JPH04372450A - 車両のスリップ制御装置 - Google Patents

車両のスリップ制御装置

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JPH04372450A
JPH04372450A JP15039391A JP15039391A JPH04372450A JP H04372450 A JPH04372450 A JP H04372450A JP 15039391 A JP15039391 A JP 15039391A JP 15039391 A JP15039391 A JP 15039391A JP H04372450 A JPH04372450 A JP H04372450A
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JP
Japan
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slip
control
pressure
brake fluid
fluid pressure
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Pending
Application number
JP15039391A
Other languages
English (en)
Inventor
Fumio Kageyama
景山 文雄
Haruki Okazaki
晴樹 岡崎
Toshiaki Tsuyama
俊明 津山
Kazutoshi Nobumoto
信本 和俊
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60TVEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
    • B60T8/00Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force
    • B60T8/32Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force responsive to a speed condition, e.g. acceleration or deceleration
    • B60T8/34Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force responsive to a speed condition, e.g. acceleration or deceleration having a fluid pressure regulator responsive to a speed condition
    • B60T8/48Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force responsive to a speed condition, e.g. acceleration or deceleration having a fluid pressure regulator responsive to a speed condition connecting the brake actuator to an alternative or additional source of fluid pressure, e.g. traction control systems
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60TVEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
    • B60T8/00Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force
    • B60T8/17Using electrical or electronic regulation means to control braking
    • B60T8/175Brake regulation specially adapted to prevent excessive wheel spin during vehicle acceleration, e.g. for traction control

