JPH0443765Y2 - - Google Patents

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JPH0443765Y2
JPH0443765Y2 JP1986064596U JP6459686U JPH0443765Y2 JP H0443765 Y2 JPH0443765 Y2 JP H0443765Y2 JP 1986064596 U JP1986064596 U JP 1986064596U JP 6459686 U JP6459686 U JP 6459686U JP H0443765 Y2 JPH0443765 Y2 JP H0443765Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本考案は、光学式寸法測定装置に係り、特に、
平行走査ビームを利用して測定対象物の寸法等を
測定する光学式寸法測定装置の改良に関する。
【従来の技術】
例えば特開昭60−162905に開示されている如
く、ポリゴンミラー又は音叉偏向器による放射状
走査光ビームを、コリメータレンズにより平行走
査光ビームに変換し、測定対象物を走査すること
により、この測定対象物によつて前記平行走査光
ビームが遮られて生ずる暗部又は明部の時間の長
さから測定対象物の寸法や形状を測定する光学式
寸法測定装置が知られている。 これは例えば第5図に示す如く、ビーム発生器
10、該ビーム発生器10からのレーザビーム1
2を回転走査ビーム17に変換するポリゴンミラ
ー16及び該回転走査ビーム17を平行走査ビー
ム20とするコリメータレンズ18を含む平行走
査ビーム発生装置2と、測定対象物24を通過し
た前記平行走査ビーム20の明暗を検出する計測
用受光素子26を含む受光装置4と、前記平行走
査ビーム20が測定対象物24によつて遮られて
生じる暗部又は明部の時間の長さから測定対象物
24の寸法に関する測定値を求める電子回路6と
を含んで構成されている。 このような光学式測定装置においては、ビーム
発生器10からのレーザビーム12を、例えば固
定ミラー11でポリゴンミラー16に向けて回転
走査ビーム17に変換し、更にコリメータレンズ
18で平行走査ビーム20に変換して測定対象物
24を高速走査し、例えば集光レンズ22で計測
用受光素子26に集束する。その際、測定対象物
24によつて生じる暗部又は明部の時間の長さか
ら、測定対象物24の走査方向(Y方向)寸法を
測定するものである。 即ち、平行走査ビーム20の明暗は計測用受光
素子26の出力の変化として検出され、プリアン
プ28aで増幅され、電圧比較器29aで波形整
形された後、セグメント選択回路30に送られ
る。この波形整形により、第6図に示す如く、プ
リアンプ28aの出力Aが参照レベル設定回路6
0で生成された参照信号Bと比較されて出力Cに
なるこの参照レベル設定回路60は、例えばダイ
オード63、コンデンサ62、可変抵抗器61b
によつて参照信号Bが出力Aの最大値の1/2即ち
理想参照レベルになり、ビーム発生器10の出力
変動があつても、ある時定数でそれに追従するよ
うに設計されている。 前記セグメント選択回路30は、前記出力Cか
ら測定対象物24の測定対象セグメントが走査さ
れている時間tの間だけゲート回路32を開く働
きをする。セグメントの選択は、例えばキーボー
ド46からの入力によつてマイクロプロセツサ
(CPU)48のコントロール、データバス50を
通して行える。 前記ゲート回路32は、クロツクパルス発振器
34のクロツクパルスCPの中の、時間tに対応
するクロツクパルスPを取出して計数回路36a
に入力する。計数回路36aは、クロツクパルス
Pを計数し、その値はマイクロプロセツサ48で
処理されて、測定対象物24の例えば外径として
デジタル表示器38に表示される。 一方、前記ポリゴンミラー16は、クロツクパ
ルスCPを分周回路40によつて分周し、パワー
アンプ42で増幅したクロツクパルスで駆動され
るパルスモータ44によつて回転されている。 前記回転走査ビーム17の走査範囲の上限近傍
及び下限近傍には、例えばタイミング用受光素子
13,14がそれぞれ設けられており、これら受
光素子13,14の出力は、それぞれプリアンプ
28b,28cで増幅され、電圧比較器29b,
29cで可変抵抗器61aによる参照電圧を基準
に整形される。電圧比較器29bの出力は計数回
