JPH0444554B2 - - Google Patents

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JPH0444554B2
JPH0444554B2 JP62279699A JP27969987A JPH0444554B2 JP H0444554 B2 JPH0444554 B2 JP H0444554B2 JP 62279699 A JP62279699 A JP 62279699A JP 27969987 A JP27969987 A JP 27969987A JP H0444554 B2 JPH0444554 B2 JP H0444554B2
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inner tube
catheter
lumen
distal end
tube
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Yoshiaki Sugyama
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Terumo Corp
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Priority to EP88902208A priority patent/EP0349640B1/en
Priority to AU13646/88A priority patent/AU608817B2/en
Priority to KR1019880701360A priority patent/KR890700372A/ko
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、血管内狭窄部を治療するために、狭
窄部を拡張し、狭窄部末梢側における血流の改善
を図るための拡張体付カテーテルに関するもので
ある。
[従来の技術] 従来、血管内狭窄部を拡張する拡張付与体カテ
ーテルとしては、グリユンテイツヒタイプ、シン
プソン−ロバートタイプが用いられている。
上記のグリユンテイツヒタイプは、2つのルー
メンを有するカテーテルチユーブの先端近傍に拡
張体を取り付け、2つのルーメンの一方は先端で
解放したガイドワイヤーおよび先端圧測定用の通
路であり、他方は拡張体基端側で拡張体と連通し
て血管造影剤等を加圧注入し、拡張体を膨張させ
るための流路である。そして、上記カテーテル
は、可撓性合成樹脂にて形成されている。
また、シンプソン−ロバートタイプと呼ばれる
ものは、先端を解放した第1のルーメンを形成す
る内管と、その内管との間に第2のルーメンを形
成し、先端部に拡張体を取り付けた外管よりなる
同軸的二重構造を有しており、第2のルーメン内
に極細の金属パイプが気泡除去用に設けられてい
る。このタイプのカテーテルにおいても、上記の
グリユンテイツヒタイプと呼ばれるものと同様
に、カテーテルは、可撓性合成樹脂にて形成され
ている。
以上のように、カテーテルは血管内への挿入が
行えるために、可撓性合成樹脂にて形成されてい
る。しかし、可撓性合成樹脂にて形成したことに
より血管への挿入ができ、さらに血管壁に損傷を
与えにくいが、逆にその可撓性故に血管挿入中に
カテーテルが折れ曲がるおそれがあり、さらにカ
テーテル先端の微妙な移動、回転を行う場合に、
カテーテルの基端部にてカテーテルを微妙に移動
させたり回転させたりしてそのトルクを先端に伝
達することを行うが、このトルクがカテーテルの
可撓性故に吸収されてしまい、先端まで伝達され
にくく細かい操作性が悪いという欠点を有してい
た。
これらの欠点を補うために、内管と外管と拡張
体とを有するカテーテルの内管または外管を形成
する可撓性合成樹脂製チユーブに、剛性付与体と
して、金属等からなるブレード線を設けたカテー
テルを検討した。
このカテーテルにより上記の問題点を解決で
き、十分な効果を有するものであつたが、このカ
テーテルはカテーテル本体を形成するチユーブに
ブレード線を設けたため、このブレード線が内管
に設けられている場合、血管内を進行する時に内
管の最先端の端面よりブレード線が突出している
と、その突出部分により血管内壁を傷つける虞れ
があつた。
[上記問題点を解決するための手段] そこで、本発明の目的は、血管内への挿入中に
折れ曲がるおそれがなく、かつカテーテル基端部
にて与えたトルクの伝達性が高く操作性に優れ、
さらに挿入時において血管内壁を傷つける虞れの
ない拡張体付カテーテルを提供することにある。
上記の問題点を解決するものは、先端が開口し
