JPH0440818Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0440818Y2
JPH0440818Y2 JP1986088766U JP8876686U JPH0440818Y2 JP H0440818 Y2 JPH0440818 Y2 JP H0440818Y2 JP 1986088766 U JP1986088766 U JP 1986088766U JP 8876686 U JP8876686 U JP 8876686U JP H0440818 Y2 JPH0440818 Y2 JP H0440818Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
band saw
driven pulley
roller
idling
rollers
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP1986088766U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS62198016U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP1986088766U priority Critical patent/JPH0440818Y2/ja
Publication of JPS62198016U publication Critical patent/JPS62198016U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0440818Y2 publication Critical patent/JPH0440818Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本考案は冷凍食品切断用竪型帯鋸盤における帯
鋸の自動変向装置に関する。
<従来の技術> 本出願人はこの種用途の竪型帯鋸盤について、
特に冷凍まぐろなどで代表される如き、細長い大
型冷凍食品(以下、単に材料とも言う。)の縦割
りと、輪切り(横寸法切り)との双方を、その一
台の帯鋸盤によつて支障なく行なえるようにする
ため、先に実公昭58−35385号を提案し、相当の
成果を収めることができたが、その後も鋭意研究
を重ねてきた結果、この公知考案でも未だ次の問
題点があることを見い出した。
<考案が解決しようとする問題点> つまり、上記公知考案では帯鋸を上部の変向ガ
イド体によつて、従動プーリーの帯鋸掛架面から
ひねり起す如く、約45度の一定角度だけ変向させ
るに当り、そのガイド体における一対の遊転挟持
ローラーで、所謂一点支持状態のもとに帯鋸を挟
持しつつ、目的とする約45度の最終角度まで一挙
に変向させている構成のため、その帯鋸の復元変
形力が過大となつて、プーリーの帯鋸掛架面から
容易にはずれ出る。そのはずれ出ないまでも、挟
持ローラーとの局部的に強く摺擦し、所謂金切り
音を発すると共に、鋸身に筋条型の傷跡が生成さ
れて、その帯鋸の耐久性を阻害することになり、
その挟持ローラーを折角遊転自在な形態に定めた
ことの技術的な意味も消失する結果となつてい
る。
<問題点を解決するための手段> 本考案はこのような問題点の改善を企図してお
り、そのための構成上帯鋸盤フレームの支柱を、
平面視の四角形な材料載置テーブルの1角隅部に
立設して、その支柱によりテーブルの中心方向を
指して対角線に沿う如く斜めに張り出し支持され
た従動プーリー収納室内へ、従動プーリーを遊転
自在に軸架すると共に、 その従動プーリー収納室と対応する駆動ユニツ
ト収納室内へ、モーターにより回転駆動される原
動プーリーを軸支して、 その上下の対をなす従動プーリーと原動プーリ
ーとの相互間に亘つて、無端な帯鋸を循環回走す
るように捲き掛けて成る冷凍食品用竪型帯鋸盤に
おいて、 上記帯鋸の鋸歯が材料送入方向と正しく対峙す
るように、その帯鋸が従動プーリーから下方へ進
行する途中一部を、両プーリーの帯鋸掛架面から
ひねり起す如く、目的とする約45度の一定角度だ
け変向させるに当り、 上記従動プーリー収納室の内壁面から従動プー
リーの帯鋸掛架面に向かつて前方へ張り出す共通
