JPH0443260Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は、玉供給通路からパチンコゲーム機の
背面上部に設けられた賞球貯留用タンク内に供給
されるパチンコ玉の個数を計数するためのパチン
コ玉計数器に関する。

［従来技術］ 従来より、この種のパチンコ玉計数器の一例と
して、玉落下通路を有しその玉落下通路の上部が
玉供給通路に対して可撓管（コイルばね等）を介
して連結された本体ケースを設けると共に、この
本体ケース内に、上記玉落下通路内に臨む歯を有
しその玉落下通路を介して落下するパチンコ玉が
一定個数通過する毎に１回転されるスプロケツト
状の回転体、賞球貯留タンクが空になつたときに
回転体の回転を許容してパチンコ玉の落下を開始
させると共にその回転体が所定回数回転されたと
き（換言すれば所定個数のパチンコ玉が通過した
とき）にその回転体の回転を阻止してパチンコ玉
の通過を停止させるラチエツト機構、及び回転体
に付設された永久磁石が例えば１回転する毎（換
言すれば一定個数のパチンコ玉が通過する毎）に
１個の計数パルスを発生するリードリレーを設け
る構成としたものが供されている。

ところで、玉供給通路から落下供給されるパチ
ンコ玉の速度は極めて大きいものであるが、従来
では本体ケースが有する玉落下通路の上部と玉供
給通路との間を可撓管を介して直接的に連結する
構成としていたため、回転体の回転速度が無闇に
早くなつてリードリレーがミスカウントすること
がある等、その信頼性が低くなる問題点があつ
た。また、比較的質量の大きいパチンコ玉が高速
で落下されるため、そのパチンコ玉が通常プラス
チツクにて形成された本体ケースにおける玉落下
通路の上部周辺に衝突してこれを破損することが
あり、その破損が進行した場合にはパチンコ玉計
数器全体が使用不能になるという大きな不具合を
招くものであつた。

［考案の目的］ 本考案は上記事情に鑑みてなされたものであ
り、その目的は、ミスカウントの発生を抑制でき
て信頼性を向上させ得ると共に、通過するパチン
コ玉による本体ケースの破損を効果的に防止でき
るパチンコ玉計数器を提供するにある。

［考案の要約］ 本考案は上記目的を達成するために、パチンコ
玉が流通する玉供給通路と本体ケースが有する玉
落下通路との間に、一端が上記玉供給通路に連通
され且つ他端が上記玉落下通路に連通された屈曲
状の管状路を有した消勢ケースを設ける構成とし
たものであり、これによつて本体ケース内に流入
するパチンコ玉の速度を弱めるようにしたもので
ある。

［実施例］ 以下、本考案の一実施例について図面を参照し
ながら説明する。

第４図において、１はパチンコゲーム機、２は
パチンコゲーム機１の背面上部に設けられた賞球
貯留用タンクで、この賞球貯留用タンク２内には
これが空になつたときにオンされるタンクスイツ
チ３が設けられている。４はパチンコ玉供給源か
らのパチンコ玉（図示せず）が流通する玉供給通
路、５は本考案に係わるパチンコ玉計数器であ
り、これは前記賞球貯留用タンク２の上方に設置
され、且つ前記玉供給通路４に対してコイルばね
等から成る可撓管６を介して連通されている。

しかして、以下においては上記パチンコ玉計数
器５について第１図乃至第３図を参照しながら説
明する。即ち、７は例えばプラスチツクより成る
本体ケースで、その側方にはこれを上下に貫通す
る玉落下通路８が形成されている。そして、図示
はしないが本体ケース７内には、前記玉落下通路
８内に臨む歯を有しその玉落下通路８を介して落
下するパチンコ玉が一定個数通過する毎に１回転
されるスプロケツト状の回転体、賞球貯留タンク
２が空になつてタンクスイツチ３がオンしたとき
に上記回転体の回転を許容してパチンコ玉の落下
を開始させると共にその回転体が所定回数回転さ
れたとき（換言すれば所定個数のパチンコ玉が通
過したとき）にその回転体の回転を阻止してパチ
ンコ玉の通過を停止させるラチエツト機構、及び
回転体に付設さた永久磁石が例えば１回転する毎
（換言すれば一定個数のパチンコ玉が通過する毎）
に１個の計数パルスを発生するリードリレーが
夫々設けられている。

