JP4966827B2 - 液体処理装置及び液体処理方法 - Google Patents
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Description
また、これらの液体処理装置及び方法では、モータで回転駆動する掻寄機が使用されているので、モータを駆動させるための電力が必要であり、電気代がかかるという問題点があった。
図1は、本発明の実施形態に係る液体処理装置及び液体処理方法を示すブロック図である。図2は、本発明の実施形態に係る液体処理装置及び液体処理方法を示す概略平面図である。
図1及び図2に示すように、液体処理装置Aは、懸濁物2を含む被処理液3から懸濁物2を分離し除去して処理液4を生成する処理を行う処理装置であり、回収器5に回収された懸濁物(スカム2a)2を、排出弁6を開弁することにより、処理槽1の槽外に排出する装置である。この液体処理装置Aは、それぞれ後記する供給流路12と、処理槽1と、上側仕切壁15と、下側仕切壁16と、回収器5と、排出流路11と、排出弁6と、スカム検出装置9と、制御装置8と、流出流路13と、を備えている。
被処理液3は、この被処理液3の液面に浮上させることが可能な懸濁物2を含んだ処理液4であり、例えば、家庭の生活排水や、工場の工業排水や、各種の洗浄に使用した洗浄液や、下水等の排水である。この被処理液3は、不図示の貯留槽等に貯留されてあって、適宜に供給流路12から処理槽1に供給されて懸濁物2(スカム2a)の除去が行われる。
処理液4は、被処理液3から懸濁物2が低減された液体である。
懸濁物2は、被処理液3に含まれている小さな物質(異物)であり、処理槽1内で泡状あるいはダマ状等になって浮上してスカム(浮遊物)2aとなるものである。懸濁物2は、液体処理装置Aにおいて、排出弁6の開弁時に、処理槽1内の被処理液3の液面から回収器5内に落下して排出流路11に流れ込むことによって、処理液4から分離されて処理槽1外に排出されるようになっている。
供給流路12は、処理槽1内に、被処理液3を供給する流路であり、例えば、配管からなる。供給流路12は、例えば、上流側が被処理液3の供給源(図示せず)の供給管口に接続され、下流側が処理槽1の上流槽部1a上の液面より高い位置に配置されている。
処理槽1は、供給流路12から送られてくる被処理液3を貯留するための槽であり、例えば、外面が直方体に形成されて、上端部が蓋体1dによって閉塞されている。処理槽1には、前記供給流路12と、上側仕切壁15と、下側仕切壁16と、回収器5と、カバー部材10と、排出流路11と、スカム検出装置9と、流出流路13と、が設けられている。この処理槽1は、前記上側仕切壁15と下側仕切壁16とによって処理槽1内の被処理液3が上流槽部1aから中流槽部1b、下流槽部1cへと流れるように部分的に複数(3つ)に区切られている。
上側仕切壁15は、処理槽1内の上層部分を上流槽部1aと、それ以外の中流槽部1b及び下流槽部1cとに分離して区分けするための平板状の仕切板である。上側仕切壁15は、処理槽1内に垂下した状態に設けられた供給流路12の開口端より下流側に垂直に設置されて、左右両端部が処理槽1の内壁1eに固定されている。上側仕切壁15は、上端部が、処理槽1内の被処理液3の液面より高い位置に設置され、下端部が、処理槽1の内底より高い位置に設置されて、左右端部が処理槽1の内壁1e(図2参照)に固定されている。つまり、上側仕切壁15は、供給流路12によって上流槽部1aの上に供給された被処理液3が、上流槽部1aの底面側に向けて流れるように仕向けるための部材である。
下側仕切壁16は、上流槽部1aの底面側に流れた被処理液3を中流槽部1bの液面側に浮上させるための平板状の仕切板であり、中流槽部1bと下流槽部1cとの間の被処理液3内に没入した状態に立設されている。下側仕切壁16は、上端部が被処理液3内に没入する高さの位置に設置され、下端部が処理槽1の底面に垂直に固定されて、左右両端部が処理槽1の内壁1eに固定されている。下側仕切壁16は、処理槽1内の下層部分を上流側トラフ部1gと、下流側トラフ部1hとに分離して区分けするための板部材であり、処理槽1内を側面視して、上流槽部1aの上層から下層へ流れるように供給された被処理液3を上層へ浮上させた後に、下流槽部1cの下層へと流れるようにさせている。
