JP2839283B2 - 便器洗浄用固形剤 - Google Patents
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Description
ter)と接触させるための便器洗浄用固形剤に関するも
ので、洗浄水との接触により便器洗浄用固形剤の一部が
洗浄水に溶解して活性成分を放出し、便器または小便器
が洗浄される。従って、固形剤は自立構造の(free−st
anding)固形剤として、あるいはほぼ計量された量の溶
解した活性物質を含有する液体を洗浄水槽内の水に供給
するのに適した容器または分配装置内の固形剤として、
便器または小便器の洗浄水槽内に浸漬され、放水の際に
活性物質を含む水を便器または小便器に供給することが
できる。あるいはまた、固形剤はいわゆる、「リム ブ
ロック(rim block)」として使用することができ、す
なわち便器のリムの下で適当なホルダ内に保持しておく
ことができる。
普通のものは1種または2種以上の水溶性界面活性剤で
ある。上記固形剤の他の望ましい成分はハロゲン放出剤
であり、これは水と接触した際に次亜ハロゲン酸および
/または次亜ハロゲン酸塩イオンを水に放出する化合物
である。これらの化合物は強力な消毒および洗浄剤であ
る。原則として、単一固形剤に2種類の成分を問題なく
含ませることができる。しかしながら、ハロゲン放出剤
は、その性質により、ハロゲン化または酸化剤として作
用する強力な化学的に活性な種である。それ故、実際
上、本発明においてはハロゲン放出剤が(i)界面活性
物質と作用し、かつ/または(ii)湿潤した場合にガス
を放出してその活性を失い、多くの場合に洗浄固形剤の
物理的結合性を破壊することを確かめた。これは特に便
器の洗浄水槽内に浸漬するための自立構造の固形剤の場
合であるが、しかし他の方法で用いる便器洗浄用固形剤
にとっても極めてのぞましくない欠点である。更に、ハ
ロゲン放出剤は便器、小便器またはその洗浄水槽の構成
部分を侵食する。
酸誘導体、例えばジクロロイソシアヌール酸ナトリウム
およびトリクロロイソシアヌール酸である。しかしなが
ら、本発明においては、上記塩素放出剤を便器洗浄用固
形剤中に有用な洗浄および/または消毒殺菌作用を与え
るのに十分な量、例えば10重量%またはそれ以上で再現
可能かつ確実に混入することは、実際上不可能であるこ
とを確かめた。
酸誘導体は固形剤中に、バリウム、カドミウム、カルシ
ウム、銅、鉄、マンガン、マグネシウムまたはニッケル
イオン供給源を同時に混入することにより、含有させる
ことができることを確かめた。
(A)1種または2種以上の陰イオン界面活性剤を含有
する界面活性剤5〜80重量%と;(B)1種または2種
以上のN−塩素化シアヌール酸誘導体さらなる唯一の塩
素放出剤成分2〜75重量%と;(C)バリウム、カドミ
ウム、カルシウム、銅、鉄、マグネシウム、マンガンま
たはニッケルのイオンの供給源0.05〜30重量%との混合
物を含有し、前記成分(B)以外の塩素放出剤を含有し
ていない組成物から形成されていることを特徴とする便
器洗浄用固形剤を提供する。
性剤としてはパラフィンスルホン酸アルカリ金属塩、代
表的な例ではナトリウム塩、アルキル硫酸アルカリ金属
塩、およびアルキルアリールスルホン酸アルカリ金属
塩、特にベンゼンスルホン酸アルカリ金属塩がある。代
表的な例はドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムで、
これは市場で容易に入手することができる。固形剤の陰
イオン界面活性成分は組成物の5〜80重量%、特に20〜
60重量%を占めるのが適当である。
体、例えばジクロロイソシアヌール酸ナトリウムまたは
トリクロロイソシアヌール酸、特に前者の化合物であ
る。
ましくは10〜60重量%、一層好ましくは25〜50重量%の
量で存在しているのが適当である。
供給源、すなわち水溶性塩、例えば塩化バリウム、硫酸
カドミウム、塩化カルシウム、硫酸第一鉄、塩化第二
鉄、硫酸銅、塩化マンガン、塩化マグネシウム、硫酸マ
グネシウムまたは塩化ニッケルである。この成分は固形
剤中に0.05〜30重量%の量で存在しているのが適当であ
る。
属塩含有量が増加するにつれて軟水中および硬水中の両
方において長くなるのが普通である。
レベルを確定するのは簡単な日常試験に属することであ
る。
き、他の成分が存在していることが多い。実際に、ある
場合には、このような他の成分が実際に重要である。従
って、例えば、自立構造の固形剤を目的とする固形剤の
場合には、陰イオン界面活性成分より溶解度が小さく、
固形剤の溶解速度の制御を助ける化合物を存在させるの
が適当である。このような溶解性の低い化学物質が存在
していることは、組成物を分配容器内に入れておく場合
にも有利であることがある。しかし、このような場合に
は水と組成物との接触が限定されるように容器の設計を
行うことができ、従って溶解性の低い化学物質の存在は
不必要になることがある。
放出剤による作用に対して抵抗性であることが必要であ
る。従って、例えば、洗浄水に心地良い色を付与するた
めに便器洗浄用固形剤に使用するのが普通である大部分
の染料は塩素放出剤に対して十分には抵抗性でない。こ
の結果、(a)染料は変色または退色して不快な色にな
り、(b)そうでなければ消毒殺菌剤として作用する有
