JPH0440263Y2 - - Google Patents
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- JPH0440263Y2 JPH0440263Y2 JP8696486U JP8696486U JPH0440263Y2 JP H0440263 Y2 JPH0440263 Y2 JP H0440263Y2 JP 8696486 U JP8696486 U JP 8696486U JP 8696486 U JP8696486 U JP 8696486U JP H0440263 Y2 JPH0440263 Y2 JP H0440263Y2
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- Japan
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- annular
- protective case
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- Expired
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Description
【考案の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本考案は、漏電警報器や漏電遮断器等に使用さ
れる零相変流器の改良に係り、特に過漏電時にお
ける誤動作、不動作のない零相変流器を安価に提
供するものである。
れる零相変流器の改良に係り、特に過漏電時にお
ける誤動作、不動作のない零相変流器を安価に提
供するものである。
一般に、この種の零相変流器は第1図に示す如
く、複数枚のNi基合金からなる偏平リング状の
磁心材1を積層した環状コア2をベークライト、
絶縁性合成樹脂等でできた環状保護ケース3内に
収納するとともに、該環状保護ケースの外周にポ
リウレンタン銅線等の二次巻線4を巻回し、さら
に絶縁性合成樹脂等からなる環状絶縁ケース5内
に収納した後、ポリプタジエン等の絶縁性充填材
6を充填硬化させた構成のものが多用されてい
る。なお、7はシリコングリース等の粘性樹脂で
あり、前記磁心材1のひずみ防止等のため保護ケ
ース3内に充填される。
く、複数枚のNi基合金からなる偏平リング状の
磁心材1を積層した環状コア2をベークライト、
絶縁性合成樹脂等でできた環状保護ケース3内に
収納するとともに、該環状保護ケースの外周にポ
リウレンタン銅線等の二次巻線4を巻回し、さら
に絶縁性合成樹脂等からなる環状絶縁ケース5内
に収納した後、ポリプタジエン等の絶縁性充填材
6を充填硬化させた構成のものが多用されてい
る。なお、7はシリコングリース等の粘性樹脂で
あり、前記磁心材1のひずみ防止等のため保護ケ
ース3内に充填される。
また、二次巻線4はさらに被覆撚線等の口出し
線(図示せず)を経てサイスタやトランジスタ等
からなる電子回路(図示せず)に接続される。
線(図示せず)を経てサイスタやトランジスタ等
からなる電子回路(図示せず)に接続される。
上記構成において、漏電遮断器として使用した
とき、零相変流器の中央貫通孔8に配置される二
または三相線(図示せず)に漏電事故が発生する
と、漏電電流により環状コア2に磁束が生じ、二
次巻線4に電圧が誘起され、該電圧に基づく電子
回路の作動により漏電遮断器を正確に動作させ負
荷を電源から切り離すことができる。
とき、零相変流器の中央貫通孔8に配置される二
または三相線(図示せず)に漏電事故が発生する
と、漏電電流により環状コア2に磁束が生じ、二
次巻線4に電圧が誘起され、該電圧に基づく電子
回路の作動により漏電遮断器を正確に動作させ負
荷を電源から切り離すことができる。
ところが従来、上記漏電電流が過大となると、
環状コア2を構成する磁心材1が磁気飽和状態と
なり、二次巻線4に誘起される電圧の波形巾が狭
くなることから、電子回路の適正作動が困難とな
り、漏電遮断器の誤動作、不動作を生じることが
あつた。
環状コア2を構成する磁心材1が磁気飽和状態と
なり、二次巻線4に誘起される電圧の波形巾が狭
くなることから、電子回路の適正作動が困難とな
り、漏電遮断器の誤動作、不動作を生じることが
あつた。
この問題を解消することを目的として、環状コ