回収器5は、処理槽1内の被処理液3の液面に浮上した懸濁物2(スカム2a)を回収するためのものであり、処理槽1内の被処理液3の液面の周囲を囲むと共に、内壁1e及び上側仕切壁15の壁面の被処理液3の液面に略沿うように水平に設置された樋状の部材からなる。回収器5は、例えば、縦断面視して円弧形状に形成されて、基端部が内壁1e及び上側仕切壁15に固定されて内壁面1fに接して設けられ、先端部が内壁1e及び上側仕切壁15から処理槽1の内側方向に突出して設けられて、上方部が開口し、先端側の上端部に堰部5bを有している。回収器5は、外面5cが処理槽1内の被処理液3に浸った状態に設置されて、液面から溢れて堰部5bを乗り越えて内面5d側に流入したスカム2aが排出流路11に流れるように樋状の流路を形成している。回収器5は、内底がスカム2aの回収時の液面より下方に設置されて、回収器5の内面5d側に落下したスカム2a及び被処理液3が、水頭差によって下流側に接続された排出流路11側に流れるように設けられている。
堰部5bは、スカム2aが回収器5内に落下する部位であり、上端面が被処理液3に液面と同じか、あるいは僅かに鉛直方向の下方に位置した部位になるように設けられている。
排出流路11は、回収器5内からスカム2aを排出するための配管であり、例えば、上流側が回収器5に接続され、下流側がスカム2aを廃棄したり、一時的に貯留させたりするための廃棄槽(図示せず)等に接続されている。
また、排出流路11には、回収器5毎にそれぞれ取り付けてもよい。この場合は、処理槽1の両側に排出流路11をそれぞれ設けてもよい。なお、排出流路11を複数の回収器5で共通に用いる場合には、水平方向の流路が排出先(下流方向)に向けて低くなるよう傾斜させて取り付けることが好ましい。
排出弁6は、排出流路11を開閉するための弁であり、排出流路11の適宜な位置に設置されている。排出弁6は、例えば、制御装置8からの制御信号で駆動して開弁する電磁弁からなる。
スカム検出装置9は、被処理液3の液面に浮上した懸濁物(スカム2a)2を検出する装置であり、例えば、フロートスイッチや超音波等による一種の液位センサからなる。スカム検出装置9は、回収器5内に貯留した被処理液3の液面に蓄積した懸濁物(スカム2a)2の蓄積高さが所定の高さH以上に達すると、検出用の可動接点(図示せず)が固定接点(図示せず)に接触してONとなり、スカム2aが所定のスカム嵩まで蓄積したことを電気信号(スカム液位信号)で制御装置8に発して知らせるようになっている。スカム検出装置9は、回収器5内のスカム2aの高さが所定の高さHになったときに、可動接点が液位の変化で連動して固定接点に接触するように設置されている。そのスカム検出装置9は、制御装置8を介して排出弁6に電気的に接続されている。
制御装置8は、排出弁6の弁体を開閉させるための装置であり、スカム検出装置9からのスカム液位信号を受けてから排出弁6を所定時間T(図4参照)開弁させる制御信号を排出弁6に発するタイマー機能を備えている。また、制御装置8は、スカム2aが所定の高さH以下のときには排出弁6を閉弁させるOFF信号を発するように構成されている。制御装置8は、電源(図示せず)に電気的に接続されている。
流出流路13は、処理槽1内の被処理液3から懸濁物2が浮上して分離した処理液4を処理槽1から流出させて適宜な場所へ送るための配管である。流出流路13は、上流側端部が、下流槽部1cの排出流路11より下側の中層部分の内壁1eに接続され、下流側端部が、例えば、処理液4を再利用するために一時的に貯留させる貯留タンク等に接続されている。
