JP3303081B2 - 金属ストリップ脱脂洗浄水処理方法及び装置 - Google Patents
金属ストリップ脱脂洗浄水処理方法及び装置Info
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は鋼板等の金属ストリップ
を脱脂洗浄した水を処理するための方法及び装置に関す
る。
を脱脂洗浄した水を処理するための方法及び装置に関す
る。
【０００２】鋼板等金属ストリップを脱脂洗浄した水に
は、油，スカム及びスラッジの他に、ストリップパスラ
インのブラシロールによるブラッシングで生じた繊維屑
が含まれている。そして、ストリップパスラインからの
脱脂洗浄水の排出量は相当多量である。
は、油，スカム及びスラッジの他に、ストリップパスラ
インのブラシロールによるブラッシングで生じた繊維屑
が含まれている。そして、ストリップパスラインからの
脱脂洗浄水の排出量は相当多量である。
【０００３】
【従来の技術】油，スラッジ，繊維屑という、採用すべ
き処理方策が異なる除去対象物を混在，含有する上に大
量のこの種の水を合目的の下に処理する方策は未だ開発
されていない。
き処理方策が異なる除去対象物を混在，含有する上に大
量のこの種の水を合目的の下に処理する方策は未だ開発
されていない。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、金属
ストリップ脱脂洗浄水を合目的の下に処理でき、併せて
所要の効能を持つ脱脂洗浄用水の保有も合目的の下にな
し得る方法及び装置を開発するにある。
ストリップ脱脂洗浄水を合目的の下に処理でき、併せて
所要の効能を持つ脱脂洗浄用水の保有も合目的の下にな
し得る方法及び装置を開発するにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明に係る金属ストリ
ップ脱脂洗浄水処理方法は、内部を竪のＵ形流路とした
一次処理槽に、金属ストリップ脱脂洗浄排水を該槽の下
向き流れ流路側から入れ、該槽の上向き流れ流路の上側
から当該上側に設けた繊維除去ストレーナを経て取り出
し、二次処理槽に貯留してスラッジを沈降分離させ、オ
ーバフロー型でオーバフロー縁が二次処理槽の液面高さ
に位置して該液に浮かぶスキマで二次処理槽液面上の
油，スカムを除去する仕様の水処理を行うと共に、前記
二次処理槽内部の水を少量ずつ排出しつつ、その排水量
に見合う量の新たな脱脂洗浄用水を二次処理槽に補給す
ることを特徴としている。
ップ脱脂洗浄水処理方法は、内部を竪のＵ形流路とした
一次処理槽に、金属ストリップ脱脂洗浄排水を該槽の下
向き流れ流路側から入れ、該槽の上向き流れ流路の上側
から当該上側に設けた繊維除去ストレーナを経て取り出
し、二次処理槽に貯留してスラッジを沈降分離させ、オ
ーバフロー型でオーバフロー縁が二次処理槽の液面高さ
に位置して該液に浮かぶスキマで二次処理槽液面上の
油，スカムを除去する仕様の水処理を行うと共に、前記
二次処理槽内部の水を少量ずつ排出しつつ、その排水量
に見合う量の新たな脱脂洗浄用水を二次処理槽に補給す
ることを特徴としている。
【０００６】後に説明する理由によって、上記方法にお
ける新たな脱脂洗浄用水を二次処理槽に補給する様式
は、当該用水の調製に充てられる主剤としての洗剤を、
それに必要な成分の別に原液で所要量二次処理槽に送り
込む仕様の下に調製し、これに併せて該槽に水を所要量
供給する仕様であることが好ましい。
ける新たな脱脂洗浄用水を二次処理槽に補給する様式
は、当該用水の調製に充てられる主剤としての洗剤を、
それに必要な成分の別に原液で所要量二次処理槽に送り
込む仕様の下に調製し、これに併せて該槽に水を所要量
供給する仕様であることが好ましい。
