JPH04370602A - 可変色照明装置 - Google Patents

可変色照明装置

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JPH04370602A
JPH04370602A JP3174462A JP17446291A JPH04370602A JP H04370602 A JPH04370602 A JP H04370602A JP 3174462 A JP3174462 A JP 3174462A JP 17446291 A JP17446291 A JP 17446291A JP H04370602 A JPH04370602 A JP H04370602A
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JP
Japan
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arc tube
arc
light
chromaticity
lamp
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JP3174462A
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Koichi Hayashi
浩一 林
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Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、発生光の色度を変化
させることのできる可変色照明装置に関する。
【0002】
【従来の技術】放電灯の発生光の色度を連続的に変化さ
せる装置としては、特公昭53−42386号公報や特
開昭63−198295号公報に開示されたものが知ら
れている。これらの装置では、放電灯内に封入する発光
材料として、放電灯内の電子エネルギに依存して発光色
が変化する気体や蒸気を用い、放電灯の通電パルスの波
形を変化させることによって発光色を変化させている。 例えば、通電パルスの通電時間と休止時間との比を比較
的大きくすると青色の発生光が得られ、その比を比較的
小さくすると赤色の発生光が得られる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような装
置では、例えば赤色の発色光を得る際には通電パルスの
休止時間を長くするので、放電灯に投入される電力が小
さくなり、照明用光源として十分な輝度が得られない場
合があるという問題があった。
【0004】この発明は、従来技術における上述の課題
を解決するためになされたものであり、発生光の色度を
変化させることができる高輝度の照明装置を提供するこ
とを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、請求項1に記載した可変色照明装置は、互いに異な
る色度の光を外部に発する複数の発光管を所定の回転軸
のまわりに配置した発光管群と、前記発光管群を前記回
転軸のまわりに回転させる回転手段と、前記発光管群の
複数の発光管を点灯させる点灯制御手段と、を備える。
【0006】前記点灯制御手段は、複数の発光管の相対
出力を調整する手段を含むことが好ましい。
【0007】また、前記複数の発光管は、青の波長域の
光を外部に発する第1の発光管と、緑の波長域の光を外
部に発する第2の発光管と、赤の波長域の光を外部に発
する第3の発光管とを含むことが好ましい。
【0008】ここで、「異なる色度の光を外部に発する
」とは、各発光管固有の発生光の色度が異なる場合のみ
でなく、各発光管固有の発生光の色度は同じであって、
発光管自身に着色したり、また、発光管の外側に色付き
フィルタを設けたりすることによって、外部に出射され
る光の色度が異なるようにした場合も含んでいる。
【0009】なお、日本工業規格(JIS  Z811
0)では、単色の光源光の色名と波長範囲との関係を次
のように規定している。 380〜455nm:青紫 455〜485nm:青 485〜495nm:青緑 495〜548nm:緑 548〜573nm:黄緑 573〜584nm:黄 584〜610nm:黄赤 610〜780nm:赤 ただし、この発明において、「青の波長域の光」とは3
80nm〜495nmの波長範囲の光を言い、「緑の波