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  • Physics & Mathematics (AREA)
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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Regulating Braking Force (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、駆動輪への付与トルク
を制御することにより、車両の加速時等に駆動輪が大き
くスリップするのを防止する車両のスリップ制御装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば特開昭62−101571
号公報に示されるように、車両の加速時等に、過大な駆
動力が作用することにより、駆動輪が大きくスリップし
て加速性能が低下するのを防止するため、駆動輪のスリ
ップ値を検出し、このスリップ値が予め設定された基準
値以上となった場合に、エンジンの出力を低下させると
ともに、駆動輪に制動力を付与することにより、駆動輪
の駆動トルクを減少させてグリップ力を回復させること
が行われている。
【0003】そして上記駆動輪に付与される制動力を制
御する制動力制御手段は、駆動輪の加速度が増速側の所
定値を超えた場合等に、その駆動輪のブレーキ液圧を急
激に増加させて所定の増加位置で保持するとともに、上
記駆動輪の加速度が所定値に低下した時点で上記ブレー
キ液圧を徐々に減圧して制動力制御を終了するように構
成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のように駆動輪の
加速度に応じてブレーキ液圧を増大させる増圧フェーズ
およびブレーキ液圧を減少させる減圧フェーズ等の微分
制御を実行するように構成した場合には、駆動輪のスリ
ップを迅速に低下させることができるという利点がある
反面、駆動輪の加速度が0に近い状態において増減する
と、ブレーキ液圧の制御状態が増圧フェーズから減圧フ
ェーズに頻繁に切り替わり、安定した制動力制御を実行
することができないという問題がある。このため、通常
は駆動輪の加速度が0に近い状態では、ブレーキ液圧を
保持状態とすることが行われているが、このように構成
すると、例えば低μ路においてアクセルか井戸が一定の
状態でスリップ制御に入ると、ブレーキ制御力と駆動力
とが釣り合って駆動輪が定常スリップ状態となる場合が
生じる。この場合に、ブレーキ液圧が保持状態となるの
で、上記定常スリップを収束させることができないとい
う問題がある。
【0005】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたものであり、ブレーキ液圧を駆動輪の加速度に応
じて微分制御することにより、駆動輪のスリップを迅速
に低下させることができるとともに、ブレーキ液圧の制
御状態が頻繁に切り替わるのを防止しつつ、低μ路にお
いて駆動輪が定常スリップ状態となった場合に、これを
適正に収束させることができる車両のスリップ制御装置
を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
図1に示すように、駆動輪のブレーキ液圧を増大させる
増圧フェーズと、上記ブレーキ液圧を減圧させる減圧フ
ェーズとをからなる微分制御を実行する車両のスリップ
制御装置であって、左右の駆動輪の加速度を検出する加
速度検出手段51と、上記減圧フェーズの制御の実行時
において上記加速度検出手段51により検出された駆動
輪の加速度が0に近い状態であることが確認された場合
に、ブレーキ液圧を保持状態とする制動力制御手段52
と、上記加速度が0に近い状態が予め設定された基準時
間に亘って継続しているか否かを判別する判別手段と、
この判別手段53において上記状態が継続していること
が確認された場合に、上記ブレーキ液圧の制御量を増圧
側に補正する増圧補正手段54とを設けたものである。
【0007】請求項2に係る発明は、判別手段において
、基準時間内における駆動輪のスリップ値の平均値が予
め設定された第1しきい値以上であり、かつ上記駆動輪
