JPH057471Y2 - - Google Patents

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JPH057471Y2
JPH057471Y2 JP52085U JP52085U JPH057471Y2 JP H057471 Y2 JPH057471 Y2 JP H057471Y2 JP 52085 U JP52085 U JP 52085U JP 52085 U JP52085 U JP 52085U JP H057471 Y2 JPH057471 Y2 JP H057471Y2
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timer
timer piston
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  • High-Pressure Fuel Injection Pump Control (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案はエンジン回転数に応じて燃料の噴射進
角量を調整するスピードタイマ機構を有する燃料
噴射ポンプの改良に関するものである。
(従来技術) 燃料噴射ポンプは一般に、実開昭57−78740号
公報に示すように、エンジン回転数に応じて燃料
の噴射進角量を調整するためのスピードタイマ機
構が設けられている。このスピードタイマ機構
は、ハウジングに形成されたシリンダ内に摺動自
在に嵌挿されたタイマピストンと、該タイマピス
トンの一端面側において画成されポンプ回転数に
応じて増大する油圧が供給される高圧室と、前記
タイマピストンを前記高圧室側へ付勢するリター
ンスプリングとを備えて、エンジン回転数が増大
すなわちポンプ回転数の増大に伴う高圧室への供
給油圧増大により、タイマピストンがリターンス
プリングに抗して変位し、この変位位置に応じた
噴射進角量が設定されることになる。そして、上
記エンジン回転数に対する噴射進角量の変化の様
子は、リニアに変化されることになる。
ところで、デイーゼルエンジンにおいては、ア
イドリング時の騒音低減のため、このアイドリン
グ時に、第3図に示すように、特に噴射進角量を
小さく(リタードさせる)ことが望まれ一方、高
回転域においては、出力確保等のため、十分な噴
射進角量が要求されることになる。
しかしながら、タイマピストンの有効ストロー
クには限度があるため、スピードタイマ機構を、
上述したアイドリング時に合せて設定すると高回
転域での噴射進角量が十分に得られなくなり、逆
に高回転域に合せて設定すると、アイドリング時
の噴射進角量が大き過ぎてしまうことになつてい
た。勿論、このような問題点を解決するため、例
えば電磁式のアクチユエータを用いて噴射進角量
を電子制御することも考えられるが、この場合は
極めて高価なものになつてしまう。
(考案の目的) 本考案は以上のような事情を勘案してなされた
もので、従来からの機械式のスピードタイマ機構
を工夫して、アイドリング時の噴射進角量を極め
て小さく設定できる一方、高回転域での噴射進角
量を十分に確保し得るようにした燃料噴射ポンプ
を提供することを目的とする。
(考案の構成) 前述の目的を達成するため、本考案にあつて
は、次のような構成としてある。すなわち、 ハウジングに形成されたシリンダ内に摺動自在
に嵌挿されたタイマピストンと、該タイマピスト
ンの一端面側において画成されポンプ回転数に応
じて増大する油圧が油圧供給路を介して供給され
る高圧室と、前記タイマピストンを前記高圧室側
へ付勢するリターンスプリングと、を備えたスピ
ードタイマ機構を有する燃料噴射ポンプにおい
て、 前記油圧供給路に、前記ポンプ回転数に応じた
油圧が所定圧以下のときに該油圧供給路を閉とす
るカツトバルブが設けられている、 ような構成としてある。
このような構成とすることにより、アイドリン
グ時においては高圧室へ供給される油圧がカツト
されて、噴射進角量が十分に小さくされる一方、
エンジン回転数の上昇に伴い油圧が上昇すると、
カツトバルブが開いて当該油圧が一気に高圧室へ
供給されて、その後は従来同様、この油圧上昇す
なわちエンジン回転数上昇に応じて噴射進角量が
大きくされることになる。
(実施例) 以下本考案を、4気筒デイーゼルエンジンに適
用した場合の実施例につき、添付した図面に基ず
いて説明する。
第1図においてAはいわゆるVE型とされた分
配式の燃料噴射ポンプを示し、これについて説明
すると、ハウジング1に一体化されたバレル2内
に、プランジヤ3が回転自在かつ摺動自在として
嵌挿されている。また、ハウジング1には、プラ
ンジヤ3に対して直列にドライブシヤフト4が回
転自在に保持され、このドライブシヤフト4によ
り、上記プランジヤ3の他、ベーン式のポンプ5
および後述するガバナ機構6が回転駆動されるよ
うになつている。勿論、ドライブシヤフト4は、
図示を略すエンジンにより回転駆動されるもので
ある。
前記ハウジング1内には、ポンプ5からの吐出
燃料で充満された燃料貯留室Bが形成され、この
燃料貯留室Bが吸入通路8を介して。前記バレル
2内に開口されている。このバレル2内には、プ
ランジヤ3により圧力室Dが画成される一方、プ
ランジヤ3の先端部外周には、その周回方向に間
隔をあけて、気筒数に応じた4つのインテークス
リツト9が形成され、プランジヤ3の回転および
摺動位置に応じてインテークスリツト9が吸入通