長域の光」とは485nm〜573nmの波長範囲の光
を、「赤の波長域の光」とは573nm〜780nmの
波長範囲の光を言う。
【0010】
【作用】回転手段が複数の発光管を有する発光管群を回
転させるので、所望の色度で外部に発光する発光管を所
定の点灯方向に位置決めすることができ、従って、所定
の点灯方向における発生光の色度を変えることができる
。このとき、各発光管の出力を低下させる必要がないの
で、高輝度のままで発生光の色度を変化させることがで
きる。
【0011】点灯制御手段を、複数の発光管の相対出力
を調整する手段を含むものとすれば、発光管群全体の発
生光の色度を変えることができる。従って、発光管の回
転による発生光の色度の変更と、発光管の相対出力の調
整による発生光の色度の変更とを組み合わせることによ
って、所定の点灯方向に対する発光管群全体の発生光の
色度を多様な方法で変えることができる。
【0012】さらに、3原色の色に近い色度で外部に発
光する発光管を用いるようにすれば、色度座標系におけ
る広範囲の色度の発生光を得ることができる。
【0013】
【実施例】
A.実施例の構成 図1は、この発明の一実施例としての可変色照明装置の
構成を示す図である。この可変色照明装置は、可変色ラ
ンプ1と、電力制御回路2と、調色制御回路3と、遠隔
操作装置4とを備えている。電力制御回路2は、交流電
源5に接続されている。
【0014】図2は、可変色ランプ1の斜視図である。 可変色ランプ1の口金101の上にはガラス製の外管1
02が固定されている。外管102内には透光性アルミ
ナで形成された3本の発光管111、112、113が
設置されている。これらの発光管111、112、11
3には、後述するようにそれぞれ異なる2元以上の多元
のアマルガムが封入されており、3原色に近い色で発光
する。なお、図1では、図示の都合上2本の発光管のみ
を示している。
【0015】3本の発光管111、112、113は、
アルミナ製の上部端栓121と下部端栓122とで共通
に封止されており、正三角形状に配列されている。上部
端栓121の上面の中央からは円柱状の突起部121a
が上方に突出しており、下部端栓122の下面の中央か
らも、円柱状の突起部122aが下方に突出している。 なお、突起部121a、122aは3本の発光管111
〜113で構成される発光管群の回転軸に相当している
【0016】図3は、端栓121、122と第2の発光
管112の断面を示す部分断面図である。上部端栓12
1は、各発光管の上部開口を封止する凸状の封止部12
1bを有している。上部の主電極152は、封止部12
1bの中心に設けられている電極保持孔を通して発光管
112の外部に引き出されており、電極保持孔の部分に
おいて封止剤(モリブデン箔)で封止されている。下部
端栓122にも各発光管の下部開口を封止する凸状の封
止部122bが設けられている。下部の主電極155と
補助電極158とは、封止部122bに設けられている
電極保持孔を通してそれぞれ保持されている。
【0017】突起部121a、122aは、口金101
からそれぞれコの字を伏せた形状に立設された上方支持
版131と下部支持板132とで回動可能に支持されて
いる。突起部122aは、下部支持板132の下方にお
いて、口金101の中心に固定されたモータ141の回
転軸と連結されている。このモータ141は、ランプ内
の高温環境において動作可能な超音波モータである。モ
ータ141の回転軸にはロータリエンコーダ142も設
置されている。モータ141が回転すると、突起部12
1a、122aを中心として3本の発光管111〜11
3が回転する。ただし、外管102内の配線が絡まない
ようにするため、発光管群の回転は調色制御回路3によ
って所定の原点位置から±180°の範囲に制限されて
いる。
【0018】この可変色ランプ1は、発光管群を外管1
02内で回転させることができることが大きな特徴であ
る。
【0019】発光管111〜113の上端には、主電極
151〜153がそれぞれ固定されており、また、下端
には主電極154〜156とともに始動用の補助電極1
57〜159が固定されている。各電極はモリブデンで
形成されている。上方の主電極151〜153のリード
線151a〜153aは、逆L字状に曲げられて各発光
管と平行に下方に伸びている。下部端栓122のすぐ下
部にはアルミナ製の電極固定板123が設けられており
