JPH0444826Y2 - - Google Patents

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JPH0444826Y2
JPH0444826Y2 JP1985165072U JP16507285U JPH0444826Y2 JP H0444826 Y2 JPH0444826 Y2 JP H0444826Y2 JP 1985165072 U JP1985165072 U JP 1985165072U JP 16507285 U JP16507285 U JP 16507285U JP H0444826 Y2 JPH0444826 Y2 JP H0444826Y2
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pressure chamber
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chamber
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  • High-Pressure Fuel Injection Pump Control (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案はデイーゼルエンジンに用いられる燃料
噴射ポンプにおける燃料噴射時期制御装置に関す
るものである。
(従来技術) デイーゼルエンジンにおいては、エンジン回転
数上昇に伴つて燃料噴射時期を進角させるための
スピードタイマを備えているのが一般的である。
このスピードタイマは、高圧室と低圧室とを画成
するタイマピストンを備えて、エンジンにより駆
動されるポンプからの吐出燃料(高圧燃料)で充
満される高圧燃料室に対して上記高圧室が連通さ
れる一方、上記低圧室は例えば上記ポンプの吸込
側(低圧側)に連通されている。そして、上記高
圧室と低圧室との差圧に応じたタイマピストンの
押圧力と所定のばね力に設定されたバランススプ
リングとの釣合に応じた当該タイマピストンの変
位位置に応じて、燃料噴射時期(進角量)が決定
されるようになつており、上記差圧が大きくなる
程進角量がリニアに大きくされる。
ところで、高地(大気圧の小さい場所)では、
低地(大気圧の大きい場所)に比して空気密度が
小さくなるため、エンジン出力の低下や失火が生
じ易くなる、という問題を生じる。このため従
来、実開昭59−56336号公報に示すように、前記
スピードタイマに対して、高度(大気圧)補正装
置を設けるようにしたものが提案されている。す
なわち、前記高圧室と低圧室とを連通する連通路
を設けると共に、この連通路の有効開口面積を、
大気圧の変動に応じてストロークされるプランジ
ヤを利用して、大気圧が小さいときには大気圧の
大きいときに比して小さくすることにより、高圧
室と低圧室との差圧が大きくなる方向に補正し
て、この差圧を大きくした分燃料噴射時期をより
進角させ、これによつてエンジン出力の低下や失
火を防止するようにしたものが提案されている。
一方、燃料噴射ポンプは、エンジン負荷に応じ
て燃料噴射時期を遅角させるロードタイマをも備
えている。すなわち、このロードタイマは、前記
スピードタイマの高圧室が連なる高圧燃料室を低
圧側へ連通させるリリーフ通路に設けられて、低
負荷時にはこのリリーフ通路を開くことによりス
ピードタイマの高圧室の圧力を低下させてNOx
や騒音の低減を図る一方、高負荷時にはこのリリ
ーフ通路を閉じておくことにより十分な出力を確
保するようにしている。そして、高地での出力確
保のため、特開昭57−119132号公報に示すよう
に、高地ではロードタイマの作動に拘らずリリー
フ通路を閉じるようにして、燃料噴射時期を全体
的に進角させるようにしたものが提案されてい
る。
(考案が解決しようとする問題点) ところで、エンジン高負荷時における燃料噴射
時期の進角の度合は、ノツキングの関係があつて
限度あり、この高負荷時における進角の限界のた
め、高地において、エンジン低負荷時における十
分な進角が得られなくなつて、この低負荷時に失
火を生じ易いものとなつていた。
したがつて、本考案の目的は、高地において、
エンジン高負荷時におけるノツキングを防止しつ
つ、エンジン低負荷時における進角量をより一層
大きくし得るようにして、当該低負荷時における
失火を確実に防止し得るようにした燃料噴射時期
制御装置を提供することにある。
(問題点を解決するための手段、作用) 前述の目的を達成するため、本考案において
