JPH0442406Y2 - - Google Patents

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JPH0442406Y2
JPH0442406Y2 JP1985075814U JP7581485U JPH0442406Y2 JP H0442406 Y2 JPH0442406 Y2 JP H0442406Y2 JP 1985075814 U JP1985075814 U JP 1985075814U JP 7581485 U JP7581485 U JP 7581485U JP H0442406 Y2 JPH0442406 Y2 JP H0442406Y2
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、コンクリートの打設継目に沿つて略
帯板状の弾性シール材を介設させて止水処理させ
るようにしたコンクリート継目のシール構造に関
するものである。
〔従来の技術〕
コンクリート建造物の打設継目を、水膨張性材
料よりなる膨張層を非膨張性材料よりなる心板の
外面の一部に被着形成させたシール材を用いて止
水処理する構造が提案されている。
ところで、コンクリート建造物の継目が、略水
平方向又は垂直方向に長い場合には、複数体の上
記シール材をその端面をつき合せ状として連続さ
せて設ける必要があり、また該継目が環状に形成
されている場合には、一本のシール材を該継目に
沿つて湾曲させると共に該一本のシール材の両端
をつき合せ状として設ける必要がある。
ところが、上記従来一般に用いられているシー
ル材では、該シール材のつき合せ端面間の縦幅方
向の部分に、上記膨張層を有しない部分が形成さ
れるため、浸水により膨張層が端面方向に膨張し
て互いに密接した場合でも、該端面間の縦幅又は
横幅方向に全通した隙間が生ずることが避けられ
ず、該隙間から漏水するという問題点があつた。
このような問題点に鑑み、上記のようなコンク
リート建造物の打設継目に用いるシール材とし
て、特開昭57−68437号公報に示されるシール材
を用いることが考えられる。
この特開昭57−68437号公報には、非膨張材よ
りなる筒形心板の全外周に水膨張性の膨張層が形
成されたシール材と、非膨張材よりなるコ形心板
の外周の対向面と接続面に膨張層が形成されたシ
ール材が示されている。
〔考案が解決しようとする課題〕
ところが、上記のようなコンクリート建造物の
打設継目に用いるシール材として、上記非膨張材
よりなる筒形心板の全外周に水膨張性の膨張層が
形成されたシール材を用いた場合には、複数本の
シール材のつき合せ端面間の止水は、つき合せ端
面の上下及び左右の膨張層が対向方向に膨張突出
して互いに接合し、有効に止水作用が行なわれる
反面、膨張層が上下に大きく膨張して打設コンク
リート内に突出し該打設コンクリートにクラツク
を生ぜしめることが多い。
また、上記非膨張材よりなるコ形心板の外周の
対向面と接続面に膨張層が形成されたシール材を
用いた場合には、心板の凹溝内に打設コンクリー
トが入り込み凹溝による膨張時の緩衝機能を損な
わせるばかりか、上方に設定した上記接続面の膨
張層の角部が打設コンクリート内に突出してクラ
ツクを生ぜしめることが多い。さらには、上方の
上記接続面の膨張層は、上方方向に一重であつ
て、その下面は心板に接合し上面はコンクリート
面に接合して、上下面が異種材料に接合している
ところから、複数本のシール材のつき合せ端面が
対向方向に膨張突出する際、膨張端面に波形の不
整が生じて膨張端面間に隙間が生じ、この隙間か
ら水漏れが生じ易いという不具合があつた。
本考案は、以上のような問題点を解決するため
になされたもので、シール材のつき合せ端面間か
らの漏水がなく、しかも打設コンクリートにひび
割れの生ずることのないコンクリート継目のシー
ル構造を提供することを目的としている。
〔問題点を解決するための手段〕
次に、上記の問題点を解決するための手段を、
本考案の第1の実施例に対応する第1図及び第2
図を参照して説明する。
すなわち、本考案は、 コンクリートの打設継目2に、該打設継目2に
沿つて略帯板状のシール材3が、その端面どうし
をつき合せ状として介設されているコンクリート
継目のシール構造において、 前記シール材3は、非膨張材よりなる複数に分
割された心板4と、該複数の心板4の間の分割溝
内と該分割溝と交叉する心板の対向外面に連続し
て形成された水膨張性の膨張層5と、よりなると
とにも、打設コンクリート内に埋設されている前