の支持盤に、帯鋸の下方へ向かう進行通路へ外側
から臨む上下2段の遊転ローラーと、同じく進行
通路へ内側から臨み、且つ両遊転ローラーと一定
の高さ間隔距離を保つ中段の遊転ローラーとの合
計3個を、その支持盤に対する軸支点が正面から
見て仮想三角形の各頂点位置に点在分布するよう
に配列設置すると共に、 その上段遊転ローラーの円周面と中段遊転ロー
ラーの円周面との相互間隙を、同じく中段遊転ロ
ーラーの円周面と下段遊転ローラーの円周面との
相互間隙よりも広く相違変化させて、 先づ、上段と中段の両遊転ローラーによつて帯
鋸を挟みつつ、両プーリーの帯鋸掛架面から或る
程度の中途角度だけひねり起す如く変向させ、 引き続き、中段と下段の両遊転ローラーによつ
て帯鋸を挟みつつ、上記帯鋸掛架面から目的とす
る最終角度に至るまでの残余角度だけひねり起す
如く、自動段階的に変向させるように構成したこ
とを特徴とするものである。
<実施例> 以下、図示の実施例に基いて本考案の具体的構
成を詳述すると、その冷凍食品切断用竪型帯鋸盤
の概略全体を表わした第1,2図において、10
は帯鋸盤フレームの総称であり、下部の材料載置
テーブル11付き駆動ユニツト収納室12と、上
部の従動プーリー収納室13並びに両収納室1
2,13を連通状態に結合一体化する支柱14と
から成り立つている。その場合、支柱14は第1
図の平面図から明白なように、四角形な上記テー
ブル11との位置関係において、その1角隅部に
立設されており、これにより片持ち支承された上
部の従動プーリー収納室13が、テーブル11の
中心方向を指向して、斜め(対角線に沿う方向)
に張り出されている。
つまり、その従動プーリー収納室13内の従動
プーリー15と、駆動ユニツト収納室12内の原
動プーリー16とは、何れもその回転軸線X−
X,Y−Yが材料送入方向Mに対し、約45度の一
定角度α,βのもとに交叉する関係として配設さ
れているわけである。そして、その原動プーリー
16が第1,2図のように、駆動ユニツト収納室
12内を斜めに2分割する起立仕切り壁17に軸
支されており、該収納室12内に据付けられたモ
ーター18によつて、伝動プーリー19やVベル
ト20を介し回転駆動されるようになつている。
その上下一対の収納室12,13や支柱14に
は、開閉ドアーが付属されていること勿論であ
る。
他方、上記従動プーリー15はその収納室13
に対して着脱自在に、且つ遊転するように設置さ
れている。即ち、これを明らかにした第2,4図
において、21は従動プーリー収納室13の内壁
面に固着された左右一対のガイドレール、22は
その両レール21と係合し乍ら昇降するスライダ
ーであり、ほぼT字型プーリーホルダー23の上
部が、スライダー22の下部位置へ係脱自在に且
つ回動可能な枢支係合状態に吊持されている。
従動プーリー15は、このようなホルダー23
の中途部に軸架されているため傾動可能であり、
その収納室13に対する傾動角度を、ホルダー2
3の下部に螺挿されて収納室13の内壁面へ押し
当てられる操作ネジ24により、予じめ調整でき
るようになつている。25は上記スライダー22
へ収納室13の上方から螺入植立された帯鋸緊張
用操作ハンドルであり、これには押し上げ用の圧
縮コイルバネ26が捲着されている。
無端な帯鋸Bは従動プーリー15と原動プーリ
ー16との上下相互間に亘つて、掛脱自在に且つ
循環回走し得るよう捲き掛けられており、その鋸
歯27によつて矢印Mの方向から送入される材料
を切断するわけであるが、本考案では両プーリー
15,16の回転軸線X−X,Y−Yを上記した
通り、その材料送入方向Mに対し約45度の一定角
度α,βだけ交叉配置させたこととの関係におい
て、その帯鋸Bがテーブル11上に露出する中途
一部を材料の切断可能なように、その一部を両プ
ーリー15,16の帯鋸掛架面から約45度の一定
角度θだけ言わばひねり起す如く、次の構成に基
きその材料送入方向Mと正対する(鋸歯が材料と
正しく対峙する)平行状態に変向させている。
Aはそのための帯鋸変向ガイド体を総称してい
るが、これは第3〜7図に抽出して示す通り、共
通の支持盤28へ正面から見た場合、仮想三角形
の各頂点位置a,b,cに点在分布する如く配列
軸支された合計3個の遊転ローラー29,30,
31から成る。
即ち、帯鋸Bは従動プーリー15の帯鋸掛架面
