JPH0437431Y2 - - Google Patents

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JPH0437431Y2
JPH0437431Y2 JP3294987U JP3294987U JPH0437431Y2 JP H0437431 Y2 JPH0437431 Y2 JP H0437431Y2 JP 3294987 U JP3294987 U JP 3294987U JP 3294987 U JP3294987 U JP 3294987U JP H0437431 Y2 JPH0437431 Y2 JP H0437431Y2
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fermentation
wall
fermenter
bread
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  • Manufacturing And Processing Devices For Dough (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、特にフランスパンの製パンに使用し
て好適であり、更に詳しく云えばパン生地の醗酵
時に該パン生地に最も望ましい湿度が当該装置の
内壁部から発生せしめられるようにすることによ
り、生地のふつくらとした醗酵を行えるようにし
た製パン用醗酵装置に関する。
〔従来の技術〕
例えばパンの成形は、パン生地をミキシングボ
ール中で混練用アタツチメントにより充分攪拌混
練し、該混練した生地を製パン工程に送る。その
製パン工程において、醗酵準備せしめたパン生地
を醗酵装置により、醗酵させて焼成工程で焼成
し、製品として仕上げる。この醗酵のために使用
される装置としては、種々の構造のものが提案さ
れており、その一部の醗酵装置が実用化されてい
る。例えば、醗酵機本体内が空間部に形成され、
該空間部の内壁面はステンレス板で内張りし、該
ステンレス板の内面に対しかつ醗酵機本体の垂直
方向に一定の間隔を保つて複数段の棚板を設け
る。そして、これらの棚板に対して生地載置用の
トレーを出し入れ可能に載置せしめる。これらの
生地載置トレー上には醗酵せしめるべきパン生地
の載置し自動的に醗酵処理を行うものである。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかしながら、上記のような醗酵装置において
は、その内壁がステンレス板により内張りされた
構造であるため、醗酵処理において重要な役目を
営む湿度のコントロールが壁面自体ではできな
い。したがつて、特にフランスパンのように醗酵
過程においてふつくらとした製品を成形するため
に必要とされる湿度のコントロールができないた
めに、望ましい醗酵が困難であつた。さらに、醗
酵機本体の内壁はステンレス板からなるため、例
えば永年の使用により内壁を交換する必要が生じ
たような場合、その全体を交換しなければならな
いので、経済的見地からもあまり好ましいものと
は云えなかつた。
本考案者らは、特に厳格な醗酵条件を要求され
るフランスパンを対象とした装置を研究開発し
た。すなわち、醗酵機本体の内壁部を木製の材料
で構成することにより、醗酵過程において生地が
湿度を必要とするときに、それに最も適した湿度
の発生が醗酵機本体の内壁部から自動的に行われ
るようにして、パン生地に供給され、ふつくらと
したパンが醗酵成形されるようにした製パン用醗
酵装置を提供することを目的とする。
本考案は、醗酵機本体の内壁部を部分的に交換
する必要が生じた場合、その交換すべき内壁部の
みを交換し得るようにした極めて経済的な製パン
用醗酵装置を提供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
上記のような種々の問題点を解決するための手
段は、冷凍兼醗酵のための機器類を装備した前面
が開口する醗酵機本体内が空間部に形成され、そ
の内側壁面に棚板を複数段設け、これらの棚板に
対して生地載置用のトレーを出し入れ可能に載置
せしめるとともにこれらのトレー上に醗酵せしめ
るべきパン生地を載置して醗酵せしめるようにし
たものにおいて、醗酵機本体の天井面、背面およ
び底面に相互が密接するようにして着脱可能に張
設された木製板からなる天井壁部、背壁部および
底壁部と、醗酵機本体の内側面に互いに対向しか
つ醗酵機本体の垂直方向に一定の間隔を保つて複
数段に配置された棚板と、これらの棚板間に着脱
可能に張設された木製板からなる側壁部とを有
し、醗酵機本体内に突出させた上記の棚板上に出
し入れ可能に載置されかつ醗酵すべきパン生地を
