JPH0444162Y2 - - Google Patents

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JPH0444162Y2
JPH0444162Y2 JP10899587U JP10899587U JPH0444162Y2 JP H0444162 Y2 JPH0444162 Y2 JP H0444162Y2 JP 10899587 U JP10899587 U JP 10899587U JP 10899587 U JP10899587 U JP 10899587U JP H0444162 Y2 JPH0444162 Y2 JP H0444162Y2
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scum
tank
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、廃油から浮遊スカム除去する装置に
関する。
〔従来の技術および問題点〕
従来、浮遊スカム除去タンクとして第2図およ
び第3図に示されるものがある。
第2図のタンクにおいて、廃油は注入管11を
介してタンク内へ導かれ、スカムSを除去された
油は本体12の下部に取付けられた油回収弁13
を通して回収される。廃油を静置して浮上させた
浮遊スカムSは本体11の上部に取付けられたス
カム回収管14の開閉弁を開放させてタンク外へ
排出される。スカム回収管14を介してスカムS
を除去することの困難な場合、蓋15を開き、例
えば杓によりスカムSを回収除去する。なお本体
12の頂部には通気管16が取付けられ、また本
体12の底部にはドレイン17が設けられる。一
方、第3図のタンクでは、本体12の上部にフロ
ートサクシヨン18が設けられ、浮遊スカムSは
ポンプ19を駆動させることによりフロートサク
シヨン18を介してタンク外へ排出される。
さてこれらのタンクにおいて、廃油の液面に浮
遊するスカム膜の厚さが薄く例えば10mm以下の場
合、スカムを効率的に回収することは不可能であ
り、回収液中におけるスカムの場合が少なくなる
という問題がある。
また後者のタンクにおいては、浮遊スカムSが
例えば油の酸化変質したもの、あるいは添加剤の
変質したもの等のように軟い異物である場合、あ
る程度回収除去されるが、微粒の切粉あるいはカ
ーボン等が混入したふわふわしたスカムである場
合、回収除去が困難であり、スカムの回収と同時
に多量の油分も除去されてしまうという問題があ
る。
本考案は、タンク液面に浮遊するスカムの膜厚
あるいは性質に拘らず、このスカムを効率よく除
去し、油の回収率を向上させることを目的として
なされたものである。
なお特開昭59−132907号公報には、タンクの上
部に、液面に沿つて移動する掻寄せ機構が開示さ
れている。
〔問題点を解決するための手段〕
上記問題点を解決するため、本考案に係る浮遊
スカム除去装置は次の構成を有することを特徴と
している。すなわち本考案は、廃油を貯溜する主
タンクと、連通管を介して上記主タンクに連通
し、余剰液を溢流させて上記主タンクの液面高さ
位置を調節する液面調整手段と、垂直方向に延び
るフイルタ部材によりスカム回収部と油回収部に
区画され、該スカム回収部が仕切壁の上縁を介し
て上記主タンクに連通する回収タンクと、上記主
タンクの上に配設され、この主タンクの液面に沿
つて移動し、液面上のスカムを上記スカム回収部
に流入させる掻寄せ機構と、上記油回収部と主タ
ンクを連通させる還流管と、上記スカム回収部に
取付けられ、スカムを上記回収タンクの外部へ排
出させる排出管とを備える。
〔実施例〕
以下図示実施例により本考案を説明する。
第1図は本考案の一実施例を示す。この図にお
いて、廃油Lを貯溜する主タンク21は傾斜する
底部材21aを有し、脚22を介して床23上に
設置される。回収タンク24は、主タンク21の
側壁の一方を形成する仕切壁25の外側に取付け
られる。仕切壁25の上端部25aは傾斜し、そ
の上縁25bは回収タンク24の上部中央まで延
びる。金網から成るフイルタ部材26は仕切壁の
上縁25bから回収タンク24の底面中央まで垂
直に延び、これにより回収タンク24内は仕切壁
25側に位置する油回収部27と外側に位置する
スカム回収部28とに区画される。なお、フイル
タ部材26はステンレス鋼線あるいは鉄線から形
成され、網目の大きさは80〜200メツシユが好ま
しい。
液面調整機構31は、主タンク21の下部に連
結される連通管32と、液面調整槽33と、この
液面調整槽33の内部に配設され連通管32の先
端に連結される調整カツプ34とを有する。調整
カツプ34は主タンク21の仕切壁25の上縁2
5bと略同じ高さ位置に設けられ、余剰液を液面
