JPH0344016Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この考案はベツド、ソフアーあるいはソフアー
ベツドなどの休息用家具に関する。

（従来の技術） 一般に、上記ベツド、ソフアーあるいはソフア
ーベツドなどの休息用家具は、通常基体と、この
基体に設けられた利用者が着座したり横たわるた
めの部分とから構成されている。

従来、利用者が着座したり横たわるための部分
は上記基体に固定して設けられていた。そのた
め、その部分がたとえばロツキングチエアーや揺
りかごなどのように揺れ動く場合に比べて利用時
の快適性が低いということがあつた。

そこで、利用者が着座したり、横たわる部分を
基体に対して揺動自在に設けることが考えられて
いる。そのための構造としては、基体に対して上
記部分（以下その部分を可動体とする）をワイヤ
のような連結部材で支持すれば、この可動体を揺
動させることができる。

（考案が解決しようとする問題点） しかしながら、可動体を連結部材によつて単に
基体に揺動自在に連結しただけでは、上記可動体
が必要以上に大きな振幅で揺動し、快適性が損な
われてしまうという虞れがある。また、基体が室
内の壁面の近くに配置されるような場合、可動体
がその壁面に衝突して利用者に不快感を与えるこ
とになる。

この考案は、可動体を基体に対して揺動自在に
連結するとともに、上記可動体が必要以上に大き
な振幅で揺動するのを規制するようにした休息用
家具を提供することを目的とする。

（問題点を解決するための手段及び作用） この考案は、基体の上方に可動体を配置し、こ
の可動体から下方に向かつてアームを延出し、こ
のアームの下端と上記基体の上部とに両端を連結
した連結部材によつて上記可動体を上記基体に対
して揺動自在とする。上記連結部材の少なくとも
一端部は上記アームあるいは上記基体に設けられ
た規制部材によつて囲み、この規制部材で上記連
結部材が上記可動体とともに所定の振幅以上に揺
動するのを規制するようにした。

（実施例） 以下、この考案の一実施例を第１図乃至第３図
を参照して説明する。第３図は休息用家具として
のベツド１を示し、このベツド１は基体２を備え
ている。この基体２は矩形状の枠体３と、この枠
体３の四隅部から垂設された脚部材４と、上記枠
体３の長手方向両端に位置する一対の脚部材４の
下端面間に架設された帯状部材５とからなる。こ
のように構成された基体２の上方には可動体６が
配置されている。この可動体６は上面にマツトレ
ス７が載置された上記枠体３よりも大きな矩形板
状の載置部８と、この載置部８の下面四隅部から
垂設されたほぼＬ字状のフレーム９とからなる。

上記アーム９の水平な下端部は、上記基体２の
枠体３よりも十分下方に位置し、この下端部には
連結部材としてのワイヤ１１の一端が連結固定さ
れている。このワイヤ１１の他端は上記枠体３に
連結固定されている。したがつて、上記可動体６
は４本のワイヤ１１によつて上記基体２に揺動自
在に連結されている。上記ワイヤ１１の両端部
は、上記枠体３の下面と上記アーム９の水平な部
分の上面にそれぞれ一端を固着して設けられた筒
状の規制部材12によつて所定の長さの部分が囲ま
れている。また、この規制部材１２の他端は径方
向外方に向つて拡開されたアール部１３となつて
いる。

このような構造のベツド１によれば、利用者が
マツトレス７上に横たわつた状態でこのマツトレ
ス７が載置された可動体６に外力を加えれば、こ
の可動体６がワイヤ１１とともに丁度ハンモツク
や揺りかごのように揺れ動くので、利用者は快適
に就寝することができる。

上記可動体６の揺動は、ワイヤ１１の端部が規
制部材１２のアール部１３に当たらない範囲の振
幅で上記ワイヤ１１が揺れていれば円滑に行なわ
れる。しかしながら、上記可動体６に不用意に大
きな外力を加えたりすると、この可動体６がその
外力に応じて大きな振幅で揺動しようとする。可
動体６が必要以上に大きく揺動しようとすると、
第２図に示すようにワイヤ１１の両端部が規制部
材１２のアール部１３に当接するため、上記可動
体６はワイヤ１１をアール部１３との当接部分で
屈曲させて揺動する。ワイヤ１１が屈曲すること
によつて可動体６の変位が水平方向から垂直方向
に変えられるから、上記可動体６が水平方向に大
きな振動で揺動するのが阻止される。

すなわち、上記規制部材１２によつて可動体６
が大きな振動で揺動するのが規制されるから、可
動体６に不用意に大きな外力を加えても、この可
動体６が揺れすぎて利用者に不快感を与えたり、
室内の壁面にぶつかるなどのことがない。

なお、規制部材１２によつて規制するワイヤ１
１の振幅は、この規制部材１２の内径寸法や長さ
によつて任意に設定することができる。

第４図と第５図は規制部材１２の変形例で、こ
れはリング１６と、このリング１６をアーム９あ
るいは基体２に取付けるためのロツド１７とから
形成されており、このような構造であつても上記
一実施例と同様の機能が得られる。

また、この考案はソフアーやソフアーベツドに
も適用できることは無論である。

（考案の効果） 以上述べたようにこの考案は、基体に連結部材
を介して揺動自在に連結された可動体が所定の振
幅以上に揺動するのを規制部材によつて規制する
ようにした。したがつて、上記可動体に不用意に
大きな外力を加えても、大きな振幅で揺動し続け
るのが規制されるため、快適性が損なわれること
がない。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例を示す基体と可動
体との連結部分の拡大図、第２図は同じく可動体
が大きく揺動したときの説明図、第３図は同じく
ベツドの側面図、第４図はこの考案の他の実施例
を示す規制部材の側面図、第５図は同じく第４図
−線に沿う断面図である。 ２……基体、６……可動体、９……アーム、１
１……ワイヤ（連結部材）、１２……規制部材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 基体と、この基体の上方に配置された可動体
   と、この可動体から下方に向かつて延出されたア
   ームと、一端が上記アームの下端部に連結され他
   端が上記基体の上部に連結されていて上記可動体
   を上記基体に揺動自在に連結した連結部材と、上
   記アームの下端部と上記基体の上部との少なくと
   も一方に上記連結部材の端部を囲む状態で設けら
   れたこの連結部材が上記可動体とともに所定の振
   幅以上に揺動するのを規制する規制部材とを具備
   したことを特徴とする休息用家具。