JPH0440808Y2 - - Google Patents

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JPH0440808Y2
JPH0440808Y2 JP1985107191U JP10719185U JPH0440808Y2 JP H0440808 Y2 JPH0440808 Y2 JP H0440808Y2 JP 1985107191 U JP1985107191 U JP 1985107191U JP 10719185 U JP10719185 U JP 10719185U JP H0440808 Y2 JPH0440808 Y2 JP H0440808Y2
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base
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electromagnetic
drilling
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Description

【考案の詳細な説明】 考案の目的 (産業上の利用分野) 本考案は穿孔装置を被加工物に電磁吸着固定す
るための穿孔装置用電磁吸着ベースの改良に関す
る。
(従来の技術) 携行型の穿孔装置には、被加工物に対する位置
決め固定を図るために、電磁吸着用コイルを埋設
して成る電磁吸着ベースが広く採用されている
が、この電磁吸着ベースによる磁気固定力は、磁
石の一般特性により被加工物の固定面に垂直な方
向に対しては強いが、固定面に沿つた方向に対し
てはきわめて弱いため、穿孔加工中、切削抵抗に
起因する穿孔刃物のトルクの増大によつて電磁吸
着ベースが被加工物上で、いわゆる横すべり現象
を起こし易くなり、このため穿孔加工精度を低下
させるばかりでなく、穿孔作業が危険であつた。
従来、斯る電磁吸着ベースの横すべりを解消す
るため、例えば、特開昭56−126508号公報記載の
内容を引用する第4図に示す如く、電磁吸着ベー
ス1を被加工物2に固定した後、ハンドル3の手
動操作でラツク4を上昇させながらリンク5A,
5B,5Cを回動し、ロツクピン6を圧縮コイル
スプリング7の弾発力に抗して上昇させ、所定の
高さまで上昇した後にラツク4上のストツパ8が
リンク5Aの爪9から離脱したとき、圧縮コイル
スプリング7の弾発力でロツクピン6を被加工物
2の表面に叩き付け、その尖端6Aを被加工物2
に突刺することによつて、穿孔刃物10のトルク
の増大に対応させるという構造が採られていた。
しかしながら、このような構造ではハンドル3
の回転をロツクピン6に伝達するためにリンク5
A,5B,5Cなどの複雑な動力伝達機構を必要
とすることから装置が大型化してしまう。更に、
ロツクピン6を突刺するための操作は電磁吸着ベ
ース1による固定操作とは別に行わなければなら
ないためその操作は煩わしく、それ故に該操作を
怠ることによる加工精度の低下や事故は依然と解
消することができなかつた。
(考案が解決しようとする問題点) 本考案は、上記事情に鑑みて為されたもので、
従来穿孔刃物の後部に露出状態に取り付けていた
横すべり防止用のロツクピンを、簡単な構成によ
つて、穿孔装置自身に取付け、被加工物の表面に
安全、かつ、確実に突刺させ、もつて、従来から
行われていた突刺作業の煩わしさを解消しようと
するものである。
考案の構成 (問題点を解決するための手段) 斯る問題点を解決する手段として、本考案の穿
孔装置用電磁吸着ベースは、穿孔装置を被加工材
に電磁吸着するために同装置の底面側に配置さ
れ、ベースの内部に電磁吸着用コイルを埋設した
電磁吸着ベースにおいて、コイルの空心部又はベ
ースの適位置内部に、前記電磁吸着用コイルによ
るベースの励磁によつて吸引されて、ベースの電
磁吸着と同時にベースの底面から尖端を突出させ
るロツクピンを設けた構造を採るものである。
(作用) 本考案の穿孔装置用電磁吸着ベースは、電磁石
を励磁して電磁吸着ベース自体を被加工物に吸着
固定する操作を行うと、それと同時にその電磁石
の磁気吸引力によつてロツクピンの尖端を上記ベ
ースの底面以下に突出させ、被加工物の表面に当
該尖端を強力に叩き付けて、ロツクピンの尖端を
被加工物の表面に突刺させ、穿孔刃物を起動した
ときに発生するトルクによつて、電磁吸着ベース
が被加工物上で横すべりするのを防止する。
(実施例) 第1図は本考案に係る穿孔装置用電磁吸着ベー
スの1実施例を適用した穿孔装置を示すもので、
ドリルスピンドル11に穿孔刃物12を取り付け
たドリル13をドリルスタンド15の正面部に、
ハンドル14の操作で昇降自在に支持したもので
あるが、本考案に係る電磁吸着ベース16はこの
ドリルスタンド15の下部に装備されている。
上記電磁吸着ベース16は、第2図A,Bに示