調整槽33内に溢流させて主タンク21内の液面
高さ位置を調節する。液面調整槽33内の油は、
その底部に設けられた油排出管35により外部へ
排出される。
主タンク21の上方には掻寄せ機構41が設け
られる。掻寄せ機構41は、主タンク21内の廃
油の液面に浮遊するスカムSを回収タンク24側
に掻寄せるためのものであり、一対のプーリ42
に巻回される無端状のベルト43と、このベルト
43に固定されて外方に延びるブレード44とを
有する。プーリ42の一方は、モータ45の出力
軸に固定された出力プーリ46にベルト47を介
して連結される。ベルト43は主タンク21から
仕切壁25の上縁25bにわたつて延びており、
ブレード44は液面において仕切壁25へ向つて
移動し、浮遊スカムSを回収タンク24のスカム
回収部28内に流入させる。
廃油注入管51は主タンク21の下部において
主タンク21の側壁を貫通して延び、廃油を主タ
ンク21内に供給するものであり、主タンク21
の外側には開閉弁52と逆止弁53が設けられ
る。還流管54はスカム回収部27と主タンク2
1内を連通させて回収部27内の油を主タンク2
1へ戻すためのものであり、逆止弁55を有し、
廃油注入管51に合流する。廃油注入管51と還
流管54の合流部には廃油流入管56が連結さ
れ、この廃油流入管56の出口部は上方に開口す
る。
回収タンク24の側壁の上部には、回収部28
に保持されるスカムをタンク外へ排出させるた
め、開閉弁61を有する排出管62が取付けら
れ、回収タンク24の側壁の下部には、廃油をタ
ンク外へ排出させるため、ドレイン63が設けら
れる。また主タンク21の側壁下部にも、廃油を
タンク外へ排出させるためのドレイン64が設け
られる。
本実施例の作用を説明する。
浮遊スカムを含んだ廃油は、廃油注入管51お
よび廃油流入管56を通つて主タンク21内に供
給され、また連通管32へ流入する。主タンク2
1内における廃油の液面が仕切壁25の上縁25
bの近傍に達すると、連通管32へ流入する廃油
の液面も調整カツプ34に達し、余剰液は調整カ
ツプ34から溢流して、24により主タンク21
内の液面は調整カツプ34の上縁部と略同じ高さ
に制御される。
主タンク21内において、スカムSは液面まで
浮上し、掻寄せ機構41のブレード44により仕
切壁25側へ掻寄せられ、回収タンク24のスカ
ム回収部28内に掻落とされる。この掻落とされ
たスカムには油分も混合しており、この油分はフ
イルタ部材26を通過して油回収部27へ流入
し、還流管54および廃油流入管56を通つて主
タンク21へ還流する。一方、回収タンク24内
の浮遊スカムSはフイルタ部材26により遮断さ
れてスカム回収部28内に保持され、開閉弁61
を開弁させることにより排出管62からタンク外
へ排出される。スカム回収部28内のスカムには
微量のスラツジも混入されていることがある。こ
のスラツジは沈降してスカム回収部28の底部に
集合し、ドレイン63からタンク外へ排出され
る。
ここで、廃油注入管51から主タンク21への
廃油注入を停止させるとともに掻寄せ機構41の
みを稼動させるようにすると、油回収部27内の
油分が還流管54を介して主タンク21へ還流
し、主タンク21内の液面からほとんどのスカム
が除去される。そして回収タンク24内のスカム
は濃縮されてそのスカム割合は95%以上にも達す
るようになる。しかしてスカムの効率的な除去が
達成される。
次に、ボルトメーカーマシンの潤滑油(商品
名、サルクラツトY−50A)と型潤滑油(商品
名、サルクラツトX550)の混合廃油から浮遊ス
カムを除去する実験の結果を示す。この実験は第
1図に示す本実施例のタンク、第2図の従来のタ
ンク、および第3図の従来のタンクに、それぞれ
混合廃油を注入し、浮遊スカムの膜厚を種々変化
させて行ない、スカム回収液におけるスカムの割
合、およびタンク内の液面におけるスカムの除去
状況を測定し、これらを比較した。
実験条件として、タンクの寸法は、幅750mm、
長さ1150mm、高さ1200mm、スカムの回収時間は10
分間、またスカム成分は油脂変質物とカーボンと
ボンデ粕とが混合したものであり、第2図の従来
タンクにおいてスカム回収管14は管径40Aであ
つて第4図に示されるように液面から40mm下方に
取付けられ、第3図の従来タンクにおいてフロー
トサクシヨン18の管径は40Aであつて第4図に
示されるように液面の下方100mmの範囲に設けら
れる。
スカム回収液におけるスカムの割合は、第5図
に示されるように、浮遊スカムの膜厚が厚くなる
ほど大きくなる。そして、第2図の従来例の場
合、破線Aのように膜厚が約30mmより厚くなると
スカム割合は約90%に達し、第3図の従来例の場
合、スカム割合は、一点鎖線Bのようにスカム膜
厚が約10mmを越えると急激に増加し、スカム膜厚