路8と合致されたときに、圧力室Dに燃料が供給
されるようになつている。また、プランジヤ3内
には、常時圧力室Dに開口する吐出通路10が形
成されると共に、該吐出通路10に連なつてプラ
ンジヤ3の側面に開口する1つの吐出口11が形
成されている。そして、バレル2の周面には、そ
の周回方向に間隔をあけて気筒数に応じた4つの
分配口12が開口され、プランジヤ3の回転およ
び摺動位置に応じて、吐出口11が分配口12に
順次連通されるようになつている。
勿論、上記各分配口12は、接続口13より、
それぞれ図示は略すが、配管を介してエンジンの
各気筒に設けた燃料噴射ノズルに接続されてい
る。
上述のような構成により、前記プランジヤ3
は、その回転および摺動に応じて、前記圧力室D
への燃料供給(圧力室Dの膨張、およびインテー
クスリツト9の吸入通路8に対する連通)と、圧
力室Dからの燃料圧送(吐出口11と分配口12
との連通)とを行なつて、所定順序で燃料噴射ノ
ズルへ燃料を圧送する。このようなプランジヤ3
の回転位置に応じた摺動位置を所定のものとする
ため、プランジヤ3にカムプレート15が一体化
され、このカムプレート15に突設された気筒数
に応じた4つのカム面15aが、順次ローラ16
に当接することにより、その回転位置に応じた所
定の摺動位置をとり得るようにされている。この
ローラ16は、後述するようにポンプ5からの燃
料圧に応じて変位されるスピードタイマ機構17
のタイマピストン18により、ロツド19を介し
てカムプレート15の周回方向に若干変位される
ようになつており、これにより、エンジン回転数
に応じて燃料噴射タイミングが進角されることと
なる。
なお、このスピードタイマ機構17とポンプ5
とは、理解を容易にするため、第1図において
は、通常良く行われているようにプランジヤ3に
対して90゜ずれた方向として描かれている。
燃料噴射ノズルへの燃料量の調整は、プランジ
ヤ3に外周に摺動自在に嵌挿されたコントロール
スリーブ20を、レバー機構21、スプリング2
2を介して、コントロールレバー23を操作する
ことによつて行われる。すなわち、プランジヤ3
には、吐出路10に連なると共に燃料貯留室Bに
開口するリリーフポート24が形成され、このリ
リーフポート24の開口時期(プランジユ3の有
効ストーク)が、コントロールスリーブ20をプ
ランジヤ3に対して相対変位させることによつて
調整される。また、コントロールスリーブ20の
位置は、前述したガバナ機構6によつても調整さ
れるものであり、このため、前記ドライブシヤフ
ト4に一体の歯車25Aに噛合する歯車25Bに
対して、フライウエイト26が一体回転するよう
に設けられ、エンジン回転数すなわちドライブシ
ヤフト4の回転数に応じたフライウエイト26の
変位量が、前記歯車25Bを保持する軸27に摺
動自在とされたスリーブ28を介して、前記レバ
ー機構21に伝達されるようになつている。な
お、上記レバー機構21は、吸入通路8への供給
燃料量を調整する絞り板29に保持されているも
のである。また、吸入通路8は、電磁式のカツト
オフバルブ30によつて開閉されるようになつて
いる。
以上述べた部分の構成は、既知のものであるの
で、これ以上の詳細な説明は省略し、次に、本考
案の特微部分となるスピードタイマ機構17の部
分について説明する。
スピードタイマ機構17は、ハウジング1に形
成されたシリンダ31を備えて、このシリンダ3
1内に、タイマピストン18が摺動自在に嵌挿さ
れている。このタイマピストン18によつて、シ
リンダ31内は、タイマピストン18の一端面
(第2図右端側)側において高圧室Eが、また他
端面側に低圧室Fが画成されている。この高圧室
Eは、タイマピストン18に形成された油圧供給
路32を介して燃料貯留室Bに連通され、この油
圧供給路32には後述するカツトバルブ40が配
設されている。また、上記低圧室Fは、第1図に
示すように、連通路33を介して、低圧側すなわ
ちポンプ5の流入口側に常時連通されている。そ
して、タイマピストン18は、低圧室F内に配設
したリターンスプリング34によつて、高圧室E
側(第2図右方側)へ向けて付勢されている。
上記タイマピストン18の外周壁とシリンダ3
1の内周壁との間には、該シリンダ31内周壁に
溝を形成することにより、タイマピストン18の
軸心方向に伸びるリリーフ通路35が形成されて
いる。このリリーフ通路35は、タイマピストン
35の外周壁全長よりも短くされて、タイマピス
トン18がその戻り位置すなわち第2図右方スト
ローク端にあるとき、その各左右端35a,35
bは、タイマピストン18の各端よりも内方側へ
位置した状態となつている。このようなリリーフ
通路35の一端35a側は、タイマピストン18
に形成された連通口36を介して、該タイマピス
トン18の変位位置にかかわりなく常時高圧室E
と連通されている。また、リリーフ通路35の他
端35b側は、タイマピストン18に形成された
連通口37を介して低圧室Fへ常時連通される
が、この連通口37は、小径とされてオリフイス
機能を有するようになつている。
なお、第2図中38,39は、シリンダ31の
両端開口部を閉塞して実質的にハウジング1の一
部を構成するカバー部材である。
ここで、前記カツトバルブ40は、油圧供給路
32内壁面に形成された弁座41と、リターンス
プリング42によつて該弁座41へ着座すべく付
勢されて弁体43と、を有する。これにより、燃
料貯留室B内の圧力が、上記リターンスプリング
42によつて設定されて開弁圧以上となつたとき