から原動プーリー16の帯鋸掛架面に向かう下方
(矢印P参照)へ進行することになるが、その帯
鋸Bの進行通路S−Sに対して、外側から上段の
遊転ローラー29と下段の遊転ローラー31が臨
む一方、残る中段の遊転ローラー30が逆に原動
プーリー16や従動プーリー15と同様な内側か
ら臨む関係状態に定められている。
中段の遊転ローラー30がその文字通りに、上
段の遊転ローラー29並びに下段の遊転ローラー
31と各々一定の高さ間隔距離H1,H2を保つ
中段位置に臨まされているわけであり、その合計
3個の全体として高低差のある位相変化が与えら
れている。
しかも、上段遊転ローラー29の円周面と中段
遊転ローラー30の円周面との相互間隙W1は、
同じく中段遊転ローラー30の円周面と下段遊転
ローラー31の円周面との相互間隙W2よりも広
いものとして、相違変化されてもいる。そして、
このような関係状態を備えた仮想三角形の各頂点
位置a,b,cに点在分布する如く、その合計3
個の遊転ローラー29,30,31がボルトから
成るローラー軸32,33,34によつて、その
3個に共通の支持盤28へ各々軸支されているの
である。
そのため、循環回走する帯鋸Bは従動プーリー
15の帯鋸掛架面から離れ、原動プーリー16の
帯鋸掛架面へ向かう下方Pへの進行過程におい
て、先づ位置ズレし合う上段遊転ローラー29と
中段遊転ローラー30との相互間に挟まれ、第1
次的に鋸歯27が或る程度の中途角度θ1分だけ
変向される如く、その帯鋸Bが両プーリー15,
16の帯鋸掛架面から若干ひねり起されることに
なる。
そして、引き続き中段遊転ローラー30と下段
遊転ローラー31との相互間に挟まれつつ、同じ
く鋸歯27が送入材料と正しく対峙する如く、帯
鋸Bが目的とする約45度の最終角度θに至るまで
の残余角度θ2分だけ、第2次的に上記帯鋸掛架
面からひねり起し変向されることになるのであ
る。
更に言えば、第6図のように帯鋸Bの後端部
を、外側から上段遊転ローラー29の円周面によ
つて内側へ押圧し、同じく鋸歯27の刻設されて
いる前端部を、内側から中段遊転ローラー30の
円周面により外側へ押圧して、その帯鋸Bを第1
次的に或る程度までひねり起し変向させ、次いで
第7図のように、同じく帯鋸Bの後端部を下段遊
転ローラー31の円周面により、外側から内側へ
更に一層押圧して、第2次的にひねり起し変向さ
せ、目的とする最終角度θの変向状態を得るよう
になつている。
その場合、合計3個の遊転ローラー29,3
0,31はその上中下の高低差を以つて、相互の
一定な高さ間隔距離H1,H2を保つ関係状態に
点在分布されており、同一高さの水平線上に並列
しないため、しかも上段遊転ローラー29の円周
面と中段遊転ローラー30の円周面との相互間隙
W1が、同じく中段遊転ローラー30の円周面と
下段遊転ローラー31の円周面との相互間隙W2
よりも広く相違変化されているため、帯鋸Bが下
方Pへ進行することとの関係において、その帯鋸
Bは過度な拘束を受けることなく、順次滑らかに
変向されることとなり、その復元変形に伴なう遊
転ローラー29,30,31との局部的な摺擦過
多なども生じるおそれがない。
その帯鋸Bの復元変形力は合計3個の遊転ロー
ラー29,30,31によつて受け持たれるた
め、これを効果的に分散・低減させることもで
き、その各遊転ローラー29,30,31の早期
劣化を防げることになる。
又、上記進行通路S−Sを下方Pへ進行する帯
鋸Bに対して、内側から1個の中段遊転ローラー
30が臨み、外側から2個の上下両遊転ローラー
29,31が臨むように配置されているため、従
動プーリー15の帯鋸掛架面から離れ曲がる帯鋸
Bの伸びようとする復元変形力に対し、その外側
から効果的に対抗することができ、上記間隙W
1,W2の広狭差とも相俟つて、その帯鋸Bの滑
らかな進行を維持しつつも、これを適確に拘束で
きるのである。
この点、図例では合計3個の遊転ローラー2
9,30,31を、その仮想三角形の各頂点位置
a,b,cへ点在分布させるに当り、その遊転ロ
ーラー29,30,31のすべてを同じ大きさ寸
法のベアリング形態として、その互換使用できる
ように定めている。そして、これとの関係から上
記の両間隙W1,W2を互いに広狭変化させるに
当つても、第5図に併記する通り、上段遊転ロー
