JP2000117263A - 固型薬剤連続自動溶出装置 - Google Patents

固型薬剤連続自動溶出装置

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JP2000117263A
JP2000117263A JP10291925A JP29192598A JP2000117263A JP 2000117263 A JP2000117263 A JP 2000117263A JP 10291925 A JP10291925 A JP 10291925A JP 29192598 A JP29192598 A JP 29192598A JP 2000117263 A JP2000117263 A JP 2000117263A
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solid chemical
chemical agent
water
flowing water
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JP10291925A
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Kenji Takato
健二 高頭
Fuminori Shiraha
文則 白葉
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Nippon Soda Co Ltd
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Nippon Soda Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 その処理流水量が時間的もしくは時期的に又
は施設毎に変化するこれら流水または循環水の流量や水
深に応じて、固型薬剤を所定濃度となるように連続的か
つ自動的に溶出させることにより消毒することができ
る、構造が簡単で、保守が容易で、かつブリッジが生じ
ない固型薬剤連続自動溶出装置を提供すること。 【解決手段】 流水流入口14と流水流出口15とを有する
筐体10と、筐体上面を貫通し筐体10によって支持される
固型薬剤充填筒20と、筐体内部に設けられ、固形薬剤23
を溶出することができる有孔傾斜面35を有する固型薬剤
溶出器30とを備えた固型薬剤連続自動溶出装置とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、浄化槽、浴用水、
工業用水、農畜産廃水、農業集落廃水、各種汚水等の流
水もしくは循環水または山間地等における上水道もしく
は下水道の流水に対し、消毒用等の固型薬剤を連続的か
つ自動的に溶出するための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、流水に対して消毒用等の固型薬剤
を連続的かつ自動的に溶出するための装置は知られてい
る。例えば、実公昭50−5603号公報には、固体消
毒剤を上下に整列保持する内面平滑なる管の下端側壁に
スリットを設け、該スリット部に内面平滑なる管と同心
で、その外側側面にはほぼ接する位置に前記スリットと
対応するスリットを有する覆管を設有せしめ、且つ該覆
管を回転せしめることにより内面平滑なる管のスリット
と覆管のスリットよりなる合成スリットの開度を自在に
調節しうることを特徴とする消毒剤連続添加装置が記載
されている。
【0003】実公昭50−5604号公報には、成形さ
れた固体消毒剤を上下に整列保持する内面平滑なる管
と、該管の下端部に設けられた管内部と外部とを連通す
る、粗大管を束ね粗大管と粗大管とによって形成される
毛細間隙と粗大管とよりなる毛細管束とからなることを
特徴とする消毒剤連続添加装置が記載されている。
【0004】実公昭50−5242号公報には、内部に
充填される固体消毒剤の平均直径の3倍以上の一定なる
径を有する内面平滑なる筒状体の下端側壁部又は下端側
壁部と底部に流水を流通せしむべきスリット又は孔を設
