JPH0440936Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は、和文を入力するための和文入力モー
ドと、英文を入力するための英文入力モードとを
備えた文書作成装置に関する。

［従来技術］ 英文の場合通常パイカピツチで印字された文章
が読み易く、また和文の場合には10〜12ポイント
の文字サイズの文章が読み易いことが知られてい
る。従来の文書作成装置において、英文を作成す
る場合には、英文入力モードに設定することによ
り英文に適した文字ピツチ（例えば上記パイカピ
ツチ）で読み易い英文を印字し、また、和文を作
成する場合には、和文入力モードに設定すること
により和文に適した文字ピツチ（例えば上記10.5
ポイント文字）で読み易い和文を印字することが
できた。

［考案が解決しようとする問題点］ 上記した従来の文書作成装置において、和文と
英文とが混在した文書を作成する場合には、次に
示す２つの方法を用いていた。その一方は、和文
用の文字ピツチで全ての文字を入力する方法であ
り、この場合英文字および数字の文字ピツチが不
自然で読み難いものであつた。他方は、和文は和
文入力モード、英文は英文入力モードという各々
に適したモードで文書を作成する方法で、例えば
先ず和文入力モードで英文箇所は空欄にしたま
ま、和文箇所のみを入力して印字し、次いで和文
入力モードから英文入力モードへ切り換えた後、
前記空欄に英文を入力して印字するものである。
従つて、この場合には非常に複雑な操作を必要と
した。

また、入力した文書を記憶させて保存する場合
には、和文用と英文用の文字ピツチを混在させる
ことができなかつた。

［考案の目的］ 本考案は従来の問題点を解決するためになされ
たもので、その目的とするところは、簡単な操作
により、和文用と英文用の文字ピツチが混在した
読み易い文書を作成する文書作成装置を提供する
ことにある。

［問題点を解決するための手段］ このため本考案の文書作成装置は、キーボード
から入力された文字データに、和文入力モードと
英文入力モードとのいずれが選択されているかを
示す情報を付加して記憶する文書記憶手段を備え
た構成としたものである。

［作用］ 本考案の文書作成装置は上記のように構成され
るため、前記文書記憶手段の内容を印字すると
き、制御手段が前記付加情報および文字データに
応じて、和文用文字パターンあるいは英文用文字
パターンを順次読み出して印字させるので、和文
用と英文用の文字ピツチが混在した読み易い文書
を印字し得る。

［実施例］ 以下に、本考案の一実施例について図面を参照
して説明する。

第２図は本実施例の文書作成装置を示す斜視図
であり、その文書作成装置はキーボード１０と表
示装置としての液晶デイスプレイ１２と印字装置
１４とから構成されている。

キーボード１０には、平がな、英数字、記号等
が割り当てられた多数の文字キー１６および各種
のフアンクシヨンキー等が配置されている。その
フアンクシヨンキーには、平がな入力を指定する
平がなキー１８、英数字入力を指定する英数字キ
ー１９、印字キー２０、和文入力モードと英文入
力モードとからいずれかを選択するモード選択手
段であるモード選択キー２１、テキスト作成キー
２２等がある。そのテキスト作成キー２２は、キ
ーボード１０から入力した文字データを後述のテ
キストメモリ２５に記憶させるテキスト作成モー
ドを設定するためのものである。また、文書作成
装置の上面中央部には、所定桁数の入力文字を表
示する液晶デイスプレイ１２が配置されている。

文書作成装置の後方には、印字装置１４が配置
されており、その印字装置１４は印字ヘツド２４
を搭載したキヤリツジ２６を有し、そのキヤリツ
ジ２６がプラテン２８の長手方向に移動可能に支
持されている。

第３図は本実施例の文書作成装置の構成を示す
ブロツク図であり、制御手段を構成するCPU（中
央処理装置）３０には、前記キーボード１０と
ROM（リード・オンリ・メモリ）３２とRAM
（ランダム・アクセス・メモリ）３４と表示駆動
回路３６と印字駆動回路３８とがそれぞれ接続さ
れている。

そのROM３２は、文書作成装置を制御する制
御プログラム４０と、文字パターン記憶手段を構
成する和文用CG（キヤラクタ・ジエネレータ）４
２および英文用CG４４とを有している。その和
文用CG４２は、文字ピツチが前記10.5ポイント
の平がな、カタカナ、漢字等の和文用文字パター
ンを多数記憶しており、英文用CG４４は、和文
用文字パターンと異なつた文字ピツチである前記
パイカピツチの英文用文字パターンを多数記憶し
ている。

またRAM３４は、入力バツフア４６と表示バ
ツフア４８と印字バツフア５０とテキストメモリ
５２とを有している。その入力バツフア４６は、
キーボード１０から入力された文字データと、そ
の文字データに前記モード選択キー２１により選
択された入力モードを示す情報を付加して記憶
し、和文あるいは英文の少なくとも１行分の文字
データを記憶する記憶領域を有している。表示バ
ツフア４８には、入力バツフア４６および後述の
テキストメモリ５２から転送された文字データが
記憶され、その表示バツフア４８の記憶領域は入
力バツフア４６と同等である。印字バツフア５０
には、キーボード１０から印字開始データが入力
されたときに、入力バツフア４６あるいはテキス
トメモリ５２内の文字データが転送される。その
テキストメモリ５２には、前記テキスト作成モー
ド時に入力バツフア４６から転送された文字デー
タが記憶される。尚、入力バツフア４６とテキス
トメモリ５２とにより、文書記憶手段が構成され
ている。

