JPH044040B2 - - Google Patents

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JPH044040B2
JPH044040B2 JP58015411A JP1541183A JPH044040B2 JP H044040 B2 JPH044040 B2 JP H044040B2 JP 58015411 A JP58015411 A JP 58015411A JP 1541183 A JP1541183 A JP 1541183A JP H044040 B2 JPH044040 B2 JP H044040B2
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  • Apparatus For Disinfection Or Sterilisation (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、固形薬剤溶解装置に係り、さらに詳
しくは、無機または有機の塩素化錠剤を定量的に
溶解する固形薬剤溶解装置に関する。
生活排水、産業排水、水泳プール循環水、浴場
循環湯等は塩素化剤、たとえば次亜塩素酸カルシ
ウム組成物等の無機塩素化剤、トリクロルイソシ
アヌール酸等の有機塩素化剤等を用いて殺菌消毒
処理を行つた後、放流するか循環使用するのが一
般的である。これらの水処理法において、処理水
の有効な殺菌消毒を行うには、該処理水の処理量
および塩素要求量に対応して塩素化剤を定量的に
処理水中に溶解することが要求される。従来、塩
素化剤の固形錠剤を処理水中に溶解添加する方法
として、固形薬剤を充填した薬剤溶解槽に処理水
を強制的に流通させ薬剤を処理水中に溶解する方
法(特公昭45−29788号公報参照)、下部にスリツ
トを有する固形薬剤を充填した薬剤溶解槽を処理
水中に一定の深さに立設し、該スリツトを通して
薬剤溶解槽内に流通する処理水により薬剤を溶解
する方法(実公昭5242号公報、実公昭55−55198
号公報等参照)等が一般に採用されている。しか
しながら、これらの方法においては、固形薬剤が
常時処理水中に浸漬されているため、薬剤の膨潤
が起り易く、その結果として薬剤自身の荷重によ
り薬剤が崩壊し、過剰に処理水中に流出する現
象、また薬剤溶解槽中において固形薬剤がブリツ
ジを生成し、処理水に浸漬する位置にまで落下し
てこなくなり、全く溶解しなくなる現象を生じ、
安定した定量的な薬剤溶解量を得ることは困難で
あつた。
本発明は、固形薬剤の膨潤を防止し、かつ定量
的な薬剤溶解量の得られる固形薬剤溶解装置を提
供することをその目的とする。
本発明者等は前記目的を達成すべく鋭意研究し
た結果、薬剤溶解水の水面より上部に目皿を有す
る薬剤溶解槽の目皿上に固形薬剤を充填し、目皿
下部から供給水を上向きにスプレーすることによ
り、スプレー水量に対応して一定の薬剤溶解量が
得られ、かつ、薬剤溶解量がスプレー水量に比例
することを見出し本発明を完成した。本発明は、
固形薬剤Aを充填する薬剤溶解槽1、処理水Bの
主配管2、薬剤溶解槽1への供給水Cの配管3、
および薬剤溶解槽1と主配管2とを接続する薬剤
溶解水Dの配管4とからなり、薬剤溶解槽1が固
形薬剤Aの充填層を薬剤溶解水Dの液面より上部
に保持する目皿5、目皿5の下部に供給水を上向
きにスプレーするスプレーノズル6固形薬剤Aの
投入口7、ガス抜口8、ならびに供給水配管3お
よび薬剤溶解水配管4の接続ノズルを有してなる
ことを特徴とする固形薬剤溶解装置である。
本発明を本発明の一実施態様を示す第1図を用
いて詳細に説明する。
本発明において、薬剤溶解槽1は、薬剤溶解槽
1内に固形薬剤Aを投入した場合に、固形薬剤A
の充填層が薬剤溶解槽1内の薬剤溶解水の液面よ
り上部となるよう保持する目皿5、目皿5の下部
に上向に供給水Cをスプレーするスプレーノズル
6、固形薬剤Aを薬剤溶解槽1内に充填する投入
口7、固形薬剤Aの分解により生成する分解ガス
のガス抜口8ならびに、供給水Cの配管3および
薬剤溶解水Dを抜出す配管4の接続ノズルからな
り、供給水Cの配管3および薬剤溶解水Dの配管
4が接続される。薬剤溶解水Dの配管4の他端
は、処理水Cの主配管2に接続される。薬剤溶解
槽1の本体は通常、円筒形であるが、設置場所等
の条件により断面が4角等の多角形である角筒と
することもできる。目皿5には、その上部に固形
薬剤Aを充填した場合に固形薬剤Aが、その開目