す如く、被加工物20に電磁吸着固定させるため
の基本的構造として、直方体を呈する鋼製ベース
21の底面22に設けた2個の環状溝23,24
に、ボビン25,26に巻回したコイル27,2
8が周知の如く、埋設状態で装着され、上記環状
溝23,24とコイル27,28との隙間にコン
パウンド29,30を充填して成る電磁石31,
32を構成しており、この電磁石31,32によ
つて作動する突刺部33が上記コイル27,28
の一方の空心部に設けられている。
すなわち、一方のコイル28の空心部に位置さ
せてベース21には段付き貫通孔34を設け、該
貫通孔34には、ブツシユ35を介してロツクピ
ン36を上下動自在に嵌入する。該ロツクピン3
6は尖端37をその下端部に有するもので、上部
には、電磁石31,32の上面に露呈させてフラ
ンジ38が設けられている。
該フランジ38とベース上面との間には下降状
態のロツクピン36を上方へ付勢させる弱い圧縮
コイルスプリング39を介在させる。該ロツクピ
ン36の適位置に取り付けたストツプリング40
を貫通孔34の肩部34Aに当接させることによ
つてロツクピン36の上限位置を規制する。この
上限位置は、電磁石31,32の励磁時に上記圧
縮コイルスプリング39の弾発力に抗してロツク
ピン36の尖端37を被加工物20の表面に突き
刺すに必要かつ充分なエネルギーを蓄える高さで
あるが、通常の場合、ベース21の底面22から
尖端37までの距離を5〜10mmに設定する高さで
ある。尚、圧縮コイルスプリング39は、ロツク
ピン36の上端のフランジ38を引き上げる引つ
張りコイルスプリングに代えることも可能であ
る。
次に、上記突刺部33を設ける最適位置につい
て説明する。突刺部33は、ロツクピン36の尖
端37を被加工物20の表面に突刺することによ
つて、切削抵抗に起因して穿孔刃物12のトルク
が増大しても、ドリルスタンド15が横すべりし
ないようにするものであるから、いかなるトルク
増大に対しても耐え得るようにするために、突刺
部33の取付け位置を穿孔刃物12から極力離す
ことが望ましい。
そこで第2図A,Bに示す実施例では2個のコ
イル27,28を備えた電磁吸着ベース16の遠
い側のコイル28の空心部に位置させて突刺部3
3が設けられている。また、第3図に示す如く、
1個のコイル41から成る電磁吸着ベース16に
適用する場合には、コイルの空心部の中央ではな
く、穿孔刃物12から最も遠くに離した適位置に
設ければよい。更に、また、コイル空心部の広
さ、もしくは、既述した環状溝23,24の間の
隙間〔第2図B参照〕aに余裕があれば、たとえ
ば第2図Bに仮想線で示す対称位置P,Pに複数
の突刺部33を左右対称に設置することも可能で
ある。更には、たとえば第2図Bに示すように複
数のコイル27,28を有する電磁吸着ベース1
6の場合には、コイル27側の仮想線で示す位置
Qにも突刺部33を配置することによつてそれぞ
れのコイル27,28の空心部に突刺部33を設
けておくことが可能である。このように突刺部3
3を複数個設置することによつて穿孔刃物12の
トルクの増大に対し、充分に対応させることがで
きる。
次に上記実施例の作用を説明する。
先ず、穿孔刃物12の中心を穿孔位置に合せる
ようにしてドリルスタンド15を被加工物20上
に載置する。次いで、電源スイツチ17を操作し
て先ず電磁石31,32を励磁すると、電磁吸着
ベース16が被加工物20に磁気固定させる。こ
のときロツクピン36も上記磁気作用を受けて下
方に引かれるため、ロツクピン36は圧縮コイル
スプリング39の弾発力に抗して瞬間的に、且
つ、衝撃的に降下し、その結果、該ロツクピン3
6の尖端37が被加工物20に叩き付けられて被
加工物20の表面を突刺する。電源スイツチ17
は次の操作で、上記磁気作用を維持したままドリ
ルモータ(図示せず)を起動して、穿孔の態勢を
整え、その後はドリル13をハンドル14の操作
で、または図示しないドリルモータの自動降下作
用で降下させて穿孔を開始する。
このように電磁吸着ベース16は、電磁石3
1,32を励磁する操作だけで、電磁吸着ベース
16自体を被加工物20に磁気固定すると同時に
ロツクピン36の尖端37で被加工物20に突刺
して、従来のように別途突刺操作を行う必要がな
い。
穿孔加工は上記操作が終了してから開始する
が、穿孔中に切削抵抗の増大に起因して穿孔刃物
12のトルクが増大しても、被加工物20の表面
に突刺されたロツクピン36の尖端37が電磁吸
着ベース16の被加工物20上での横すべりを完
全に防止する。
尚、電磁石31,32の励磁以前にドリル13
のドリルモータを起動させようとしてもドリルモ
ータを起動させない保護回路(安全回路)を設け
ることは公知の通りである。
当該穿孔加工を終わつたときには、先ず、ドリ
ルモータを停止して穿孔刃物12の回転を止め、
ドリル13を上昇させて穿孔刃物12を被加工物
20から離し、次いで電源スイツチ17を操作し
