JPH044122Y2 - - Google Patents

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JPH044122Y2
JPH044122Y2 JP1985097605U JP9760585U JPH044122Y2 JP H044122 Y2 JPH044122 Y2 JP H044122Y2 JP 1985097605 U JP1985097605 U JP 1985097605U JP 9760585 U JP9760585 U JP 9760585U JP H044122 Y2 JPH044122 Y2 JP H044122Y2
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packing layer
intake
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crack
concrete
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Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は、コンクリート構造体の欠陥空隙内を
負圧にしてから薬液を注入して補修するコンクリ
ート構造体の補修において、コンクリート構造体
の表面に開口した亀裂や浮き上がり等の開口部に
押し当てて欠陥空隙内の空気を吸い出すコンクリ
ート構造体補修用吸気具に関するものである。
〈従来の技術〉 周知のように、コンクリート建築物や構築物
は、長期間経過すると表面に細い亀裂が発生した
り、表面に吹き付けたモルタルが浮き上つてモル
タルと躯体との間に空隙が生じたりする。この亀
裂や浮き上り空隙等の欠陥空隙を放置しておくと
次第に拡張し、表面モルタルやコンクリートの一
部が剥離したり強度低下を来たすので、接着剤や
固化剤などの薬液を欠陥空隙の内部に注入しなけ
ればならない。
上記した欠陥空隙内に薬液を注入するには、第
3図で示すように、亀裂aが発生しているコンク
リート構造体の壁面bの表面に、筒部cを直立さ
せた基板dを亀裂aに沿い適宜間隔で取り付ける
とともに、基板d,d間の亀裂開口部をシール材
eで閉塞し、筒部cに薬液の注入装置を取り付
け、この注入装置で薬液を筒部cから亀裂a内に
圧送する。この場合、欠陥空隙内を予め負圧にし
てから薬液を注入すると亀裂の隅まで充分に注入
することができる。
〈考案が解決しようとする問題点〉 ところが、コンクリート構造体の壁面bの表面
は、第4図で示すように表層モルタルfの凹凸
や、第5図で示すようにタイル目地の凹溝gがあ
るので、従来のゴム製バキユームパツドを単に押
し当てただけではコンクリート壁表面とバキユー
ムパツドとの間に隙間が生じてしまう。このた
め、欠陥空隙内の空気を吸気ポンプで吸い出す場
合に欠陥空隙内の空気を充分に吸気することがで
きない。
また、バキユームパツドの周縁にきわめて柔軟
なパツキン層を設けると、バキユームパツドを搬
送したり保管する際(例えば、トラツクに積んだ
り降ろしたりする作業中や作業現場までの往復の
搬送の際など)にパツキン層に固い物が当つた場
合に、パツキン層がきわめて柔軟なるが故にパツ
キン層に損傷を受け易く、実用に供することがで
きない。
〈問題点を解決するための手段〉 本考案は上記に鑑み提案されたもので、吸気管
の先端に器状の取付基部を設け、該取付基部の開
口縁に、水を吸収すると膨張して軟化する高吸水
性樹脂からなるパツキン層を設けたものである。
〈作用〉 本考案は上記した構成により、非使用時にはパ
ツキン層が乾燥して収縮硬化しているので、パツ
キン層に損傷を受け難く、また、使用時には水を
吸収して膨張するとともに軟化したパツキン層が
コンクリート壁の表面の凹凸に対応した形状に変
形して当接するので、コンクリート表面との間に
隙間が生じない。
〈実施例〉 以下本考案を図面の実施例にもとづいて説明す
る。
第1図で示す吸気具1は、吸気弁2を有する吸
気管3の先端に合成ゴム等からなる中空な略円錐
杯状の取付基部4を設け、該取付基部4の開口縁
にはパツキン層5を設けて成る。
パツキン層5は、水を吸収すると膨張するとと
もに極めて柔軟になる高吸水性樹脂を取付基部4
の開口縁4′の形状に合わせて成型したものであ
り、接着剤により固定されている。高吸水性樹脂
にはアクリル酸、ビニルアルコール共重合体から
なるものと、アクリル酸ソーダ重合体からなるも
のとがあり、いずれも乾燥時には収縮硬化してお
り、水を吸収すると、600乃至1000倍に膨張する
とともに、ゲル化する。そして、この高吸水性樹
脂は、加圧しても吸収した水を放出しないし、長
時間経過しても含水率の低下が少なく、更には乾
燥収縮状態と吸水膨張状態とを繰り返すことがで
きる。
なお、前記した取付基部4は、開口部を有する
器状であれば、椀状、皿状等どのような形状でも
よい。
上記した構成から成る吸気具1の使用方法を、
第2図で示すように、モルタルfを吹き付けた壁
面bの表面から裏面に貫通した亀裂aを補修する
場合について説明する。
この場合、先ず壁面bの裏面側に開口する亀裂
aの開口部に注入具6…を適宜間隔で取り付ける
とともに、注入具6…から外れた開口部に接着テ
ープ等のシール材を貼って開口部を塞ぎ、また壁
面bの表面側に開口する亀裂aの開口部において
は吸気具1を当接する吸気開口部分を除きシール
材を貼つて塞ぐ。
注入具6は、注入口を開設した基板7に筒部8
の一端を直立状に接続するとともに該筒部8の他
端に注入弁9を設けたもので、注入弁9の入口に
薬液注入装置(図示せず)の薬液供給用チユーブ
10を接続してある。なお、この注入具6は、基
板7の裏面にパツキン層(図示せず)を設けるな
どして、コンクリート粗面に液密状に止着できる
ようにしてある。
一方、吸気具1は、上記した構成から成り、使
