JPH0438113Y2 - - Google Patents

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JPH0438113Y2
JPH0438113Y2 JP1985183260U JP18326085U JPH0438113Y2 JP H0438113 Y2 JPH0438113 Y2 JP H0438113Y2 JP 1985183260 U JP1985183260 U JP 1985183260U JP 18326085 U JP18326085 U JP 18326085U JP H0438113 Y2 JPH0438113 Y2 JP H0438113Y2
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JP
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oil seal
seal
piston rod
oil
rod
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JP1985183260U
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は油圧緩衝器のシール装置に関する。
(従来の技術) 油圧緩衝器のシール装置は、通常シリンダ内に
摺動自在に装着されたピストンのピストンロツド
にオイルシールのリツプ部を圧接させ、ピストン
ロツドの上下動によりシリンダ内部に封入された
作動媒体がシリンダ外へ漏れるのを防止するよう
にしている。
この油圧緩衝器シール装置としては、例えば実
開昭55−73641号公報に記載のものが知られてい
る。このシール装置は第4図に示す如く、外筒1
00の上端部内に設けたロツドガイド101とオ
イルシール102間にオイルシール103を保持
してなり、オイルシール103はその基部を屈曲
するとともに変形を抑制する補強材104を基部
内に埋設し、更に内径部にはリツプ部105を形
成し、リング部材106で締付けることでリツプ
部105をピストンロツド107外周面に圧接さ
せ、ピストンロツド107の摺動に伴うオイル漏
れを防止している。
(考案が解決しようとする問題点) 上述した第4図の油圧緩衝器のシール装置はオ
イルシールのシール部がピストンロツド107に
圧接しているために、外部入力がシール部102
に生じている緊迫力(摩擦抵抗)より小さい時に
はリツプ部が微少変位するに留まり、ピストンロ
ツド107の外筒100に対する相対動が十分な
されず、外部入力が直接車体に伝達されてしま
う。これを防止すべくリング部材106の締付け
力を緩めることも考えられるが、このようにする
とオイルシール効果を十分に発揮することができ
ない。また、従来の如く、結合部の半径方向長さ
を支持部とリツプ部本体との隙間間距離より長く
形成するだけでは、その耐久性に問題がある。
(問題点を解決するための手段) 上記問題を解決すべく本考案は、オイルシール
をオイルシールと別体のバネ部材を介してシール
ケースとロツドガイド間に保持することで、前記
ピストンロツドの微少ストロークに対して追従可
能とした。
(作用) ピストンロツドに圧接するオイルシールがバネ
部材を介してシールケースとロツドガイド間に支
持されているので、ピストンロツドの微少な上下
動に追随して微少な振動に対しても油圧緩衝器が
作動する。
(実施例) 以下に本考案の実施例を添付図面に基づいて説
明する。
第1図は本考案に係るシール装置を示す油圧緩
衝器上部の縦断面図である。
油圧緩衝器のシール装置1は外筒2の中に内筒
3が嵌装され、この内筒3内に内筒3に摺動自在
に嵌装された図示しないピストンをその下端に固
着したピストンロツド4が挿入されている。
この外筒2の上部内周にはストツパとしてフラ
ンジ部5aを有するオイルシールケース5とスト
ツパとしてフランジ部6aを有するロツドガイド
6とが各々上下に嵌装され、ロツドガイド6には
ピストンロツド4に摺接する低摩擦係数のブツシ
ユ7が嵌装され、更にオイルシールケース5とロ
ツドガイド6との間にはオイルシール8が外筒2
の内周面とピストンロツド4に圧着して保持され
ている。
ここでオイルシール8は、リツプ部9a,9
b,9cを有する円筒状のシール部9とこのシー
ル部9を支持する支持部10とから成り、シール
部9と支持部10との結合部内部及び支持部10
の外筒2側の端部内部にはオイルシール8を補強
する補強リング11,12が埋設されている。
このオイルシール8の支持部10の端部は、内
周に径方向のスリツトを形成した環状の板バネ1
3,14を介してオイルシールケース5下面とロ
ツドガイド6の上面との間に固定されている。
更にオイルシール8のシール部9の外周面はリ
ング15,15によつてピストンロツド4の外周
面に押圧されている。
またシールケース5とロツドガイド6とオイル
シール8との間には油路16が形成され、この油
路16はロツドガイド6を貫通する油路17を介
