JPH0443909B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0443909B2
JPH0443909B2 JP57110335A JP11033582A JPH0443909B2 JP H0443909 B2 JPH0443909 B2 JP H0443909B2 JP 57110335 A JP57110335 A JP 57110335A JP 11033582 A JP11033582 A JP 11033582A JP H0443909 B2 JPH0443909 B2 JP H0443909B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
compound
general formula
formula
tert
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP57110335A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS591464A (ja
Inventor
Isao Kawamoto
Rokuro Endo
Masayuki Iwata
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sankyo Co Ltd filed Critical Sankyo Co Ltd
Priority to JP57110335A priority Critical patent/JPS591464A/ja
Publication of JPS591464A publication Critical patent/JPS591464A/ja
Publication of JPH0443909B2 publication Critical patent/JPH0443909B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は一般式 を有する強力な抗菌活性を有するペネム誘導体の
中間体として有用である新規なβ−ラクタム化合
物及びその製法に関するものである。 上記式中、R1は水素原子またはメチル基を示
し、R2は水酸基の保護基を示し、R3は弗素原子
で置換された直鎖または分岐状の低級アルキル基
を示す。 前記一般式()において、R2が示す水酸基
の保護基としては、例えばp−ニトロベンジルオ
キシカルボニル、o−ニトロベンジルオキシカル
ボニル、ベンジルオキシカルボニルのような置換
されてもよいベンジルオキシカルボニル基;アセ
チル、プロピオニル、ブチリルのような低級アル
カノイル基;トリエチルシリル、tert−ブチルジ
メチルシリル、ジフエニルtert−ブチルシリルの
ようなトリ低級アルキル若しくはジアリール低級
アルキルシリル基;メトキシメチル、1−エトキ
シエチル、1−メチル−1−メトキシエチル、2
−メトキシエトキシメチル、2,2,2−トリク
ロロエトキシメチルのような低級アルコキシ基若
しくはハロゲン原子で置換されてもよい低級アル
コキシ低級アルキル基;ベンゾイルオキシメチル
のようなアリールカルボニルオキシメチル基また
はエトキシカルボニル、n−プロポキシカルボニ
ル、イソブトキシカルボニル、2,2,2−トリ
クロロエトキシカルボニルのようなハロゲン原子
で置換されてもよい低級アルコキシカルボニル基
をあげることができるが、好適にはトリエチルシ
リル、tert−ブチルジメチルシリルまたはジフエ
ニルtert−ブチルシリル基であり、特に好適には
tert−ブチルメチルシリル基である。R3が示す弗
素原子で置換された直鎖または分岐状の低級アル
キル基としては、例えば2−フルオロエチル、3
−フルオロプロピル、1−フルオロ−2−プロピ
ル、4−フルオロブチル、1,3−ジフルオロ−
2−プロピル、2,2,2−トリフルオロエチル
のような弗素原子で置換された炭素数1乃至4個
の直鎖状または分岐状のアルキル基をあげること
ができるが、好適には2−フルオロエチル、3−
フルオロプロピルまたは1−フルオロ−2−プロ
ピル基である。 また前記一般式()において、好適には以下
に示す化合物をあげることができる。 (1) R1が水素原子であり、R2が水酸基の保護基
であり、R3が弗素原子1個で置換された直鎖
または分岐状の低級アルキル基である化合物。 (2) R1が水素原子であり、R2が水酸基の保護基
であり、R3が2−フルオロエチル、1−フル
オロ−2−プロピルまたは3−フルオロプロピ
ル基である化合物。 (3) R1が水素原子であり、R2がトリエチルシリ
ル基、tert−ブチルジメチルシリル基またはジ
フエニルtert−ブチルシリル基であり、R3が2
−フルオロエチル、1−フルオロ−2−プロピ
ルまたは3−フルオロプロピル基である化合
物。 (4) R1が水素原子であり、R2がジメチル−tert−
ブチルシリル基であり、R3が2−フルオロエ
チル、1−フルオロプロピルまたは3−フルオ
ロプロピル基である化合物。 また、本発明によつて得られる前記一般式
()を有する化合物においてはアゼチジノン環
の3及び4位に結合している置換分並びに側鎖
R1が水素原子の場合、式