けて成る固体消毒剤充填筒と、流水の溢流する縁に沿っ
て設けた滞溜することのない流水溝よりなり、前記充填
筒は前記流水溝中の流れの方向に沿って所要位置に移動
自在であり且つ流水溝底にほぼ直立し保持せしめたるこ
とを特徴とする固体消毒剤連続自動添加装置が記載され
ている。
【0005】実開昭52−86972号公報には、下部
に小径の通孔を有し、固形の薬剤を詰めた容器を処理水
の流路に立設し、処理水に薬剤を溶解させる薬剤供給器
において、前記容器を円錐あるいは角錐等の、下方側が
拡開された形状に形成せしめたことを特徴とする処理水
用の薬剤供給器が記載されている。
【0006】実公昭53−1265号公報には、内部に
充填される固形消毒剤の平均直径の3倍以上の一定なる
径を有する内面平滑なる筒状体の下端側壁部又は下端側
壁部と底部に流水を流通せしむべきスリット又は孔を設
け且つ充填筒の両側壁に条溝を設けて一方の側壁を差し
変えうる可動部に設けてなる固体消毒剤充填筒と該充填
筒を溝底にほぼ直立せしめて保持し、滞留することのな
い傾斜を有する流水溝からなる固体消毒剤連続自動添加
装置が記載されている。
【0007】実開昭55−61498号公報には、成形
された消毒剤を上下に整列保持する下端側壁にスリット
もしくは窓を有する管状薬筒において、該薬筒の底部に
消毒剤支持柱を有することを特徴とする消毒剤連続添加
装置が記載されている。
【0008】また、従来、流水流入量調節機構を有する
筐体と、該筐体上面を貫通し筐体によって支持される有
底の固型薬剤充填筒からなり、該充填筒内の固型薬剤が
流水と接触することにより固型薬剤を連続自動的に溶出
する装置も知られている。この図1に示される従来の固
型薬剤連続自動溶出装置1における筐体2には、流水流
入口3と流水流出口4を備え、該流水流入口3からの流
水流入量は、流水量調節ゲート板5とゲート固定ネジ6
からなる流水流入量調節機構により、調節することがで
きるようになっている。また、有底の固型薬剤充填筒7
の下方側壁部には流水と固型薬剤8が接触し得るように
複数のスリット9が設けられている。さらに、固型薬剤
自体の高湿度下での潮解により発生するブリッジ現象を
防止するため、上記実開昭52−86972号公報に開
示されているように、固型薬剤充填筒7は下方にいくに
したがってその径が大きくなっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】一般に、山水、湧水等
を利用する簡易水道、下水及び浄化槽の汚水等の流量
は、降雨、使用状況その他の事情により絶えず変化する
場合がある他、個々の下水処理施設によっても汚水等の
流水量が異なる場合があり、従来のこの種薬剤溶出装置
の中でも、上記図1に示す流入開口部を有する固型薬剤
連続溶出装置においては、流水流入量調節機構により流
水による固型薬剤の溶出量を調節することができる構造
となっており、機能面において優れたものといえるが、
固型薬剤充填筒下部における固型薬剤のブリッジ現象を
防止するため、下方にいくにしたがってその径が大きく
なっている充填筒を用いる必要があること、かかる充填
筒に一体的に設けられた鍔部を固定するための固定枠を
筐体の充填筒保持部に設ける必要があること、有底かつ
下側側端部にスリットを設ける必要があることなど、筺
体や充填等自体の構造が複雑となるという問題があっ
た。
【0010】本発明の課題は、その処理流水量が時間的
もしくは時期的に又は施設毎に変化するこれら流水また
は循環水の流量や水深に応じて、固型薬剤を所定濃度と
なるように連続的かつ自動的に溶出させることにより消
毒することができる、構造が簡単で、保守が容易で、か
つブリッジが生じない固型薬剤連続自動溶出装置を提供
することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、充填筒か
らその自重により自然落下してくる複数個の固型薬剤
を、所望の傾斜角度の傾斜面で保持した状態で流水に接
触させると、流水量に見合った薬剤の溶出量を維持でき