の加速度が予め設定された第2しきい値よりも大きいこ
とが確認された場合に、増圧補正手段によってブレーキ
液圧の制御量を増圧側に補正するように構成したもので
ある。
【0008】
【作用】上記請求項1記載の発明によれば、減圧フェー
ズの制御を実行している状態において、駆動輪の加速度
が0に近い状態となった時点で、ブレーキ液圧が保持状
態となり、この状態が予め設定された基準時間に亘って
継続したことが確認された場合に、駆動輪が定常スリッ
プ状態となったと判断して制動力制御手段による制御状
態が変更され、上記ブレーキ液圧の制御量を増圧側に補
正する増圧補正が実行されることになる。
【0009】上記請求項2記載の発明によれば、減圧フ
ェーズの制御を実行している状態において、基準時間内
における駆動輪のスリップ値の平均値が第1しきい値以
上であり、かつ上記駆動輪の加速度が予め設定された第
2しきい値よりも大きい非減速状態にあることが確認さ
れた場合に、定常スリップ状態となったとみなして制動
力制御手段によるブレーキ液圧の制御量を増圧側に補正
する増圧補正が実行されることになる。
【0010】
【実施例】
車両構成の概要 図2は、本発明に係る車両のスリップ制御装置が適用さ
れる車両のエンジンおよび車輪のブレーキ制御用油圧回
路の系統図を示している。この車両は、従動輪となる左
右の前輪1L,1Rと、駆動輪となる左右の後輪2L,
2Rとを備え、エンジン3の駆動力が自動変速機4、プ
ロペラシャフト5、ディファレンシャル6および左右の
車軸7L,7Rを介して後輪2L,2Rに伝達されるよ
うに構成されている。
【0011】自動変速機の構成 上記自動変速機4は、公知のようにトルクコンバータ8
と、多段変速歯車機構9とからなり、この多段変速歯車
機構9の油圧回路に組み込まれた複数のソレノイド10
の励磁と消磁との組み合わせを変更することにより、変
速が行われる。また、上記トルクコンバータ8は、油圧
作動式のロックアップクラッチ11を有し、その油圧回
路に組み込まれたソレノイド12の励磁と消磁とを切り
替えることにより、締結と締結解除とが行われるように
なっている。
【0012】上記ソレノイド10,12は、変速制御用
の制御ユニット(図示せず)から出力される制御信号に
応じて制御される。この変速制御用の制御ユニットは、
公知のように予め設定された変速特性およびロックアッ
プ特性と、スロットル開度センサおよび車速センサから
出力される検出信号とに基づいて所定の変速制御および
ロックアップ制御を実行するための制御信号を上記ソレ
ノイド10,12に出力するように構成されている。
【0013】ブレーキ液圧調整機構の構成また、上記前
輪1L,1Rおよび後輪2L,2Rには、それぞれブレ
ーキ15a〜15dが設けられ、各ブレーキ15a〜1
5dのキャリパ16a〜16dには、ブレーキ圧供給用
の配管17a〜17dが接続されている。 そしてブレーキペダル18の踏込み力が液圧倍力式の倍
力装置19によって倍力されてマスタシリンダ20に伝
達され、このマスタシリンダ20の第1吐出口21aか
ら配管17aを経て左前輪1Lのキャリパ16aにブレ
ーキ液圧が供給され、かつマスタシリンダ20の第2吐
出口21bから配管17bを経て右前輪1Rのキャリパ
16bにブレーキ液圧が供給されるように構成されてい
る。
【0014】上記倍力装置19には、配管22を介して
ポンプ23からの液圧が供給され、その余剰液圧はリタ
ーン用配管24を介してリザーブタンク25に戻される
ようになっている。上記配管22から分岐した分岐管2
2aが後述する配管27との合流部Gに連結され、上記
分岐管22aには電磁式の開閉弁26が設けられている
。また、上記倍力装置19において発生した倍力用液圧
は、配管27を介して上記合流部Gに供給されるように
なっており、この配管27には電磁式開閉弁28が設け
られている。そして上記配管27には、合流部G側への
ブレーキ油の流れを許容し、その逆方向の流れを阻止す
る一方向弁29が電磁式開閉弁28と並列に設けられて
いる。
【0015】上記合流部Gには、左右後輪2L,2R用
のブレーキ配管17c,17dが接続され、この配管1
7c,17dには、電磁式開閉弁29A,30Aが設け
られている。そして上記電磁式開閉弁29Aの設置部の
下流側には、電磁式開閉弁29Bを有するリリーフ通路
31Lが配設され、また電磁式開閉弁30Aの設置部の
下流側には、電磁式開閉弁30Bを有するリリーフ通路
