JPH0443535A - 光選択吸収膜付カラー陰極線管 - Google Patents
光選択吸収膜付カラー陰極線管Info
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- JPH0443535A JPH0443535A JP15079490A JP15079490A JPH0443535A JP H0443535 A JPH0443535 A JP H0443535A JP 15079490 A JP15079490 A JP 15079490A JP 15079490 A JP15079490 A JP 15079490A JP H0443535 A JPH0443535 A JP H0443535A
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Landscapes
- Vessels, Lead-In Wires, Accessory Apparatuses For Cathode-Ray Tubes (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
この発明は、フェース・プレート部の外表面に光選択吸
収膜を形成した光選択吸収膜付カラー陰極線管に関する
ものである。
収膜を形成した光選択吸収膜付カラー陰極線管に関する
ものである。
近年、カラー陰極線管の大型化および輝度性能やフォー
カス性能の改善にともない、陰極線管の蛍光面に印加す
る電圧、すなわち、電子ビームの加速電圧が高くなって
いる。たとえば、従来、21型クラスのカラー陰極線管
において、蛍光面に印加する高圧は25〜27KV程度
であったのに対し、最近の30型以上のカラー陰極線管
では、その蛍光面に30〜34KVという高圧が印加さ
れる。そのため、とくに、テレヒセソトの電源の0N−
OFF時に、フェース・プレート部の外表面がチャージ
アップして、フェース・プレート部の外表面上に空気中
の細かいゴミが付着して、汚れが目立ちやすくなり、結
果的に、カラー陰極線管の輝度性能を劣化させる原因に
なっている。また、チャージアンプしたフェース・プレ
ート部の外表面に観視者が近づいたときに放電現象か起
こり、観視者に不快感を与えるという不都合もあった。
カス性能の改善にともない、陰極線管の蛍光面に印加す
る電圧、すなわち、電子ビームの加速電圧が高くなって
いる。たとえば、従来、21型クラスのカラー陰極線管
において、蛍光面に印加する高圧は25〜27KV程度
であったのに対し、最近の30型以上のカラー陰極線管
では、その蛍光面に30〜34KVという高圧が印加さ
れる。そのため、とくに、テレヒセソトの電源の0N−
OFF時に、フェース・プレート部の外表面がチャージ
アップして、フェース・プレート部の外表面上に空気中
の細かいゴミが付着して、汚れが目立ちやすくなり、結
果的に、カラー陰極線管の輝度性能を劣化させる原因に
なっている。また、チャージアンプしたフェース・プレ
ート部の外表面に観視者が近づいたときに放電現象か起
こり、観視者に不快感を与えるという不都合もあった。
第5図は陰極線管のフェース・プレート部の表面電位の
変化をグラフで示した図であり、同図において、(L)
は電源ONのときの表面電位の変化曲線であり、また、
(Ll)は電源OFFのときの表面電位の変化曲線であ
る。
変化をグラフで示した図であり、同図において、(L)
は電源ONのときの表面電位の変化曲線であり、また、
(Ll)は電源OFFのときの表面電位の変化曲線であ
る。
このような陰極線管のフェース・プレート部の外表面の
チャージアップ現象をなくすために、陰極線管のフェー
ス・プレート部の外表面に平滑な透明導電膜を形成して
チャージをアースへ逃がすように構成した帯電防止処理
型陰極線管が近年使用されるようになってきた。
チャージアップ現象をなくすために、陰極線管のフェー
ス・プレート部の外表面に平滑な透明導電膜を形成して
チャージをアースへ逃がすように構成した帯電防止処理
型陰極線管が近年使用されるようになってきた。
第4図は上記した従来の帯電防止処理型陰極線管の帯電
防止手段を示す概略図であり、同図において、(6)は
ネック部で、電子銃(図示せず)を内蔵している。(7
)は偏向ヨーク、(至)はファンネル部、(4)はフェ
ース・プレート部、(5)は高圧ボタンであって、上記
