JPH0440000Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 考案の目的 （産業上の利用分野） この考案はブラインドのスラツトを支持するラ
ダーコードに関するものである。

（従来の技術） 従来、横型ブラインドでは合成繊維を編成して
形成されたラダーコードがヘツドボツクスから吊
下支持され、そのラダーコードにアルミ薄板で形
成された多数段のスラツトが支持されている。ま
た、吊スラツトにはヘツドボツクスから垂下され
るポリエステル樹脂等の昇降コードが貫通され、
その昇降コードの下端にボトムレールが吊下支持
されている。そして、ヘツドボツクス一側から垂
下される操作コード等を操作することにより各ス
ラツトを昇降及び角度調節可能となつている。

（考案が解決しようとする問題点） 上記のようなブラインドでは、昇降コード及び
ラドーコードがいずれも可燃性の合成繊維あるい
はポリエステル樹脂等で形成されているので、火
災時には昇降コード及びラダーコードが燃えてス
ラツトが落下する。すると、炎により窓ガラスが
破壊された場合には早期に隣接する家屋へ延焼す
ることがあつた。

考案の構成 （問題点を解決するための手段） この考案は上記問題点を解決するために、ステ
ンレス繊維を編んでラダーコード４を形成し、そ
のラダーコード４でスラツト５を支持した構成と
している。

（作用） 上記手段により、火災時にもスラツト５はラダ
ーコード４に支持された状態に保持される。

（実施例） 以下、この考案を具体化した一実施例を図面に
従て説明すると、第２図に示すように窓ガラス１
の内側に吊下支持されたブラインド２は鋼板で形
成されたヘツドボツクス３が窓の上枠に固定さ
れ、そのヘツドボツクス３から吊下支持されたラ
ダーコード４にステンレスで形成された多数段の
スラツト５が支持されている。また、各スラツト
５にはヘツドボツクス３から垂下される昇降コー
ド６が貫通され、その昇降コード６の下端にはボ
トムレール７が吊下支持されている。そして、ヘ
ツドボツクス３が一側から垂下される操作コード
（図示しない）を操作することにより、まずスラ
ツト５が垂直方向に角度調節された後に昇降され
るようになつている。

第１図に示すように、ラダーコード４はその縦
糸８及び横糸９がともにステンレス繊維を編んで
形成されていてその横糸９上に各スラツト５が支
持されている。また、前記昇降コード６はポリエ
ステル樹脂で形成されている。

さて、上記のように構成されたブラインドでは
ラダーコード４がステンレス繊維で形成されてい
るので、火災時にもラダーコード４が容易に燃え
ることはなく、従つてスラツト５が落下すること
はない。このため、スラツト５を全閉状態とすれ
ば、火災時に各スラツト５で炎及び熱を遮ること
ができるで、室内側から室外側あるいはその逆方
向の延焼を抑制することができる。

また、スラツト５を引上げた状態で火災が発生
したときにも、昇降コード６はポリエステル樹脂
で形成されているので早期に溶けて各スラツト５
が落下し、第２図に示すように各スラツト５がそ
れぞれラダーコード４にほぼ垂直方向に支持され
た状態となるため、前記と同様に延焼を抑制する
ことができる。

考案の効果 以上詳述したように、この考案のブラインドは
火災時にもスラツト５をラダーコードで保持して
延焼を抑制することができる優れた効果を発揮す
る。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案を具体化したラダーコードの
正面図、第２図はそのブラインドの側面図であ
る。 ブラインド……２、ラダーコード……４、スラ
ツト……５、昇降コード……６。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ ステンレス繊維を編んでラダーコード４を形
   成し、そのラダーコード４でスラツト５を支持
   したことを特徴とするブラインド。 ２ スラツト５は合成樹脂で形成された昇降コー
   ド６で昇降可能である実用新案登録請求の範囲
   第１項に記載のブラインド。