JPH0445186A - 尿石附着防止剤 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は尿石の耐着防止剤に関するものであり、トイ
レ配管の詰まりを防止し、悪臭の発生を抑制する。

従来の方法 便器に附着した尿石を除去する手段としては、塩酸など
の酸性水溶液を用いてブラシライングするか、あるいは
スルファミン酸を主成分とする錠剤を便器内に置き、洗
浄水によって錠剤を溶解させる方法が行われている。

発明が解決しようとする課題 しかしながら、塩酸などの酸性水溶液を用いる場合には
、処理液が手に付かないように取扱いに注意する必要が
あり、また刺激臭を伴うので作業が困難であった。

スルファミン酸を主成分とする錠剤を用いる場合には、
附着した尿石の溶解力に乏しく、また尿石の生成を防止
する効果が小さいという欠点があった。

本発明の目的は、使用方法が簡便であり且つ尿石の生成
を充分に防止しうる薬剤を提供することにある。

課題を解決するための手段 本発明者等は、このような事情に鑑み種々の試験を重ね
た結果、合成樹脂に塩素化インシアヌル酸化合物を混練
したのち、シート状に成型したものを便器内に置くこと
によって、尿石の生成を長期間にわたって防止できるこ
とを知見し、所期の目的を達成した。

本発明の尿石耐着防止剤は、溶融させたポリエチレン、
塩化ビニル等の熱可塑性樹脂に塩素化イソシアヌル酸化
合物を添加してロールで混練するか、あるいは常温硬化
型のエポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂に塩素化イソシアヌ
ル酸化合物を添加してロールで混練したのち、カレンダ
ーやプレスを用いてシート状に成型することにより造ら
れる。

本発明の実施において合成樹脂に対する塩素化イソシア
ヌル酸化合物の添加量は、合成樹脂の種類に応じて適宜
変更されるが、通常樹脂１００重量部に対して５０〜３
００重量部であり、好ましくは１００〜２００重量部の
範囲である。添加量が５０重量部未満であると尿石耐着
防止効果が悪く、逆に３００重量部を超えると塩素臭の
発生が顕著になるので好ましくない。

本発明の尿石耐着防止剤は、便器の形状に応して適宜に
裁断されるものであり、その厚みは通常１〜５ｒｍ、好
ましくは２ＩＩＩＩ１１程度であり、防止剤が厚くなり
過ぎると成型加工が難しく且つ活性塩素の放出量が低下
する。また本孔は孔、凸凹等を付けたりすることにより
、尿あるいは洗浄水との接触面積が増加し、尿石耐着防
止効果が高まる。

本発明において使用される塩素化イソシアヌル酸化合物
としては、トリクロロイソシアヌル酸（以下、ＴＩＣＡ
と略記する）、ジクロロイソシアヌル酸、ジクロロイン
シアヌル酸ナトリウム（以下、５ＤＩＣと略記する）、
ジクロロイソシアヌル酸カリウム等であり、粉末状ある
いは顆粒状のものが好適である。

また本発明において用いられる合成樹脂は、前記に示し
たちの以外に、ポリプロピレン、酢酸ビニル、ポリビニ
ルアルコール、ポリスチレン等の熱可塑性樹脂あるいは
不飽和ポリエステル、シリコーン樹脂等の熱硬化性樹脂
である。

作用 本発明の尿石耐着防止剤は、塩素化イソシアヌル酸化合
物の殆どの表面が合成樹脂によって被覆されているので
、洗浄水あるいは尿が合成樹脂と塩素化イソシアヌル酸
化合物との僅かな間隙から浸透し、塩素化イソシアヌル
酸化合物を極めて遅い速度で溶解させるので、塩素化イ
ソシアヌル酸化合物の溶出が長期間にわたって持続され
る。

尿石は尿中に溶けているカルシウムイオンが空気中の炭
酸ガスと反応して生しるカルシウム塩を主とするもので
あり、塩素化イソシアヌル酸化合物は水と接触した際に
発生期の酸素と塩酸を含む水溶液を生じるため、これら
が接触すると難溶性のカルシウム塩からなる尿石が溶解
すると考えられる。

実施例１ 塩化ビニルと酢酸ビニルとの共重合体（商品名：信越Ｐ
ＶＣ５Ｃ−４００Ｇ信越化学工業製）１００重量部の合
成樹脂に対して、可塑剤としてジオクチルフタレート５
０重量部、安定剤としてマレイン酸ジブチルスズ１重量
部を加えてよ（混合し、８０°Ｃの温度に設定した恒温
槽中で約１０分間加熱した。

前記混合物を冷却したのち、これらにＴＩＣＡ及び５Ｄ
ＩＣを夫々５０〜２００重量部の割合になるように混合
し、表面温度を１００℃に設定した二本ロールに数回通
してシート状成型物を造り、裁断して２　ｃｍ　Ｘ　２
　ｃｍ　Ｘ　２　ｍの大きさの白色の尿石耐着防止剤を
得た。

前記尿石耐着防止剤中の塩素化イソシアヌル酸化合物の
溶解性を測定するために、これらを夫々２００ｄの蒸留
水中に入れ、室温下に放置し、水中に放出された活性塩
素濃度を測定した。なお本孔を入れた容器の水は毎日交
換して行った。

これらの測定結果は、表１に示したとおりであり、いず
れも長期間にわたって活性塩素を放出することができた
。

表１　　　　　　　　　　　　　　単位：％なお測定値
はヨードメトリー法で求められた活性塩素濃度をシート
中に含まれる５ＤＩＣ及びＴＩＣＡの理論活性塩素量に
対して百分率で換算したものである。

実施例２ 実施例１で得られた５ＤＩＯを１００重量部含有し、厚
さ２ｍｍに成型されたものを５　ｃｍ　Ｘ　５　ｃｍの
大きさに裁断して尿石耐着防止剤を造った。本孔を水洗
用小便器の底部に置き、−箇月間放置した。

その間、小便器は毎日約３０名が使用したが、毎日清掃
しなくても尿石の耐着はほとんど観察されず、また小便
器の悪臭も全く感じられなかった。

抛明の効果 本発明の尿石耐着防止剤は、合成樹脂に固型塩素剤を混
練し成型しているので、取扱が簡便且つ安全であり、ま
た水中りこおける塩素剤の溶出が極めて遅いため、効果
が長期間にわたって持続するので便器の清掃等を飛躍的
に省力化できる。

特許出願人　四国化成工業株式会社

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）合成樹脂に塩素化イソシアヌル酸化合物を混練し
   てシート状に成型してなる尿石附着防止剤。