偏向ヨーク(7)はリード線(7a)を介して偏向電源
に接続され、電子銃はリード線(6a)を介して駆動電
源に接続され、さらに、高圧ボタン(5)はリード線(
5a)を介して高圧電源に接続されている。
防止手段を示す概略図であり、同図において、(6)は
ネック部で、電子銃(図示せず)を内蔵している。(7
)は偏向ヨーク、(至)はファンネル部、(4)はフェ
ース・プレート部、(5)は高圧ボタンであって、上記
偏向ヨーク(7)はリード線(7a)を介して偏向電源
に接続され、電子銃はリード線(6a)を介して駆動電
源に接続され、さらに、高圧ボタン(5)はリード線(
5a)を介して高圧電源に接続されている。
つぎに、上記構成の動作について説明する。
ネック部(6)に内蔵した電子銃から発した電子線を偏
向ヨーク(7)により陰極線管の外部から電磁的に偏向
させる一方、高圧ボタン(5)を介してフェース・プレ
ート部(4)の内面に設けられた蛍光面に高圧を印加す
る。これにより、上記電子線を加速して、そのエネルギ
により蛍光面を励起発光させて光出力を取り出す。
向ヨーク(7)により陰極線管の外部から電磁的に偏向
させる一方、高圧ボタン(5)を介してフェース・プレ
ート部(4)の内面に設けられた蛍光面に高圧を印加す
る。これにより、上記電子線を加速して、そのエネルギ
により蛍光面を励起発光させて光出力を取り出す。
しかし、このフェース・プレート部(4)内面の蛍光面
に印加する高圧の影響で、上述したように、フェース・
プレート部(4)の外表面の電位が変化して、ゴミの付
着などの弊害が生じる。
に印加する高圧の影響で、上述したように、フェース・
プレート部(4)の外表面の電位が変化して、ゴミの付
着などの弊害が生じる。
そこで、上記のような弊害をなくする対策として、第4
図で示すように、フェース・プレート部(4)の外表面
に平滑な透明導電膜(1)をアースに落とすことにより
、チャージを常にアースへ逃がしてチャージアップを防
いだのが帯電防止処理型陰極線管(3)である。
図で示すように、フェース・プレート部(4)の外表面
に平滑な透明導電膜(1)をアースに落とすことにより
、チャージを常にアースへ逃がしてチャージアップを防
いだのが帯電防止処理型陰極線管(3)である。
ところで、上記の帯電防止処理型陰極線管(3)におい
て、上記フェース・プレート部(4)の外表面に形成し
た透明導電膜(1)をアースに落とすには、第4図で示
すように、フェース・プレート部(4)の側壁部に巻き
つけた金属製防爆バンド(8)と透明導電膜+11との
あいだを導電性テープ■によって導通させる。このよう
にすれば、上記金属製防爆バンド(8)は取り付は耳(
9)に引っ掛けたアース線α1でアース(IOA)に接
合されているので、上記透明導電膜fl)を容易にアー
スに落とすことができる。
て、上記フェース・プレート部(4)の外表面に形成し
た透明導電膜(1)をアースに落とすには、第4図で示
すように、フェース・プレート部(4)の側壁部に巻き
つけた金属製防爆バンド(8)と透明導電膜+11との
あいだを導電性テープ■によって導通させる。このよう
にすれば、上記金属製防爆バンド(8)は取り付は耳(
9)に引っ掛けたアース線α1でアース(IOA)に接
合されているので、上記透明導電膜fl)を容易にアー
スに落とすことができる。
つまり、第4図で示すような帯電防止手段を採用するこ
とによって、第5図で示すように、フェース・プレート
部(4)の外表面に平滑な透明導電膜(1)を形成した
帯電防止処理型陰極線管(3)の電源0N−OFF時の
フェース・プレート部(4)の外表面の電位変化は、曲
! (M)および(M 1 )から明らかなように、従
来よりも大幅にチャージアップが小さくなっていること
がわかる。
とによって、第5図で示すように、フェース・プレート
部(4)の外表面に平滑な透明導電膜(1)を形成した
帯電防止処理型陰極線管(3)の電源0N−OFF時の
フェース・プレート部(4)の外表面の電位変化は、曲
! (M)および(M 1 )から明らかなように、従
来よりも大幅にチャージアップが小さくなっていること
がわかる。
また、上記フェース・プレート部(4)の外表面に形成
する平滑な透明導電膜fllは、ある程度の硬さと接着
性を要求されるので、一般に、ソリ力系材料などによっ
て形成されており、従来、このシリカ系の平滑な透明導