ラー29のローラー軸32を下段遊転ローラー3
1のローラー軸34よりも、帯鋸Bの下向き進行
通路S−Sから遠ざかる外側位置へ、一定の間隔
距離Lだけ偏倚させている。
但し、下段の遊転ローラー31を上段の遊転ロ
ーラー29よりも径大寸法に形成することによ
り、その両ローラー軸32,34を互いに偏倚さ
せることなく、同一の垂直線上に配設して、上記
両間隙W1,W2の広狭差を与えるように定めて
も良い。蓋し、遊転ローラー29,30,31の
全体的な配置状態として、上記仮想三角形の各頂
点位置,b,cに軸支されることには、何等変り
がないからである。
何れにしても、合計3個の遊転ローラー29,
30,31はその各個のローラー軸32,33,
34によつて、その3個に共通の支持盤28へ軸
支されているため、その取付けや取りはずしの作
業に際会するも、上記仮想三角形を形作る全体的
な配列状態が爾後的に位置狂いするおそれもな
い。
35,36,37は支持盤28を貫通するロー
ラー軸32,33,34へ、その背後から締結固
定されたナツト、38は同じく支持盤28から後
方(背面方向)へ一体的に突出されたガイド棒で
あり、従動プーリー収納室13の内壁面に予じめ
溶接固定されているベース台39へ、前後方向に
沿う進退自在として挿入支持されている。40は
その進退移動量の調整ボルトであつて、ガイド棒
38を押圧すべくベース台39から螺入されてい
る。
そのため、この調整ボルト40を回動操作し
て、支持盤28を前後方向へ進退移動させること
により、帯鋸Bに対する遊転ローラー29,3
0,31の接触位置を、常時正しく調整すること
ができる。つまり、従動プーリー収納室13の内
壁面から前方へ張り出す支持盤28の張り出し量
が、その調整ボルト40によつて大小調整できる
ようになつているわけであり、その調整操作時に
も上記遊転ローラー29,30,31の全体的な
配置状態は狂わないので、誰でも熟練を要さずに
作業できる利点があると言える。
更に、C,Dは上記変向ガイド体Aによる変向
後の帯鋸Bを安定良く保持する上下一対の帯鋸ガ
イドホルダー体であり、その上段ガイドホルダー
体Cがテーブル11上において、帯鋸Bの進行通
路S−Sへ臨まされているに反し、下段ガイドホ
ルダー体Dは駆動ユニツト収納室12の内部に封
入設置されている。
41,42はその上段ガイドホルダー体Cを形
作る内外一対の帯鋸挟持ローラーであり、第8図
から明白なように各個のローラー軸43,44を
介して、ハンガー台45へ遊転自在に支持されて
いる。46はそのハンガー台45から曲げ出され
た安全カバー、47は支持ローラー41,42と
直交する関係状態のもとに、ハンガー台45へボ
ルト48を介して遊転するよう軸支された帯鋸後
退規制ローラー、49は同じくハンガー台45へ
ボルト50により固定された帯鋸振れ止め片であ
り、そのスリツト内に帯鋸Bを受け入れて通過さ
せている。
又、51は上記ハンガー台45から外側へ水平
に派出された支持バーであり、従動プーリー収納
室13から垂下された昇降アーム52の下端部
へ、進退自在に貫通されている。53はその進退
移動量の調整ボルトであり、これを操作すること
によつて、上記両挟持ローラー41,42により
帯鋸Bを正しく挟持位置決めできるようになつて
いる。54は昇降アーム52の調整ハンドルであ
つて、これを操作することにより、ハンガー台4
5の設置高さを高低変化させ得るようになつてい
る。
他方、上記下段ガイドホルダー体Dは第9,1
0図から示唆されるように、駆動ユニツト収納室
12内の仕切り壁17に固着された取付盤56
と、その取付盤56へ着脱自在に組み立てられた
可動盤57とのユニツト体から成る。58はその
取付盤56から前方に突出する支持アームであ
り、これにはスライドガイド切欠59が加工され
ている。60は支持アーム58のセンターピン、
61は支持アーム58の下方位置において、やは
り取付盤56から前方に突出するローラー支持台
であり、これには遊転可能な内外一対の帯鋸挟持
ローラー62,63が軸支されている。
そして、この両挟持ローラー62,63は原動
プーリー16の至近位置において、やはり帯鋸B
の進行通路S−Sへ正しく臨み、上段ガイドホル
ダー体Cの挟持ローラー41,42と同様に、帯
鋸Bを挟持しつつ安定・円滑に原動プーリー16