31Rが配設されている。
【0016】上記各開閉弁26,28,29A,29B
,30A,30Bは、後輪2L,2Rの制動力制御手段
32を構成し、スリップ制御用の制御ユニットUTRに
よって制御される。そしてスリップ制御を行わないとき
には、図示のように、開閉弁26が閉じられるとともに
、開閉弁28が開かれ、かつ開閉弁29A,30Aが開
かれている。これにより、ブレーキペダル18が踏み込
まれると、後輪用ブレーキ15c,15dには、液圧倍
力装置19からの倍力液圧がブレーキ液圧として配管2
7を介して供給される。また、前輪1L,1R用のブレ
ーキ15a,15bにマスタシリンダ20からブレーキ
液圧が供給されるようになっている。
【0017】また、後輪2L,2Rのスリップ制御を行
う場合には、上記制御ユニットUTRからの制御信号に
応じて開閉弁28が閉じられるとともに、開閉弁26が
開かれる。そして、開閉弁29A,29Bおよび30A
,30Bをそれぞれデューティ制御することによってブ
レーキ液圧の保持と増圧と減圧とが行われるようになっ
ている。すなわち、開閉弁26が開いている状態で、各
開閉弁29A,29B,30A,30Bが閉じていると
きにブレーキ液圧が保持される。また、開閉弁29A,
30Aが開き、開閉弁29B,30Bが閉じているとき
にブレーキ液圧が増圧状態となり、また開閉弁29A,
30Aが閉じ、開閉弁29B,30Bが開いているとき
にブレーキ液圧が減圧状態となる。そして分岐管22a
を経たブレーキ液圧は、一方向弁29のバイパス作用に
よってブレーキペダル18の反力として作用しないよう
になっている。
【0018】なお、上記制動力制御手段32によってス
リップ制御を行っている状態において、ブレーキペダル
18が踏み込まれると、その踏み込みに応じて倍力装置
19からのブレーキ液圧が、一方向弁29を介して後輪
用ブレーキ15c,15dに供給される。
【0019】エンジン発生トルク調整機構の構成上記ス
リップ制御用の制御ユニットUTRは、スリップ発生時
に後輪2L,2Rへの付与トルクを低減するため、上記
のようにして後輪2L,2Rに制動力を付与して制動力
制御を実行するとともに、エンジン3の駆動トルクを低
減する出力制御を実行する。この出力制御は、エンジン
3の吸気通路33に配設されたサブスロットル開度調節
機構34によって行われる。このサブスロットル開度調
節機構34は、アクセルペダル35によって開閉操作さ
れるメインスロットル弁36の上流側に配設されたサブ
スロットル弁37と、このサブスロットル弁37を駆動
するアクチュエータ38とからなっている。そしてスリ
ップの発生時に、上記制御ユニットUTRからアクチュ
エータ38に出力される制御信号に応じ、サブスロット
ル弁37を開閉操作することにより、エンジン3の出力
を制御するように構成されている。
【0020】スリップ制御用の制御ユニットの構成上記
スリップ制御用の制御ユニットUTRには、各車輪1L
,1R,2L,2Rの回転速度を検出する車輪速センサ
39a〜39d、メインスロットル弁36の開度を検出
するスロットル弁センサ40、車速を検出する車速セン
サ41、サブスロットル弁37の開度を検出するサブス
ロットル弁センサ42、ハンドル舵角を検出する舵角セ
ンサ43、上記走行モード等をマニュアル設定する際に
使用する使用するスイッチ44およびブレーキペダル1
8が踏み込まれたことを検出するブレーキセンサ45か
らの出力信号が入力される。
【0021】スリップ制御の内容 そして上記各出力信号に応じ、上記制御ユニットUTR
において、後輪2L,2Rのスリップ値を算出し、その
算出結果に応じて図3に示すように、後輪2L,2Rの
制動力制御とエンジン3の出力制御とからなるスリップ
制御が実行される。上記第3図において、SETは後輪
2L,2Rのスリップ制御を開始すべきか否かの判断基
準となるスリップ値の基準値を示している。そして車両
の加速時において、後輪2L,2Rのスリップ値が上記
基準値SET以上に増大するA時点に至るまでの領域で
は、サブスロットル弁37が最大開放状態に維持され、
メインスロットル弁36の開度に応じて吸気通路33の
開度Tnが設定される。すなわち、アクセルペダル35
の踏み込み量に対応して開閉操作される上記メインスロ
ットル弁36の開度TH・Bに応じ、吸気通路33の開
度Tnが設定されてエンジン3の出力制御が実行される
【0022】そして後輪2L,2Rの回転速度の増大に