ている第1のルーメンを有する内管と、該内管を
内部に挿通し、かつ、該内管の先端より所定長後
退した位置に先端を有し、該内管の外面との間に
第2のルーメンを形成する外管と、先端部および
基端部を有し、該基端部が前記外管に取り付けら
れ、該先端部が前記内管に取り付けられ、該基端
部付近にて第2のルーメンと連通する収縮あるい
は折り畳み可能な拡張体と、該内管の基端部に設
けられた、前記第1のルーメンと連通する第1の
開口部と、前記外管の基端部に設けられた前記第
2のルーメンと連通する第2の開口部とを有し、
前記内管には、基端部より先端側に向かつて軸方
向に延び、該内管に剛性を付与する剛性付与体が
設けられており、さらに、該剛性付与体は、前記
内管の少なくとも前記拡張体の収縮あるいは折り
畳み可能な部分に対応する部分まで設けられてお
り、かつ、前記内管の先端には、剛性付与体が設
けられていない拡張体付カテーテル。
さらに、前記内管の先端は、内管の先端に取り
付けられた剛性付与体を有していない環状部材に
より形成されていることが好ましい。さらに、前
記第1の開口部および第2の開口部は、前記内管
および前記外管の基端に取り付けられた分岐ハブ
に設けられているものであることが好ましい。さ
らに、前記剛性付与体は、前記内管に埋め込まれ
ていることが好ましい。さらに、前記剛性付与体
は、前記内管の外面に埋没していることが好まし
い。さらに、前記剛性付与体は、ブレード線にて
形成されていることが好ましい。さらに、前記ブ
レード線は、例えば、金属線にて形成されている
ものである。
本発明の拡張体付カテーテルを図面に示す実施
例を用いて説明する。
第1図は、本発明の拡張体付カテーテルの一実
施例の先端部の拡大断面図であり、第2図は、カ
テーテルの基端部を示す図面である。
本発明の拡張体付カテーテルは、先端が開口し
ている第1のルーメン4を有する内管1と、内管
1を内部に挿通し、かつ、内管1の先端より所定
長後退した位置に先端を有し、内管1の外面との
間に第2のルーメン6を形成する外管2と、先端
部7および基端部8を有し、基端部8が外管2に
取り付けられ、先端部7が内管1に取り付けら
れ、基端部8付近にて第2のルーメン6と連通す
る収縮あるいは折り畳み可能な拡張体3と、内管
1の基端部に設けられた、第1のルーメン4と連
通する第1の開口部9と、外管2の基端部に設け
られた第2のルーメン6と連通する第2の開口部
11とを有し、内管1には、基端部より先端側に
向かつて軸方向に延び、内管に剛性を付与する剛
性付与体13が設けられており、さらに、剛性付
与体13は、内管1の少なくとも拡張体3の収縮
あるいは折り畳み可能な部分に対応する部分まで
設けられており、かつ、内管1の先端には、剛性
付与体が設けられていないものである。
以下、図面を用いて説明する。
第1図に示す本発明の拡張体付カテーテルの実
施例は、内管1と外管2と拡張体3とを有し、内
管1に剛性付与体13を有し、さらに剛性付与体
を有する内管1の先端部に剛性付与体を有しない
部分を形成する環状部材25を有するカテーテル
本体と、分岐ハブ20とにより形成されている。
内管1は、先端が開口した第1のルーメン4を
有している。第1のルーメン4は、ガイドワイヤ
ーを挿通するためのルーメンであり、後述する分
岐ハブ20に設けられたガイドワイヤーポートを
形成する第1の開口部9と連通している。内管1
としては、外径が0.40〜2.50mm、好ましくは0.55
〜2.40mmであり、内径が0.25〜2.35mm、好ましく
は0.30〜1.80mmである。
そして、内管1の先端部は、先端側に向かつて
テーパ状に縮径していることが好ましい。血管内
へのカテーテルの挿入が容易になるからである。
内管1の形成材料としては、ある程度の可撓性を
有するものが好ましく、例えば、ポリエチレン、
ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合
体、エチレン−酢酸ビニル共重合体などのポリオ
レフイン、ポリ塩化ビニル、ポリアミドエラスト
マー、ポリウレタン等の熱可塑性樹脂、シリココ
ーンゴム、ラテツクスゴム等が使用でき、好まし
くは上記の熱可塑性樹脂であり、より好ましく
は、ポリオレフインである。
さらに、内管1には、剛性付与体13が設けら
れており、剛性付与体13を設けることにより、
屈曲部位でのカテーテル本体の折れ曲がりを防止
でき、さらにカテーテル本体のトルク性を高める
ことができ、カテーテル本体基端部にてカテーテ
ル本体を回転させたときその回転を先端部に確実
に伝達することができ、さらに血管内の高度の狭
窄に対する追随性を高めることができる。さら
に、剛性付与体13を有する内管1の先端部に
