JPH044259Y2 - - Google Patents

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JPH044259Y2
JPH044259Y2 JP18068186U JP18068186U JPH044259Y2 JP H044259 Y2 JPH044259 Y2 JP H044259Y2 JP 18068186 U JP18068186 U JP 18068186U JP 18068186 U JP18068186 U JP 18068186U JP H044259 Y2 JPH044259 Y2 JP H044259Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案はスプール式の電磁圧力制御弁に関する
ものであり、特にスプールに制御圧力に対応した
大きさの流体反力を作用させるための反力ピスト
ンを備えた圧力制御弁の改善に関するものであ
る。
従来の技術 ソレノイドの励磁電流を制御することによつて
流体の圧力を励磁電流の大きさに対応する高さに
制御する電磁圧力制御弁がある。例えば、実願昭
61−134529号の明細書に記載された電磁圧力制御
弁は、高圧ポート,低圧ポートおよび制御圧ポー
トを備えたハウジングと、そのハウジング内の弁
孔に摺動可能かつ実質的に液密に嵌されたスプー
ルと、そのスプールに磁気的な制御力を加えるソ
レノイドと、前記制御圧ポートと前記低圧ポート
との流体圧力差により作動する反力ピストンを含
んでその流体圧力差に応じた大きさであつて前記
制御力とは逆向きの反力を前記スプールに加える
反力手段とを備えている。そして、それら制御力
と反力とに基づいて前記スプールが移動させられ
て前記制御圧ポートが前記高圧ポートと低圧ポー
トとに選択的に連通させられることにより、制御
圧ポートの流体圧力が前記ソレノイド励磁電流の
大きさに対応する高さに制御されるものである。
このスプール式電磁圧力制御弁は、反力ピストン
外周面とハウジングに形成された反力ピストン孔
内周面とのクリアランスを小さくすることによつ
て、弁孔からの流体(液体または気体)の漏れを
防止する金属間シールを形成したものであり、こ
のようにすれば、圧力制御精度が充分に高く、か
つ、内部漏れの少ないスプール式電磁圧力制御弁
を得ることができる。
考案が解決しようとする問題点 上記のように金属間シールを形成する場合に
は、反力ピストンとハウジングとの摺動面のクリ
アランスを数ミクロン以下に抑えることが必要で
ある。しかしながら、この圧力制御弁において
は、ソレノイドの大形化を回避するために反力ピ
ストンを直径数mm程度の大きさとせざるを得ない
のが普通であり、このように小径の反力ピストン
を高い寸法精度で加工するには高度な技術が要求
され、コストが高くなるという問題があつた。
問題点を解決するための手段 そのために、本考案は、前記ハウジング,スプ
ール,ソレノイド,反力ピトスン等を備えたスプ
ール式電磁圧力制御弁において、反力ピストンを
前記スプールより大径とするとともにスプールの
一端に結合し、それら反力ピストンとスプールと
の結合部を囲む空間を前記制御圧ポートに常時連
通する制御圧室とする一方、それら反力ピストン
とスプールとの結合部とは反対側の端部をそれぞ
れ囲む空間を前記低圧ポートに常時連通する低圧
室としたものである。
作用および効果 上記のように構成された電磁圧力制御弁におい
ては、反力ピストンとスプールとの断面積の差に
制御圧室の圧力を掛けた大きさの油圧反力がスプ
ールに加えられることとなり、反力ピストンが大
径であるにもかかわらず、従来の直径が小さな反
力ピストンを備えた電磁圧力制御弁と同程度のソ
レノイドにより圧力制御を行うことができる。
また、反力ピストンがスプールより大径である
ため、反力ピストンの製造が容易であり、安価に
製造することができる。そして、この反力ピスト
ンの製造容易化に伴つて寸法精度がより安定し、
寸法のばらつきによるハウジングとの摺動抵抗の
変動が減少して、圧力制御時におけるスプールの
作動安定性が一層向上する効果が得られる。
したがつて、本考案によれば、、圧力制御精度
が充分に高く、かつ、内部漏れの少ないスプール
式電磁圧力制御弁を従来より安価に製造し得る効
果が得られる。
実施例 以下、本考案の一実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。
第1図は、自動車用電気制御式液圧ブレーキ装
置を概念的に示す系統図であり、本考案の一実施
例であるスプール式電磁液圧制御弁10はアキユ
ムレータ12を液圧源としてブレーキのホイール
シリンダ14の液圧を制御するために設けられて
いる。ブレーキ操作部材としてのブレーキペダル
16の踏力が踏力センサ18によつて検出され、
その踏力センサ18に接続されたソレノイド制御
回路20から液圧制御弁10のソレノイド22に
ブレーキペダル16の踏力に比例した大きさの励
磁電流が供給され、ホイールシリンダ14の液圧
がブレーキペダル16の踏力に比例した高さに制
御されるものである。アキユムレータ12にはリ
ザーバ24からポンプ26によつて汲み上げられ
たブレーキ液が蓄えられるようになつており、ア