、リード線151a〜153aと、各発光管の下端の電
極154〜159のリード線とが電極固定板123を貫
通した形で固定されている。なお、リード線151a〜
153aは、上部端栓121と電極固定板123との間
を固定する支持部材としての役割も有している。また、
電極固定板123は、不透明なアルミナで形成されてお
り、モータ141やロータリエンコーダ142が発光管
からの光で直接照射されないようにするための遮弊部材
としての役割も有している。
【0020】なお、ランプの始動時に、補助電極と下端
の主電極との間にグロー放電を起こさせるための始動回
路は電極固定板123の下部に各発光管ごとに設けられ
ているが、図1および図2では、図示を省略している。
【0021】口金101には、主電極151〜156用
の接続ピン171〜176と、モータ141用の接続ピ
ン181、182と、エンコーダ142用の接続ピン1
83、184とが設けられている。主電極151〜15
6と接続ピン171〜176との間は、変形しやすい導
線(例えばより線を石綿の絶縁布で絶縁したもの)で接
続されている。これらの導線にはたるみを持たせて、発
光管群の回動に追従できるようにしている。
【0022】可変色ランプ1の外部では、図1に示すよ
うに、主電極用の接続ピン171〜176が電力制御回
路2に接続されており、モータとエンコーダのための接
続ピン181〜184は調色制御回路3に接続されてい
る。
【0023】B.調色方法 図4は、発光管群の回転による発光色の変更方法を説明
するための概略平面図である。第1の発光管111には
Hg−In系の2元アマルガムが封入されており、41
1nmおよび451nmの線スペクトルの光(青紫色の
光)を発光する。第2の発光管112にはHg−Tl系
の2元アマルガムが封入されており、535nmの線ス
ペクトルの光(緑色の光)を発光する。また、第3の発
光管113にはHg−Na系の2元アマルガムが封入さ
れており、589nmの線スペクトルの光(黄赤色の光
)を発光する。なお、図4では発光管111、112、
113にそれぞれB、G、Rの字を記している。
【0024】可変色ランプ1の点灯方向Tを図4に矢印
で示す方向と仮定すれば、点灯方向Tにおける可変色ラ
ンプ1全体の発光色は、3本の発光管111〜113の
回転位置と相対出力とに依存する。
【0025】図4(a)に示すように、点灯方向Tに第
2の発光管112が向いている場合には、点灯方向Tに
おける可変色ランプ1全体の発生光が緑に近い色になる
。このとき、点灯方向Tと反対の方向では、可変色ラン
プ1全体の発生光が赤紫に近い色になる。一方、図4(
b)に示すように、(a)の状態から反時計方向に60
°回転させると、点灯方向Tにおける可変色ランプ1全
体の発生光が青緑に近い色となり、点灯方向Tと逆の方
向では赤に近い色となる。
【0026】このように、発光管群の回転位置を調整す
ることによって、所定の点灯方向におけるランプ全体の
発生光を所望の色に近いものとすることができる。
【0027】なお、図4のように3本の発光管を正三角
形状に配列して発光管群を構成した場合には、発光管群
を少なくとも図4(a)に示す原点位置と、この原点位
置から±120°回転した位置で位置決めできるように
すればよい。こうすれば、3本の発光管のいずれかが点
灯方向Tの正面に向かうように位置決めできる。また、
原点位置から60°ずつ異なる位置において、±180
°の範囲内で発光管群を位置決めできるようにすれば、
さらに多様な発光色を得易いという利点がある。60°
ずつ異なる位置で発光管群を位置決めするためには、ロ
ータリエンコーダ142として60°ずつ異なる回転位
置を検出できるものを用いればよい。
【0028】図5は、発光管の相対出力と発光色との関
係を説明するためのxy色度図である。図において、A
点、B点、C点は、それぞれ発光管111、112、1
13の発色点を示している。可変色ランプ1の発光色は
、色の加法則(加法混色)に従って、3つの点A、B、
Cを頂点とする三角形の範囲において変更することが可
能である。例えば、第2、第3の発光管112、113
の出力を第1の発光管111の出力よりも大きく設定す
ることによって、D点に示す薄い黄緑色の発生光が得ら
れる。
【0029】以上のように、この可変色照明装置では、
発光管群を回転させることによって、特定の方向におけ
る視覚的な発光色を変化させることができる。また、発