を通して落下しない開度をもつた多孔板、スリツ
ト板、エキスパンドメタル、ワイヤーメツシユ等
を用いる。多孔板を用いる場合には、孔径3〜10
mm、孔ピツチ4.5〜20mmの多孔板が好ましく使用
される。スプレーノズル6は、薬剤溶解槽1の断
面全面に供給水Cがスプレーされるよう全面撤布
型のスプレーノズルが上向きに取付けられる。ス
プレーノズル6の取付け個数は、薬剤溶解槽1の
断面形状、断面積により異るが1ないし6個が好
ましい。また、簡易的には、スプレーノズル6に
替えてパイプの上側に多数の小孔を設けたものを
用いてもよい。本発明において、薬剤溶解槽1の
目皿5の上部に固形薬剤投入口7より、固形薬剤
Aを規則または不規則に充填し、供給水Cを、ス
プレーノズル6を介して固形薬剤層にスプレーす
ることにより、スプレーされた供給水Cにより薬
剤は溶解し、薬剤溶解水Dが得られ配管4を通し
て処理水B中に供給され、処理水の殺菌消毒が行
われる。供給水Cはスプレーするに必要な圧力を
有する加圧水が必要であり、処理水Bがスプレー
するに充分な圧力を有しておれば処理水Bの主配
管2から供給水Cの配管3′を分岐し、処理水B
の一部を供給水Cとして用いることが好ましい。
また別系統の加圧水を供給水Cとして用いてもよ
い。
本発明において、薬剤溶解量は、供給水Cのス
プレー量に比例する(第2図および第3図参照)。
したがつて、供給水Cの配管3に流量計9を挿入
し、スプレー量を調節することにより、処理水の
塩素要求量に応じた一定の薬剤溶解量を得ること
ができる。供給水Cのスプレー量は、自動調節装
置を用いて、処理水Bの流量の変動に対応して変
化させることにより、常に最適な薬剤溶解量を得
ることもできる。
本発明において、固形薬剤Aは、薬剤溶解水に
浸漬されていないためその膨潤が抑止され、膨潤
による薬剤の崩壊流出が防止され、また、固形薬
剤のブリツジを生じたとしても、ブリツジの下面
から溶解水がスプレーされるためブリツジは自然
に解消される。本発明の固形薬剤溶解装置は、塩
素化剤錠剤の溶解のみならず、固形薬剤の定量的
な溶解が要求されるいずれの場合にも使用するこ
とができる。本発明は、固形薬剤を水に溶解する
に際し、固形薬剤の膨潤に起因する諸問題を解消
し、かつ、定量的な薬剤溶解量の得られる固形薬
剤溶解装置を提供するものであり、その産業的意
義は極めて大きい。
以下、本発明を実施例によりさらに詳細に説明
する。
実施例 1 第1図において、内径170mm、高さ500mmの薬剤
溶解槽1、本体のほぼ中段に10mmφの小孔52個を
あけた多孔板を目皿5として設け、固形薬剤Aと
して50mmφ×30mmHの次亜塩素酸カルシウム組成
物錠剤(日曹ハイクロン錠剤−100日本曹達製)
15Kgを該目皿5上に不規則充填した。目皿5の下
側中央に設けた3/4インチスプレーノズル6から、
圧力0.8Kg/cm2Gの供給水Cを処理水Bの主配管
2から分岐した配管3′を通して1200/Hrの供
給速度でスプレーし、固形薬剤の溶解を行つた。
固形薬剤Aの溶解速度は、475g/Hrであり、実
験時間中一定であつた。また、実験時間中固形薬
剤Aのブリツジ現象は認められなかつた。
実施例 2 実施例1において、供給水Cのスプレー量を
種々変えて固形薬剤Aの溶解速度を測定した。結
果を実施例1と共に第2図中に示す。本実験中に
おいて固形薬剤Aのブリツジ現象は認められず、
一定の供給水Cのスプレー量により一定の固形薬
剤Aの溶解速度が得られた。第2図に示す如く、
供給水Cのスプレー量と、固形薬剤Aの溶解速度
との間に比較関係が成立する。
実施例 3 実施例1および2で用いたと同一の装置を用
い、薬剤溶解槽1の目皿5上に、30mmφ×12mmH
のトリクロルイソシアヌール酸組成物錠剤(日曹
メルサン−W日本曹達製)15Kgを不規則充填
し、以下、実施例2と同様に供給水Cのスプレー
量を種々変化させて固形薬剤Aの溶解速度を測定
した。固形薬剤Aの溶解速度は、供給水Cの各々
のスプレー量において一定であり、また、供給水
Cのスプレー量に比例した。結果を第3図中に示
す。
実施例 4 第1図において、内径170mm、高さ500mmの薬剤
溶解槽1本体のほぼ中段に目皿5として、3.5メ
ツシユのワイヤーメツシユを取付け、該目皿上に
50mmφ×30mmHの次亜塩素酸カルシウム組成物錠
剤(日曹ハイクロン錠剤−100日本曹達製)15
Kgを不規則充填した。目皿5の下部中央に設けた