電膜(1)の形成手段としては、たとえば、官能基とし
て一〇H基、−OR基などを有するシリコンアルコキシ
ドのアルコール溶液を陰極線管のフェース・プレート部
(4)の外表面にスピンコード法などで均一かつ平滑に
塗布したのち、比較的低温(たとえば、100 ”C以
下)で焼付は処理をおこなう方法がとられていた。
する平滑な透明導電膜fllは、ある程度の硬さと接着
性を要求されるので、一般に、ソリ力系材料などによっ
て形成されており、従来、このシリカ系の平滑な透明導
電膜(1)の形成手段としては、たとえば、官能基とし
て一〇H基、−OR基などを有するシリコンアルコキシ
ドのアルコール溶液を陰極線管のフェース・プレート部
(4)の外表面にスピンコード法などで均一かつ平滑に
塗布したのち、比較的低温(たとえば、100 ”C以
下)で焼付は処理をおこなう方法がとられていた。
上記のような方法で形成された平滑な透明導電膜+11
は多孔質であるとともに、シラノール基(ミ5iOH)
を有しているので、空気中の水分を吸着して表面抵抗を
下げることかできる。しかしなから、このような従来の
平滑な透明導電膜+11は高1で焼付は処理をおこなう
と、ンラノール基中の−OHかなくなるうえ、多孔質中
に取り込んでいる水分もなくなるので、表面抵抗値があ
がってしまい、所定どおりの導電性が得られなくなる。
は多孔質であるとともに、シラノール基(ミ5iOH)
を有しているので、空気中の水分を吸着して表面抵抗を
下げることかできる。しかしなから、このような従来の
平滑な透明導電膜+11は高1で焼付は処理をおこなう
と、ンラノール基中の−OHかなくなるうえ、多孔質中
に取り込んでいる水分もなくなるので、表面抵抗値があ
がってしまい、所定どおりの導電性が得られなくなる。
したがって、低温焼付けしなければならす、膜の強度も
あまり強くない。また、乾燥した環境下で長く使用する
と、多孔質中の水分かぬけてしまい、表面抵抗値も経時
的に上昇する。この多孔質中からいったん水分かぬける
き、再び、入り込みにくくなる。
あまり強くない。また、乾燥した環境下で長く使用する
と、多孔質中の水分かぬけてしまい、表面抵抗値も経時
的に上昇する。この多孔質中からいったん水分かぬける
き、再び、入り込みにくくなる。
以上のように、フェース・プレート部(4)の外表面に
形成される従来の平滑な透明導電膜(11は、膜強度お
よび抵抗値の経時的な安定度の面で大きな欠点を有して
いた。また、このような欠点を改善するため、上記塗液
中のアルコキシド構造にZr(ジルコニウム)などの金
属原子を結合させて導電性を付与することもおこなわれ
ていたが、大幅な改善を期待することができない。
形成される従来の平滑な透明導電膜(11は、膜強度お
よび抵抗値の経時的な安定度の面で大きな欠点を有して
いた。また、このような欠点を改善するため、上記塗液
中のアルコキシド構造にZr(ジルコニウム)などの金
属原子を結合させて導電性を付与することもおこなわれ
ていたが、大幅な改善を期待することができない。
これらを根本的に解決できるもう一つの方法として、上
記シリコンアルコキシドのアルコール溶液中に、導電性
フィラーとしてのSnO2(酸化スズ)やIn20s(
酸化インジウム)の微粒子を混合分散させるとともに、
半導体的性質を付与するために、微量のP(リン)また
はSb(アンチモン)を加えた塗液を用いて陰極線管の
フェース・プレート部(4)の外表面に従来と同様に、
スピンコード法などで均一かつ平滑に塗布して比較的高
い温度(たとえば、100〜200℃)で焼付は処理を
おこなう方法がある。この方法では膜強度を強くし、か
つ、どのような環墳下でも抵抗値が経時的に変化しない
平滑な透明導電膜(1)を得ることができる。
記シリコンアルコキシドのアルコール溶液中に、導電性
フィラーとしてのSnO2(酸化スズ)やIn20s(
酸化インジウム)の微粒子を混合分散させるとともに、
半導体的性質を付与するために、微量のP(リン)また
はSb(アンチモン)を加えた塗液を用いて陰極線管の
フェース・プレート部(4)の外表面に従来と同様に、
スピンコード法などで均一かつ平滑に塗布して比較的高
い温度(たとえば、100〜200℃)で焼付は処理を
おこなう方法がある。この方法では膜強度を強くし、か
つ、どのような環墳下でも抵抗値が経時的に変化しない
