JPH0440173B2 - - Google Patents

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JPH0440173B2
JPH0440173B2 JP59085039A JP8503984A JPH0440173B2 JP H0440173 B2 JPH0440173 B2 JP H0440173B2 JP 59085039 A JP59085039 A JP 59085039A JP 8503984 A JP8503984 A JP 8503984A JP H0440173 B2 JPH0440173 B2 JP H0440173B2
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Shuichi Yokota
Masaru Takino
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Mitsuboshi Belting Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は合成樹脂表皮体の製造法に係り、詳し
くは、自動車の内装品、家具等の表面に貼り付け
られる表皮体あるいはウレタン発泡体と一体成形
品の表皮体であつて、外観上、布の風合を具えた
合成樹脂表皮体を製造する方法に関するものであ
る。
(従来の技術) 布の風合をもつ表皮体を合成樹脂で成形する手
段として、従来は一般にシート状物に布紋様を印
刷する方法が用いられていたが、これでは立体感
がない平滑なものであると共に成形加工もシート
状なので真空成形法でしか成形できず、全体的に
製品形状に制約があつた。しかも、又、品質とし
ても全く立体感がないため商品価値の低下を免れ
なかつた。
ところで、本当の織物や編物を望む場合には本
ものの布地を用いることができるが、このような
ものは自動車部品として使用するときには光及び
熱による変色が大で、1年も使用すると全く褪色
し初期のものと異つた色のものとなつて了う。又
水濡れにも水を含み乾燥しにくく、乾燥後、しみ
がつく問題があるし、縫製となるので多くの工数
を必要とし大量生産に不向き等の問題もあつた。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明は叙上のような実状に対処し、それらの
難点を打開すべく検討の結果、到達したもので、
合成樹脂粉末材料を用いて成形するにあたり立体
性のある布目風製品の成形を可能ならしめるべく
色と粒径の異なる複数種の熱可塑性合成樹脂粉末
材料を用い、かつ、織物の表面模様をもつた金型
を組合わせて、自動車内装品などとして光や熱に
よる変色、褪色が少なく、水濡れにも強く、ほこ
り等の払拭も容易で、しかも低工数で大量生産を
可能ならしめることを目的とするものである。
(問題点を解決するための手段) 即ち、本発明の特徴とするところは、まず第1
に織物の表面模様をもち、所要温度に昇温された
金型に複数種の色と粒径の異なる熱可塑性樹脂粉
体の混合された混合粉末材料を収納してなるリザ
ーバータンクを合体させ、両者を共に180゜回転さ
せてタンク内の混合粉末材料を一度に金型内に投
入充満し、金型表面に接している混合粉末材料を
半溶融して金型表面に付着せしめた後、再びリザ
ーバータンクと金型を反転させて余剰の粉末材料
を排出し、次いで金型温度を上昇せしめることに
よつて金型表面に付着した半溶融粉末材料を完全
に溶融し、しかる後、金型を冷却し、上記色と粒
径の異なる混合粉末材料により表皮体表面全体に
布が有するような色むらを表出させて布の風合に
仕上げてなる合成樹脂製表皮体の製造法であり、
第2として、しぼ模様と織物の表面模様をもち、
所要温度に昇温された金型のしぼ模様の領域に、
所望の色に着色した色と粒径の異なる複数種の熱
可塑性樹脂粉体からなる混合粉末材料を収納して
なる小型リザーバータンクを合体させ、該タンク
と金型と共に180゜回転させてタンク内の混合粉末
材料を金型内に一度に投入し、予め加熱された金
型の表面に半溶融状態に付着せしめて後、前記リ
ザーバータンクと金型を反転させて余剰の粉末材
料を排出し、次いで別の複数種の色と粒径の異な
る熱可塑性樹脂粉末の混合粉末材料を収納した大
型リザーバータンクを金型に合体させ、両者を