なお、処理液4を流出流路13によって水頭差で排出する場合には、流出流路13を少なくとも回収器5の上面より低い位置に設けることが好ましい。流出流路13の上流側は、被処理液3の液面より下方の内壁1eに設置されてあればよい。
次に、図3及び図4を主に参照しながら本発明の実施形態に係る液体処理装置及び液体処理方法の作用を説明する。
図3は、本発明の実施形態に係る液体処理装置及び液体処理方法の工程を示す図であり、(a)は排出弁を閉弁したときの状態を示す説明図、(b)はスカムが肥大化したときの状態を示す説明図、(c)はスカムがスカム回収器に落下した状態を示す説明図、(d)はスカムが排出流路へ排出されたときの状態を示す説明図である。図4は、本発明の実施形態に係る液体処理装置及び液体処理方法を示す図であり、(a)は回収器による回収スカム量の変化を示すグラフ、(b)は排出弁の弁体が開弁するタイミングを示すタイミングチャートである。
そして、回収器5内のスカム2aの回収スカム量が所定量となる高さHまで蓄積されるとスカム検出装置9がONしてスカム2aが所定量まで貯留したことを検出し、制御装置8へスカム検出信号を送り、その制御装置8が排出弁6を所定時間T開弁させる(図4(b)参照)。
制御装置8は、スカム検出装置9のスカム検出信号を受けてから所定時間T(図4(b)参照)経過後に、排出弁6を閉弁させるOFF信号を送り、排出弁6が閉弁される。この場合、所定時間Tは、回収器5に蓄積したスカム2aが全て排出される時間に設定するとよい。
また、回収器5は、処理槽1の内壁面1fに設置されていることによって、被処理液3の液面に処理槽1の内壁面1fが接することがないので、内壁面1fにスカム2aが付着して蓄積するのを回避することができる。その結果、液体処理装置Aにおける清掃作業の回数を大幅に削減することができる。
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、その技術的思想の範囲内で種々の改造及び変更が可能であり、本発明はこれら改造及び変更された発明にも及ぶことは勿論である。
次に、図5及び図6を参照して、本発明に係る液体処理装置及び液体処理方法の第1変形例を説明する。
図5は、本発明に係る液体処理装置及び液体処理方法の第1変形例を示すブロック図である。図6は、本発明に係る液体処理装置及び液体処理方法の第1変形例を示す概略平面図である。以下、図1〜図4に示した実施形態に係る液体処理装置及び液体処理方法と同一機能を有する部材には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
この場合、回収器5Bは、図5及び図6に示すように、処理槽1の内壁面1f及び上側仕切壁15の表裏面に接触する状態に直接設置された壁側回収部5Baに加え、さらに壁面のない処理槽1の中心付近にも中側回収部5Beが設置されている。
このように、スカム2aの液面における滞留時間が長くなった場合には、スカム2aが腐敗・変質して処理液4の液質に影響を与えたり、あるいは、スカム2aが固化して堰部5Bbに付着して回収器5Bへ落下し難くなったりするおそれがある。
次に、図7及び図8を参照して、本発明に係る液体処理装置及び液体処理方法の第2変形例を説明する。図7は、本発明に係る液体処理装置及び液体処理方法の第2変形例を示すブロック図であり、処理槽1内の液位を増加させてスカムを排出させるときの状態を示す。図8は、本発明に係る液体処理装置及び液体処理方法の第2変形例を示す概略平面図である。図9は、本発明に係る液体処理装置及び液体処理方法の第2変形例の処理工程を示す工程図であり、(a)は排出弁を閉弁したときの状態を示す説明図、(b)はスカムが肥大化したときの状態を示す説明図、(c)は回収弁が閉弁してスカムがスカム回収器に落下した状態を示す説明図、(d)はスカムを排出流路へ排出したときの状態を示す説明図である。
この場合、流出流路13Cには、前記実施形態の流出流路13と同様に、上流側端部を処理槽1の下流槽部1cの内壁1eに接続し、下流側端部を処理液4の排出先(図示せず)に接続し、その途中にこの流出流路13Cを開閉する回収弁7Cが設けられている。
