JPH0438378B2 - - Google Patents
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- JPH0438378B2 JPH0438378B2 JP59128804A JP12880484A JPH0438378B2 JP H0438378 B2 JPH0438378 B2 JP H0438378B2 JP 59128804 A JP59128804 A JP 59128804A JP 12880484 A JP12880484 A JP 12880484A JP H0438378 B2 JPH0438378 B2 JP H0438378B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- feed
- present
- livestock
- fed
- diarrhea
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Landscapes
- Fodder In General (AREA)
Description
産業上の利用分野
本発明は、単胃家畜に発生する下痢および軟便
の症状を抑制するための飼育方法に関する。 発明の技術的背景 近年における家畜用配合飼料は、家畜の発育速
度を早め、飼料効率を高める目的で高蛋白質化お
よび高カロリー化される傾向にある。しかしなが
ら、家畜本来の生理上の観点からすると、このよ
うな高栄養飼料は消化および吸収上過大な負荷を
もたらすことになり、その結果、単胃家畜に消化
不良やその他の生理的原因による下痢および軟便
の症状が往々にして発生し、飼育管理上の問題と
なる。すなわち、単胃家畜に上述した目的で給与
した飼料が下痢および軟便の症状を多発すること
から、それ本来の目的を果すどころか逆に家畜飼
育上の生産性低下をきたすようになるため、その
対策が強く要望されている。 発明の目的 本発明は、豚や鶏等のような単胃家畜の飼育に
おける上述したような状況に鑑みなされたもので
あつて、単胃家畜に多発する下痢および軟便の症
状を抑制し得る該家畜の飼育方法を提供すること
を目的とする。 以下本発明を詳しく説明する。 発明の構成 本発明の特徴は、Ｌ−トレオニンを0.001〜
0.12重量％添加した飼料を単胃家畜に給与して飼
育することにより、単胃家畜における下痢および
軟便の症状が発生するのを抑制することにある。 ここでいう”単胃家畜”とは単一嚢構造の胃を
有する家畜を意味するものであつて、代表的なも
のとして豚、鶏を例示し得る。 本発明で飼料に含有させるのに用いるＬ−トレ
オニンは単胃家畜の栄養上必須なアミノ酸として
知られており、その家畜栄養上の効果についても
従来報告されている〔例えば、M.F.Fuller et al
”The Nutrition Society”、Alan T.Davis
etal”J.Nutrition 1122170（1980）”〕。 しかしながら、単胃家畜における下痢および軟
便の症状に対するＬ−トレオニンの抑制効果につ
いての報告は未だみられない。 本発明においては、単胃家畜を飼育するための
飼料にＬ−トレオニンを0.001〜0.12重量％、好
ましくは0.01乃至0.5重量％を添加し、均一に混
合したものを給与する。上記飼料に対するＬ−ト
レオニンの混合は飼料配合上の常法による混合手
法を適用して行なうとよい。 発明の効果 本発明によると、上述したような極めて微量の
Ｌ−トレオニンを飼料に含有させたものを給与す
ることにより、前述したような高栄養の飼料を給
与した場合でも、それに起因する下痢および軟便
の症状の発生を有効に抑制することが可能とな
る。 すなわち、本発明は、従来困難とされていた単
胃家畜に多発する下痢および軟便の症状を抑制す
るという該家畜の飼育上重要な課題を解決し得る
ものであるから、単胃家畜の飼育上益するところ
が大きいと言えよう。 以下に実施例を示して本発明の効果を具体的に
説明する。 実施例 １ 生後３週乃至４週令の子豚24頭を４試験区に分
け、その一つを対照区としてこれに脱脂粉乳およ
び小麦粉を主体とした配合飼料を給与し、他の三
つを本発明区としてこれらに上記配合飼料にＬ−
トレオニンを下記表１に示した量をそれぞれ添加
したものを給与して、15日間の飼育試験を行なつ
た。その結果は表１に示すとおりである。
の症状を抑制するための飼育方法に関する。 発明の技術的背景 近年における家畜用配合飼料は、家畜の発育速
度を早め、飼料効率を高める目的で高蛋白質化お
よび高カロリー化される傾向にある。しかしなが
ら、家畜本来の生理上の観点からすると、このよ
うな高栄養飼料は消化および吸収上過大な負荷を
もたらすことになり、その結果、単胃家畜に消化
不良やその他の生理的原因による下痢および軟便
の症状が往々にして発生し、飼育管理上の問題と
なる。すなわち、単胃家畜に上述した目的で給与
した飼料が下痢および軟便の症状を多発すること
から、それ本来の目的を果すどころか逆に家畜飼
育上の生産性低下をきたすようになるため、その
対策が強く要望されている。 発明の目的 本発明は、豚や鶏等のような単胃家畜の飼育に
おける上述したような状況に鑑みなされたもので