平滑な透明導電膜(1)を得ることができる。
従来、上記のような方法により、カラー陰極線管の帯電
防止処理がおこなわれていたが、最近のカラーテレビの
高画質化への強い要求とともに、この透明導電膜Tl)
を着色してカラー陰極線管のコントラストや発光色調の
改善をも合わせておこなう方法が実用化されはじめた。
防止処理がおこなわれていたが、最近のカラーテレビの
高画質化への強い要求とともに、この透明導電膜Tl)
を着色してカラー陰極線管のコントラストや発光色調の
改善をも合わせておこなう方法が実用化されはじめた。
すなわち、従来の透明導電膜(1)を得るための塗液を
ベース塗料として、この中に有機系または無機系の染料
や顔料を混合して着色した光選択吸収塗液をつくり、従
来と同様のスピンコード法等により、カラー陰極線管の
フェース・プレート部外面に塗布・成膜することにより
、帯電防止機能をもった光選択吸収膜付カラー陰極線管
ができあがる。
ベース塗料として、この中に有機系または無機系の染料
や顔料を混合して着色した光選択吸収塗液をつくり、従
来と同様のスピンコード法等により、カラー陰極線管の
フェース・プレート部外面に塗布・成膜することにより
、帯電防止機能をもった光選択吸収膜付カラー陰極線管
ができあがる。
第6図は帯電防止処理型光選択吸収膜(2)が形成され
た帯電防止処理型選択吸収膜付カラー陰極線管αυの構
造を示す図であって、帯電防止型光選択吸収膜(2)以
外は第4図で示した従来の帯電防止処理型陰極線管(3
)とまったく同様の構造である。また、第7図は従来の
帯電防止処理型光選択吸収膜(2)の光学特性を説明す
るための図であり、同図において、(B)はカラー陰極
線管の蛍光面の青色発光の相対発光強度のスペクトル分
布と約50r++sに主スペクトル波長を有し、(G)
は緑色発光の相対発光強度のスペクトル分布と約535
nmに主スペクトル波長を存し、さらに、(R)は赤色
発光の相対発光強度のスペクトル分布と約6250I1
1に主スペクトル波長を有する。また、(n)および(
I[[)はカラー陰極線管の蛍光面が形成されているフ
ェース・プレート部(4)の分光透過率分布を示すもの
で、(■)は可視光領域の分光透過率か約85%のクリ
アー・タイプのフェース・プレート部(4)の分光透過
率分布を示し、(II[)は50%のティントタイプの
フェース・プレート部(4)の分光透過率分布を示す。
た帯電防止処理型選択吸収膜付カラー陰極線管αυの構
造を示す図であって、帯電防止型光選択吸収膜(2)以
外は第4図で示した従来の帯電防止処理型陰極線管(3
)とまったく同様の構造である。また、第7図は従来の
帯電防止処理型光選択吸収膜(2)の光学特性を説明す
るための図であり、同図において、(B)はカラー陰極
線管の蛍光面の青色発光の相対発光強度のスペクトル分
布と約50r++sに主スペクトル波長を有し、(G)
は緑色発光の相対発光強度のスペクトル分布と約535
nmに主スペクトル波長を存し、さらに、(R)は赤色
発光の相対発光強度のスペクトル分布と約6250I1
1に主スペクトル波長を有する。また、(n)および(
I[[)はカラー陰極線管の蛍光面が形成されているフ
ェース・プレート部(4)の分光透過率分布を示すもの
で、(■)は可視光領域の分光透過率か約85%のクリ
アー・タイプのフェース・プレート部(4)の分光透過
率分布を示し、(II[)は50%のティントタイプの
フェース・プレート部(4)の分光透過率分布を示す。
フェース・プレート部(4)の分光透過率は、低いほど
カラー陰極線管の蛍光面の輝度性能が不利になることは
、(B)、(G)。
カラー陰極線管の蛍光面の輝度性能が不利になることは
、(B)、(G)。
(R)の蛍光面の相対発光強度のスペクトル分布との関
係より明らかであるが、カラー陰極線管の蛍光面に入射
する外光か有効に除去できるので、コントラスト性能上
は有利となり、最近のカラーテレビの画質重視の傾向と
ともに、現在はティント・タイプのフェース・プレート
部(4)が多く使用されている。上記第7図において、
(1)はさらに、コントラスト性能をあげるために、前
述したように、フェース・プレート部(4)の外面に形
成された従来の帯電防止型光選択吸収膜(2)の分光透
過率分布の一例を示す。(G)、(R)の相対発光強度
のスペクトル分布の主スペクトル波長間の535nmな