180゜回転させてタンク内の混合粉末材料を金型の
全領域に一度に投入充満し、織物模様金型表面に
付着させた後、再度大型リザーバータンクと金型
を反転させて余剰の混合粉末材料を排出し、次い
で、金型表面に付着している粉末材料を完全に溶
融し、しかる後、金型を冷却し、上記色と粒径の
異なる混合粉末材料により表皮体表面全体に布が
有するような色むらを表出させて布の風合に仕上
げてなる合成樹脂表皮体の脱型を行う合成樹脂表
皮体の製造法にある。
(実施例) 以下、上記本発明方法の具体的な実施態様を添
付図面を参照しつつ詳述する。
先ず、本発明方法の織物の表面模様、あるいは
しぼ模様と織物の表面模様を持つた金型の製造法
を説明する。
かかる金型の製作は、例えば自動車用ドアーパ
ネル(内貼)の金型を例にとれば次の如くであ
る。
(イ) ドアーパネルデザインにもとづき木型を作成
する。このとき本木型の表面は上に貼り付ける
クロスの厚み分小さく作る。又、木型の大きさ
は最後の表皮体成形時に発生する成形収縮を見
込んで大きく作つておく。
(ロ) 木型表面にねらいのクロスパターンの凹凸紋
様を持つガラスクロス、帆布その他の布を貼り
付ける。この場合、中央部横方向をアクセント
ラインを付け上部と下部とクロスパターンを変
えてもよい。
(ハ) 貼り付けたクロス表面にワツクスを塗り込
む、又はポリビニールアルコール系の離型剤を
スプレーして被覆し、次工程の液状ゴムを注入
したとき、この液状ゴムがクロス内に進入しな
いよう処理をする。
(ニ) 木型と、約5〜20mmの隙間を取り枠を作りこ
の隙間にシリコンゴム、チオコールゴム等の液
状ゴムを注入し硬化させる。
(ホ) 液状ゴム硬化後、枠を外しクロス貼りした木
型を脱型する。クロスパターンの雌型をもつた
ゴム型を得る。
(ヘ) 再び枠とゴムを組み、前記ゴム雌型表面に液
状樹脂、例えばエポキシ樹脂や、又はワツクス
を流し型取りする。この樹脂又はワツクス型を
以下マンドレルと呼ぶ。
(ト) 前記の枠、ゴム雌型、マンドレルを脱型して
マンドレルを得る。このマンドレルに真鍮ボル
トナツトで銅板を取り付け、めつき浴で電気鋳
造できるようにする。
(チ) マンドレル表面のクロスパターン側に銀鏡反
応で銀膜を析出させて電気伝導性を付与する。
又は銀粉を含んだ電気伝導性の塗料を塗布す
る。
(リ) スルフアミン酸ニツケルめつき浴にて電流密
度0.5〜8A/dm2でニツケルめつきを行なう。
厚みは2〜5mmになるまでニツケルめつきを行
なう。
(ヌ) 熱等でマンドレルを破壊してクロスパターン
を持つたニツケル電鋳雌型を得る。パターン面
は液体ホーニング、ドライブラスト等で所望の
光沢になるよう仕上げる。
以上の通りであるが、なお、前記金型の製造工
程(ロ)において皮しぼ模様と織物模様の2つの模様
を設ける場合には、所望の皮革と織物を木型の表
面に貼ることによつて得ることができる。
かくして本発明に使用する金型の模様が形成さ
れるが、引続き、本発明方法を、その使用する金
型装置とリザーバータンクの構造と共に添付図面
に従つて述べる。
第1図ないし第7図はそれら金型装置とリザー
バータンクの構成を工程と共に示す。
即ち、本発明において使用する金型装置1は開
口部をもつ前述の金型2が型支持部材3に設置さ
れ、この金型2の外側には5〜15mmの間隙をおい
て、鉄製ジヤケツト4が配置されている。前記金
型2とジヤケツト4によつて形成された空間部5
には重アリルベンゼン系等の熱媒オイルが流入し
金型を加熱冷却させている。この熱媒オイルは加
熱系で210〜270℃、冷却系で20〜50℃の2系統を
もち、加熱時には加熱系を、冷却時には冷却系を
ジヤケツト4と金型2の空間に流入させて金型2
の温度調節を行なう。勿論、金型2の表面に前記
オイルを流すためのパイプを配管して金型2の温
度を調節してもよく、それ以外に高周波誘導加
熱、プロパンガス、灯油等の燃焼熱を吹き付ける
等の方法を採用してもよい。
更に、冷却時には水をスプレーによつて噴霧し
てもよい。
一方、リザーバータンク6の中にはポーラス状
塩化ビニルに可塑剤、安定剤、滑剤を含ませた粉
体で粒径が異なり、しかも色の異なる複数のもの