は、剛性付与体13を有しない部分を形成するた
めの環状部材25が設けられている。剛性付与体
13としては、網目状の剛性付与体であることが
好ましく、網目状の剛性付与体は、ブレード線で
形成することが好ましい。ブレード線としては、
例えば、ワイヤーブレードであり、線径0.01〜
0.2mm、好ましくは0.03〜0.1mmのステンレス、弾
性金属、超弾性合金、形状記憶合金、アモルフア
ス合金等の金属線を内管1の外面に網目状に巻き
付けることにより、形成することができ、より好
ましくは、内管1を熱可塑性樹脂により形成し、
上記剛性付与体を巻き付けた内管1の外側より加
熱し、(例えば、内管を加熱ダイスに挿通する)
内管1の外壁に剛性付与体を埋没させることが好
ましい。
さらに、剛性付与体13を有する内管1の先端
部には、剛性付与体13を有しない部分を形成す
るための環状部材25が設けられている。この環
状部材25は、内管1の先端の切断面に、熱、超
音波、高周波などを用いた融着、接着剤、溶剤な
どを用いた接着などの方法により固着され、内管
1の先端面より剛性付与体13が外部に突出する
のを防止している。第3図は、第1図の拡張体付
カテーテルのA−A線にて切断した断面図であ
り、内管1には剛性付与体13が設けられている
ことが示されている。また、第4図は、第1図の
拡張体付カテーテルのB−B線にて切断した断面
図であり、内管1の先端に設けられた環状部材2
5には剛性付与体が設けられていないことを示し
ている。
環状部材25の長さとしては、内管1の先端よ
り突出する剛性付与体13を被覆できる長さを有
するものであればよいので、10mm程度以下である
ことが好ましく、より好ましくは2〜7mm程度で
ある。環状部材25の形成材料としては、接続さ
れる内管と同じまたは近似した材料であることが
好ましい。さらに、ある程度の可撓性を有するも
のであることがより好ましく、例えば、ポリエチ
レン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共
重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体などのポ
リオレフイン、ポリ塩化ビニル、ポリアミドエラ
ストマー、ポリウレタン等の熱可塑性樹脂、シリ
コーンゴム、ラテツクスゴム等が使用でき、好ま
しくは上記の熱可塑性樹脂であり、より好ましく
は、ポリオレフインである。
このように内管1に剛性付与体13が設けられ
ていても、その先端部には剛性付与体を有しない
部分となつているので、血管内を進行する時に内
管の最先端の端面より剛性付与体が突出すること
がなく、血管内壁を傷つけることを防止できる。
そして、剛性付与体13を有しない部分を形成す
る内管1の先端部である環状部材25は、先端側
に向かつてテーパ状に縮径していることが好まし
い。血管内へのカテーテルを挿入が容易になるか
らである。
また、剛性付与体13を有する内管1の先端部
に、剛性付与体13を有しない部分を形成する方
法として環状部材を用いる以外の方法によつて行
つてもよい。例えば、剛性付与体を形成するため
に、ブレード線としてステンレス、弾性金属、超
弾性合金、形状記憶合金、アモルフアス合金等の
金属線を熱可塑性樹脂により形成された内管の先
端部より若干離間した位置より、内管の後端部ま
での外面に網目状に巻き付け、さらに、金属線を
巻き付けた内管1を外側より加熱し、(例えば、
内管を加熱ダイスに挿通する)内管1の外壁に剛
性付与体を埋没させることにより、先端部に剛性
付与体を有しない部分を形成してもよい。また、
内管1を形成する材料と接着性を有する樹脂を、
内管1の先端部の剛性付与体が外部に突出しない
ような厚さにコーテイングして、剛性付与体を有
しない部分を形成してもよい。
外管2は、内部に内管1を挿通し、先端が内管
の先端よりやや後退した位置に設けられている。
第1図におけるA−A線断面図である第3図に示
すように、この外管2の内面と内管1の外面によ
り第2のルーメン6が形成されている。よつて、
十分な容積を有するルーメンとすることができ
る。そして、第2のルーメン6は、その先端にお
いて拡張体3内とその後端部において連通し、第
2のルーメン6の後端は、拡張体を膨張させるた
めの流体(例えば、血管造影剤)を注入するため
のインジエクシヨンポートを形成する分岐ハブ2
0の第2の開口部11と連通している。
外管2の形成材料としては、ある程度の可撓性
を有するものが好ましく、例えば、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重
合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体などのポリ