へ繰り送る。64は可動盤57の上部位置に、前
後方向への進退自在として取付けられたスリツト
付き帯鋸振れ止め片、65は同じく中途位置に軸
支された遊転自在の帯鋸後退規制ローラーであ
り、何れも上段ガイドホルダー体Cの帯鋸振れ止
め片49並びに帯鋸後退規制ローラー47と対応
して、同一の機能を果たす。
66,67は同じく可動盤57の下部位置に固
定された一対の切屑排除片であり、その全体的に
倒立V字型を呈している。その両排除片66,6
7により帯鋸Bを挟持して、これに付着・堆積の
切屑を自づと掻き取るのである。68は取付盤5
6に対する可動盤57の取付位置決め用調整ボル
ト、69は取付盤56の上記ガイド切欠59へ挿
入係止される固定ボルトであり、蝶ナツト70と
締結されている。
<考案の効果> 以上のように、本考案では帯鋸盤フレーム10
の支柱14を、平面視の四角形な材料載置テーブ
ル11の1角隅部に立設して、その支柱14によ
りテーブル11の中心方向を指して対角線に沿う
如く斜めに張り出し支持された従動プーリー収納
室13内へ、従動プーリー15を遊転自在に軸架
すると共に、 その従動プーリー収納室13と対応する駆動ユ
ニツト収納室12内へ、モーター18により回転
駆動される原動プーリー16を軸支して、 その上下の対をなす従動プーリー15と原動プ
ーリー16との相互間に亘つて、無端な帯鋸Bを
循環回走するように捲き掛けて成る冷凍食品用竪
型帯鋸盤において、 上記帯鋸Bの鋸歯27が材料送入方向Mと正し
く対峙するように、その帯鋸Bが従動プーリー1
5から下方Pへ進行する途中一部を、両プーリー
15,16の帯鋸掛架面からひねり起す如く、目
的とする約45度の一定角度θだけ変向させるに当
り、 上記従動プーリー収納室13の内壁面から従動
プーリー15の帯鋸掛架面に向かつて前方へ張り
出す共通の支持盤28に、帯鋸Bの下方Pへ向か
う進行通路S−Sへ外側から臨む上下2段の遊転
ローラー29,31と、同じく進行通路S−Sへ
内側から臨み、且つ両遊転ローラー29,31と
一定の高さ間隔距離H1,H2を保つ中段の遊転
ローラー30との合計3個を、その支持盤28に
対する軸支点が正面から見て仮想三角形の各頂点
位置a,b,cに点在分布するように配列設置す
ると共に、 その上段遊転ローラー29の円周面と中段遊転
ローラー30の円周面との相互間隙W1を、同じ
く中段遊転ローラー30の円周面と下段遊転ロー
ラー31の円周面との相互間隙W2よりも広く相
違変化させて、 先づ、上段と中段の両遊転ローラー29,30
によつて帯鋸Bを挟みつつ、両プーリー15,1
6の帯鋸掛架面から或る程度の中途角度θ1だけ
ひねり起す如く変向させ、 引き続き、中段と下段の両遊転ローラー30,
31によつて帯鋸Bを挟みつつ、上記帯鋸掛架面
から目的とする最終角度θに至るまでの残余角度
θ2だけひねり起す如く、自動段階的に変向させ
るように構成してあるため、冒頭に述べた従来技
術の問題点を確実に改善できる効果がある。
即ち、本考案の場合従動プーリー収納室13の
内壁面から従動プーリー15の帯鋸掛架面に向か
つて前方へ張り出す共通の支持盤28に、合計3
個の遊転ローラー29,30,31が悉く軸支さ
れているが、その上段遊転ローラー29と下段遊
転ローラー31との2個は、従動プーリー15か
ら下方Pへ向かう帯鋸Bの進行通路S−Sへ外側
から臨むものとして、又残る中段遊転ローラー3
0の1個は、同じく進行通路S−Sの内側から帯
鋸Bに臨むものとして言わば振り分け配置されて
おり、その中段遊転ローラー30と上下2段の両
遊転ローラー29,31との相互間には、一定の
高さ間隔距離H1,H2が保たれている。
しかも、その中段遊転ローラー30の円周面と
上段遊転ローラー29の円周面との相互間隙W1
が、同じく中段遊転ローラー30の円周面と下段
遊転ローラー31の円周面との相互間隙W2に比
して広く相違変化されてもいる。そして、このよ
うな諸条件を備えた仮想三角形の各頂点位置a,
b,cに点在分布する関係状態として、上記合計
3個の遊転ローラー29,30,31がその共通
の支持盤28に軸支されているのである。
そのため、従動プーリー15の帯鋸掛架面から
原動プーリー16の帯鋸掛架面に向かつて下方P
へ進行する帯鋸Bは、その過程において、先づ外
