JPH0438095Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0438095Y2
JPH0438095Y2 JP19139586U JP19139586U JPH0438095Y2 JP H0438095 Y2 JPH0438095 Y2 JP H0438095Y2 JP 19139586 U JP19139586 U JP 19139586U JP 19139586 U JP19139586 U JP 19139586U JP H0438095 Y2 JPH0438095 Y2 JP H0438095Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cylinder
band
piston
air cylinder
spring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP19139586U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6396303U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP19139586U priority Critical patent/JPH0438095Y2/ja
Publication of JPS6396303U publication Critical patent/JPS6396303U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0438095Y2 publication Critical patent/JPH0438095Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Actuator (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、たとえば、電線等の被結束物の結束
作業に用いられる結束機などにおいて、被結束物
の結束部内への導入、バンド案内等のために一作
業中には3段階の作動停止位置を必要とする可動
ジヨーなどを駆動するエアシリンダ装置に関する
ものである。
(従来の技術) この種のシリンダ装置において、シリンダ内に
摺動自在に収容したピストンの全ストロークの任
意の中間位置でピストンを停止させて3段階の作
動停止位置を設けたものとして、例えば、実開昭
49−44994号公報に示されている機構が知られて
いる。
この機構は、内径の異なる2つのシリンダを軸
方向に並列して配置し、一方のシリンダ内に大径
のフリーピストンを内蔵させ、他方のシリンダに
収納された中径ピストンと軸方向に連結されてい
る小径ピストンを前記フリーピストンの内部に形
成した小径シリンダ部に収納した構成とされてお
り、両シリンダの端部に圧力流体を選択的に接続
することによつて各ピストンの有効面積差を利用
して、全ストローク量の中間位置で停止させるよ
うにして3段階の作動停止位置を得るようにした
ものである。
又、他の例として、実開昭49−109091号あるい
は実開昭49−67090号の各公報には、ピストンロ
ツドを多段階にわたつて作動させるシリンダ装置
が開示され、これらにおいては、2つに隔離され
た各シリンダの両端にそれぞれ給入排気ポートを
形成し、これらポートに対して圧力流体の供給、
排出の制御を行なつて多段階の作動停止位置を得
るようにしたものである。
(考案が解決しようとする課題) 上記実開昭49−44994号公報に開示のシリンダ
装置では、ピストンの有効面積差を利用して、各
ピストンを作動させてストロークの中間位置で停
止させるようにしたものであるため、作動圧力流
体(例えば圧縮空気)が両シリンダのポートの何
れか一方又は両方に接続されていないとピストン
が作動しないものである。
例えば、両シリンダに圧縮空気が供給されてい
ない状態では、両シリンダ内のピストンは任意不
特定の自由な位置に作動可能となつて、例えば結
束工具の開閉ジヨウの開閉駆動にこの機械を採用
した場合、工具を不使用のときに開閉ジヨウの状
態が不安定となつたりして不都合である。又、一
方のシリンダ内のフリーピストン内にシリンダ部
を形成して、これに他方のピストンと連結してい
るピストンを収容した構造が必要なため、全体の