転36bで計数され、例えば測定値の平均化の際
の測定回数を与える。又、電圧比較器29cの出
力は、例えば計数回路36aのリセツト信号を与
えている。
【考案が解決しようとする問題点】
前記のような光学式寸法測定装置によれば高精
度の測定が可能であるが、従来は、ビーム発生器
の寿命による出力の減衰や光学系の汚れによる受
光出力の低下の警報表示がなく、知らない間に測
定精度が低下している場合があつた。このような
問題は、特にインライン計測で粉塵等の出る環境
での使用が増加していることを考慮すると、大き
な問題である。
【考案の目的】
本考案は、前記従来の問題点を解消するべくな
されたもので、新たに受光素子を付加すること
く、簡単な構成で、光学系の汚れによつて測定精
度が低下したことや、ビーム発生器の寿命が来て
いることを、それぞれ容易に知ることができ、常
に高精度の測定を行うことができる光学式寸法測
定装置を提供することを目的とする。
【問題点を解決するための手段】
本考案は、ビーム発生器、該ビーム発生器から
の光ビームを走査ビームに変換する手段及び該走
査ビームを平行走査ビームとするコリメータレン
ズを含む平行走査ビーム発生装置と、測定対象物
を通過した前記平行走査ビームの明暗を検出する
計測用受光素子を含む受光装置と前記平行走査ビ
ームが測定対象物によつて遮られて生じる暗部又
は明部の時間の長さから測定対象物の寸法に関す
る測定値を求める電子回路とを含んで構成された
光学式寸法測定装置において、測定対象物の走査
範囲外で、前記走査ビームを検出するタイミング
用受光素子と、前記計測用受光素子の出力の最大
値を保持する手段と、該最大値が、前記タイミン
グ用受光素子で検知した前記ビーム発生器の出力
に対して設定した割合以下になつた時に、光学系
の汚れを示す警報表示を行う手段と、前記タイミ
ング用受光素子で検知した前記ビーム発生器の出
力が設定値以下になつた時に、ビーム発生器の寿
命が来ていることを示す警報表示を行う手段とを
備えることにより、前記目的を達成したものであ
る。
【作用】
本考案は、前記のような平行走査ビーム発生装
置と受光装置と電子回路とを含んで構成された光
学式寸法測定装置において、測定対象物の走査範
囲外で、前記走査ビームを検出するタイミング用
受光素子と、前記計測用受光素子の出力の最大値
を保持する手段と、該最大値が、前記タイミング
用受光素子で検知した前記ビーム発生器の出力に
対して設定した割合以下になつた時に、光学系の
汚れを示す警報表示を行う手段と、前記タイミン
グ用受光素子で検知した前記ビーム発生器の出力
が設定値以下になつた時に、ビーム発生器の寿命
が来ていることを示す警報表示を行う手段と、を
備えるようにしている。 従つて、新たに受光素子を付加するごとく、簡
単な構成で、光学系の汚れによつて測定精度が低
下したことや、ビーム発生器の寿命が来ているこ
とを、それぞれ容易に知ることができ、常に高精
度の測定を行うことができる。
【実施例】
以下図面を参照して、本考案の実施例を詳細に
説明する。 本考案の比較例は、第1図に示す如く、前出第
5図に示した従来例と同様の光学式寸法測定装置
において、平行走査ビーム発生装置2に、固定ミ
ラー11の代りの半透鏡15と、該半透鏡15を
透過したレーザビームを受光するモニタ用受光素
子27が設けられている。又、電子回路6には、
前記モニタ用受光素子27の出力を増幅するプリ
アンプ28dと、該プリアンプ28dの出力を
A/D変換してマイクロプロセツサ48に取込む
ためのA/Dコンバータ70aが設けられてい
る。又、従来例の参照レベル設定回路60の代り
に、プリアンプ28aの出力の一部を取込むため
のダイオード77と、コンデンサ78と、バツフ
アアンプ76と、スイツチ79と、抵抗80から
なるピーク電圧保持回路75が設けられている。
このピーク電圧保持回路75の出力はA/Dコン
バータ70bを介してマイクロプロセツサ48に
取込まれる。 更に前記電圧比較器29aに入力される参照レ
ベルは、マイクロプロセツサ48で設定され、出
カラツチ型のD/Aコンバータ72を介して該電
圧比較器29aに入力される。 電子回路6には、更に発光ダイオード等からな
る警報表示器52も設けられている。この警報表
示器52は、例えば第2図に示す如く、表示部8
のフロントパネルに、デジタル表示器38やキー
ボード46と並べて配置されている。第2図にお