側の上段遊転ローラー29と内側の中段遊転ロー
ラー30によつて挟まれ乍ら、目的とする45度に
満たない中途角度θ1分だけ、自づと円滑にひね
り起し変向されることとなる。
その場合、帯鋸Bを内外方向から挟む上段遊転
ローラー29と中段遊転ローラー30とは、その
帯鋸Bの進行方向Pに沿う一定な高さ間隔距離H
1を保つ位置ズレ状態にあり、しかもその円周面
同志の相互間隙W1は広いので、その間隙W1内
を帯鋸Bが円滑に通過し、それにも拘らず第6図
のように、或る程度の中途角度θ1分だけ確実に
ひねり起し変向されるのである。
そして、引き続き下方Pへ進行するや、その帯
鋸Bは次に内側の中段遊転ローラー30と外側の
下段遊転ローラー31によつて挟まれることにな
るが、その際中段遊転ローラー30の円周面と下
段遊転ローラー31の円周面との相互間隙W2
は、上記間隙W1よりも狭く設定されているた
め、その帯鋸Bが第7図のように、目的とする最
終角度(約45度)θに至るまでの残余角度θ2分
だけひねり起し変向されることとなる。
その際にも、中段遊転ローラー30と下段遊転
ローラー31との相互間には、帯鋸Bの進行方向
Pに沿う一定の高さ間隔距離H2が保たれている
ため、上記間隙W2の狭いと雖も、その内部を無
理なく通過し、それにも拘らず安定良く確実にひ
ねり起し変向されるのである。
つまり、本考案の場合上記の諸条件を備えた仮
想三角形の各頂点位置a,b,cに、合計3個の
遊転ローラー29,30,31が点在分布する関
係状態として軸支されているからこそ、その全体
としての有機的な働きのもとに、帯鋸Bを最終角
度θの約45度に至るまで、自動段階的の円滑に変
向させることができるわけであり、その変向作用
に伴なう帯鋸Bの復元変形力も、点在分布する3
個の遊転ローラー29,30,31によつて分散
的に受け持つことができ、従つて帯鋸Bと各遊転
ローラー29,30,31との強い摩擦による金
切り音の発生や、鋸身に対する傷跡の発生なども
効果的に防止し得るのである。そして、このこと
には合計3個の遊転ローラー29,30,31
が、その文字通りに悉く遊転することも、有機的
に働くこととなる。
又、合計3個の遊転ローラー29,30,31
はその共通の支持盤28へ、各々ローラー軸3
2,33,34によつて軸支されているため、上
記仮想三角形が爾後的に位置狂いせず、その設置
状態として著しく安定すると共に、帯鋸Bの復元
変形力にも充分対抗できることとなる。
更に、実用新案登録請求の範囲・第2項に記載
の構成を採用するならば、遊転ローラー29,3
0,31の配列状態を狂わせるおそれなく、その
全体を前後方向へ進退させることができるので、
従動プーリー15の帯鋸掛架面から下方Pに向か
う帯鋸Bに対して、これを挟むべき遊転ローラー
29,30,31を常に正しく位置出し調整し得
る効果もある。
又、実用新案登録請求の範囲・第3項に記載の
構成を採用するならば、合計3個の遊転ローラー
29,30,31やそのローラー軸32,33,
34を互換使用できるので、その共通の支持盤2
8に対する取付け上の作業性や、量産性を一層向
上し得る効果もあり、実益大と言える。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案における冷凍食品用帯鋸盤の平
面模式図、第2図は第1図の−線断面図、第
3図は材料送入方向から見た帯鋸変向装置の配列
形態を示す正面図、第4図は第3図の−線に
沿う部分拡大断面図、第5図は帯鋸の変向作用過
程を示す正面説明図、第6,7図は第5図の−
線と−線に沿う各断面説明図、第8図は帯
鋸変向後の上段ガイドホルダー体を抽出して示す
正面図、第9図は第3図の−線に沿う部分拡
大断面図、第10図は同じく下段ガイドホルダー
体の分解状態を示す側面図である。 10……帯鋸盤フレーム、11……材料載置テ
ーブル、12……駆動ユニツト収納室、13……
従動プーリー収納室、14……支柱、15……従
動プーリー、16……原動プーリー、18……モ
ーター、27……鋸歯、28……支持盤、29,
30,31……遊転ローラー、32,33,34
……ローラー軸、45……ハンガー台、52……
昇降アーム、56……取付盤、57……可動盤、
A……帯鋸変向ガイド体、B……帯鋸、C,D…
…帯鋸ガイドホルダー体、M……材料送入方向、