光管111〜113の相対出力を変更することによって
も発光色を変化させることができる。従って、この2つ
の調色方法の一方または双方を利用することによって、
所望の方向における視覚的な発生光を所望の色に調整す
ることができるという利点がある。
【0030】さらに、この実施例では複数の発光管を隣
接して配置しているので、以下に説明するように、各発
光管の調光可能な範囲が拡大されるという利点がある。 高輝度放電ランプの調光可能な範囲は10%程度であり
、白熱灯やハロゲンランプなどに比べて調光可能範囲が
著しく狭いことが知られている。これは、次のような理
由による。高輝度放電ランプにおいて光束を落とすため
に発光管への入力を抑えると、発光管内の温度が低下し
、これによって発光管内のIn,Tl,Na等の発光物
質の蒸気分圧が変化する。そして、これらの蒸気分圧が
所定の値以下になるとランプが失灯してしまう。発光管
が1本しかない従来の高輝度放電ランプでは、失灯しな
いで調光できる範囲は定格出力のせいぜい約90%程度
であった。
【0031】これに対して、上記実施例では図1、図2
に示すように複数の発光管を隣接して配置しているので
、各発光管から放射される熱が他の発光管に供給される
。従って、一本の発光管(例えば111)への入力を低
下させた時にも、他の2本の発光管112、113から
発光管111に熱が与えられる。この結果、発光管が一
本しか無いランプにおいてその発光管への入力を低下さ
せた場合に比べて、発光管111はより高温に保たれる
ことになる。したがって、発光管111の内部の発光物
質の蒸気分圧は変化しないので失灯しにくく、調光可能
な範囲が拡大される。
【0032】なお、一本の発光管111への入力を低下
させるときに、他の発光管112、113への入力を上
昇させるようにすれば、発光管111の温度低下を防止
ことができ、さらに低い入力レベルまで調光できる。こ
のように、この実施例では各発光管の調光可能な範囲が
拡大されるので、ランプ全体の発生光の色度もより広い
範囲で変更できるという利点がある。
【0033】C.装置の電気的構成と動作図6は、実施
例の電気的構成を示すブロック図である。 電力制御回路2は、3本の発光管111、112、11
3のそれぞれに対応する3つの調光器21、22、23
と3つの安定器24、25、26とを備えている。調光
器21〜23は半導体位相制御回路であり、各調光器に
は交流電源5が並列に接続されている。なお、各発光管
111〜113の定格電圧が異なる場合には、各調光器
に定格電圧の異なる交流電源を接続するようにしてもよ
い。
【0034】調色制御回路3は、入力部31と、出力配
分算定部32と、発光管出力算定部33と、3つの調光
信号出力部34、35、36と、回転位置制御部37と
を備えている。また、遠隔操作装置4は、回転位置設定
部41と、色度設定部42と、ランプ出力設定部43と
を備えている。なお、遠隔操作装置4は、図1に示すよ
うに指令を入力するためのキーと、ランプの運転状態を
表示するための表示部とを有している。
【0035】発光管群の回転位置を変化させる場合には
、オペレータが遠隔操作装置4のキーを押すことによっ
て発光管群の回転位置を設定する。回転位置は、例えば
、第1の発光管111が点灯方向T(図4)の方向を向
いている場合を原点位置として、±180°の範囲の値
で入力する。回転位置設定部41は、入力された発光管
群の回転位置を表わす回転位置信号Srを、調色制御回
路3の入力部31に与える。回転位置信号Srは更に回
転位置制御部37に与えられ、モータ141を駆動する
駆動信号に変換される。回転位置制御部37は、モータ
141に駆動信号を与えるとともに、ロータリエンコー
ダ142から現在位置信号を受取り、回転位置信号Sr
で指定された回転位置に発光管群を位置決めする。
【0036】発光管群の回転位置を変えないでランプの
発光色や光束を変化させる場合には、オペレータが遠隔
操作装置4のキーを押すことによってランプの色度と出
力とを設定する。色度は、例えばxy色度座標系の座標
値で入力する。図5に示すD点の場合、xy色度座標系
における座標値は(0.37,0.45)となる。ラン
プの出力は、例えば各色度におけるランプの最大出力に
対する相対出力(パーセント)で入力する。遠隔操作装
置4の色度設定部42とランプ出力設定部43とは、そ
れぞれキー入力された値に応じて、色度信号Scとラン
