JP2001107571A - 壁の補修工具 - Google Patents

壁の補修工具

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JP2001107571A
JP2001107571A JP28451899A JP28451899A JP2001107571A JP 2001107571 A JP2001107571 A JP 2001107571A JP 28451899 A JP28451899 A JP 28451899A JP 28451899 A JP28451899 A JP 28451899A JP 2001107571 A JP2001107571 A JP 2001107571A
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JP
Japan
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wall
nozzle
repair tool
adhesive
plate
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JP28451899A
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English (en)
Inventor
Yuuji Kuriaki
裕次 栗秋
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Inax Corp
Original Assignee
Inax Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 壁のひび割れ部や浮き等を極めて容易且つ迅
速に補修できる工具を提供する。 【解決手段】 補修工具20は、板体21と、該板体2
1の中央部に配置されたノズル22と、該ノズル22の
先端部22aを取り囲む合成樹脂体23と、内周パッド
24及び外周パッド25とからなる。この補修工具20
を壁面に押し当て、吸引孔26を介してパッド24,2
5間を減圧して工具20を壁面に押し当て、注入器30
から接着剤をノズル先端部22aを介して壁に注入す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は壁のひび割れや浮き
を補修するための工具に係り、特に、壁に接着剤を注入
して補修を行う補修工具に関する。
【0002】
【従来の技術】建物の躯体構造物にあっては、気温の変
化等によって構造物の全体が熱膨張収縮を繰り返し、建
築後、十数年を経過したりすると、内外壁又は床等が躯
体構造物から界面剥離し、いわゆる浮きとなる現象が発
生することがある。このような浮きの現象は、例えば、
外壁の場合には、タイル張付モルタルと下地モルタルと
の界面において、またタイル張付モルタルとコンクリー
トとの界面において発生する。浮きをそのまま放置する
とタイルの脱落等に至るおそれがあるので、浮きの発生
している部分の補修を行うことが必要である。また、壁
のひび割れについても、当然ながら補修を行うことが必
要である。
【0003】このような補修に用いられる工具として、
壁に押し当てて接着剤を壁に注入するものがある。図3
はこの補修工具の従来例とその使用例を示す断面図であ
る。この工具10は、略円筒状のプラグ11と、該プラ
グ11の先端側から外方に張り出したフランジ12と、
該プラグ11の後端部に設けられた逆流防止弁13とを
備えている。この工具10は、壁1に対しプラグ11を
接着剤2によって接着した後、プラグ11を通して壁1
のひび割れ部3等に注入材を注入するように使用され
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の補修工具を
用いて壁を補修する場合、接着剤2が硬化するまで待機
する必要があり、工期が長い。また、注入材を注入した
後は、ノミや鏨によって工具10を壁1から取り外すの
であるが、この際に壁1の表面に傷が付くので、取外し
後に壁1の表面を塗装等によって補修する必要がある。
【0005】本発明はこのような短所を解消し、壁の補
修を極めて短時間で、且つ簡単に済ませることができる
補修工具を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の補修工具は、補
修すべき壁に押し当てて接着剤を壁に注入する補修工具
において、該壁に対面する板体と、該板体の中央部から
突出しており、先端から接着剤を壁に注入するノズル
と、該板体の周縁に沿って設けられた外周パッドと、該
外周パッドと該ノズルとの間において該ノズルから所定