応じ、そのスリップ値が上記基準値SETとなった時点
Aを超えると、アクチュエータ38が作動され、サブス
ロットル弁37の開度を車両の走行状態に応じて設定さ
れた初期設定値SMだけ低下させるようにフィードフォ
ード制御が実行される。この結果、上記サブスロットル
弁37の開度がメインスロットル弁36の開度よりも小
さくなり、このサブスロットル弁37の開度に応じて吸
気通路33の開度Tnが設定される。その後、後輪2L
,2Rのスリップ状態に応じて上記サブスロットル弁3
7の開度TH・Mをフィードバック制御することにより
、後輪2L,2Rのスリップ値を上記基準値SETから
なるスリップ制御の目標値に収束させるエンジン3の出
力制御が実行される。
【0023】また上記スリップ制御の開始時点Aから後
輪2L,2Rのスリップ値がさらに増大し、後述する制
動力制御用の目標値SBTを越えた時点Bにおいて、後
輪2L,2Rのブレーキ15c,15dに対してブレー
キ油が供給され、上記後輪2L,2Rのスリップ値が上
記目標値SBT以下となるC時点に至るまで、後輪2L
,2Rの制動力がフィードバック制御される。
【0024】スリップ制御の詳細 次に、制御ユニットUTRによるスリップ制御の詳細に
ついて、図4に示すフローチャートに基づいて説明する
。上記制御動作がスタートすると、まずステップS1お
いて、各センサおよびスイッチからの信号に基づいて各
データを入力する。次いでステップS2において、駆動
輪である後輪2L,2Rの回転速度VKから従動輪であ
る前輪1L,1Rの回転速度VJを減算することにより
、後輪2L,2Rのスリップ値Sを算出する。このスリ
ップ値Sを算出する際には、従動輪用の回転速度VJと
して左右前輪1L,1Rの回転速度の平均値を用いる。 また、駆動輪用の回転速度VKとして左右後輪2L,2
Rの回転速度のうち大きい方の値、もしくは左右後輪2
L,2Rの個々の回転速度を用いる。
【0025】次いで、ステップS3において、アクセル
が全閉状態であるか否かを判定する。そしてアクセルが
全閉状態ではなく、所定の加速状態にあることが確認さ
れた場合には、ステップS4において、スリップフラグ
SFが1であるか否か、つまり現在スリップ制御を実行
中であるか否かを判定する。この判定の結果、スリップ
制御を実行していないことが確認された場合には、ステ
ップS5において、スリップ制御を開始するか否かを判
定するための基準値SETを設定する。
【0026】すなわち、図5の実線に示すように、路面
の最大摩擦係数μmaxをパラメータとして記憶された
エンジン出力制御用の基本スリップ値STAOのマップ
から現在の走行状態に対応する基本スリップ値STAO
の値を読出す。そして図6に示す車速をパラメータとす
るゲイン係数VGのマップ、図7に示すアクセル開度を
パラメータとするゲイン係数ACPGのマップ、図8に
示す舵角をパラメータとするゲイン係数STRGのマッ
プおよび図9に示す運転者のスイッチ操作に応じて選択
される走行モードに対応したゲイン係数MODEGのテ
ーブルから各ゲイン係数を読出し、これらの値を上記基
本スリップ値STAOに掛け合わせることにより、スリ
ップ制御開始用の基準値SETを求める。
【0027】次にステップS6において、後輪2L,2
Rのスリップ値Sが上記基準値SETよりも大きいか否
かを判定する。そして上記ステップS6でYESと判定
された場合には、ステップS7において、スリップフラ
グSFを1にセットした後、ステップS8において、エ
ンジン3の出力制御を実行するとともに、ステップS9
において、後輪2L,2Rの制動力制御を実行する。
【0028】上記ステップS4でYESと判定され、現
在既にスリップ制御を実行中であることが確認された場
合には、直接ステップS8に移行してスリップ制御を継
続する。また上記ステップS3においてアクセルが全閉
状態であると判定され、あるいはステップS6において
後輪2L,2Rのスリップ値Sがスリップ制御開始用の
基準値SET以下であると判定され、スリップ制御を実
行する必要がないことが確認された場合には、ステップ
S10において、スリップフラグSFを0にセットした
後、リターンする。
【0029】なお、上記ステップS9に示す制動力制御
を実行する際の基準となる目標値SBTは、図5の破線
に示すように、路面の最大摩擦係数μmaxをパラメー
タとして設定されたグラフから読み出した制動力制御用