プ出力信号Spとをそれぞれ発生し、調色制御回路3の
入力部31に伝送する。
【0037】色度信号Scは入力部31から出力配分算
定部32に与えられる。出力配分算定部32は、色度信
号Scで表わされる色度を実現するための3本の発光管
111〜113の全光束の相対値を、色の加法則に従っ
て決定する。
【0038】発光管出力算定部33は、出力配分算定部
32で算出された各発光管の全光束の相対値(すなわち
、出力の相対値)と、ランプ出力信号Spとに基づいて
、各発光管の出力レベルを算出する。この際、出力配分
算定部32で算定された相対出力値がもっとも大きな発
光管の出力レベルを、その発光管の定格出力と、ランプ
出力信号Spで表わされる相対出力(パーセント)とを
乗じたレベルに合わせる。例えば、3本の発光管の出力
の相対値が0.6:0.4:1.0であり、ランプ出力
信号Spで表わされる相対出力が70%である場合には
、各発光管の出力レベルはそれぞれ42%、28%、7
0%と設定される。
【0039】各発光管の出力レベルを示す信号は、発光
管出力算定部33から3つの調光信号出力部34〜36
に与えられ、調光信号出力部34〜36は、調光器21
〜23を制御するための調光信号(フェード信号)を発
生する。調光器21〜23では、調光信号出力部34〜
36から与えられた調光信号によって各発光管に流れる
電流の導通位相角が制御される。この結果、各発光管に
流れる電流が調整され、各発光管の全光束が調整される
。なお、各発光管の効率は電流に依存するので、全光束
は必ずしも給電量に比例しない。そこで、発光管出力算
定部33は、発光管の全光束と給電量との関係に応じて
、出力配分算定部32で決定された各発光管の全光束の
比を保つように、所定の較正曲線に従って、調光信号出
力部34〜36に与える信号を補正している。
【0040】上述した発光管群の回転に発光色の調整と
、各発光管の相対出力の変化による発光色の調整とを同
時に用いれば、発光色を多様な方法で変更できるばかり
でなく、点灯方向も容易に変えることができるという利
点がある。また、例えば、発光管群を±180°の範囲
で回動させつつ各発光管の相対出力を所定の変化パター
ンで連続的に変化させれば、そのパターンに応じた特有
の色変化で照明を行なうことができる。
【0041】D.変形例 なお、この発明は上記実施例に限られるものではなく、
その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において
実施することが可能であり、例えば次のような変形も可
能である。
【0042】(1)図7に示すように、可変色ランプの
外管102の中に部分円筒面状の反射板190を設けて
もよい。このような反射板を設けることにより、点灯方
向Tに出射される光束が多くなるので、点灯方向Tに対
してより明るい照明を行なうことができるという利点が
ある。
【0043】(2)上記実施例では、3本の発光管に異
なる2元アマルガムを封入することによって発光色を変
えていた。しかし、2元アマルガムの代わりに、金属ハ
ロゲン化物を封入してもよい。例えば、第1の発光管1
11にはInI3 等のインジウムのハロゲン化物を封
入し、第2の発光管112にはTlI等のタリウムのハ
ロゲン化物を、また、第3の発光管113にはNaI等
のナトリウムのハロゲン化物を封入してもよい。
【0044】(3)上記実施例では、発光管に封入する
発光物質を各発光管ごとに変えていたが、発光色を変え
るためには、耐熱性と透光性とを有する色付フィルター
を発光管の外側に直接設けることによってランプの外部
に出射される光の色を調整してもよい。
【0045】図8(a)の発光管は、透光性アルミナの
管の外周層として、酸化クロムを約1mol%固溶させ
た赤色の外周層を形成した発光管である。酸化クロムの
代わりに酸化ニッケルを固溶させると緑色の層となり、
酸化コバルトを固溶させると青色の層となる。なお、外
周層の厚みとしては、10μm程度が好ましい。このよ
うに、透光性アルミナの管の外周層のみを着色する代わ
りに、発光管全体に上記の酸化物を固溶させることによ
って発光管の全体を着色するようにしてもよい。
【0046】図8(b)は、中央部の外径が両端部の外
径よりも細い透光性アルミナの発光管110の外側に、
スリーブ状の色付きフィルタ210を取り付けた発光管
を示す図である。この色付きフィルタ210は、アルミ
