JPH0444230Y2 - - Google Patents

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JPH0444230Y2
JPH0444230Y2 JP383188U JP383188U JPH0444230Y2 JP H0444230 Y2 JPH0444230 Y2 JP H0444230Y2 JP 383188 U JP383188 U JP 383188U JP 383188 U JP383188 U JP 383188U JP H0444230 Y2 JPH0444230 Y2 JP H0444230Y2
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tank
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wastewater
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  • Separation Of Suspended Particles By Flocculating Agents (AREA)
  • Physical Water Treatments (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 本考案は洗車等によつて生じた排水の処理装置
に関するものである。 (考案が解決しようとする課題) 一般に洗車排水処理装置は、浮遊物資、ワツク
ス及び鉱油の処理を目的にしたものであり、洗車
排水を放流する場合、従来の処理装置でも十分に
対処できるが、洗車排水を再使用するため、従来
の処理装置で水の回収率を高めると、未処理物質
が徐々に蓄積されて濃度障害を発生させ、満足な
洗車ができなくなる。 又、従来の処理装置は、洗車排水の汚濁物質で
ある陰イオン性界面活性剤(以下アニオン活性剤
と略称する)の処理性能が非常に低く、アニオン
活性剤を数PPMまでに処理しないと、洗車のリ
ンス工程(水洗)で発泡したり、又、ワツクス液
を白濁させて、ワツクスの乗りを非常に悪くする
などの障害を生ずる。 現在、洗車排水処理装置として使用されている
ものには次のようなものがある。 (1) 油吸着処理装置 浮遊物資及び油類は処理できるが、アニオン活
性剤は全く処理できない。 (2) 凝集沈殿装置 アニオン活性剤の除去率は40〜60%である。 (3) アルミニウム電解処理装置 性能は(2)と同じであるが、凝集剤が不要であ
る。 (4) 活性炭吸着装置 アニオン活性剤の除去率は90%以上であるが、
処理コストが非常に高い欠点がある。 本考案の目的は改良された洗車排水処理装置を
得るにある。 (課題を解決するための手段) 上記目的を達成する本考案の洗車排水処理装置
は洗車排水と、アルミニウム塩、及びアニオン活
性剤を含有するアルカリ剤とを混合反応せしめる
反応槽と、この反応槽からの排水に空気を吹き込
んで泡沫処理せしめる泡沫処理槽と、この泡沫処
理槽よりの処理水をアルカリと共にゼオライトの
層を通過せしめて残留アルミニウムを吸着分離せ
しめるための吸着濾過槽とより成ることを特徴と
する。 (実施例) 以下図面によつて本考案の洗車排水処理装置の
実施例を説明する。 本考案においては洗車排水1を反応槽2内でア
ルミニウム塩3及びアニオン活性剤を含有するア
ルカリ剤3′と混合する。アルミニウム塩3は加
水分解により塩酸又は硫酸を発生して反応槽2内
のPHを弱酸性にし、同時に反応槽2内のアニオ
ン活性剤及びアルカリと反応してフロツクを生成
する。このフロツク生成のときに、浮遊物資、ワ
ツクス及び鉱油が凝集されてフロツク化される。 即ち、排水にアルミニウム塩、アニオン活性剤
を含有するアルカリ剤を加えると、次のような凝
集フロツクを生成する。 (イ) アニオン活性剤とアルミニウムの複合体フロ
ツク (ロ) アルミニウム塩とアルカリで生成した水酸化
アルミニウムにより凝集した汚濁物質を含む凝
集フロツク PHが中性又はアルカリ性になると、水酸化ア
ルミニウムの凝集フロツクが多くなり、フロツク
の泡沫分離は非常に悪い。PHが4以下になる