【式】基(式 中、R2は前述したものと同意義を示す。)の不斉
炭素における配位によつて種々の立体異性体が存
在する。前記一般式()においては、これらの
異性体およびこれらの異性体の混合物がすべて単
一の式で示されているが、これにより本発明の記
載の範囲は限定されるものではない。しかしなが
ら、特に好適には3S,4R配位を有する化合物を
あげることができる。 近年耐性菌の著しい増加に伴ない、抗菌スペク
トルが広くしかも強い抗菌活性を有する化学治療
剤が広く望まれている。本発明者等は長年に亘
り、ペネム誘導体の合成とそれらの抗菌活性につ
いて鋭意研究を重ねた結果、前記一般式()で
表わされる新規な化合物がすぐれた抗菌活性を有
するペネム−3−カルボン酸誘導体の重要な合成
中間体であることをおよび従来の方法に比べ、収
率が著しく向上した化合物()の新規な合成方
法を見出して、本発明を完成するに到つた。 本発明に係る化合物(1)の類似化合物は、例えば
特開昭55−105686号公報に開示されているが、同
公報記載の方法(製造例A[])に従つて、反応
を行なつても、目的とする化合物(1)は得られなか
つた。 本発明によつて得られる前記一般式(1)を有する
化合物としては例えば以下に記載する化合物があ
げられる。 1 (3S,4R,5R)−3−(1−tert−ブチルジ
メチルシリルオキシエチル)−4−[(2−フル
オロエチルチオ)カルボノチオイルチオ]アゼ
チジン−2−オン 2 (3S,4R,5R)−3−(1−tert−ブチルジ
メチルシリルオキシエチル)−4−[(3−フル
オロプロピルチオ)カルボノチオイルチオ]ア
ゼチジン−2−オン 3 (3S,4R,5R)−3−(1−tert−ブチルジ
メチルシリルオキシエチル)−4−[(1−フル
オロ−2−プロピルチオ)カルボノチオイルチ
オ]アゼチジン−2−オン 4 (3S,4R,5R)−3−(1−アセトキシエチ
ル)−4−[(2−フルオロエチルチオ)カルボ
ノチオイルチオ]アゼチジン−2−オン 5 (3S,4R,5R)−3−(1−プロピオニルオ
キシエチル)−4−[(2−フルオロエチルチオ)
カルボノチオイルチオ]アゼチジン−2−オン 6 (3S,4R,5R)−3−(1−ブチリルオキシ
エチル)−4−[(2−フルオロエチルチオ)カ
ルボノチオイルチオ]アゼチジン−2−オン 7 (3S,4R,5R)−3−(1−エトキシカルボ
ニルオキシエチル)−4−[(2−フルオロエチ
ルチオ)カルボノチオイルチオ]アゼチジン−
2−オン 8 (3S,4R,5R)−3−(1−プロポキシカル
ボニルオキシエチル)−4−[(2−フルオロエ
チルチオ)カルボノチオイルチオ]アゼチジン
−2−オン 9 (3S,4R,5R)−3−(1−(2,2,2−
トリクロロエトキシカルボニルオキシ)エチ
ル]−4−[(2−フルオロエチルチオ)カルボ
ノチオイルチオ]アゼチジン−2−オン 10 (3S,4R,5R)−3−(1−p−ニトロベン
ジルオキシカルボニルオキシエチル)−4−
[(2−フルオロエチルチオ)カルボノチオイル
チオ]アゼチジン−2−オン 11 (3S,4R,5R)−3−(1−o−ニトロベン
ジルオキシカルボニルオキシエチル]−4−
[(2−フルオロエチルチオ)カルボノチオイル
チオ]アゼチジン−2−オン 12 (3S,4R,5R)−3−(1−イソブトキシカ
ルボニルオキシエチル)−4[(2−フルオロエ
チルチオ)カルボノチオイルチオ]アゼチジン
−2−オン 本発明の前記一般式()を有する化合物は以
下に示す方法によつて製造することができる。 上記式中、R1,R2およびR3は前述したものと
同意義を示し、R4はメチル、エチル、n−プロ
ピル、イソプロピル、n−ブチルのような直鎖若
しくは分岐状の低級アルキル基またはフエニルの
ようなアリール基を示すが、特に好適にはメチル
基である。R5はメチル、エチル、n−プロピル、
イソプロピル、n−ブチルのような低級アルキル
基を示すが、特に好適にはメチル基である。Mは
ナトリウム、カリウム、リチウムのようなアルカ
リ金属を示すが、特に好適にはナトリウムであ
る。Yは、アセトキシ、プロピオニルオキシのよ
うな低級アルカノイルオキシ基、メタンスルホニ
ル、エタンスルホニルのような低級アルカンスル
ホニル基、ベンゼンスルホニル、p−トルエンス
ルホニルのようなアリールスルホニル基または塩
素、臭素、沃素のようなハロゲン原子を示すが、
好適にはアセトキシ基、メタンスルホニル基また
は塩素原子である。さらに特に好適にはアセトキ
シ基である。 本発明の方法は一般式()を有する化合物と
一般式()を有する化合物を反応させ、一般式 R3SM () (式中、R3およびMは前述したものと同意義を
示す。)を有する化合物を反応液中、に製造し、
次いで得られた化合物()と二硫化炭素を反応
させ、一般式()を有する化合物を反応液中
に、製造し、さらに得られた化合物()と一般
式()を有する化合物を反応させ、目的化合物
()を製造するものである。 第1工程は化合物()から化合物()を製
造する工程で、不活性溶剤中、化合物()と化
合物()を反応させた後に二硫化炭素を反応せ
ることによつて達成されるが、好適には化合物
()と二硫化炭素共存下に、化合物()を少
量づつ添加することによつて実施することができ
る。 本工程に使用される不活性溶剤としては本反応