外形寸法が大きくなり結束工具等の可搬型の工具
に組み込みが困難となる等の問題を有している。
又、上記実開昭49−109091号あるいは実開昭49
−67090号の各公報に開示のシリンダ装置では、
実質的に複数のシリンダを用い、これらに設けた
合せて4つのポートに対して圧力流体の供給、排
出の制御が必要となるために、制御系が複雑にな
り、故障発生の原因にもなる問題があり、又、シ
リンダ構造の複雑化、大型化も避けられないもの
であり、結束工具等の可搬型の工具には組み込み
困難なものであつた。
特に、エアシリンダ装置の場合には、シリンダ
内に供給される作動流体が、作動油などの非圧縮
性のものと異なり、圧縮性に富む作動エアである
ため、その性質上、中間の停止位置を設けること
が困難であつた。
本考案は上記従来技術の問題点を解決し、小型
の可搬型の工具に組み込みが可能なように外形を
小さく設計でき、かつ圧縮空気等の圧力流体の供
給が遮断された状態であつても、ピストンを所定
の作動位置に位置決めすることが可能な中間停止
位置を備えたエアシリンダ装置を提供することを
課題とするものである。
(課題を解決するための手段) 上記課題を達成するために、本考案において
は、端部に各々給排気ポートを備えた作動エアシ
リンダと、当該シリンダ内にその軸方向に沿つて
摺動自在に配置されるとともにシリンダの一端部
より外方に突出した作動伝達部を有するピストン
体とを備え、両給排気ポートを介してシリンダに
対する作動エアの選択的な給排気により前記ピス
トン体をシリンダの各端部に対応する第1及び第
2の端部停止位置に作動可能としたエアシリンダ
装置において、前記ピストン体に、その軸方向に
沿つてガイド孔を形成し、当該ガイド孔内で伸縮
自在な圧縮バネと当該バネの一端に係合するとと
もにガイド孔内で移動自在なバネ受け部材をガイ
ド孔内に収容し、当該バネ受け部材を前記圧縮バ
ネの付勢に抗して保持する保持部をピストン体に
設け、かつ、前記シリンダの他端部よりその軸方
向内方にストツパー部材を突出させて前記バネ受
け部材を当接可能に対応させた構成を特徴とする
中間停止位置を備えたエアシリンダ装置を提案す
るものである。
又、ストツパー部材のシリンダ内での突出位置
をシリンダの外部より調整可能とする構成、更に
は、ピストン体を、作動伝達部をなすピストンロ
ツドを介して結束機の可動ジヨーに連結して結束
機に使用する構成も提案するものである。
(作用) 上記構成によれば、中間の停止位置は、ストツ
パー部材に対してバネ受け部材が当接した状態で
ピストン体内で圧縮バネが伸長し、バネ受け部材
が保持部により保持されるまでピストン体をその
バネの作用で作動することにより決められ、エア
ーの給排気ポートはシリンダの各端部に対応して
それぞれ設ける慣用構成でよく、単一のシリン
ダ・ピストン構成で3段階の停止位置が得られ
る。
又、ストツパー部材のシリンダ内での突出位置
を調整することにより中間の停止位置を自在に調
整できる。
そして、このようなエアシリンダ装置のピスト
ン体を、作動伝達部をなすピストンロツドを介し
て結束機の可動ジヨーに連結することにより可動
ジヨーの3段階の開閉動作を得ることができる。
以下、図面を参照して本考案の実施例を説明す
る。
(実施例) まず、第1図ないし第3図について、本考案の
エアシリンダ装置の実施例の具体的構成を説明
し、次いで、第4図ないし第7図について、当該
エアシリンダ装置を適用した結束機の概要を説明
する。
第1図ないし第3図に示す本考案のエアシリン
ダ装置1は、作動エアシリンダ2とその長手方向
の軸線X−X方向に沿い摺動自在にシリンダ2内
に収容されたピストン体をなすピストン3と、シ
リンダ2の各端部2a,2bに対応した位置に設
けられた給排気ポート4,5と、これらポートに
連通するとともにピストン3とシリンダ端部を開
成する端部カバー7,8とによりそれぞれ区画さ
れた左右一対のエア作動室9,10を有する。
各ポート4,5は、それぞれ配管11,12を
介して図示しない作動エア供給機構に接続され、
エア作動室9,10内に所定圧の作動エアを選択
的に給気あるいは排気する制御を行なうようにな
つているが、当該作動エア供給機構は単純なエア
ー回路を備えた慣用のものを使用し得る。
作動エアシリンダ2は、ピストン3を摺動案内
する内側の筒体13と、それを外側よりおおうケ