載置するトレーとからなることを特徴とする製パ
ン用醗酵装置を提供することにある。
〔作用〕
醗酵機本体の背面および底面に相互が密接する
ようにして着脱可能に張設された木製板からなる
天井壁部、背壁部および底壁部と、醗酵機本体の
互いに対向する内側面にかつ醗酵機本体の垂直方
向に一定の間隔を保つて配置された複数段の棚板
と、これらの棚板間に密接して着脱可能に張設さ
れた木製板からなる側壁部とを有し、醗酵機本体
内へ突出させた上記の棚板上に出し入れ可能に載
置された載置用トレー上に醗酵すべきパン生地を
載置して、冷蔵兼醗酵処理せしめる。したがつ
て、醗酵温度によつて、醗酵機本体の天井壁部、
背壁部と底壁部および側壁部から水分が発生さ
れ、室内がパン醗酵に適した湿度となるので、醗
酵処理を受けているパン生地に水分が吸収され
る。更に、天井壁部、底壁部、背面壁部および側
面壁部の一部を交換する必要が生じた場合には、
それぞれが独立した板材からなるため、その交換
すべき壁部のみを交換することができる。
以下に図面に示した実施例について詳細に説明
する。
〔実施例〕
第1図は冷蔵兼醗酵装置の開閉扉が開いた状態
の正面図が略図的に示してある。冷蔵兼醗酵装置
は符号1として示してある。冷蔵兼醗酵装置1は
ほぼ長方形状をした醗酵機本体2を備えている。
醗酵機本体2はその前面が開口させてある。この
開口面には、その上下端間のほぼ中央部に棧5が
設けてある。上記の開口面には、開閉扉6,7が
蝶番8,9により開閉可能に取り付けてある。開
閉扉6,7は把手10,11を備えており、しか
も中央部には覗き窓12,13を備えている。覗
き窓12,13より冷蔵兼醗酵装置1内の様子が
開閉扉6,7をいちいち開かなくても監視できる
ようになつている。上記の醗酵機本体2の前面壁
20の上端には、冷蔵・醗酵のための機器類たと
えばタイマー、スイツチ、加湿器、フアンその他
種々の機器を制御する制御ボツクス14が取り付
けてある。醗酵機本体2の天井面200の上面に
は加湿器15、冷凍機16が搭載してある。醗酵
機本体2の天井面200の内面には乾・温ヒータ
機構17が配置され、該ヒータ17のオン・オフ
は上記の制御ボツクス14に設けたヒータスイツ
チにより制御される。センターフアン18は熱風
ダクト19の上端開口部のところに配置され、ダ
クト19内に熱風を送り、更に天井壁部26、背
面壁部23、底壁部25および側壁部31,32
の板材の隙間から醗酵室内に送り込んで均一温度
に平均化せしめるようになつている。
図中において、符号21は冷却エバポレータで
あり、上記の冷凍機16の作動により、冷却エバ
ポレータ21を介して醗酵室内を任意の温度に冷
蔵せしめることができる。
前記の醗酵機本体2の背面壁201の内面側に
は、垂直方向に適当な間隔を保ち複数の桟22が
固定してある。これらの桟22には、相互が密接
するようにして着脱可能に張設した檜板からなる
背壁部23が構成してある。これと同様に、醗酵
機本体2の底面壁20の内面側にも桟24が複数
個設けられ、これらの桟24上に相互が密接する
ようにして着脱可能に張設した檜板からなる底壁
部25が構成してある。更にまた、醗酵機本体2
の天井面壁200の内面側にも上記と同様にして
桟が設けられ、該桟に対して相互が密接するよう
にして着脱可能に張設した檜板からなる天井壁部
26が構成してある。上記の醗酵機本体2の互い
に対向する側面にはステンレス材料によりアング
ル状に形成した棚板27,27が固定してある。
棚板27,27の水平片28,28は互いに他と
向かい合うように醗酵機本体2へ突出させてあ
る。これらの棚板27,27は醗酵機本体2の垂
直方向に一定の間隔を保つて取りつけてある。上
記の棚板27,27間には檜板からなる板材2
9,30が着脱可能に取り付けてあつて側壁部3
1,32が構成してある。したがつて、天井壁部
26、背壁部23、底壁部25および側壁部3
1,32が永年の使用により、例えば損傷して交
換の必要が生じたような場合は、その傷んだ板材
のみを交換することができる。上記の水平片2
8,28はその先端側が側壁部31,32の表面
よりもさらに醗酵機本体2内方向へ突出するよう
に設けてある。これらの突出した上記の棚板2
8,28上には醗酵すべきパン生地を載置するた
めの載置用トレー33が出し入れ可能に載置され
る。
しかして、例えばフランスパンの製パンの場
合、パン生地をミキシングボール中で混練用アタ
ツチメントにより充分攪拌混練し、該混練した生
地を製パン工程に送る。そして、その製パンの焼
成工程の前段階である醗酵工程において、当該装
置が使用される。すなわち、醗酵準備せしめたパ
ン生地を醗酵装置により醗酵せしめるわけである
が、この場合、作業能率を図るために、焼成に先