は、スピードタイマに付設されている大気圧変動
に応じて変位する変位部材を有効に利用して、ロ
ードタイマのリリーフ通路の有効開口面積すなわ
ち進角量を調整するようにしてある。具体的に
は、 低圧室と高圧燃料室に連なる高圧室との差圧が
大きくなるほど燃料噴射時期を進角させるスピー
ドタイマと、前記高圧燃料室を低圧側へ連通する
リリーフ通路をエンジン負荷が小さいときに開き
エンジンが大きいときに閉じるロードタイマとを
備えた燃料噴射時期制御装置において、 前記高圧室と低圧室とを連通する連通路と前記
ロードタイマ下流側のリリーフ通路とを少なくと
も部分的に並設させると共に、該並設部分にプラ
ンジヤを配設して、該プランジヤが所定の一方向
に変位したときに該連通路とリリーフ通路との有
効開口面積がそれぞれ小さくなるように、また該
プランジヤが他方向に変位したときに該連通路と
リリーフ通路との有効開口面積がそれぞれ大きく
なるように設定され、 大気圧の大きさに応じて変位される変位部材に
対して前記プランジヤが、大気圧が小さくなるほ
ど該プランジヤが前記一方向へ変位されるように
連動されている、 ような構成としてある。
このような構成とすることにより、高地におい
て、エンジン低負荷時には燃料噴射時期の十分な
進角が得られて失火を防止、ひいては出力が確保
される一方、エンジン高負荷時には当該進角の度
合を小さくしてノツキングの発生を防止しつつ出
力を確保することができる。
(実施例) 以下本考案の実施例を添付した図面に基づいて
説明する。
第1図においてAはいわゆるVE型とされた分
配式の燃料噴射ポンプを示し、これについて説明
すると、ハウジング1に一体化されたバレル2内
に、プランジヤ3が回転自在かつ摺動自在として
嵌挿されている。また、ハウジング1には、プラ
ンジヤ3に対して直列にドライブシヤフト4が回
転自在に保持され、このドライブシヤフト4によ
り、上記プランジヤ3の他、ベーン式のポンプ5
および後述するガバナ機構6が回転駆動されるよ
うになつている。勿論、ドライブシヤフト4は、
図示を略すエンジンにより回転駆動されるもので
ある。
前記ハウジング1内には、ポンプ5からの吐出
燃料で充満された高圧燃料室Bが形成され、この
高圧燃料室Bが、吸込通路8を介して前記バレル
2内に開口されている。このバレル2内には、プ
ランジヤ3により圧力室Dが画成される一方、プ
ランジヤ3の先端部外周には、その周回方向に間
隔をあけて、気筒数に応じた数のインテークスリ
ツト9が形成され、プランジヤ3の回転および摺
動位置に応じてインテークスリツト9が吸込通路
8と合致されたときに、圧力室Dに燃料が供給さ
れるようになつている。また、プランジヤ3内に
は、常時圧力室Dに開口する吐出通路10が形成
されると共に、該吐出通路10に連なつてプラン
ジヤ3の側面に開口する1つの吐出口11が形成
されている。そして、バレル2の周面には、その
周回り方向に間隔を明けて気筒数に応じた数の分
配口12が開口され、プランジヤ3の回転および
摺動位置に応じて、吐出口11が分配口12に順
次連通されるようになつている。勿論、この各分
配口12は、接続口13より、それぞれ図示は略
すが、デリバリバルブ、配管を介してエンジンの
各気筒に設けた燃料噴射ノズルに接続されてい
る。
上述のような構成により、前記プランジヤ3
は、その回転および摺動に応じて、前記圧力室D
への燃料供給(圧力室Dの膨張、およびインテー
クスリツト9の吸気通路8に対する連通)と、圧
力室D内の燃料圧送(吐出口11と分配口12と
の連通)とを行なつて、所定順序で燃料噴射ノズ
ルへ燃料を圧送する。このようなプランジヤ3の
回転位置に応じた摺動位置を所定のものとするた
め、プランジヤ3にカムプレート15が一体化さ
れ、このカムプレート15に突設された気筒数に
応じた数のカム面15aが、順次ローラ16に当
接することにより、その回転位置に応じた所定の
摺動位置をとり得るようにされている。このロー
ラ16は、後述するようにポンプ5からの燃料圧
に応じて変位されるスピードタイマ17のタイマ
ピストン18により、ロツド19を介してカムプ
レート15の周回方向に若干変位されるようにな
つており、これにより、エンジン回転数に応じて
燃料噴射時期が進角されることとなる。
なお、前記スピードタイマ機構17とポンプ5
とは、理解を容易にするため、第1図において
は、通常良く行われているようにプランジヤ3に
対して90°ずれた方向として描かれている。
燃料噴射ノズルへの燃料量の調整は、プランジ
ヤ3に外周に摺動自在に嵌挿されたコントロール