いて、90はパワースイツチ、92はプリンタで
ある。 他の点については前記従来例と同様であるので
説明は省略する。 以下、比較例の作用を説明する。 前記ビーム発生器10のレーザビーム12の一
部は、半透鏡15で反射され、従来と同様にポリ
ゴンミラー16に向い、平行走査ビーム20に変
換される。一方、レーザビーム12の残部は、半
透鏡15をそのまま透過してモニタ用受光素子2
7に到達し、光電変換されプリアンプ28dで増
幅されてから、A/Dコンバータ70aを経由し
てマイクロプロセツサ48に取込まれる。 前記平行走査ビーム20の測定対象物24によ
る明暗は、従来と同様に計測用受光素子26の出
力変化として検出され、プリアンプ28aで増幅
された後、電圧比較器29aの一方の入力及びピ
ーク電圧保持回路75に印加される。ピーク電圧
保持回路75では、まず、マイクロプロセツサ4
8の指令でスイツチ79を閉じて、コンデンサ7
8の放電をした後でスイツチ79を開くことによ
つて、ダイオード77の働きで出力Aの最大値が
保持される。この最大値は、バツフアアンプ76
及びA/Dコンバータ70bを介してマイクロプ
ロセツサ48に取込まれる。 なお、A/Dコンバータ70bとして高速A/
Dコンバータを用いた場合には、ピーク電圧保持
回路75を省略することができる。 調整段階においては、プリアンプ28aの出力
の最大値とプリアンプ28dの出力とが等しくな
るようにゲイン調節をしておき、測定時には、マ
イクロプロセツサ48にA/Dコンバータ70a
の出力を取込み、その値の例えば1/2をD/Aコ
ンバータ72に設定して参照信号Bを生成し、出
力Aを波形整形する。 第3図にこのときの出力Aと参照信号Bの関係
の一例を示す。 一方、A/Dコンバータ70bの出力値は、
A/Dコンバータ70aの出力値と比較されてお
り、計測用受光素子26の出力の最大値が、出荷
時に等しくなるよう予めゲイン調整しておいたビ
ーム発生器10の出力の例えば80%以下になつた
時に、前記警報表示器52の1つ(「光学系の汚
れ」を表示するもの)をオンとするようにされて
いる。従つて、光学系の汚れによるレーザビーム
の減衰を知ることができる。 又、ビーム発生器10の出力が出荷時の出力の
例えば60%以下になつた時に、前記警報表示器5
2の他の1つ(「レーザ寿命」を表示するもの)
をオンとするようにされている。従つて、レーザ
寿命も検知することができる。又、専用の警報表
示器52をそれぞれ設けることなく、共用とした
り、あるいは、デジタル表示器38に例えば異な
るエラーコードで表示したりすることもできる。 次に、本考案の実施例を詳細に説明する。 本実施例は、第4図に示す如く、前記比較例と
同様の光学式測定装置において、半透鏡15及び
モニタ用受光素子27を廃すると共に、電子回路
6に、プリアンプ28cを介して入力されるタイ
ミング用受光素子14の出力の最大値を保持する
電圧保持回路64を設け、該電圧保持回路64の
出力を前記A/Dコンバータ70aを介してマイ
クロプロセツサ48に取込むようにしたものであ
る。 他の構成については前記比較例と同様であるの
で説明は省略する。 以下、実施例の作用を説明する。 前記タイミング用受光素子14からは周期的な
パルス出力があり,それはプリアンプ28cで増
幅した後、従来の電圧比較器29cに入力してリ
セツト信号の生成に利用すると共に、本実施例で
は電圧保持回路64にも入力して参照信号B及び
レーザ出力信号の生成にも利用する。即ち、電圧
保持回路64では、まずマイクロプロセツサ48
の指令でスイツチ69を閉じてコンデンサ67の
放電をした後でスイツチ68を開いて、ダイオー
ド66の働きでプリアンプ28cの出力の最大値
が保持され、その最大値はバツフアアンプ65、
A/Dコンバータ70aを介してマイクロプロセ
ツサ48に取込まれる。 他の作用について、前記比較例と同様であるの
で説明は省略する。 この実施例においては、レーザ出力信号を発生
するための受光素子がタイミング用受光素子と兼
用されているので、新たに受光素子を設ける必要
がなく、構成が単純である。 なお、前記実施例においては、回転走査範囲の
出側に配設されたタイミング用受光素子14の出
力を利用して参照信号B及びレーザ出力信号を生
成していたが、これらの生成に利用すべきタイミ
ング用受光素子は、これに限定されず、回転走査
範囲の入側に配設されたタイミング用受光素子1
