JPH0445189A - 止着性の優れた微多孔質膜 - Google Patents

止着性の優れた微多孔質膜

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JPH0445189A
JPH0445189A JP2153025A JP15302590A JPH0445189A JP H0445189 A JPH0445189 A JP H0445189A JP 2153025 A JP2153025 A JP 2153025A JP 15302590 A JP15302590 A JP 15302590A JP H0445189 A JPH0445189 A JP H0445189A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、止着用シート材に関し、更に詳しくは、置物
を直面に繰り返し簡易止着・剥離ができる優れた止着性
を有する微多孔質膜、およびその製造方法に関する。
[従来の技術] 従来、洗面所、台所、廊下の木質系床材、クツションフ
ロアあるいはプラスチックタイルなどの平滑面にマット
などの敷物を敷設した場合、足のつっかかりや、けつま
ずき、掃除機の吸引などによってマットなどの敷物がず
れて動いて、危険を招いていたり、体裁が悪(なったり
することは日常よく経験することである。また、テーブ
ルクロス、車内における置物、座ふとんなどを平滑面に
載置した場合も同様にずれ動いて、体裁が悪(なる。
このような置物がすれ動くことを防止する手段として、
従来では、置物と直面との間に例えば両面粘着テープを
介在させて置物を貼り付は固定する技術が用いられてい
た。更に、両面粘着テープを用いなくとも置物を直面に
繰り返し簡易止着・剥離ができる粘弾性を有する微多孔
質膜を介在させる方法が提案されている。
すなわち、置物と置台との間に粘弾性を有する微多孔質
膜を介在させることにより、微多孔質膜の粘弾性と該微
多孔質膜を構成している開孔微多孔による吸盤作用との
相乗効果により、置物圧着時に粘着効果を発現でき、置
物のずれを防止することができるのである。
[発明が解決しようとする課題] 上記の如(、微多孔質膜を介在させる方法では、良好な
簡易止着・剥離ができる優れた止着性を得るには、配合
樹脂の塗布量の微小変動によって微多孔質膜の止着性が
著しく変化し、側底商品として再現性よく生産し得ない
不都合があった。
塗布量は実質的に同一にコントロールすることは至難の
技であり、したがって部分的に塗布厚のムラが生ずるこ
とは実際にはさけられない。
したがって、これらのことは単に異なるロット間では止
着性か異なり、すなわちバラツキをひきおこすのみてな
(、同一ロットでさえも製品の前後でもバラツキをひき
おこし、あるいはまたひどい場合には製品幅方向のバラ
ツキをもひきおこして製品の収率を低下させ、商業生産
には不適といわざるを得ない。
本発明の目的は、上記の問題を解消するためになされた
ものであり、置物を直面に繰り返し簡易止着・剥離かで
きる均一で優れた止着性を有する微多孔質膜、およびそ
の製造方法を提供せんとするものである。
[課題を解決するための手段] 上記の目的を達成する本発明の構成は、少なくとも表層
に微多孔が開孔されてなる微多孔質膜において、該微多
孔質膜の微多孔が開孔されていない部分の表層が凹凸6
μ以下の平滑面にされていることを特徴とする止着性の
優れた微多孔質膜である。
以下、本発明を更に詳しく説明する。
本発明においては、置物と置台との間に微多孔質膜を介
在させることにより、微多孔質膜の粘弾性と該微多孔質
を構成している開孔微多孔による吸盤作用との相乗効果
により、置物圧着時に粘着効果を発現でき、置物のずれ
を防止することができるのである。
すなわち、このような吸盤作用を十分に発揮し良好な止
着性を得るには、該微多孔質膜の表面の平滑性かポイン
トになり、表面特性の良否がそのまま最終製品の止着効
果を決定する。
上記本発明の微多孔質膜は、ポリウレタン樹脂、シIJ
:t−ン樹脂、SBR樹脂、NBR樹脂、PVC樹脂な
どの樹脂組成からなるものが好ましく適用できる。