ア2を構成する複数枚のNi基合金の磁心材1の
うち数枚を未焼鈍のNi基合金とすることにより、
これら焼鈍Ni基合金、未焼鈍Ni基合金の相乗効
果による過濡電時の磁気飽和回避の方法がとられ
てきた。
ア2を構成する複数枚のNi基合金の磁心材1の
うち数枚を未焼鈍のNi基合金とすることにより、
これら焼鈍Ni基合金、未焼鈍Ni基合金の相乗効
果による過濡電時の磁気飽和回避の方法がとられ
てきた。
しかし、上記の未焼鈍のNi基合金を磁心中に
混じた構成のものも、これら材料の飽和磁束密度
が末だ十分でない場合があり、漏電遮断器の誤動
作、不動作を完全に防止する域には達したものと
は言い得ない。そうして、もつと完全に過漏電時
における誤動作、不動作をなくしたしかも安価な
零相変流器の出現が望まれていた。
混じた構成のものも、これら材料の飽和磁束密度
が末だ十分でない場合があり、漏電遮断器の誤動
作、不動作を完全に防止する域には達したものと
は言い得ない。そうして、もつと完全に過漏電時
における誤動作、不動作をなくしたしかも安価な
零相変流器の出現が望まれていた。
本考案は上記要望に応える零相変流器の提供を
目的とするものである。
目的とするものである。
本考案は環状保護ケースに従来のベークライ
ト、絶縁性合成樹脂等に代えて上記未焼鈍Ni基
合金に較べ高い飽和磁束密度を有する安価な材料
を用いたもので、零相変流器において、複数枚の
偏平リング状の磁心材を積層した環状コアを未焼
鈍低炭素鋼でつくつた環状保護ケース内に収納す
るとともに該環状保護ケースの外周に二次巻線を
巻回して構成した点を特徴とする。
ト、絶縁性合成樹脂等に代えて上記未焼鈍Ni基
合金に較べ高い飽和磁束密度を有する安価な材料
を用いたもので、零相変流器において、複数枚の
偏平リング状の磁心材を積層した環状コアを未焼
鈍低炭素鋼でつくつた環状保護ケース内に収納す
るとともに該環状保護ケースの外周に二次巻線を
巻回して構成した点を特徴とする。
本案零相変流器の環状保護ケース3をつくる未
焼鈍低炭素鋼は、炭素含有量が0.05%〜0.25%程
度、厚さ0.10mm〜0.80mmのものを用いる。環状保
護ケースは第1図に示す如く、通常環状コア収納
部3aと蓋部3bとから構成されるが、本考案の
実施に当たつて必ずしも収納部3a蓋部3bとも
に未焼鈍低炭素鋼にて形成する必要はなく、一方
のみを未焼鈍低炭素鋼にて形成してもよい。第1
図の収納部3aも公知の深絞方法等で容易につく
ることができる。
焼鈍低炭素鋼は、炭素含有量が0.05%〜0.25%程
度、厚さ0.10mm〜0.80mmのものを用いる。環状保
護ケースは第1図に示す如く、通常環状コア収納
部3aと蓋部3bとから構成されるが、本考案の
実施に当たつて必ずしも収納部3a蓋部3bとも
に未焼鈍低炭素鋼にて形成する必要はなく、一方
のみを未焼鈍低炭素鋼にて形成してもよい。第1
図の収納部3aも公知の深絞方法等で容易につく
ることができる。
上記環状保護ケース3に使用する未焼鈍低炭素
鋼は飽和磁束密度が15000G程度と高く、従つて
この場合、環状コア2の中に未焼鈍Ni基合金を
使用しなくても過漏電時の磁気飽和を防ぎ、二次
巻線に誘起される電圧の波形巾の著しい減少を招
くことなく、電子回路の正確な作動を可能とす
る。またこの環状保護ケースによつて未焼鈍Ni
基合金の磁心が不用となるので、安価に製作で
き、本考案の他の目的の達成をも可能とする。
鋼は飽和磁束密度が15000G程度と高く、従つて
この場合、環状コア2の中に未焼鈍Ni基合金を
使用しなくても過漏電時の磁気飽和を防ぎ、二次
巻線に誘起される電圧の波形巾の著しい減少を招
くことなく、電子回路の正確な作動を可能とす
る。またこの環状保護ケースによつて未焼鈍Ni
基合金の磁心が不用となるので、安価に製作で
き、本考案の他の目的の達成をも可能とする。
本考案において、環状コアを構成する複数の磁
心材は公知のパーマロイと呼ばれる焼鈍を施した
Ni基合金(JIS C−2531 PC相当品)を用いる
が、これらは通常作動時における応答性等を考慮
して材質、厚さ、枚数等を選定する。本考案は環
状保護ケース3を従来と異なり導電性材料である
未焼鈍低炭素鋼により構成するが、二次巻線4と
の絶縁は、従来から使用されるポリウレタン銅線
等公知の巻線にて絶縁性が十分維持できることを
確認している。