あつて、単胃家畜に多発する下痢および軟便の症
状を抑制し得る該家畜の飼育方法を提供すること
を目的とする。 以下本発明を詳しく説明する。 発明の構成 本発明の特徴は、Ｌ−トレオニンを0.001〜
0.12重量％添加した飼料を単胃家畜に給与して飼
育することにより、単胃家畜における下痢および
軟便の症状が発生するのを抑制することにある。 ここでいう”単胃家畜”とは単一嚢構造の胃を
有する家畜を意味するものであつて、代表的なも
のとして豚、鶏を例示し得る。 本発明で飼料に含有させるのに用いるＬ−トレ
オニンは単胃家畜の栄養上必須なアミノ酸として
知られており、その家畜栄養上の効果についても
従来報告されている〔例えば、M.F.Fuller et al
”The Nutrition Society”、Alan T.Davis
etal”J.Nutrition 1122170（1980）”〕。 しかしながら、単胃家畜における下痢および軟
便の症状に対するＬ−トレオニンの抑制効果につ
いての報告は未だみられない。 本発明においては、単胃家畜を飼育するための
飼料にＬ−トレオニンを0.001〜0.12重量％、好
ましくは0.01乃至0.5重量％を添加し、均一に混
合したものを給与する。上記飼料に対するＬ−ト
レオニンの混合は飼料配合上の常法による混合手
法を適用して行なうとよい。 発明の効果 本発明によると、上述したような極めて微量の
Ｌ−トレオニンを飼料に含有させたものを給与す
ることにより、前述したような高栄養の飼料を給
与した場合でも、それに起因する下痢および軟便
の症状の発生を有効に抑制することが可能とな
る。 すなわち、本発明は、従来困難とされていた単
胃家畜に多発する下痢および軟便の症状を抑制す
るという該家畜の飼育上重要な課題を解決し得る
ものであるから、単胃家畜の飼育上益するところ
が大きいと言えよう。 以下に実施例を示して本発明の効果を具体的に
説明する。 実施例 １ 生後３週乃至４週令の子豚24頭を４試験区に分
け、その一つを対照区としてこれに脱脂粉乳およ
び小麦粉を主体とした配合飼料を給与し、他の三
つを本発明区としてこれらに上記配合飼料にＬ−
トレオニンを下記表１に示した量をそれぞれ添加
したものを給与して、15日間の飼育試験を行なつ
た。その結果は表１に示すとおりである。
【表】
上記表１に見られる通り、本発明に係る飼料を
給与した本発明区の子豚はいずれも対照区のもの
に比し、下痢および軟便の発生が著しく低減し
た。 実施例 ２ 生後40日令および41日令の子豚24頭を４試験区
に分け、その一つを対照区としてこれにトウモロ
コシ、小麦粉および大豆粕を主体とした配合飼料
を給与し、他の三つを本発明区としてこれらに上
記配合飼料に更にＬ−トレオニンを表２に示した
量をそれぞれ添加したものを給与して、35日間の
飼育試験を行なつた。その結果は表２に示すとお
りである。
給与した本発明区の子豚はいずれも対照区のもの
に比し、下痢および軟便の発生が著しく低減し
た。 実施例 ２ 生後40日令および41日令の子豚24頭を４試験区
に分け、その一つを対照区としてこれにトウモロ
コシ、小麦粉および大豆粕を主体とした配合飼料
を給与し、他の三つを本発明区としてこれらに上
記配合飼料に更にＬ−トレオニンを表２に示した
量をそれぞれ添加したものを給与して、35日間の
飼育試験を行なつた。その結果は表２に示すとお
りである。
【表】
上記表２に見られる通り、本発明に係る飼料を
給与した本発明区の子豚はいずれも対照区のもの
に比し、下痢および軟便の発生が抑制された。 実施例 ３ 生後60日令の子豚14頭を２試験区に分け、トウ
モロコシ、マイロ及び大豆粕を主体とする配合飼
料を対照区に、この配合飼料に更にＬ−トレオニ
ンを0.02重量％添加した飼料を本発明の試験区に
それぞれ56日間給与する飼育試験を実施した。結
果は表３に示すとおりである。
給与した本発明区の子豚はいずれも対照区のもの
に比し、下痢および軟便の発生が抑制された。 実施例 ３ 生後60日令の子豚14頭を２試験区に分け、トウ
モロコシ、マイロ及び大豆粕を主体とする配合飼
料を対照区に、この配合飼料に更にＬ−トレオニ
ンを0.02重量％添加した飼料を本発明の試験区に
それぞれ56日間給与する飼育試験を実施した。結
果は表３に示すとおりである。
【表】
上記表に見られる通り、本発明に係る飼料を給
与した本発明区の子豚は対照区に比し、下痢およ
び軟便の発生が抑制された。 実施例 ４ ブロイラー初生雛800羽を４試験区に分け、そ
の一つを対照区としてこれにトウモロコシ、マイ
ロ、大豆粕及び魚粉を主体とした配合飼料を給与
し、他の三つを本発明区としてそれらに上記配合
飼料に更にＬ−トレオニンを表４に示した量でそ
れぞれ添加したものを給与して、８週間の飼育試
験を行なつた。結果は表４に示すとおりである。
与した本発明区の子豚は対照区に比し、下痢およ
び軟便の発生が抑制された。 実施例 ４ ブロイラー初生雛800羽を４試験区に分け、そ
の一つを対照区としてこれにトウモロコシ、マイ
ロ、大豆粕及び魚粉を主体とした配合飼料を給与
し、他の三つを本発明区としてそれらに上記配合
飼料に更にＬ−トレオニンを表４に示した量でそ
れぞれ添加したものを給与して、８週間の飼育試