【０００７】本発明に係る金属ストリップ脱脂洗浄水処
理装置は、内部を竪のＵ形流路とし、その上向き流れ流
路の上側に繊維除去ストレーナを設けた一次処理槽と、
オーバフロー型でオーバフロー縁が内部液面高さに位置
して内部の液に浮かぶスキマを具有する、且つ内部の液
を少量ずつ排出される二次処理槽を備え、一次処理槽に
二次処理槽を前記ストレーナを介して連通し、該二次処
理槽に、当該槽よりの排水量に見合う量で新たな脱脂洗
浄用水を送り出す脱脂洗浄用水補給装置を接続したこと
を特徴としている。
理装置は、内部を竪のＵ形流路とし、その上向き流れ流
路の上側に繊維除去ストレーナを設けた一次処理槽と、
オーバフロー型でオーバフロー縁が内部液面高さに位置
して内部の液に浮かぶスキマを具有する、且つ内部の液
を少量ずつ排出される二次処理槽を備え、一次処理槽に
二次処理槽を前記ストレーナを介して連通し、該二次処
理槽に、当該槽よりの排水量に見合う量で新たな脱脂洗
浄用水を送り出す脱脂洗浄用水補給装置を接続したこと
を特徴としている。
【０００８】後に説明する理由によって、上記処理装置
における脱脂洗浄用水補給装置は、次の構成のものであ
ることが好ましい。
における脱脂洗浄用水補給装置は、次の構成のものであ
ることが好ましい。
【０００９】新たな用水の調製に充てられる主剤として
の洗剤を、それに必要な成分の別に原液で貯留した槽、
当該各成分原液の槽から原液を二次処理槽に送る給液
管、及び水を二次処理槽に送る給水管を具有し、該給液
管及び給水管に、それら管で二次処理槽に供給される各
原液，水を当該槽よりの排水量に見合う量に調製するた
めの制御器を設けたもの。
の洗剤を、それに必要な成分の別に原液で貯留した槽、
当該各成分原液の槽から原液を二次処理槽に送る給液
管、及び水を二次処理槽に送る給水管を具有し、該給液
管及び給水管に、それら管で二次処理槽に供給される各
原液，水を当該槽よりの排水量に見合う量に調製するた
めの制御器を設けたもの。
【００１０】
【実施例】本発明の実施態様例を示す図面を参照して、
本発明を説明する。
本発明を説明する。
【００１１】鋼板等金属スリップの脱脂洗浄処理工程Ａ
は、これに接続されて金属ストリップをブラシでブラッ
シングする工程を含め、図１にブロック図として概略的
に示されている。
は、これに接続されて金属ストリップをブラシでブラッ
シングする工程を含め、図１にブロック図として概略的
に示されている。
【００１２】本発明に係る水処理装置Ｉは、一次処理槽
１及び二次処理槽２を具備している。一次処理槽１は、
内部が竪のＵ形流路とされ、その上向き流れ流路１２の
上部に繊維除去ストレーナ１３が設けられている。二次
処理槽２は、オーバフロー型でそのオーバフロー縁が該
槽２の内部液面Ｌ高さに位置して当該内部液に浮かぶス
キマ２１を有する。一次処理槽１のＵ形流路の下向き流
れ流路１１の始端側に、上記ブラッシング工程・脱脂洗
浄工程Ａよりの排水管Ｂが接続されている。二次処理槽
２は一次処理槽１の流路１２とストレーナ１３を介して
連通されている。
１及び二次処理槽２を具備している。一次処理槽１は、
内部が竪のＵ形流路とされ、その上向き流れ流路１２の
上部に繊維除去ストレーナ１３が設けられている。二次
処理槽２は、オーバフロー型でそのオーバフロー縁が該
槽２の内部液面Ｌ高さに位置して当該内部液に浮かぶス
キマ２１を有する。一次処理槽１のＵ形流路の下向き流
れ流路１１の始端側に、上記ブラッシング工程・脱脂洗
浄工程Ａよりの排水管Ｂが接続されている。二次処理槽
２は一次処理槽１の流路１２とストレーナ１３を介して
連通されている。
【００１３】前記ストレーナ１３は、底側がグリッド型
でそのグリッド１３１が横断面台型隙き間型，上側が通