を混合したもの、例えば、 ブルー色のクロス風には、 75重量% ダークブルーパウダー 50〜100μ径 25重量% 白パウダー 100〜200μ径 10重量% 黒パウダー 80〜130μ径 を混合したものが、又、 ベージユ色のクロス風には、 80重量% ベージユパウダー 50〜100μ径 10重量% 赤パウダー 100〜200μ径 10重量% 黒パウダー 100〜200μ径 を混合したものが、更に、 赤クロス風(ウール手あみ風パターンの電鋳型を
使用する場合には、 80重量% 赤パウダー 50〜100μ径 11 〃 黄パウダー 100〜200μ径 10 〃 黒パウダー 100〜200μ径 を混合したものが夫々投入されている。
そして、上記リザーバータンク6の開口部には
第3図に示されるように粉末材料7を一度に金型
2へ投入するように開閉可能なルーバー8が設置
され、また該ルーバー8の上側には圧縮空気を通
すパイプが配管9されており、首振回転式のエア
ーノズル10が取り付けられている。更に、該タ
ンク6の側壁には金型装置1と合体せしめるよう
なクランプ又はトグル等の留め金(図示せず)が
取り付けられ、これを用いて前記金型装置1に設
けた軸11を中心として自由に回転できるように
なつている。
次に、上述のような金型装置1とリザーバータ
ンク6を用いて合成樹脂表皮体を成形する工程を
説明すると、 (イ) まず、金型装置1は金型の開口部ルーバー8
が下向き水平となるように回転させ静止させ
る。一方、粉末材料を収容したリザーバータン
ク6は金型装置1より下方又は後方に位置して
おり、油圧又は空気圧によつて上方へ移動して
金型2と合体し図示していないが留め金によつ
て固定される。
この時、金型2は所定温度に加熱もしくは予
熱されるが、具体的には金型2とジヤケツト4
内の空間に高温加熱系の熱媒オイルを流入して
金型2に投入する粉末材料が部分的に溶融し金
型表面に付着する温度で上昇させる。例えば、
粉末材料7が塩化ビニル樹脂であつて粉末表面
に可塑剤、安剤剤、滑剤等を含浸させたドライ
ゾル粉末では、該粉末材料のゲルが始まり、粉
末表面が粘着性を帯びる程度、通常120℃〜180
℃に調整しておく。また、他の熱可塑性樹脂で
は表面の溶融が始まり粘着性を帯びる温度が適
切である。(この工程は第8図の金型温度と成
形時間との関係図表Aに示される。) (ロ) そして、次に、前記金型装置1とリザーバー
タンク6を合体させたまま180゜回転させルーバ
ー8を開くことによつて粉末材料7を金型2へ
投入し充満させる。(第8図において領域Bに
該当) (ハ) その後、リザーバータンク6と金型装置1を
180゜回転して、ルーバー8を開き、粉末材料7
をリザーバータンク6に回収した後、エアーノ
ズル10から圧縮空気を金型内へ吹き込んで余
剰の材料を金型表面からかき落す。
(ニ) そして、再び金型装置1とリザーバータンク
6を180゜回転させて、ルーバー8を開けると共
に該粉末材料7を金型2に投入し充満させる。
この工程において成形品の厚み付けを行なうた
めに金型温度が約150℃〜190℃になるまで高温
の加熱系熱媒オイルを流入し、昇温後2〜15時
間、粉末材料7を金型内にとどめる。(第8図
では領域Cに対応) (ホ) 前記厚み付け完了後、再び金型装置1とリザ
ーバータンク6の合体物を180゜回転させて元の
位置へ戻し、粉末材料7をリザーバータンク6
内に回収する。この時、金型2内に圧縮空気を
エアーノズル10から噴射して非ゲル化粉末を
金型表面から除去する。金型表面には半溶融薄
膜12が形成されて付着している。(第5図参
照、第8図においてD領域に対応) (ヘ) その後、留め金を外してリザーバータンク6
を金型装置1の回転半径外の位置まで下降さ
せ、加熱系の熱媒オイルを流して金型温度を
200℃に調節して半溶融薄膜12を完全にフユ
ーズする。(第8図においてE領域に対応) (ト) 続いて、前記加熱系の熱媒オイルの代りに金
型2とジヤケツト4間の空間5に20〜50℃の冷
却系熱媒オイルを流し、金型2を70〜100℃ま
で冷却する。(第8図において領域Fに対応) このようにして成形を終え、冷却後は金型内面
に付着した厚み0.5mm〜2.0mmに調整した表皮体1
9を人力により脱型する。この時、金型装置1は
表皮体を脱型し易い角度方向に保持しておく。
しかして、上述の製法により得られた製品は、
例えば前記「ブルー色のクロス風」では、織物の
表面模様を備えると共にダークブルーの基礎地全
