JPH0451282Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、掘ごたつのすのこ載置構造に関す
るものである。

〔従来の技術〕

一般に、掘ごたつに折り曲げて入れた脚の疲れ
を癒す場合には、すのこを掘ごたつ本体の開口部
近くに架設し、このすのこの上に水平にした脚を
載せるようにするが、そのために従来の掘ごたつ
のすのこ載置構造は、Ｌ状のすのこ受け金具を掘
ごたつ本体の開口部近くの内壁面もしくは框の内
周面に取付け、このすのこ受け金具にすのこを載
置するようにしていた。

〔考案が解決しようとする課題〕

しかし、かかる構造にあつては、すのこ受け金
具が掘ごたつ本体から内側に飛び出しているため
に脚が傷付くという問題があつた。

この考案の目的は、足を傷付けることがなく、
しかも座り心地の良い掘ごたつのすのこ載置構造
を提供することである。

〔課題を解決するための手段〕

この考案の掘ごたつのすのこ載置構造は、掘ご
たつ本体の開口部周縁に框を取着し、この框に火
傷防止用すのこの周縁部を載置した掘ごたつのす
のこ載置構造において、前記框のすのこ載置面
を、内側下方に傾斜したテーパ面に形成し、一
方、前記すのこの周縁部の下面を、前記テーパ面
に整合する傾斜面に形成したことを特徴とするも
のである。

〔作用〕

この考案の構成によれば、前記框のすのこ載置
面を、内側下方に傾斜したテーパ状に形成し、一
方、前記すのこの周縁部の下面を、前記テーパ面
に整合する傾斜面に形成したので、すのこの傾斜
面を框のテーパ面に係合させることによつてすの
この落下および横ずれを防止でき、したがつて、
框を利用して掘ごたつ本体の開口周縁にすのこを
安定した状態で載置することができて、すのこ載
置用の金具を掘ごたつ本体の内壁面等に取付る必
要がなくなり、その結果、脚を傷付けることがな
くなる。しかも、框の内周がわに角部がなくなる
ので、脚が框に接してもごつごつとした違和感が
なくなり、座り心地が良くなる。

〔実施例〕

この考案の掘ごたつのすのこ載置構造の一実施
例を第１図ないし第４図に基づいて説明する。掘
ごたつのすのこ載置構造は、掘ごたつ本体１の框
２に、すのこ３の外周部を載置するようにしてい
る。框２は、箱形の掘ごたつ本体１の開口部周縁
に取着されている。すのこ３は、火傷防止のため
にヒータのすぐ上に配設されるものである。框２
のすのこ載置面は、内側下方に傾斜したテーパ面
４に形成し、一方、すのこ３の外周部の下面を、
テーパ面４に整合する傾斜面に形成している。

すのこ３は、２以上に分割して形成されてお
り、各すのこ３は、第４図のようにすのこ素材７
を連結桟８で連結して構成され、傾斜面５はすの
こ素材７の両端に形成されている。

第２図はすのこ３の載置状態を示しており、框
１の上面とすのこ３の上面とは面一になつてい
る。テーパ面４は、框１の全周にわたつて形成さ
れており、したがつて、すのこ３を框部材６の長
手方向に沿つてスライドさせることができ、使用
者の脚の長さに合わせて位置を変えることができ
る。

また框１の框部材６の長さを同一にすると、す
のこ３を水平面内で90度回転しても框１のテーパ
面４への取付が可能となる。また連結桟８の存在
により、すのこ３のずれを防止できる。

〔考案の効果〕

この考案の掘ごたつのすのこ載置構造によれ
ば、框を利用して掘ごたつ本体の開口周縁部にす
のこを載置することができ、したがつて、すのこ
載置用の金具を掘ごたつ本体に取付る必要がなく
なり、その結果、脚を傷付けることがなくなると
いう効果を奏する。

しかも、框の内周がわに角部がなくなるので、
座り心地が良くなるという効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例の斜視図、第２図
はその縦断面図、第３図ａ，ｂは框の平面図およ
び側面図、第４図ａ，ｂはすのこの平面図および
側面図である。 １……框、２……掘ごたつ本体、３……すの
こ、４……テーパ面、５……傾斜面。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 掘ごたつ本体の開口部周縁に框を取着し、この
   框に火傷防止用すのこの周縁部を載置した掘ごた
   つのすのこ載置構造において、前記框のすのこ載
   置面を、内側下方に傾斜したテーパ面に形成し、
   一方、前記すのこの周縁部の下面を、前記テーパ
   面に整合する傾斜面に形成したことを特徴とする
   掘ごたつのすのこ載置構造。