キユムレータ12の液圧は液圧センサ28によつ
て検出され、この液圧センサ28の出力信号に基
づいてモータ制御回路30によりモータ32が制
御されて、アキユムレータ12内の液圧が一定範
囲に保たれるようになつている。
液圧制御弁10は非磁性材料から成るハウジン
グ40を備えている。ハウジング40内には、弁
孔42が形成されており、この弁孔42は、スプ
ール44が摺動可能に嵌合されている。スプール
44の外周面と弁孔42の内周面とのクリアラン
スは直径で10μm以下と極く小さくされており、
これら外周面と内周面とにより金属間シールが形
成されている。スプール44は磁性材料から成つ
ており、図示は省略するが、外周面に適数本の円
還溝が形成されて液圧が全周にほぼ均等に作用
し、スプール44が軽快に摺動するようにされて
いる。ハウジング40はアキユムレータ12に接
続される高圧ポート46,リザーバ24に接続さ
れる低圧ポート48およびホイールシリンダ14
に接続される制御圧ポート50を備えている。ス
プール44はその軸方向に延びる軸方向穴52
と、その軸方向穴52から半径方向に延び出て外
周面に開口する第一半径方向穴54および第二半
径方向穴56とを備えている。
スプール44とハウジング40に固定の磁性材
料製ヨーク60との間にはスプリング62が配設
されており、スプール44を図示の原位置に何か
つて付勢している。スプール44が原位置にある
状態においては第一半径方向穴54が低圧ポート
48と制御圧ポート50とに連通しており、結
局、軸方向穴52およびホイールシリンダ14の
液圧はリザーバ24の液圧(大気圧)に等しくな
つている。しかし、ソレノイド22に励磁電流が
供給され、ヨーク60が磁化されればスプール4
4に磁気吸引力が制御力として作用し、スプール
44がスプリング62の付勢力に抗して第1図に
おいて左方へ移動する。これにより、第一半径方
向穴54と低圧ポート48との連通が絶たれ、さ
らにスプール44が左方へ移動すれば第二半径方
向穴56が高圧ポート46と連通するに至る。こ
の間、制御圧ポート50は常に第一半径方向穴5
4を経て軸方向穴52と連通している。各ポート
46,48,50と第一および第二の半径方向穴
54,56との相対位置がそのように定められて
いるのである。
スプール44のヨーク60側の端部には、非磁
性材料から成るリング状のストツパ66が固定さ
れており、このストツパ66がヨーク60に当接
することにより、スプール44が直径ヨーク60
に吸着されることがないようにされている。
スプール44のもう一方の端部には、スプール
44と同心に反力ピストン70が一体に形成され
ている。反力ピストン70はスプール44より大
径のものであり、ハウジング40に形成された反
力ピストン穴72に直径で5μm以下のクリアラン
スで摺動可能に嵌合されて、反力ピストン70の
外周面と反力ピストン孔72の内周面とにより金
属間シールが構成されている。反力ピストン70
の外周面には、図示は省略するが、適数本の円環
溝が軸方向に距離を隔てて形成されており、反力
ピストン70が軽快に摺動するようにされてい
る。反力ピストン70はスプール44より大径と
されているため、高い寸法精度で加工することが
容易であり、円環溝の形成も容易である。
反力ピストン孔72のスプール44と反力ピス
トン70との結合部を囲む部分はスプール44内
の軸方向穴52を経て制御圧ポート50と常時連
通させられており、制御圧室74とされている。
また、反力ピストン70のスプール44とは反対
側の先端部は小径とされ、反力ピストン孔72の
この先端部を囲む部分は常時リザーバ24と連通
する低圧室76とされている。また、スプール4
4の反力ピストン70と結合された側とは反対側
の端部を囲む空間は、連通路77により常時低圧
ポート48と連通させられて低圧室78とされて
いる。反力ピストン70と反力ピストン孔72,
およびスプール44と弁孔42との微小なクリア
ランスから僅かに漏れたブレーキ液は低圧室7
6,78からリザーバ24へ戻される。
上記スプール44の直径をD1、反力ピストン
70の直径をD2とすると、反力ピストン70の
受圧面積Aは次式で表される。
A=π(D2 2−D1 2)/4 さらに、液圧制御状態におけるスプール44の
力の釣合いは、次式で表される。
S=CI ……(1) S=PA+F+R ……(2) ただし、 S:ヨーク60のスプール44に対する吸引力 C:定数 I:ソレノイド22への励磁電流 P:制御圧室74および制御圧ポート50の液圧 F:スプリング62の付勢力 R:反力スプリング70およびスプール44の摺
動抵抗 (1),(2)式より P=(C/A)I−(F+R)/A ……(3) が得られる。そして、本液圧制御装置10におい
ては金属シールによつて液密に保たれているた
め、反力ピストン70とスプール44の摺動抵抗
が無視し得る程小さい。したがつて、 P≒(C/A)I−F/A ……(4) となる。すなわち、反力ピストン70,制御圧室
74等が反力手段を構成しているのであり、制御
圧室76および制御圧ポート50の液圧Pはソレ
ノイド22への励磁電流Iに比例することとなる
のである。このようにして、反力ピストン70が
スプール44より大径であつても、比較的小さい
ソレノイドによつて液圧制御が行われる。また、