立つて夜間の間に醗酵せしめ、翌日の設定された
時間にちようど醗酵処理が済むようにセツトして
おく。すなわち、前日に醗酵準備せしめたパン生
地を載置用トレーに載せて、醗酵装置1内に収容
し、例えば醗酵温度45℃、醗酵時間80分行うと仮
定すれば、今、始業時刻が7時からだと仮定すれ
ば、それの約80分前にタイマーをセツトして置
く。したがつて、それまでは冷凍機16を作動せ
しめて冷却エバポレータ21を介して冷蔵兼醗酵
室内を冷蔵状態に自動制御して、パン生地を冷蔵
下におき、その品質性能の劣下を防止する。勿
論、醗酵すべきパン生地は載置用トレー33に載
置して、棚板28,28の上に出し入れ可能に載
せておく。醗酵開始をセツトした時間になると、
醗酵作用が自動的に開始され、醗酵処理が行われ
る。この場合、予め設定した醗酵温度以上になる
と、醗酵機本体2の天井壁部26、背壁部23、
底壁部25および側壁部31,32から水分が発
生される。この発生された湿度は醗酵処理作用を
受けているパン生地に吸収される。この湿度の発
生は、温度に応じた発生量、すなわち醗酵温度が
高くなればそれだけ多くなり、また低ければそれ
だけ少なくなるので、パンに極めて適した水分の
排出が行え、パン生地に吸収せしめられることに
なる。
本考案は以上に説明したように、前面が開口す
る醗酵機本体の天井面、背面および底面に相互が
密接するようにして着脱可能に張設された木製板
からなる天井壁部、背壁部および底壁部と、醗酵
機本体の互いに対向する内側面にかつ醗酵機本体
の垂直方向に一定の間隔を保つて配置された複数
段の棚板と、これらの棚板間に密接して着脱可能
に張設された木製板からなる側壁部とを有し、こ
れらの側壁部の表面よりも醗酵機本体内に突出さ
せた上記の棚板上に載置用トレーを出し入れ可能
に載置し、該載置トレー上に醗酵すべきパン生地
を載置して所望の処理を行うため、醗酵温度によ
つて、醗酵機本体の天井壁部、背壁部、底壁部お
よび側壁部から水分が発生され、醗酵室内がパン
に適した湿度下に置かれる。したがつて、醗酵処
理を受けているパン生地に最も望ましい条件の水
分が供給され、それ故、醗酵条件の厳格なフラン
スパンの醗酵処理にも極めて好適である。更に、
天井壁部、背壁部、底壁部および側壁部はそれぞ
れが独立した板材からなるため、醗酵室内の温度
制御も行い易くしかも例えば永年の使用により壁
部の損傷などにより交換の必要が生じた場合に
は、その損傷した板材のみを交換すればよいの
で、極めて経済的でもある。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の好適な実施例を示したものであ
り、第1図は醗酵装置の開閉扉を開いた状態の略
図的正面図、第2図はその開閉扉を閉じた状態の
略図的正面図、第3図は醗酵装置の略図的縦断側
面図、第4図は水平断面図である。 符号の説明、2……醗酵機本体、23……背壁
部、25……底壁部、26……天井壁部、27…
…棚板、28……水平片、31,32……側壁
部、33……載置用トレー。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 冷凍兼醗酵のための機器類を装備した前面が
    開口する醗酵機本体内が空間部に形成され、そ
    の内側壁面に棚板を複数段設け、これらの棚板
    に対して生地載置用のトレーを出し入れ可能に
    載置せしめるとともにこれらのトレー上に醗酵
    せしめるべきパン生地を載置して醗酵せしめる
    ようにしたものにおいて、 醗酵機本体の天井面、背面および底面に相互
    が密接するようにして着脱可能に張設された木
    製板からなる天井壁部、背壁部および底壁部
    と、醗酵機本体の内側面に互いに対向しかつ醗
    酵機本体の垂直方向に一定の間隔を保つて複数
    段に配置された棚板と、これらの棚板間に着脱
    可能に張設された木製板からなる側壁部とを有
    し、醗酵機本体内に突出させた上記の棚板上に
    出し入れ可能に載置されかつ醗酵すべきパン生
    地を載置するトレーとからなることを特徴とす
    る製パン用醗酵装置。 (2) 醗酵機本体の天井面、背面および底面に相互
    が密接するようにして着脱可能に張設された木
    製板からなる天井壁部、背壁部および底壁部
    と、醗酵機本体の内側に互いに対向しかつ醗酵
    機本体の垂直方向に一定の間隔を保つて複数段
    に配置された棚板間に着脱可能に張設された木
    製板からなる側壁部とが、檜材からなる実用新
    案登録請求の範囲第1項記載の製パン用醗酵装
    置。
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