いし625nmのうち、この主スペクトル波長に近い部
分にこの帯電防止型光選択吸収膜(2)の吸収ピーク(
A)かあると、カラー陰極線管の蛍光面の輝度性能上不
利となるため、この吸収帯の半値幅等を考慮して、通常
570na+〜6]Onsの範囲に吸収帯の吸収ピーク
(A)はおかれる。この範囲の波長の光は人間の目の視
感度の比較的高い領域と一致するので、外光(白色光)
成分のうち、この領域の光が吸収除去されると、コント
ラスト性能上好ましい。
係より明らかであるが、カラー陰極線管の蛍光面に入射
する外光か有効に除去できるので、コントラスト性能上
は有利となり、最近のカラーテレビの画質重視の傾向と
ともに、現在はティント・タイプのフェース・プレート
部(4)が多く使用されている。上記第7図において、
(1)はさらに、コントラスト性能をあげるために、前
述したように、フェース・プレート部(4)の外面に形
成された従来の帯電防止型光選択吸収膜(2)の分光透
過率分布の一例を示す。(G)、(R)の相対発光強度
のスペクトル分布の主スペクトル波長間の535nmな
いし625nmのうち、この主スペクトル波長に近い部
分にこの帯電防止型光選択吸収膜(2)の吸収ピーク(
A)かあると、カラー陰極線管の蛍光面の輝度性能上不
利となるため、この吸収帯の半値幅等を考慮して、通常
570na+〜6]Onsの範囲に吸収帯の吸収ピーク
(A)はおかれる。この範囲の波長の光は人間の目の視
感度の比較的高い領域と一致するので、外光(白色光)
成分のうち、この領域の光が吸収除去されると、コント
ラスト性能上好ましい。
すなわち、従来の帯電防止処理型光選択吸収膜付カラー
陰極線管aυの帯電防止処理型光選択吸収膜(2)の光
学特性としては、人間の目の視感度として、比較的に高
く、また、蛍光面からの発光にできるだけ影響の少ない
570n■〜610n111の範囲に吸収帯の吸収ピー
ク(A)をおいて蛍光面の輝度性能を維持しつつ、外光
を有効に吸収してコントラスト性能の向上をはかるよう
にしたものであった。このような光学特性をもった有機
系または無機系の染料または顔料の選定が重要であり、
曲線(I)の場合、572nmに吸収帯の吸収ピーク(
A)をもたせた例を示す。
陰極線管aυの帯電防止処理型光選択吸収膜(2)の光
学特性としては、人間の目の視感度として、比較的に高
く、また、蛍光面からの発光にできるだけ影響の少ない
570n■〜610n111の範囲に吸収帯の吸収ピー
ク(A)をおいて蛍光面の輝度性能を維持しつつ、外光
を有効に吸収してコントラスト性能の向上をはかるよう
にしたものであった。このような光学特性をもった有機
系または無機系の染料または顔料の選定が重要であり、
曲線(I)の場合、572nmに吸収帯の吸収ピーク(
A)をもたせた例を示す。
このように、帯電防止処理型光選択吸収膜付カラー陰極
線管Iでは、ベース塗料に混合する有機系または無機系
の染料や顔料の光学的な光吸収特性が比較的広範囲にわ
たるため、蛍光面の発光のうち、たとえば、緑色発光の
場合、主スペクトル波長の長波長側のテール部が、また
、赤色発光の場合、主スペクトル波長の短波長側のサブ
ピーク部がそれぞれ、この光選択吸収膜により吸収され
て発光色調の改善も同時におこなうことができる。
線管Iでは、ベース塗料に混合する有機系または無機系
の染料や顔料の光学的な光吸収特性が比較的広範囲にわ
たるため、蛍光面の発光のうち、たとえば、緑色発光の
場合、主スペクトル波長の長波長側のテール部が、また
、赤色発光の場合、主スペクトル波長の短波長側のサブ
ピーク部がそれぞれ、この光選択吸収膜により吸収され
て発光色調の改善も同時におこなうことができる。
第3図は、このようにしてフェース・プレート部(4)
の上に形成された従来の帯電防止処理型光選択吸収膜(
2)の断面を示す概略図である。
の上に形成された従来の帯電防止処理型光選択吸収膜(
2)の断面を示す概略図である。
前述したように、シリカ(SiO=)系の膜は多孔質で
あり、第3図で示すように、シリカ粒子υ間の孔部に染
料または顔料粒子α4が分散した状態で、帯電防止処理
型光選択吸収膜(2)が形成されている。才な、染料ま
たは顔料はシリカとはなんら化学的な結合はしておらず
、単に、シリカ系の膜の中に分散しているのみであり、
非常に不安定な状態である。このため、従来、帯電防止
処理型光選択吸収膜(2)の表面を水で濡らした布など