に関与しなければ特に限定されないが、メタノー
ル、エタノールのようなアルコール類またはエー
テル、テトラヒドロフランのようなエーテル類を
あげることができる。溶剤としてはアルコール類
を用いる場合は、通常アルコール残基と同一のア
ルコキシド誘導体()を用いる。反応温度は化
合物()および化合物()の安定性によつて
異なるが、通常−50℃乃至0℃であり、好適には
−30℃乃至−5℃である。反応時間は反応温度ま
たは原料化合物若しくは溶剤の種類によつて異な
るが化合物()を製造する段階では1分間乃至
10分間であり、化合物()を製造する段階では
数分間乃至数時間である。 反応終了後、本工程の目的化合物()は、取
り出すことなく、低温に保つたまま第2工程の反
応に用いられる。 第2工程は化合物()を製造する工程で、不
活性溶剤中、化合物()と化合物()を反応
させることによつて達成される。 使用される溶剤としては本反応に関与しないも
のなら特に限定されないが、好適には前記第一工
程と同様な溶剤が使用される。反応温度は通常−
50℃乃至室温付近であり、反応に要する時間は反
応温度または原料化合物若しくは溶剤の種類によ
つて異なるが、数分間乃至48時間である。 反応終了後、本工程の目的化合物()は常法
に従つて反応混合物から採取される。例えば反応
混合物に水と混和しない有機溶剤を加え、水洗
後、溶剤を留去することによつて得られる。得ら
れた目的化合物は必要ならば常法、例えば再結
晶、再沈澱またはクロマトグラフイーなどによつ
て更に精製することができる。 本発明の前記一般式()を有する化合物から
以下に示す方法に従つてすぐれた抗菌活性を有す
るペネム−3−カルボン酸誘導体(XII)を製造す
ることができる。 上記式中、R1,R2およびR3は前述したものと
同意義を示し、R6はカルボン酸の保護基を示し、
Xは塩素、臭素、沃素のようなハロゲン原子を示
し、Z はトリ−n−ブチルホスホニオのような
トリ低級アルキルホスホニオ基若しくはトリフエ
ニルホスホニオのようなアリールホスホニオなど
の三置換ホスホニオ基またはリチウム若しくはナ
トリウムイオンを伴なつたジエチルホスホノ基の
ような陽イオンを伴なつたジエステル化ホスホノ
基を示す。 上記反応経路において、化合物()に一般式
()を有するグリオキシ酸エステル誘導体を付
加させる工程(第1工程)によつて一般式()
を有する化合物を製造し、次いで化合物()を
ハロゲン化剤と接触させることによつて一般式
()を有する化合物を製造することができる
(第2工程)。 第3工程は一般式()を有する化合物をリン
−イリド化合物に変換する工程で、反応は化合物
()を溶剤の存在下にホスフイン化合物若しく
は亜リン酸エステル化合物および塩基と接触させ
ることによつて達成される。 第4工程は一般式(XI)を有するペネム−3−
カルボン酸誘導体を製造する工程で化合物()
を加熱して、閉環反応に付すことによつて達成さ
れる。 第5工程は化合物(XI)における水酸基の保護
基R2およびカルボキシル基の保護基R6を除去す
る工程であり、β−ラクタム系抗菌剤の合成に関
する分野の通常の方法、例えば特開昭57−2289号
公報記載の方法に従つて行うことができる。 以上の工程で製造された化合物(XII)におい
て、R1が水素原子であり、R3が2−フルオロエ
チル基である化合物(XIIa)は黄色ブドウ状球
菌、枯草菌などのグラム陽性菌および太陽菌、赤
痢菌、肺炎桿菌、変形菌などのグラム陰性菌を包
含する広範囲の病原菌に対してすぐれた抗菌活性
を示した。 従つて、本発明はすぐれた抗菌作用を表わすペ
ネム−3−カルボン酸誘導体の重要合成中間体で
ある化合物()および従来の方法に比べ、収率
が著しく向上した化合物()の新規な合成方法
を提供するものである。 次に実施例および参考例をあげ本発明をさらに
具体的に説明する。 実施例 1 (3S,4R,5R)−3−(1−tert−ブチルジメ
チルシリルオキシエチル)−4[(2−フルオロ
エチルチオ)カルボノチオイルチオ]アゼチジ
ン−2−オン A法(段階法) 2−フルオロエチルチオアセテート(268mg)
を無水メタノール4mlに溶解し約−15℃に冷却す
る。窒素気流中、0.5Mナトリウムメトキシドの
メタノール溶液(4ml)を滴下し約5分間撹拌し
(132μ)の二硫化炭素を加え、約−15℃で約15
分間撹拌した。(3R,4R,5R)−3−(1−tert−
ブチルジメチルシリルオキシエチル)−4−アセ
トキシアゼチジン−2−オン(604mg)を加え−
15°〜−10℃で2.5時間、さらに0°〜5℃で15分間
撹拌した後酢酸(0.21ml)を加え、酢酸エチル、
食塩水を加えて抽出した。食塩水で洗浄した後、
無水硫酸マグネシウムで乾燥し溶剤を留去した後
残渣をシリカゲルを用いたカラムクロマトグラフ
イー(展開剤、ベンゼン−酢酸エチル10:1)で
精製すると、融点106−107℃を有する目的化合物
(345mg)と原料化合物である(3R,4R,5R)−
3−(1−tert−ブチルジメチルシリルオキシエ
チル)−4−アセトキシアゼチジン−2−オン
(131mg)が得られた。 赤外線吸収スペクトル νKBr naxcm-1:3050,1765,
1725. 核磁気共鳴吸収スペクトル δppm CDCl3(60M