効ハロゲンが失なわれる。同様に、便器洗浄用固形剤に
使用されるのが普通である大部分の芳香剤も塩素放出剤
による作用を受ける。
の特定の種類について述べると、陰イオン界面活性剤と
比べて溶解度の小さく、事実実際上水に全く不溶性であ
ることがある化合物を最初に挙げることができる。この
ような薬剤は、組成物中でもまた使用時に組成物を溶解
することにより生成する水溶液中でも、塩素放出成分に
よる作用に対して抵抗性であることが必要である。任意
の候補化合物がこのような抵抗性を有するかどうかを決
めるのは簡単な実験によって行うことができる。一般
に、溶解度調節剤は飽和有機物質または高塩素化有機物
質であることが必要である。使用することができる溶解
性の小さい薬剤の例には、ポリエチレンワックス;脂肪
アルコール;脂肪酸;脂肪酸アルコールとアルキルフェ
ノールとの低級エトキシラート(例えば、1モル当たり
4個までのエチレンオキシド単位を有するもの);およ
びパラジクロロベンゼンがある。
でき、存在する場合には固形剤の50重量%までが適当
で、一般に2〜25重量%である。
ちエトキシル化脂肪アルコールおよびアルキルフェノー
ルも界面活性特性を有し、従ってこれらを含有する組成
物の全洗浄作用に寄与することができる。これに関連し
て、本発明の固形剤中に他の非イオン界面活性剤を存在
させることができくが、その量は陰イオン界面活性剤成
分より少なくする必要がある。
は硫酸ナトリウムのような不活性増量剤である。これら
の増量剤は全体で組成物の50重量%までの量で存在させ
るのが適当であり、5〜30重量%の量で存在させるのが
普通である。市販の陰イオン界面活性剤は硫酸ナトリウ
ムのような増量剤または希釈剤を可成りの量含有してい
ることが多く、本発明の固形剤を配合するに際しこのよ
うな市販品を使用して所望の界面活性成分およびすべて
または一部の増量剤の両方を提供することができる。
るのが普通であるが、本発明の固形剤の場合には、強力
な殺菌剤すなわちハロゲン放出剤が既に含まれているの
で、殺菌剤を一般に必要としない。
混入することは一般的に可能ではない。しかし、若干の
不溶性顔料は塩素放出剤に対して抵抗性を有し、本発明
の固形剤中に混入して洗浄水を着色させることができ
る。適当な顔料の例には、銅フタロシアニン顔料があ
り、これは本発明の固形剤中に、適当な媒質に分散させ
た状態で混入するのが便利である。このような顔料を本
発明の固形物中に使用する場合には、20重量%までの量
で存在させるのが適当であり、1〜15重量%が好ましく
1〜10重量%がさらに好ましい。
形成する工程、この混合物をロッドまたはバーの形に押
し出す工程、次いで押し出されたロッドまたはバーを適
当な寸法の小片またはブロックに切断する工程からなる
押し出し法により製造するのが適当である。(この点に
関し、自由構造の便器洗浄用固形剤は20〜150g、好まし
くは30〜100Gの重量を有するのが適当である。) 押し出し法を使用する場合には押し出される混合物は
25重量%まで、好ましくは3〜15重量%の液体成分又は
押し出し条件下に液化して加工助剤として作用する固体
成分を含有している必要がある。本発明の固形剤の場合
には、これは低級エトキシル化アルコールまたはアルキ
ルフェノール,高級アルコールまたは塩素化炭化水素の
ような溶解性の小さい液状薬剤を使用することにより提
供するのが便利である。
下記の配合を有する固形剤を製造した。これらの固形剤
は便器の洗浄水槽内に浸漬した場合に安定であった。実
施例においてパーセントはすべて重量%である。
ことにより次の配合を有する固形剤を製造した。これら
の固形剤は便器の洗浄水槽内に浸漬した場合に安定であ
った。
Claims (6)
- 【請求項1】便器洗浄用固形剤において、 (A)1種または2種以上の陰イオン界面活性剤を含有
する界面活性剤5〜80重量%と;(B)1種または2種
以上のN−塩素化シアヌール酸誘導体さらなる唯一の塩
素放出剤成分2〜75重量%と;(C)バリウム、カドミ
ウム、カルシウム、銅、鉄、マグネシウム、マンガンま
たはニッケルのイオンの供給源0.05〜30重量%との混合
物を含有し、前記成分(B)以外の塩素放出剤を含有し
ていない組成物から形成されていることを特徴とする便
器洗浄用固形剤。 - 【請求項2】成分(C)はバリウム、カドミウム、カル
シウム、鉄またはマグネシウムのイオンの供給源である
請求項1記載の固形剤。 - 【請求項3】成分(C)はカルシウムまたはマグネシウ
ムのイオンの供給源である請求項2記載の固形剤。 - 【請求項4】陰イオン界面活性剤はパラフィンスルホン
酸アルカリ金属塩、アルキル硫酸アルカリ金属塩または
アルキルアリールスルホン酸アルカリ金属塩である請求
項1〜3のいずれか一つの項に記載の固形剤。 - 【請求項5】請求項1〜4のいずれか一つの項に記載の
便器洗浄用固形剤を製造するに当り、 前記組成物を構成する諸成分の混合物を形成し、 該混合物をロッドまたはバーの形に押出し、 前記ロッドまたはバーを所望の大きさのブロックの小片
に切断することを特徴とする便器洗浄用固形剤の製造方
法。 - 【請求項6】便器を洗浄するに当り、 請求項1〜4のいずれか一つの項に記載の便器洗浄用固
形剤を前記便器の洗浄水槽内に浸漬することを特徴とす
る便器洗浄方法。
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