オレフイン、ポリ塩化ビニル、ポリアミドエラス
トマー、ポリウレタン等の熱可塑性樹脂、シリコ
ーンゴム、ラテツクスゴム等が使用でき、好まし
くは上記の熱可塑性樹脂であり、より好ましく
は、ポリオレフインである。
外管2としては、外径が0.75〜4.30mm、好まし
くは1.00〜4.00mmであり、内径が0.70〜3.80mm、
好ましくは0.80〜3.00mmであり、特に内管1の外
径と、外管2の内径との差が0.10〜3.40mm、好ま
しくは0.30〜1.20mmである。
拡張体3は、収縮あるいは折り畳み可能なもの
であり、拡張させない状態では、内管1の外周に
折り畳まれた状態となることができるものであ
る。そして、拡張体3は、血管の狭窄部を容易に
拡張できるように少なくとも一部が略円筒状とな
つているほぼ同径の略円筒部分3aを有する折り
たたみ可能なものである。上記の略円筒部分は、
完全な円筒でなくてもよく、多角柱状のものであ
つてもよい。そして、拡張体3は、その後端部8
が外管2の先端部に接着剤または熱融着などによ
り液密に固着され、先端部7は、内管1の先端部
に同様に液密に固着されている。この拡張体3
は、第1図のC−C線断面図である第5図に示す
ように、拡張体3の内面と内管1の外面との間に
拡張空間15を形成する。この拡張空間15は、
後端部ではその全周において第2のルーメン6と
連通している。このように、拡張体3の後端に比
較的大きい容積を有する第2のルーメン6を連通
させたので、第2のルーメンより拡張体3内への
膨張用流体を注入するのが容易である。拡張体3
の形成材料としては、ある程度の可撓性を有する
ものが好ましく、例えば、ポリエチレン、ポリプ
ロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、エチ
レン−酢酸ビニル共重合体、架橋型エチレン−酢
酸ビニル共重合体などのポリオレフイン、ポリ塩
化ビニル、ポリアミドエラストマー、ポリウレタ
ン等の熱可塑性樹脂、シリコーンゴム、ラテツク
スゴム等が使用でき、好ましくは上記の熱可塑性
樹脂であり、より好ましくは、架橋型エチレン−
酢酸ビニル共重合体である。
さらに、拡張体3は、円筒部分3aの前方およ
び後方に上述した内管1および外管2との固着部
分7,8に至るまでの部分はテーパー状となつて
いる。拡張体3の大きさとしては、拡張されたと
きの円筒部分の外径が、1.50〜35.00mm、好まし
くは2.00〜30.00mmであり、長さが10.00〜80.00
mm、好ましくは15.00〜75.00mmであり、拡張体3
の全体の長さが15.00〜120.00mm、好ましくは
20.00〜100.00mmである。
また、内管1の外面であり、拡張体3の内管1
との固着部より後端側近傍の位置と、拡張体3と
外管2との固着部より先端側近傍の位置であり、
拡張体3の円筒部分3aの両端に位置する部分に
X線不透過材料(例えば、金、白金あるいはそれ
らの合金等)からなる、マーカー14が設けられ
ていることが好ましい。これは、X線透視下で拡
張体3の位置を容易に確認可能とするためであ
る。マーカー14の形態としては、上記の金属に
より形成されたリングを内管1の外面にかしめる
ことが好ましい。明確なX線造影像を得られるか
らである。さらに、内管1に設けられている剛性
付与体13は、内管1の基端部より、拡張体3の
収縮または折り畳み可能な部分(外管2に固着さ
れた基端部および内管1に固着された先端部を除
く部分)に対応する部分にまで延びている。これ
により、内管1は、拡張体部分においても折れ曲
がることを防止でき、さらに、内管1の先端部ま
で確実にトルクを伝達することができる。
さらに、本発明の拡張体付カテーテルにおい
て、血管内さらには後述するガイドカテーテル内
の挿入を容易にするために、使用時に血液と接触
するおそれのある部位、すなわち外管2の外面、
拡張体3の外面に血液等と接触した時に、潤滑性
を呈するようにするために親水化処理を施すこと
が好ましい。このような親水化処理としては、例
えば、ポリ(2−ヒドロキシエチルメタクリレー
ト)、ポリヒドロキシエチルアクリレート、ヒド
ロキシプピルセルロース、メチルビニルエーテル
無水マレイン酸共重合体、ポリエチレングリコー
ル、ポリアクリルアミド、ポリビニルピロリドン
等の親水性ポリマーをコーテイングする方法など
が挙げられる。
分岐ハブ20は、第1のルーメン4と連通しガ
イドワイヤーポートを形成する第1の開口部9を
有し、内管1に固着された内管ハブ22と、第2
のルーメンと連通しインジエクシヨンポートを形
成する第2の開口部11を有し、外管2に固着さ