また、該微多孔質膜は、ゴム領域での動的弾性率(A’
og+ o E’ )が9. 0dyne/cn以下で
あることが好ましい。これ以上の特性を有する樹脂では
、ヤング率、モジュラスが大きくなり、硬くなる。
一方、微多孔質膜は、動的損失E’のピーク温度が−5
0〜−10℃、損失圧切(tanδ)ピり値が0.8以
下であることが好ましい。この値が0.8を越えると、
これを使って作った微多孔質膜は圧縮などに対して孔構
造がくずれ易い欠点がある。一方、動的損失E#のピー
ク温度とは、一般にはガラス転移点と言われるもので、
低温特性の観点より−50〜−10℃が好ましい。E’
のピーク温度は低いほど良いが、耐熱性との関係があり
、あまり低(すると必然的に耐熱性が低下し、実用時に
問題が発生する。一方、−10℃以上になると、一般に
低温硬化性が大きくなり、好ましくない。
また、本発明における微多孔質膜は、最大直径3〜25
0ミクロン、好ましくは20〜100ミクロンの微小孔
径からなるもので、微多孔質膜表面から裏面に貫通する
多数の微細な小孔を有するものであることが好ましい。
本発明においては、かかる微多孔質膜の内部に上記小孔
と連通した比較的大きな空洞部が存在しているもの、さ
らに隣接する空洞部相互を仕切る壁面の少なくとも一部
に連通孔を有するという構造特性を有しているものが好
ましい。
ここで、小孔は通常250ミクロン以下、例えば100
ミクロン以下の平均直径を有し、内部空洞は小孔直径の
3.8倍以下の径を有するのが好ましい。また、孔の形
状は円形、楕円形、方形等の形状の微細孔が全微細孔数
の50%以上を占めるものが好ましい。特に、微多孔質
膜を構成する孔が、長径りと短径lの比率が1.0〜3
.8、好ましくは1.0〜3.0の範囲にある円形であ
って、かつ該長径りが180ミクロン以下、好ましくは
10〜100ミクロンの範囲にある実質的に球状孔が最
適である。
かかる微多孔質膜は薄ければ薄いほど柔軟性が増してよ
い、好ましくは0. 1mm以上の厚さが敷物との密着
性の点から選択される。しかし、厚さが9.5mmを越
えると柔軟性ならびに密着性が阻害される。また、微多
孔質膜全体に占める開孔面積は20%以上が好ましい。
本発明は、上記の如き少なくとも表層に微多孔が開孔さ
れてなる微多孔質膜において、該微多孔質膜の微多孔か
開孔されていない部分の表層が、凹凸6μ以下、好まし
くは3μ以下の平滑面にされている点に特徴を有するも
のである。
本発明は、上記の如く、微多孔質膜の微多孔が開孔され
ていない部分の表層が、凹凸6μ以下の平滑面にされて
いることにより、止着性に優れたものとすることができ
るのである。
本発明において、上記微多孔質膜の微多孔が開孔されて
いない部分の表層の凹凸の測定は、走査型電顕で微多孔
質膜断面を倍率1000倍で撮影し、撮影された写真に
基づき表面凹凸を実測したものである。
第1図は、本発明に係る微多孔質膜の一例を示した表面
図であり、実際に走査型電顕て微多孔質膜断面を倍率1
000倍で撮影し、撮影された写真の上から微多孔質膜
の表面をなぞったものである。
第1図に示す例のものは、長さ120μの間での凹凸h
(低い部分を基準とした高い部分までの長さ)は約3μ
である。
第2図は、比較例を示すものであり、第1図と同様に微
多孔質膜の表面図であるが、凹凸が約8μもあるため、
止着性が不良となる。
次に、上記本発明に係る微多孔質膜の製造法について説
明する。
本発明の微多孔質膜の製造方法は、微多孔質膜を製膜す
るに際して、微多孔質構造を作り、それに剥離性に優れ
かつ表面平滑な部材に接触せしめ、接触状態において加
圧することを特徴とする止着性の優れた微多孔質膜の製
造方法を特徴とするものである。
本発明に係る微多孔質膜は、ポリウレタンエラストマー
を主体としてなる極性有機溶剤溶液を塗布液として基布
に塗布し、次いで該基布を凝固浴中に導いてポリウレタ
ンエラストマーを凝固させて微多孔質膜を形成する湿式
凝固法が一般的である。かかる方法の詳細は、特公昭3
8−9587号公報、同40−13514号公報、同4
0−18236号公報、同40−27538号公報、同
40−6996号公報、同41−24号公報、同45−