距離離隔して該ノズルを取り巻くように該板体に設けら
れた内周パッドと、壁に押し当てられた該補修工具の該
外周パッドと内周パッドとの間を吸引排気するための吸
引孔とを備えてなるものである。
【0007】かかる本発明の補修工具を用いて壁の補修
を行うには、これを補修すべき壁に押し当て、ノズルの
先端を壁に押し込み、内周パッドと外周パッドとの間を
吸引排気して外補修工具を壁に密着させる。なお、密着
状態が良好であれば、この後、吸引は停止しても良い。
次いで、ノズルを通して壁に接着剤を注入する。注入終
了後は、内周パッドと外周パッドとの間の減圧状態を解
消させ、工具を壁から離反させる。
【0008】本発明では、前記内周パッドはゴムの単独
発泡体よりなり、外周パッドは、該板体側がゴムの単独
発泡体よりなり、壁に当接する側がゴムの半分連続発泡
体よりなることが好ましい。このような材料よりなる内
周パッド及び外周パッドとすることにより、工具が壁に
気密状に密着するようになる。
【0009】本発明では、ノズルを取り巻いて、接着剤
が付着しにくい樹脂材料よりなる合成樹脂体が設けられ
ていることが好ましい。
【0010】この合成樹脂体を壁に押し付けることによ
り、ノズル周囲への接着剤の漏出を防止できる。
【0011】本発明では、ノズルの後部は前記板体を貫
通しており、該ノズルの後端に接着剤注入器の接続部が
設けられていることが好ましい。この接続部に注入器を
着脱することにより、壁の補修作業効率がさらに良好な
ものとなる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。図1は本発明の実施の形態
に係る補修工具の断面図、図2は図1の補修工具の斜視
図である。
【0013】この補修工具20は円盤形状の板体21
と、この板体21の中央部から先端部22aが突出する
ノズル22と、このノズル22を取り囲む合成樹脂体2
3と、この合成樹脂体23の外側を取り巻くように板体
21に設けられた内周パッド24と、板体21の外周縁
に沿って該板体21に設けられた外周パッド25とを備
えている。
【0014】ノズル22は、板体21の壁面に対面され
る面(図1の左側の面)と反対側から突出する後部22
bを有しており、この後部22bの内周には、注入器3
0の接続部として、注入器30の先端部31がねじ込ま
れる雌ネジが設けられている。ノズル22は、そのフラ
ンジ22cが接着剤或いはビス留め等によって板体21
に固着されている。
【0015】合成樹脂体23は、注入器30から注入さ
れる壁補修用の接着剤が付着しにくい、例えばシリコン
樹脂等よりなる。この合成樹脂体23は円筒形状であ
り、その中心孔内にノズル22の先端部22aが挿通し
ている。
【0016】内周パッド24は、この合成樹脂体23か
ら所定距離離隔している。この内周パッド24は、ゴム
硬度25°程度のエチレンプロピレンゴムの単独発泡体
よりなるものが好適である。外周パッド25は、板体2
1に接するベース部25aが内周パッド24と同じく硬
度25°程度のエチレンプロピレンゴムの単独発泡体よ
りなり、このベース部25aに重なるカバー部25bが
硬度5°程度のエチレンプロピレンゴムの半分連続発泡
体よりなるものが好適である。このカバー部25bが壁
面に当接される。なお、この実施の形態にあっては、外
周パッド25と内周パッド24とは板体21からの高さ
がほぼ同一となっている。
【0017】内周パッド24と外周パッド25との間か
ら空気を吸引排出するための吸引孔26が板体21に設
けられている。
【0018】このように構成された補修工具を用いて壁
面の補修を行うには、まず壁面の補修対象部分に再剥離
可能な樹脂系塗料を塗布しておく。補修工具20のノズ
ル22の後端部22bには注射器30の先端部31をね
じ込んでおく。また、吸引孔26は耐圧ホース等を介し
て真空ポンプ等の排気装置に接続しておく。
【0019】前記樹脂系塗料が乾いた後、補修工具20
を壁面に当て、ノズル22の先端部22aを隙間等に差
し込む。そして、吸引孔26を介して内周パッド24と
外周パッド25との間を排気し、補修工具20を壁面に
密着させる。補修工具20が壁面に密着した後、内周パ
ッド24と外周パッド25との間の減圧等が十分に保た
れる場合には、吸引孔26を介しての排気を停止しても
良く、減圧を維持できないときには、吸引孔26を介し
ての排気を継続して行う。
【0020】補修工具20を壁面に密着させた状態にお
いて、注入器30から補修用の接着剤をノズル22に供
給し、先端部22aから壁面のひび割れ部や浮き部分等
に接着剤を注入する。この実施の形態にあっては、合成
樹脂体23もその先端面が壁面に押し付けられるため、
ノズル先端部22a周囲からの接着剤の漏れが防止され