Hz):0.89(9H,S)、1.21(3H,d,J=6.0Hz)、
3.20(1H,t,J=2.0Hz)、3.68(2H,dt,J=
21.0,6.0Hz)、4.00〜4.50(1H,m)、4.59(2H,
dt,J=47.0、6.0Hz)、5.65(1H,d,J=2.0
Hz)、6.65(1H,br) B法(共存法) 2−フルオロエチルチオアセテート(268mg)
と二硫化炭素(132μ)を無水エタノール(4
ml)に溶解し約−15℃に冷却する。窒素気流中、
0.5Mナトリウムメトキシドのメタノール溶液
(4ml)を約15分間かかつてゆつくり滴下し約−
15℃で30分間撹拌した。(3R,4R,5R)−3−
(1−tert−ブチルジメチルシリルオキシエチル)
−4−アセトキシアゼチジン−2−オン(604mg)
を加え、−15°〜−10℃で約1時間撹拌すると目的
化合物の結晶が析出しはじめる。反応液をそのま
ま約−20℃の冷凍庫中に1夜放置した後A法と同
様に処理、精製して目的化合物(536mg)を得た。 C法(共存法) 2−フルオロエチルチオアセテート(12.47g)
と二硫化炭素(6.14ml)を無水メタノール(186
ml)に溶解し、約−45℃に冷却する。窒素気流
中、1.0Mリチウムメトキシドのメタノール溶液
(93.1ml)を約5分かかつて滴下し、滴下後−15°
〜−14℃で35分間撹拌した。(3S,4R,5R)−3
−(1−tert−ブチルジメチルシリルオキシエチ
ル)−4−アセトキシアゼチジン−2−オン
(28.1g)を加え、−18°〜−15℃で約30分間撹拌
すると目的化合物の結晶が析出しはじめる。反応
液を同温度で約2時間撹拌した後、A法と同様に
処理、精製して目的化合物(24.9g)を得た。 実施例 2 (3S,4R,5R)−3−(1−tert−ブチルジメ
チルシリルオキシエチル)−4−[(3−フルオ
ロプロピルチオ)カルボノチオイルチオ]アゼ
チジン−2−オン 3−フルオロプロピルチオールアセテート
(5.4g)と二硫化炭素(2.38ml)を無水メタノー
ル(72ml)に溶解し、約−15℃に冷却する。窒素
気流中、0.5Mナトリウムメトキシドのメタノー
ル溶液(72ml)を約−15℃に保ちながら20分間で
ゆつくり滴下する。摘下後、−20℃〜−15℃で30
分間撹拌した。(3R,4R,5R)−3−(1−tertブ
チルジメチルシリルオキシエチル)−4−アセト
キシアゼチジン−2−オン(10.9g)を加え、約
−15℃で約1時間撹拌すると目的化合物の結晶が
析出しはじめる。反応液をそのまま約−20℃の冷
凍庫中に放置した後実施例1のA法と同様に処
理、精製すると、融点92〜93℃を有する目的化合
物9.46gが得られた。 赤外線吸収スペクトル νNujol naxcm-1:3140,3080,
1765,1730 核磁気共鳴スペクトル δppm CDCl3(60MHz):
0.89(9H,s)、1.21(3H,d,J=6.0Hz)、
2.10(2H,d quintet,J=25.0,6.0Hz)、
3.20(1H,t,J=2.0Hz)、3.48(2H,t,J
=6.0Hz)、4.01〜4.41(1H,m)、4.51(2H,dd,
J=47.0,6.0Hz)、5.67(1H,d,J=2.0)、
6.77(1H,br) 実施例 3 (3S,4R,5R)−3−(1−tert−ブチルジメ
チルシリルオキシエチル)−4−[(2−フルオ
ロピロピルチオ)カルボノチオイルチオ]アゼ
チジン−2−オン 2−フルオロプロピルチオールアセテート
(2.8g)と二硫化炭素(1.26ml)を無水メタノー
ル(40ml)に溶解し、約−15℃に冷却する。窒素
気流中、0.5Mナトリウムメトキシドのメタノー
ル溶液(39ml)を約−20℃に保ちながら10分間で
滴下する。滴下後−20℃で30分間撹拌した。
(3R,4R,5R)−3−(1−tert−ブチルジメチル
シリルオキシエチル)−4−アセトキシアゼチジ
ン−2−オン(5.9g)を加え、約−20℃の冷凍
庫に約20時間放置した後、実施例1のA法と同様
に処理、精製すると、融点88〜90℃を有する目的
化合物3.84gが得られた。 赤外線吸収スペクトル νKBr naxcm-1:3140,3080,
1765,1730. 核磁気共鳴吸収スペクトル δppm CDCl3(60M
Hz):0.89(9H,s)、1.22(3H,d,J=6.0Hz)、
1.43(3H,dd,J=23.0Hz,J=6.0Hz)、3.22
(1H,t,J=2.0Hz)、3.35〜5.50(4H,m)、
5.63(1H,d,J=2.0Hz)、6.77(1H,brs) 参考例 1 (3S,4R,5R)−2−フルオロエチル[1−
(p−ニトロベンジルオキシカルボニルヒドロ
キシメチル)−3−(1−tert−ブチルジメチル
シリルオキシエチル)−2−オキソアゼチジン
−4−イル]トリチオカーボネート 前記の実施例1で得た(3R,4R,5R)−3−
(1−tert−ブチルジメチルシリルオキシエチル)
−4−[(2−フルオロエチルチオ)カルボノチオ
イルチオ]アゼチジン−2−オン(29.85g)と
グリオキシル酸p−ニトロベンジルエステル水和
物(35.33g)を乾燥ベンゼン1.4に溶解し、油
浴の温度を約110℃に保ちながらベンゼンを留去