36435号公報などに記載されている。
これらの方法には、重合体溶液そのまま、あるいは2種
以上の重合体の貧溶剤中における凝固速度の相異を利用
するなどの製膜方法があげられている。
他の湿式凝固法としては、ポリアミドエラストマーを主
体としてなる塩化カルシウム−メタノール溶液を塗布液
として基布に塗布してポリアミドエラストマーを凝固さ
せて微多孔構造をつくる方法や、更にポリウレタン、シ
リコン、塩化ビニル等のエラストマー中に空気および/
または発泡剤を含ませ、機械的泡立て、塗布後の熱処理
により発泡剤を分散させ、炭酸ガス等の気体をエラスト
マー中に放出して気孔を形成させる乾湿発泡法や、直接
基布にポリアミド酸を塗布して熱処理する乾式法も、本
考案の微多孔質膜の製膜法として適用することができる
また一方、延伸連続気孔性四弗化エチレン樹脂(特公昭
51−18号公報、同51−919号公報)、延伸連続
気孔ポリオレフィン樹脂、あるいは必要に応じて微細充
填材を含有させたつ、または比較的大きな粒子の活性剤
等の他の物質を含有させて、結果としてフィブリル間に
その他の物質を担持させるようにしたものや、ポリビニ
リデンクロライド等のフィブリル化したものなどの微多
孔質膜も適用可能である。
更に、ポリオレフィン樹脂に種々の非相溶性物質を充填
した樹脂組成物を製膜した後、延伸して作る微多孔質膜
、例えば、ポリプロピレンにポリエチレンを混合した混
合物を加熱溶融し、少くとも一方向に延伸して形成した
フィルムや、または応力を作用させると破損する、例え
ばガラス、ゼオライト、ポリスチレン、シリカ、炭酸カ
ルシウム、テフロン、硫酸バリウムなどの剛性物質をポ
リオレフィン樹脂に混入して作った微多孔性フィルム、
さらにポリオレフィン樹脂に、無機や有機の充填材と、
液状ポリブタジェンや液状ポリブテンなどの液状ゴムま
たはポリヒドロキシ飽和炭化水素を混合したものを溶融
、成形後延伸して作った微多孔性フィルムなどの微多孔
質膜も適用し得る。
これらの微多孔性フィルムの中でも、線形低密度ポリエ
チレン樹脂に充填材、特に硫酸バリウムを添加し、溶融
製膜後生なくとも一軸方向に延伸することによって得ら
れる微多孔質シートが最適である。
更に、樹脂液に、微小中空体または熱膨張等により空隙
を形成し得る例えば流体膨張剤を内包した熱可塑性重合
体粒子を混在させたものや、あるいは発泡剤を混和した
ものをも挙げ得る。
すなわち、使用可能な微小中空体としては、般にマイク
ロバルーンと呼ばれるもので、シラスバルーン、中空ガ
ラスピーズ、発泡バーミキュライト、フライマツシュ等
の無機系物質、あるいは発泡プラスチックビーズなどの
有機系物質が適用可能である。これらは、かさ比重が0
.01〜0゜42程度のものが好ましいものである。
一方、微小空隙を形成せしめるには、熱膨張によって該
空隙を生じせしめるのが実際的である。
該熱膨張によって空隙を形成し得る膨張剤内包熱可塑性
樹脂としては、例えば特公昭42−26524号公報に
示されているような熱膨張性粒子であり、使用される樹
脂液は、該粒子の熱可塑性重合体殻を実質的に破壊する
ことなく、かつ膨張を阻害しない柔らかさを有する樹脂
の溶剤系あるいは水系の溶液または分散液である。該粒
子について更に詳細には、プロパン、ブタン、イソブタ
ン、ペンタン、ヘキサン等の揮発性流体膨張剤を、塩化
ビニリデン−アクリロニトリル−ジビニルベンゼンコポ
リマー、メチルメタアクリレート−アクリロニトリル−
ジビニルベンゼンコポリマー等の熱可塑性重合体の殻中
に内包している粒子である。
本発明は、上記微多孔質膜の製膜に際し、剥離性に優れ
た表面平滑な押圧部材で押圧することにより、微多孔質
膜の微多孔が開孔されていない表面を平滑な平面とする
ものである。
ここで、微多孔質膜が未硬化の状態で表面押圧処理する
場合には、押圧部材に微多孔質膜がくっついて剥離でき
なくなることがあるので、注意を要する。
本発明における剥離性に優れた表面平滑な部材は、例え
ば、剥離性の優れたかつ平滑な表面をもつシート状物が
適用できる。
このシート状物としては、紙、ガラス、ステンレス鋼、
アルミニウム箔、天然ゴム、合成樹脂フィルムなどを挙