P……帯鋸進行方向、S−S……帯鋸進行通路、
W1,W2……相互間隙、H1,H2……高さ間
隔距離、θ1,θ2,θ……ひねり起し角度。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 帯鋸盤フレーム10の支柱14を、平面視の
    四角形な材料載置テーブル11の1角隅部に立
    設して、その支柱14によりテーブル11の中
    心方向を指して対角線に沿う如く斜めに張り出
    し支持された従動プーリー収納室13内へ、従
    動プーリー15を遊転自在に軸架すると共に、 その従動プーリー収納室13と対応する駆動
    ユニツト収納室12内へ、モーター18により
    回転駆動される原動プーリー16を軸支して、 その上下の対をなす従動プーリー15と原動
    プーリー16との相互間に亘つて、無端な帯鋸
    Bを循環回走するように捲き掛けて成る冷凍食
    品用竪型帯鋸盤において、 上記帯鋸Bの鋸歯27が材料送入方向Mと正
    しく対峙するように、その帯鋸Bが従動プーリ
    ー15から下方Pへ進行する途中一部を、両プ
    ーリー15,16の帯鋸掛架面からひねり起す
    如く、目的とする約45度の一定角度θだけ変向
    させるに当り、 上記従動プーリー収納室13の内壁面から従
    動プーリー15の帯鋸掛架面に向かつて前方へ
    張り出す共通の支持盤28に、帯鋸Bの下方P
    へ向かう進行通路S−Sへ外側から臨む上下2
    段の遊転ローラー29,31と、同じく進行通
    路S−Sへ内側から臨み、且つ両遊転ローラー
    29,31と一定の高さ間隔距離H1,H2を
    保つ中段の遊転ローラー30との合計3個を、
    その支持盤28に対する軸支点が正面から見て
    仮想三角形の各頂点位置a,b,cに点在分布
    するように配列設置すると共に、 その上段遊転ローラー29の円周面と中段遊
    転ローラー30の円周面との相互間隙W1を、
    同じく中段遊転ローラー30の円周面と下段遊
    転ローラー31の円周面との相互間隙W2より
    も広く相違変化させて、 先づ、上段と中段の両遊転ローラー29,3
    0によつて帯鋸Bを挟みつつ、両プーリー1
    5,16の帯鋸掛架面から或る程度の中途角度
    θ1だけひねり起す如く変向させ、 引き続き、中段と下段の両遊転ローラー3
    0,31によつて帯鋸Bを挟みつつ、上記帯鋸
    掛架面から目的とする最終角度θに至るまでの
    残余角度θ2だけひねり起す如く、自動段階的
    に変向させるように構成したことを特徴とする
    冷凍食品用竪型帯鋸盤における帯鋸の自動変向
    装置。 2 上下2段の遊転ローラー29,31と中段の
    遊転ローラー30との合計3個を軸支する共通
    の支持盤28を、従動プーリー収納室13の内
    壁面へ前後方向に沿う進退調整自在に設置した
    ことを特徴とする実用新案登録請求の範囲・第
    1項記載の冷凍食品用竪型帯鋸盤における帯鋸
    の自動変向装置。 3 上下2段の遊転ローラー29,31と中段の
    遊転ローラー30との合計3個を、すべて同じ
    大きさに寸法化したことを特徴とする実用新案
    登録請求の範囲・第1項記載の冷凍食品用竪型
    帯鋸盤における帯鋸の自動変向装置。
JP1986088766U 1986-06-10 1986-06-10 Expired JPH0440818Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1986088766U JPH0440818Y2 (ja) 1986-06-10 1986-06-10

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1986088766U JPH0440818Y2 (ja) 1986-06-10 1986-06-10

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS62198016U JPS62198016U (ja) 1987-12-16