3を利用したり、更には、平行走査ビーム20の
走査範囲外に配設したタイミング用受光素子を利
用したりすることができる。 又、前記実施例においては、光ビームがレーザ
ビームとされていたが、光ビームの種類も、これ
に限定されない。
【考案の効果】
以上説明した通り、本考案によれば、新たに受
光素子を付加することなく、簡単な構成で、光学
系の汚れによる受光出力の低下や、ビーム発生器
の寿命が来ていることを、それぞれ容易に知るこ
とができる。従つて、異常原因に応じて迅速且つ
適切に対処することができ、測定精度の低下を避
けることができる。又、インライン計測等で環境
の悪い場所に設置する場合でも、例えば汚れの警
報に応じて清浄にする手段を設けることにより、
高精度の測定を維持できる等の優れた効果を有す
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は、光学式寸法測定装置の比較例の要部
構成を示す、一部側面図を含む回路図、第2図
は、比較例で用いられている表示部を示す正面
図、第3図は、比較例における出力波形の例を示
す線図、第4図は、本考案の実施例の要部構成を
示す、一部側面図を含む回路図、第5図は、従来
の光学式測定装置の構成を示す、一部側面図を含
む回路図、第6図は、第5図に示した従来例で棒
状材の外径を測定した場合の検出信号とその整形
波形の例を示す線図である。 2……平行走査ビーム発生装置、4……受光装
置、6……電子回路、10……ビーム発生器、1
2……レーザビーム、13,14……タイミング
用受光素子、15……半透鏡、16……ポリゴン
ミラー、17……回転走査ビーム、18……コリ
メータレンズ、20……平行走査ビーム、24…
…測定対象物、26……計測用受光素子、27…
…モニタ用受光素子、48……マイクロプロセツ
サ、52……警報表示器、70a,70b……
A/Dコンバータ。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 ビーム発生器、該ビーム発生器からの光ビーム
    を走査ビームに変換する手段及び該走査ビームを
    平行走査ビームとするコリメータレンズを含む平
    行走査ビーム発生装置と、 測定対象物を通過した前記平行走査ビームの明
    暗を検出する計測用受光素子を含む受光装置と、 前記平行走査ビームが測定対象物によつて遮ら
    れて生じる暗部又は明部の時間の長さから測定対
    象物の寸法に関する測定値を求める電子回路とを
    含んで構成された光学式寸法測定装置において、 測定対象物の走査範囲外で、前記走査ビームを
    検出するタイミング用受光素子と、 前記計測用受光素子の出力の最大値を保持する
    手段と、 該最大値が、前記タイミング用受光素子で検知
    した前記ビーム発生器の出力に対して設定した割
    合以下になつた時に、光学系の汚れを示す警報表
    示を行う手段と、 前記タイミング用受光素子で検知した前記ビー
    ム発生器の出力が設定値以下になつた時に、ビー
    ム発生器の寿命が来ていることを示す警報表示を
    行う手段と、 を備えたことを特徴とする光学式寸法測定装置。
JP1986064596U 1986-04-28 1986-04-28 Expired JPH0443765Y2 (ja)

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JP1986064596U JPH0443765Y2 (ja) 1986-04-28 1986-04-28

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JPS62176705U JPS62176705U (ja) 1987-11-10
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5942646Y2 (ja) * 1979-02-21 1984-12-14 株式会社三豊製作所 光電型デジタル測長器の電源電圧低下警報装置

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JPS62176705U (ja) 1987-11-10

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