げ得る。合成樹脂フィルムとしては、ポリオレフィン系
(ポリエチレン、ポリプロピレン)、ポリウレタン、ポ
リアミド、ポリエステル、ポリ塩化ビニール、ポリ塩化
ビニリデン、シリコーンなど熱可塑性プラスチックから
なるものを挙げることができる。
また、本発明を実施する別手段としては、表面平滑性に
優れた金属板またはロール、いわゆる鏡面仕上した板お
よびロールも適用できる。
すなわち、金属板またはロール例えば鉄板、鉄製ロール
の表面をクロムメツキなどを施して鏡のような表面を有
するものであって、その下部または内部にシリコーンオ
イルなどの加熱媒体を導入、循環させることができる加
熱装置を具備したものが便利である。なお、金属板また
はロールの鏡面としでは目的によって梨地メツキをした
ものも使用することができる。
また、同様な効果が得られる平滑な表面をもつベルトも
好適である。
なお、加圧手段としては、上記したような押圧プレスの
外に、巻取り、荷重載置など、従来の装置、技術が適宜
に選択し得る。
なお、加圧荷重は0.3kg/cd以上で、かつ加圧時
間は0.1秒以上で、微多孔質構造との関係で、適宜な
加圧荷重と加圧時間との組合せを選択し得る。
なお、本発明においては、上記微多孔質膜の一方の面に
支持体を積層、コーティング、貼着などしてもよい。
支持体としては、構成素材は特に限定されず、天然また
は合成繊維を用いることができる。
合成繊維としては、ポリアミド、ポリエステル、ポリオ
レフィン、ポリ塩化ビニリデン、ポリ塩化ビニルおよび
ポリアクリロニトリル系重合体、もしくは、それらの共
重合体などの任意の繊維を用いることができる。
一方、支持体の形状としては、編織布、不織布、さらに
これらの基材を起毛したものなどが適用される。更に支
持体として紙、ガラス、ステンレス鋼、アルミニウム箔
またはプラスチックフィルムなどを挙げることかできる
次に本発明を実施例に基づいてさらに詳細に説明する。
なお、実施例中における粘弾性特性、および粘着力は、
下記の方法により測定した。
粘弾性特性 シート状試験片をパイブロン試験機(オリエンチック−
製)(110cps)により−90℃〜200°Cの温
度範囲においてゴム領域での動的弾性率(lo g+ 
o、E’ ) 、損失圧切(tanδ)、動的損失E”
のピーク温度を測定した。
粘着力 試料2.5cmX16cmを採取し、5cmX12゜5
cm犬の試験板(木質床材、プラスチックタイル。
クツションフロア)の中央に試料を10Cfn重ね合せ
る。次に、これに5kgの荷重を15分間加えて圧着し
、荷重を除去後直ちに引張試験機を用い、つかみ間隔1
5cm、引張速度20cm/minの速さで引張り、試
料が試験板からはがれた時の沁力を求める。粘着力の耐
久性は5 kg荷重を5分間加えて圧着し除去後はがす
処理を繰り返し、一定処理回数ごとに、上記条件で引張
試験機を用いて、試料が試験板からはがれた時の応力を
求め、処理回数と応力の低下率で評価した。
実施例 ポリエステル系ポリウレタン(固形分52%)1−00
重量部、整泡剤として脂肪酸塩系活性剤1−0重量部、
架橋剤として水溶性エポキシ3重量部を添加したものに
空気を入れながら泡立てた。次にこれを離型紙上に塗布
(発泡倍率3.2倍、塗布厚み2. 8mm) L、次
に120℃×5分間−165℃×12分間熱処理をした
。得られたものにポリエステルフィルム(100μ厚)
を重ね台せ、更に1kg/rrl’荷重を12hrかけ
て放置した。
次に、荷重をとり、この発泡ポリウレタン膜を離型紙よ
り剥がし、更にポリエステルフィルムを剥離し、微多孔
質膜を得た。これを自動車のインスツールメンドパネル
の上に敷き、その上にタバコの灰皿(裏面が平滑)を載
置した。灰皿はインスツールメンドパネルによく密着し
、自動車運転時の振動によっても灰皿はずれず、ズリ応
力には強い密着力を、一方、剥離力には弱い密着力を示
し、簡単に剥離できる再剥離機能を有するものであった
発泡ポリウレタン膜の厚さは1.9厘、微多孔質膜の微
多孔が開孔されていない部分の表層が凹凸3μで、微多
孔質膜全面に占める開孔面積は32%であった。また、
微多孔の最大直径は30〜80μであり、粘着力は1.