スプール44の摺動抵抗が小さいため制御液圧の
ばらつきや制御特性のヒステリシスも著しく小さ
くなる。
そして、ソレノイド22への励磁電流の大きさ
は、ソレノイド制御回路20により、踏力センサ
18によつて検出されるブレーキペダル16の踏
力に比例するように制御されるため、結局、ホイ
ールシリンダ14の液圧はブレーキペダル16の
踏力に比例する高さに制御されることとなる。
次に、本考案の別の実施例を第2図に示す。
図において、第一実施例と同じものには同一の
符号を付して説明は省略する。本実施例において
は、スプール80と反力ピストン82とが別体と
されており、両者はリンク機構84によつて結合
されている。リンク機構84は、スプール80と
反力ピストン82とのそれぞれの端面に軸方向に
突設された第一リンク86および第二リンク88
とそれらを結合するピン89とによつて構成され
ている。第一および第二リンク86,88の、ピ
ン89を挿通するためのピン穴はピン89より僅
かに大径の丸穴とされており、スプール80−反
力ピストン82間の力の伝達は行われるが、スプ
ール80と反力ピストン82との半径方向におけ
る微小量の相対移動は許容されるようになつてい
る。
本実施例では、反力ピストン82がリンク機構
84によつてスプール80と連結されているた
め、反力ピストン82の受圧面積が前記実施例に
比較して大きくなるのであるが、制御圧室74の
液圧はスプール80の反力ピストン側の端面にも
かかるため、結局、反力ピストン82の断面積か
らスプール80の断面積を差し引いた部分にのみ
制御圧室74の液圧がかかるに等しいこととな
り、前記実施例のようにスプールと反力ピストン
82とを一体形成した場合と同様の作用が生ずる
のである。
しかも、本実施例においては、スプール80と
反力ピストン82との半径方向の相対移動が許容
されているため、両者を一体形成する場合に比較
してスプール80と反力ピストン82との同心度
および弁孔90と反力ピストン孔92との同心度
を高くする必要がなく、スプール80および反力
ピストン82の外径ならびに弁孔90および反力
ピストン孔92の内径の寸法精度を高くすればよ
いため、これらの間のクリアランスを極く小さく
することが容易であり、内部漏れが無視し得る程
に小さい液圧制御弁100を安価に製造すること
ができる。
以上、本考案の実施例を詳細に説明したが、こ
れは文字通り例示であつて、本考案がその他にも
その主旨を逸脱することなく、当業者の知識に基
づいて種々の変形,改良を施した態様で実施し得
るものであることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例であるスプール式電
磁液圧制御弁を概略的に示す正面断面図であり、
同時にその液圧制御弁を含む自動車用電気制御式
液圧ブレーキ装置の系統図でもある。第2図は、
本考案の別の実施例であるスプール式電磁液圧制
御弁を第1図と同様に示す図である。 10……スプール式電磁液圧制御弁、40……
ハウジング、42……弁孔、44……スプール、
46……高圧ポート、48……低圧ポート、50
……制御圧ポート、60……ヨーク、62……ス
プリング、70……反力ピストン、72……反力
ピストン孔、74……制御圧室、76,78……
制御圧室、80……スプール、82……反力ピス
トン、84……リンク機構。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 高圧ポート,低圧ポートおよび制御圧ポートを
    備えたハウジングと、そのハウジング内の弁孔に
    摺動可能かつ実質的に液密に嵌合されたスプール
    と、そのスプールに磁気的な制御力を加えるソレ
    ノイドと、前記制御圧ポートと前記低圧ポートと
    の流体圧力差により作動する反力ピストンを含ん
    でその流体圧力差に応じた大きさであつて前記制
    御力とは逆向きの反力を前記スプールに加える反
    力手段とを備え、それら制御力と反力とに基づい
    て前記スプールが移動させられて前記制御圧ポー
    トが前記高圧ポートと低圧ポートとに選択的に連
    通させられることにより、制御圧ポートの流体圧
    力が前記ソレノイドの励磁電流の大きさに対応す
    る高さに制御されるスプール式電磁圧力制御弁に
    おいて、 前記反力ピストンを前記スプールより大径とす
    るとともにスプールの一端に結合し、それら反力
    ピストンとスプールとの結合部を囲む空間を前記
    制御圧ポートに常時連通する制御圧室とする一
    方、それら反力ピストンとスプールとの結合部と
    は反対側の端部をそれぞれ囲む空間を前記低圧ポ
    ートに常時連通する低圧室としたことを特徴とす
    るスプール式電磁圧力制御弁。
JP18068186U 1986-11-25 1986-11-25 Expired JPH044259Y2 (ja)

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JPS6386483U JPS6386483U (ja) 1988-06-06
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