れた外管ハブ23とからなつている。そして、こ
の2つの部材は、固着されている。
この分岐ハブの形成材料としては、ポリカーボ
ネート、ポリアミド、ポリサルホン、ポリアリレ
ート、メタクリレート−ブチレン−スチレン共重
合体等の熱可塑性樹脂が好適に使用できる。ま
た、分岐ハブを設けず、第1ルーメン、第2ルー
メンそれぞれに、例えば後端に開口部を形成する
ポート部材を有するチユーブを液密に取り付ける
ようにしてもよい。
[作用] 次に、第1図ないし第5図に示した実施例の拡
張体付カテーテルを用いて、第6図ないし第10
図を参照して、本発明の拡張体付カテーテルの作
用を説明する。
血管内に生じた狭窄部の拡張治療を実施する前
に、拡張体付カテーテル内の空気をできる限り除
去することが好ましい。そこで、本発明のカテー
テルの第2の開口部11にシリンジ等の吸引、注
入手段を取り付けて、シリンジ内に液体(血管造
影剤等)を入れ、吸引、注入を繰り返して、第2
のルーメンおよび拡張体内の空気を除去し、液体
と置換する。
拡張体付カテーテルを挿入するにあたり、まず
人体にセルジンガー法等により血管を確保した
後、ガイドカテーテル用ガイドワイヤー(図示せ
ず)を血管内に留置し、それに沿つてガイドカテ
ーテルを血管内に挿入し、第7図に示すように、
目的病変部を有する冠動脈入口32にガイドカテ
ーテル30を留置し、ガイドカテーテル用ガイド
ワイヤーを抜去する。第6図に示すように、ガイ
ドカテーテル30の後端に設けられたY字型コネ
クター50より、拡張体付カテーテル用ガイドワ
イヤー34を挿通した本発明の拡張体付カテーテ
ル40を挿入し、拡張体付カテーテル40の先端
より拡張体付カテーテル用ガイドワイヤー34を
数cm突出させた状態にて、血管内に挿入する。拡
張体付カテーテル40は、ガイドカテーテル30
内を進行し、第8図に示すようにガイドカテーテ
ル30の先端より目的病変部を有する血管35に
入り、その後拡張体付カテーテル用ガイドワイヤ
ー34を目的病変部へ進め、その狭窄部36を通
過させ留置する。拡張体付カテーテル40は、拡
張体付カテーテル用ガイドワイヤー34に沿つて
血管35内を進行する。狭窄部36に到達した拡
張体付カテーテル40は、第9図に示すようにX
線透視下で内管1に設けられたX線不透過マーカ
ー14,14を目印に狭窄部36内に拡張体3を
位置させる。その後拡張体付カテーテル40のイ
ンジエクシヨンポートを形成する第2の開口部に
接続された圧力計付インジエクター54で数気圧
から10数気圧程度になるように血管造影剤を注
入、第10図に示すように狭窄部36を圧縮、開
大させる。そして、末梢側血流は、ガイドカテー
テル30のY字コネクター50の造影剤インジエ
クシヨンポート52より造影剤を注入し、X線造
影にて確認する。血流改善が認められたならば、
拡張体付カテーテル40と拡張体付カテーテル用
ガイドワイヤー34を抜去し、その後ガイドカテ
ーテルを抜去し、圧迫止血して手技を終える。
[発明の効果] 本発明の拡張体付カテーテルは、先端が開口し
ている第1のルーメンを有する内管と、該内管を
内部に挿通し、かつ、該内管の先端より所定長後
退した位置に先端を有し、該内管の外面との間に
第2のルーメンを形成する外管と、先端部および
基端部を有し、該基端部が前記外管に取り付けら
れ、該先端部が前記内管に取り付けられ、該基端
部付近にて第2のルーメンと連通する収縮あるい
は折り畳み可能な拡張体と、該内管の基端部に設
けられた、前記第1のルーメンと連通する第1の
開口部と、前記外管の基端部に設けられた前記第
2のルーメンと連通する第2の開口部とを有し、
前記内管には、基端部より先端側に向かつて軸方
向に延び、該内管に剛性を付与する剛性付与体が
設けられており、さらに、該剛性付与体は、前記
内管の少なくとも前記拡張体の収縮あるいは折り
畳み可能な部分に対応する部分まで設けられてお
り、かつ、前記内管の先端には、剛性付与体が設
けられていないものであるので、特に、剛性付与
体を有することにより血管挿入中にカテーテルが
折れ曲がるおそれがなく、さらにカテーテル先端
の微妙な移動、回転を行う場合に、カテーテルの
基端部にてカテーテルを微妙に移動させたり回転
させたりしてそのトルクを先端に確実に伝達する
ことができ、優れた操作性を有しており、さら
に、血管内への挿入時に血管の内壁に接触するの
は剛性付与体を有しない部分であるので、血管内
壁を傷つける虞れがない。
また、拡張体の基端部付近と連通し拡張体の膨
張用流体が流入される第2のルーメンは、内管と
外管との間に形成されているので、比較的大きい
容積を有するため、膨張用流体が例えば、血管造
影剤のような流入抵抗の大きいものであつても、