で拭くと、表面近傍の染料や顔料等が水に溶解するなど
して、上記帯電防止処理型光選択吸収膜(2)中から外
部へ離脱し、とくに、部分的に染料や顔料が離脱すると
、帯電防止処理型光選択吸収膜(2)の表面にムラが生
じて好ましくない。
あり、第3図で示すように、シリカ粒子υ間の孔部に染
料または顔料粒子α4が分散した状態で、帯電防止処理
型光選択吸収膜(2)が形成されている。才な、染料ま
たは顔料はシリカとはなんら化学的な結合はしておらず
、単に、シリカ系の膜の中に分散しているのみであり、
非常に不安定な状態である。このため、従来、帯電防止
処理型光選択吸収膜(2)の表面を水で濡らした布など
で拭くと、表面近傍の染料や顔料等が水に溶解するなど
して、上記帯電防止処理型光選択吸収膜(2)中から外
部へ離脱し、とくに、部分的に染料や顔料が離脱すると
、帯電防止処理型光選択吸収膜(2)の表面にムラが生
じて好ましくない。
このように、帯電防止処理型光選択吸収膜(2)の表面
を水で濡らした布等で拭くことにより染料や顔料がとれ
てくる現象は、家庭で使用されるテレビジョンセットに
使用されるカラー陰極線管としては、望ましくない。
を水で濡らした布等で拭くことにより染料や顔料がとれ
てくる現象は、家庭で使用されるテレビジョンセットに
使用されるカラー陰極線管としては、望ましくない。
この発明は上記の問題点を解消するためになされたもの
であって、水等で拭いても染料や顔料が帯電防止処理型
光選択吸収膜内から滲出して外部へ離脱するおそれのな
い安定した膜特性を有する光選択吸収膜付カラー陰極線
管を提供することを目的とする。
であって、水等で拭いても染料や顔料が帯電防止処理型
光選択吸収膜内から滲出して外部へ離脱するおそれのな
い安定した膜特性を有する光選択吸収膜付カラー陰極線
管を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、この発明では、フェース・
プレート部に塗布成膜後、焼付は処理して形成した光選
択吸収膜のうち、その表面近傍の染料または顔料を物理
的あるいは機械的に強制除去した。
プレート部に塗布成膜後、焼付は処理して形成した光選
択吸収膜のうち、その表面近傍の染料または顔料を物理
的あるいは機械的に強制除去した。
この発明によれば、水等で濡らした布等で拭くと、とれ
やすい光選択吸収膜の表面近傍にある染料または顔料を
あらかじめ、物理的または機械的に強制除去しであるの
で、上記表面近傍には染料や顔料が存在せず、上記光選
択吸収膜内部からも染料や顔料が表面上へ滲出して離脱
するおそれもほとんどない。このように、染料や顔料の
離脱がないので、光選択吸収膜の表面にムラが生じるこ
となく、品質および耐久性に優れた光選択吸収膜付カラ
ー陰極線管が得られる。
やすい光選択吸収膜の表面近傍にある染料または顔料を
あらかじめ、物理的または機械的に強制除去しであるの
で、上記表面近傍には染料や顔料が存在せず、上記光選
択吸収膜内部からも染料や顔料が表面上へ滲出して離脱
するおそれもほとんどない。このように、染料や顔料の
離脱がないので、光選択吸収膜の表面にムラが生じるこ
となく、品質および耐久性に優れた光選択吸収膜付カラ
ー陰極線管が得られる。
以下、この発明の一実施例を添付図面にもとづいて説明
する。
する。
第2図はこの発明による光選択吸収膜付カラー陰極線管
の製法を説明するための図である。
の製法を説明するための図である。
同図において、αlはフェース・プレート部(4)の表
面に帯電防止処理型光選択吸収膜(2)の塗布・成膜お
よび焼付処理がなされた帯電防止処理型光選択吸収膜付
カラー陰極線管であり、同カラー陰極線管0υは、フェ
ース・プレート部(4)を下向きにして洗浄槽0りの中
に入れられる。このとき、上記カラー陰極線管Qllは
金属製防爆バント(8)の取り付は耳(9)が洗浄槽0
9の支柱aりにより支えられ゛C保持される。上記洗浄
槽α9の中には、水または有機溶剤αηが入っており、
帯電防止処理型光選択吸収膜付カラー陰極線管(Ill
のフェース・プレート部(4)上に設けられた帯電防止
処理型光選択吸収膜(2)がこの水または有機溶剤0η
に十分に浸るようになっている。このような状態で、超
音波発振子00を動作させると、超音波洗浄がおこなわ
れて、帯電防止処理型光選択吸収膜(2)の表面近傍の