と、水酸化アルミニウムの生成が殆どないので、
コロイド状のワツクス等の汚濁物質が凝集しな
い。 PH4〜6の間では、アニオン活性剤とアルミ
ニウムの複合体が生成されることにより、水酸化
アルミニウムの生成が誘発されるものと考えられ
る。 尚、洗車排水にはアニオン活性剤を含んでいる
場合が多いが、その濃度は短時間で大きく変動
し、アニオン活性剤が10PPM以下になると、ア
ルミニウム塩との凝集反応がしにくゝなる。公知
方法では、安定した凝集反応及び泡沫分離ができ
ない。 従つて反応槽2には、10PPM以上のアニオン
活性剤を加える必要がある。 反応槽2からの排水は更に泡沫処理槽4に導入
し、フロツク含有水を発泡させ未反応のアニオン
活性剤で発泡生成した泡沫にフロツクを付着せし
め処理水5として排出せしめる。 尚、この泡沫処理槽4ではその内部に散気板又
は管6を配置し、これに空気7を吹き込むように
する。フロツクを多量に付着した泡沫は垂れ下が
る間に破泡し、フロツクは泡沫水8と共にスラツ
ジ槽9内に溜まるようになる。 スラツジ10は疏水性のため泡沫水8上に浮い
て堆積するようになる。 尚、従来泡沫分離は洗剤等の溶解物質の除去が
目的であつたが、本考案では反応槽2で生成した
多量のフロツクを短時間に泡沫分離するものであ
る。 一般にフロツクを泡沫分離して非常に清澄な処
理水を得ることは困難で、泡沫によるフロツク等
の粒子の分離は非常に複雑な界面減少を応用して
おり、フロツクがより疏水性(濡れ難い)である
ことが重要である。アニオン活性剤を含むフロツ
クの疏水性はPHにより変化し、生成したアニオ
ン活性剤を含むフロツクをPHを変えて泡沫処理
するとアニオン活性剤の除去率が高い弱酸性では
95%以上のフロツク除去率となり、中性、弱アル
カリ性では50%以下のフロツク除去率となる。 フロツクの泡沫分離はPHの他にフロツク粒子
の大きさが重要であり、フロツクが十分に凝集し
た場合は10分程度の滞留時間で完全にフロツクが
泡沫分離できるが、外見上、白濁したような微細
フロツクは泡沫分離に非常に長時間(30分以上)
必要である。又、アニオン活性剤とアルミニウム
塩との反応促進のために反応槽2内は高効率であ
るプロペラ11等により攪拌することが必要にな
る。 アニオン活性剤を含むフロツクの分離は弱酸性
で粒径の大きい程分離し易く、沈澱槽の1/3〜1/5
の大きさで、沈澱処理では得られない清澄な処理
水が得られる。空気流量と処理流量との比(空/
液)は7/1〜15/1が最適であり、空気流量が
少な過ぎると、泡は泡沫分離槽から排出できず、
又、逆に多すぎると泡沫水の量が多くなつて水の
回収率が低くなり、空/液が7/1〜10/1では
泡沫水として損失する割合は3%以下となる。 本考案装置による泡沫分離の泡沫は非常に多量
のフロツクを付着し、このため泡の発泡が適当に
抑制され、しかも破泡性であり、通常の泡沫分離
に必要な発泡装置や消泡剤は必要とせず、泡沫の
殆どは泡沫分離槽を垂れ下がる間に破泡し、泡沫
がスラツジ槽から溢れることはない。 又、泡沫分離にはフロツク及び未反応のアニオ
ン活性剤の分離のほかに酸の分離がある。 この酸はアルミニウム塩の加水分解で生じたも
のであるが、泡沫分離である程度は除去でき、泡
沫処理水のPHは反応槽のPHより0.6〜1.0程度高
くなる。このため、処理水を再利用する場合、泡
沫処理水にアルカリを加える量が少なくなる。 本考案装置によつて排出したフロツクは非常に
疏水性であるので、泡沫水に浮いて堆積される。
スラツジは低含水率であるから掻き出すことがで
き、しかも自然乾燥できるので非常に処理し易い
利点がある。 凝集沈殿及び凝集加圧浮上処理に適する排水の
場合、アルミニウム凝集剤と安価なアニオン活性
剤を併用すれば、排水にアニオン活性剤がなくて
もよい。本考案を適用すれば、フロツク分離槽が
1/3以下になり、又、フロツク排出も泡沫分離で
あるので、分離槽内に蓄積するスラツジを排出す
る必要がない。特に有利なことは、処理水の透明
度が非常に高いので清澄濾過が必要でない場合が
多いことである。 本考案装置による処理性能を第1表に示す。
【表】 洗車排水再生処理における泡沫分離の気液接触
には次のような副次的効果がある。 (1) 循環再生水に十分な酸素を溶解させて、排水
