JPH043982B2 - - Google Patents

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JPH043982B2
JPH043982B2 JP62310662A JP31066287A JPH043982B2 JP H043982 B2 JPH043982 B2 JP H043982B2 JP 62310662 A JP62310662 A JP 62310662A JP 31066287 A JP31066287 A JP 31066287A JP H043982 B2 JPH043982 B2 JP H043982B2
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    • DTEXTILES; PAPER
    • D06TREATMENT OF TEXTILES OR THE LIKE; LAUNDERING; FLEXIBLE MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D06MTREATMENT, NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE IN CLASS D06, OF FIBRES, THREADS, YARNS, FABRICS, FEATHERS OR FIBROUS GOODS MADE FROM SUCH MATERIALS
    • D06M17/00Producing multi-layer textile fabrics
    • D06M17/04Producing multi-layer textile fabrics by applying synthetic resins as adhesives
    • D06M17/06Polymers of vinyl compounds
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61FFILTERS IMPLANTABLE INTO BLOOD VESSELS; PROSTHESES; DEVICES PROVIDING PATENCY TO, OR PREVENTING COLLAPSING OF, TUBULAR STRUCTURES OF THE BODY, e.g. STENTS; ORTHOPAEDIC, NURSING OR CONTRACEPTIVE DEVICES; FOMENTATION; TREATMENT OR PROTECTION OF EYES OR EARS; BANDAGES, DRESSINGS OR ABSORBENT PADS; FIRST-AID KITS
    • A61F2/00Filters implantable into blood vessels; Prostheses, i.e. artificial substitutes or replacements for parts of the body; Appliances for connecting them with the body; Devices providing patency to, or preventing collapsing of, tubular structures of the body, e.g. stents
    • A61F2/02Prostheses implantable into the body
    • A61F2/04Hollow or tubular parts of organs, e.g. bladders, tracheae, bronchi or bile ducts
    • A61F2/06Blood vessels

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Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、有孔性や柔軟性、縫合性はそこなわ
れず、断端のほつれにくい血管修復材およびその
製造方法に関する。
〈従来の技術〉 現在、内径5mm以上の大血管に使用される管状
の人工血管やシート状のパツチなどの血管修復材
は、主にポリエステル繊維あるいはポリテトラフ
ルオロエチレン繊維の編織物あるいは延伸加工し
た多孔質ポリテトラフルオロエチレンより作られ
ている。このうち、編織物の場合は、単繊維の直
径が20μm前後のポリエステル性bulky filament
(蛇行性のカーブのついた単繊維)を紡糸し、こ
の糸を用いて、平織りやニツト編により作られ
る。
ところで、人工血管や血管用パツチは、留置部
位や患者の状態により、有孔性(透水性)、形状、
柔軟性等の異つたものを使用することが多く、従
つて、医師がそのつど適当な修復材を選び、適当
な形状に切断して用いるのが通常である。その
際、編織物の糸くずやほつれが切断面で生じ易
く、また、生体との吻合は、この切断面で行うた
め、充分な吻合強度が得られず、血液が漏出した
り、糸くずにより、修復部の周囲が汚染される危
険があつた。
さらに、血管修復材としての編織物に求められ
る特性として、充分な治癒性と移植初期の漏血防
止効果があげられる。そして、治癒性を上げるた
めには透水性を上げなければならないが、透水性
を上げると血液が漏出する危険性が高い。それ
故、最近は、透水性のより低い織物が用いられる
ことが多いが、織物の場合、編物と比較して、よ
りほつれや糸くずがでやすいという欠点もあつ
た。
〈発明が解決しようとする問題点〉 本発明の目的は、上記従来技術の問題点を解決