ーシング14よりなる。ピストン3は、その一端
部に一体に形成され、軸線X−X方向に延出して
シリンダ2の一端部2aより一方の端部カバー7
を介して外方に突出した作動伝達部をなすピスト
ンロツド15を有し、当該ロツド15の外方端は
当該エアシリンダ装置1の駆動力を供給する被駆
動部16に連結され、作動伝達部を構成する。当
該ピストン3とピストンロツド15とによりピス
トン体が構成され、このピストン体の軸線方向に
沿い一端開放の長尺のガイド孔17が盲孔状に形
成され、ここに圧縮バネ18とそのバネ18の一
端に係合するバネ受け部材20が収容されてい
る。バネ受け部材20はガイド孔17内で摺動自
在に案内されている。バネ受け部材20は、バネ
18とともにガイド孔17内に挿入された後に、
ピストン3に一体に嵌合固定されてピストンの一
部をなすとともに保持部を構成する保持部材21
によりガイド孔17より飛び出さないよう保持さ
れる。すなわち、保持部材21には、ピストンに
臨んだ半径方向に沿う保持部材21aが一体に形
成され、この保持部21aに対し当接した位置で
バネ受け部材20はバネ18に抗して止められ、
この当接位置において、バネ18は最大の伸長状
態にある。
端部カバー7,8の内側にはストツプピン2
2、23が突設され、ピストン3の対応端面と当
接可能に対応している。すなわちピストン3が一
方のピン23に対し当接した第1の端部停止位置
A(第1図)と、他方のピン22に対し当接した
第2の端部停止位置B(第3図)に位置設定可能
となつている。
24は、ピストンロツド15とは反対側にある
端部カバー8にねじ込み挿着されたストツパー部
材で、そのシリンダ2の内方に軸線X−Xに沿い
突出し、前記バネ受け部材20に当接可能に対応
している。そして、当接ストツパー部材24はナ
ツト25をゆるめて、ねじ頭部24aをドライバ
ー等で操作することにより、シリンダの外部から
突出位置の調整が可能であり、ナツト25を緩め
ることにより調整位置で固定される。
次に、以上のような構成のエアシリンダ装置1
の作動を説明する。
まず、配管11、ポート4を介して所定圧のエ
アを供給し、左側の作動室9を加圧状態とし、右
側の作動室10を排気状態にすると、第1図に示
すように、ピストン3はストツプピン23に当接
するまで右方へ移動し、第1の端部停止位置に位
置する。この間、ストツパー部材24は保持部2
4aの中央開口(番号付せず)を通つてガイド孔
17内に進入し、バネ受け部材20に当接して、
当該部材20を圧縮バネ18に抗してガイド孔1
7の内方へ移動させる。すなわち、作動エアの圧
力は圧縮バネの付勢力より大に設定される。
次に、左側の作動室9も右側同様に排気状態に
すると、前記圧縮バネ18の作用により、バネ受
け部材20がストツパー部材24に接した状態を
保つ一方、ピストン3は左方へ動かされ、バネ受
け部材20が保持部21aに当接した位置、すな
わち、ピストン3内で最も伸長した状態で停止す
る。当該位置が中間の停止位置Cである。ここに
おいては、バネ受け部材20が保持部21aに当
接した位置でバネ18が最も伸長した状態で、こ
のバネ18の付勢力は被駆動部16からの負荷よ
りも大きくなつている。
従つて、当該中間の停止位置Cは、この被駆動
部16側からの負荷と、これに対向するバネ18
の付勢力の相互作用で、確実に保持される。
なお、両作動室9,10を同時に加圧状態とし
て中間の停止位置を得るようにしてもよい。
この中間の停止位置Cより第2の端部停止位置
へ以降させるには、右側の作動室10に配管12
及びポート5を介して作動エアを供給し加圧状態
とすればよい。これにより、ピストン3はストツ
プピン22に当接するまで移動し、当該停止位置
Bに達する。このように、第1及び第2の端部停
止位置A,Bに加えて、その中間の停止位置Cを
設定し得、合計3つの作動停止位置を得ることが
できる。また、当該中間の停止位置Cは、ストツ
パー部材24の突出位置により決まるので、前述
のように外部から手動操作することにより、その
位置を調整すれば、所望の停止位置Cを得ること
ができる。
上述した構成のエアシリンダ装置1を適用した
結束機の構成を第4図ないし第7図で説明する。
まず、第4図において、当該エアシリンダ装置
1は、ここでは略図的に示してあるが、参照番号
は第1図ないし第3図の構成に対応して付してあ
る。ここにおいて、被駆動部16は、可動ジヨー