染料または顔料が水または有機溶剤αη中へ滲出し離脱
する。この超音波洗浄では、帯電防止処理型光−選択吸
収膜(2)の表面近傍の染料や顔料が離脱するのみで、
表面からある程度以上の深さにある内部の染料や顔料は
非常に安定であり、どのような方法でも離脱するおそれ
はない。
面に帯電防止処理型光選択吸収膜(2)の塗布・成膜お
よび焼付処理がなされた帯電防止処理型光選択吸収膜付
カラー陰極線管であり、同カラー陰極線管0υは、フェ
ース・プレート部(4)を下向きにして洗浄槽0りの中
に入れられる。このとき、上記カラー陰極線管Qllは
金属製防爆バント(8)の取り付は耳(9)が洗浄槽0
9の支柱aりにより支えられ゛C保持される。上記洗浄
槽α9の中には、水または有機溶剤αηが入っており、
帯電防止処理型光選択吸収膜付カラー陰極線管(Ill
のフェース・プレート部(4)上に設けられた帯電防止
処理型光選択吸収膜(2)がこの水または有機溶剤0η
に十分に浸るようになっている。このような状態で、超
音波発振子00を動作させると、超音波洗浄がおこなわ
れて、帯電防止処理型光選択吸収膜(2)の表面近傍の
染料または顔料が水または有機溶剤αη中へ滲出し離脱
する。この超音波洗浄では、帯電防止処理型光−選択吸
収膜(2)の表面近傍の染料や顔料が離脱するのみで、
表面からある程度以上の深さにある内部の染料や顔料は
非常に安定であり、どのような方法でも離脱するおそれ
はない。
第1図は上記のような方法で得られた帯電防止処理型光
選択吸収膜の拡大断面を示し、フェース・プレート部(
4)上に形成された帯電防止処理型光選択吸収膜(2)
の表面近傍のシリカ粒子αり間の孔部に分散した染料ま
たは顔料粒子α4を除去した状態を示している。
選択吸収膜の拡大断面を示し、フェース・プレート部(
4)上に形成された帯電防止処理型光選択吸収膜(2)
の表面近傍のシリカ粒子αり間の孔部に分散した染料ま
たは顔料粒子α4を除去した状態を示している。
同図から明らかなように、帯電防止処理型光選択吸収膜
(2)の表面近傍には染料または顔料粒子α尋がほとん
ど存在しないことがわかる。−旦、表面近傍の染料また
は顔料を強制除去した後は帯電防止処理型光選択吸収膜
(2)は前述したように、非常に安定しており、その後
、水で濡らした布等でその表面を拭いても染料や顔料が
離脱することはほとんどない。
(2)の表面近傍には染料または顔料粒子α尋がほとん
ど存在しないことがわかる。−旦、表面近傍の染料また
は顔料を強制除去した後は帯電防止処理型光選択吸収膜
(2)は前述したように、非常に安定しており、その後
、水で濡らした布等でその表面を拭いても染料や顔料が
離脱することはほとんどない。
また、上記実施例では、超音波をかけずに、単に、水ま
たは有機溶剤の中に帯電防止処理型光選択吸収膜(2)
を浸漬して時間をかけて洗えば、同じ効果を得ることが
できた。
たは有機溶剤の中に帯電防止処理型光選択吸収膜(2)
を浸漬して時間をかけて洗えば、同じ効果を得ることが
できた。
また、他の実施例として水で濡らした布に酸化セリウム
(CeO=)等の研磨材を含ませて帯電防止処理型光選
択吸収膜(2)の表面を軽く研磨して表面近傍の染料や
顔料を除去する方法を非常に有効であることが確認でき
た。
(CeO=)等の研磨材を含ませて帯電防止処理型光選
択吸収膜(2)の表面を軽く研磨して表面近傍の染料や
顔料を除去する方法を非常に有効であることが確認でき
た。
以上の説明は、従来の帯電防止処理型陰極線管の透明導
電膜に有機系または無機系の染料または顔料の離脱を防
いだ陰極線管について述べたが、この発明はこれに限定
されるものではなく、帯電防止機能を持たない透明膜に
有機系または無機系の染料や顔料を混合した場合につい
ても同様に適用できることはいうまでもない。
電膜に有機系または無機系の染料または顔料の離脱を防
いだ陰極線管について述べたが、この発明はこれに限定
されるものではなく、帯電防止機能を持たない透明膜に
有機系または無機系の染料や顔料を混合した場合につい
ても同様に適用できることはいうまでもない。
以上、説明したように、この発明によれば、光選択吸収
膜付カラー陰極線管の光選択吸収膜の表面近傍の離脱し
やすい染料や顔料を物理的あるいは機械的に強制除去し
であるので、その後、水等で濡らした布でその表面を拭
いても、光選択吸収膜の表面近傍には染料や顔料がほと