の基本スリップ値STBOに、図5ないし図8に示す各
ゲイン係数を掛け合わせることによって求める。
【0030】上記エンジン3の出力制御を、図10に示
すフローチャートに基づいて説明する。まず、ステップ
S11において、現時点おいてスリップフラグSFが0
から1に変化したか否か、つまり現時点が図2に示すス
リップ制御の開始時点Aであるか否かを判定する。この
判定結果がYESであれば、ステップS12において、
車速および路面の最大摩擦係数μmaxをパラメータと
して設定された図11に示すマップからサブスロットル
弁37の初期設定値、つまりスリップ制御開始時のサブ
スロットル開度の急減量SMを読出した後、ステップS
13において、上記初期設定値SMに応じてアクチュエ
ータ38を作動させ、サブスロットル弁37の開度を絞
って吸気通路33の開度Tnを制御する。
【0031】また、上記ステップS11でNOと判定さ
れ、すでにスリップ制御が開始されていることが確認さ
れた場合には、ステップS14において、サブスロット
ル弁37の開度TH・M、つまり上記後輪2L,2Rの
スリップ値Sを目標値SET以下にするために必要なア
クチュエータ38の操作量を読み出した後、ステップS
13に進み、上記アクチュエータ38を作動させて吸気
通路33の開度Tnを制御する。
【0032】次いでステップS15において、後輪2L
,2Rのスリップ値Sがスリップ制御用の目標値SET
以下になったか否かを判定し、上記スリップ値Sが未だ
目標値SETよりも大きいことが確認された場合には、
そのままリターンする。また、上記ステップS15でY
ESと判定され、後輪2L,2Rのスリップ値Sがスリ
ップ制御用の目標値SET以下に収束したことが確認さ
れた場合には、ステップS16において、スリップフラ
グSFを0にセットしてエンジン3の出力制御を終了す
る。
【0033】上記後輪2L,2Rの制動力制御は、図1
2に示す微分制御を中心とした増圧フェーズの制御(フ
ェーズ0の制御)と、図13に示す微分制御を中心とし
た減圧制御(フェーズ1の制御)と、図14に示す微分
制御と比例制御とを組み合わせた増減圧フェーズの制御
(フェーズ2の制御)とからなる3種類の制御態様を有
している。上記図12に示す増圧フェーズにおいて、Z
はブレーキ液圧の保持ゾーンを示し、後輪2L,2Rの
加速度Gが減速側にある場合には、ブレーキ液圧が保持
状態となるように設定されている。そして上記増圧フェ
ーズにおいて、Nnはブレーキ液圧の増圧ゾーンを示し
、増圧側に位置する上記後輪2L,2Rの加速度Gの絶
対値が大きくなる程(nの値が大きくなる程)、ブレー
キ液圧の増圧速度が速くなるように設定されている。
【0034】また、図13に示す減圧フェーズにおいて
Pnは、減速側に位置する後輪2L,2Rの加速度Gの
絶対値が大きくなる程(nの値が大きくなる程)、上記
減圧速度が速くなるように設定されたブレーキ液圧の減
圧ゾーンを示している。また上記減圧フェーズにおいて
、後輪2L,2Rの加速度Gが0あるいは増速側にある
場合には、保持ゾーンZに設定されてブレーキ液圧が保
持状態となるように構成されている。
【0035】上記図14に示す増減圧フェーズは、増圧
ゾーンNnと、減圧ゾーンPnと、保持ゾーンZとを備
え、ブレーキ液圧の制御状態が、後輪2L,2Rの加速
度Gと、後輪2L,2Rの偏差速度ENとをパラメータ
として設定されたマップとして記憶されている。上記偏
差速度ENは、後輪2L,2Rのスリップ値S(後輪2
L,2Rの回転速度VKから前輪1L,1Rの回転速度
VJを減算した値)と、制動力制御用の目標値SBTと
の差に基づいて設定された値である。
【0036】上記増圧フェーズ、減圧フェーズおよび増
減圧フェーズの組合せからなる制動力制御を、図15に
示すフローチャートに基づいて説明する。なお、上記後
輪2L,2Rの制動力制御は、左右独立して実行される
が、その内容は基本的に同じであるので、以下左後輪2
Lの制御動作について説明する。
【0037】上記制御動作がスタートすると、まずステ
ップS21において、各検出手段から検出信号を入力し
た後、ステップS22において、左後輪2Lのブレーキ
液圧の制御状態が、現在フェーズ1の減圧制御状態であ
るか否かを判定する。この判定結果がNOである場合に
は、ステップS23に移行し、通常の制動力制御を実行
する。
【0038】また、上記ステップS22でYESと判定