に、上記弁体43が弁座41から離間して油圧供
給路32が開とされ、逆に燃料貯留室B内の圧力
が上記開弁圧以下のときは、油圧供給路32が閉
とされる。そして、この開弁圧は、エンジンのア
イドリング時における燃料貯留室Bの圧力(燃料
圧)より若干大きいものとして設定されている。
以上のような構成において、エンジン回転数が
アイドリング回転数以下のときは燃料貯留室B内
の油圧が小さくてカツトバルブ40が閉とされる
ため、高圧室Eへの油圧供給がカツトされる一
方、当該高圧室Eはリリーフ通路35を介して低
圧側へ連通されているので、タイマピストン18
はその戻り位置にあつて、噴射進角量は、第3図
ID(アイドリング)より左側部分で示す極めて小
さい値に維持される。
エンジン回転数の上昇に伴つて、燃料貯留室B
の油圧が増大し、やがてカツトバルブ40の開弁
圧にまで高まると、当該カツトバルブ40が開い
て、燃料貯留室Bの油圧が一気に高圧室Eに導入
される。そして、この高圧室Eへの油圧導入後、
タイマピストン18は、従来同様、エンジン回転
数に応じて、第2図左方ヘストローク変位し、第
5図IDより右側部分で示すような噴射進角量が
得られる。すなわち、アイドリング以上にエンジ
ン回転数が高まつたときは、第3図α分に相当す
る噴射進角量が階段状に一気に高まり(ジヤンプ
アツプ特性)、エンジン高回転域での十分な出力
が確保される。勿論、上記第3図におけるジヤン
プアツプ分αは、カツトバルブ40の開弁圧に対
応したものとされる。
ここで、比較のため、カツトバルブ40を有し
ないスピードタイマ機構についての噴射進角量
を、アイドリング時に合せて設定した場合につい
て第3図破線で示してある。この第3図破線から
も容易に理解されるように、エンジン回転数がア
イドリング以上の回転数となつたときに、従来の
ものでは十分な噴射進角量を確保できないものと
なつている。
以上実施例について説明したが、カツトバルブ
40としては、燃料貯留室Bの油圧を受けて変位
するピストンのような可動隔壁を有するものとし
て、この室Bの油圧が所定以上となつた後に開弁
されるような形式のものとしてもよく、この場合
は、当該カツトバルブをハウジング1の油圧供給
路に設けるようにすればよい。
(考案の効果) 本考案は以上述べたことから明らかなように、
エンジン高回転域における噴射進角量を十分に確
保しつつ、エンジン低回転特にアイドリング42
の噴射進角量を騒音低減のため十分に小さくする
ことが可能になり、この騒音低減と出力確保との
両方を同時に満足させることができる。勿論、従
来からあるスピードタイマ機構にカツトバルブを
付加すればよいので、構造も簡単であり、安価に
かつ容易に実施化し得るものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案が適用された燃料噴射ポンプの
一例を示す全体断面図。第2図は第1図の要部拡
大断面図。第3図は本考案により得られる特性を
従来のものと比較して示す特性線図。 A……燃料噴射ポンプ、B……燃料貯留室、1
……ハウジング、17……スピードタイマ機構、
18……タイマピストン、31……シリンダ、3
2……油圧供給路、40……カツトバルブ。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 ハウジングに形成されたシリンダ内に摺動自在
    に嵌挿されたタイマピストンと、該タイマピスト
    ンの一端面側において画成されポンプ回転数に応
    じて増大する油圧が油圧供給路を介して供給され
    る高圧室と、前記タイマピストンを前記高圧室側
    へ付勢するリターンスプリングと、を備えたスピ
    ードタイマ機構を有する燃料噴射ポンプにおい
    て、 前記油圧供給路に、前記ポンプ回転数に応じた
    油圧が所定圧以下のときに該油圧供給路を閉とす
    るカツトバルブが設けられている、 ことを特徴とする燃料噴射ポンプ。
JP52085U 1985-01-09 1985-01-09 Expired - Lifetime JPH057471Y2 (ja)

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JP52085U JPH057471Y2 (ja) 1985-01-09 1985-01-09

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JP52085U JPH057471Y2 (ja) 1985-01-09 1985-01-09

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Publication Number Publication Date
JPS61118938U JPS61118938U (ja) 1986-07-26
JPH057471Y2 true JPH057471Y2 (ja) 1993-02-25

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ID=30472440

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JP52085U Expired - Lifetime JPH057471Y2 (ja) 1985-01-09 1985-01-09

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