する。残留物を油浴温度約110℃で約4時間撹拌
した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
イー(展開剤:ベンゼン:酢酸エチル=10:1)
で精製すると、目的化合物38.15gを油状物とし
て得た。 赤外線吸収スペクトル νLiq naxcm-1:3550,1770,
1605,1520 核磁気共鳴スペクトル δppm CDCl3(60MHz):
0.86(9H,s)、1.20,1.23(3H,d,J=6.0
Hz)、3.21〜4.45(6H,m)、4.59(2H,dt,J=
47.0,6.0Hz)、5.20,5.33(2H,AB−q,J=
14.0Hz)、6.17,6.21(1H,d,J=2.0Hz)、
7.49,8.20(4H,A2B2,J=9.0Hz) 参考例 2 (3S,4R,5R)−2−フルオロエチル[1−
(p−ニトロベンジルオキシカルボニル−トリ
フエニルホスホラニルメチル)−3−(1−tert
−ブチルジメチルシリルオキシエチル)−2−
オキソアゼチジン−4−イル]トリチオカーボ
ネート 参考例1で得た(3S,4R,5R)−2−フルオ
ロエチル[1−(p−ニトロベンジルオキシカル
ボニル−ヒドロキシメチル)−3−(1−tert−ブ
チルジメチルシリルオキシエチル)−2−オキソ
アゼチジン−4−イル]トリチオカーボネート
(38.15g)をテトラヒドロフラン(350ml)に溶
解し−20°〜−15℃に冷却する。2,6−ルチジ
ン(8.95ml)を加え、塩化チオニル(5.14ml)を
−15℃以下でゆつくり加え後、−20°〜−15℃で30
分撹拌した。反応液を氷−食塩水に注ぎ、酢酸エ
チルで抽出、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥した。溶剤を留去し、得られた粗
(3S,4R,5R)−2−フルオロエチル[1−(p
−ニトロベンジルオキシカルボニル−クロルメチ
ル)−3−(1−tert−ブチルジメチルシリルオキ
シエチル)−2−オキソアゼチジン−4−イル]
トリチオカーボネートをテトラヒドロフラン
(550ml)に溶解し、2,6−ルチジン(11.93ml)
とトリフエニルホスフイン(27.02g)を加え、
油浴温度75°〜80℃で42時間撹拌した。反応液を
氷−食塩水に注ぎ、酢酸エチルで抽出、飽和食塩
水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。
溶剤を留去後シリカゲルカラムクロマトグラフイ
ー(展開剤:ベンゼン:酢酸エチル=8:1)で
精製すると、黄色粉末状の目的化合物26.82gが
得られた。 赤外線吸収スペクトル νKBr naxcm-1:1750,1620,
1600,1510 参考例 3 (5R,6S,8R)−2−(2−フルオロエチルチ
オ)−6−(1−tert−ブチルジメチルシリルオ
キシエチル)ペネム−3−カルボン酸p−ニト
ロベンジルエステル 参考例2で得た(3S,4R,5R)−2−フルオ
ロエチル[1−(p−ニトロベンジルオキシカル
ボニル−トリフエニルホスホラニルメチル)−3
−(1−tert−ブチルジメチルシリルオキシエチ
ル)−2−オキソアゼチジン−4−イル]トリチ
オカーボネート(3.35g)を無水キシレン(220
ml)に溶解し、ハイドロキノン(65mg)を加えて
油浴温度120〜125℃で12時間加熱撹拌した。溶剤
を留去し、シリカゲルカラムクロマトグラフイー
(展開溶剤:ベンゼン:酢酸エチル=10:1)で
精製後、ローバーカラム(メルク社製シリカゲル
サイズB2本連結、展開溶剤:ベンゼン:酢酸
エチル=25:1)で精製すると、(5S,6S,8R)
−2−(2−フルオロエチルチオ)−6−(1−
tert−ブチルジメチルシリルオキシエチル)ペネ
ム−3−カルボン酸p−ニトロベンジルエステル
(318mg)と融点118〜120℃を有する目的化合物
810mgが得られた。 参考例 4 (5R,6S,8R)−2−(2−フルオロエチルチ
オ)−6−(1−ヒドロキシエチル)ペネム−3
−カルボン酸p−ニトロベンジルエステル (5R,6S,8R)−2−(2−フルオロエチルチ
オ)−6−(1−tert−ブチルジメチルシリルオキ
シエチル)ペネム−3−カルボン酸p−ニトロベ
ンジルエステル(82mg)のテトラヒドロフラン溶
液(2ml)に酢酸(86μ)とテトラブチルアン
モニウムフルオライドの1モルテトラヒドロフラ
ン溶液(0.604ml)を加え、室温で一夜撹拌、30
℃の油浴上10時間撹拌する。酢酸エチルで反応液
を希釈した後、飽和食塩水、5%重曹水、飽和食
塩水で順次洗浄し、溶剤を留去して得られる残渣
をローバーカラム(メルク社製、サイズA、展開
溶剤:ベンゼン:酢酸エチル=65:35)を用いて
精製すると目的化合物(40mg)が得られた。 融点168〜170℃ 紫外線吸収スペクトル λEtOH naxnm:261,339 核磁気共鳴スペクトル(DMSO−d6)δppm:
1.18(3H,d,J=6.0Hz)、2.9〜3.7(2H,m)、
3.86(1H,dd,J=6.0,2.0Hz)、3.8〜4.15
(1H,m)、4.66(2H,dt,J=47.0,6.0Hz)、
5.19(1H,d,J=4.0Hz)、5.30,5.48(2H,