され、左後輪2Lがフェーズ1の減圧フェーズ制御を実
行中であることが確認された場合には、ステップS24
において、左後輪2Lの加速度Gの絶対値が予め設定さ
れた微小な基準値αよりも小さいか否か、つまり上記加
速度Gが0に近い状態であるか否かを判定する。この判
定の結果がNOである場合には、上記ステップS23に
進み、通常の制動力制御を実行する。上記ステップS2
4でYESと判定され、上記加速度Gが0に近い状態で
あることが確認された場合には、ステップS25におい
て、タイマがタイムアップしたか否かを判定することに
より、予め設定された基準時間(例えば0.25秒)に
亘って加速度Gが0に近い状態が継続したか否かを判定
する。
【0039】上記ステップS25でYESと判定された
場合には、ステップS26において、後輪2Lのブレー
キ液圧の制御状態を増圧補正し、例えば上記ブレーキ液
圧を保持ゾーンZの制御状態から緩増圧ゾーンN1の制
御状態に移行させる。なお、上記ステップS25でNO
と判定された場合には、ステップS23に移行し、通常
の制動力制御を実行する。
【0040】このように駆動輪となる後輪2L,2Rの
ブレーキ液圧が微分制御を中心とした減圧フェーズ制御
が実行されている状態において、上記後輪2L,2Rの
加速度Gが0に近い状態となり、この状態が所定時間に
亘って継続したことか確認された場合に、上記ブレーキ
液圧を保持ゾーンZの制御状態から増圧ゾーンNnの制
御状態に移行させる増圧補正を実行するようにしたため
、低μ路の走行時に、後輪2L,2Rが定常スリップ状
態となった場合に、この後輪2L,2Rに制動力を付与
して上記定常スリップを収束させることができる。
【0041】また、上記のように基準時間を経過する前
に、後輪2L,2Rの加速度Gが0に近い状態から増大
あるいは減少した場合には、定常スリップ状態ではない
と判定して通常の制動力制御、つまり保持ゾーンZの制
御状態を維持するよう構成したため、上記加速度Gが0
に近い状態において増減した場合においても、ブレーキ
液圧が増圧状態から減圧状態に頻繁に切り替わるという
事態を生じることなく上記微分制御を実行することがで
きる。
【0042】なお、上記制動力制御は、上記実施例に限
定されることなく、種々の変形が可能である。例えば、
図16に示すように、ステップS22においてYESと
判定された場合に、ステップS27において予め設定さ
れた基準時間内における後輪2Lのスリップ値Sの平均
値、つまり上記後輪2Lの加速度Gを基準時間内におい
て積分することによって求めた値Hが、予め設定された
第1しきい値β(例えば6km/h)以上であるか否か
を判定する。
【0043】上記ステップS27でYESと判定された
場合には、ステップS28において、後輪2Lの加速度
Gが予め設定された第2しきい値γ(例えば−0.5G
)よりも大きいか否かを判定することにより、上記後輪
2Lが定常スリップ状態にあるか否かを確認する。そし
て上記ステップS27,28でYESと判定され、所定
時間内における後輪2Lのスリップ値Sの平均値Hが予
め設定された第1しきい値β(例えば6km/h)以上
であり、しかも上記後輪2Lの回転速度が減速状態にな
く、後輪2Lのスリップが収束する傾向にないことが確
認された場合に、後輪2Lが定常スリップ状態であると
みなして上記増圧補正を実行するようにしてもよい。
【0044】このように、上記基準時間内における後輪
2Lのスリップ値Sの平均値Hが第1しきい値β以上で
あると判定された場合に、上記増圧補正を行い、上記平
均値Hが第1しきい値βよりも小さいことが確認された
場合に、上記増圧補正を実行することなく、通常の騒動
力制御を実行するようにした構成によると、後輪2L,
2Rのスリップ値Sが制動力制御用の基準値SBTに近
い値に収束している状態において、増圧補正が行われる
ことによるチャタリングの発生を防止することができる
。すなわち、上記のように後輪2L,2Rのスリップ値
Sが制動力制御用の基準値SBTに近い値に収束し、こ
の状態に保持することが望ましい状態にあるにも拘らず
、定常スリップが発生していると誤判定されて不要な増
圧補正が実行れされるのを防止し、これによって上記チ
ャタリングの発生を効果的に防止するようにしている。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、減圧フ
ェーズの微分制御の実行時において、駆動輪の加速度が