した、有孔性や柔軟性は失なわず、切断しても、
糸くずやほつれの出ない編織物からなる血管修復
材ならびにその製造方法を提供することにある。
〈問題点を解決するための手段〉 本発明第一の態様は、編物または織物からな
り、各糸は所定間隔をおいて加熱溶融接着剤を有
し、これらの糸は接着剤の介在する接点と接着剤
が存在しない接点とを有し、接着剤の介在する接
点で糸同士が接着されてなり、かつ、前記編物ま
たは織物の空間部には実質的に接着剤が存在せ
ず、適度な柔軟性ならびに透水性を有することを
特徴とする血管修復材を提供するものである。
また、本発明第二の態様は、糸に、所定の間隔
をおいて、加熱したときに溶融する接着剤を付着
させ、こうして得られた糸を編み、あるいは織る
ことにより、編物または織物を得た後、前記接着
剤を加熱して溶融させて各糸の接点の一部の箇所
を接着することを特徴とする血管修復材の製造方
法を提供するものである。
〈発明の詳細な説明〉 以下に、本発明を更に詳細に説明する。
前述したように、血管修復材には、シート状の
パツチあるいは管状の人工血管がある。これらは
一般に、有孔性(透水性)や柔軟性を求められて
おり、編織物で構成されている。
本発明者らは、このような従来の血管修復材が
内包する前述の欠点を解消すべく研究を重ねた結
果、切断しても糸くずやほつれが生じにくく、有
孔性(透水性)および柔軟性を兼ね備える編織物
よりなる血管修復材ならびにその製造方法を開発
することに成功した。
第1図は、本発明の血管修復材を構成する編織
物が平織である場合の、その部分模式図である。
ここで、編織物とは、編物または織物の総称であ
る。この織物を代表例として、以下の説明を行う
が、編物についても同様である。
第1図に示すように、本発明の血管修復材を構
成する織物1は、縦糸yi(第1図ではi=1〜9)
および横糸xi(第1図ではi=1〜9)で織られ
ている。そして、縦糸と横糸の交点(接点)のう
ちの一部の箇所のみが、各糸に所定の間隔で付着
されている加熱溶融性の接着剤2で接着されてい
る。第1図に示す織物の部分においては、A(x2
y3)、B(x2,y7)、C(x6,y3)およびD(x6,y2
の接点が接着されている。しかし、織物1の空間
部3には、接着剤2はほとんど入りこんでおら
ず、空間部3は、接着剤2で閉塞されていない。
いま、第1図に示される織物を第2図に示すよ
うに切断したとする。ここで、接着剤2で織物1
の接点が接着されていない場合を想定すると、横
糸x2は織物布よりはずれ易く、ほつれあるいは糸
屑となつてしまい。そして、横糸x2の織物布から
の離脱により、横糸x3もほつれ易くなつてしま
う。
これに対し、本発明におけるように、接着剤2
により接点Aにおいて縦糸y3および横糸x2げ接着
されていると、横糸x2のほつれは縦糸y3との接着
点Aまでにとどまり、それ以上ほつれは進まな
い。それ故、横糸x3のほつれも防止される。
一方、ほつれの点にのみ注目すれば、例えば、
織物布を溶剤に溶かした接着剤につけこみ、織物
布全体を接着剤にてコートする方法や、織物布に
部分的に接着剤をプリントする方法等も考えられ
るが、このような方法では、原糸同士を接着して
しまい、また、糸同士の接点のほとんど全てを接
着してしまう為、血管修復材に必要な物性である
柔軟性がそこなわれてしまい、かつ、織物布の空
間部に接着剤が入りこむ為、透水性が小さくなつ
てしまうので、良好な器質化が難しくなる。
これに対し、本発明の場合は、接着剤による糸
同士の接合点が少いので、柔軟性はほとんどそこ
なわれない上に、接着剤は織物布の空間部にはほ
とんど入りこまないので、透水性にもほとんど影
響が出ない。
また、血管修復材は、密に編織されているため
に、特に平織の場合は、隣りあう縦糸同士あるい
は横糸同士も接しているほどである。そね故、編
織後に接着剤を部分的に塗布する方法では、糸へ
の接着剤のしみ込み等により、多くの糸同士が接
着されてしまうため、柔軟性がそこなわれてしま
う。さらに、接着されていない糸も出てくるた
め、ほつれ防止の効果はより少なくなる。
本発明の製造方法では、編織前の糸に所定の間
隔をおいて接着剤を付着させる為、平織の場合に
おいても他の糸と全く接着していない糸をなくす
ことができ、ほつれ防止の効果が大である。
本発明において用いられる糸の原材料として
は、ポリエステル、ポリテトラフルオロエチレン
などをあげることができるが、生体適合性、接着
剤とのなじみなどの観点から、ポリエステルが好
適である。
また、上記糸に付着せしめる接着剤としては、
上記糸の融点以下の融点を有するものであればい
かなるものでもよいが、ポリウレタン、ポリスチ
レン、ポリオレフイン、ゼラチンなどを代表的に
挙げることができる。
次に、上記糸に対して所定の間隔で上記接着剤
を付着せしめる手段の一例を第3図に示すが、こ
れに限られることはない。
第3図において、スプール11から巻き出され
た原糸12には、印刷用ドラム13にて接着剤が
付着される。印刷用ドラム13は、回転軸14の
まわりに回転する回転ドラム15を有し、このド
ラム15は、原糸12を巻回するための溝16を
有し、この溝16には、所定の間隔で孔17が形
成されている。
この孔17から接着剤が浸出し、原糸12上に
所定の間隔接着剤18が付着される。
このようにして、接着剤18が付着された処理
糸19は、乾燥器20にて乾燥された後、巻取ス
プール21上に巻き取られる。このようにして、
本発明の血管修復材を構成する編織物を得るため
の、所定間隔で接着剤が付着せしめられた糸が得
られる。
本発明の血管修復材を構成する編織物は、第3
図に例示するような方法で得られた糸を、通常の