体に白パウダーと黒パウダーが浮いて、全く布の
感じがする表皮体が成形された。又、「ベージユ
色のクロス風」、「赤クロス風」においても夫々、
織物の表面模様に加えて基礎地全体に他色のパウ
ダーが浮き上がり、同じく本物の布のような感じ
の表皮体が成形された。
なお、本発明方法において用いた上記金型装置
1は前述の如く、軸11によつて支持体(図示せ
ず)に固定され、軸11のまわりで自在に回転す
るようになつている。また一方、リザーバータン
ク6は油圧、空気圧等のシリンダーリトラクター
よつて上下移動する揚重機(図示せず)等に設置
されているが、金型装置1とリザーバータンク6
が合体し回転している間は揚重機はこの合体品の
回転半径外に位置している。
以上は本発明における第1の発明であるが、次
に第2の発明方法では第6図、第7図のように、
大小2つのリザーバータンクを使用する。このう
ち小型リザーバータンク13は金型の一領域に粉
末材料を投入するために使用されるもので、その
構造は第1発明で使用したリザーバータンクと同
じであり、唯、異なる点は金型の内面と接触する
部分に、例えばシリコン等の耐熱性ゴムのガスケ
ツト14が付着され、金型2とのシールを完全に
して粉末材料が漏れないように工夫されているこ
とである。(第6図参照) そして、本工程においては前記第1発明の(イ)(ロ)
(ハ)の第1工程、第2工程、第3工程において、大
型リザーバータンクと金型と合体させる代りに複
数の色と粒径の異なる数種類の粉末材料を混合し
投入した小型リザーバータンクを金型の皮しぼ模
様領域と合体させる。(第7図参照) その後の工程は第1発明の(ニ)〜(ト)の第4、第
5、第6そして第7工程と同じである。
即ち、複数の色と粒径の異なる粉末材料を投入
した大型リザーバータンクを金型全体と合体させ
ることによつて金型表面全体に皮膜を形成させ
る。
しかして上述の製法により得られた製品は、織
物の表面模様としぼ模様とを備えると共に表面に
本物の布のような色むらを有し、全く布に近い表
皮体であつた。
なお、前記本発明方法で用いる粉末材料として
は前述のようにポリ塩化ビニル粉末材料のポーラ
スな粒子形状をもつものに可塑剤、安定剤、滑剤
等を吸着させた粒径10〜15μのものの外、同じく
ポリ塩化ビニルの懸濁重合品を可塑剤、安定剤、
滑剤等と混練し、ゲル化後、冷却し粉砕法等で粉
体化したもの、あるいはそれ以外にポリエチレ
ン、ポリプロピレン等の熱可塑性樹脂からなる各
種粉末材料が含まれ、これらも同様に使用するこ
とができる。この場合、各粉末材料に適した溶融
温度が夫々選ばれることは当然である。
また、金型の形状も図示例に必ずしも拘束され
るものではなく、目的を逸脱しない範囲において
適宜改変可能であることは云う迄もない。
(発明の効果) 本発明は以上のように織物表面模様、又はしぼ
模様と織物表面模様を有する金型と、混合粉末材
料を収納し、金型内に該材料を一度に投入充填す
るリザーバータンクを用い、色や粒径の異なる複
数種の合成樹脂粉末材料を1種又は大小2種のリ
ザーバータンクに収納して該リザーバータンクを
金型に合体させ、両者を180゜回転させることによ
り混合粉末材料をタンク内より金型内へ、またそ
の逆に反転させることにより余剰の混合粉末材料
を金型より回収して第1の半溶融被膜を金型に接
して形成し、また、第2の半溶融被膜を同様にし
て形成した後、全体を完全溶融せしめ織物模様又
は織物模様と、しぼ模様をもつた樹脂成形体を成
形する方法であり、合成樹脂粉末材料として、色
と粒径の異なる複数種を予め粉末材料で混合した
混合粉末材料を用いたことにより、母材を小粒径
とし、混入材料を大粒径として少量混入したとき
には立体感のあるプリント調の模様、また小粒径
同志の組み合わせでは単色で得られない色の巾及
び深みが得られて表皮体の表面全体に布が有する
ような色むらを表出させることができ、これによ
り、従来にない、布にほとんど近い風合をもつた
表皮体を得ることができる。
即ち、立体感のない布状のプリント表皮材、又
は布目を金型へ転写して液状の原料例えばPVC
プラスチゾルで成形しただけの表皮材のように、
全く本物の布目感がなかつた従来の欠陥を解消
し、尚かつ、従来の布縫製品は一つ一つ縫いあげ
るもので縫製作業に多大の工数を必要とするが、
表皮を製品形状に成形することにより低工数で大
