JPH041711Y2 - - Google Patents

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JPH041711Y2
JPH041711Y2 JP1985053013U JP5301385U JPH041711Y2 JP H041711 Y2 JPH041711 Y2 JP H041711Y2 JP 1985053013 U JP1985053013 U JP 1985053013U JP 5301385 U JP5301385 U JP 5301385U JP H041711 Y2 JPH041711 Y2 JP H041711Y2
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winding
primary winding
tap
primary
transformer
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Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の属する技術分野〕 本考案は高電圧、大容量変圧器の巻線配置、こ
とに励磁突入電流を抑制した変圧器巻線に関す
る。
〔従来技術とその問題点〕
変圧器の一次側に設けられた遮断器を投入して
変圧器を電源に接続する際、全負荷電流の数倍の
大きさの励磁突入電流(以下励磁突流と呼ぶ)が
一次巻線側に流れ、二次巻線側の負荷回路の短絡
保護のために設けられた継電器を誤動作させるよ
うな不都合を生ずることがあるために、励磁突流
をなるべく低く抑さえることが求められている。
この励磁突流の大きさおよび継続時間を左右す
る要因としては、(イ)鉄心の残留磁束に大きさと極
性ならびに投入瞬時の電圧位相、(ロ)鉄心の飽和特
性、(ハ)巻線および回路のインピーダンスなどがあ
る。しかしながら、(イ)項による励磁突流の制御は
技術的に困難であり、(ロ)項による制御は鉄心重量
の大幅な増大を要するために不得策であるため、
通常(ハ)項による制御が行われている。(ハ)項による
励磁突流の制御は、一次巻線側に限流抵抗あるい
は限流リアクトルを設ける方法、および一次巻線
の空心インダクタンスを大きくする方法に大別で
きるが、前者には経済的不利益をもたらす欠点が
あるために、通常後者による励磁突流の抑制対策
が用いられている。
大容量変圧器において励磁突流が発生した場
合、鉄心は瞬時に飽和してしまうために、励磁突
流の抑制は一次巻線(電源側巻線)の空心インダ
クタンスのみに依存する。この一次巻線の空心イ
ンダクタンスLは次式で表わされる。
L=N2×f1(d/D)×f2(D/H)×D 上式において、Nは一次巻線の巻回数,Dは一
次巻線の外径、dは一次巻線の内径、Hは一次巻
線の高さ、f1(d/D)はd/Dが大きい程増大
する関数、f2(D/H)はD/Hが大きいほど増
大する関数である。
上式から明らかなように、一次巻線の巻回数N
および高さHを一定とした場合、一次巻線の外径
Dを大きくすることにより、一次巻線の空心イン
ダクタンスLを大きくできることがわかる。
第3図は従来の変圧器一相分の巻線配置図、第
4図は概略結線図であり、鉄心1の脚部に互いに
絶縁距離を保持するよう同軸状に巻装された内側
から順に一次巻線2、タツプ巻線4、二次巻線3
を備えるよう構成されており、一次巻線2は例え
ば4層の円筒コイル2A,2B,2C,2Dから
なる円筒巻線、タツプ巻線4は多並列円筒コイル
4A,4Bからなる円筒巻線で構成されており、
u端子は一次巻線の電圧印加端であり、他端側が
タツプ巻線4に接続されることにより二次巻線3
との間の巻数比が調整されるよう構成されてい
る。
上述のように構成された変圧器において、巻数
Nおよび巻線高さHを一定として一次巻線2の外
径Dを大きくしようとする場合、一次巻線の内外
径比(d/D)を小さくするか、あるいは(d/
D)をほぼ一定に保つようdを大きくする必要が
あり、結果的に鉄心1と一次巻線との間の絶縁距
離gあるいは一次巻線内のコイル間絶縁距離を絶
縁に必要な寸法以上に大きくすることになり、経
済不利益をまねく欠点がある。
第5図は従来の異なる巻線配置図、第6図はそ
の概略結線図であり、タツプ巻線4を内側に、一
次巻線2を外側に配した点が前述の従来例と異な
つており、このように構成することにより絶縁距
離の無駄を生ずることなく一次巻線2の外径Dを
増大させることができ、したがつて一次巻線2の
空心インダクタンスLを増大させることができ
る。
ところが、第7図に示すように、一次巻線2と
タツプ巻線4が直列接続され、タツプ切換器5で
タツプ巻線4のタツプ端子A1〜Aoを選択するよ
う形成された状態で、一次巻線2の印加端Uにイ
ンパルス電圧を印加した場合、最低タツプ端子
A1側が浮動電位となり、電位振動により浮動電
位部が過渡的に高電位になる。第5図に示すよう
に浮動電位となるタツプ巻線4が表面にエツヂ部
を有する鉄心1の脚部と対向するよう構成した場
合には、絶縁の信頼性が低下する危険性があり、
こに部分の絶縁を強化したり、あるいは鉄心1の
表面に電界シールドを設けるなどの対策が必要に
なり、経済的不利益をまねく欠点がある。
〔考案の目的〕
本考案は前述の状況に鑑みてなされたもので、
経済的不利益をまねくことなく一次巻線の外径寸
法を増大することができ、したがつて励磁突流を
抑制できる変圧器巻線を提供することを目的とす
る。
〔考案の要点〕
本考案は、一次巻線の空心インダクタンスLに
及ぼす関数f1(d/D)、f2(D/H)およびDの
影響度が通常D>f2(D/H)>f1(d/D)とな
ることに着目し、円筒巻線からなる一次巻線を径
方向に2分割して内側一次巻線および外側二次巻