記心板の分割溝と平行する対向外面は、膨張層が
形成されていない心板が表出された面となつてお
り、且つ前記心板4には中空あるいは軟質の多孔
材が充填された吸収孔6が形成された形状である
ことを特徴としている。
〔作用〕
上記の構成において、複数本のシール材が連続
して設置された場合又は1本のシール材が環状に
設置された場合のつき合せ端面間において、上下
方向に漏水があつた場合には中間の分割溝内の膨
張層が対向方向に膨張突出して互いに密着し、ま
た左右方向に漏水があつた場合には、心板左右の
膨張層が対向方向に膨張突出して互いに密着し、
該つき合せ端面間からの漏水がない。
また、上記中間の分割溝内の膨張層は、その上
下面が同一材質の心板に接合されているところか
らその対向方向の膨張突出は略均等であつて突出
端面に波打ち等の不整が生ずることがなく、心板
左右の膨張層は、二重であつてその一方は継目に
接し他材質に拘束されていないことから、つき合
せ端面間からの上下左右の漏水は有効に阻止され
ることになる。
また、吸水膨張層が膨張してコンクリート壁面
に圧接することにより止水が行なわれた場合、そ
の膨張圧が過大になつたような場合には、内部応
力の上記吸収孔により該圧力が吸収されるため、
コンクリート壁に無用の圧力が加わつて該コンク
リート壁にひび割れが生ずるということがなく、
また、心板の上下面には膨張層はないところか
ら、左右の膨張層の上下端部の角部が膨張してコ
ンクリート壁にひび割れを生ぜしめるということ
もない。
〔実施例〕
以下、図示の実施例に基づき、本考案を説明す
る。
第1図は、本考案の第1の実施例に係るシール
構造を示す断面図、第2図は、同シール材の拡大
断面図である。
このシール構造は、左右の打設コンクリート
1,1の継目2に、該継目2と平行方向にシール
材3が配設され、このシール材3は、複数本のシ
ール材3が、その各端面をつき合せ状として連続
して配設されている。尚コンクリート1,1が環
状に設けられて継目2が環状となる場合には、1
本又は複数本のシール材3が継目2に沿つて折曲
されて設けられ、端面どうしがつき合せ状に連続
される。
しかして、上記のシール材3は、全体として可
撓性を有する断面略長方形状の帯板形状を有して
おり、ゴムあるいはプラスチツクの非膨張材より
なる略帯板形状の心板4と、該心板4に層状に被
着形成された、ゴムまたはプラスチツク材中に高
吸水性樹脂が分散、混入されてなる公知の水膨張
性材料よりなる膨張層5との複合により形成され
ている。
上記の心板4には、その横幅線方向に並列され
て4個の丸孔よりなる内部応力吸収孔6が全通し
て形成され、且つ心板4の横幅線方向の中間2か
所は、長手方向に沿つて分割されている。この心
板4の表裏両面と、上記中間2か所の分割構内に
は、上述した膨張層5が形成されている。この表
裏両面の膨張層の両端は心板4の両側面に沿つて
折曲状に被着形成されることにより、シール材3
の横幅方向の全幅に亘つて形成される横幅膨張層
5aとなつており、また上記分割溝内の膨張層
は、シール材3の縦幅方向の全幅に亘つて形成さ
れる縦幅膨張層5bとなつている。この2本の縦
幅膨張層5bの対向壁面は、上記中間2か所の吸
収孔6に表出されて設けられている。また、心板
4の上下面には膨張層はなく、心板4の上下面が
表出されている。尚、上記各吸収孔6の内部に発
泡ウレタン等の軟質多孔材を充填させるようにし
てもさしつかえない。
このように構成された実施例のシール構造で
は、継目2に浸入した水分によつて、シール材3
の膨張層5特に表裏の横幅膨張層5aが吸水膨張
し、これによりコンクリート1,1の継目2に接
する壁面が水シールされる。尚心板4は、シール
材3の定形性の保持と、釘打による仮止時に、シ
ール材3が破損することのない作用をしている。
ここで、上記の吸水膨張による膨張圧が過大に
なつたような場合には、該膨張圧は、吸収孔6の
収縮によつて吸収され、また膨張層中間の縦幅膨
張層5bの一部が直接中間の吸収孔6内に膨出す
ることにより一層有効に吸収される。従つて、ク
ラツクを生じ易い種類のコンクリートを用いた場
合でも、該コンクリートにクラツクが生じること
がない。
また、シール材3のつき合せ端面間において
は、縦横の全幅方向に亘り形成される縦幅及び横
幅膨張層5b,5aの端面どうしが膨張して互い
に密着し、第1図のように、シール材3を継目2
に平行方向として配設した場合でも、またシール
材3を継目2に交叉する方向として配設した場合
でも、いずれも有効に水シールされる。