水型のハウジング１３２内に、小さな塊体の濾材例えば
直径が数ｍｍのボール濾材１３３が封鎖されたものを充
てるとよい。ストレーナ１３の当該構造を便宜上、特殊
グリッド型ということにする。これの例は、図２に示さ
れている。
でそのグリッド１３１が横断面台型隙き間型，上側が通
水型のハウジング１３２内に、小さな塊体の濾材例えば
直径が数ｍｍのボール濾材１３３が封鎖されたものを充
てるとよい。ストレーナ１３の当該構造を便宜上、特殊
グリッド型ということにする。これの例は、図２に示さ
れている。
【００１４】前記スキマ２１の浮き性は、該スキマ２１
をフロート２１４付きとすることにより付与すればよ
い。スキマ２１は、比重の異なる液に対し、オーバフロ
ー縁２１３を正確に液面高さに位置させるよう、スキマ
本体２１１にオーバフロー集液口部メンバー２１２をね
じ等により上下に微調整的に位置変更可能に結合したも
のが好ましい。これの例は、図３に示されている。スキ
マ２１は、その上下遊動を許すリング機構様の係留体２
１０で槽２に係留して、槽２１の水中に定置するのがよ
い。
をフロート２１４付きとすることにより付与すればよ
い。スキマ２１は、比重の異なる液に対し、オーバフロ
ー縁２１３を正確に液面高さに位置させるよう、スキマ
本体２１１にオーバフロー集液口部メンバー２１２をね
じ等により上下に微調整的に位置変更可能に結合したも
のが好ましい。これの例は、図３に示されている。スキ
マ２１は、その上下遊動を許すリング機構様の係留体２
１０で槽２に係留して、槽２１の水中に定置するのがよ
い。
【００１５】二次処理槽２は、適宜の手段例えば槽２の
排水管２２の排水弁２３による制御で、内部の液を少量
ずつ排出される。排水弁２３は、管２２に設けた排水量
積算計２２１からの信号で開度を調整される流量制御弁
を充てるとよい。
排水管２２の排水弁２３による制御で、内部の液を少量
ずつ排出される。排水弁２３は、管２２に設けた排水量
積算計２２１からの信号で開度を調整される流量制御弁
を充てるとよい。
【００１６】二次処理槽２には、脱脂洗浄用水補給装置
３が接続されている。該装置３は、適宜の手段で新たな
脱脂洗浄用水を槽２よりの排水量に見合う量で送り出す
型のものである。前記装置３は、次の構成のものを充当
するのがよい。それは、新たな脱脂洗浄用水の調製に充
てられる主剤としての洗剤を、それに必要な成分、例え
ばアルカリ液，洗浄適性調整剤の別に原液で貯留した槽
３１，３２、当該各成分原液の槽３１，３２から延びる
給液管３３，３４及び給水管３５を具有し、それら管３
３，３４，３５から送出される各原液，水を二次処理槽
２よりの排水量に見合う量に制御する制御器３６，３
７，３８を管３３，３４，３５に設けたものである。装
置３の当該構成を便宜上、用水特殊調製型ということに
する。管３３，３４，３５は二次処理槽２に接続されて
いる。管３４，３５は送液ポンプＰ1 ，Ｐ2 を有する。
必要に応じ、管３３，３４，３５の槽２に対する接続は
撹拌槽３９の介在下に行われる。制御器３６，３７，３
８は、管３３，３４，３５に設けた流量積算計３３１，
３４１，３５１よりの信号で開度を調整される流量制御
弁を充てればよい。２４は槽２に設けた流体熱媒型ヒー
タ、２５はその加熱調節器としての熱媒流量制御弁を示
す。
３が接続されている。該装置３は、適宜の手段で新たな
脱脂洗浄用水を槽２よりの排水量に見合う量で送り出す
型のものである。前記装置３は、次の構成のものを充当
するのがよい。それは、新たな脱脂洗浄用水の調製に充
てられる主剤としての洗剤を、それに必要な成分、例え
ばアルカリ液，洗浄適性調整剤の別に原液で貯留した槽
３１，３２、当該各成分原液の槽３１，３２から延びる