ナにクロム、ニッケル、またはコバルトの酸化物を固溶
させた透光性セラミックのスリーブである。
【0047】あるいは、図8の(c)や(d)のように
、発光管の周囲に板状の色付セラミックフィルタ221
、222、223を設置してもよい。例えば、フィルタ
221、222、223として、それぞれ単結晶のルビ
ー、エメラルドおよびブルーサファイアを用いてもよい
【0048】なお、上述のように、発光管自身を着色し
たり、発光管の外側に色付きフィルタを設けたりするの
と同時に、各発光管に封入する発光物質をかえて発光管
固有の発光色を変えるようにしてもよい。
【0049】(4)上記実施例では、3本の発光管を上
部端栓121と下部端栓122とで挟持していたが、3
本分の発光管を一体として構成した発光管(以下、「一
体型発光管」と呼ぶ。)を用いてもよい。このような一
体型発光管では、各発光管で発生する熱が他の発光管に
効率よく供給され、熱が外部に逃げる割合が減少する。 従って、一本の発光管の入力を低下させた場合にも、そ
の発光管の温度が低下しにくい。この結果、図2のよう
に複数の発光管を互いに離れた状態で配置する場合に比
べて、各発光管の調光範囲が更に広くなるという利点が
ある。
【0050】図9(a)は、3本分の発光管の隣合う管
壁を一体化した一体型発光管を示している。発光部とな
る3つの貫通孔TH1、TH2、TH3の間(すなわち
、発光管の中心部)には小さな貫通孔が開けられている
【0051】図9(b)は、(a)の一体型発光管の周
囲の凹凸をなくし、発光管全体の水平断面の形状が、丸
みを帯びた三角形になるようにしたものである。この一
体型発光管では貫通孔の間にくびれた部分がないので、
各発光部の(すなわち、各貫通孔TH1、TH2、TH
3の)出力が異なる場合にも、熱応力による応力集中が
起こりにくい。従って、(a)の発光管に比べて熱応力
による破壊が起きにくいという利点がある。なお、一体
型発光管は、例えば射出成形によって成形することがで
きる。
【0052】(5)上記実施例では、3本の発光管を用
いていたが、3本に限らず、一般に2本以上の発光管を
所定の回転軸のまわりに配置した発光管群を用いること
ができる。図10は、4本の発光管を上部端栓と下部端
栓とで正方状に挟持した発光管群を示す図である。この
図では、緑色の発光管を2本用いている。RGBの3原
色を用いて白色と等色な発生光を得るには、R:G:B
の光束(lm)の比を1:4.6:0.06にする必要
がある。各色の発光管の全光束を互いに異なる値に設計
することも可能だが、緑色の発光管の全光束を前記の比
で示される程度に高めるのは一般に容易ではない。従っ
て、例えば図10のように、緑色の発光管を赤色や青色
の発光管よりも多く用いれば、白色に近い発生光を得易
いという利点がある。
【0053】なお、2本の発光管を用いただけでは白色
と等色な発生光を得ることはできないが、2本の発光管
の発生光の色度の組み合わせによって、数種類の色度に
発生光を変化させることは可能である。
【0054】なお、複数の発光管を、互いに等価な位置
関係で回転軸のまわりに配置すれば、発光管群を回転さ
せたときに、所望の色の発光管を点灯方向に向けるのが
容易になるという利点がある。ここで、「等価な位置関
係」とは、発光管群を回転軸まわりに回転させた時に、
異なる発光管を同じ回転位置に位置決めすることができ
る関係を言う。
【0055】(6)上記実施例では、補助電極を各発光
管の下端部に設けていたが、図11に示すように一部の
発光管(図11の場合には発光管112)の補助電極1
58をその発光管の上端に設けるようにしてもよい。一
般に知られているように、発光管内の放電は、補助電極
に隣接する主電極と補助電極との間のグロー放電で開始
され、その後、次第に主電極間のアーク放電に移行する
。従って、発光管の温度は補助電極が存在する方の端部
で早く上昇し、他方の端部では温度上昇が遅いのが普通
である。発光管の始動時間(主電極間のアーク放電が完
全に行なわれるようになるまでの時間)は、発光管の温
度上昇に依存する。そこで、上述のように、一部の発光
管の補助電極を発光管の上端に設けるようにすれば、そ
の発光管の補助電極側の端部の熱が、熱放射によって隣
接する発光管に伝えられる。すなわち、隣接して設置さ
れた2本の発光管の補助電極を互いに異なる側の端部に
設けると、各発光管の温度上昇が加速され、この結果、