第3図は、本考案の第2の実施例に係るシール
構造に用いるシール材の拡大断面図である。
このシール材13は、心板14に、3個の角孔
よりなる吸収孔16を設けたもので、横幅膨張層
15aと縦幅膨張層15bとよりなる膨張層15
の構造と、作用については上記第2図の第1の実
施例と同様である。
〔考案の効果〕
以上説明したように、本考案のコンクリート継
目のシール構造によれば、コンクリート打設継目
に介設されるシール材3を、非膨張材よりなる複
数に分割された心板4と、該複数の心板4の間の
分割溝内と該分割溝と交叉する心板の対向外面に
連続して形成された水膨張性の膨張層5と、によ
り形成したので、複数本のシール材が連続して設
置された場合又は1本のシール材が環状に設置さ
れた場合につき合せ端面間において、上下方向に
漏水があつた場合には、上記中間の分割溝内の膨
張層が対向方向に膨張突出して互いに密着し、ま
た左右方向に漏水があつた場合には、上記心板左
右の膨張層が対向方向に膨張突出して互いに密着
し、該つき合せ端面間からの漏水がない。
さらに、上記中間の分割溝内の膨張層は、その
上下面が同一材質の心板に接合されているところ
から、その対向方向の膨張突出は略均等であつて
突出端面に波打ち等の不整が生ずることがなく、
心板左右の膨張層は、二重であつてその一方は継
目に接し他材質に拘束されていないことから、つ
き合せ端面間からの上下左右の漏水は一層有効に
阻止されることになる。
また、本考案のコンクリート打設継目のシール
構造によれば、心板の内部に圧力の吸収孔が形成
されているので、膨張圧が過大になつたような場
合にはその圧力が吸収孔によつて形成され、また
心板の全外周に膨張層を形成した場合その隅角部
の膨張は吸収孔によつて吸収されることが少ない
が、本考案では、心板の上下対向面は膨張層が形
成されていない心板が表出された面とされている
ので、膨張層の外周角部の過大な膨出により打設
コンクリートにクラツクが生ずるという恐れはな
い。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の第1の実施例に係るシール
構造の断面図、第2図は、同シール材の拡大断面
図、第3図は、第2の実施例に係るシール材の拡
大断面図である。 1……コンクリート、2……継目、3,13…
…シール、4,14……心板、5,15……膨張
層、6,16……吸収孔。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 コンクリートの打設継目に.該打設継目に沿つ
    て略帯板状のシール材が、その端面どうしをつき
    合せ状として介設されているコンクリート継目の
    シール構造において、 前記シール材は、非膨張材よりなる複数に分割
    された心板と、該複数の心板の間の分割溝内と該
    分割溝と交叉する心板の対向外面に連続して形成
    された水膨張性の膨張層と、よりなるとともに、
    打設コンクリート内に埋設されている前記心板の
    分割溝と平行する対向外面は、膨張層が形成され
    ていない心板が表出された面となつており、且つ
    前記心板には中空あるいは軟質の多孔材が充填さ
    れた吸収孔が形成された形状であることを特徴と
    するコンクリート継目のシール構造。
JP1985075814U 1985-05-23 1985-05-23 Expired JPH0442406Y2 (ja)

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5768437A (en) * 1980-10-17 1982-04-26 Hayakawa Rubber Water swellable water stopping material and method

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5768437A (en) * 1980-10-17 1982-04-26 Hayakawa Rubber Water swellable water stopping material and method

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JPS61192004U (ja) 1986-11-29

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