30及びジヨー30をピストンロツド15に作動
連結する作動リンク31が相当する。当該エアシ
リンダ装置1により、可動ジヨー30を支軸32
のまわりに3段階の位置に作動させる構成であ
る。
ここに示す結束機は、結束具を構成する結束バ
ンドと止め具とが分離した形式のもので、連続し
た長尺のバンドを止め具を通して被結束物側へ送
り出し、周回させて、バンド先端部を止め具に再
度挿入して係合させ、バンド基端部でバンドを引
締めて緊締し、止め具近傍でバンドを切断するこ
とにより、一回の結束作業を行なうようになつて
いる。33は結束機本体、34はその端部に設け
られ可動ジヨー30と共働する固定ジヨーであ
る。両ジヨー30,34は環状外側案内部材を構
成し、結束バンド35を周回案内するように円弧
状の対向内面を有する。下側の固定ジヨー34は
本体33にボルト止めにより一体に固定されてい
る。
可動ジヨー30は、第4図に示す原位置状態で
は、図示の開成位置に保持され、両ジヨー2,3
に囲まれた結束部35内に被結束物Wを鎖線で示
すように挿入可能の状態にある。エアシリンダ装
置1は、原位置状態では、第1の端部停止位置に
ある。
36はブロツク状の止め具37を位置決め支持
するスライダー部材で、本体33に固定されたガ
イドフレーム38上にスライド移動自在に嵌着さ
れ、その前端部36aには止め具支持凹部39、
バンド切断カツタ挿入孔40及びガイド通路39
が形成され、ガイド通路41は、ガイドフレーム
38のガイド通路38aに連通している。
結束機の原位置状態において、スライダー部材
36は図示の基準位置におかれている。この状態
において、ガイドフレーム38の前端部はスライ
ダー部材36の前端部36aの近傍に位置し、止
め具37の近傍まで延出した構成となつている。
結束バンド35は、駆動プーリ42、これに転
接するピンチローラ43を介して結束機外部より
供給され、駆動プーリ42の駆動軸44に連結さ
れた可逆駆動モータ45(図示せず)により、実
線の矢印で示すバンド送り出し方向あるいは破線
の矢印で示すバンド引締め方向へ選択的に駆動さ
れる。
原位置状態で、バンド35はその先端部35a
がガイドフレーム38のガイド通路38aに留ま
つた図示の待機位置におかれる。
ガイドフレーム38と駆動プーリ42との間に
は、テンシヨンローラ46と、バンド35を案内
する摺動プレート47とが配置され、当該プレー
ト47はガイドフレーム38上の支軸48に摺動
自在に枢支され、図示しないテンシヨンスプリン
グにより常時は図示の原位置に保持されている。
49はバンド35の引締めの度合を検出するテン
シヨンセンサである。50は前記スライダー部材
36を駆動する駆動スライダーで、一端部におい
てエアシリンダ51に連結され、本体1に支持さ
れたガイドローラ52とそれに係合した所定長さ
のガイド溝50aにより案内されている。図にお
いて駆動スライダー50は、丁度そのストローク
の始端位置にある。当該スライダー50は後述の
ようにスライダー部材36と作動連結関係にあ
る。
止め具37を支持するスライダー部材36の前
端部36aは、固定ジヨー34に形成したバンド
送り出し口53に対し、常態においては図示のよ
うに所定の距離、たとえば、20mm離間した基準位
置にあつて、この間に中間領域を残している。
この中間領域において、鎖線で示すバンド走行
路S、換言すればスライダー部材36の移動通路
をはさんで、その上方から第1のバンドガイド5
4が、又、その下方からバンドガイド片55が対
向するように配置されている。これらにより、中
間領域におけるバンド35の走行案内がなされ
る。
バンドガイド片55は本体33上の枢支軸57
に、センサレバー58とともに枢支され、これら
バンドガイド片55およびセンサレバー58は巻
ばね59とそれを保持するストツパ60により、
常時図示の相対位置関係に弾性的に保持されてい
る。センサーレバー58は略L字形をなし、その
一方のアームが本体1に設けたエアー作動のバン
ドセンサー56と対抗しており、図においては、
このバンドセンサー56から離間し、開成状態と
している。
当該バンドガイド片55はリンク61を介して
カムローラ62を支持するとともに本体33に回
動自在に枢支された2腕レバー63に連結され、
当該ローラ62は駆動スライダー50の鎖線で略
示したスライド軌跡内に臨んでいる。