用する前に予めパツキン層5に水を充分に供給し
てゲル化させておく。そして、吸気管3の一端の
口金3′に真空ポンプ等の吸気装置の吸気用チユ
ーブ11を接続して、取付基部4の開口部をコン
クリート壁面bの亀裂の吸気開口部分に押し当て
る。
注入具6の注入弁9を閉じた状態で吸気装置を
作動すると、取付基部4内の空気が貫通孔12か
ら吸気管3を通つて排出され、取付基部4内が負
圧になる。取付基部4内が負圧になると、大気圧
により取付基部4がコンクリート壁側に押圧され
るので、パツキン層5がコンクリート壁表面に押
し付けられてモルタル面fの凹凸に応じて変形す
る。したがつて、パツキン層5とコンクリート壁
表面との間の隙間が密閉され、パツキン層5がコ
ンクリート壁表面に密着して気密性を増す。な
お、パツキン層5は、上記したように、圧縮力を
受けても水を放出しないので、柔軟性を維持し、
コンクリート壁面に確実に密着する。この状態で
吸気装置を更に作動し続けると、亀裂a内の空気
が吸気具1から吸い出され、亀裂aの内部が負圧
になる。亀裂a内が充分に負圧になつたら吸気弁
2を閉じて吸気工程を一時停止する。そして、そ
の後に注入弁9を開いて薬液圧送装置を作動し、
薬液供給用チユーブ10から注入具6に薬液を供
給する。注入具6内に供給された薬液は、亀裂a
内が負圧であることと薬液が加圧されていること
とによつて、外部に漏れることなく亀裂a内に吸
い込まれ、亀裂a内で亀裂aの拡がりに沿つて拡
散する。そして、適量の薬液を注入したら注入具
6の注入弁9を閉じて注入工程を停止した後、吸
気具1の吸気弁2を開いて再度吸気工程を開始す
る。吸気工程を再開すると、注入具6から注入さ
れた薬液が吸気具1からの吸気により亀裂a内を
コンクリート壁の表面側に向つて流れる。したが
つて、粘性が高い薬液であつても亀裂a内の隅々
まで、しかも短時間で流れ込む。
このように吸気具1からの吸気により欠陥空隙
a内を負圧にした後に、注入具6により薬液を加
圧注入すると、欠陥空隙aの狭い隅まで多量の薬
液を短時間で充填することができる。したがつ
て、確実な補修効果を期待することができるし、
作業時間が短く、能率良く作業することができ
る。
なお、補修工事が終了して、吸気具1を放置し
ておくと、パツキン層5が徐々に乾燥し、収縮硬
化する。そして、その後この吸気具1を使用する
場合には、上記したように水を再度供給して柔軟
にすればよい。
〈考案の効果〉 以上説明したように本考案によれば、水を吸収
したパツキン層が極めて柔軟になるので、このパ
ツキン層がコンクリート構造体の凹凸に応じて変
形し、気密状に密着する。したがつて、凹凸のあ
る化粧モルタルや溝状目地のある化粧タイル張り
のコンクリート構造体であつても、又は仕上げが
カキ落しのコンクリート構造体であつても、亀裂
等の欠陥空隙を補修する場合に、欠陥空隙内を効
率良く負圧にすることができる。このため、空隙
の隅々まで薬液を充填でき、充分な補修効果を期
待することができるばかりでなく、補修工事の能
率が向上する。
また、使用しない時にはパツキン層が乾燥して
収縮するとともに硬化するので、本考案に係る吸
気具を搬送したり保管する際にパツキン層に固い
物が当つても、パツキン層は損傷を受け難い。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示すもので、第1図は
一部欠截側面図、第2図はコンクリート壁の裏側
に貫通した亀裂に薬液を注入する場合を示すコン
クリート壁の断面図、第3図は従来の薬液注入状
態を示す斜視図、第4図は化粧モルタルを吹き付
けたコンクリート壁の断面図、第5図は化粧タイ
ルを張ったコンクリート壁の断面図である。 1は吸気具、3は吸気管、4は取付基部、5は
パツキン層、6は注入具、10は薬液供給用チユ
ーブ、11は吸気用チユーブ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 吸気管の先端に器状の取付基部を設け、該取付
    基部の開口縁に、水を吸収すると膨張して軟化す
    る高吸水性樹脂からなるパツキン層を設けたこと
    を特徴とするコンクリート構造体補修用吸気具。
JP1985097605U 1985-06-28 1985-06-28 Expired JPH044122Y2 (ja)

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JP1985097605U JPH044122Y2 (ja) 1985-06-28 1985-06-28

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JP1985097605U JPH044122Y2 (ja) 1985-06-28 1985-06-28

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Publication Number Publication Date
JPS627548U JPS627548U (ja) 1987-01-17
JPH044122Y2 true JPH044122Y2 (ja) 1992-02-06

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ID=30964727

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JP1985097605U Expired JPH044122Y2 (ja) 1985-06-28 1985-06-28

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JPS627548U (ja) 1987-01-17

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