
装置の吸湿剤7で吸収でき、絶縁物や絶縁油の絶
縁耐力低下、劣化等の悪影響を生じることなく、
空気層部を乾燥された状態に保つことができる。
この結果、本考案によれば、空気層部においても
吸湿を極度にきらう部材でも使用することが可能
となる。また、本考案によれば、吸湿をおそれて
油中取付としたり材質変更したりすることによる
作業上のやりにくさや、材料費の上昇などの問題
点がなくなり、全体でとらえた密封形変圧器の製
作経費を低減することが可能である。かつまた、
本考案によれば、主蓋を開いたとき外気の吸い込
みによる異物の内部侵入を防止できる。更に、本
考案によれば、万一水分の継続的な侵入があつ場
合は、吸湿剤の色調が変化し、またその色調は空
気栓のプラグを抜くことにより容易に観察できる
ので、水分侵入の異常な状態を外部から簡単にチ
エツクすることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る密封形変圧器の要部であ
る吸湿装置および空気栓の部分の一実施例を示す
縦断面図、第2図は本考案に係る密封形変圧器の
一例を示す縦断面図、第3図は本考案で用いる空
気栓の他の実施例を示す縦断面図である。 1……変圧器容器、2……主蓋、5……空気層
部、6……吸湿装置、7……吸湿剤、11……空
気栓、13……プラグ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 変圧器本体が絶縁油と共に変圧器容器内に収容
    され、前記変圧器容器内には前記絶縁油の油面の
    上方に空気層部が設けられ、前記変圧器容器の上
    部開口部は主蓋で密封されている密封形変圧器に
    おいて、前記空気層部内の上部に対応した前記変
    圧器容器又は前記主蓋の内面部に吸湿により色調
    が変化する吸湿剤を収納した吸湿装置が設けら
    れ、前記吸湿装置に対応して前記変圧器容器又は
    前記主蓋にはプラグの抜取りにより外部から前記
    吸湿剤の色調が確認できるプラグ閉塞式の空気栓
    が取付けられていることを特徴とする密封形変圧
    器。
JP12565887U 1987-08-20 1987-08-20 Expired JPH0445224Y2 (ja)

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JPS6430813U JPS6430813U (ja) 1989-02-27
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FR2689603B1 (fr) * 1992-04-07 1994-05-20 Coflexip Dispositif de montage d'une ligne flexible comportant un limiteur de courbure.

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