給液管３３，３４及び給水管３５を具有し、それら管３
３，３４，３５から送出される各原液，水を二次処理槽
２よりの排水量に見合う量に制御する制御器３６，３
７，３８を管３３，３４，３５に設けたものである。装
置３の当該構成を便宜上、用水特殊調製型ということに
する。管３３，３４，３５は二次処理槽２に接続されて
いる。管３４，３５は送液ポンプＰ1 ，Ｐ2 を有する。
必要に応じ、管３３，３４，３５の槽２に対する接続は
撹拌槽３９の介在下に行われる。制御器３６，３７，３
８は、管３３，３４，３５に設けた流量積算計３３１，
３４１，３５１よりの信号で開度を調整される流量制御
弁を充てればよい。２４は槽２に設けた流体熱媒型ヒー
タ、２５はその加熱調節器としての熱媒流量制御弁を示
す。
【００１７】必要に応じ、消泡剤槽４が管４１を通じ一
次処理槽１の下向き流れ流路１１に接続される。管４１
は送液ポンプＰ3 を有する。
次処理槽１の下向き流れ流路１１に接続される。管４１
は送液ポンプＰ3 を有する。
【００１８】ブラッシング工程・脱脂洗浄工程Ａからの
排水は、管Ｂを経て水処理装置Ｉの一次処理槽１の下向
き流れ流路１１始端側に流入する。この流入した水は、
槽１の上向き流れ流路１２へＵターンして入り、これを
上向きに流れる。このため水は、これら流路１１，１２
による竪のＵ形流路を然るべき狭さとすることにより、
一次処理槽１で乱流し、水に混入する繊維屑が集塊状と
なる。
排水は、管Ｂを経て水処理装置Ｉの一次処理槽１の下向
き流れ流路１１始端側に流入する。この流入した水は、
槽１の上向き流れ流路１２へＵターンして入り、これを
上向きに流れる。このため水は、これら流路１１，１２
による竪のＵ形流路を然るべき狭さとすることにより、
一次処理槽１で乱流し、水に混入する繊維屑が集塊状と
なる。
【００１９】流路１２より水は、該流路上側のストレー
ナ１３を上向きに流れて二次処理槽２に入り、その際、
繊維屑をストレーナ１３で除去される。この繊維屑除去
は、上記のように繊維屑が集塊状になっているため、効
果的になされる。
ナ１３を上向きに流れて二次処理槽２に入り、その際、
繊維屑をストレーナ１３で除去される。この繊維屑除去
は、上記のように繊維屑が集塊状になっているため、効
果的になされる。
【００２０】ストレーナ１３が前記特殊グリッド形の場
合、繊維屑の除去効果は向上する。即ち、この構成は、
ストレーナ１３が水を上向き流れで通過させる、換言す
るとゆっくりした流れで水を上昇させることに加えて、
濾材１３３が小さな塊体であって、濾材１３３の集りに
よる濾床を水をくねくねと上昇させることと共に、浮遊
繊維屑を底側グリッド１３１の下面に停留させて、浮遊
繊維屑が濾材１３３の集りによる濾床まで入り込むのを
防止するのに寄与する。しかもグリッド１３１の下面に
停留した浮上繊維屑は、ストレーナ１３に流入する水に
対する濾床として役立ち、浮上繊維屑がストレーナ１３
内の濾材に入り込むのを防ぐ前示効果はより高いものが
得られる。
合、繊維屑の除去効果は向上する。即ち、この構成は、
ストレーナ１３が水を上向き流れで通過させる、換言す
るとゆっくりした流れで水を上昇させることに加えて、
濾材１３３が小さな塊体であって、濾材１３３の集りに
よる濾床を水をくねくねと上昇させることと共に、浮遊
繊維屑を底側グリッド１３１の下面に停留させて、浮遊
繊維屑が濾材１３３の集りによる濾床まで入り込むのを
防止するのに寄与する。しかもグリッド１３１の下面に
停留した浮上繊維屑は、ストレーナ１３に流入する水に
対する濾床として役立ち、浮上繊維屑がストレーナ１３
内の濾材に入り込むのを防ぐ前示効果はより高いものが
得られる。
【００２１】二次処理槽２では、これに一次処理槽１よ
り流入した水が貯留され、該槽２液面上に浮いている