なお、64は止め具37を後続の止め具から切
離すためのカツタで、バンドガイド片55に一体
に設けられている。
65は断面三角形状の内側ガイド部材で、三角
状の頂点部分がバンド送り出し口53に進入した
態様で位置し、それから上下に所定の角度をもつ
て傾斜した一対のガイド面65a及び65bが形
成されている。その三角状の頂点部分は鎖線で示
すバンド走行路Sに対して若干下方に偏位してい
て、当該送り出し口33に進入してきたバンドの
先端部35aを上方のガイド面65a側に確実に
案内する。
当該内側ガイド部材45は図示のガイド位置か
ら、バンド走行路Sに対して横方向(紙面に対し
垂直方向)に退避可能となつており、バンド引締
め動作の少なくとも完了前にガイド位置より退避
する構成となつている。
ここで使用される結束具は、前述したように、
連続した長尺の結束バンド35と、これと分離し
た止め具37とよりなり、止め具37は、それぞ
れ破断し易いウエブで連接され、バンド走行方向
Sに対し横方向より順次供給される構成となつて
いる。又、止め具37には、バンド35を挿通さ
せる開口の対向両壁より係止爪を突出形成した態
様をなし、当該開口に挿通されたバンドの一面に
形成されたラツク状の歯と係止可能になつてい
る。
次に、第5図ないし第7図において、結束機に
よる一連の結束動作を説明する。
第5図において、電線等の被結束物Wが結束位
置35におかれると、まず、例えば、図示しない
トリガーレバーの作動によつて、エアシリンダ装
置1が左側の作動室9aからの加圧エアの流出に
より第1の端部停止位置より中間停止位置に移動
する。これにより、作動リンク31を介して可動
ジヨー30が開成位置より図示の周回案内位置へ
回動し、両ジヨー30,34が被結束物Wのまわ
りで円環状に位置する。
次に、バンド35を待機位置よりバンド走行路
Sに沿つて前進させる。バンド35は、ガイドフ
レーム38よりスライダー部材36の支持凹部3
9内に支持された止め具37に挿通され、更に前
進して送出し口53に入る。
そして、送出し口53の前方には、内側ガイド
部材65が、丁度、被結束物Wとバンドとの間に
位置するように介在する。従つて、ガイド位置に
ある内側ガイド部材65の上側のガイド面65a
によりバンドの先端部35aが案内され、両ジヨ
ー30,34に沿つて被結束物Wのまわりを周回
し、その先端部35aが再び送り出し口53によ
り案内され、更に、送り出し口53を出て止め具
37に入る直前の近傍位置に達する。ここで、バ
ンド検出レバーを兼用するバンドガイド片55に
よりバンドの先端部35aの戻りが検出される。
すなわち、バンド先端部35aと係合すると、バ
ンドガイド片55は、ばね61(第4図)のばね
付勢に抗して回動し、これと一緒にセンサーレバ
ー58も回動し、バンドセンサー56に係合し、
これを開成する。これにより、センサー出力信号
が発生し、そのタイミングでバンド送り動作が停
止するとともに、次いでエアシリンダ装置1が更
に第6図で示す第2の端部停止位置まで移動す
る。すなわち、加圧エアが右側の作動室10に付
与される。これにより、可動ジヨー30は第1の
位置から更に第2の案内位置(第6図)へ回動
し、バンド先端部35aを止め具37へ押込み、
そこで止め具37に係止固定する。
次いで、駆動スライダー50が更に左方向へ移
動し、スライダー部材36を基準位置から被結束
物W方向へ第7図に示す前進位置に移動させ、こ
の間、バンド送り方向を逆転移動して、バンド3
5の基端部を引戻すように動作する。これによ
り、被結束物W上にバンド35が強く緊締した状
態となる。
なお、このスライダー部材36が前進する前動
作として、エアシリンダ装置1が第1の端部停止
位置に戻され、可動ジヨー30が開成位置に移動
して、スライダー部材15の前進時にループ状の
バンとの干渉を回避する。
又、内側ガイド部材65は、スライダー部材3
6の前進動作に先立つて、ガイド位置より退避す
るようになつている。バンドの緊締動作に支障が
ないように、更に、上記スライダー部材36の前
進移動に先立つて、カツタ64が作動して止め具
37を後続の止め具より切離す。
引戻されたバンド35の張力が増大し、被結束
物Wの緊締が充分強くなると、それに応じてテン
ションローラ46を介して揺動プレート47が図
示しないテンションスプリングの付勢に抗して原
位置より回動し、所定の緊締力がえられた状態ま