AB−q,J=14.0Hz),5.77(1H,d,J=2.0
Hz)、7.72,8.25(4H,A2B2,J=9.0Hz) 参考例 5 (5R,6S,8R)−2−(2−フルオロエチルチ
オ)−6−(1−ヒドロキシエチル)ペネム−3
−カルボン酸ナトリウム (5R,6S,8R)−2−(2−フルオロエチルチ
オ)−6−(1−ヒドロキシエチル)ペネム−3−
カルボン酸p−ニトロベンジルエステル(39mg)
をテトラヒドロフラン(3ml)に溶かし、リン酸
緩衝液(PH=7.1,3ml)および10%パラジウム
炭素(78mg)を加え、水素気流下、室温で2.5時
間撹拌する。触媒を去した後、酢酸エチルで洗
浄し、水層を約2mlに減圧濃縮する。これをダイ
アイオンHP−20AG(三菱化成工業製)のカラム
に付し、5%アセトン水で溶出される部分から、
減圧濃縮、凍結乾燥して白色粉末の目的化合物
(17mg)を得た。 赤外線吸収スペクトル νKBr naxcm-1:3425,1765,
1600 紫外線吸収スペクトル λH2O naxnm:252.5,321.5 核磁気共鳴スペクトル(D2O)δppm:1.30(3H,
d,J=6.0Hz)、2.9〜3.5(2H,m)、3.90(1H,
dd,J=6.0,2.0Hz)、4.0〜4.45(1H,m)、
4.70(2H,dt,J=47.0,6.0Hz)、5.69(1H,
d,J=2.0Hz) 参考例 6 (3S,4R,5R)−3−フルオロプロピル[1
−(p−ニトロベンジルオキシカルボニル−ヒ
ドロキシメチル)−3−(1−tert−ブチルジメ
チルシリルオキシエチル)−2−オキソアゼチ
ジン−4−イル]トリチオカーボネート 前記の実施例2で得た(3S,4R,5R)−3−
(1−tert−ブチルジメチルシリルオキシエチル)
−4−[(3−フルオロプロピルチオ)カルボノチ
オイルチオ]アゼチジン−2−オン(9.46g)と
グリオキサル酸p−ニトロベンジルエステル水和
物(9.20g)を乾燥ベンゼン(1)に溶解し油
浴の温度を約110℃に保ちながらベンゼンを留去
する。残留物を油浴温度、約110℃で2.5時間撹拌
した後、参考例1と同様な処理、精製を行つて目
的化合物9.53gを油状物として得た。 赤外線吸収スペクトル νLiq naxcm-1:3400,1765,
1605,1520 核磁気共鳴スペクトル δppm CDCl3(60MHz):
0.85(9H,s)、1.20,1.22(3H,d,J=6.0
Hz)、1.63〜2.56(2H,m)、3.25〜4.45(6H,
m)、4.52(2H,dt,J=47.0,6.0Hz)、5.27,
5.35(2H,AB−q,J=14.0Hz)、6.20,6.25
(1H,d,J=2.0Hz),7.55,8.28(4H,A2B2
J=9.0Hz) 参考例 7 (3S,4R,5R)−3−フルオロプロピル[1
−p−ニトロベンジルオキシカルボニル−トリ
フエニルホスホラニルメチル)−3−(1−tert
−ブチルジメチルシリルオキシエチル)−2−
オキソアゼチジン−4−イル]トリチオカーボ
ネート 参考例6で得た(3S,4R,5R)−3−フルオ
ロプロピル[1−(p−ニトロベンジルオキシカ
ルボニル−ヒドロキシメチル)−3−(1−tert−
ブチルジメチルシリルオキシエチル)−2−オキ
ソアゼチジン−4−イル]トリチオカーボネート
(9.5g)をテトラヒドロフラン(95ml)に溶解
し、−20°〜−15℃に冷却する。2,6−ルチジン
(2.18ml)を加え、塩化チオニル(1.25ml)を−
15℃以下の温度を保ちながら加えた後、−20°〜−
15℃で30分間撹拌した。反応液を氷−食塩水に注
ぎ、酢酸エチルで抽出、食塩水で水洗した後、無
水硫酸マグネシユウムで乾燥した。溶剤を留去
し、得られた粗(3S,4R,5R)−3−フルオロ
プロピル[1−(p−ニトロベンジルオキシカル
ボニル−クロルメチル)−3−(1−tert−ブチル
ジメチルシリルオキシエチル)−2−オキソアゼ
チジン−4−イル]トリチオカーボネートをテト
ラヒドロフラン(190ml)に溶解し、2,6−ル
チジン(3.45ml)、トリフエニルホスフイン(7.8
g)を加え約80℃で40時間撹拌した。反応液を参
考例2と同様に処理、精製すると、粉末状の目的
化合物6.07gが得られた。 赤外線吸収スペクトル νNujol naxcm-1:1750,1658,
1620,1600,1515 参考例 8 (5R,6S,8R)−2−(3−フルオロプロピル
チオ)−6−(1−tert−ブチルジメチルシリル
オキシエチル)ペネム−3−カルボン酸 p−
ニトロベンジルエステル 参考例7で得た(3S,4R,5R)−3−フルオ
ロプロピル[1−p−ニトロベンジルオキシカル
ボニル−トリフエニルホスホラニルメチル)−3
−(1−tert−ブチルジメチルシリルオキシエチ
ル)−2−オキソアゼチジン−4−イル]トリチ
オカーボネート(6.0g)を無水キシレン(600
ml)に溶解し、ハイドロキノン(10mg)を加え
て、120°〜125℃で14時間加熱撹拌した。溶剤を
留去し参考例3と同様に精製すると、(5S,6S,
8R)−2−(3−フルオロプロピルチオ)−6−
(1−tert−ブチルジメチルシリルオキシエチル)