て電磁石31,32を消磁させる。電磁石31,
32を消磁させればロツクピン36は圧縮コイル
スプリング39の弾発力で上昇し、電磁吸着ベー
ス16の固定状態が解除されて、ドリルスタンド
15は何処へでも自由に移動できるようになる。
尚、ロツクピン36は電磁石31,32の消磁
時に圧縮コイルスプリング39によつて上限位置
へ弾発復帰するので、穿孔装置を被加工物20上
ですべらせて次の位置へ移動させるとき、ロツク
ピン36の尖端37が被加工物20と非接触状態
を保つから、移動時に被加工物20の表面に擦過
傷を付けるおそれはない。
考案の効果 ロツクピンを穿孔装置用電磁吸着ベースから独
立させて設けた構造は公知であるが、本考案はロ
ツクピンを同ベース内に設け、ドリルスタンドを
被加工物に磁気固定させるときに、同ベース内に
埋設する周知の電磁石の磁気作用を利用してロツ
クピンを衝撃的に動作させ、該ロツクピンの尖端
を被加工物に突刺する構造を採用したから、従来
のようにロツクピンの尖端を被加工物に叩き付け
るための複雑な動力伝達機構、さらには電磁吸着
ベースとは別体の電磁ソレノイドを利用してロツ
クピンを突出させる機構及び当該機構を電磁吸着
ベースの動作に連動させる制御回路を必要とせ
ず、その分構成の簡素化並びに穿孔装置の小型化
を図ることができる。
しかも、既設の固定用電磁石をそのまま利用で
きるから、当該電磁石の強力な磁気作用で、ロツ
クピンを操作できるという効果があるうえ、電磁
吸着ベース自体を被加工物に磁気固定するだけの
操作でロツクピンの尖端を被加工物に突刺するこ
とができるという効果があるから、尖端を突刺す
るために行う特別な、しかもきわめて重要な操作
を省略することができ、その結果、上記特別な突
刺作業を怠ることによつて従来度々発生していた
事故を完全に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案に係る穿孔装置用電磁吸着ベース
の実施例を示すもので、第1図は電磁吸着ベース
を備えた穿孔装置を示す一部切断側面図、第2図
A,Bは電磁吸着ベースの概略縦断側面図、底面
図、第3図は他の電磁吸着ベースを示す概略縦断
側面図、第4図は従来の電磁吸着ベース及びロツ
クピンの突刺機構を備えた穿孔装置の要部を示す
一部切断部分側面図である。 16……電磁吸着ベース、20……被加工物、
22……ベース底面、27,28……コイル、3
1,32……電磁石、36……ロツクピン、37
……尖端。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 穿孔装置を被加工材に電磁吸着するために同装
    置の底面側に配置され、ベースの内部に電磁吸着
    用コイルを埋設した電磁吸着ベースであつて、コ
    イルの空心部又はベースの適位置内部に、前記電
    磁吸着用コイルによるベースの励磁によつて吸引
    されて、ベースの電磁吸着と同時にベースの底面
    から尖端を突出させるロツクピンを設けて成る穿
    孔装置用電磁吸着ベース。
JP1985107191U 1985-07-13 1985-07-13 Expired JPH0440808Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1985107191U JPH0440808Y2 (ja) 1985-07-13 1985-07-13

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JP1985107191U JPH0440808Y2 (ja) 1985-07-13 1985-07-13

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JPS6215407U JPS6215407U (ja) 1987-01-29
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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5844110B2 (ja) * 1976-02-09 1983-09-30 則男 尾崎 投入物の山稜線を形成する炉体の下向通風式キユポラによる水素瓦斯変成装置

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6035531Y2 (ja) * 1981-09-17 1985-10-22 俊雄 御器谷 ドリルスタンドの定着装置

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JPS6215407U (ja) 1987-01-29

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