JPH0444746B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、電子写真装置等の画像形成装置に関
するものである。

従来の例えば電子写真複写装置では、複数の原
稿からコピーをとるときに、原稿台カバーをあげ
て原稿を原稿台の上へおいてカバーを閉じ、コピ
ースイツチを押し、コピー終了後に再び原稿台カ
バーをあけて原稿をとるという一連の動作を原稿
の数だけする必要があり、非常に手間のかかるも
のが多い。また原稿がシートの場合については所
謂自動原稿給紙装置が提供されている。しかしこ
れも１枚の原稿にかかるコピー時間と原稿枚数の
積以上にはコピー時間を短縮することはできな
い。そこで、コピー時間の短縮を実現するために
画像形成装置において必要とする各動作について
の所要時間の関係について考えると、例えば電子
写真複写装置では、原稿画像の露光による像坦持
体である感光ドラムへの潜像形成に要する時間
は、原稿、転写材のサイズによつて変化するもの
ではあるが、例えばB5サイズの原稿２枚につい
てこれを２回に分けてコピーを行なうよりも、
B5サイズの原稿２枚を同時に１回のコピーする
ことが出来れば、途中の原稿台カバーの開閉は不
要となるし、また原稿自動給送装置の場合でも全
体動作時間が短縮されることは明らかである。そ
こで、一般的には原稿台上にB5サイズの原稿を
２枚並べ、転写材はB4サイズのものを使用して
コピーを行なうようなこともなされている。しか
しこの場合には、得られた複写原稿はB4サイズ
のものであるから、これをB5に裁断することが
必要になつて、必ずしも全体作業が短縮されるこ
とにつながらないことにもなる。

そこで、第１図に示す如く原稿台上に図の左右
方向の原稿走査方向（以下ａ方向という）につい
て複数枚の原稿を若干の間隔をあけて並べて一回
のコピーを行なわせたときに、これら順次に並ら
んでいる原稿毎の複写原稿が得られるようにすれ
ば複数枚コピーの際の作業時間の短縮が実現でき
る。

なお、第１図において原稿走査ａ方向について
並べることができる原稿の枚数、別言すると一コ
ピー動作で一連にコピーできる枚数は、原稿サイ
ズ、使用する複写紙サイズ等によつて定まるもの
である。

また第１図の例では、ａ方向のみだけでなく原
稿走査とは直角の方向（以下ｂ方向という）につ
いて２枚づつ原稿を並べているが、この点につい
ては後述する。

そしてこのような原稿台上への原稿のセツト
は、装置によつて手作業により、あるいは原稿自
動給送装置によつて実現される。

このような構成によれば最高ｍ（ａ方向につい
て）×ｎ（ｂ方向について）枚のコピーを同一コピ
ー動作中にでき、原稿の交換時の原稿台カバーの
上下等の手間を省き、また、単位時間あたりのコ
ピー枚数そのものも多くなり、コピー時間を大巾
に短縮することができるという利益がある。

なお前記したｎについては、像担持体からの転
写材の分離手段によつて決まる場合もある。たと
えば、分離手段が分離ベルトを使用する場合は電
子写真像担持体の両端に分離ベルトをつけること
により、ｎが最大２に規制されてしまうからであ
る。

一方Ｍは原稿の走査動作方向の長さ、原稿、転
写材の永さ、順次送り込む転写材と転写材の間の
間隔等によつて決まる。この場合、単一のレジス
トローラ対に転写材先端を突き当てて湾曲させて
斜行を修正し、タイミングを取つて転写材を転写
位置に送り出す従来の構成では、転写材の湾曲形
成に時間をとられ、転写材の間の間隔を小さくす
ることが難しく、複数枚の画像形成を行う場合の
作業時間の短縮に限界があつた。

このような問題は、原稿給送装置を高速化させ
ることによつて、コピー時間の短縮を図る場合に
も発生する。

本発明は上記問題点を解決するためになされた
ものである。本発明の目的は、転写材の斜行修正
を行い、像坦持体のトナー像にタイミングを合わ
せて転写材を転写位置に送り込む動作を、短い時
間間隔で繰り返し行うことができ、その結果複数
枚の画像形成のための作業時間が短縮できる画像
形成装置を提供することにある。

上記目的を達成するための本発明の構成は、ト
ナー像を担持して回転し、転写位置において送ら
れてくる転写材にトナー像を転写するための像坦
持体と、転写材を積載する積載手段と、前記積載
手段に積載された転写材を給送する給送手段と、
前記給送手段によつて給送された転写材を前記像
坦持体に案内する、前記給送手段と前記像坦持体
との間に上下に並列して設けられた少なくとも二
つの搬送路と、前記給送手段によつて搬送された
転写材をいずれかの搬送路に選択的に案内するガ
イド手段と、各搬送路ごとに設けられ、各搬送路
内を送られてきた転写材の先端を一時係止し、像
坦持体に形成されたトナー像に対してタイミング
を合わせて前記転写位置まで搬送するレジストロ
ーラと、各レジストローラごとに設けられ、該レ
ジストローラによつて送られるシートを前記転写
位置に案内する案内手段とを有し、前記各搬送路
から夫々のレジストローラにより順次転写紙を送
り出し、前記各搬送路から転写紙が送り出される
ごとに、前記給送手段およびガイド手段によつ
て、前記積載手段より前記各搬送路に順次転写紙
が送り込まれるようにしたことを特徴とする画像
形成装置である。