ペネム−3−カルボン酸p−ニトロベンジルエス
テル(434mg)と融点107〜108℃を有する目的化
合物1.425gが得られた。 赤外線吸収スペクトル νNujol naxcm-1:1765,1675,
1605,1510 核磁気共鳴スペクトル δppm CDCl3(60MHz):
0.84(9H,s)、1.25(3H,d,J=6.0Hz)、
2.09(2H,dquintet,J=25.0,6.0Hz)、3.09
(2H,t,J=6.0Hz)、3.71(1H,dd,J=
4.0,2.0Hz)、4.00〜4.46(1H,m)、4.54(2H,
dt,J=47.0,6.0Hz),5.14,5.44(2H,AB−
q,J=14.0Hz),5.65(1H,d,J=2.0Hz)、
7.61,8.22(4H,A2B2,J=9.0Hz) 参考例 9 (5R,6S,8R)−2−(3−フルオロプロピル
チオ)−6−(1−ヒドロキシエチル)ペネム−
3−カルボン酸p−ニトロベンジルエステル 参考例8で得た(5R,6S,8R)−2−(3−フ
ルオロプロピルチオ)−6−(1−tert−ブチルジ
メチルシリルオキシエチル)ペネム−3−カルボ
ン酸 p−ニトロベンジルエステル(1.4g)を
テトラヒドロフラン(36ml)に溶解し酢酸(1.44
ml)、テトラブチルアンモニウムフルオライドの
1モルテトラヒドロフラン溶液(10ml)を加え、
28℃で21時間撹拌する。反応液を参考例4と同様
に処理、精製すると、融点157〜158℃を有する目
的化合物705mgが得られた。 赤外線吸収スペクトル νKBr naxcm-1:3450,1780,
1690,1610,1525,1500 紫外線吸収スペクトル λEtOH naxnm:262.5,340 核磁気共鳴スペクトル δppm DMSO−d6(10M
Hz):1.19(3H,d,J=6.0Hz)、1.76〜2.33(2H,
m)、3.10(2H,td,J=6.0,2.0Hz)、3.83
(1H,dd,J=5.0,2.0Hz)、3.80〜4.14(1H,
m)、4.52(2H,dt,J=47.0,6.0Hz),5.17
(1H,d,J=5.0Hz)5.27,5.47(2H,AB−
q,J=14.0Hz)、5.76(1H,d,J=2.0Hz)、
7.71,8.25(4H,A2B2,J=9.0Hz) 参考例 10 (5R,6S,8R)−2−(3−フルオロプロピル
チオ)−6−(1−ヒドロキシエチル)ペネム−
3−カルボン酸ナトリウム 参考例9で得た(5R,6S,8R)−2−(3−フ
ルオロプロピルチオ)−6−(1−ヒドロキシエチ
ル)ペネム−3−カルボン酸 p−ニトロベンジ
ルエステル(700mg)をテトラヒドロフラン(50
ml)に溶かし、リン酸緩衝液(PH=7.1,50ml)
および10%パラジウム炭素(1.4g)を加え、水
素気流下、室温で3時間撹拌する。反応液を参考
例5と同様に処理、精製すると、白色粉末状の目
的化合物350mgが得られた。 赤外線吸収スペクトル νKBr naxcm-1:3400,1780,
1600,1585,1510 紫外線吸収スペクトル λH2O naxnm:254,324 核磁気共鳴スペクトル δppm D2O(100MHz):
1.32(3H,d,J=6.0Hz)、1.80〜2.40(2H,
m)、2.80〜3.31(3H,m)、3.92(1H,dd,J
=5.0,2.0Hz)、4.27(1H,quintet,J=6.0
Hz)、4.64(2H,dt,J=47.0,6.0Hz),5.71
(1H,d,J=2.0Hz)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式 (式中、R1は水素原子またはメチル基を示し、
    R2は水酸基の保護基を示し、R3は弗素原子で置
    換された直鎖または分岐状の低級アルキル基を示
    す。)を有するβ−ラクタム化合物。 2 R1が水素原子であり、R3が弗素原子1個で
    置換された直鎖または分岐状の低級アルキル基で
    ある特許請求範囲第1項記載の化合物。 3 R1が水素原子であり、R3が2−フルオロエ
    チル、1−フルオロ−2−プロピルまたは3−フ
    ルオロプロピル基である特許請求の範囲、第1項
    に記載の化合物。 4 一般式 (式中、R1は水素原子またはメチル基を示しR2
    は水酸基の保護基を示し、Yは低級アルカノイル
    オキシ基、低級アルキルスルホニル基、アリール
    スルホニル基またはハロゲン原子を示す。)を有
    する化合物と一般式 (式中、R3は弗素原子で置換された直鎖または
    分岐状の低級アルキル基を示し、R4は直鎖若し
    くは分岐状の低級アルキル基またはアリール基を
    示す。)を有する化合物、二硫化炭素および一般
    式 R5OM () (式中、R5は直鎖若しくは分岐状の低級アルキ
    ル基を示し、Mはアルカリ金属を示す。)を有す
    る化合物から反応液中に得られる一般式 (式中、R3およびMは前述したものと同意義を
    示す。)を有する化合物を反応させることを特徴
    とする一般式 (式中、R1,R2およびR3は前述したものと同意
    義を示す。)を有するβ−ラクタム化合物の製造
    法。
