JPH0438765Y2

JPH0438765Y2 -

Info

Publication number: JPH0438765Y2
Application number: JP1986062725U
Authority: JP
Priority date: 1986-04-25
Filing date: 1986-04-25
Publication date: 1992-09-10
Also published as: JPS62174454U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）この考案はベツド、ソフアーあるいはソフアー
ベツドなどの休息用家具に関する。

（従来の技術）一般に、上記ベツド、ソフアーあるいはソフア
ーベツドなどの休息用家具は、通常基体と、この
基体に設けられた利用者が着座したり横たわるた
めの部分とから構成されている。

従来、利用者が着座したり横たわるための部分
は上記基体に固定して設けられていた。そのた
め、その部分がたとえばロツキングチエアーや揺
りかごなどのように揺れ動く場合に比べて利用時
の快適性が低いということがあつた。

そこで、利用者が着座したり、横たわる部分を
基体に対して揺動自在に設けることが考えられて
いる。そのための構造としては基体に対して上記
部分（以下その部分を可動体とする）を屈曲可能
な材料であるワイヤによつて取付ければ、上記可
動体を上記ワイヤを振らしながら揺動させること
ができる。

（考案が解決しようとする問題点）しかしながら、可動体をワイヤによつて基体に
取付け、このワイヤを振らして可動体を揺動させ
る構造だと、上記ワイヤの基体と可動体とに連結
された両端部に曲げ応力が繰り返して加わること
になる。したがつて、そのワイヤの両端部が早期
に損傷するという虞れがある。

この考案は、可動体を基体に対して剛性を有す
る材料からなる連結部材で揺動自在に取付けるこ
とにより、この連結部材が早期に損傷することが
ないようにした休息用家具を提供することを目的
とする。

（問題点を解決するための手段及び作用）この考案は、基体と、この基体の上方に配設さ
れた可動体と、この可動体から下方に向かつて延
出されたアームと、このアームと上記可動体との
対応する部分にそれぞれ設けられたラジアル軸受
と、一端が上記アームに設けられたラジアル軸受
に回転自在に支持された他端が上記基体に設けら
れたラジアル軸受に回転自在に支持されていて上
記可動体を上記基体に幅方向に沿つて揺動自在に
連結した剛性を有するロツド状の連結部材とを具
備したことを特徴とする。

このような構成によれば、可動体を長期にわた
つて確実かつ円滑に揺動自在に支持することがで
る。

（実施例）以下、この考案の一実施例を第１図乃至第３図
を参照して説明する。第３図は休息用家具として
のベツド１を示し、このベツド１は基体２を備え
ている。この基体２は矩形状の枠体３と、この枠
体３の四隅部から垂設された脚部材４と、上記枠
体３の長手方向両端に位置する一対の脚部材４の
下端面間に架設された帯状部材５とからなる。こ
のように構成された基体２の上方には可動体６が
配置されている。この可動体６は上面にマツトレ
ス７が載置された上記枠体３よりも大きな矩形板
状の載置部８と、この載置部８の下面四隅部から
垂設されたぼほＬ字状のアーム９とからなる。

上記アーム９の水平な下端部は、上記基体２の
枠体３よりも十分下方に位置し、この下端部と上
記枠体３とは連結部材１１によつて結合されてい
る。すなわち、アーム９の下端部と枠体３とには
第２図に示すようにラジアル軸受１２が設けられ
ている。このラジアル軸受１２は上記アーム９あ
るいは枠体３に形成するチヤンネル材１３に固定
された外輪１４と、この外輪１４にはボール１５
を介して回転自在に嵌入された内輪１６とからな
る。上記連結部材１１はスチールロツドなどのよ
うに容易に折れ曲がることのない十分な剛性を有
する材料で作られていて、その両端部はＬ字状に
折曲されている。そして、連結部材１１はその両
端部分を上記ラジアル軸受１２の内輪１６に嵌入
し、末端に形成されたねじ部１７にワツシヤ１８
を介して螺合されたナツト１９で固定されてい
る。なお、ラジアル軸受１２はその軸線をベツド
１の幅方向に対して直交する方向にして設けられ
ている。したがつて、連結部材１１は第１図に矢
印で示すベツド１の幅方向に揺動自在となつてい
る。

このような構造のベツド１によれば、利用者が
マツトレス７上に横たわつた状態でこのマツトレ
ス７が載置された可動体６に第３図に矢印で示す
ベツド１の幅方向に沿う外力を加えれば、この可
動体６が丁度ハンモツクや揺りかごのように揺れ
動くので、利用者は快適に就寝することができ
る。

上記可動体６は、ラジアル軸受１２によつて支
持された連結部材１１の両端が上記ラジアル軸受
１２に対して回動することによつて揺動する。し
たがつて、連結部材１１には、ワイヤを用いた場
合のように曲げ応力が繰り返して加わるというこ
とがない。また、可動体６が揺動する際、ラジア
ル軸受１２によつて両端部が支持された連結部材
１１は円滑に回動し、揺動抵抗が低いから、上記
可動体６の揺動が減衰しずらい。

さらに、可動体６の揺動方向はラジアル軸受１
２の回転方向に規制される。つまり、可動体６は
その幅方向だけに揺動するから、あらゆる方向に
揺動する場合に比べて利用者に与える快適性が向
上する。

（考案の効果）以上述べたようにこの考案は、基体と、この基
体の上方に配設された可動体との対応する部分に
それぞれラジアル軸受を設け、これらラジアル軸
受に両端を回転自在に支持させたロツド状の連結
部材によつて上記可動体を幅方向に揺動自在に連
結支持した。そのため、ラジアル軸受に支持され
た連結部材は円滑に揺動するばかりか、揺動時の
抵抗が小さいから、その揺動が減衰しずらい。さ
らに、ラジアル軸受によつて可動体の揺動方向が
その幅方向に規制されるから、あらゆる方向に揺
動する場合に比べて利用者に与える快適性が向上
する。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例を示す基体と可動
体との連結部分の拡大図、第２図は同じく連結部
材の端部の取付構造の断面図、第３図は同じくベ
ツドの側面図である。２……基体、６……可動体、９……アーム、１
１……連結部材。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

基体と、この基体の上方に配設された可動体
と、この可動体から下方に向かつて延出されたア
ームと、このアームと上記可動体との対応する部
分にそれぞれ設けられたラジアル軸受と、一端が
上記アームに設けられたラジアル軸受に回転自在
に支持され他端が上記基体に設けられたラジアル
軸受に回転自在に支持されていて上記可動体を上
記基体に幅方向に沿つて揺動自在に連結した剛性
を有するロツド状の連結部材とを具備したことを
特徴とする休息用家具。