3kg/cm幅であった。
なお、該微多孔質膜の構成素材の動的性質は、ゴム領域
での動的弾性率(A’og+ o E’ )は8゜2d
yne/cm、 tanδのピーク高さは0,54、動
的損失E′のピーク温度は一29℃であった。
比較例 実施例において、ポリエステルフィルムを重ね合せず、
更に荷重をかけない以外は全く同様に微多孔質膜を作っ
た。
このものは前記した自動車のインスツールメンドパネル
上におけるタバコの灰皿を載置するテストで密着性が劣
り、再剥離機能は不良であった。
微多孔質膜の微多孔が開孔されていない部分の表層が凹
凸8μで、粘着力は0. 7kg/cIn幅であった。
[発明の効果] 本発明によれば工業的に容易にしかも常に均一な止着性
の優れた微多孔質膜とすることができるのであって、製
品はその微細構造の分布が均一でかつその表面が均一平
滑なる故に、塗布厚の微小変動に基づいて止着性の変化
を防ぎ、品質均一な止着性の高い微多孔質膜とすること
ができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に係る微多孔質膜の一例を示した表面
図であり、第2図は、比較例を示すものであり、第1図
と同様に微多孔質膜の表面図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1)少なくとも表層に微多孔が開孔されてなる微多孔
    質膜において、該微多孔質膜の微多孔が開孔されていな
    い部分の表層が凹凸6μ以下の平滑面にされていること
    を特徴とする止着性の優れた微多孔質膜。 (2)微多孔質膜が、動的損失E″のピーク温度が−5
    0℃〜−10℃、損失正切(tanδ)のピーク値が0
    .8以下、ゴム領域での動的粘弾性(log_1_0E
    ′)が9.0dyne/cm^2以下を有する樹脂から
    なることを特徴とする請求項1記載の止着性の優れた微
    多孔質膜。 (3)微多孔質膜は最大直径3〜250ミクロンの気孔
    を含有し、厚さが0.1〜9.5mmであり、かつ表層
    における開孔された部分の該微多孔質膜の表面に占める
    面積の割合が20%以上であることを特徴とする請求項
    1記載の止着性の優れた微多孔質膜。 (4)微多孔質膜が、粘着力0.8kg/cm幅以上を
    有することを特徴とする請求項1記載の止着性の優れた
    微多孔質膜。 (5)少なくとも表層に微多孔が開孔されてなる微多孔
    質膜において、該微多孔質膜の微多孔が開孔されていな
    い部分の表層に剥離性に優れかつ表面平滑なシート状物
    が積層されていることを特徴とする止着性の優れた微多
    孔質膜。 6)微多孔質膜を製膜するに際して、微多孔質構造を作
    り、それに剥離性に優れかつ表面平滑な部材に接触せし
    め、接触状態において加圧することを特徴とする止着性
    の優れた微多孔質膜の製造方法。 (7)剥離性に優れかつ表面平滑な部材が、シート状物
    であることを特徴とする止着性の優れた微多孔質膜の製
    造方法。 (8)剥離性に優れかつ表面平滑な部材が、金属板、ロ
    ール、またはベルトであることを特徴とする止着性の優
    れた微多孔質膜の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01259043A (ja) * 1987-12-26 1989-10-16 Dainippon Ink & Chem Inc 発泡シート

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JPH01259043A (ja) * 1987-12-26 1989-10-16 Dainippon Ink & Chem Inc 発泡シート

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