表示駆動回路３６は、入力バツフア４６あるい
はテキストメモリ５２から表示バツフア４８に転
送された文字データに基づいて、液晶デイスプレ
イ１２に文字等を表示させるよう構成されてい
る。また、印字駆動回路３８は、キーボード１０
から印字開始データが入力されると、入力バツフ
ア４６あるいはテキストメモリ５２から印字バツ
フア５０に転送された文字データに基づいて、印
字ヘツド２４に印字用紙（図示せず）上へ印字さ
せるように構成されている。

以上の構成よりなる文書作成装置の動作につい
て説明する。

第４図は文書作成装置のキー入力処理を示すフ
ローチヤートであり、何らかのキー入力がある
と、前記制御プログラム４０に従つてキー入力処
理が開始される。まず、ステツプS1において、
入力されたキーが文字キー１６であるか否かの判
別が行なわれる。その判別結果がYESの時には、
ステツプS2において、前記モード選択キー２１
により和文入力モードに設定されているか否かの
判別が行なわれる。その判別結果がYESの時に
は、ステツプS3において、キー入力された文字
に対応する文字データに、和文入力モードである
ことを示す情報を付加して、ステツプS5に移る。
また、英文入力モードが設定されていてステツプ
S2の判別結果がNOの時には、ステツプS4におい
て、キー入力された文字データに、英文入力モー
ドであることを示す情報を付加して、ステツプ
S5に移る。そのステツプS5においては、前記文
字データに記憶された文字ピツチを参照して、そ
の文字データに関する文字が印字領域のうちの残
余の領域内に印字可能であるか否かの判別が行な
われる。その判別結果がYESのときにはステツ
プS6により、前記文字データが入力バツフア４
６に記憶され、ステツプS7に移る。そのステツ
プS7においては、入力バツフア４６内の文字デ
ータを表示バツフア４８へ転送し、表示駆動回路
３６の制御のもとに転送されたきた文字データに
対応した文字を液晶デイスプレイ１２に表示し
て、このキー入力処理を終了する。

また、ステツプS5の判別結果がNOのときに
は、ステツプS8において、前記テキスト作成キ
ー２２の操作によりテキスト作成モードに設定さ
れているか否かの判別が行なわれる。その判別結
果はYESのときには、ステツプS9において、入
力バツフア４６の内容をテキストメモリ２５に転
送することにより入力バツフア４６の内容をクリ
アして、前記ステツプS6に移る。また、ステツ
プS8の判別結果がNOであるときには、ステツプ
S10において、入力バツフア４６の記憶領域が既
に満たされているためにキー入力された文字デー
タを記憶させることができないことを知らせるブ
ザーを鳴らせて、このキー入力処理を終了する。

また、ステツプS1の判別結果がNOのときには
ステツプS11により、入力されたキーが印字キー
であるか否かの判別が行なわれる。文字キー１６
および印字キー２０以外のキーが押下された場合
には、ステツプS12において入力されたキーに応
じた処理が行なわれ、このキー入力処理を終了す
る。また、ステツプS11の判別結果がYESのとき
にはステツプS13において、入力バツフア４６に
記憶された文字データが印字バツフア５０に転送
されることにより、印字駆動回路３８の制御のも
とに、転送されてきた文字データに対応した文字
が印加される。このとき、文字データに付加され
ている入力モードを示す情報から、和文用文字パ
ターンか英文用文字パターンかが識別されるの
で、その文字データに対応した文字パターンを和
文用CG４２あるいは英文用CG４４から読み出し
て印字することにより、和文用と英文用の文字ピ
ツチが混在した文書を作成できる。次いでステツ
プS14に移り、入力バツフア４６および印字バツ
フア５０の内容をクリアするとともに、表示バツ
フア４８の内容をクリアすることにより液晶デイ
スプレイ１２上の表示をクリアして、このキー入
力処理を終了する。

［変形例］ 本考案は以上詳述した実施例に限定されるもの
ではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において
種々の変更を加えることができる。

例えば、本実施例においては、キー入力された
文字データの１文字毎に入力モードを示す情報を
付加しているが、入力モードの切り換つた直後の
文字データにのみ入力データを示す情報を付加し
て、付加情報の無い文字データについては直前の
文字の入力モードと同じ入力モードにするよう制
御しても良い。

［考案の効果］ 以上詳述したことから明らかなように本考案
は、キー入力された文字データに入力モードを示
す情報を付加することにより、印字するときにそ
の文字データを読み出すと、自動的に和文用の文
字ピツチか英文用の文字ピツチかが決定される。
従つて、複雑な操作を用いることなく、和文用と
英文用の文字ピツチが混在した読み易い印字をす
ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の文書作成装置の構成を示すブ
ロツク図、第２図は本考案を具体化した文書作成
装置の斜視図、第３図は上記文書作成装置の構成
を示すブロツク図、第４図は文書作成装置のキー
入力処理を示すフローチヤートである。 ２１……モード選択キー、３０……CPU、４
２……和文用CG、４４……英文用CG、４６……
入力バツフア、５２……テキストメモリ。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 和文用の文字パターンと、その和文用文字パタ
   ーンとは異なつた文字ピツチを有する英文用の文
   字パターンを別々に記憶している文字パターン記
   憶手段と、 和文入力モードと英文入力モードとのいずれか
   を選択するモード選択手段と、 キーボードから入力された文字データに、選択
   されている入力モードを示す情報を付加して記憶
   する文書記憶手段と、 前記文書記憶手段の内容を印字するとき、前記
   付加情報および文字データに応じて前記文字パタ
   ーン記憶手段から和文用文字パターンあるいは英
   文用文字パターンを順次読み出して印字させる制
   御手段と、 を備えたことを特徴とする文書作成装置。