容易に流入させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の拡張体付カテーテルの一実
施例の先端部の拡大断面図であり、第2図は、本
発明の拡張体付カテーテルの一実施例の基端部を
示す図面であり、第3図は、第1図に示した拡張
体付カテーテルのA−A線断面図であり、第4図
は、第1図におけるB−B線断面図であり、第5
図は、第1図におけるC−C線断面図であり、第
6図、第7図、第8図、第9図および第10図
は、本発明の拡張体付カテーテルの作用を示す図
面である。 1……内管、2……外管、3……拡張体、4…
…第1のルーメン、6……第2のルーメン、9…
…第1の開口部、11……第2の開口部、13…
…剛性付与体、20……分岐ハブ、25……環状
部材、40……拡張体付カテーテル。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 先端が開口している第1のルーメンを有する
    内管と、該内管を内部に挿通し、かつ、該内管の
    先端より所定長後退した位置に先端を有し、該内
    管の外面との間に第2のルーメンを形成する外管
    と、先端部および基端部を有し、該基端部が前記
    外管に取り付けられ、該先端部が前記内管に取り
    付けられ、該基端部付近にて第2のルーメンと連
    通する収縮あるいは折り畳み可能な拡張体と、該
    内管の基端部に設けられた、前記第1のルーメン
    と連通する第1の開口部と、前記外管の基端部に
    設けられた前記第2のルーメンと連通する第2の
    開口部とを有し、前記内管には、基端部より先端
    側に向かつて軸方向に延び、該内管に剛性を付与
    する剛性付与体が設けられており、さらに、該剛
    性付与体は、前記内管の少なくとも前記拡張体の
    収縮あるいは折り畳み可能な部分に対応する部分
    まで設けられており、かつ、前記内管の先端に
    は、剛性付与体が設けられていないことを特徴と
    する拡張体付カテーテル。 2 前記内管の先端は、内管の先端に取り付けら
    れた剛性付与体を有していない環状部材により形
    成されている特許請求の範囲第1項に記載の拡張
    体付カテーテル。 3 前記第1の開口部および第2の開口部は、前
    記内管および前記外管の基端に取り付けられた分
    岐ハブに設けられているものである特許請求の範
    囲第1項または第2項に記載の拡張体付カテーテ
    ル。 4 前記剛性付与体は、前記内管に埋め込まれて
    いる特許請求の範囲第1項ないし第3項のいずれ
    かに記載の拡張体付カテーテル。 5 前記剛性付与体は、前記内管の外面に埋没し
    ている特許請求の範囲第4項に記載の拡張体付カ
    テーテル。 6 前記剛性付与体は、ブレード線にて形成され
    ている特許請求の範囲第1項ないし第5項のいず
    れかに記載の拡張体付カテーテル。 7 前記ブレード線は、金属線にて形成されてい
    る特許請求の範囲第6項に記載の拡張体付カテー
    テル。
JP62279699A 1987-02-27 1987-11-05 拡張体付カテーテル Granted JPH01121067A (ja)

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KR2019930700003U KR930003425Y1 (ko) 1987-02-27 1988-02-25 확장체 부착 카테테르
EP88902208A EP0349640B1 (en) 1987-02-27 1988-02-25 Catheter equipped with expansible member and production thereof
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JPS61172565A (ja) * 1984-10-31 1986-08-04 アメリカン ホスピタル サプライ コ−ポレ−シヨン 管状体部材を膨張させるようにされたカテーテル組立て体
JPS63238874A (ja) * 1987-01-06 1988-10-04 アドバンスド、カーディオバスキュラー、システムズ、インコーポレーテッド 自動逃気型バルーンカテーテル及びその製造方法
JPS63252166A (ja) * 1987-04-08 1988-10-19 オリンパス光学工業株式会社 バル−ンカテ−テル

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