回収弁7Cは、前記実施形態の排出弁6と同様に、制御装置8の駆動信号によって弁体が開閉する電磁弁からなり、制御装置8を介してスカム検出装置9,9Cに電気的に接続されている。
スカム検出装置9,9Cは、スカム2aのスカム嵩がそれぞれ設定した所定の高さHになるとONして、スカム検出信号を制御装置8に送り、排出弁6及び回収弁7Cを駆動させて開弁されるようになっている。
スカム検出装置9は、前記実施形態と同じである。スカム検出装置9Cは、処理槽1内の下流槽部1cまたは中流槽部1bの被処理液3の液面に肥大化して積層したように高くなったスカム2aを検出するセンサであり、処理槽1の内壁1e及び上側仕切壁15から離れた被処理液3の上方の蓋体1dに設置されている。
まず、図9(a)に示すように、排出弁6が閉弁され、回収弁7Cが開弁された液体処理装置Cの処理槽1の上流槽部1aに、被処理液3が供給流路12によって供給される。その供給流路12から処理槽1内に供給される被処理液3の貯留量の増加に伴って液位が上昇し、液面も徐々に高くなると共に、液面にスカム2aが蓄積される。このとき、回収弁7が開弁しているので、液位が流出流路13Cの基端部より高くなると、下流槽部1cのスカム2aが浮上して分離した処理液4が回収弁7Cを通って流出流路13Cから処理槽1外に排出される。
図9(c)に示すように、回収器5に連通している排出流路11が排出弁6によって塞がれていることにより、回収器5内にはスカム2aが段々に増加する。そして、回収器5内のスカム2aが所定のスカム嵩に達すると、スカム検出装置9はスカム2aが所定量になったことを検出してスカム検出信号を制御装置8に送る。制御装置8は、スカム検出装置9からスカム嵩増加の信号を受けると、回収弁7Cに弁体を閉弁させる駆動信号を送り回収弁7Cを閉弁させる。その結果、処理槽1内の液位の上昇が速まり、スカム2aは、回収器5内へ落下するタイミングも速まり、さらに、回収器5内の回収スカム量が増加する。
次に、図10(a)〜(h)を参照して、本発明に係る液体処理装置及び液体処理方法の第3変形例を説明する。図10は、本発明に係る液体処理装置及び液体処理方法の第3変形例を示す図であり、(a)〜(h)は回収器の各々の変形例を示す概略部分断面図である。
回収器5D〜5Kは、この回収器5D〜5K内へ落下及び流入したスカム2aが排出流路11(図1参照)に流出せずに滞留することを回避する必要がある。このため、回収器5D〜5Kは、図10(a)、(b)、(e)、(f)に示すように内面5Dd,5Ed,5Hd,5Idが曲面、あるいは、図10(c)、(d)、(g)、(h)に示すように内面5Fd,5Gd,5Jd,5Kdが複数の平面で構成した樋状に形成されている。
さらに、図10(b)、(d)〜(h)に示すように、回収器5E,5G〜5Kの外面5Ec,5Gc,5Hc,5Ic,5Jc,5Kcと処理槽1の内壁面1fと連結部分の接触角θが鋭角部分にスカム付着防止部材17を設置して、その接触角θを90度以上にする。このようにしたことにより、回収器5D〜5Kの外面5Dc,5Ec,5Fc,5Gc,5Hc,5Ic,5Jc,5Kcに被処理液3が含む懸濁物2が液面に浮上する際に、回収器5D〜5Kに付着して滞留・蓄積して肥大化するのを回避することができ、回収器5D〜5Kを浄化する清掃作業を行う回数を大幅に削減できる。
次に、図11(a)〜(e)を参照して、本発明に係る液体処理装置及び液体処理方法の第4変形例を説明する。図11は、本発明に係る液体処理装置及び液体処理方法の第4変形例を示す図であり、(a)〜(e)は回収器における堰部の各々の変形例を示す概略部分断面図である。