心材は公知のパーマロイと呼ばれる焼鈍を施した
Ni基合金(JIS C−2531 PC相当品)を用いる
が、これらは通常作動時における応答性等を考慮
して材質、厚さ、枚数等を選定する。本考案は環
状保護ケース3を従来と異なり導電性材料である
未焼鈍低炭素鋼により構成するが、二次巻線4と
の絶縁は、従来から使用されるポリウレタン銅線
等公知の巻線にて絶縁性が十分維持できることを
確認している。
本考案は上記の如く環状コアを未焼鈍低炭素鋼
でつくつた環状保護ケース内に収納し該環状保護
ケースの外周に二次巻線を巻回した構成を基本と
するものであるから、第1図に示す如くこの構成
体を環状絶縁ケース5内に収納した後、絶縁性充
填剤6を充填硬化した構成や単に二次巻線の表面
をベンベルグテープ(図示せず)にて絶縁保護
し、絶縁ワニスを含浸させた構成や、二次巻線の
表面に熱硬化性樹脂塗料(図示せず)を絶縁被覆
した構成等においても同様な効果を得ることがで
きる。
でつくつた環状保護ケース内に収納し該環状保護
ケースの外周に二次巻線を巻回した構成を基本と
するものであるから、第1図に示す如くこの構成
体を環状絶縁ケース5内に収納した後、絶縁性充
填剤6を充填硬化した構成や単に二次巻線の表面
をベンベルグテープ(図示せず)にて絶縁保護
し、絶縁ワニスを含浸させた構成や、二次巻線の
表面に熱硬化性樹脂塗料(図示せず)を絶縁被覆
した構成等においても同様な効果を得ることがで
きる。
本考案の零相変流器を従来の零相変流器と比較
したところ、従来のものが過漏電値20Aのときに
誤動作を生じたに対して、本案の零相変流器は正
確に作動し、誤動作を生じなかつた。しかも製作
費は従来品に較べ約90%と安価であり、極めて有
効な考案と言える。
したところ、従来のものが過漏電値20Aのときに
誤動作を生じたに対して、本案の零相変流器は正
確に作動し、誤動作を生じなかつた。しかも製作
費は従来品に較べ約90%と安価であり、極めて有
効な考案と言える。
第1図は零相変流器の縦断模式図である。
1……偏平リング状の磁心材、2……環状コ
ア、3,3a,3B……環状保護ケース、4……
二次巻線、5……環状絶縁ケース、6……絶縁性
充填剤、7……粘性樹脂、8……中央貫通孔。
ア、3,3a,3B……環状保護ケース、4……
二次巻線、5……環状絶縁ケース、6……絶縁性
充填剤、7……粘性樹脂、8……中央貫通孔。
Claims (1)
- (1) 複数枚の偏平リング状の磁心材を積層した環
状コアを未焼鈍底炭素綱でつくつた環状保護ケ
ース内に収納するとともに該環状保護ケースの
外周に二次巻線を巻回したことを特徴とする零
相変流器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8696486U JPH0440263Y2 (ja) | 1986-06-06 | 1986-06-06 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8696486U JPH0440263Y2 (ja) | 1986-06-06 | 1986-06-06 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62197833U JPS62197833U (ja) | 1987-12-16 |
JPH0440263Y2 true JPH0440263Y2 (ja) | 1992-09-21 |
Family
ID=30943752
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8696486U Expired JPH0440263Y2 (ja) | 1986-06-06 | 1986-06-06 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0440263Y2 (ja) |
-
1986
- 1986-06-06 JP JP8696486U patent/JPH0440263Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62197833U (ja) | 1987-12-16 |
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