る。また、万が一この接着剤が漏れ出しても、内周パッ
ド24によってせき止められ、それ以上広がることが防
止される。漏れ出した接着剤は、再剥離可能な樹脂系塗
料を壁面から剥がした際にそれと一緒に除去される。
【0021】所定量の接着剤を注入器30からノズル2
2を介して注入した後、内周パッド24と外周パッド2
5との間の減圧を解消し、補修工具20を壁から離反さ
せる。そして、前記の通り、再剥離可能な樹脂系塗料を
壁面から引き剥がし、必要に応じノズル22が刺さって
いた孔状部分を補修し、補修を終了する。
【0022】このように、本発明の補修工具20を用い
ると、補修を極めて迅速に行うことができ、作業内容も
極めて簡単である。更に、接着剤の漏れが防止されると
共に、万一接着剤が漏れても壁面を汚さぬように再剥離
可能な樹脂系塗料と共に、容易に除去することが可能で
ある。もちろん、この補修工具20を壁面から引き剥が
す際に、壁面に破損が生じたりすることも全く無い。
【0023】上記実施の形態では、ひび割れ部3を補修
しているが、浮きについても同様にして補修することが
できる。
【0024】
【発明の効果】以上の通り、本発明の補修工具による
と、壁のひび割れや浮き等を極めて容易かつ、迅速に補
修することができる。本発明の工具を用いると、接着剤
の漏れを防止でき、また補修工具を補修口に壁面から除
去する場合に壁面を破損させたりすることも無く、補修
作業が極めて容易なものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る補修工具の断面図で
ある。
【図2】図1の補修工具の斜視図である。
【図3】従来例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 壁 2 接着剤 3 ひび割れ部 10 補修工具 13 逆流防止弁 20 補修工具 21 板体 22 ノズル 22a ノズル先端部 23 合成樹脂体 24 内周パッド 25 外周パッド 26 吸引孔 30 注入器

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 補修すべき壁に押し当てて接着剤を壁に
    注入する補修工具において、 該壁に対面する板体と、 該板体の中央部から突出しており、先端から接着剤を壁
    に注入するノズルと、 該板体の周縁に沿って設けられた外周パッドと、 該外周パッドと該ノズルとの間において該ノズルから所
    定距離離隔して該ノズルを取り巻くように該板体に設け
    られた内周パッドと、 壁に押し当てられた該補修工具の該外周パッドと内周パ
    ッドとの間を吸引排気するための吸引孔と、を備えてな
    る壁の補修工具。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記内周パッドはゴ
    ムの単独発泡体よりなり、前記外周パッドは、該板体側
    がゴムの単独発泡体よりなり、壁に当接する側がゴムの
    半分連続発泡体よりなることを特徴とする壁の補修工
    具。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、前記ノズルを
    取り巻いて、接着剤と非接着性の合成樹脂体が設けられ
    ていることを特徴とする壁の補修工具。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれか1項におい
    て、前記ノズルの後部は前記板体を貫通しており、該ノ
    ズルの後端に接着剤注入器の接続部が設けられているこ
    とを特徴とする壁の補修工具。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR200254776Y1 (ko) * 2001-08-28 2001-11-26 조덕환 콘크리트 구조물의 균열 보수 장치
JP2003056185A (ja) * 2001-08-21 2003-02-26 Nippon Kayaku Wasser Kk コンクリート構造物における補修剤の注入装置および方法
JP2008266944A (ja) * 2007-04-18 2008-11-06 Isamu Mizobuchi グラウト剤の注入具
JP2011099269A (ja) * 2009-11-06 2011-05-19 Sg Engineering Kk コンクリート構造物の補修方法
JP2019127749A (ja) * 2018-01-24 2019-08-01 ニチバン株式会社 低圧注入補修工法によるコンクリート面補修方法

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