各発光管の始動時間が短縮されるという利点がある。
【0056】なお、一部の発光管の補助電極を他の発光
管と異なる端部に設けるようにすれば、図11に示すよ
うに、始動回路191、192を発光管の上部と下部に
分けて配置するのが容易になる。従って、複数の発光管
のそれぞれに対応する始動回路をランプ内に配置しやす
いという利点もある。
【0057】また、図10のように偶数本の発光管を用
いる場合には、隣接する発光管ごとに、補助電極を設置
する端部を交互に変えることによって、始動時間の短縮
の効果と始動回路の配置容易性とを更に高めることがで
きる。
【0058】(7)上記実施例では、ランプの内部にモ
ータを設けていたが、図12に示すようにモータをラン
プの外部に設けてランプ全体を回転させるようにしても
よい。すなわち、この可変色照明装置は一般に、発光管
群を回転させる回転手段を備えていればよい。
【0059】図12において、可変色ランプ1aは、図
1の可変色ランプ1と異なり、モータ141とエンコー
ダ142とを有しておらず、また、電極固定板123が
3本の脚123a、123b、123cで支えられてい
る。従って、発光管群はランプ内に固定されている。こ
の可変色ランプ1a外部の接続ピンは回転台310の図
示しないソケットに挿入される。
【0060】回転台310は、固定台320の上に載置
されており、回転台310の中心軸が固定台320の中
央に設置されたエンコーダ付きのダイレクトドライブモ
ータ140に連結されている。また、回転台310の下
面の周辺部には、回転可能な鋼球を下部に有する支持脚
311が3カ所設けられており、モータ140の回転に
応じて回転台310が滑らかに回転できるようにされて
いる。
【0061】各発光管に電力を供給する配線は、電力制
御回路2から回転台310の図示しない端子に接続され
ている。これらの配線は、回転台310の回転に追従で
きるように、たるみを持たせている。
【0062】図12のように、ランプを回転台310の
上に載置して回転台310を回すようにすれば、ランプ
内の高温環境で動作するモータを使用しなくてもすむと
いう利点がある。また、ランプ内部にモータを設けてい
ないので、ランプ単体の単価を低く抑えることができる
。従って、ランプの交換を考慮すると、照明装置として
の経済性を向上させることができるという利点がある。
【0063】なお、上記実施例では発光管群(またはラ
ンプ)を回転させる手段として、モータとエンコーダと
を用いたが、その他の駆動装置と回転位置検出装置とを
有する回転手段を用いてもよい。駆動装置としては、例
えば、ピエゾ素子やソレノイドを用いた駆動部と、駆動
部の直線運動を回転運動に変換するギアなどの伝動機構
とで構成された装置を用いることができる。また、回転
位置検出装置としては、例えば、リミットスイッチなど
を用いることができる。
【0064】(8)上述のランプはいずれも発光管の一
方の端部に始動用の補助電極を有していたが、始動電極
が無い発光管を用いてもよい。また、上述のランプはい
ずれも片口金タイプのランプとしたが、両口金タイプの
ランプにしてもよい。図13は、両口金タイプの可変色
ランプ1bを備えた可変色照明装置を示す図である。こ
の可変色ランプ1bは、下部口金101aと上部口金1
01bとを有しており、その間に円筒状の外管102a
が封着されている。上部口金101bには、上部端栓1
21の突起部121aを回転可能に保持する上方支持板
131が固定されている。下部口金101aには、各発
光管の下部の主電極にそれぞれ接続された接続ピン17
1、173、175が設けられており、一方、上部口金
101bには、各発光管の上部の主電極にそれぞれ接続
された接続ピン172、174、176が設けられてい
る。
【0065】このような両口金タイプのランプを用いれ
ば、上部の主電極のリード線151aを、図1のように
下方に逆L字形に曲げて、発光管の上部を支持する支持
棒としての役割を持たせる必要がない。従って、ランプ
内の構成を簡単化することができるとともに、ランプの
断面積を小さくできるという利点がある。
【0066】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載し
た発明によれば、回転手段が複数の発光管を有する発光
管群を回転させるので、所望の色度で外部に発光する発
光管を所定の点灯方向に位置決めすることができ、従っ
