JPS5825971Y2 - 魔法瓶

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【考案の詳細な説明】本考案は外ケースの内部に中瓶を収容した魔法瓶に関し
、特にその中瓶の破損時に瓶破片や瓶内液体が飛散する
のを防止するための保護部材を設けた魔法瓶の構造に関
するものである。

従来の魔法瓶では、注湯時やあるいは異物の接触特によ
って中瓶が破損することがあるが、その場合には中瓶内
の液体が急激に外ケースの内、外部に漏出して火傷を負
ったり又は中瓶の破片が外ケース内に飛散して中瓶の交
換作業が面倒となる等の問題があった。

本考案は中瓶破損時のこのような問題点を改善するため
になされたものであって、中瓶の外側を袋状被膜で包み
、それによって中瓶破損時の中瓶内液体の急激なる漏出
の防止と中瓶破片の飛散防止を図ることができるように
した液体容器を提供することを目的とするものである。

以下、図示の実施例に基づいて本考案の魔法瓶を説明す
ると、第１国勢よび第２図に示す実施例では魔法瓶とし
て携帯用魔法瓶を採用している。

この魔法瓶にはその外ケース１の内部に真空二重壁の中
瓶２が収容されており、該中瓶２は外ケース１の上端肩
部１ａとその下端部外ネジ１ｂに螺合される底部材３の
間で緊締されている。

また外ケース１の上端肩部１ａには栓４が嵌脱自在に螺
着されている。

中瓶２にはその外側に、合成樹脂又はゴム等の水不透過
性材料によって形成された袋状被膜５が該中瓶２のほぼ
全外面を覆うように被覆されている。

袋状被膜５は上端が開口してトリ、その上端開口部５ａ
には収縮性を有するゴムバンド等の口封じ部材６が取付
げられている。

この口封じ部材６は中瓶２の上方部外面２ａ部分に対し
て袋状被膜５の上端開口部５ａを締めつげている。

な釦、この袋状被膜５の上端部は口封じ部材６の取付部
分において外側に折返されている。

この口封じ部材６は、中瓶２が破損したときにその外側
を包んでいる袋状被膜５の上方部５ａを縮封するための
ものであって、その材料としてはゴムバンドの外に中瓶
内の熱湯との接触によって熱収縮を釦こす熱収縮性のバ
ンド（又はフィルム）を使用することができる。

なむ、第１図中符号７は外ケース１の上方部にかぶせら
れた蓋、８は該蓋７の内側に配置されたコツプ、９は吊
りバンド、１０は底部材３の中央部に螺合された緊締用
の中ネジを示している。

次に本考案の魔法瓶の作用反び効果を説明すると、本考
案の魔法瓶は、中瓶２が何らかの理由で破損した場合に
は、口封じ部材６が急速に袋状被膜５の上端開口部５ａ
を線対し、瓶内液体Ｗ及び中瓶破片を該袋状被膜５内に
包み込むように作用する。

従ってこの場合は、中瓶２の破損と同時に瞬間的に熱湯
が流出してそれによって火傷を負うということは未然に
防止される。

また、中瓶の破片はそのほとんど全てが袋状被膜５内に
包み込まれるので破損中瓶の処理が簡単且つ安全であり
、中瓶の交換作業も容易に行うことができる効果がある
。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例にかかる魔法瓶の縦断面図、第
２図は第１図の魔法瓶に釦ける袋状被膜の取付状態を示
す要部拡大半断面図である。１・・・外ケース、２・・・中瓶、２ａ・・・中瓶上方
部外面、３・・・底部材、４・・・栓、５・・・袋状被
膜、５ａ・・・袋状被膜上端開口部、６・・・口封じ部
材。

【実用新案登録請求の範囲】

外ケース１内に収容した中瓶２の外側を上端５ａが開口
した袋状被膜５で包むとともに、該袋状被膜５の上端開
口部５ａには前記中瓶２の破損時に該上端開口部５ａを
縮封する口封じ部材６を設けたことを特徴とする魔法瓶
。