るばかりか、溶出に伴い傾斜面に新たに当接する固型薬
剤に、傾斜面に沿った斜め下方向の重力が作用し、以後
スムーズに順次固型薬剤がその自重により自然落下して
きてブリッジ現象が生じないことを見い出し、本発明を
完成するに至った。
【0012】すなわち、本発明は、流水流入口と流水流
出口とを有する筐体と、筐体上面を貫通し筐体によって
支持される固型薬剤充填筒と、筐体内部に設けられ、固
形薬剤を溶出することができる有孔傾斜面を有する固型
薬剤溶出部とを備えたことを特徴とする固型薬剤連続自
動溶出装置に関する。
【0013】また本発明は、流水量及び/又は水深の変
動に応じて、固型薬剤と流水との接触による固型薬剤溶
出量を調整することができるように、その傾斜角度が自
由に設定できる有孔傾斜面とした上記固型薬剤連続自動
溶出装置や、固型薬剤溶出部が、筐体内部に収容され傾
斜した状態で筐体に保持することができる固型薬剤溶出
器からなる上記固型薬剤連続自動溶出装置や、有孔傾斜
面の傾斜が、流水流入口から見て、前上がりの傾斜であ
る上記固型薬剤連続自動溶出装置に関する。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の固型薬剤連続自動溶出装
置は、流水流入口と流水流出口とを有する筐体と、筐体
上面を貫通し筐体によって支持されている固型薬剤充填
筒と、筐体内部に設けられ、固形薬剤を溶出することが
できる有孔傾斜面を有する固型薬剤溶出部とを備えてい
る。
【0015】本発明の固型薬剤連続自動溶出装置におけ
る筐体は、天板、底板、及び左右側板から通常構成さ
れ、その前端部に流水流入口とその後端部に流水流出口
とを有し、また上記天板に固型薬剤充填筒を嵌挿するこ
とができる貫通口が設けられている。また、筐体は、そ
の内部に固形薬剤を溶出することができる有孔傾斜面を
有する固型薬剤溶出部を収納することができるようにな
っている。そしてまた、固型薬剤溶出部が、筐体内部に
収容され傾斜した状態で筐体に保持することができる固
型薬剤溶出器からなる場合には、固型薬剤溶出器を傾斜
した状態で保持しうる係止手段を備えることができる。
そして、本発明の固型薬剤連続自動溶出装置は通常越流
水路等に設置されるが、設置時の安定性増強のため、あ
るいは水路の水深が深い場所での使用時における補脚ボ
ルトを取り付けるためのスペース確保のため、上記左右
側板の下側部には断面L字状の部材を取り付けることも
でき、補脚ボルトを取り付ける場合には、該L字状部材
に補脚ボルト用の穴を数カ所設けておくことができる。
【0016】本発明の固型薬剤連続自動溶出装置におけ
る固型薬剤充填筒は、上面及び下面が開放され、その断
面が円形、矩形等の中空部材及び該中空部材の外周面に
固着されているカラー(鍔)から通常構成されている。
そして、中空部材の外径等は上記筐体に設けられた貫通
口の内径等より少しばかり小さく設計され、中空部材の
下部を貫通口から嵌挿することができ、嵌挿された中空
部材が、その外周面に設けられているカラーによって筐
体に支持され固定されるようになっている。固型薬剤充
填筒を筐体に支持・固定するその他の方法としては、中
空部材の外周面を、所定の位置で、貫通口周辺部に熱融
着等により固着して支持・固定する方法を挙げることが
できる。また、水路が深い場所等における固形薬剤の充
填作業を容易に行うため、固型薬剤充填筒の上端に、延
長管を取り付けることができるようにしておくことがで
きる。
【0017】筐体に支持された状態の固型薬剤充填筒の
下端は、固型薬剤溶出部の有孔傾斜面に当接することな
く、また、固型薬剤充填筒に充填されている固型薬剤が
順次自然落下し、固型薬剤溶出部の有孔傾斜面上に適量
の固型薬剤を保持することができる程度まで下方に延び
ていることが好ましい。この固型薬剤充填筒の下端側壁
部分には、流水と固型薬剤との接触をより増大するため
に複数のスリットを設けておくこともできる。また、固
型薬剤充填筒の上端には、雨水等による固型薬剤の溶解
を防止するため、蓋を設けておくこともできる。かかる
蓋に取っ手を設けたり、蓋と固型薬剤充填筒の上部とを