て、所定の点灯方向における発生光の色度を変えること
ができる。このとき、各発光管の出力を低下させる必要
がないので、高輝度のままで発生光の色度を変化させる
ことができるという効果がある。
【0067】また、請求項2に記載した発明によれば、
点灯制御手段が、複数の発光管の相対出力を調整する手
段を含むものとしているので、各発光管の相対出力を変
化させることによって発光管群全体の発生光の色度を変
えることができる。従って、発光管の回転による発生光
の色度の変更と、発光管の相対出力の調整による発生光
の色度の変更とを組み合わせることによって、所定の点
灯方向に対する発光管群全体の発生光の色度を多様な方
法で変えることができるという効果がある。
【0068】さらに、請求項3に記載した発明によれば
、3原色の色に近い色度で外部に発光する発光管を用い
るので、色度座標系における広範囲の色度の発生光を得
ることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例としての可変色照明装置の
構成を示す図。
【図2】可変色ランプの斜視図。
【図3】端栓と第2の発光管の断面を示す部分断面図。
【図4】発光管群の回転による発光色の変更方法を説明
するための概略平面図。
【図5】発光管の相対出力と発光色との関係を説明する
ためのxy色度図。
【図6】実施例の電気的構成を示すブロック図。
【図7】反射板を設けた可変色ランプを示す斜視図。
【図8】色付きフィルタまたは色付きスリーブで発生光
の色を調整する方法を示す説明図。
【図9】3本分の発光管を一体化した一体型発光管を示
す図。
【図10】4本の発光管を用いた発光管群を示す図。
【図11】補助電極を発光管の上端と下端に分けて設け
た発光管群を示す図。
【図12】モータをランプの外部に設けてランプ全体を
回転させる可変色照明装置を示す図。
【図13】両口金タイプの可変色ランプ1bを備えた可
変色照明装置を示す図。
【符号の説明】
1…可変色ランプ 2…電力制御回路 3…調色制御回路 4…遠隔操作装置 5…交流電源 101…口金 102…外管 110…発光管 111…発光管 112…発光管 113…発光管 121…上部端栓 121a…突起部 121b…封止部 122…下部端栓 122a…突起部 122b…封止部 123…電極固定板 123a…脚 131…上方支持版 132…下部支持板 140…ダイレクトドライブモータ 141…モータ 142…ロータリエンコーダ 151…主電極 151a…リード線 152…主電極 154…主電極 155…主電極 157…補助電極 158…補助電極 171…接続ピン 181…接続ピン 183…接続ピン 190…反射板 191…始動回路 210…フィルタ 221…色付セラミックフィルタ 310…回転台 311…支持脚 320…固定台 Sc…色度信号 Sp…ランプ出力信号 Sr…回転位置信号

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  発生光の色度を変更可能な可変色照明
    装置であって、互いに異なる色度の光を外部に発する複
    数の発光管を、所定の回転軸のまわりに配置した発光管
    群と、前記発光管群を前記回転軸のまわりに回転させる
    回転手段と、前記発光管群の複数の発光管を点灯させる
    点灯制御手段と、を備えることを特徴とする可変色照明
    装置。
  2. 【請求項2】  請求項1記載の可変色照明装置であっ
    て、前記点灯制御手段は、複数の発光管の相対出力を調
    整する手段を含む可変色照明装置。
  3. 【請求項3】  請求項2記載の可変色照明装置であっ
    て、前記複数の発光管は、青の波長域の光を外部に発す
    る第1の発光管と、緑の波長域の光を外部に発する第2
    の発光管と、赤の波長域の光を外部に発する第3の発光
    管とを含む可変色照明装置。
JP3174462A 1991-06-19 1991-06-19 可変色照明装置 Pending JPH04370602A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007087892A (ja) * 2005-09-26 2007-04-05 Teikin Kk 照明装置

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