験を行なつた。結果は表４に示すとおりである。
【表】
上記表４に見られる如く、本発明に係る飼料を
給与した試験区の鶏は対照区のものに比し、生体
重及び飼料要求率が優れており、且つ飲水量／飼
料摂取量が少なく、糞便の水分含有量も少なく
て、糞便性状が著しく改善されることがわかる。
給与した試験区の鶏は対照区のものに比し、生体
重及び飼料要求率が優れており、且つ飲水量／飼
料摂取量が少なく、糞便の水分含有量も少なく
て、糞便性状が著しく改善されることがわかる。
Claims (1)
- １ Ｌ−トレオニンを0.001乃至0.12重量％添加
した飼料を単胃家畜に給与して飼育することによ
り、単胃家畜における下痢および軟便の症状を抑
制することを特徴とする単胃家畜の飼育方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP59128804A JPS619255A (ja) | 1984-06-22 | 1984-06-22 | 単胃家畜の飼育方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP59128804A JPS619255A (ja) | 1984-06-22 | 1984-06-22 | 単胃家畜の飼育方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS619255A JPS619255A (ja) | 1986-01-16 |
| JPH0438378B2 true JPH0438378B2 (ja) | 1992-06-24 |
Family
ID=14993833
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP59128804A Granted JPS619255A (ja) | 1984-06-22 | 1984-06-22 | 単胃家畜の飼育方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS619255A (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7658964B2 (en) | 2003-05-09 | 2010-02-09 | Freedom Health, Llc | Dietary supplement and method for increasing the colostrum immunoglobulin levels in equine mares |
| US7824706B2 (en) * | 2003-05-09 | 2010-11-02 | Freedom Health, Llc | Dietary supplement and method for the treatment of digestive tract ulcers in equines |
| CN102885226B (zh) * | 2012-09-19 | 2013-11-13 | 凤台县关店乡开先生猪养殖场 | 一种中草药育猪饲料及其制备方法 |
| CN102885225B (zh) * | 2012-09-19 | 2013-11-13 | 凤台县关店乡开先生猪养殖场 | 一种分层饲养的猪饲料及其制备方法 |
Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS4979865A (ja) * | 1972-11-28 | 1974-08-01 | ||
| JPS5599164A (en) * | 1979-01-24 | 1980-07-28 | Jitsuken Doubutsu Chuo Kenkyusho | Feed for germfree animal, and its preparation |
| JPS5850707A (ja) * | 1981-09-21 | 1983-03-25 | 株式会社明電舎 | 酸化亜鉛非直線抵抗体の製造方法 |
-
1984
- 1984-06-22 JP JP59128804A patent/JPS619255A/ja active Granted
Patent Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS4979865A (ja) * | 1972-11-28 | 1974-08-01 | ||
| JPS5599164A (en) * | 1979-01-24 | 1980-07-28 | Jitsuken Doubutsu Chuo Kenkyusho | Feed for germfree animal, and its preparation |
| JPS5850707A (ja) * | 1981-09-21 | 1983-03-25 | 株式会社明電舎 | 酸化亜鉛非直線抵抗体の製造方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS619255A (ja) | 1986-01-16 |
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