スリーブ20を、レバー機構21、既知のスプリ
ング機構22(図面では簡略化して示している)
を介して、コントロールレバー23を操作するこ
とによつて行われる。すなわち、プランジヤ3に
は、吐出路10に連なると共に高圧燃料室Bに開
口するリリーフポート24が形成され、このリリ
ーフポート24の開口時期(プランジヤ3の有効
ストーク)が、コントロールスリーブ20をプラ
ンジヤ3に対して相対変位させることによつて調
整される。また、このコントロールスリーブ20
の位置は、前述したガバナ機構6によつても調整
されるものであり、このため、前記ドライブシヤ
フト4に一体の歯車25Aに噛合する歯車25B
に対して、フライウエイト26が一体回転するよ
うに設けられ、エンジン回転数すなわちドライブ
シヤフト4の回転数に応じたフライウエイト26
の変位量が、前記歯車25Bを保持する軸27に
摺動自在とされたスリーブ28を介して、前記レ
バー機構21に伝達されるようになつている。な
お、吸込通路8は、電磁式のカツトオフバルブ3
0によつて開閉されるようになつている。
前記スピードタイマ17は、ハウジング1に形
成されたシリンダ31を備えて、このシリンダ3
1内に、タイマピストン18が摺動自在に嵌挿さ
れている。このタイマピストン18によつて、シ
リンダ31内は、タイマピストン18の一端面
(第1図右端側)側において高圧室Eが、また他
端面側に低圧室Fが画成されている。この高圧室
Eには、タイマピストン18に形成された流入路
32を介して、常時高圧燃料室Bの高圧の油圧が
導入されるようになつている。また、上記低圧室
Fは、連通路37を介して、低圧側すなわちポン
プ5の流入口側に常時連通されている。そして、
タイマピストン18は、低圧室F内に配設したバ
ランスプリング33によつて、高圧室E側(第1
図右方側)へ向けて付勢されている。
前記スピードタイマ17に対しては、第2図に
示すような高度(大気圧)補正装置41が付設さ
れている。この高度補正装置41は、有底筒状の
ケーシング42と、該ケーシング42の一端開口
側に着座されて実質的にシリンダを構成する筒状
のガイド43と、を有し、ガイド43を燃料噴射
ポンプAのハウジング1に嵌合した状態で、ケー
シング42を該ガイド43を押えつつハウジング
1に固定することにより、該両者42と43とが
ハウジング1に一体化されている。
上記ガイド43内にはプランジヤ44が摺動自
在に嵌挿され、該プランジヤ44の基端部(第2
図右端部)は、ケーシング42内に延在されてい
る。このケーシング42内は、開口45を通して
常時大気と連通された大気室Gとされ、この大気
室G内には、ベロース46が収納されている。こ
のベロース46は、弾性体により蛇腹状の筒状体
とされた本体46aと、該本体46aの各開口端
を気密に閉塞するように一体化された断面略ハツ
ト状の端壁部材46bとから構成され、このよう
なベロース46内は、所定の圧力および温度下に
おいて所定圧の気体が封入された基準圧室Hとさ
れている。
上記ベロース46は、その各端に設けた端壁部
材46bを利用して、前記プランジヤ44と該プ
ランジヤ44の延長線上においてケーシング42
に螺合された調整ロツド47との間に架設されて
いる。また、プランジヤ44は、バランススプリ
ング48により、ベロース46を縮める方向すな
わち調整ロツド47へ向けて付勢されている。こ
れにより、大気室G内の圧力が高まるとベロース
46が縮長され、また大気室G内の圧力が低下す
るとベロース46が伸長され、このようなベロー
ス46の伸縮に伴つて、プランジヤ44が大気圧
に応じた変位位置とされる。なお、この大気圧に
応じたプランジヤ44の変位位置の微調整は、調
整ロツド47を、ケーシング42外より回転操作
してその螺合位置を変更することにより行われ、
この微調整後に、ロツクナツト49により調整ロ
ツド47がロツクされる。
前述したプランジヤ44は、スピードタイマ1
7の高圧室Eと低圧室Fとを連通するハウジング
1に形成された連通路51の有効開口面積を調整
するものとなつている。すなわち、高圧室Eより
伸びる上流側連通路51aが、ガイド43に形成
された小さな有効開口面積の開口43aを介して
該ガイド43内(の通路43c)に開口され、ま
た低圧室Fへ連なる下流側連通路51bの上流側
が、ガイド43に形成された大きな有効開口面積
の開口43bを介して該ガイド43内(の通路4
3c)に開口されている。
一方、前記高圧燃料室B内にあるガバナ機構6
のスリーブ28外側面には、開口34が形成さ
れ、これに対応して、スリーブ28を保持した軸