3/4インチスプレーノズル6から:供給水Cの配
管3を通して、圧力0.8Kg/cm2Gの供給水Cを、
その供給速度を種々変化させてスプレーし、固形
薬剤Aの溶解を行つた。供給水Cの各スプレー量
において固形薬剤溶解量は一定であり、その量
は、供給水Cのスプレー量に比例した。また、実
験中、固形薬剤Aの崩壊流出およびブリツジ現象
は認められなかつた。
実施例 5 実施例5と同一の装置を用い、固形薬剤Aを30
mmφ×12mmHのトリクロルイソシアヌール酸組成
物錠剤(日曹メルサン−W・日本曹達製)とし
た以外には実施例4と同様に処理し、固形薬剤溶
解量の測定を行つた。結果を第3図中に示す。固
形薬剤溶解量は供給水Cのスプレー量に比例し
た。また、実験中、固形薬剤Aの崩壊流出、ブリ
ツジ現象は認められなかつた。
比較例 1 薬剤溶解槽の下部に目皿を有し、底部から処理
水の全量を供給水として供給し薬剤充填層の中間
部から溶解水を抜出す形式の内径170mm、高さ500
mm、溶解水配管の高さを目皿から70mmの位置に取
付けた薬剤溶解槽に、固形塩素剤として50mmφ×
30mmHの次亜塩素酸カルシウム組成物錠剤(日曹
ハイクロン錠剤−100日本曹達製)15Kgを該目
皿上に不規則充填した。供給水の配管3から1200
/Hの供給速度で水を供給し固形薬剤の溶解を
行つた。固形薬剤Aの溶解速度は2400g/Hであ
つた。又実験時間中固形薬剤Aのブリツジ現象が
認められた。更に1週間使用後溶解水配管2内部
にスケールの付着が認められた。
比較例 2 比較例1において供給水量を種々変えて固形薬
剤Aの溶解速度を測定した。結果を実施例1と共
に第2図に示す。第2図に示す如く、供給水量の
変化に伴う固形薬剤Aの溶解速度の変化は実施例
2、4に比べて極めて少い。
比較例 3 比較例1および2で用いたと同一の装置を用
い、目皿1の上に30mmφ12mmHのトリクロールイ
ソシアヌール酸組成物錠剤(日曹メルサンW日
本曹達製)15Kgを不規則充填し、以下比較例2と
同様に供給水量を種々変化させて固形薬剤Aの溶
解速度を測定した、結果を第3図に示す。
【図面の簡単な説明】
第1図 本発明の一実施態様図 使用符号、1:薬剤溶解槽、2:処理水の主配
管、3,3′:供給水の配管、4:薬剤溶解水の
配管、5:目皿、6:スプレーノズル、7:固形
薬剤投入口、8:ガス抜口、9:流量計、A:固
形薬剤、B:処理水、C:供給水、D:薬剤溶解
水。 第2図 無機塩素化剤の溶解量曲線、たて軸:
固形薬剤溶解量(g/Hr)、横 軸:供給水スプ
レー量(/Hr)、○:実施例1および2によ
る、●:実施例4による、×:比較例1および比
較例2による、第3図 有機塩素化剤の溶解量曲
線、たて軸:固形薬剤溶解量(g/Hr)、横
軸:供給水スプレー量(/Hr)、○:実施例3
による、●:実施例5による、×:比較例3によ
る。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 固形薬剤Aを充填する薬剤溶解槽1、処理水
    Bの主配管2、薬剤溶解槽1への供給水Cの配管
    3、および薬剤溶解槽1と主配管2とを接続する
    薬剤溶解水Dの配管4とからなり、薬剤溶解槽1
    が固形薬剤Aの充填層を薬剤溶解水Dの液面より
    上部に保持する目皿5、目皿5の下部に、供給水
    を上向にスプレーするスプレーノズル6、固形薬
    剤Aの投入口7、ガス抜口8、ならびに供給水配
    管3および薬剤溶解水配管4の接続ノズルを有し
    てなることを特徴とする固形薬剤溶解装置。 2 供給水Cの配管3′を、処理水Bの主配管2
    から分岐してなる特許請求の範囲第1項記載の装
    置。 3 目皿5が多孔板、スリツト板、エキスパンド
    メタル、およびワイヤメツシユの群から選ばれる
    1種である特許請求の範囲第1項記載の装置。 4 スプレーノズル6が全面撤布型スプレーノズ
    ルである特許請求の範囲第1項記載の装置。
JP58015411A 1983-02-03 1983-02-03 固形薬剤溶解装置 Granted JPS59142891A (ja)

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JPS59142891A JPS59142891A (ja) 1984-08-16
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