0に近い状態にある場合に、上記駆動輪のブレーキ液圧
を保持状態とするように構成したスリップ制御装置にお
いて、上記駆動輪の加速度が0に近い状態で所定時間に
亘って継続した場合に、定常スリップが発生したと判定
してブレーキ液圧の増圧補正を行うようにしたため、上
記ブレーキ液圧の制御状態が頻繁に変化するのを防止し
つつ、上記定常スリップの発生を効果的に防止すること
ができるという利点がある。
【0046】また、予め設定された基準時間内における
駆動輪のスリップ値の平均値が予め設定された第1しき
い値以上であり、かつ上記駆動輪の加速度が予め設定さ
れた第2しきい値よりも大きいことが確認された場合に
、定常スリップ状態であるとみなして上記増圧補正を実
行するようにした構成によると、不要な増圧補正が実行
されることによるチャタリングの発生を防止しつつ、上
記定常スリップを効果的に収束させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る車両のスリップ制御装置の構成を
示すブロック図である。
【図2】上記スリップ制御装置の全体系統図である。
【図3】上記スリップ制御装置の制御動作を示すタイム
チャートである。
【図4】スリップ制御のメインの制御動作を示すフロー
チャートである。
【図5】制御用基準値の基本設定値と最大摩擦係数との
関係を示すマップである。
【図6】車速をパラメータとしたゲイン係数を示すマッ
プである。
【図7】アクセル開度をパラメータとしたゲイン係数を
示すマップである。
【図8】舵角をパラメータとしたゲイン係数を示すマッ
プである。
【図9】走行モードに対応したゲイン係数を示す図表で
ある。
【図10】エンジン出力の制御動作を示すフローチャー
トである。
【図11】サブスロットル開度の初期設定値を決定する
ためのマップである。
【図12】増圧フェーズのマップである。
【図13】減圧フェーズのマップである。
【図14】増減圧フェーズのマップである。
【図15】制動力の制御動作を示すフローチャートであ
る。
【図16】制動力の制御動作の別の例を示すフローチャ
ートである。
【符号の説明】
2  後輪(駆動輪) 51  加速度検出手段 52  制動力制御手段 53  判別手段 54  増圧補正手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  駆動輪のブレーキ液圧を増大させる増
    圧フェーズと、上記ブレーキ液圧を減圧させる減圧フェ
    ーズとからなる微分制御を実行する車両のスリップ制御
    装置であって、左右の駆動輪の加速度を検出する加速度
    検出手段と、上記減圧フェーズの制御の実行時において
    上記加速度検出手段により検出された駆動輪の加速度が
    0に近い状態であることが確認された場合に、ブレーキ
    液圧を保持状態とする制動力制御手段と、上記加速度が
    0に近い状態が予め設定された基準時間に亘って継続し
    ているか否かを判別する判別手段と、この判別手段にお
    いて上記状態が継続していることが確認された場合に、
    上記ブレーキ液圧の制御量を増圧側に補正する増圧補正
    手段とを設けたことを特徴とする車両のスリップ制御装
    置。
  2. 【請求項2】  判別手段において、基準時間内におけ
    る駆動輪のスリップ値の平均値が予め設定された第1し
    きい値以上であり、かつ上記駆動輪の加速度が予め設定
    された第2しきい値よりも大きいことが確認された場合
    に、増圧補正手段によってブレーキ液圧の制御量を増圧
    側に補正するように構成したことを特徴とする請求項1
    記載の車両のスリップ制御装置。
JP15039391A 1991-06-21 1991-06-21 車両のスリップ制御装置 Pending JPH04372450A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2649696B2 (ja) * 1988-05-26 1997-09-03 曙ブレーキ工業株式会社 車両のトラクション制御方法
JP2894752B2 (ja) * 1989-12-06 1999-05-24 マツダ株式会社 車両のスリップ制御装置

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