油，スカム等はスキマ２１で除去される。この場合、ス
キマ２１は、オーバフロー型でオーバフロー縁２１３が
槽２の液面Ｌ高さに位置して槽２内の液に浮かぶ型であ
るため、槽２内の水面に浮く油，スカム等は縁２１３を
オーバフローしてスキマ２１に捕集されるというよう
に、比重差で簡潔に槽２内の水と旨く分離される。油，
スカム等の当該分離は、スキマ２１の浮き性で槽２内水
面高さに自動追従して奏功される。スキマ２１に分離捕
集した油，スカムは適当な方法で系外に排出すればよ
い。水に含まれたスラッジ等は槽２内で沈降分離する。
り流入した水が貯留され、該槽２液面上に浮いている
油，スカム等はスキマ２１で除去される。この場合、ス
キマ２１は、オーバフロー型でオーバフロー縁２１３が
槽２の液面Ｌ高さに位置して槽２内の液に浮かぶ型であ
るため、槽２内の水面に浮く油，スカム等は縁２１３を
オーバフローしてスキマ２１に捕集されるというよう
に、比重差で簡潔に槽２内の水と旨く分離される。油，
スカム等の当該分離は、スキマ２１の浮き性で槽２内水
面高さに自動追従して奏功される。スキマ２１に分離捕
集した油，スカムは適当な方法で系外に排出すればよ
い。水に含まれたスラッジ等は槽２内で沈降分離する。
【００２２】こうして、油，スラッジ，繊維屑を混在，
含有する大量の金属ストリップ脱脂洗浄水を合目的の下
に処理することを得る。
含有する大量の金属ストリップ脱脂洗浄水を合目的の下
に処理することを得る。
【００２３】一方、上述の水処理を行うと共に、二次処
理槽２から内部の水を少量ずつ排出しながら、その排水
量に見合う量の新たな脱脂洗浄用水が装置３より槽２に
補給される。これによると、用水を槽２と金属ストリッ
プ脱脂洗浄工程Ａを循環させても、用水に汚れが累加す
ることがなく、また従来の循環仕様で用水を脱脂洗浄に
充てる即ち、槽２に相当するタンクに用水を貯留し、こ
れより脱脂洗浄工程に送り、その使用済み用水を同タン
クに回収し、これを用水が劣化するまで繰り返し、劣化
すると旧用水を新用水と入れ替えるという方式より用水
の汚れを相当軽度に抑えることができる。従って、従来
がタンクに実際上３０ｍ3 程度という大容量のものを必
要としたのに対し、本発明では槽２に５ｍ3 位の小容量
のものを用いて、所要の効能がある脱脂洗浄用水の保有
も合目的の下に得ることができる。 用水補給装置３が
前記の用水特殊調製型の場合、新たな脱脂洗浄用水の補
給も合目的の下になされる。詳しくは、次の如くであ
る。
理槽２から内部の水を少量ずつ排出しながら、その排水
量に見合う量の新たな脱脂洗浄用水が装置３より槽２に
補給される。これによると、用水を槽２と金属ストリッ
プ脱脂洗浄工程Ａを循環させても、用水に汚れが累加す
ることがなく、また従来の循環仕様で用水を脱脂洗浄に
充てる即ち、槽２に相当するタンクに用水を貯留し、こ
れより脱脂洗浄工程に送り、その使用済み用水を同タン
クに回収し、これを用水が劣化するまで繰り返し、劣化
すると旧用水を新用水と入れ替えるという方式より用水
の汚れを相当軽度に抑えることができる。従って、従来
がタンクに実際上３０ｍ3 程度という大容量のものを必
要としたのに対し、本発明では槽２に５ｍ3 位の小容量
のものを用いて、所要の効能がある脱脂洗浄用水の保有
も合目的の下に得ることができる。 用水補給装置３が
前記の用水特殊調製型の場合、新たな脱脂洗浄用水の補
給も合目的の下になされる。詳しくは、次の如くであ
る。
【００２４】槽２に供給される脱脂洗浄用水の主剤とし
ての洗剤に必要な成分は、成分別に原液で貯留した槽３
１，３２から槽２の排水量に見合う量に制御器３６，３
７による制御で調製され、水は制御器３８で所要量に調
節される。即ち、脱脂洗浄用水の主剤としての洗剤の各