再生装置内、水タンク及び排水槽内で嫌気性腐
敗菌の発生を抑えて、硫化水素等の悪臭成分の
生成をなくする。 (2) 洗車排水には種々の不快臭成分があり、これ
を気泡洗浄することにより追い出し、洗車作業
に支障がないようにする。 又、排水にはかなり過剰(150〜300PPM)の
アルミニウム塩を加えないと、凝集反応が起きな
く、弱酸性では、水酸化アルミニウムの生成が少
ないので残存溶解アルミニウムが数PPM以上存
在するようになる。従つてこれを分離しないと循
環再利用した際、濃度が高くなり、洗車水タンク
内で水酸化物の沈殿を生じたり、又、洗剤との不
溶生成物が車に付着する。 アルミニウムを数PPM含む水に、アルカリ剤
を加えて攪拌して、水酸化物を生成する場合、少
なくとも20分以上攪拌しないと水酸化物が生成せ
ず、この為、大きな反応槽が必要になり、中和後
直ちに濾過することができない。 本考案者はゼオライトに金属吸着能力があるの
を利用して、粒状ゼオライト充填した濾過塔で清
澄濾過すると同時にアルミニウムも吸着分離する
ことができると考えテストした結果、第2表に示
すように中和沈殿よりも優れた分離能力があるこ
とを見出した。 ゼオライトのアルミニウム吸着は、アルミニウ
ムイオンが吸着するのではなく、溶解状態に近い
コロイド状の水酸化アルミニウムが吸着している
ものと考えられる。吸着濾過を続けると、ゼオラ
イト表面は水酸化アルミニウムで覆われるので、
その後は、溶解水酸化アルミニウムがゼオライト
層で何回も接解するうちに、ゼオライト粒子に析
出するものと思われる。濾材として多く使用され
る砂及びアンスライト(無煙炭)には、アルミニ
ウムの吸着能力は殆どない。
【表】 本考案においては従つて泡沫処理槽4からの処
理水5をアルカリと共に上部ゼオライト層15と
下部砂利層12とを有する吸着濾過層13内にそ
の上部より導入せしめ、この吸着濾過層13の下
部より処理水14を取り出すようにする。 (考案の効果) 本考案装置によれば残留アルミニウムを殆ど有
しない洗車処理水を得ることができる大きな利益
がある。
【図面の簡単な説明】
図は本考案装置の説明図である。 1……洗車排水、2……反応槽、3……アルミ
ニウム塩、3′……アニオン活性剤を含有するア
ルカリ剤、4……泡沫処理槽、5,14……処理
水、6……散気板又は管、7……空気、8……泡
沫水、9……スラツジ槽、10……スラツジ、1
1……プロペラ、12……砂利層、13……吸着
濾過槽、15……ゼオライト層。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 洗車排水と、アルミニウム塩、及びアニオン活
    性剤を含有するアルカリ剤とを混合反応せしめる
    反応槽と、この反応槽からの排水に空気を吹き込
    んで泡沫処理せしめる泡沫処理槽と、この泡沫処
    理槽よりの処理水をアルカリと共にゼオライトの
    層を通過せしめて残留アルミニウムを吸着分離せ
    しめるための吸着濾過槽とより成ることを特徴と
    する洗車排水処理装置。
JP383188U 1988-01-18 1988-01-18 Expired JPH0444230Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP383188U JPH0444230Y2 (ja) 1988-01-18 1988-01-18

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JP383188U JPH0444230Y2 (ja) 1988-01-18 1988-01-18

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Publication Number Publication Date
JPH01110894U JPH01110894U (ja) 1989-07-26
JPH0444230Y2 true JPH0444230Y2 (ja) 1992-10-19

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