が約30mm以上になると約95%に達するが、第1図
に示す本実施例によると、実線Cで示されるよう
にスカム割合は、スカム膜厚が約1mm以下であつ
ても約80%に達し、スカム膜厚が約5mm以上にな
ると約95%になる。
またタンク液面におけるスカムの除去状況は、
第6図a,b,cに示されるような結果を示し
た。すなわち、第2図の従来例の場合、第6図b
に示されるようにスカム回収管14の近傍におけ
るスカムSのみが除去され、スカムSの除去割合
は20%〜30%であり、第3図の従来例の場合、第
6図cに示されるようにフロートサクシヨン18
の近傍におけるスカムSのみが除去され、スカム
の除去割合は40%〜50%である。一方、第1図の
本実施例によると、第6図aに示されるようにス
カムSは液面全体にわたつて除去され、スカムの
除去割合は90〜95%である。
しかして本実施例によれば、スカムの性状に拘
らず、またスカムの膜厚が薄くてもタンク内の液
表面に浮遊するスカムを効率よく除去することが
できる。そしてスカム回収液におけるスカム割合
が大きくなり、この回収液に含まれる油分が少な
くなる。このようにスカムがほぼ完全に除去され
るため、油分は遠心分離あるいは過処理等の浄
油処理が容易となり、その油の再生利用のコスト
が低下する。また、回収油の量が増加するため、
浄油再生率が大幅に向上する。
〔考案の効果〕
以上のように本実施例によれば、スカムの膜厚
あるいは性質に拘らず、スカムを効率よく除去し
て油の回収率を改善し、ひいては浄油を安価かつ
効率的に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す断面図、第2
図は従来例を示す断面図、第3図は他の従来例を
示す断面図、第4図は実験状態を示す図、第5図
は浮遊スカムの膜厚の変化に対するスカムの割合
の変化を示すグラフ、第6図aは第1図の実施例
における液面のスカム除去状況を示す図、第6図
bは第2図の従来例における液面のスカム除去状
況を示す図、第6図cは第3図の従来例における
液面のスカム除去状況を示す図である。 21……主タンク、24……回収タンク、25
……仕切壁、25b……上縁、26……フイルタ
部材、27……油回収部、28……スカム回収
部、31……液面調整機構、32……連通管、4
1……掻寄せ機構、61……排出管。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 廃油を貯溜する主タンクと、連通管を介して上
    記主タンクに連通し、余剰液を溢流させて上記主
    タンクの液面高さ位置を調節する液面調整手段
    と、垂直方向に延びるフイルタ部材によりスカム
    回収部と油回収部に区画され、該スカム回収部が
    仕切壁の上縁を介して上記主タンクに連通する回
    収タンクと、上記主タンクの上に配設され、この
    主タンクの液面に沿つて移動し、液面上のスカム
    を上記スカム回収部に流入させる掻寄せ機構と、
    上記油回収部と主タンクを連通させる還流管と、
    上記スカム回収部に取付けられ、スカムを上記回
    収タンクの外部へ排出させる排出管とを備えるこ
    とを特徴とする浮遊スカム除去装置。
JP10899587U 1987-07-17 1987-07-17 Expired JPH0444162Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP10899587U JPH0444162Y2 (ja) 1987-07-17 1987-07-17

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JP10899587U JPH0444162Y2 (ja) 1987-07-17 1987-07-17

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JPS6417304U JPS6417304U (ja) 1989-01-27
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JP2001219002A (ja) * 2000-02-07 2001-08-14 Tc:Kk 液体分離装置
JP4641652B2 (ja) * 2001-05-07 2011-03-02 新日鐵住金ステンレス株式会社 洗浄液、圧延油の清浄化方法及び装置
JP4966827B2 (ja) * 2007-11-15 2012-07-04 株式会社日立製作所 液体処理装置及び液体処理方法

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