27には、その側面に開口するリリーフ通路35
が形成されている。このリリーフ通路35は、軸
27内およびハウジング1の壁内を通つて後述す
るように、前記高度補正装置41におけるプラン
ジヤ44を経由して最終的に低圧側すなわちポン
プ5の吸込側に連なつている。上記開口34とリ
リーフ通路35とによつてロードタイマ36が構
成されるものであり。図示を略すアクセルペダル
に連動したコントロールレバー23の操作量が小
さいとき、すなわちエンジン低負荷時(例えばア
クセル3/4開度以下)には、スリーブ28の変位
位置関係によつて、その開口34すなわち高圧燃
料室Bがリリーフ通路35と連通され、またエン
ジン高負荷時にはこの連通が遮断される。
前述したリリーフ通路35のうち、上流側通路
35aは、第2図に示すように、前述したガイド
43に形成された通さな有効開口面積の開口43
dを介して該ガイド43内(の通路43c)に開
口され、また低圧室Fへ連なる下流側通路35b
は連通路51,51bと共用とされて、その上流
側が、ガイド43に形成された大きな有効開口面
積の開口43eを介して該ガイド43内(の通路
43c)に開口されている。
ここで、前記プランジヤ44は、第2図に示す
ように、その先端部(第2図左端部)側より順
次、大径部44a、小径部44b、大径部44
c、小径部44d、大径部44eとされて、前述
したガイド43の両開口43aと43bとは、上
記大径部44aと44cとの間すなわち小径部4
4b該周囲に形成される空間を介して連通され得
るようになつている。また、ガイド43の両開口
43dと43eとは、上記大径部44cと44e
との間の空間を介して連通され得るようになつて
いる。そして、プランジヤ44の変位位置に応じ
て、大径部44cの先端肩部によつて、開口43
aの有効開口面積(連通路51の有効開口面積)
が調整されるようになつており、このようにし
て、開口43aとプランジヤ44とが、第1可変
絞りを構成している。同様に、プランジヤ44の
変位位置に応じて、大径部44eの先端肩部によ
つて、開口43dの有効開口面積(リリーフ通路
35の有効開口面積)が調整されるようになつて
おり、このようにして、開口43dとプランジヤ
44とによつて第2可変絞りを構成している。こ
のような上記両可変絞りは、それぞれ、プランジ
ヤ44の第2図左方動に応じて、その有効開口面
積が共に小さくされる。
まお、前述したプランジヤ44の軸心は、タイ
マピストン18の軸心と同一平面内にあつてこれ
と直交するようになつており、したがつて第1図
では、このプランジヤ44を有する高度補正装置
41が90度および上下にずれた配置関係となつて
いる。
さて次に、以上のような構成の作用について説
明するが、燃料噴射時期の進角は、次のような要
因で定まるものである。すなわち、基本的には、
スピードタイマ17における高圧室Eと低圧室F
との差圧により定まるものであり、この高圧室E
そのものの圧力の調整が、ロードタイマ36によ
るエンジン負荷に応じたリリーフ通路35の開閉
と、高度補正装置41のプランジヤ44によるリ
リーフ通路35の有効開口面積の調整によつてな
される。また、高圧室Eそのものの圧力が同じで
あつても、プランジヤ44による連通路51の有
効開口面積の調整によつて、高圧室Eと低圧室F
との差圧調整がなされる。
以上のことを前提として、先ず、低地にあつて
は、大気圧が十分に大きいため、ベロース46は
大きく縮長された状態となる。これにより、プラ
ンジヤ44は大きく後退した位置(第2図右方向
位置)となり、連通路51の実質的な有効開口面
積を決定する開口43aの有効開口面積、および
リリーフ通路35の実質的な有効開口面積を決定
する開口43dの有効開口面積が、それぞれ第2
図に示すように十分大きくされる。これにより、
燃料噴射時期の進角量は、第3図一点鎖線で示す
X線のように低地走行に適した小さなものとな
る。
一方、高地においては、大気圧が低下するため
ベロース46が伸長し、プランジヤ44を前進
(第2図左方動)させる。これにより、両開口4
3a,43dの有効開口面積が共に小さくなるの
で、スピードタイマ17の高圧室Eと低圧室Fと
の差圧が低地のときよりも大きく、すなわち燃料
噴射時期の進角量が第3図Y線で示すように低地
のときよりも大きくされる。
この高地において、連通路51の有効開口面積
を調整することに伴う進角が、第3図Z線で示す
ような値すなわち第3図α領域であり、またリリ
ーフ通路35の有効開口面積を調整することによ
る進角の領域が、第3図β領域である。換言すれ
