JPH0439176Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は、キヤツプ付き容器に関する。

「従来の技術」 従来のキヤツプ付き容器として、中栓に注出口
形成用の指掛けリング付き除去部を備え、該除去
部を除去した後の注出口をキヤツプの蓋板部材で
開閉するようにしたものである。

「考案が解決しようとする問題点」 ところで、上記容器として、ドレツシング容器
のように内容液注出前に容器をよく振つて使用す
るものがある。

この場合、上記構成の従来容器にあつては、容
器を振る際に、内容液が注出口を通つて蓋板部材
の裏面に飛翔付着し、蓋板部材を汚損するという
問題点があつた。特に、弾性反転等大きく回動す
る蓋板部材においては、上記汚損部が露出するこ
とから見苦しい。

そこで、本考案は上記内容液の蓋板部材裏面へ
の付着量を効果的に減少できるキヤツプ付き容器
を提供することを目的とする。

「問題点を解決するための手段」 上記目的を達成するため、本考案は口頸部５付
き容器体１と、上記口頸部内へ嵌合させた第１周
壁６を垂設する第１頂壁７に、第１注出口８形成
用の指掛けリング９付き除去部１０を備える中栓
２と、上記口頸部に外嵌させたキヤツプ３とから
なり、該キヤツプは、上記口頸部外面に嵌着させ
た第２周壁１５を、上記第１頂壁上面に密接させ
た第２頂壁１６周縁から垂設すると共に、上記第
２頂壁１６に、上記除去部の外囲に位置して上記
指掛けリングを貫通させた第２注出口１７を穿設
し、かつ該第２注出口外囲の第２頂壁部分から注
出筒１８を起立するキヤツプ本体１２と、上記注
出筒内に着脱自在に密着嵌合させた嵌合筒２２を
第３頂壁２３下面から垂設し、該第３頂壁周縁か
ら垂設した第３周壁２４後縁部を上記第２周壁後
縁部にヒンジ結合させた蓋板部材１３とを有し、
かつ上記嵌合筒の上部内に緩嵌させた弾性遮蔽板
２０を、上記嵌合筒の内面に沿つて起立する支持
杆１９を介して上記第２注出口の後縁部に支持さ
せたことを特徴とする。

「作用」 例えば第１図の状態から中栓２の除去部１０を
指掛けリング９を介して除去した後、容器体１を
上下に振つても、内容液は第１及び第２注出口
８，１７を通つて弾性遮蔽板２０の裏面に飛翔付
着し、蓋板部材１３の第３頂壁２３裏面には付着
しない。

尚、上記除去部１０を除去する際は、弾性遮蔽
板２０を図中想像線のように上方へ弾性変形させ
て指掛けリング９を上方へ引つ張ればよい。

また、内容液の注出時は、第２図が示すよう
に、弾性遮蔽板２０が注出筒１８の上方に位置す
るため、注出筒からの内容液注出作用には何ら支
障がない。

「実施例」 以下添付図面に基づいて、本考案の実施例を説
明する。

第１図及び第２図が示すように、本考案容器
は、容器体１と、中栓２と、キヤツプ３とからな
る。

容器体１は、胴部４上端から口頸部５を起立し
た合成樹脂製のものである。

中栓２は、上記口頸部５内へ嵌合させた第１周
壁６を垂設する第１頂壁７に、第１注出口８形成
用の指掛けリング９付き除去部１０を一体に備え
た合成樹脂製のものである。図示例では上記除去
部１０が肉薄線１１で区画形成されている。

上記口頸部５に外嵌するキヤツプ３は、キヤツ
プ本体１２と蓋板部材１３とが合成樹脂材で一体
成形されたものである。

キヤツプ本体１２は、上記口頸部５外面に凹凸
条の係合手段１４を介して嵌着させた第２周壁１
５を、上記第１頂壁７上面に密接させた第２頂壁
１６周縁から垂設すると共に、上記第２頂壁に、
上記除去部１０の外囲に位置して上記指掛けリン
グ９を貫通させた第２注出口１７を穿設し、かつ
該第２注出口外囲の第２頂壁部分から注出筒１８
を起立してなる。さらに、キヤツプ本体は、上記
第２注出口１７後縁部から後述する嵌合筒２２内
面に沿つて支持杆１９を起立し、該支持杆上端
に、上記嵌合筒の上部内に緩嵌させた弾性遮蔽板
２０を付設してなる。尚、図中２１は弾性遮蔽板
に弾性を付与するための薄肉部を示す。

蓋板部材１３は、上記注出筒１８内に着脱自在
に密着嵌合させた嵌合筒２２を第３頂壁２３下面
から垂設し、該第３頂壁周縁から垂設した第３周
壁２４後縁部を上記第２周壁１５後縁部にヒンジ
２５結合させてなる。図示例では、上記フンジ２
５は、薄肉の可撓ヒンジを利用して三点支持した
所謂弾性反転ヒンジで形成されている。また、蓋
板部材は、第３周壁２４前縁部を第２周壁１５前
縁部に凹凸部の係合手段２６を介して着脱自在に
弾性係合させてなる。

「考案の効果」 以上説明したように本考案によれば、弾性遮蔽
板によつて内容液の蓋板部材裏面への付着量を効
果的に減少でき、依つて蓋板部材の汚損を回避し
て容器を長期に亘つて快適に使用できるという効
果が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す断面図、第２
図はその使用状態を示す断面図である。 １……容器体、２……中栓、３……キヤツプ、
２０……弾性遮蔽板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 口頸部５付き容器体１と、上記口頸部内へ嵌合
   させた第１周壁６を垂設する第１頂壁７に、第１
   注出口８形成用の指掛けリング９付き除去部１０
   を備える中栓２と、上記口頸部に外嵌させたキヤ
   ツプ３とからなり、該キヤツプは、上記口頸部外
   面に嵌着させた第２周壁１５を、上記第１頂壁上
   面に密接させた第２頂壁１６周縁から垂設すると
   共に、上記第２頂壁１６に、上記除去部の外囲に
   位置して上記指掛けリングを貫通させた第２注出
   口１７を穿設し、かつ該第２注出口外囲の第２頂
   壁部分から注出筒１８を起立するキヤツプ本体１
   ２と、上記注出筒内に着脱自在に密着嵌合させた
   嵌合筒２２を第３頂壁２３下面から垂設し、該第
   ３頂壁周縁から垂設した第３周壁２４後縁部を上
   記第２周壁後縁部にヒンジ結合させた蓋板部材１
   ３とを有し、かつ上記嵌合筒の上部内に緩嵌させ
   た弾性遮蔽板２０を、上記嵌合筒の内面に沿つて
   起立する支持杆１９を介して上記第２注出口の後
   縁部に支持させたことを特徴とするキヤツプ付き
   容器。