ヒモ等で連結しておくこともできる。そしてまた、充填
された固型薬剤が充填筒内を滑らかに落下することがで
きるように、固型薬剤充填筒の内面を滑らかな面として
おくことが望ましい。その他、ブリッジの発生防止をよ
り確かなものとするために、この固型薬剤充填筒の中空
部材を、下方にいくにしたがってその径が大きくなるよ
うにしておくこともできる。
【0018】本発明の固型薬剤連続自動溶出装置におけ
る固型薬剤溶出部は、有孔傾斜面を有し、固型薬剤充填
筒に充填され自然落下してきた固型薬剤が、該有孔傾斜
面上に位置した状態で流水に接触させることができるも
のであればどのような構造のものでもよい。そして、固
型薬剤を傾斜面上で保持することにより、傾斜面上に位
置する固型薬剤の溶出に伴い新たに傾斜面に当接する固
型薬剤に、傾斜面に沿った斜め下方向の重力が作用し、
以後順次スムーズに固型薬剤がその自重により自然落下
し、ブリッジ現象の発生を防止することができる。この
ように、ブリッジ現象の発生を防止するには、傾斜面を
備えた固型薬剤溶出部を備えることが必要である。ま
た、流水量及び/又は水深の変動に応じて、固型薬剤と
流水との接触による固型薬剤溶出量を調整することがで
きるように、その傾斜角度を連続的あるいは段階的に自
由に設定できる有孔傾斜面とすることが望ましい。そし
て、水深が浅い場合など、有孔傾斜面の傾斜角度を殆ど
水平に近い状態として使用することも可能である。
【0019】かかる固型薬剤溶出部としては、例えば、
筐体や固型薬剤充填筒によって保持される有孔の板状体
や、縦断面直角三角形の有孔傾斜体を挙げることもでき
るが、好ましくは、上面が開放された箱体からなり、そ
の前面及び後面並びに底面、必要に応じて両側面に、通
水用のスリット、孔等が設けられた固型薬剤溶出器を挙
げることができる。そして、この固型薬剤溶出器は、前
記流水流入口から流入した流水が該箱体の前面及び底面
に設けられた通水用のスリット、孔等から箱体内に流入
し、固型薬剤を溶出した後、該溶出液が箱体の後面及び
底面に設けられた通水用のスリット、孔等から箱体外へ
流出するように構成されている。また、この箱体からな
る固型薬剤溶出器を用いる場合、使用に際して、箱体の
底面が水平な状態で固形薬剤を充填すると、箱体底面に
懸かる負荷が少なくなる。
【0020】また、上記固型薬剤溶出器には、流水量及
び/又は水深の変動に応じて、固型薬剤と流水との接触
による固型薬剤溶出量を調整することができるように、
箱体の傾斜角度が自由に設定できるように、筐体に設け
られた前記係止手段と協働して、固型薬剤溶出器を傾斜
した状態で筐体に保持するための係止部が設けられてい
る。かかる係止手段と係止部としては、固型薬剤溶出器
を傾斜した状態で筐体に保持することができるものであ
ればどのようなものでもよいが、例えば筐体天板に箱体
前面の横幅より少し幅広い係止用スリットが設けられ、
該係止用スリットから箱体前面の一部を突出させ、該箱
体前面上部に設けられた複数の位置決めスリットの1つ
に筐体天板上に固着された係止用フック等で係止する係
止手段と係止部を例示することができる。そして、複数
の位置決めスリットの中から所望のものを選択して係止
することにより、固型薬剤溶出器の傾斜角度を自由に設
定できる。また、係止用フックの一端で前記固型薬剤充
填筒における中空部材の外周面に固着されているカラー
(鍔)を狭持しうるようにしておくこともできる。
【0021】このように、固型薬剤溶出器の傾斜を流水
流入口から見て前上がりの傾斜とし、固型薬剤溶出器の
傾斜角度を自由に設定することにより、流水量及び/又
は水深の変動に応じて、固型薬剤と流水との接触による
固型薬剤溶出量を調整することができる上に、有孔傾斜
面となる固型薬剤溶出器の底面上に位置する固型薬剤の
溶出に伴い新たに底面に当接する固型薬剤に、傾斜面に
沿った斜め下方向の重力に加えて、流水流入口から流入
してきた流水の流圧が作用し、以後順次スムーズに固型
薬剤がその自重により自然落下し、より確実にブリッジ
現象の発生を防止することができる。
【0022】本発明の固型薬剤連続自動溶出装置に用い