JPH0440818Y2 true JPH0440818Y2 (ja) 1992-09-25

Family

ID=30947154

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1986088766U Expired JPH0440818Y2 (ja) 1986-06-10 1986-06-10

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0440818Y2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE112005003635T5 (de) * 2005-07-15 2008-05-15 Kokuho Co. Ltd., Yokosuka Bandsäge-Vorrichtung
JP2009028823A (ja) * 2007-07-25 2009-02-12 Daito Seiki Kk 帯鋸盤
DE102008018443A1 (de) * 2008-04-08 2009-10-15 Esterer Wd Gmbh Bandsäge

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5835385U (ja) * 1981-08-31 1983-03-08 株式会社東芝 二槽式洗濯機の脱水用モ−タ取付構造

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5835385U (ja) * 1981-08-31 1983-03-08 株式会社東芝 二槽式洗濯機の脱水用モ−タ取付構造

Also Published As

Publication number Publication date
JPS62198016U (ja) 1987-12-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2795300C (en) Differential impulse conveyor with improved drive
FR2545456A1 (fr) Transporteur de pieces ou de porte-piece, en particulier, pour machine de montage
CN110371683A (zh) 一种书籍整理堆叠设备
JPH0440818Y2 (ja)
CN109175169A (zh) 自动生产弹簧床垫设备
CA2290229C (en) Log positioning and securing device
CN108529295B (zh) 一种布料缠绕装置
US3955455A (en) Ring cutting device
US4774761A (en) Process for changing electric lines in adding electric connectors and a device for carrying out the process
CN209157005U (zh) 自动生产弹簧床垫设备
CN219448631U (zh) 一种发卡机
JP2511452B2 (ja) フラツプ折曲・保持装置
JPS5835385Y2 (ja) 冷凍食品切断用の帯鋸盤
US4581970A (en) Machine for prescoring English muffins or the like
JP4629845B2 (ja) 海苔巻き寿司等の切断装置
CN210594066U (zh) 一种物料盘翻转机构
JPH0141698Y2 (ja)
US4748882A (en) Traveling guillotine
JP3035890U (ja) 木材加工装置
US6044617A (en) Dough packing machine with tiltable spoons
SU1171408A1 (ru) Устройство дл выдачи изделий со стеллажа
JP3648622B2 (ja) 薄板材の切断装置
JPS6018885Y2 (ja) 木工用平面旋回式切削機
JPH0222237Y2 (ja)
JP2659673B2 (ja) 人参の葉部切断装置