してリザーバ室18に連通している。
更に油路17のリザーバ室18側の開口部17
aには、作動油がリザーバ室18から油路17を
通り油路16の中への流入を防止するために逆止
弁19が内筒3の上端面とロツドガイド6のフラ
ンジ部との間にはめこまれている。
以上の如き構成からなるシール装置1の作用を
以下で説明する。
まず車両が停止している時には、オイルシール
8は第1図に示された位置に保持されている。
次に車両が凹凸の小さな良路を走行中に、ピス
トンロツド4が路面から微少な外部入力を受けて
矢視A及びB方向に微少移動を起こす時には、オ
イルシール8に生じる緊迫力によつてピストンロ
ツド4はリツプ部9a,9b,9cを微少変位さ
せるが、シール部9自体が変位してロツド4の移
動に追従するため、ピストンロツド4はオイルシ
ール8によつて抑えられることなく外部入力に応
じて移動して緩衝器が作動して振動が車体に伝わ
らない。
また車両が凹凸の大きな路を走行中に、ピスト
ンロツド4が路面から大きい外部入力を受けて矢
視A方向及びB方向にストロークの大きな移動を
起こす時には、オイルシール8に生じる緊迫力よ
り外部入力の方が大きいため、最初はシール部9
が変位してピストンロツド4の移動に追従する
が、オイルシールケース5のフランジ部5a及び
ロツドガイド6のフランジ部6aに板バネ13,
14が当たつてシール部9の変位が規制され、ピ
ストンロツド4はオイルシール8の圧接により上
下動が抑えられることなくしかも油漏れを起こす
ことなく移動して緩衝器が作動する。
尚、ピストンの移動により作動油が油路16内
に流入したときには、作動油は油路17、逆止弁
19を介してリザーバ室18に戻される。
次に他の実施例を第2図に示す。尚、第1図と
対応する同一部分については同一符号を付してそ
の部分の説明は省略する。
このシール装置においては、オイルシール20
は膨出部21a及びリツプ部21b,21cを有
する円筒状のシール部21とこのシール部21の
膨出部21aから外方に突出する補強リング22
とから成り、この補強リング22は一端をオイル
シールケース5内面上端に固定したコイルバネ2
3と、一端をロツドガイド6の内面に固定したコ
イルバネ24とで挟持されてフローテイング支持
されている。
更に油路17の開口部17aに装着された逆止
弁19の他に、オイルシールケース5のフランジ
部5aと補強リング22との間にシール部材25
が装着されている。
以上において、まず車両が停止している時に
は、オイルシール20は第2図に示すようにコイ
ルバネ23,24によつてフローテイング支持さ
れている。
次に車両が凹凸の小さな良路を走行中に、ピス
トンロツド4が路面から微少な外部入力を受けて
矢視A及びB方向に微少移動を起こす時には、オ
イルシール20に生じる緊迫力によつてオイルシ
ール20を支持するコイルバネ23,24のバラ
ンスが崩れ、ピストンロツド4の移動に追従して
変位する。従つてこの場合ピストンロツド4はオ
イルシール8によつて抑えられることなく移動し
て、緩衝器が作動して振動が車体に伝達されな
い。
また車両が凹凸の大きな路を走行中に、ピスト
ンロツド4が路面から大きい外部入力を受けて矢
視A方向及びB方向にストロークの大きな移動を
起こす時には、オイルシール20に生じる緊迫力
より外部入力の方が大きいため、最初はシール部
21が変位してピストンロツド4の移動に追従す
るがフランジ部5a,6aよりその動きが規制さ
れて、ピストンロツド4はリツプ部21b,21
cに対して摺動して移動し緩衝器が作動する。
尚、ピストンの移動により作動油は油路16内
に掻き落とされ逆止弁19を介してリザーバ室1
8に戻される。
次に更に他の実施例を第3図に示す。尚、第1
図又は第2図に対応する同一部分については同一
符号を付してその説明は省略する。
オイルシール30はフランジ部31aを有する
円筒状のシール部31とL字型形状の支持部32
とから成り、シール部31のフランジ部31aと
支持部32のオイルシールケース5内周面に圧着
する部分の内部には、オイルシール30を補強す
る補強リング33,34が埋設されている。
またオイルシール30のシール部31の内周面
にはリツプ部31b,31c,31dが形成さ
れ、更にシール部31の外周面にはリング35,
35が装着されて、シール部31はピストンロツ
ド4の外周に押圧されている。
更にこのオイルシール30はオイルシールケー
ス5の内周面とピストンロツド4との間に圧着し
て保持されている共に、支持部32一端をオイル
シールケース5のフランジ部5bの内面上に固定
したコイルバネ37と一端をロツドガイド6の凹
部6bに固定したコイルバネ38によつてオイル
シール30は変位可能に支持されている。
以上において、まず車両が停止している時に
は、オイルシール30は第3図に示す位置に保持
されている。
次に車両が凹凸の小さな良路を走行中に、ピス
トンロツド4が路面から微少な外部入力を受けて
矢視A方向及びB方向に微少移動を起こそうとす
る時には、オイルシール30に生じた緊迫力によ
つて、オイルシール30を支持するコイルバネ3