方法により編みあるいは織ることにより編物ある
いは織物にすることで得られる。この編織物を加
熱処理することにより、接着剤のみを溶融させて
編織物の縦横糸の交点(接点)の一部の箇所(接
着剤の介在する接点のみ)を、各糸に所定の間隔
で付着している接着剤にて接着する。これによ
り、本発明の血管修復材を構成する編織物が得ら
れる。
本発明の血管修復材には、シート状の形態のも
のがある。このシート状のいわゆるパツチは、血
管にあいた孔などを修復するために、所要の寸法
に切断して使用される。
また、本発明の血管修復材には、前記編織物を
管状に編織してなるものもある。この管状編織物
は、損傷を受けた血管の一部を代用する人工血管
として用いられる。
本発明の血管修復材を構成する編織物では、各
糸の接点には、接着剤の介在する接点と接着剤が
存在しない接点とがあり、各糸の一部の、すなわ
ち接着剤の介在する接点付近のみが、介在する接
着剤によつて接着されており、それ以外の糸間の
空間部分には、実質的に接着剤が存在していない
ために、接着剤を付着させていない糸で作製した
編織物に比べて柔軟性がそこなわれておらず、適
度な柔軟性を有し、また、有孔性すなわち透水性
も十分なものがある。従つて、血管修復材として
用いるのに好適である。
〈実施例〉 以下に、本発明を実施例にもとづき具体的に説
明する。
(実施例) 第3図に示される回転印刷機により、5デニー
ルのポリエステル繊維に、2mmおきに幅100μmに
わたつて、溶媒に溶かしたポリウレタンを印刷し
た。
このようにして作製した糸を平織し、185℃に
加熱してポリウレタンを一旦溶融せしめた後、冷
却して血管用パツチを作製した。
このようにして作製した血管用パツチは、接着
剤を付着させていない糸により作製したパツチに
比べ、柔軟性はほとんどそこなわれておらず、ま
た、ハサミで切断しても、糸屑、ほつれはほとん
ど生じなかつた。さらに、透水性は、5%ほど減
じたが、この程度の減少は問題とならない。
〈発明の効果〉 本発明の血管修復材では、それを構成する編織
物が、各糸の一部の接点付近においてのみ、すな
わち、接着剤の介在する接点付近においてのみ、
接着剤で接着されており、それ以外の糸間の空間
部分等には、実質的に接着剤が存在していないた
めに、接着剤を付着させていない糸で作製した編
織物に比べ、柔軟性がそこなわれておらず、適当
な柔軟性を有し、また、有孔性すなわち透水性も
十分なものがある。従つて、血管修復シート、人
工血管として用いるのに好適である。
このような血管修復材は、それを構成する編織
物を得るに際し、原糸に所定の間隔で接着剤を付
着させ、この糸を編みあるいは織つた後、接着剤
を加熱溶融して各糸の接点の一部の箇所を接着さ
せる方法により、簡単かつ安価に量産することが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の血管修復材を構成する編織
物の部分模式図である。第2図は、第1図に示す
編織物の一部を切断した状態の模式図である。第
3図は、糸に接着剤を付着させる手段の一例を示
す線図である。 (符号の説明)、1……織物、2……接着剤、
3……空間部、Xi……横糸、yi……縦糸、11
……スプール、12……原糸、13……印刷用ド
ラム、14……回転軸、15……回転ドラム、1
6……溝、17……孔、18……接着剤、19…
…処理糸、20……乾燥器、21……巻取スプー
ル、A,B,C,D……接点。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 編物または織物からなり、各糸は所定間隔を
    おいて加熱溶融接着剤を有し、これらの糸は接着
    剤の介在する接点と接着剤が存在しない接点とを
    有し、接着剤の介在する接点で糸同士が接着され
    てなり、かつ、前記編物または織物の空間部には
    実質的に接着剤が存在せず、適度な柔軟性ならび
    に透水性を有することを特徴とする血管修復材。 2 糸に、所定の間隔をおいて、加熱したときに
    溶融する接着剤を付着させ、こうして得られた糸
    を編み、あるいは織ることにより、編物または織
    物を得た後、前記接着剤を加熱して溶融させて各
    糸の接点の一部の箇所を接着することを特徴とす
    る血管修復材の製造方法。
JP62310662A 1987-12-08 1987-12-08 血管修復材ならびにその製造方法 Granted JPH01156571A (ja)

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EP89900116A EP0390921B1 (en) 1987-12-08 1988-12-01 Knit or woven textile, process for its production and blood vessel repairing sheet and artificial blood vessel made therefrom
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PCT/JP1988/001217 WO1989005371A1 (en) 1987-12-08 1988-12-01 Knit or woven textile, process for its production and blood vessel repairing sheet and artificial blood vessel made therefrom
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