られる固型薬剤としては、例えば、浄化槽、浴用水、工
業用水、農畜産廃水、農業集落廃水、各種汚水等の流水
もしくは循環水又は山間地等における上水道もしくは下
水道の流水などを殺菌・消毒する固型薬剤であればどの
ようなものでもよく、その形状としては、球状、円柱
状、直方体状等を例示することができ、またこの固型薬
剤の成分としては、トリクロロイソシアヌール酸、ジク
ロロイソシアヌール酸、ジクロロイソシアヌール酸ナト
リウム、次亜塩素酸カルシウム等の無機塩素系又は有機
塩素系殺菌剤を例示することができる。そしてこれら固
型薬剤の具体例として、日本曹達株式会社製の無機系塩
素剤「日曹ハイクロン」や有機系塩素剤「日曹メルサ
ン」を挙げることができる。
【0023】以下、本発明の固型薬剤連続自動溶出装置
及び該装置を構成する筐体、固型薬剤充填筒、固型薬剤
溶出器のそれぞれについて、図2〜6を参照しながら説
明するが、本発明はこれら説明に限定されるものではな
い。図2は、本発明の固型薬剤連続自動溶出装置の前方
から見た斜視図であり、図3は、本発明の固型薬剤連続
自動溶出装置の後方から見た斜視図であり、図4は、薬
剤が充填された本発明の固型薬剤連続自動溶出装置の前
方から見た一部切り欠きを有する斜視図であり、図5
は、本発明の固型薬剤連続自動溶出装置の流水中での使
用状態を表す概略縦断面図であり、図6は、本発明の固
型薬剤連続自動溶出装置を構成する筐体、固型薬剤充填
筒、固型薬剤溶出器の斜視図である。
【0024】筐体10は、天板11、底板12、及び左
右側板13から構成され、その前端部に流水流入口14
とその後端部に流水流出口15とを有し、また上記天板
に固型薬剤充填筒を貫通することができる貫通口16を
有し、その内部に固型薬剤溶出器を傾斜した状態で保持
しうる係止手段として係止用フック17と係止用スリッ
ト18とを備えている。また左右側板13の下部には補
脚ボルト取り付け用の断面L字状部材19が設けられて
いる。
【0025】固型薬剤充填筒20は、上面及び下面が開
放された断面円形の中空部材21及び該中空部材21の
外周面に固着されているカラー22から構成され、該固
型薬剤充填筒20の中には固型薬剤23が充填されてい
る。また、筐体10に支持された状態の固型薬剤充填筒
20の下端24は、傾斜した状態の固型薬剤溶出器30
の箱体底面35に当接することがなく、また、固型薬剤
充填筒20に充填された固型薬剤23が、固型薬剤溶出
器30の傾斜した箱体底面35上に適量保持され、その
状態で流水25に接触させることができる程度まで下方
に延びている。そしてまた、固型薬剤充填筒20の上端
には、雨水等による固型薬剤の溶解を防止するため、蓋
26が設けられている。必要に応じて、蓋26に取っ手
27を設けたり、連結ヒモ28で蓋26と固型薬剤充填
筒20の上部とを連結しておくこともできる(図2参
照)。
【0026】固型薬剤溶出器30は、筐体10内部に収
容され、傾斜した状態で筐体10に保持されている箱体
31からなり、箱体31の前面32及び後面33に通水
スリット34が、底面35に通水孔36が設けられ、両
側面37は無孔の構造となっている。また、固型薬剤溶
出器30には、固型薬剤溶出器30を傾斜した状態で筐
体10に保持するために係止部として、箱体31の前面
32の上部に複数の位置決めスリット38が設けられて
いる。そして、傾斜の状態がよくわかるように、必要に
応じて、各位置決めスリット38の横に記号や数字を記
入しておいてもよい(図6参照)。
【0027】次に本発明の固型薬剤連続自動溶出装置の
使用方法について説明する。まず、固型薬剤連続自動溶
出装置を殺菌等が必要な所定の流水路、例えば越流水路
に設置・固定し、筐体10の流水流入口14からの流水
流入量(通過水の増減)を確認する。次に、固型薬剤充
填筒20の蓋26をとり固型薬剤23を充填し蓋26を
閉じる。次いで、固型薬剤溶出器30の箱体31の前面
32の上部に設けられた複数の位置決めスリット38の
中から、箱体31の底面35が所望の傾斜角度となる位
置決めスリット38を選択して、筐体10の天板11上