成分が水も含め所要混合比に調製される形で調製され
て、槽２に投与される。これによると、槽２に脱脂洗浄
用水を常時、各成分比つまり洗浄力を一定に保って貯留
し、金属ストリップの脱脂洗浄を一定化し、一定品質の
ストリップが得られるし、ストリップパスラインの場
合、新，旧用水の入れ替えで当該パスラインを停止する
必要がない。また、油脂の種類，付着性，化学的変化等
の異なるストリップにも、肌理細かく且つ簡易に対応で
きる。加えて、洗浄排水の廃棄についての公害対策も簡
易化できる。
ての洗剤に必要な成分は、成分別に原液で貯留した槽３
１，３２から槽２の排水量に見合う量に制御器３６，３
７による制御で調製され、水は制御器３８で所要量に調
節される。即ち、脱脂洗浄用水の主剤としての洗剤の各
成分が水も含め所要混合比に調製される形で調製され
て、槽２に投与される。これによると、槽２に脱脂洗浄
用水を常時、各成分比つまり洗浄力を一定に保って貯留
し、金属ストリップの脱脂洗浄を一定化し、一定品質の
ストリップが得られるし、ストリップパスラインの場
合、新，旧用水の入れ替えで当該パスラインを停止する
必要がない。また、油脂の種類，付着性，化学的変化等
の異なるストリップにも、肌理細かく且つ簡易に対応で
きる。加えて、洗浄排水の廃棄についての公害対策も簡
易化できる。
【００２５】スキマ２１で槽２内の水と分離した油，ス
カム等は、処理槽５で水と再分離するとよい。その処理
槽５は、下端側開通型の竪仕切り５１の介在による比重
差利用による方式のものを充当できる。
カム等は、処理槽５で水と再分離するとよい。その処理
槽５は、下端側開通型の竪仕切り５１の介在による比重
差利用による方式のものを充当できる。
【００２６】
【発明の効果】上記のように、本発明は金属ストリップ
脱脂洗浄水を合目的の下に処理でき、併せて所要の効能
を持つ脱脂洗浄用水の保有も合目的の下になし得る方法
及び装置を開発することの課題を達成し得る。
脱脂洗浄水を合目的の下に処理でき、併せて所要の効能
を持つ脱脂洗浄用水の保有も合目的の下になし得る方法
及び装置を開発することの課題を達成し得る。
【図１】本発明に係る水処理装置の一例を示す模式図で
ある。
ある。
【図２】図１に示された装置における繊維除去ストレー
ナの拡大断面図を示す。
ナの拡大断面図を示す。
【図３】図１の装置におけるスキマのオーバフロー集液
口部メンバーの上下位置微調整構造の態様例を示す図面
である。
口部メンバーの上下位置微調整構造の態様例を示す図面
である。
Ａ 脱脂洗浄工程 １ 一次処理槽 １１ 同槽の下向き流れ流路 １２ 同槽の上向き流れ流路 １３ 繊維除去ストレーナ ２ 二次処理槽 ２１ スキマ １１ 排水管 ２３ 排水量制御器 ３ 脱脂洗浄用水補給装置 ３１ 脱脂洗浄用水調製用成分の原液槽 ３２ 同上用水調製用の他成分の原液槽 ３３，３４ 給液管 ３５ 給水管 ３６，３７ 給液管の流量制御器 ３８ 給水管の流量制御器
Claims (4)
- 【請求項１】 内部を竪のＵ形流路とした一次処理槽
に、金属ストリップ脱脂洗浄排水を該槽の下向き流れ流
路側から入れ、該槽の上向き流れ流路の上側から当該上
側に設けた繊維除去ストレーナを経て取り出し、二次処
理槽に貯留してスラッジを沈降分離させ、オーバフロー
型でオーバフロー縁が二次処理槽の液面高さに位置して
該液に浮かぶスキマで二次処理槽液面上の油，スカムを
除去する仕様の水処理を行うと共に、前記二次処理槽内
部の水を少量ずつ排出しつつ、その排水量に見合う量の
新たな脱脂洗浄用水を二次処理槽に補給することを特徴
とする金属ストリップ脱脂洗浄水処理方法。 - 【請求項２】 新たな脱脂洗浄用水を二次処理槽に補給
する様式が、当該用水の調製に充てられる主剤としての