以下本発明を電子写真装置に適用した場合の実
施例について図面に基づいて説明する。

本実施例の電子写真装置は、プロセススピード
57mm／秒、静電分離方式、原稿台移動型のもので
ある。

第１図は電子写真装置の原稿台の上視図を示
し、図中破線はA5サイズの原稿を複数整列させ
た状態を示している。この場合、転写材について
は例えばA5判の大きさの転写材をｂ方向に関し
て２枚並んで同時に送り込めるようにする必要が
あり、例えば第２図に示した給紙カセツトを使う
ことがよい。

本例の場合は図から明らかなように、第１図に
示した６枚のA5サイズ原稿が、一コピー動作で
複写できる限界である。

原稿、転写材の大きさがさらに小さければ、そ
れに応じたさらに多くの枚数のコピーを１回のコ
ピー動作中に行なうことができることは言うまで
もない。

なお、第１図における原稿台上の載置原稿のａ
方向についての原稿の間は本実施例では40mmとし
ているが、これは本例のプロセス速度では約0.7
秒の間隔で転写材を送り込まなくてはならないこ
とを意味している。

第３図は、前記第１図に示した如く原稿台上に
整列された原稿を、画像露光して像坦持体１４上
に潜像を形成させた後、更に転写材に転写させる
部分の構成概要を示したものであり、図において
転写材１７はカセツト１からカセツト部給送ロー
ラ２により給紙されるように設けられており、こ
のカセツト１の後段に近接して配置された揺動給
紙ガイド３が転写材１枚に上下に移動することに
より、転写材を上、下に並設した２つの通路６，
７に上通路給紙ローラ４および下通路給紙ローラ
５を経て、送り込むように設けられている。

通路６，７中には搬送ローラ６ａ，７ａが配置
され、搬入された転写材を上レジスト給紙ローラ
８下レジスト給紙ローラ９まで送る。各レジスト
給紙ローラに達した転写材は、それぞれ上転写材
センサー１５、下転写材センサー１６にそれぞれ
感知されて１旦止められた後、上レジスト給紙ロ
ーラ８、下レジスト給紙ローラ９によりそれぞれ
次段に搬送され、非回転状態の上レジストローラ
１０、下レジストローラ１１に当たり、一旦ルー
プを形成して止められる。

以上によつて転写材を像担持体１４に接触させ
る位置に送り込みする準備状態が完了することに
なる。

他方、像担持体１４上には、コピー開始に従つ
て回転しながら電子写真法により原稿台上の原稿
画像の潜像が形成され、図示しない現像装置によ
りトナー顕画されて転写部位に該顕画像が順次移
入される。

そして前記一連の潜像形成、トナー顕画、転写
部位への移入にタイミングを合わせ、モードに応
じたレジスト信号の出力を受けてまずレジストロ
ーラ１０を回転させ上側通路から転写材を像担持
体１４表面に送り込む。そしてこのレジストロー
ラ１０に次いで２番目のトナー顕画像に対応して
レジストローラ１１を回転させ、同様に下側通路
７から転写材を像担持体１４表面に送り込む。こ
のとき上通路６には次の転写材を搬送させて、送
り込みの準備状態とする。

前記の如く像担持体１４表面に送り込まれた転
写材には、像担持体１４上のトナー像は転写帯電
器１２により転写され、更に該転写材は分離ロー
ラ１３により像坦持体１４から分離され図示しな
い定着器により定着後、排紙される。

以上説明した通り本発明によれば、転写材の斜
行修正を行い、像坦持体のトナー像にタイミング
を合わせて転写材を転写位置に送り込む動作を、
短い時間間隔で繰り返し行うことができ、その結
果画像形成のための作業時間が短縮できる画像形
成装置を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

図面第１図は本発明を適用した電子写真装置の
原稿台の上視図、第２図は同カセツトの上視図、
第３図は転写材搬送部の概略構成を示す図であ
る。 １…カセツト、２…給送ローラ、３…揺動給紙
ガイド、４，５…給紙ローラ、６…上通路、７…
下通路、６ａ，７ａ…搬送ローラ、８，９…レジ
スト給紙ローラ、１０，１１…レジストローラ、
１２…転写帯電器、１３…分離ローラ、１４…像
坦持体、１５，１６…転写材センサ、１７…転写
材。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ トナー像を担持して回転し、転写位置におい
   て送られてくる転写材にトナー像を転写するため
   の像坦持体と、 転写材を積載する積載手段と、 前記積載手段に積載された転写材を給送する給
   送手段と、 前記給送手段によつて給送された転写材を前記
   像坦持体に案内する、前記給送手段と前記像坦持
   体との間に上下に並列して設けられた少なくとも
   二つの搬送路と、 前記給送手段によつて搬送された転写材をいず
   れかの搬送路に選択的に案内するガイド手段と、 各搬送路ごとに設けられ、各搬送路内を送られ
   てきた転写材の先端を一時係止し、像坦持体に形
   成されたトナー像に対してタイミングを合わせて
   前記転写位置まで搬送するレジストローラと、 各レジストローラごとに設けられ、該レジスト
   ローラによつて送られるシートを前記転写位置に
   案内する案内手段とを有し、 前記各搬送路から夫々のレジストローラにより
   順次転写紙を送り出し、前記各搬送路から転写紙
   が送り出されるごとに、前記給送手段およびガイ
   ド手段によつて、前記積載手段より前記各搬送路
   に順次転写紙が送り込まれるようにしたことを特
   徴とする画像形成装置。 ２ 前記積載手段は複数の転写材の束を並列に積
   載し、前記給送手段は前記複数の束から転写材を
   給送することを特徴とする特許請求の範囲第１項
   記載の画像形成装置。