に設けられた係止用フック17で係止する。
【0028】固型薬剤充填筒20からその自重により自
然落下してきた複数個の固型薬剤23は、固型薬剤溶出
器30の通水孔36を有する傾斜した底面35上に位置
した状態で流水25に接触し、流入流水量に見合った量
の固型薬剤23が連続自動的に溶出される。固型薬剤2
3が流水25に溶解し溶出すると、固型薬剤充填筒20
からその自重により自然落下し、その繰り返しにより所
望の一定薬剤濃度の処理水が筐体10の後端部の流水流
出口15から排出される。この後は、固型薬剤23がな
くなることがないように、適宜の間隔で固型薬剤充填筒
20に固型薬剤23を補充する。
【0029】
【発明の効果】本発明の固型薬剤連続自動溶出装置を用
いると、その処理流水量が時間的もしくは時期的に又は
施設毎に変化するこれら流水又は循環水の流量に応じ
て、処理水が所定濃度となるように、固型薬剤を連続自
動的に溶出させることにより消毒することができる。ま
た、本発明の固型薬剤連続自動溶出装置は、構造が簡単
で、保守が容易で、かつブリッジが生じることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の固型薬剤連続自動溶出装置
【図2】本発明の固型薬剤連続自動溶出装置の前方から
見た斜視図である。
【図3】本発明の固型薬剤連続自動溶出装置の後方から
見た斜視図である。
【図4】薬剤が充填された本発明の固型薬剤連続自動溶
出装置の前方から見た一部切り欠きを有する斜視図であ
る。
【図5】本発明の固型薬剤連続自動溶出装置の流水中で
の使用状態を表す概略縦断面図である。
【図6】本発明の固型薬剤連続自動溶出装置を構成する
筐体、固型薬剤充填筒、固型薬剤溶出器の斜視図であ
る。
【符号の説明】
10 筐体 11 天板 12 底板 13 左右側板 14 流水流入口 15 流水流出口 16 貫通口 17 係止用フッ
ク 18 係止用スリット 19 断面L字状
部材 20 固型薬剤充填筒 21 中空部材 22 カラー 23 固形薬剤 24 固型薬剤充填筒の下端 25 流水 26 蓋 27 取っ手 28 連結ヒモ 30 固型薬剤溶出器 31 箱体 32 箱体前面 33 箱体後面 34 通水スリット 35 箱体底面 36 通水孔 37 箱体両側面 38 位置決めスリット
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C02F 1/50 532 C02F 1/50 532D 540 540E 550 550C 1/00 1/00 K

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流水流入口と流水流出口とを有する筐体
    と、筐体上面を貫通し筐体によって支持される固型薬剤
    充填筒と、筐体内部に設けられ、固形薬剤を溶出するこ
    とができる有孔傾斜面を有する固型薬剤溶出部とを備え
    たことを特徴とする固型薬剤連続自動溶出装置。
  2. 【請求項2】 有孔傾斜面が、流水量及び/又は水深の
    変動に応じて、固型薬剤と流水との接触による固型薬剤
    溶出量を調整することができるように、その傾斜角度が
    自由に設定できる有孔傾斜面であることを特徴とする請
    求項1記載の固型薬剤連続自動溶出装置。
  3. 【請求項3】 固型薬剤溶出部が、筐体内部に収容され
    傾斜した状態で筐体に保持することができる固型薬剤溶
    出器からなる請求項1又は2記載の固型薬剤連続自動溶
    出装置。
  4. 【請求項4】 有孔傾斜面の傾斜が、流水流入口から見
    て、前上がりの傾斜であることを特徴とする請求項1〜
    3のいずれか記載の固型薬剤連続自動溶出装置。
JP10291925A 1998-10-14 1998-10-14 固型薬剤連続自動溶出装置 Pending JP2000117263A (ja)

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