7,38のバランスの崩れによつてロツド4の移
動に追従して変位するために、ロツド4はオイル
シール30によつて抑えられることなく移動して
緩衝器が作動し振動が車体に伝達されない。
また車両が凹凸の大きな路を走行中に、ピスト
ンロツド4が路面から大きい外部入力を受けて矢
視A方向及びB方向にストロークの大きな移動を
起こそうとする時には、オイルシール8に生じる
緊迫力により外部入力の方が大きいために、最初
シール部21は変位してピストンロツド4の移動
に追従するが、この時オイルシールケース5のフ
ランジ部部5a及びロツドガイド6のフランジ部
6aにオイルシール30が当たつてオイルシール
30の変位が規制されるために、ピストンロツド
4はオイルシール30の圧接によつてその上下動
が抑えられることなくしかも油漏れを起こすこと
なく移動して緩衝器が作動する。
(考案の効果) 以上に説明した如く本考案によれば、オイルシ
ールをピストンロツドの微少ストロークに対して
追従可能にバネ部材を介して保持したので、路面
からの微少な外方が入力されたときにシリンダロ
ツドとオイルシールが一体と成つて変位させるこ
とができる。
そのため特に良路においても車体への微少な振
動の伝達を軽減し、乗り心地性を大幅に改善す
る。
また、バネ部材をオイルシールと別体に設けた
ことにより、オイルシールより疲労限度の高いバ
ネ用材料を用いることができるので、オイルシー
ルが多数回微少ストロークを繰り返しても十分な
る耐久性が発揮される。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第3図は本考案に係るシール装置の
異なる例を示す油圧緩衝器上部の縦断面図であ
り、第4図は従来の油圧緩衝器のシール装置の縦
断面図である。 尚、図面中1は油圧緩衝器のシール装置、4は
シリンダロツド、5はオイルシールケース、6は
ロツドガイド、8,20,30はオイルシール、
9,21,31はシール部、10,32は支持
部、11,12,21,33,34は補強リング
である。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 筒体内に設けたシールケースとロツドガイド間
    にピストンロツドの外周に摺接するリツプ部を有
    するオイルシールを保持した油圧緩衝器におい
    て、 前記オイルシールはピストンロツドの微少スト
    ロークに追従してリツプ部がピストンロツドの軸
    線に沿つて上下両方向に移動し得るように、オイ
    ルシールと別体のバネ部材によつて上下から支持
    されてシールケースとロツドガイド間に保持され
    ていることを特徴とする油圧緩衝器のシール装
    置。
JP1985183260U 1985-11-28 1985-11-28 Expired JPH0438113Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1985183260U JPH0438113Y2 (ja) 1985-11-28 1985-11-28

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JP1985183260U JPH0438113Y2 (ja) 1985-11-28 1985-11-28

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Publication Number Publication Date
JPS6291035U JPS6291035U (ja) 1987-06-10
JPH0438113Y2 true JPH0438113Y2 (ja) 1992-09-07

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ID=31129834

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JP2012117562A (ja) * 2010-11-29 2012-06-21 Hitachi Automotive Systems Ltd シリンダ装置

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5425589U (ja) * 1977-07-22 1979-02-20

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5573641U (ja) * 1978-11-16 1980-05-21
JPS6193647U (ja) * 1984-11-26 1986-06-17

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JPS5425589U (ja) * 1977-07-22 1979-02-20

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