ば、高地におけるロードタイマ36を利用した遅
角は、第3図Sに相当するものとなり、このSの
大きさ(Sが大きくなる程進角量が小さくなる)
は、リリーフ通路35の有効開口面積の開度(大
気圧)に応じた大きさとなり、大気圧が小さいほ
どこのSが小さくされる。
上述した第3図から既に明らかなように、高地
における燃料噴射時期の進角を、高負荷時におい
てはノツキングが生じない程度に小さく押えつ
つ、低負荷時には大気圧に応じて極めて大きくす
ることができる。すなわち、高負荷から低負荷へ
と移行するときは、燃料噴射時期の遅角量が、大
気圧が小さい(高地)ときは大気圧が大きい(低
地)ときに比して小さくすることができる。ま
た、大気圧が小さくなるのに伴う進角量の増大割
合を、低負荷域では高負荷域に比して大きくする
ことができる。この結果、低負荷時での失火を防
止して出力を確保しつつ、高負荷時においてもノ
ツキングを生じない範囲で出力を確保することが
できる。
以上実施例について説明したが、プランジヤ4
4は、高度(大気圧)に応じて電磁的に作動され
るものであつてもよい。
また、負荷進角補正手段としては、大気圧の変
動に応じて変位される高度補正装置41の変位部
材すなわちプランジヤ44やベロース46に連動
して、リリーフ通路35の有効開口面積を調整す
るものであればよく、このため、リリーフ通路3
5の有効開口面積を調整する弁体(例えばプラン
ジヤ)を、高度補正装置41のプランジヤ44と
は別途に設けるようにしてもよい。もつとも、実
施例のように、高度補正装置41における弁体と
してのプランジヤ44をそのまま、リリーフ通路
35の有効開口面積調整用の弁体として利用すれ
ば、コスト上あるいは小型化を図る等の見地から
有利である。
(考案の効果) 本考案は以上述べたことから明らかなように、
高地において、エンジン高負荷時における燃料噴
射時期の進角をノツキングが生じない範囲に抑制
し得る一方、エンジン低負荷時は十分に進角させ
ることができる。この結果、エンジン低負荷時の
失火を防止しつつエンジンの全負荷域に渡つて出
力を確保、特にエンジン低負荷時での十分な出力
を確保することができる。
また、既存のスピードタイマとロードタイマと
を有効に利用しつつ、しかも従来から用いられて
いる高度補正装置における変位部材の変位をも有
効に利用して、大気圧およびエンジン負荷に応じ
た適切な燃料噴射時期を簡単な構成によつて得る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示側面断面図。第
2図は本考案の要部拡大断面図。第3図はエンジ
ン負荷と燃料噴射時期の進角量との関係を示すグ
ラフ。 A……燃料噴射ポンプ、B……高圧燃料室、E
……高圧室、F……低圧室、G……大気室、H…
…基準圧室、15……カムプレート(進角用)、
17……スピードタイマ、18……タイマピスト
ン、28……スリーブ、34……開口、35……
リリーフ通路、36……ロードタイマ、41……
高度補正装置、44……プランジヤ、43a,4
3d……開口(開口面積調整用)、51……連通
路。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 低圧室と高圧燃料室に連なる高圧室との差圧が
    大きくなるほど燃料噴射時期を進角させるスピー
    ドタイマと、前記高圧燃料室を低圧側へ連通する
    リリーフ通路をエンジン負荷が小さいときに開き
    エンジンが大きいときに閉じるロードタイマとを
    備えた燃料噴射時期制御装置において、 前記高圧室と低圧室とを連通する連通路と前記
    ロードタイマ下流側のリリーフ通路とを少なくと
    も部分的に並設させると共に、該並設部分にプラ
    ンジヤを配設して、該プランジヤが所定の一方向
    に変位したときに該連通路とリリーフ通路との有
    効開口面積がそれぞれ小さくなるように、また該
    プランジヤが他方向に変位したときに該連通路と
    リリーフ通路との有効開口面積がそれぞれ大きく
    なるように設定され、 大気圧の大きさに応じて変位される変位部材に
    対して前記プランジヤが、大気圧が小さくなるほ
    ど該プランジヤが前記一方向へ変位されるように
    連動されている、 ことを特徴とする燃料噴射時期制御装置。
JP1985165072U 1985-10-29 1985-10-29 Expired JPH0444826Y2 (ja)

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