さて、９は本体ケース７の上面に設置された二
ツ割状の消勢ケースであり、これは例えばガラス
繊維を補強材とした強化プラスチツクにより横長
の矩形状に構成されており、その上面における一
端寄り部位には前記可撓管６の下端（ひいては玉
供給通路４）に連通される流入口体１０が形成さ
れていると共に、下面における上記流入口体１０
と反対側の端部には本体ケース７の玉落下通路８
の上部にこれと対向した状態で連通された流出口
１１が形成されている。そして、消勢ケース９の
内部には、流入口体１０から流出口１１へ向かう
屈曲状たる例えば蛇行状をなす管状路１２（第２
図参照）が形成されており、この場合管状路１２
はその表面が凹凸状に形成されて内部を流通する
パチンコ玉の転がり抵抗が大きくなるように構成
されている。また、消勢ケース９には、その下面
にごみ等の異物を自然落下させるためのスリツト
１３（第３図参照）が形成されていると共に、そ
の側面に管状路１２に沿うようにして内部のパチ
ンコ玉の状態を目視するためのスリツト１４が形
成されている。

上記構成によれば、賞球貯留用タンク２内が空
になつてタンクスイツチ３がオンされ、以て本体
ケース７内の図示しない回転体の回転が許容され
るようになると、玉供給通路４から可撓管６、消
勢ケース９及び玉落下通路８を介して賞球貯留用
タンク２内にパチンコ玉が落下供給されるように
なり、このときには回転体の回転に応じて本体ケ
ース７の図示しないリードリレーが通過パチンコ
玉の個数に比例した数の計数パルスを発生するよ
うになる。そして、所定個数のパチンコ玉が通過
したときには本体ケース７内の図示しないラチエ
ツト機構が回転体の回転を阻止してパチンコ玉の
通過を停止させるようになり、以て所定個数のパ
チンコ玉が賞球貯留用タンク２内に供給されると
共に、その供給パチンコ玉数に比例した計数パル
スが出力されるようになる。しかして、この場合
においては、可撓管６と玉落下通路８との間に位
置された消勢ケース９内の管状路１２が蛇行状に
形成されていると共に、その管状路１２の表面が
凹凸状に形成されているから、玉供給通路５から
可撓管６を介して落下されるパチンコ玉の勢いが
上記管状路１２を通過する過程で弱められるよう
になる。従つて、回転体の回転速度が従来のよう
に無闇に早くなることがなくてリードリレーのミ
スカウントを抑制できると共に、本体ケース７に
おける玉落下通路８の上部周辺が破損する虞がな
くなるものである。尚、この場合、消勢ケース９
の流入口体１０が落下するパチンコ玉によつて破
損する虞があるが、この消勢ケース９は強化プラ
スチツク製であるから比較的破損しにくく、ま
た、たとえ破損したとしてもその消勢ケース９の
みを交換すれば良く、内部に回転体、ラチエツト
機構、リードリレー等のような部品を備えた高価
な本体ケースが破損した場合に比べて修理コスト
を低くできる。また、消勢ケース９の底部にはご
みが自然落下されるスリツト１３が形成されてい
るから、管状路１２内でパチンコ玉が詰まる虞が
なくなる。

尚、上記実施例では管状路１２の表面を凹凸状
に形成したが、この凹凸状部分は必要に応じて設
ければ良い。

その他、本考案は上記し且つ図面に示した実施
例に限定されるものではなく、例えば管状路は蛇
行状に限らず他の屈曲形状としても良い等、その
要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施するこ
とができるものである。

［考案の効果］ 本考案によれば以上の説明によつて明らかなよ
うに、パチンコ玉が流通する玉供給通路に連通さ
れる玉落下通路を有した本体ケースを備え、前記
玉供給通路からパチンコゲーム機の背面上部に設
けられた賞球貯留タンクに対して落下供給される
パチンコ玉の個数を計数するためのパチンコ玉計
数器において、ミスカウントの発生を抑制できて
信頼性を向上させ得ると共に、通過するパチンコ
玉による本体ケースの破損を確実に防止できると
いう実用的な効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すもので、第１図
は分解状態で示す斜視図、第２図は正面図、第３
図は消勢ケースの底面図、第４図は取付け状態を
示す正面図である。 図中、１はパチンコゲーム機、２は賞球貯留タ
ンク、４は玉供給通路、５はパチンコ玉計数器、
６は可撓管、７は本体ケース、９は消勢ケース、
１２は管状路を示す。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. パチンコ玉が流通する玉供給通路に連通される
   玉落下通路を有した本体ケースを備え、前記玉供
   給通路からパチンコゲーム機の背面上部に設けら
   れた賞球貯留タンクに対して落下供給されるパチ
   ンコ玉の個数を計数するためのものにおいて、一
   端が前記玉供給通路に連通され且つ他端が前記玉
   落下通路の上部に連通された屈曲状の管状路を有
   した消勢ケースを設けたことを特徴とするパチン
   コ玉計数器。