また、略V字状の堰部5Lb(図11(a)参照)、山状の堰部5Mb(図11(b)参照)、傾斜面状の堰部5Nb(図11(c)参照)、連山状の堰部5Ob(図11(d)参照)、波状の堰部5Pb(図11(e))に形成すれば、堰部5Lb,5Mb,5Nb,5Ob,5Pb上の液面に流れを生じさせてスカム2aの回収器5L〜5Pへの流動性が促進されて、スカム2aがさらに回収器5L〜5P内へ入り込み易くなり、液体処理装置Dのスカム処理効率を向上させることができる。
次に、図12を参照して、本発明に係る液体処理装置及び液体処理方法の第5変形例を説明する。図12は、本発明に係る液体処理装置及び液体処理方法の第5変形例を示す概略平面図である。
前記実施形態の液体処理装置Aの回収器5(図1参照)の上部には、図12に示すように、被処理液3から懸濁物2が分離された処理液4を注水する注水流路14の端部14a,14b、または、被処理液3を供給する供給流路12の端部12a,12bを配置してもよい。
前記第2変形例に係る液体処理装置及び液体処理方法におけるスカム検出装置9,9Cは、なくてもよい。この場合には、回収弁7Cの動作をタイマーで制御するようにすればよい。すなわち、図9における制御装置8からの回収弁7Cを駆動させる信号を、タイマーで設定した時間ごとに発信して適宜に開弁させるようにしてもよい。このようにしても、前記第2変形例と同様な作用効果を得ることができる。
1f 内壁面
2 懸濁物
2a スカム
3 被処理液
4 処理液
5,5A〜5P 回収器
5Ba 壁側回収部
5Be 中側回収部
5b,5Lb,5Mb,5Nb,5Ob,5Pb 堰部
5c 外面
6 排出弁
7C 回収弁
8 制御装置
9 スカム検出装置
11 排出流路
12 供給流路
12a,12b,14a,14b 端部
13 流出流路
14 注入流路
15 上側仕切壁
16 下側仕切壁
17 スカム付着防止部材
A,B,C,D 液体処理装置
θ 接触角
Claims (11)
- 被処理液を貯留する処理槽と、
前記処理槽に、前記被処理液を供給する供給流路と、
前記処理槽の内壁面に設けられると共に、前記被処理液に含まれた懸濁物の回収時の液面より下方に設置され、前記被処理液の液面に浮上した前記懸濁物を回収する回収器と、
前記回収器から前記懸濁物を排出する排出流路と、
前記排出流路を開閉する排出弁と、を備え、前記懸濁物を含む前記被処理液から前記懸濁物を分離する処理を行う液体処理装置において、
前記回収器は、前記処理槽の前記内壁面に接して設置された壁側回収部と、
前記懸濁物が当該回収器内に落下する際に乗り越える堰部と、を備え、
前記処理槽は、当該処理槽内の上層部分を上流側と下流側とに区分けし、上端部上流側の側面及び上端部下流側の側面に前記堰部を設けた上側仕切壁と、
前記上側仕切壁で区分けられた前記処理槽の前記下流側の被処理液の液面より下方の内壁に設けられた流出流路と、を備え、
前記処理槽内の前記被処理液上に浮上した前記懸濁物は、前記排出弁を開弁することにより、前記回収器内に落下して前記排出流路に流れ込むことによって前記処理槽外に排出され、
前記供給流路の前記被処理液は、前記処理槽の前記上流側の上流槽部に供給されて、当該被処理液から懸濁物が浮上して分離され、前記上側仕切壁で区分けられた前記処理槽の前記下流側へ流れた処理液を前記流出流路から前記処理槽外に流出されることを特徴とする液体処理装置。 - 前記処理槽は、前記上側仕切壁によって下流側に区分けされた当該処理槽内の下層部分を中流槽部と下流槽部とに区分けする下流側仕切壁を備えていることを特徴とする請求項1に記載の液体処理装置。
- 前記処理槽内の前記下流側仕切壁の上方には、当該下流側仕切壁に沿って前記中流槽部と前記下流槽部との間の位置に設置された中側回収部を備えていることを特徴とる請求項2に記載の液体処理装置。
- 前記回収器は、当該回収器に落下した前記懸濁物を前記排出流路へ送る流路を形成し、
前記壁側回収部は、前記回収器の外面と、前記処理槽の前記内壁面とでなす接触角が直角以上になるように、前記回収器の外面と前記処理槽の前記内壁面との連結部分の下側にスカム付着防止部材を設けたことを特徴とする請求項2または請求項3に記載の液体処理装置。 - 前記流出流路には、前記被処理液から前記懸濁物が浮上して分離した処理液を当該処理槽から流出させることを許可する回収弁が設けられ、