洗剤を、それに必要な成分の別に原液で所要量二次処理
槽に送り込む仕様で調製し、これに併せて該槽に水を所
要量供給する仕様である請求項１記載の金属ストリップ
脱脂洗浄水処理方法。 - 【請求項３】 内部を竪のＵ形流路とし、その上向き流
れ流路の上側に繊維除去ストレーナを設けた一次処理槽
と、オーバフロー型でオーバフロー縁が内部液面高さに
位置して内部の液に浮かぶスキマを具有する、且つ内部
の液を少量ずつ排出される二次処理槽を備え、一次処理
槽に二次処理槽を前記ストレーナを介して連通し、該二
次処理槽に、当該槽よりの排水量に見合う量で新たな脱
脂洗浄用水を送り出す脱脂洗浄用水補給装置を接続した
ことを特徴とする金属ストリップ脱脂洗浄水処理装置。 - 【請求項４】 脱脂洗浄用水補給装置が、新たな用水の
調製に充てられる主剤としての洗剤を、それに必要な成
分の別に原液で貯留した槽、当該各成分原液の槽から原
液を二次処理槽に送る給液管、及び水を二次処理槽に送
る給水管を具有し、該給液管及び給水管に、それら管で
二次処理槽に供給される各原液，水を当該槽よりの排水
量に見合う量に調製するための制御器を設けたものであ
る請求項３記載の金属ストリップ脱脂洗浄水処理装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32801393A JP3303081B2 (ja) | 1993-12-24 | 1993-12-24 | 金属ストリップ脱脂洗浄水処理方法及び装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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| JP32801393A JP3303081B2 (ja) | 1993-12-24 | 1993-12-24 | 金属ストリップ脱脂洗浄水処理方法及び装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07180075A JPH07180075A (ja) | 1995-07-18 |
| JP3303081B2 true JP3303081B2 (ja) | 2002-07-15 |
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ID=18205544
Family Applications (1)
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| JP32801393A Expired - Fee Related JP3303081B2 (ja) | 1993-12-24 | 1993-12-24 | 金属ストリップ脱脂洗浄水処理方法及び装置 |
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| JP (1) | JP3303081B2 (ja) |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5334155B2 (ja) * | 2008-03-28 | 2013-11-06 | ダイハツ工業株式会社 | 処理液循環利用システム |
-
1993
- 1993-12-24 JP JP32801393A patent/JP3303081B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH07180075A (ja) | 1995-07-18 |
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