んどなく、内部からもほとんど滲みだしてこないことか
ら、光選択吸収膜からの染料や顔料が離脱するおそれが
なく、品質および耐久性に優れた光選択吸収膜付カラー
陰極線管を得ることができる。
膜付カラー陰極線管の光選択吸収膜の表面近傍の離脱し
やすい染料や顔料を物理的あるいは機械的に強制除去し
であるので、その後、水等で濡らした布でその表面を拭
いても、光選択吸収膜の表面近傍には染料や顔料がほと
んどなく、内部からもほとんど滲みだしてこないことか
ら、光選択吸収膜からの染料や顔料が離脱するおそれが
なく、品質および耐久性に優れた光選択吸収膜付カラー
陰極線管を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例にかかる光選択吸収膜付カ
ラー陰極線管における光選択吸収膜の表面近傍の拡大断
面図、第2図はこの発明による光選択吸収膜付カラー陰
極線管の製法を説明するための図、第3図は従来の帯電
防止処理型光選択吸収膜の断面を示す概略図、第4図は
従来の帯電防止処理型陰極線管の帯電防止手段を示す概
略図、第5図は陰極線管のフェース・プレート部の表面
電位の変化をグラフで示した図、第6図は帯電防止処理
型光選択吸収膜付カラー陰極線管の構造を説明するため
の図、第7図は従来の帯電防止処理型光選択吸収膜の光
学特性を説明するための図である。 (2)・・・帯電防止処理型光選択吸収膜、(4)・・
フェース・プレート部、aυ・・・帯電防止処理型光選
択吸収膜付カラー陰極線管、α3 シリカ粒子、04・
・染料または顔料。 なお、図中、同一符号は同一または相当部分を示す。
ラー陰極線管における光選択吸収膜の表面近傍の拡大断
面図、第2図はこの発明による光選択吸収膜付カラー陰
極線管の製法を説明するための図、第3図は従来の帯電
防止処理型光選択吸収膜の断面を示す概略図、第4図は
従来の帯電防止処理型陰極線管の帯電防止手段を示す概
略図、第5図は陰極線管のフェース・プレート部の表面
電位の変化をグラフで示した図、第6図は帯電防止処理
型光選択吸収膜付カラー陰極線管の構造を説明するため
の図、第7図は従来の帯電防止処理型光選択吸収膜の光
学特性を説明するための図である。 (2)・・・帯電防止処理型光選択吸収膜、(4)・・
フェース・プレート部、aυ・・・帯電防止処理型光選
択吸収膜付カラー陰極線管、α3 シリカ粒子、04・
・染料または顔料。 なお、図中、同一符号は同一または相当部分を示す。
Claims (1)
- (1)染料または顔料を配合した光選択吸収塗液をフェ
ース・プレート部の外表面に塗布成膜し、焼付け処理し
た光選択吸収膜付カラー陰極線管において、上記光選択
吸収膜は、その表面近傍の染料または顔料のみが強制除
去されたものであることを特徴とする光選択吸収膜付カ
ラー陰極線管。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15079490A JPH0443535A (ja) | 1990-06-07 | 1990-06-07 | 光選択吸収膜付カラー陰極線管 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15079490A JPH0443535A (ja) | 1990-06-07 | 1990-06-07 | 光選択吸収膜付カラー陰極線管 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0443535A true JPH0443535A (ja) | 1992-02-13 |
Family
ID=15504580
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15079490A Pending JPH0443535A (ja) | 1990-06-07 | 1990-06-07 | 光選択吸収膜付カラー陰極線管 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0443535A (ja) |
-
1990
- 1990-06-07 JP JP15079490A patent/JPH0443535A/ja active Pending
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