前記回収器は、前記処理槽の内壁面の上部に設けられ、
前記懸濁物は、前記流出流路を開閉する前記回収弁を閉弁させて、前記供給流路から前記処理槽内に供給される被処理液の貯留量の増加に伴って処理液の液位の上昇と共に浮上して前記回収器内に落下し、前記排出流路から排出されることを特徴とする請求項1に記載の液体処理装置。 - 前記回収器内には、貯溜した前記被処理液の液面に蓄積した前記懸濁物の蓄積高さを検出するスカム検知装置が配置され、
前記スカム検出装置は、前記回収器内の前記被処理液の液面に蓄積した前記懸濁物の蓄積高さが予め設定した所定の高さ以上に達するとONして、前記排出弁及び前記回収弁を開弁させることを特徴とする請求項5に記載の液体処理装置。 - 前記上側仕切壁で区分けられた前記処理槽の前記下流側を、さらに、下流側仕切壁で区分けられた中流槽部と下流槽部とにおいて、
前記下流槽部または前記中流槽部には、前記被処理液の液面より高い位置に設置された第1スカム検出装置と、
前記回収器から離れた被処理液の液面の上方に配置された第2スカム検出装置と、が設けられ、
前記第1スカム検出装置及び第2スカム検出装置は、前記被処理液の液面に蓄積した懸濁物の蓄積高さが、予めそれぞれ設定した所定の高さ以上に達するとONして、前記排出弁及び前記回収弁を開弁させることを特徴とする請求項5に記載の液体処理装置。 - 前記供給流路は、前記被処理液を前記回収器に送る分岐流路を有し、
前記分岐流路の下流側端部は、前記処理槽に内設された前記上側仕切壁で区切られた前記上流側の上流槽部の上部に配置された前記回収器の内部と、
前記中流槽部の上部に配置された前記回収器の内部と、
に沿って注水されるように設置されていることを特徴とする請求項2に記載の液体処理装置。 - 前記流出流路は、被処理液を前記回収路に戻す注水流路を有し、
前記注水流路の下流側端部は、前記上流槽部の上部に配置された前記回収器の内部と、
前記処理槽に内設された前記上側仕切壁で区切られた下流槽部の上部に配置された前記回収器の内部と、
に沿って注水されるように設置されていることを特徴とする請求項5に記載の液体処理装置。 - 懸濁物を含む被処理液を貯留する処理槽と、
前記処理槽に、前記被処理液を供給する供給流路と、
前記処理槽の内壁面に設けられると共に、前記被処理液に含まれた懸濁物の回収時の液面より下方に設置され、前記被処理液の液面に浮上した前記懸濁物を回収する回収器と、
前記処理槽の前記内壁面に接して設置された壁側回収部と、
前記懸濁物が前記回収器内に落下する際に乗り越える堰部と、
前記処理槽内の上層部分を上流側と下流側とに区分けし、上端部上流側の側面及び上端部下流側の側面に前記堰部を設けた上側仕切壁と、
前記回収器から前記懸濁物を排出する排出流路と、
前記排出流路を開閉する排出弁と、を備えた液体処理装置によって、前記被処理液から前記懸濁物を分離する液体処理方法であって、
前記処理槽内の前記被処理液上に浮上した前記懸濁物は、前記排出弁を開弁することにより、前記回収器内に落下して前記排出流路に流れ込むことによって前記処理槽外に排出され、
前記供給流路の前記被処理液は、前記処理槽の前記上流側の上流槽部に供給されて、当該被処理液から懸濁物が浮上して分離され、前記上側仕切壁で区分けられた前記処理槽の前記下流側へ流れた処理液の液面より下方の内壁に設けられた流出流路から前記処理槽外に流出されることを特徴とする液体処理方法。 - 前記流出流路から流出した被処理液は、前記流出流路から分離した注水流路を経由し、
前記上流槽部の上部に配置された前記回収器の内部と、
前記処理槽に内設された前記上側仕切壁で区切られた下流槽部の上部に配置された前記回収器の内部と、
に戻されることを特徴とする請求項10に記載の液体処理方法。
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