線とし、両巻線間に多並列円筒巻線からなるタツ
プ巻線を配置するよう構成したことにより、一次
巻線およびタツプ巻線全体の断面積を増大させる
ことなく一次巻線の外径を増大させることがで
き、したがつて一次巻線の空心インダクタンスを
経済的に有利に増大させることができるととも
に、タツプ巻線を平滑な円筒状の一次巻線と対向
させることにより浮動電位による絶縁の信頼性の
低下を阻止するようにしたものである。
〔考案の実施例〕
以下本考案を一実施例に基づいて説明する。
第1図は本考案の実施例を示す巻線配置図、第
2図は第1図で示される実施例における巻線の概
略結線図である。図において、4層の円筒コイル
からなる分割一次巻線12はそれぞれ2層づつの
内側一次巻線12Aおよび外側一次巻線12Bに
2分割され、2層の多並列円筒コイルからなるタ
ツプ巻線4が2分割された内側および外側一次巻
線12Aと12Bとの間に配置され、外側一次巻
線12Bの外側には二次巻線3が配置されるよう
構成されている。
上述のように構成された変圧器巻線において、
分割一次巻線12とタツプ巻線4との巻線層数の
和は6層であり、第4図および第6図に示す従来
例における巻線層数の和と同じであり、したがつ
て6層のコイルが占める巻線幅を従来例と同等に
保持した状態で、一次巻線の空心インダクタンス
に及ぼす影響の大きい一次巻線の外径Dを大きく
することができ、その結果、変圧器の励磁突流を
抑制することができる。
また、一次巻線の耐インパルス電圧の面から
は、内側一次巻線12Aの電圧印加端U側が固定
電位である鉄心と対向しているために絶縁の信頼
性を第4図で示される従来構造と同様に保持する
ことができ、また浮動電位となるタツプ巻線4は
表面が平滑で局部的電界集中の少ない一次巻線1
2に挟まれているために第6図で示される従来構
造に比べて絶縁の信頼性を保持しやすく、絶縁強
化のために電界シールド等を必要としないため
に、経済的不利益を排除することができる。
なお、前述の実施例においては、一次巻線のコ
イル層数を4層、タツプ巻線の層数を2層とした
例について説明したが、一次巻線のコイル層数が
2層以上、すなわち一次巻線とタツプ巻線のコイ
ル層数の和が3層以上であれば、本考案を適用す
ることができる。
〔考案の効果〕
本考案は前述のように、一次巻線を内側一次巻
線および外側一次巻線に2分割してその間にタツ
プ巻線を配するよう構成したことにより、インパ
ルス電圧が印加されてタツプ巻線が浮動電位とな
つた場合に絶縁の信頼性が低下するという従来技
術における問題点を巻線幅を増大させることなく
排除できるとともに、一次巻線の空心インダクタ
ンスに及ぼす影響が最も大きい一次巻線外径を増
大させることができ、かつ限流抵抗(リアクト
ル)や電界シールド等を必要としない。したがつ
て変圧器の励磁突流を効果的かつ経済的に有利に
抑制できる変圧器巻線を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例を示す巻線配置図、第
2図は第1図で示される実施例の概略結線図、第
3図および第4図は従来構造を示す巻線配置図お
よび結線図、第5図および第6図は異なる従来構
造を示す巻線配置図および結線図、第7図はイン
パルス電圧印加時の状態図である。 1……鉄心、2……一次巻線、3……二次巻
線、4……タツプ巻線、2A〜2D……円筒コイ
ル、4A,4B……多並列円筒コイル、12……
分割一次巻線、12A……内側一次巻線、12B
……外側一次巻線、d……一次巻線内径、D……
一次巻線外径、H……一次巻線高さ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 二次巻線の内側に互いに同軸状に鉄心脚部に巻
    着された円筒巻線からなる一次巻線および一次巻
    線側のタツプ巻線を有するものにおいて、円筒巻
    線のコイル層数を2分割してなる外側一次巻線お
    よび内側一次巻線と、当該外側および内側一次巻
    線に配されたタツプ巻線とを備えたことを特徴と
    する変圧器巻線。
JP1985053013U 1985-04-10 1985-04-10 Expired JPH041711Y2 (ja)

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JP1985053013U JPH041711Y2 (ja) 1985-04-10 1985-04-10

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JP1985053013U JPH041711Y2 (ja) 1985-04-10 1985-04-10

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JPS61168616U JPS61168616U (ja) 1986-10-20
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6018887B2 (ja) * 2012-11-21 2016-11-02 株式会社日立製作所 変圧器特性の推定方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59127816A (ja) * 1983-01-13 1984-07-23 Toshiba Corp 変圧器

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JPS59127816A (ja) * 1983-01-13 1984-07-23 Toshiba Corp 変圧器

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