JP57110335A 1982-06-26 1982-06-26 β−ラクタム化合物及びその製法 Granted JPS591464A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP57110335A JPS591464A (ja) 1982-06-26 1982-06-26 β−ラクタム化合物及びその製法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP57110335A JPS591464A (ja) 1982-06-26 1982-06-26 β−ラクタム化合物及びその製法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS591464A JPS591464A (ja) 1984-01-06
JPH0443909B2 true JPH0443909B2 (ja) 1992-07-20

Family

ID=14533136

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP57110335A Granted JPS591464A (ja) 1982-06-26 1982-06-26 β−ラクタム化合物及びその製法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS591464A (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS54119486A (en) * 1978-02-02 1979-09-17 Ciba Geigy Ag 66substituted thiaaaza compound
JPS56167689A (en) * 1980-04-24 1981-12-23 Beecham Group Ltd Beta-lactam compounds, their manufacture and use

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS54119486A (en) * 1978-02-02 1979-09-17 Ciba Geigy Ag 66substituted thiaaaza compound
JPS56167689A (en) * 1980-04-24 1981-12-23 Beecham Group Ltd Beta-lactam compounds, their manufacture and use

Also Published As

Publication number Publication date
JPS591464A (ja) 1984-01-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4778883A (en) 3-(CHFCH3)-azetidinone intermediates
GB2128986A (en) Derivatives of 6 b-hydroxalkylpenicillanic acids as b-lactamase inhibitors
JPH0557980B2 (ja)
US4443373A (en) Process for the production of antibiotic penems
JPS60120885A (ja) ペネム類の製造方法
US4713450A (en) 2-thiacephems and (5R) penems derivatives
US4093800A (en) Process for preparing cepham compounds
JPH032157B2 (ja)
US5028427A (en) "Cephalosporin" compounds
US4647558A (en) Antibacterial agents, their preparation and use
JPH0443909B2 (ja)
KR960006800B1 (ko) 카르바페넴을 위한 알케닐실릴아제티디논 중간체
EP0091576B1 (en) 7-oxo-4-thia-1-azabicyclo(3,2,0)heptane derivatives
JPH075590B2 (ja) 4−置換β−ラクタム化合物
JPH04364183A (ja) フルオロアルキル化カルバペネム中間体
KR810000715B1 (ko) 1-옥사데티아팜 화합물의 제조 방법
JPH045037B2 (ja)
JPH0240670B2 (ja)
JPH04368365A (ja) アゼチジノン誘導体の製法
KR970005307B1 (ko) 1-β-메틸 카바페넴 유도체 및 그 제조 방법
KR810000713B1 (ko) 1-옥사데티아세팜 화합물의 제조방법
JPH0325435B2 (ja)
KR100283608B1 (ko) 1-베타메틸-2-포르밀카바페넴유도체의제조방법
GB2131432A (en) Preparation of (5R)-penem derivatives
WO2006077919A1 (ja) イミダゾチアゾール誘導体およびその製造方法