でプレート47が可動すると、センサ49が動作
し、これによりバンドの切換動作が開始される。
すなわち、図示を省略してあるが、カツタを不
作動位置よりバンド走行路Sの横方向に作動し、
バンド切断カツタ挿入孔40内にカツタを進入さ
せて、止め具16のすぐ後部位置で、バンド4を
基端部から切断する。
この切断で、バンド基端部がゆるみ、テンショ
ンローラ46が図示しないテンションスプリング
の付勢により原位置に復帰し、この勢いでバンド
35の残された基端部は後退し、当初の待機位置
Aまで引戻される。
そして、トリガーレバーを解放することによつ
て、スライダー部材36も前進位置より基準位置
へ後退して被結束物Wに緊締した結束具より離
れ、すべての原位置状態に復帰して1回の結束動
作が完了する。
以上のように、本考案のエアシリンダ装置1
は、単一のシリンダーピストン構成でありなが
ら、3段階の停止位置を有するので、この種の結
束機に好適に用いることができ、又、図示の結束
機以外の、他の可搬型の工具類にも広く適用でき
るものであつて、これに限定されるものではな
い。
(考案の効果) 以上のように、本考案のエアシリンダ装置にお
いては、中間停止位置を、ガイド孔に収容した圧
縮バネとバネ受け部材ならびに保持部、及びスト
ツパー部材の相互動作関係によつて設定するよう
にしたので、給排気ポート数が2つの単一のシリ
ンダーピストン構成をベースとしながらも第3の
中間停止位置を得ることができ、特に本考案のよ
うに作動圧力流体として圧縮性に富む作動エアー
を用いるものでも該中間停止位置を正確に設定で
きる。そして、従来構成に比し装置の一層の小型
化、軽量化が可能であり、単一のシリンダーピス
トン構成のための複雑な駆動エアの回路機構を要
せず、故障も少なくなり、更には、具体的構成と
して圧縮バネやバネ受け部材をピストン体に形成
したガイド孔内に収容する構成としたので、シリ
ンダ径を大きくすることなく、よりコンパクトに
まとめられたエアシリンダ装置を提供でき、小型
化、軽量化が特に望まれる結束機などの可搬型の
工具類に好適に採用し得る等、種々の効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第3図は本考案のエアシリンダ装
置の実施例の態様を示すもので、第1図は第1の
端部停止位置に、第2図は中間停止位置に、第3
図は第2の端部停止位置にある状態で示す縦断面
図、第4図ないし第7図は本考案のエアシリンダ
装置を適用した結束機の動作態様をそれぞれ示す
要部縦断面図である。 1……エアシリンダ装置、2……作動エアシリ
ンダ、3……ピストン、4,5……給排気ポー
ト、14……ピストンロツド、16……被駆動
部、17……ガイド孔、18……圧縮バネ、20
……バネ受け部材、21a……保持部、24……
ストツパー部材、30……可動ジヨー、33……
結束機本体、W……被結束物。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 各端部2a,2bに対応して各々給排気ポー
    ト4,5を備えた作動エアシリンダ2と、当該
    シリンダ内にその軸方向に沿つて摺動自在に配
    置されるとともにシリンダの一端部2aより外
    方に突出した作動伝達部15を有するピストン
    体3とを備え、両給排気ポートを介してシリン
    ダに対する作動エアの選択的な給排気により前
    記ピストン体をシリンダの各端部に対応する第
    1及び第2の端部停止位置A,Bに作動可能と
    したエアシリンダ装置において、 前記ピストン体に、その軸方向に沿つてガイ
    ド孔17を形成し、当該ガイド孔内で伸縮自在
    な圧縮バネ18と当該バネの一端に係合すると
    ともにガイド孔内で移動自在なバネ受け部材2
    0をガイド孔内に収容し、当該バネ受け部材を
    前記圧縮バネの付勢に抗して保持する保持部2
    1をピストン体に設け、かつ、前記シリンダの
    他端部2bよりその軸方向内方にストツパー部
    材24を突出させて前記バネ受け部材を当接可
    能に対応させたことを特徴とする中間停止位置
    を備えたエアシリンダ装置。 (2) 前記ストツパー部材24のシリンダ内での突
    出位置をシリンダ2の外部より調整可能として
    なる実用新案登録請求の範囲第1項に記載の中