量に布目風のものを製造することができる顕著な
効果を有する。
殊に、本発明方法は前述の如くリザーバータン
クを利用し、これを金型と合体させて、その反転
によつて材料の投入、余剰材料の回収を行うた
め、混合粉末材料の供給、回収が簡単で、しか
も、成形機への色替えも容易であり、また反転揺
動により金型全面への材料の分散もよく、成形作
業上、頗る効果的である。
しかも、プラスチツクの立体性のある布目風製
品を成形することにより、自動車内装品への適応
を行えば、乗員の室内での居住感、安心感、くつ
ろぎ感をもたらし、なおかつ、本物の布にある光
や熱による褪色が少なく、水濡れにも強い製品の
製作が可能である。
又、ポリ塩化ビニル等、プラスチツクスを用い
て成形するため、得られた製品は水に濡れる、水
を含んだ泥が付く、ほこりが付く等の汚れに対し
ても簡単な拭き上げでぬぐい去ることができる特
性を有すると共に、更に本成形品と一体にしてウ
レタンフオームの発泡体を型内で発泡させればソ
フトな発泡体を内蔵する自動車内装品や家具を得
ることができ、頗る好適である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明方法に用いる金型装置の斜視
図、第2図は第1図のA−A断面図、第3図は大
型リザーバータンクの縦断面図、第4図及び第5
図は本発明の製造工程の一部を示す工程概要説明
図、第6図は本願発明の第2発明に用いる小型リ
ザーバータンクの縦断面図、第7図は本願発明の
第2発明の製造工程の一部を示す工程概要説明
図、第8図は本発明の成形時間と金型温度との関
係を示す図表である。 1……金型装置、2……金型、3……型支持部
材、4……ジヤケツト、6……リザーバータン
ク、7……粉末材料、8……ルーバー、9……配
管、10……エアーノズル、11……軸、12…
…半溶融薄膜、13……小型リザーバータンク、
14……ガスケツト、19……表皮体。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 織物の表面模様をもち、所要温度に昇温され
    た金型に色と粒径の異なる複数種の熱可塑性合成
    樹脂粉体の混合された混合粉末材料を収納してな
    るリザーバータンクを合体させ、該リザーバータ
    ンクを金型と共に180゜回転させてタンク内の混合
    粉末材料を一度に金型内に投入充満し、金型表面
    に接している粉末材料を半溶融させて金型表面に
    付着せしめた後、再びリザーバータンクを金型と
    共に反転させて余剰の粉末材料を排出し、次いで
    金型温度を上昇せしめることによつて半溶融粉末
    材料を完全に溶融し、しかる後、金型を冷却せし
    めて布の風合をもつた表皮体に仕上げることを特
    徴とする合成樹脂製表皮体の製造法。 2 しぼ模様と織物の表面模様をもち所要温度に
    昇温された金型のしぼ模様の領域に、色と粒径の
    異なる複数種の熱可塑性合成樹脂からなる混合粉
    末材料を収納してなる小型リザーバータンクを合
    体させ、該リザーバータンクを金型と共に180゜回
    転させてタンク内の混合粉末材料を金型内に一度
    に投入充満し、前記金型表面に接している粉末材
    料を半溶融させて該金型表面に付着せしめた後、
    再び金型とリザーバータンクを反転して余剰の粉
    末材料を排出し、次いで上記混合粉末材料と異な
    る混合粉末材料を収納した大型リザーバータンク
    を金型の全領域に合体させ、金型とリザーバータ
    ンクを180゜回転させることによつて同領域にタン
    ク内の混合粉末材料を一度に投入充満させて金型
    の表面に付着させた後、再度金型と大型リザーバ
    ータンクを反転させて余剰の混合粉末材料を排出
    し、次いで、金型表面に付着している粉末材料を
    完全に溶融し、しかる後、金型を冷却せしめて布
    の風合をもつた表皮体に仕上げることを特徴とす
    る合成樹脂表皮体の製造法。
JP8503984A 1984-04-25 1984-04-25 合成樹脂表皮体の製造法 Granted JPS60228114A (ja)

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