    間停止位置を備えたエアシリンダ装置。 (3) 前記ピストン3は、作動伝達部をなすピスト
    ンロツド15を介して結束機の可動ジヨー30
    に連結されてなる実用新案登録請求の範囲第1
    項または第2項に記載の中間停止位置を備えた
    エアシリンダ装置。
JP19139586U 1986-12-12 1986-12-12 Expired JPH0438095Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19139586U JPH0438095Y2 (ja) 1986-12-12 1986-12-12

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19139586U JPH0438095Y2 (ja) 1986-12-12 1986-12-12

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6396303U JPS6396303U (ja) 1988-06-22
JPH0438095Y2 true JPH0438095Y2 (ja) 1992-09-07

Family

ID=31145500

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19139586U Expired JPH0438095Y2 (ja) 1986-12-12 1986-12-12

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0438095Y2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1182421A (ja) * 1997-09-04 1999-03-26 Ckd Corp マグネット式ロッドレスシリンダ及びそのストローク位置調整体

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1182421A (ja) * 1997-09-04 1999-03-26 Ckd Corp マグネット式ロッドレスシリンダ及びそのストローク位置調整体

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6396303U (ja) 1988-06-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4083383B2 (ja) 空気圧―作動油圧リベットガン
EP1764190B1 (en) Fastener driving device
US5996874A (en) Contact arm locking mechanism for screw driving machine
US20120137496A1 (en) Pierce nut insertion tool
DK1132160T3 (da) Pneumatisk-hydraulisk blindnitteapparat
JPH1037911A (ja) 空圧式アクチュエータ装置
JPH0438095Y2 (ja)
JP2637065B2 (ja) 運動可能な保持装置を備えた加工機械
US5215416A (en) Peck drilling tool
JPS59134668A (ja) 締着具取付装置
JPS639900B2 (ja)
JP2807987B2 (ja) 自動ねじ締め機
USRE27101E (en) Fastener driving apparatus
JP2003053636A (ja) クランプ装置
JPH0375410B2 (ja)
JPH047046Y2 (ja)
JPH07115111B2 (ja) ブラインドリベットかしめ機
JPH0890103A (ja) クランプロッドツイスト型クランプ装置
JPH0249178B2 (ja) Ribetsutokashimeki
JPS5874906A (ja) 回転する圧力媒体シリンダ
JP3206878B2 (ja) チャックユニット
JPS62260621A (ja) 電線等の結束装置
JPH0413091Y2 (ja)
JPH047048Y2 (ja)
SU1760189A1 (ru) Гидропневмоцилиндр